クフーン&ウル ~二人の百合の冒険譚~ 作:ヨイヤサ・リングマスター
ギルドで行われた宴もそこそこに、あたしとウルは二人で家路を急ぐ。
普段はギルドにいる女の子たちと大騒ぎし、そうして朝まで遊んで飲み明かすんだが、その時間すら惜しいという思いでいっぱいだったからだ。
帰る道中は勿論、家に着いてもこの思いは収まらず、玄関の鍵を開けるのすらもどかしく感じたんだが、あと少しの辛抱だぜ!
「さっ、ここがあたしの家だ。
最高に歓迎するから期待してくれよ♪」
「んふふ~♪ どんな家なんでしょうね。
クフーンさんとの初夜、私ってば本当に楽しみにしているんですよ♪」
おおぅ、ウルからも期待マシマシの反応にこちらも嬉しくなるぜ♪
鍵を開け、中に入ると暗い室内に立ちこめる甘い香り。そう! えっちなお香だッ!!
スイッチ一つで部屋も明るくなり見慣れた我が家の光景が拡がるが、いつもと違う興奮を覚えるのは愛しのウルが隣に居るからだろう。
それも超絶百合で冒険者としての相性が抜群に優れた美少女だ♪
そんなウルは部屋を見回しながら、
「へぇ~、ここがクフーンさんのお家ですか~。
こう言ってはなんですけど、なんだか整理整頓がされているのは意外な気がしますね」
「初めて入った子は、みんなそう言うな。
でもやっぱり、あたしが誰かを部屋に連れ込むだなんて、目的は一つだからさ。
だったら綺麗にしとかないと、連れ込む相手に対して悪いだろ?」
実際、綺麗好きだしな、あたし。
「それよりも玄関での立ち話もなんだし、早く入りなよ」
「はい、今日からは私の家でもあるので“ただいま”と言わせてもらいますよ~♪」
「おう、おかえりウル! ようこそ我が家へ♪」
お姫様のようにウルの手を引いて恭しく招くあたし。この仕草がまたムードを作るんだよ。ムード作りも出来ない女に惚れる女はいないからね。
部屋の甘い香りってのも実際には焚いているお香に媚薬成分が含まれてるものだから、すでにあたしもえっちな気分になってきたよ。
「さて、今日から弟子となったウルはあたしと一緒に暮らすことになるけど、一応聞くがいいのか?
学院が休校になったとはいえ、女子寮とかはそのまんまじゃないのか?」
「その点はご心配なく。
寮に荷物は置いていませんでしたので今持っている手荷物だけですし、家族もいません。
そ・れ・に、クフーンさんとより深く親密な関係になるのに家が一緒じゃないのはお互いにとって不都合じゃありませんか?」
むむ、確かにそうだな。
どうやらウルも、そういうつもりで来てくれたみたいだし、さっさと始めるとするかな。
「でもその前に、シャワー浴びるかい?
一応でかい風呂もあるけど、あとでもう一度入ることになるならシャワーで手早く済ませた方がいいだろ?
お湯を張るのは魔法で一瞬だからどっちでもいいけど」
「ご心配には及びませんよ。
確かに多少汗をかいてはいますが……、クフーンさんって女の子の汗、嫌いですか?」
なんという愚問!
「そんな訳がないだろう!
むしろ興奮を高めてくれる素敵な香辛料のようなものだと思っているッ!」
ふふん、ベッドのシーツも今朝に変えたばかりなのだ。
ウルとあたしの汗とその他諸々の液体と香りだけで染め上げるのも悪くない。
というかウル自身が望んでいるというのに拒む理由があるものか!!!
「それじゃ……始めますか?」
「お、おう……」
む、こちらからリードしようかと思っていたが、どうやらウルはこの手のことに慣れているみたいだな。
初めて会ったときに眼を見て分かってはいたが、まさか若くしてこれほどの百合力を持っていたとは驚きだ。
年齢も冒険者としての歴史も、あたしの方が上だってのに、オーラにのまれてしまうな。
「……んっ」
着ていた衣服を焦らすこともなくスルリと一瞬にして脱ぎ終わるウル。
驚くほど滑らかで、傷一つない白い肌がムーディーなランプの灯りに照らされて思わず見とれてしまった。
「ほら、クフーンさんも脱いでくださいよ。
私一人だけ裸でいては風邪を引いちゃうじゃないですか」
「ん、悪い。すぐに脱ぐから少し待ってくれ」
「早く温めてくださいね♪ 私のお師匠さま♪」
ぐはっ! この子マジ天使!?
ウルってば可愛すぎるんだけど!?
珠の汗が浮かんだウルの柔肌目掛け、よっしゃ、クフーンダイブ行くぜ!
「そらっ!」
「きゃぁ♪」
そして、あたしも伊達に百合をやってないさ。
一瞬で服を脱いでウルに詰め寄り、ベッドへと優しく、それでいて力強く押し倒す。むふー!
