※この作品はR-18です。

女装して入学することになった暗殺者によるIS学園生活   作:灰崎 快人

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第37話「海と水着」

別館。一番奥の更衣室――ということは女子の更衣室前を横切るわけで。当然、中は見えないが、中から聞こえるきゃいきゃいとした黄色い声にはちょっと参ってしまう。

「ミカってば胸おっきー。また育ったんじゃないの~?」

「きゃあっ!揉まないでよ~!」

「ティアナの水着だいたーん。すっごいね~」

「そう?アメリカでは普通だと思うけど」

………………。

そう、こういう話題が平然と飛び交っているのだ。そして、俺はこれが正直苦手だ。なんというか、恥ずかしい。何でか知らないけど。

やや早足でその場を立ち去り、男子更衣室へ。男の身支度なんて手軽なもので、準備運動をどれからはじめようかと考えているうちに済んでしまった。さて、いざ海へ。

「あ、織斑君だ!」

「う、うそっ!私の水着変じゃないよね!?大丈夫だよね!?」

「織斑くーん、あとでビーチバレーしょうよ~」

「おー、時間があればいいぜ」

更衣室から浜辺に出てすぐ、丁度隣の更衣室から出てきた女子数人と出会う。各人、可愛らしい水着を身につけていて、その露出度にやや照れてしまう。

さて、砂浜に向けて一歩踏み出す。途端、七月の太陽がここぞとばかりに熱した砂に足の裏を焼かれた。

「あちちちちっ」

海に来るのも何年かぶりの俺としては、この感触は懐かしくもあり楽しくもある。そうそう、やっぱり海はこうでないと。

素足で感じる熱にややつま先立ちになりながら、波打ち際へと向かう。ビーチには既に多くの女子生徒で溢れかえっていてm肌を焼いている子もいれば、ビーチバレーをしている子、さっそく泳いでいる子など様々だ。着ている水着も色とりどりで、ある意味七月の太陽よりも眩しい。

既に箒、鈴、セシリア、シャルロットそしてラウラが水着に着替え各々海を楽しんでいた。黒咲の姿はまだ無かった。

「あんた真面目ねぇ。一生懸命体操しちゃって。ほらほら、終わったんならさっさと泳ぐわよ」

スポーティーなタンキニタイプの水着を着た鈴が飛び乗ってくる。猫みたいなやつだ。

「お前もちゃんと準備運動しろって、溺れても知らないぞ?それにいつも黒咲が準備運動は大事だって言ってただろ?」

「……それもそうね」

しっかりと柔軟運動をして海に向かう。久しぶりの海で足がつって溺れても格好悪い。

「あ、織斑くん。千春さん見た?」

こちらに気がついたセシリア、シャルロット、ラウラが近づいてくる。

こちらは鮮やかなブルーのビキニ。腰に巻かれたパレオがちょっと優雅で格好いい。モデルみたいだ。水着に強調された胸の膨らみは思った以上に扇情的で、気恥ずかしさからついつい視線を逸らしてしまう。

シャルロットはセパレートとワンピースの中間の様な水着で、上下に分かれているそれを背中でクロスして繋げる構造になっている。色は夏を意識した鮮やかなイエローで、正面のデザインはバランスよく膨らんだ胸のその谷間を強調するようにできているのだった。

ラウラはレースをふんだんにあしらった黒い水着、一見するとそれは大人の下着にも見える。さらにいつも飾り気のない伸ばしたままの髪は左右で一対のアップテールになっている。

「三人とも水着似合ってるな!」

「ありがとうございます、織斑さん」

「千春はまだか……?」

「眠そうだったからね、昼頃には起きて海に来るかも知れないね」

シャルロットとラウラはどうやら黒咲のと待ち合わせをしていたらしく、辺りをきょろきょろと見て彼女の姿を探しているようだった。

「黒咲の体調でも悪いのか?」

「ううん、朝から眠そうだったからね。もしかしたら部屋で寝てる可能性もあるかなって」

「黒咲が?珍しいこともあるんだな」

黒咲はいつもしっかりしているイメージだったが、臨海学校の前日に夜更かしする姿は全く想像できない。普段真面目だからこそより一層彼女の姿が想像できない要因になっているのだろう。

「そのうち来るだろ、山田先生がバッグもって更衣室入ってたのも見たしな」

「ってことは教官もいらっしゃるのか!?」

「多分来ると思うぞ?」

「そうか……それは楽しみだ」

千冬姉の事になるとラウラはとても笑顔になるな、黒咲の事になっても同じくらい元気になる。それくらい2人の事が好きなんだろうな~

「おっりむらくーん!」

「一夏ぁ!ビーチバレーするぞ!」

「わー、おりむーと対戦~」

さっき約束した女子と、箒と、のほほさんだった。しかし俺、もうちょっと人の名前を覚える努力をしないといかんなぁ……

 


