クフーン&ウル ~二人の百合の冒険譚~ 作:ヨイヤサ・リングマスター
百合暦4183年、伝説の百合冒険者クフーンの著書『クフーン&ウル ~二人の百合の冒険譚』より抜粋。
クフーンside
さぁて、どこから話せばいいものやら。
自己紹介からしとくか? あたしは百合にして超一流冒険者のクフーン。
女の子が大好きで、弟子にして冒険者としてコンビを組んでいるウルと言う名の可愛い恋人がいる。
そんなあたしにはもう一人大切なメイドがいてな。ヘルーガって言うんだ。大事な女さ。
妖怪なんだがヘルーガは、何と言うかあたしに対して崇拝的愛情を向けてくれる従者なんだわ。
その愛しい従者が朝起きたら血だらけで倒れてたんだから、こりゃ仇をとらにゃあイカンだろ。
まぁ、ヘルーガ自身、負けを悟ってからはあたしに治癒してもらうために防御に徹したようだし、大怪我に見せかけた小怪我だったから仇云々はどうでもいいんだけどな。ぶっちゃけちまうと。
だ~け~ど、ヘルーガが戦った相手ってのがあたし関係ならどんな理由があってもあたしが出張らにゃ面白くないだろ? これもあたしのノリだ。
「ってな理由でお前さんを攻撃すっけど、いいか?」
「勿論いいわよ。冒険者クフーン。そして、僕の敵!」
ヘルーガの血の匂いを追って来てみれば、そこには一つの影が。
特殊技能“千百合眼”で見たところ、年の頃は十歳そこそこの少女。かなりのカワイコちゃんと見た!
「あたしはさー、暗殺、引き抜き、性行為目的で狙われるのはしょっちゅうだけど、お前さんは誰だい?
出来れば知っておきたいんだけどねぇ」
相手を知ろうとするのは百合として当然。だからこその質問なんだが、これがどうにも相手の子を怒らせちまったみたいだ。
「……僕が、誰か分からないの?
お前に対してこれだけの憎しみを持つ僕のことを、お前は覚えていないって言うの!?」
いや、そう言われてもローブで顔まですっぽり隠してるし、千百合眼も相手の体型とスリーサイズくらいしか見抜けねーしよ。
でも、この声どっかで……。
「分からないなら教えてやる!
百合が嫌いで嫌いで存在を許せないくらい大嫌いな僕の名は“ニコレ”!
かつてお前に殴られ、遠く異国の地へ飛ばされた者だ!!」
あ、やっぱニコレちゃんだったのか~♪ あたしを利用しようとしてウルやヘルーガだけでなく、街中の百合の女の子たちを怒らせた。相変わらず可愛らしいこって♪
いや、あたしとしたことが一度会った女の子を忘れるだなんて不覚だな。でもフードしてたから仕方ないか。
やっぱ体を重ねないと記憶に残らないのかねぇ~。
「あー、いま思い出したよ。
あれはまぁ、悪かったと思うけどよ、あのままあたしが遠くに飛ばさなかったら街のみんなに殺されてたかもしれなかったんだぜ?
百合の街で堂々と百合嫌いを宣言ってどうかと思うしさ」
「例えそうだったとしても、それでお前に殴られた僕の恨みが消えるとでも?」
まぁ、そうなるな。言葉で解決できるとは思っちゃいないさ。
「い~や~、思えないな。
あたしだって殴られたら理由に関係なく殴り返したくなるし(ただし女の子は例外な)」
ようするに、あたしに殴られたのが恨みの理由ってわけだな。
モテる女は辛いぜ♪
「言っとくけど、僕が怒っているのはあんたに殴られたからだけじゃないわ!
勿論、百合のあんたには分からないでしょうけど、白馬の王子様がやってくるという僕の夢を馬鹿にされたことでもない!
あんたに飛ばされた先が問題だったのよ!!」
はて? 一応あたしの拳が触れた瞬間、百合力と一緒に魔力を大量に込めてあげたし、そう危険はないはずなんだが?
あたしの魔力が体内に残留してれば、ある程度の輩から自衛出来る程度には強くなったはず。
それでも対処できない危険な目にでもあったのか?