幾度となく繰り返してきたこの動作を、出会ったばかりのウルに出来るのが師匠の特権だよな♪
この工程を僅か一秒にも満たない時間でやり遂げる無駄に高い身体能力の本領発揮。
ってか、ウル細身なのにおっぱいデケェ! かなり大きいとは思っていたが、それでも着やせしてたのか。
しかも軽く触れただけで押し返してくるこの弾力とか……これが若さなのかねぇ~♪
もう、ぷるんぷるん♪
軽く胸にキスをし、そのまま舌で喉から唇まで舐めるようにしてキスまで移行する。
その過程で喉を通り過ぎていくウルの汗を体内に収める喜びにお口が幸せってもんさ♪
「もう、がっつき過ぎは嫌われますよ?」
「じゃあ、やめるかい?」
「それは意地悪ですね。
今更止めるだなんて、自分でも出来ないことを言わないでくださいよ♪」
すでにウルの吐息も桃色がかって興奮状態が最初よりも数段跳ね上がっている。
部屋に焚いたお香はすでに全身の感度まで上げてくれているようだ。
「確かに今更だな。
ウルの下のお口もすでに準備万端みたいだし。
それじゃ、楽しませてもらうぜ?」
お互いの重みを感じる距離――すなわち零距離で、押し付けられて形の変わる互い双丘の柔らかさを感じながら、あたしの手が動く。
「んっ」
ウルの綺麗なピンク色の蕾。しっとりと湿り気を帯びていた割れ目に触れると、それだけで暖かな蜜が溢れてくる。
指を這わせるだけで、ねっとりと絡みついてくるように挑発的な反応をするウルの瞳を見ながらいじる。
「そんなクフーンさんには、お返しですよ♪」
しかしそれはお互い様。
ウルも攻められながらも、逆に自分の手をまるでそれ自体が別の生き物であるかのようにあたしの体に這わせてくる。
……のだが、その技術は、
「!!!」
言葉にならない衝撃があたしの身体に走った。
「あれ? クフーンさんってば随分と敏感なんですね?
今のはほんの挨拶代りの軽いジャブのつもりだったのですが」
ウルはあたしよりも数段上だった。
これまで何人もの女の子と関係を持った事はあるけど、これほどの快感は初めてだ。しかも指先だけで? まだ始まったばかりだぞ?
「んふふ~♪ クフーンさんのおめこ、キッツキツに締まっているのに、私の指を食べたくて仕方がないみたいですねぇ~♪」
本当に体に電気が走ったかのような凄さに体が弛緩してしまうのを止められない。
だらしなく開き切ったあたしのクレヴァスが、ダラダラと止めようのない涎に濡れていく。
それでも師匠としてのプライドか、それともこれまでの経験からか、必死になってウルの欲望を見たそうと身体が反応してしまう。
お互いに絶頂を迎えたいと、身体が望むのだ。
「クフーンさん? まだまだジャブだと言ったじゃないですか。
この程度でもうイッちゃうだなんて夜は長いんですよ?」
「ちょ、ちょっと待て……。
ウル……凄過ぎ……もう少し、ゆっくり……」
「ダ~メですぅ~♪
今回は最初ということで手加減はしてあげますけど、もっと私を感じてください。
いずれは私の本気を受け止めてもらうんですから♪」
ゾクゾクとウルの指が膣内を蠢くたびに、脳がヤスリに掛けられているような快楽がビリビリと襲ってくる。
どぷどぷと蜜が溢れてベッドの染みが大きくなっても、それでも繰り返し訪れる絶頂の波は高まることしかしない。決して弱くなることも無く、あたしの全身を性感帯へと作り替えていく刺激だ。
「んぎっ! にぃ! いっ、いぁ♪ んにぃ♪」
返事をしようにも段々と呂律もおかしくなってきた。すでにあたしはウルに快楽を与えて食らってやろうという意識すら持てなくなっている。
ピンと伸びたつま先はあたしの意思を無視して絶頂に太ももを震わせ、開ききった口は快楽の悲鳴が出そうになるたびにウルの口づけで塞がれる。
ウルが自身の口内で溜め込んだ唾液を流し込まれ、舌を使って器用に口内でかき回されて舌に、歯に、塗り込まれて胃に送られていく。
「クフーンさん? 私の唾液は美味しいですか?
唾液を触媒に、性的感度が上がる魔法をクフーンさんの体内と体外の両方から掛けてるんですよ♪」
言われて気づくが、すでにあたしの身体は自分の意思では動かせないほどにウルにどっぷりと快楽漬けにされていた。
彼女の指先が絶妙な力加減で子宮まで押し広げて侵入して精神と肉体の両方を同時に支配していく。
あたしの胸にウルの手が伸びた時、これまで感じたことがないほどの絶頂を胸だけで感じるほどだ。
これまで何人もの女の子を繰って来たあたしが、たった一人の少女にここまで好き放題にされているのに何も出来ない。
むしろそれすらも気持ちいいと感じてしまう。
師匠であるというプライドなんて完全に吹き飛び、与えられる快楽をただ貪るだけの性奴隷になったような、そんな堕ちていく快楽にただただ穴を開いて受け入れるしかなかった。
「夜は長いんです、クフーンさん。
朝になったら冒険者をして、そうしてまた明日の晩も、その次の晩も、私と一緒にベッドで楽しみましょう♪
大丈夫、壊れるたびに直してあげますから、何処までも堕ちて行ってください♪」
その後は今以上の快楽が連続してきたため、あたしの意識はそこで完全に途切れた。
「愛していますよ、クフーンさん♪
私の全力を受け止めることが出来る、生涯を共にする愛しい人♪」
◆ ◆ ◆
翌朝、目を覚ました時に興奮を思い出すだけで気絶するほどの夜だったと言っておこう。
「……最初の夜でここまであたしを屈服させるだなんて、この先あたしの体はどうなってしまうのだろうか……」
「大丈夫ですよ~♪ 壊れたら直せばいいんです!
先は長いんですから、もっともっとエッチしましょう♪」
気が付いたら台所で裸エプロンのウルが朝食を作っていた。
恐怖にも似た期待でいっぱいだが、これも悪くは無いからな。
これから毎日、夜を迎えるのが楽しみやら怖いやらってな♪