※この作品はR-18です。

女装して入学することになった暗殺者によるIS学園生活   作:灰崎 快人

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第23話「正しい距離とダメな距離」

地獄のような日曜日が終わりまた月曜に突入した。日曜に何があったか知りたいか?ものすごく恥ずかしい服装をしながら3人で寿司を食べに行ったよ。しっかりと目の前で握ってもらえる寿司屋にね。高かったよ。ちゃんと貯金しておいて良かったよ。

2人ともまずお店の雰囲気に戸惑いながらも、俺の後ろに付いてきて席に座っていた。

日本以外では生魚を食べるという風習は少なく、日本よりも味の濃いもの薄いものが異なっている事があるため、2人の舌に合うかどうかとても不安だった。

先に食べられないものを聞いておく、タコはやはりというべきか嫌いらしい。あの見た目が苦手なこともあるが海外でタコは「デビルフィッシュ」と呼ばれているだけはある。日本では高級品になりかけているが、海外では食べる価値もないのだろう。

ひとまず寿司といえばということでマグロから食べさせてみることにした。目の前で寿司が握られていく工程を見ていた二人の表情がまるで子供のようでとても微笑ましかった。実際2人は15~16歳なのだから俺からしたら子供なので間違っていないだろう。

海外で出されている寿司とはかなり異なっているらしく、日本で食べる寿司のビジュアルや味に2人はとても驚いていた。

その後も食べたいものを注文しては口に運んでいた、会計時には少し真っ青になりかけたが楽しんでもらえてと良かったのでここはこっそり会計を済ませておいた。流石にあの金額を払えとは流石に言えないからな。

今回食事を頂いた「鮨しよ田」はとても美味しく、日本での任務があったさいなどには必ず寄っている。毎回顔も声も違うので顔もおぼえられていないので安心している。

翌日ネット記事にてトラブルがあったと新着で書かれていた時には驚いてしまった、巻き込まれなくて助かったと言ったところだろう。

夜にはデュノアの要望であるすき焼きを3人で囲みすき焼きを楽しんだ。ボーデヴィッヒは猫舌だったのかとても熱そうに食べていたのが印象に残っている、千冬が彼女の事を可愛がっているのも納得できてしまった。


そんなことを思い返しながらも時刻は既に放課後を迎えた。今回は俺のISの正式な登録に関する書類を書かなければならなかった為、織斑の特訓には俺以外で集まってやってもらうようにしている。

面倒な書類が多いのかと思いながらも1枚1枚丁寧に確認していく。これらの書類にはかなり重要な事が書いてあったりするため、しっかり目を通しておかなければ後々酷いことになる可能性がある。

実際に依頼の内容をまとめた書類を渡されるが、全てに目を通しておかなければこちらに危険が及んでしまう可能性がある。実際それで1件だけ依頼を断ったこともある、それ以外では同じターゲットの暗殺、護衛どちらの任務もこちらに依頼が来た場合なども断っている。ただし気になった依頼はしっかりとこなしている。

受けた依頼の中には聞いたことのある名前もある。

デュノアの護衛依頼だ。彼の名前を聞いたときに何処かで見たことのある名だと思ってみれば、まさか護衛対象だった人物がこの学園に来るとは思いもしなかった。

だが1つ不可解な点がある。俺が護衛したのは記憶が正しければ女の子のはずだった。

IS学園に来たのはその女子ではなく、男子のシャルル・デュノア。

デュノア家に関して、家庭図をしっかりと確認しているわけでは無い。もしかしたら俺が守ったのは姉もしくは妹で、来たのは兄もしくは弟の可能性がある。

(もしその時に守っていたのがシャルル・デュノアであったとしたら?彼は女の子で俺と同じように身分を偽装してこの学園に来た?)

彼は中性的な見た目が特徴的であり、男とは思えないほどの美形。女子と間違われても仕方がないほどのだ。

あくまでも俺の考えはもしもの話だ。実際違ったとしたらデュノアには姉、もしくは妹が居る可能性がある。

聞いてみた方が良いだろうか?しかしこれを聞くのも少しためらってしまう。

もし彼の回答が「僕は一人っ子だよ?」だった場合、彼は間違いなく女性であり、身分偽造してここに来たことになる。

さらに俺は2人の女子と同じベッドで寝ていたことになる。男だと思っていたからボーデヴィッヒのことを我慢できてたのに、デュノアまで女の子だったらもう心が持たない。

「うあぁぁ……」

頭を抱えてしまう。俺の考えが当たっていないことを願うばかりだ。

 


千冬side

 

「黒咲くんどうしたんでしょう?」

「……あいつは今デュノアとボーデヴィッヒと同室だ。なにかあったんだろう」

「……男の子も大変ですね」

他の教師の方には聞こえないように真耶と2人で話している。真耶には既に黒咲が男である事がバレてしまっている。

バレてしまった原因は簡単なこと。真耶が転んだ際に黒咲が下敷きになり、豊満な胸を顔全面に受けてしまった事だった。

私との生活である程度慣れてきたと思われていたが、バレたのが想定よりも速かった。まさか2日目でバレるとは誰も思わないだろう。

しかも2日目では慣れる以前の問題。真耶にバレたのは不慮の事故だったのだろう……

「誰にも漏らしてはいないだろうな?」

「漏らしたら私が殺されちゃいますよっ」

「だろうな」

黒咲がバレたと瞬時に思えば間違いなく真耶を脅迫することは目に見えている。

場合や対応によっては最悪殺してしまうかもしれない。それはそれで困るので辞めて頂きたいところではある。

(はぁ……全くどうしてこうなったんだか)

