女装して入学することになった暗殺者によるIS学園生活 作:灰崎 快人
約束の時間になり、再び職員室へと足を運んだ。
「織斑先生、時間なので来ました」
「六時丁度か。流石だな」
「……それで私の部屋はどこですか?」
「慌てるな、案内する」
退勤した織斑先生と共に寮へと向かう。織斑先生は一年の寮長も務めているらしく、一番下の部屋で生活しているらしい。
教師も苦労が絶えない職なのだと思った。
そうして案内されたのは織斑先生の部屋だった。最初は部屋に自分の鍵が保管されている物だとばかり思っていたが……
「ここがお前の部屋だ」
そう言われてしまった。まさか教員と同じ部屋で生活することになるとは思わなかった、てっきり個室で生活できる物ばかりだと思っていたのに。
「……失礼します」
周りに見られないように急いで部屋の中に入る。この状況を見られるのが一番不味いだろう、生徒と教師が同じ部屋で生活するなど本来あってはならないことなのだから。
部屋に入り扉が閉められたのを確認すると同時に、黒咲は女子生徒を演じるのを辞めて元の
「どういうつもりだ?」
「お前を一人に出来るわけ無いだろう?ただでさえ性別を偽ってこの学園に来ているんだ、少なくとも私の元で監視しておかなければな」
そう言い終わると突然ベッドに押し倒してきた。突然の事ではあったが殺意などが感じられず反応に遅れた黒薔は、無抵抗の状態で横になってしまう。いきなり押し倒されたため制服はしわを作り、胸元二至ってはすこしはだけてしまっていた。
「お前が束と同じように行方をくらませてから「
「知らない。と言ったらお前は納得するのか?」
「するわけないだろ。どんな手を使ってでも吐かせてやる」
彼女の目は本気だった。間違いなく彼がその
もしそうだと言ったら彼女は悲しむのだろうか?それとも怒るのだろうか?分からない。
だが自分から正体を吐くつもりは無い。
「悪いが俺はそんなものじゃない、残念だったな」
「……シラを切るつもりか」
「事実を言ったまでだ」
そんなことよりもさっさとこの制服を脱ぎたい。女装、特に短いスカートは慣れないものだ。
女装だったとしてもパンツスタイルを好む彼にとって、スカートは正直面倒なものであった。
不満げな表情を浮かべていたのだろうか、織斑が突然スカートに手を入れ太ももを触ってきた。
「ひゃぁ!?」
突然の事に驚き声が漏れる。そんな彼を見て千冬は面白い玩具を見つけた様な笑みを浮かべていた。
「こういった事には未だに慣れていないようだな?」
「お前っ!」
反撃しようと腕を振り上げる。しかし立ち位置ではこちらが圧倒的に不利であり、単純な行動を取ってしまった黒薔はあっという間に無力化された。
「そう感情的になるな、可愛い顔が台無しだぞ」
「ぐうぅぅ……」
「それにこれも一つの訓練だろう?女装時に襲われた時の対処法としてのな!」
そう言って上を脱がされる。一瞬で脱がされたのには驚きを隠せなかった。手慣れている。それが彼女の手際の感想だった。
「あっ、うっ」
「この手の事はやはり苦手だったか、私の部屋で生活させるのは正解だったな」
何が正解なのだろうか。正解どころか間違いだらけである。
唯一心を癒やせる空間かと思ったら、幼馴染みに押し倒されると思うだろうか?誰もそう思わないだろう!