黒咲side

 

時刻はおおよそ11時半くらいだろうか?重たい身体を起こし布団から出る。水着とタオル、サンダルに替えの下着が入ったナップサックを持ち更衣室へと向かう。この時間になれば女子もほとんどいないので安心して着替えることが出来る。

「……気乗りしないが、買ってしまったからには着なければな」

週末の日曜に買った水着を見ながらため息をつく。露出を抑えるためにラッシュガードがセットで付いている水着を選んだので、そこまで拒絶反応は出ないが……やはり抵抗感というものはある。

(パッドも付いていてありがたいな……下は流石にサポーター付けないと不味いが)

「痛っ……まだ治りかけだから無理は出来ないな」

出来ても軽く海水に浸る事くらいだろう、ビーチバレーなどは無理かもな……

シャルロットとボーデヴィッヒを待たせているので急いで更衣室を出て砂浜へと向かう。


「ん?黒咲か……ちゃんと着たんだな」

「……嫌だったけどな」

更衣室を出て砂浜に来てみれば千冬と山田先生が水着に着替えて立っていた。少しでも早く更衣室に入っていたらと考えると恐ろしくて身震いがする。

「黒咲さんはラッシュガードなんですね」

「……例の一件での怪我がまだ治っていないので」

「無理の無い範囲で楽しめよ?」

正直もう帰りたい。部屋で寝ていた方がマシ。でも二人との約束もあるのでそれが出来ない。

千冬は普段通り腰に手を当てているのに、今は妙に色っぽく見える。それと同時にモデルのような格好良さも兼ね備えており、それを見た女子一同はいろんな意味で圧倒されていた。特に胸元には目が引き寄せられてしまう。

山田先生は強調したくなくてもしてしまう胸に目が行ってしまう、山田先生の髪色と同じグリーンの水着であり統一感がある。

山田先生の胸を見て自分の胸を押さえる女子生徒が数名居たが、見なかったことにしよう。その中に凰が居たのは特に見なかったことにしたい。

「黒咲さん、そんなに見られると恥ずかしいです……」

恥ずかしそうに胸元を押さえる山田先生の隣では、こちらをジト目で見つめる千冬の顔があった。仕方ないだろ!山田先生はともかく、千冬との身長差が15㎝もあるから普通に胸に目が行くんだよ!いつも見上げてるの忘れてないか?

いいよ胸元強調しなくて、もう既に強調されてるだろ。

「水着似合ってるぞ」

「社交辞令どうも」

少し不機嫌になりながらも、俺は二人の間を通り抜けシャルロットとラウラの元へ行く。こっちに気がついた二人は笑顔を浮かべ向かってくる。

「千春さん!待ってたよ」

「もう眠くは無いか?大丈夫か?」

シャルロットは心の底から待っていましたと言わんばかりに弾ける笑顔を見せる、対してラウラはこちらの体調面を心配するように顔色をうかがってくる。まだ少しアレを引きずっている節もあるな。

「大丈夫だよ。心配かけてごめんね、二人とも水着とても似合ってて可愛いよ」

ラウラの髪を弄りながら、二人の水着姿を褒める。二人のイメージにそれぞれ合っている水着は、しっかりと二人の個性を引き出しており、普段よりも数倍可愛らしく見えた。

「あっありがとう……」

「そ、そうか……私は可愛いか……そうかそうか」

二人とも顔を真っ赤に染めてモジモジしている。織斑が「なんか俺と反応違うんだけど……」と呟いていたが、聞かなかったことにする。こちらを見ていた織斑の顔面に強烈なスパイクが入りグボァ!?と砂浜に倒れ込む。

「何をよそ見している一夏!」

「だいじょうぶ~?」

女子相手だとしても滅茶苦茶痛いぞアレ……

「ちなみに千春さん、水着って――」

「聞かないで」

「――あ、うん」

多分その時の俺の目は死んでいただろう。シャルロットとラウラには既に男であることがバレている、その状態で女性水着を着ているのだ。それ以上追求されたら間違いなく俺の心は死ぬ。

気分転換するために三人で浅瀬に向かい、夏の海を楽しむことにした。

次の番外編

  • おねショタ(無効票)
  • 1シャル&ラウラと千春(受け)
  • 2シャル&ラウラと千春(攻め)
  • メス堕ち(無効票)(千春総受け)
  • 束と千春
  • 千冬と千春
  • シャル&ラウラと千春
  • 一夏と千春
  • オマケ(無効票)
  • 千春&箒「これは練習だから浮気じゃない」
  • 千春&セシリア&鈴「IS3分クッキング」
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