クフーン&ウル ~二人の百合の冒険譚~ 作:ヨイヤサ・リングマスター
何だかネタが多い回でして、この話を書いていた当時の私のマイブームが一発で分かる話ですねぇ~。
何年も経ってから読み返すと懐かしさでいっぱいです♪
クフーンside
「準備完了。心身ともに完全無欠。
クフーンさんの準備はOKですか?」
「OK! ウルと一緒なら大丈夫さ(愛で乗り切れるから)」
いつものような二人での冒険。ただし今回は防御力皆無の派手な柄のビキニを着用している。
場所は密林、楽しくえっちしながら冒険をしようじゃないか♪
「いえ、クフーンさん。
愛で乗り切れないような忘れ物がないかの確認なんですけど?
少しは鞄の中身をチェック位してくださいよ」
「忘れ物があったら家に取りに帰ればいいじゃん。
あたしらへの依頼って基本的にS~特Sランクの依頼だし、クリアまでの日数規定も一週間以上あるんだから余裕だろ?」
特に討伐系の依頼は一瞬で片がつくから、ぶっちゃけ移動の時間しかかからないんだよ。
転位魔法も使えるけど、無粋だから基本的には使わない。
旅をしない音楽家は不幸だ、と偉大な音楽家も言っていたそうだしな。
冒険者でありながら、才能をあらゆる方向へと伸ばしているあたしは、当然音楽家でもある。
うん、楽器が女の子の声で、演奏場所がベッドの上だという以外は普通の音楽家だ。
そうこう話しているうちに、いつの間にやらギルドで受付を済ませて密林行きの馬車に乗っていた。
受付でレシィがアヘっていたこと以外は特に問題ないいつもの流れだ。
手続きを終えた後にウルが再び感度3000倍の魔法を重ね掛けしていたから他のギルド職員の手を借りていたが、帰ってくる頃には復活しているだろ。レシィだし。
「ところでクフーンさん。
今回の密林での討伐依頼って、対象はどんなモンスターなんですか?」
「ああ、そういえばまだ言ってなかったね。
今回の討伐対象は『
「うに?」
「うに~♪ って、可愛いなオイ!」
やべっ、ウルが「うにうに」言ってるのは可愛すぎるな。
「まぁ、冗談はさておき、何ですか? その治癒雲丹って」
「簡単に言えば元人間でありながらウニに取りつかれた不幸な奴だな」
説明するとだな、海に行ってよく足とか切ったりするじゃん?
その傷口からウニの幼生ならぬ妖精が入り込み、全身に侵食してしまったのが治癒雲丹だ。
歩くたびに自分のトゲが肌を裂き、その血を吸って治癒雲丹はさらに活発になる。
ウニによる苦痛と、二度と元に戻れない自分の一生に気が狂った者が治癒雲丹となって海でもない場所に現れては人々を襲って仲間を増やしまくるのだ。
まぁ、ぶっちゃけ妖精に取りつかれているだけだから、あたしみたいな特S級冒険者なら妖精だけを殺して助けてやることも出来るんだけどね。
だって妖精ってバカだし。
「ちなみにレベル差があるとウニ妖精は取りつけないから、あたしらが治癒雲丹になることはないな」
「なるほど~。
ところで今回の私たちの装備品にカスタネットが付いているのは何故ですか?」
「ああ、治癒雲丹はカスタネットの音を聞くと寄ってくる習性があるんだ。
ほら、うんたんうんたん♪」
「うんたんうんたん♪」
「流石はウル! Nice『UNTAN』HAHAHA♪」
カスタネットの音に釣られて治癒雲丹が現れた。
早ぇーよ! もう少しウルの「うんたん♪」を見ていたかったってのに!!
動きにつられて右へ左へ、ウルのおっぱいがぷるんぷるんで、百合なら誰だってずっと見ていたい最高の光景を邪魔しやがって!!!
「さぁてと、折角のあたしとウルのうんたん
ちなみに治癒雲丹は物理耐久に優れた水系モンスターだが?」
ウルを見る。こんな時にウルならば、
「ならば決まっているでしょうクフーンさん。
水系の物理技で倒しましょう!」
なんか、段々と良い意味であたしに染まってきてるよな、ウルって。
そう! 相手の鼻っ柱をへし折るには相手の土俵で戦ってこそ!
「そんじゃ付与魔法でも使うか。
空間魔法の倉庫に水属性の剣があったよな。
久し振りに剣でも使おっかな?(ごそごそ)」
「あ、クフーンさんの水属性剣<バキュラ256ソード>でしたら汚れていたので他の武器と一緒に鍛冶屋にまとめて預けちゃいました」
「っておい! 折角、水属性の剣で華麗に倒そうと思っていた計画が台無しじゃねぇか!!」
「ちくわなら持ってますけど使います?」
「……まぁ、それも魚(水系)のすり身を使ってるし水属性なんだろうけど、他にはないのか?」
「ちくわしかありません」
「そうか……ちくわか」
こうしてちくわを手にし、ちくわの持つ水属性の能力を最大限に上げた状態で治癒雲丹に殴りかかった。
自分でも馬鹿みたいだとは思うが水属性で殴ると決めたからには水属性で攻めねばならないんだ。あたしが自分に決めた約束、それが百合道ってもんだからな。
魔力だけでなく、気を練り込んだために鉄パイプのような頑丈さを誇るちくわの一撃は、治癒雲丹を簡単に撃破したのだった。
あとになって思えば、別に付与魔法が使えるんなら拳に水属性を付与して殴っても良かったかな? とも思う。
ウニ味のちくわも悪くないがな。
「ふふふ、水着しか着ていない私が、ちくわを何処に入れていたか聞かないんですね♪」
「ん? そういやこのちくわ、何かヌルヌルしてね?」
「さぁ、クフーンさん。そのちくわは何処に入れていたでしょうか♪」
そう言ってウルは二本目のちくわをビキニの下から取り出した。
全長30cmはあろうかという長大なちくわ。ウルの気と魔力で強化されたそれがぬめりで光沢を帯びているのだ。
戦闘後、あたしは手に持っていたちくわに、むしゃぶりついた。
治癒雲丹のイメージはゲーム『ダークソウル』の黒い森の庭に出てくるキー坊ですねぇ~。
そこから発想を膨らませて出来ただけの話なんですが、何で私はこうも当初の予定とは違う方向へ進めてしまうのだろうか?
答えは簡単。考えて書いていないからです。ここ近年はだいぶ考えて書くことも増えてきましたが、それでも基本的には手の動くままにノリで書いております。だからこそ自分でも想像のつかない小説を書いて自分でも笑えるのですよ♪