2話 幼なじみ
幼い頃、アーチーの好きな遊びは戦争ごっこだった。が、それはそれとして村娘を誘って禁じられた遊びを楽しんだ。
「おい、ままごとしようぜ。」
付き合ってくれる娘は1人しかいない。イブという名の1歳上の幼馴染である。
お互い手の届く範囲にいるのはその相手しかいない。年齢が近い子供は限られたし、イブの親は歴とした自作農だった。
アーチーはいずれ自立する身である。戦争に行くにせよ商人になるにせよ、妻や家は村の中に必要である。イブの家は、領主の次男のアーチーの妻となるのに何かと具合が良かった。
村の中では結婚する相手が自然に決まる。大人達がなんとなく釣り合いの取れた相手と見做し、遊ぶように仕向けて自然に仲良くなる。
だから大人になるまでにしばしば一線を越える。アーチーはまだイブと一線を超えていなかった。イブの方はその気だったから、そうしたければそれはいつでも可能だった。
ただ一線を超えて仕舞えば兄嫁への思いを捨てなくてはならない。元々兄嫁と結ばれる可能性など無いに等しいのだが、「娘を傷物にされたから責任を取ってほしい」とイブの両親が父親に訴えて来る姿をオフィーリアに見られるのだけは嫌だった。アーチーは彼なりに、憧れの女神に対して操を立てていたのである。
アーチボルトがオフィーリアを引き取った事で、イブの立場は浮いた。流石に次期領主と村娘は釣り合いが取れない。幸い、イブとアーチボルトは深い仲になっていない。となれば、イブはどこかに片付く事になるのが自然な成り行きだった。
その日もアーチーは朝からオフィーリアを押し倒して楽しんでいた。アーチーは紛れもなく性欲が強い方であり、そろそろその性欲をオフィーリアだけでは受け止めきれなくなっていた。元々、妊娠している身である。オフィーリアのがお腹は膨らみ、そうそう無理をさせられなくなって来た。
そんな時に思い出したのがイブの存在である。イブはアーチーに間違いなく好意を持っていた。元々お互い結婚を意識しあった仲である。アーチーは急にイブのことが気になり、尋ねてみる事にした。
「娘は司祭様の仲介で、町に奉公に出る事が決まっています。あの子とはもう関わらないでください。」
流石に領主の息子に公然と楯突く事はなかったが、アーチーはイブの母親から懇願された。
「司祭ってあのエロ坊主か。あの男の紹介だと、街の夜の店で働かされるんじゃないのか。」
イブの母親は沈黙した。領主の次男と結ばれると思っていた娘だったが、村の中ではもう相手が決まっていて良縁がない。
それなら街に奉公に出す、という結論が早々に出たようだ。支度金が出た所から働き場について察しがついていたが、司祭が絡んでいてるだけに引っ込みがつかなくなったのだろう。
「俺は認めないからな、そんな話。」
アーチーはイブを探しに出た。イブはいつも遊んでいた自宅の裏手の納屋の中にいた。
「お前の母ちゃんから聞いた、街に行かされるってな。」
「そろそろ弟が大きくなるから、1人食い扶持が減った方が家が楽になるのよ。」
「街でどんな仕事をさせられるか分かってるのか?」
「私だって分かってるわ。でも仕方ないじゃない。この村で夫に股を開くのと、知らない男に股を開くのも大差ないわよ。」
当たり前の事を話すように、イブが言った。
「俺が養ってやる」
「ダメよ。アーチーはお義姉さんとくっついて家を継ぐんでしょう。私じゃ領主様の奥様にはならないもの。」
「いいから、来いよ」
アーチーはイブにつかみ掛かった。
「バカなの、人を呼ぶわよ?」
「誰を呼んだって結果は変わらないさ、俺は止められないぜ。」
アーチーはイブを抱え上げた。都合のいい事に干し草の詰まれた所がある。イブをそこに投げ下ろした。
「さ、ままごとしようぜ。」
慣れた仕草でアーチーはイブの服を剥いだ。女性の服は効率化的に出来ている。アーチーは器用なのだ。
義姉のオフィーリアとの修練で技を磨いた今では、女を裸に剥くのにすっかり手慣れていた。農村の女はそう厚着している訳ではない。アーチーの手によってすっかり胸も秘所も曝け出された。
「全然、違うんだな。」
赤子を育てたオフィーリアの乳首は、赤子に吸われてグロテスクなまでに大きい。生娘のイブの乳首は小さく、淡いピンク色をしていた。同じ女でもまったく違う。
「綺麗だ。」
そう言ってアーチーはイブの乳首を舐めまくった。アーチーに求められ、誉められる度にイブも濡れる。アーチーの鼻息も荒くなるが、襲われるイブの鼻息も荒い。
アーチーがイブの乳首に夢中になっている。イブはアーチーの顔を見なかったが、ポツリと言った。
「一緒に大人になろうって言ったのに、アーチは
先に大人になるんだもの。ずるいよ。」
元々、決められた相手同士ではあった。遅かれ早かれこうなる相手という意識もある。
「ごめん」
「謝るなら私を押し倒すな。それに、アンタが私の初めての相手なのは覚悟してたから。」
その事実上のゴーサインを示す言葉に、アーチーはイブの身体に押し入るべく服を脱ぎ始めた。
「大きい」
アーチーの聳り立つ逸物を見てイブが表情を変える。
「そんなの、私の中に多分入らないよ。」
そう言いながらもアーチーを迎え入れる態勢を取るのは、もう試さずにはアーチーだけでなくイブも収まらなくなっているからだろう。
「お前だったら俺を受けいられるさ、オフィーリア義姉さんにだって出来た事だ。」
その言葉に、顔を赤らめながらもイブが従う。より深くアーチーを迎え入れる態勢を取る。イブにはオフィーリアへの密かな対抗心がある。女としては負けられない相手である。
「ん、入らないや」
唾で濡らして挿入を試みても、未通のイブの秘所はアーチーの侵入を拒んだ。
「痛いわ」
イブの抗議を受けても強引に体を重ねる。本当なら数回の逢瀬で時間をかけて準備する所である。しかし、街への奉公を覆すにはこれしか方法がない。アーチーは遂に強引に押し入った。
「よし」
温かなイブの膣内に迎え入れられる。朝からオフィーリアと一戦交えて来たとはいえ、アーチーは若く興奮していた。
「行くぞ」
無言で頷くイブの中にぶっ放した。快楽もない。ただ痛みと興奮でガクガク震えるイブにアーチの子種が注がれる。アーチーが逸物を引き抜くと、イブの秘所から滴り落ちる鮮血と精液が混じり、ピンク色になった。
力を使い果たした2人は裸で手を繋いだまま、並んで横になっていた。イブには『やられちゃったな』という思いと共に、アーチーに求められた嬉しさがあった。だから尋ねた。
「アンタには愛しの義姉さんがいるじゃない、どうして私のところにきたの?」
「また今度、戦に出るんだ。今度の戦は大きい。辺りの領主がみんな呼び集められて別の街を攻めるんだ。隣の領地を受け取る際に、街の子爵様には世話になった。だからこの出陣を断れない。」
「・・・」
「『今度は小競り合いでは済まない。出陣するなら覚悟を決めろ』って、そう父上が言っていた。そしたら、お前をまだ抱いてないって気がついたんだ。俺もやり残した事があったなって。」
「バカなの、そんな事で私を押し倒したの?」
イブはアーチーを思う様に罵った。
「あんたが戦死したら私はやられ損じゃない。こうなったら責任を取らせてやる。だから絶対、生きて帰ってこなければダメなんだからね。」