「僕が飛ばされた先……そこは男だけの集落だったわ」
ニコレちゃん曰く、彼女の夢の『白馬の王子様が迎えに来てくれる』可能性すら否定させる男だらけの園だったと。
まぁ、今の時代、女が男になびく訳もないし、必然的に種の存続のためにも男は男同士で、って流れになるのも仕方ないと思うんだけどねぇ~。
男も女も、どちらにも例外的なのはいるけど、男女で付き合うこと自体が例外扱いされる世の中だし。
「男だけの集落ねぇ~。噂には聞いていたが、まさかそんな場所が本当に存在するとはな」
「ええ、僕も噂だと思っていたわ。
だけどその集落では、男同士で変態的な行為をする連中ばかりだった。
イケメン揃いで最初はときめいたって言うのに、見事に僕の夢を打ち砕いてくれたわ」
「まぁなぁ~、今の世の中、男自体が希少生物で百合が常識だし、仕方ないんじゃねぇの?
むしろ男女で結婚して子を為す女性の方が少ないくらいさ」
だって性別に関係なく子を孕む魔法也薬也、方法は幾らでもあるしさ。なんなら魔物の子を孕むことだって出来ちまう。
「そうね。僕もそう思う。
だけど、それで許せると思う?
百合を嫌い、王子様に憧れていた僕の夢が粉々に砕け、何を寄る辺に生きていけばいいか分からなくなった僕の気持ちが分かる?」
その結果が、百合の第一人者――あたしへの復讐ってか?
冗談きついぜニコレちゃん。あたしは別にガールズ、ボーイズどっちのラブにも寛容さ。
むしろ好きな者同士でくっつくならそれが幸せだと思ってる。
「それで、実際にあたしと向き合っている訳だが、どうするニコレちゃん?
まだ復讐する気か?」
「ええ、当然よ。
だって僕は男だけの集落からここに来るまで、ずっと一人で魔物だらけの旅路を死にかけながら生きてきたんだもの。
復讐をするためにね」
「いや、その復讐はお門違いな気がするんだが」
しかし何かを言う前にニコレちゃんの魔法がこちらに放たれる。いきなり殺意マシマシの攻撃魔法じゃないか。
しかもこの属性は……水と地か?
「驚いた?
あんたを倒すために、あんたに殴られて体の中に溜まっていた魔力を必死に分解吸収したんだから。
正直、百合の魔力を取り込むだなんて気持ち悪くて憤死するかと思ったけど、あんたを殺せれば結果オーライね」
「ひゅ~、あたしの魔力を自分の血肉としてくれるだなんて魔法使い冥利に尽きるねぇ~♪
まさか、二属性の複合魔法まで出来るとは驚いたよ。
こりゃ、ヘルーガが相性云々以前に負けるわけだぜ」
「驚くなら死んでからにしてもらうわ」
会話は続くも攻撃も続く。連続の攻撃。
走って近寄ろうにも地面は崩される。空に逃げようにも水弾で撃ち落とされる。
さて、そんな時どうやって対処するべきか?
答えは簡単。まっすぐ最短距離を地形ダメージと水弾ダメージを無視して突っ切ること。
これのみ!
「一人でダンスしてて楽しいかい? ニコレちゃん」
あくまでも正攻法で、ただ走って近寄りニコレちゃんの両腕を抑えるという至極簡単なことをやってのける。
しかしこれは解決策じゃない。解決策を実行するための前段階さ。
「ニコレちゃんは魔法を手から出すんだな。
口から射出したり、自分の周囲に浮かべたりはしないのか?」
「くっ……、そこまで修錬せずとも倒せると思ったのよ……。
相性的にも私の方が有利だったし……」
「ところがどっこい、相性の差をひっくり返せないで特S級冒険者が務まるわけないだろ?
まっ、ここはあたしの圧倒的実力と経験に驚くこったね」
どうやらこれ以上の抵抗はしないみたいだねぇ。
魔力の射出口でもある両掌を抑えられたら無抵抗とか、威力はともかくお粗末すぎるからな。
もう少しバトルパートを楽しむのも悪くなかったけど、これなら解決策へと移行できそうだよ。
「あたしの勝ちってことでいいんだろ?」
「そうね。殺しなさいよ……。
僕の中にはあんたの百合の魔力があるんだから殺して回収すれば?
