※この作品はR-18です。

クフーン&ウル ~二人の百合の冒険譚~   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 ダブル主人公と言いつつも、どちらかと言えばクフーンがメインで考えていたのですが、ウルも強いんですよね。

 と言いますか、百合としてはウルの方が飛び抜けているんですよ。蝶のように舞って、蝶サイコーなテンションが。

 そんな感じの話。脳内BGMはアニポケの『ハイタッチ!』なノリで書いています。そして『Together』。





第7話:正直あたしじゃ勝てねぇよ

 クフーンside

 

 

「ウルに、必殺技を持たせようと思うッ!」

 

 

「……はぁ?」

 

 

 それは突然の思いつきだった。

 

 ウルと師弟コンビを組んでそれなりに依頼を受けての冒険に出かけ、夜は激しくベッドでお楽しみ♪

 

 そんなこんなで、コンビとしての錬度も上がってきたとき、思ったのだ。

 

 ウルに必殺技が欲しい! と。

 

 

「ほらな、やっぱり必殺技ってのは話の展開を楽に勧める上で重要だろ?

 あたしの場合は殴ったり石を投げたりで終わるけど、何気に魔術の深奥に踏み込んでるから伝説級の必殺技を持ってるからな。

 だけどウルにはそういう華のある技がないだろ?」

 

 必ず殺す技、という意味なら何をやっても今のウルなら大抵の生物は殺せるんだろうが、なんかこうビーム的な派手さが欲しいんだよ。

 

 

「でも、クフーンさんの戦闘描写だって作中に書かれていないですし、別に問題ないんじゃないですか?

 バトルシーンをいちいち描写することなんてないんですから」

 

「それを言われると……、なぁ?」

 

 

 ……ああ、分かっちゃいるさ。

 

 戦闘描写がまったく描かれないのに必殺技だなんて、考えるだけ意味がないってことくらい。

 

 だけどさ、ときめくだろ?

 

 仲間のピンチだったり、敵の親玉が身内だったりした時に、必殺技で命がけで涙ながらにぶっ飛ばす展開って熱いだろ?

 

 だから、身につけさせる! その美しい姿のウルが見たいがために!! これ、師匠特権な。

 

 

「はぁ、まぁいいんですけどね。

 そういう、ちょっと子どもっぽいクフーンさんも私大好きですから♪」

 

 

「よせやい、照れ臭いだろ。

 ところで何か希望の必殺技とかあるか?」

 

 

「カッコいい魔法なら何でも♪」

 

 

「この世で一番カッコいい魔法は肩こり・腰痛に効果のある治癒魔法だったりする」

 

 

 バーニングでフィンガーをアタックさせる魔法だったけど、魔法のエフェクトと名前は確かにカッコいい魔法だ。

 

 

「むむっ……、しかしそうなるとカッコ良さと見た目の派手さを併せ持った攻撃魔法でクフーンさんは心当たりがありますか?

 私も元・学生ですし、学院で習うレベルの基礎魔法なら全て習得しているのですが」

 

 というか、これまで基礎魔法だけでS級の依頼を達成出来ていたウルって才能の塊だよな。

 

 

「やっぱり本職に習うのがいいかもねぇ。

 あたしも現代魔法から古代魔法まで何でもござれだけど、教えるのは上手くないし」

 

「じゃあ何で私を弟子に取ったんですか?」

 

「可愛かったから♪

 あと百合だったから♪」

 

「流石は私の師匠ですね♪」

 

 

 二人してハイタッチ♪ いえーい♪

 

 いっそのこと、「ファイヤー」とか口で言っておきながら、火の玉ではなく熱湯を相手にぶつける魔法でもいいかもねぇ。

 

 この技はネタに思われるかもしれないけど、魔法を吸収するような敵にも不意打ちとして使えるし。

 

 魔力吸収能力者なんかが、火の玉の魔法だと思ったら熱湯で火傷しちゃいました~ってな感じは見ていて滑稽だからな♪

 