「それにしても黒咲くん可愛いですね……」

「あぁ私と同年齢とは全く思えん」

「えっ……黒咲くんと同い年なんですか……!?」

「そうだ。私の幼馴染みだぞ」

普段なら大きく反応する真耶だが、今回ばかりは周囲に漏らさないように小さくリアクションをしてくれている。ありがたいことだな。

「山田先生。書類終わりました」

「あ、はい。確認するので少し待ってくださいね」

そんなことを話していると、その張本人が書類をもってこちらにやってきた。全くメイクなしでここまで可愛いのは反則では無いか?

真耶が書類の確認をしている間、私は膝上を軽く叩き黒咲を誘導する。黒咲もこちらの動きはよく見ており少し驚いた後、周囲を確認しこちらに近づいてくる。

「……なんだよ」

「少し困っていそうだったのでな、話を聞こうと思っただけだ。ほら膝の上に来い」

とても驚きこちらに反発したいのだろう。だがそんなことをしてしまえば周囲に黒咲の事がバレてしまう。

苦虫を潰したような表情をしながらも、大人しく膝上へと腰を下ろす。成人男性であるのにもかかわらす黒咲の身体は軽い、もしかしたら私よりないかもしれない。

「恥ずかしいんだが?」

「山田先生が来るまで大人しくしていろ」

「クソッ」

恥ずかしそうにしながら、千冬の上でモジモジしている黒咲の姿の姿に目をやられる千冬。少し黒咲の太ももなどを堪能した後、真耶がこちらに戻ってきたのを確認し、膝の上から黒咲を解放する。

「書類に問題は無かったので以上で終わりです。お疲れ様でした」

「ありがとうございます……ッ!」

最後にこちらを睨んでいたのは気のせいだろう。

「私がいない間に何したんですか……睨まれてましたよ?」

「少し戯れてただけだ。気にしなくて良い」

 


黒咲side

 

書類確認も終わり織斑先生のセクハラからも解放された。

妙な緊張感があって嫌な汗が出てしまった、速いところシャワーでも浴びて気分を変えることにしよう。

部屋に戻るとボーデヴィッヒの姿は無く帰ってきた形跡は無かった、デュノアが先に戻ってきているようでシャワールームから水音が響いている。

(そういえば一昨日ボディーソープが切れそうだったから買って置いたはず)

3人でシャワールームを共用しているので消耗品がかなり減りやすく、基本的に予備を買い置きしてあるのだが棚から減っていなければ渡した方が良いだろう。一応裸を見ないように細心の注意を払うとしよう。

シャワールームは洗面台兼脱衣所とドアで区切られている。とりあえず脱衣所まで持って行ってそこで渡せば良いだろう。

ガチャ。

ドアを開けて洗面台には――ガチャ。

ん?なんでドアを開けたのにまた同じ音が聞こえたんだ?同じ音がまた聞こえるのはおかしい。嫌な予感がしながらも音のした方へゆっくり視線を動かす。

「丁度良かった。これ替え――」

「く、くろ……さき……さん?」

「……」

嫌な予感は的中した。シャワールームから出てきたのは、昔見たことのある様な気がする「女の子」だった。

予感はしてた。だから慌てる様なことはしない。落ち着け。デュノアの裸を直視するな。

いや気にせず見た方が女子感はあるのだろう。

いやしかしもし男だとバレてしまったときにどう説明したら……!?

落ち着け落ち着け。裸なんか千冬のを数回見たじゃない――――余計どうしたら良いか分からん!

まだ慌てるようなあわあわあわわわてるてる時間じゃない。

こういうときは1回深呼吸をしてからだ。

「えっと。ボディーソープ、ここに置いとくから……」

「う、うん……」

しっかり会話になっていただろうか?俺はそっとシャワールームのドアの前にボトルを置くと脱衣所を出た。

「………………」

はぁ。もう勘弁してくれ。一旦落ち着いたとは言えしっかりとデュノアの裸を見てしまった、急いで記憶から抹消しないと合わせる顔が無い!

さっきまでの光景が脳内でフラッシュバックして離れない!

この状況でボーデヴィッヒが帰ってきたらさらに不味いことになるのに!

ガチャ……

控えめに響いた脱衣所のドアが開く音。しかし俺にはそれがなにより大きく聞こえて、身体がこわばってしまう。

「あ、上がったよ……」

「う、うん」

目の前にいるのは間違いなくデュノアで間違いなかった。だが髪を解いたデュノアの姿は間違いなく女の子であった。

「……お茶でも飲む?」

「う、うん。貰おうかな」

さてここからどうしたものだろうか……本当にどうしたら良いんだ!?

次の番外編

  • おねショタ(無効票)
  • 1シャル&ラウラと千春(受け)
  • 2シャル&ラウラと千春(攻め)
  • メス堕ち(無効票)(千春総受け)
  • 束と千春
  • 千冬と千春
  • シャル&ラウラと千春
  • 一夏と千春
  • オマケ(無効票)
  • 千春&箒「これは練習だから浮気じゃない」
  • 千春&セシリア&鈴「IS3分クッキング」
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