どの道、僕が勝っても自殺するつもりだったから気にしてないし」
自殺……ねぇ~。まぁ、百合力の塊でもあるあたしの魔力を魂レベルで取り込んでちゃ、死ぬしか取り出す方法はないけど……♪
「なぁ、あたしの百合力を受け入れてみてはどうだい?」
あたしの百合力と魔力。それを手の平に集めて煮詰め、凝縮したものをニコレちゃんの血管に注射。
「あたしはさ、可能性を提示するだけさ。
いまニコレちゃんに打ち込んだ力と、体内にもとからある力、二つが合わさったらあたしの言ってることが分かるんじゃねぇかな?」
「んぐ! な、何をした!?」
見る見るうちに汗まみれになって頬も紅潮し、息も乱れ、幼い体躯と顔に似つかわしくない色気がにじみ出てくる。
体中で快楽が暴れ出してんだろうな。あたしの殺さない必殺技! 快楽責め♪
「ニコレちゃんが求めてくれるなら、沈める方法を教えてやるぜ?」
「だ、だれがあんた何かに……!」
必死で睨む。あー恐い♪ だが段々と快楽は胸の内で大きくなり、子宮へと下っていき、ポタポタと愛液が滴り始めてローブの上からでも分かるほどに大きな染みを作っていく。
だから、あたしは出来る限り優しく聞いてやるのさ。
「……欲しいか?」
火照った身体を鎮めたい。その一心で復讐心や憎しみすら殴り捨てる方法を選ぶ。
ニコレちゃんは、小さく頷いた。
「了解だ。教えてやるよ。
ニコレちゃんが否定していたものの良さってやつをさ」
あたしは彼女にキスをする。
「んぶぅ! にゃ、にゃにを!?」
「いいから。ちゅ、んみゅ、にちゅ、ぺろ……」
両手を体格差で抑え込んだ状態からの幼い唇への口付け。たいへん美味しいです♪
すでに発情しきったメスの顔になっているニコレちゃん。サイsyこそは抵抗する素振りを見せたが、すぐにあたしを受け容れた。
「んっ、んぅ……ちゅ」
舌で彼女の前歯をノックして許可を待つ。
すると数秒もしないうちに自分から開いて受け入れるのだ。
今度はニコレちゃんの方から舌を絡ませてくる。
拙いなりに、何度も何度もあたしを求めて舌を動かして唾液を飲み干さんばかりに吸い付いてくる。
舌に、歯に、そして唇に。幼女の熱の伝わる感触。ここまで幼い子を相手にすることは滅多にないんだが、それでもこいつは逸材だ。
ニコレちゃんは天性の百合の素質を持っている。
「そら、キスだけで満足してるんじゃないさ。
もっとイイことしようぜ♪」
「ん……? ん~……」
ぼんやりとした頭で考えているようだが、年長者としてはしっかりリードしてやらなくっちゃな。
地面に寝かせ、その幼い腰をあたしの両膝でガッチリホールド。
これぞマウントポジション百合式ッ!
「なぁ、ニコレちゃん。もっとシテ欲しいか?」
「……うん、もっとシテ欲しいかも♪」
うっは、可愛い♪ こんな小さな子が肉欲に目覚めてあたしを求めてくれているのが最高だ♪
さぁて、それじゃ悪い子へのおしおき&えっちに導くという大人の仕事に移ろうか。
大丈夫。これは大人の仕事だから♪
あたしは静かに、ニコレちゃんの小さな割れ目に指をなぞらせるのだった……。
~本編で語られない設定~
魔法には複数の属性があり、それぞれの属性は、相性が良い属性であっても一つの魔法として混ぜるのは難しく、水と地のように悪い組み合わせを混ぜるのは更に至難の業だったりしますが、その辺の修行描写はカットしました。
土剋水……、ポケモンでは逆ですし水・地面タイプは結構いますけど。
流石は水と地面の複合タイプがモデルのニコレちゃん。
ちなみに彼女のお母さんは病気設定でしたが、その辺はクフーンが薬を渡して事情も説明しているので問題はありません。
ファンタジーの定番だと、男だらけの集落に飛ばされたニコレちゃんは唯一の女の子として代わる代わるチョメチョメされる展開になるかもしれませんが、逆に考えるんです。
女性から離れて男だけの集落を作った男連中が、嫌がる女の子にわざわざ手を出す必要があるのか、と。
それに人間の出産って妊娠期間長いですからね。男が少ないとはいえ、一つの集落の全員の母となるには10年や20年では足りないでしょうし、何より幼すぎて月のものも来ていませんからね。
明日が二話同時更新の最終回です♪