 かつて、あたしが「闇の大魔導士」を名乗る変態と戦った時に使った手だ。

 

 鳥を絞め殺したときの断末魔みたいな名前の奴だったなぁ~……(しみじみ)。

 

 まっ、それはさておき、

 

 

「そんじゃ、魔法屋にでも行ってみるか?」

 

「確かに本職の魔法屋さんに教えてもらうのはいいかもですね。

 でも魔法を習うのも結構なお金がいると思いますけど?」

 

「あのよー、ウル。S級依頼の稼ぎを舐めちゃいけないさ。

 あたしらの稼ぎは世界を財力で支配出来るくらいにあるんだからさ」

 

 

 しかし、もしもあたしが世界征服を企むのなら愛の力でするね。

 

 なんせ百合なもんで♪

 

 

「まぁ、冗談はさておき、魔法屋で魔法を習うってのは正直おまけでね。

 その魔法屋をやっている友人が、あたしらの『お仲間』なのさ。

 そろそろ会いに行かないとキレられそうだから、そのついでってね」

 

 

 ウルを弟子にした話も、同じ街に住んでいればもう届いているだろうし。

 

 最近ではウルが激しすぎて他の女の子とそういうことしてないもんなぁ~(ポッ♪)。

 

 

「ちなみに、その魔法屋は、あたしの友人……というか恋人の一人でもある。

 ソイツは変わり者だから十分に注意しておけよ?

 ウルみたいに可愛らしい子をみたら絶対に襲ってくるだろうから」

 

「私も百合的な意味で強いから大丈夫ですよ。

 それに、いきなり襲ってくるだなんて、クフーンさんの心配しすぎじゃないですか?

 可愛らしい女の子全員に見境なく襲いかかるような人が人里で暮らすとも思えませんよ」

 

「そうだな。だからこそアイツは一人で町はずれの自分の店に引き籠っているんだ。

 自分の店の中でならセーフという独自のルールで客を食いものにしながら……」

 

 いやもう、身体の関係まで致しちゃった相手なんだが、正直ちょっとどうなのよ? と思うほどに色狂いなやつなんだわ。

 

 あたしが言うことじゃないかもしれないが、やりすぎは良くないよな。うん。

 

 

「うわぁ~、もしかして相手の同意を得ずに手を出しちゃうタイプですか?」

 

「それは否定しないが、事後承諾で納得させるだけのテクがある女とも言っておこう。

 少なくとも、あたしやウルにとっては最高の店だから勧めてみたが、行くか?」

 

 

「ふふふ♪ 百合の私が断るとでも?」

 

 

「「(ピシガシグッグッ)」」そしてハイタッチ二度目!

 

 

 腕を組み合わせてお互いの百合を確認し合う師弟コンビ。

 

 ちなみに、これから会いに行くあたしの友人だが、この街に百合の女性が多いのはソイツの影響が少なからずあったりする。

 

 まぁ、街一番どころか世界的にも有名な冒険者があたしみたいな生粋の百合だからな。

 

 生粋の百合の魔法研究家が居ても不思議はないだろう?

 

 百合の街バンザイ♪

 

 

 




 おまけ設定

 ~カッコワ・ラーイ~

 伝説(笑)の鍛冶職人。

 使い手が悪い意味で驚く使い物にならない武具の製作に長けた職人。
 武器としての性能はどれも皆無。

 よく切れず、曲り、刃こぼれし、打撃武器に関してはしょっちゅう砕け散る。
 しかし、再生能力だけはちゃっかりあるので見世物として武道家が武器破壊をするショーでは人気のあるシリーズ。

 素材には希少鉱石を使い、方向性は間違っているが、鍛冶師カッコワは超一流の技術を使っているので見た目だけは威力を期待してしまうほどに美しい。

 今後出てくる予定はない設定。
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