「いい加減に……離せ!」
「ならばここから抜け出して見せろ」
「うがぁぁ!!!」
「ふぅふぅ……」
「もう終わりか?あっけなかったな」
結果的に言えば彼の行動を全て潰され、抜け出すことは出来なかった。
少しでも抜け出そうとすれば、いやらしい手つきで身体に触れてきて阻止してくる。挙げ句の当てには黒咲が女性の裸に対する免疫がなくなっていたことを利用して動きを封じてくる始末だ。ハニートラップとは縁の無い仕事を行ってきたが、どうやら今回はそうも行かないらしい。
「千春、これも一つの訓練だと思って受けいれろ。あと女性の裸にはそろそろ慣れろ」
「そうだな……お前の力を借りる必要性がありそうだな」
この手の事に早くなれなければ、これから先の生活にも支障を来す可能性もある。
特に夏に行われる臨海学校では大きな影響が出るだろう、それまでにはある程度耐性を付けておかなければならないだろう。
女性同士裸を見合うのは特に気にすることもあまりないだろうが、男女となれば話は大きく変わってくる。
それに女性同士であれば軽いボディータッチなどが起こることもある。そう言ったことに対応できるように生活も心も変えなければいけない。
ゆっくり優しく彼女の頬に触れる。このくらいの対応なら多少は出来る、ただし顔から下は一切見ないように注意すればの話だが。
「顔は真っ赤だがな」
「うるさい。そんなことよりも俺の荷物は?入学前に送ったはずなんだが?」
「男物の私服に関してはクローゼットの方に、暗器に関してはそのままバッグの中に入っている」
捨てられていないだけありがたい。だがこのような状況になった場合、私服の半分は着ることが出来ないだろうな。
ザ・男物は流石に収納させて、女性でも着ていそうな服だけを残しておこう。ある程度整理してみるとかなり少なかった。
「休日に服買いに行くか?」
「そうなりそうだ。あとは日用品をいくつかかな……化粧とかした方がいいのか?」
「正直お前の顔は女泣かせだぞ?化粧しなくても成り立っている、男だと言うことがバレたらすぐに女の敵になるぞ」
そこまで整っている顔だとは思って居なかったが、織斑にここまで言われるとちょっと自信が出てくる。
だが多少のメイク道具は持っておいて損は無いと思う、ナチュラルメイクなるもの位はしておきたい。
「あとは下着だな、流石に男物は不味いだろう?」
「お前、そこまで女装しろっていうのか?」
「勿論だ。それに何時までも私の部屋で生活するわけにはいかないからな」
それはごもっともな意見なのだが、本当に女性物の下着を履かなければいけないのか?
通常の依頼でも下着は流石に男物を履いているが、ここまで拘らなければならないとは流石に思わなかった。
「な、なふべく男物と変わらないような物で頼む」
「あるといいな」
また大きな不安を抱きながら今日は大人しく休むことにした。
力を抜いてベッドに横たわる。初日から大きく精神面を削ることになった。
今日から三年間このIS学園で生活しながら織斑と篠ノ之を最低限守り抜く、三年は非常に長く感じるが楽しい学園生活を送ることが出来れば三年間はあっという間に過ぎていく。
今彼らはどうしているだろうか?幸せに生きているだろうかと同級生の顔を思い出す。
俺には彼らとの連絡を取る手段が一切無い。調べれば簡単に特定することは出来るだろうが、今の黒咲が関わっても相手に迷惑をかけてしまうことは間違いないだろう。
「千春、大浴場についてだがお前は使用することが出来ない。使えるのはこの部屋のシャワーだけだ」
「それは構わないが、織斑の方はどうするつもりだ?男子だけの時間を設けるのか?それとも俺と同じか?」
「時間を設けるつもりだが、今はまだ調整中だな」
それなら問題は無いはなさそうだ、あとは織斑の部屋を知っておきたい所だな。
「織斑の部屋は何処なんだ?」
「一夏は篠ノ之と同室だ。顔馴染みの方が一緒に生活しやすいだろう?」
「確かにそうかも知れないが一応年相応の男女だぞ?万が一のことがあったら」
「それは無いな」
はっきりとそう言うのには色々と理由がありそうだが、詳しく聞くと長くなりそうなのでこれ以上は聞かないことにした。
「千冬、一つ聞きたいことがある」
「なんだ?」
「この部屋にベッドは一つしか無いのか?」
「当たり前だ元々私の部屋なのだから」
よし久しぶりに立って寝るか。少し身体は硬くなるかも知れないが、睡眠時間は確実に取ることが出来る。
一緒に寝ようなどと言われても絶対に拒否する。
「一緒に寝るんだぞ」
「寝るわけねえだろ馬鹿」
冗談じゃない。俺は一人で寝るぞ!
「は、放せ千冬!俺は一人で寝るんだ!」
「ベッドは一つしか無い!私と一緒に寝るんだよ!」
「クソッ!力強すぎだろ!何でこんな時に!」
必死に逃げようとする黒咲の身体に腕を回し、逃がすまいと全力で抱きしめる千冬。
これが幼馴染みという物なのだろうか?否、そんなわけがない。
そもそも二人の関係は幼馴染みであり、恋人でも夫婦でもないのだ。そんな関係の中二人一つのベッドで眠ろうとしている。
「は、放して……お願いだから……」
「ダーメ。さぁ大人しく寝るんだ」
黒咲の奮闘むなしく、二人一緒のベッドで眠ることになったのだった。
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おねショタ(無効票)
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1シャル&ラウラと千春(受け)
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2シャル&ラウラと千春(攻め)
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メス堕ち(無効票)(千春総受け)
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束と千春
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千冬と千春
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シャル&ラウラと千春
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一夏と千春
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オマケ(無効票)
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千春&箒「これは練習だから浮気じゃない」
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千春&セシリア&鈴「IS3分クッキング」