※この作品はR-18です。

神室真澄推しの俺がなぜ坂柳有栖の双子の兄に   作:筋骨隆々竹輪マン

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長らく更新出来ずに申し訳ありませんでした。
かなり忙しかったのと、12巻、12.5巻の威力が高すぎて筆がベッキリと折れてました。



11,干支試験とAクラス

 干支試験。原作ではそう呼ばれていた、1年次の無人島試験の後の船上で行われる試験のことである。アニメでは確か太陽系の惑星に変えられてたんだっけか。

 その概要としては、クラスをそれぞれ均等になる様に12個のグループに分け、4クラス混合のグループ一丸となって良い結果を目指す試験である。

 

 ―――はっきり言って、やる気がない。

 

 え? Aクラスを良い方向に導け、だって?

 

 そんなこと言ったってしょうがないじゃないか。(〇なり○ずき風)

 

 まぁそんなどうでもいい物真似は置いといて、だ。兎に角干支試験は面白味に欠けるのだ。

 その理由は単純明快。原作(タネ)を知ってしまっているからだ。

 

 この試験の核心、それは優待者の存在である。優待者は各グループに一人ずつ存在しており、その正体は不明である。まぁ簡単に言えば他クラスの優待者を当てて、自クラスの優待者を隠し通せば勝ち。ポイントを貰えるわけだ。

 

 そしてこの優待者が選ばれる法則性。そこに問題がある。この法則は至極簡単で、グループのメンバーを名前の順番で並べ、そのグループの名前になっている干支の動物の順番にあたる人物が優待者なのである。

 

 ―――この法則が分かっていると、全くもって楽しくない。よって、この干支試験へのやる気がないのだ。

 

「有栖。この試験をどう見る?」

 

 なので、愛しい我が妹君の意見でも聞いてかわいいかわいいしときましょう。それがいい。

 

「ふふ。そうですね…まず優待者には平等性と法則性があると思います。どこかのクラスに偏ってしまってはあまりに不公平ですから」

「そうだな。各クラスに等分されているものだと俺も考えている。それで?」

 

 俺はベッドへと腰を下ろし、有栖を自身の膝の上に乗せて頭をヨシヨシしながら続きを求める。ふわふわで心地いい。

 

「優待者の法則性についてですが…正直、検討がつきませんね。Aクラスに存在する優待者の方々は男女、学力、身体能力、思想、そのどれもが乖離していて、とても共通点など見いだせず…ごめんなさい」

 

 あー…。これはあれだ。深読みしすぎ、ってやつだ。正直原作を読んでた時は俺もあまりのあっけなさに何度か読み直したレベルだ。無理もない。

 

「いいや、謝るようなことじゃない。それに俺はこの試験に関して動くべきではないと考えている」

「…なるほど。この試験で失うCPtは最悪でも200。仮にBクラスが+200ポイントで差を詰めてきたとしても、BクラスのCPtは953。差はまだまだありますからね」

 

 ですが、と有栖は続ける。

 

「既に法則に気づいておきながら、それを放置する理由。そこがわかりません」

「なるほどな。有栖は、今のAクラスの面子で満足しているか?」

 

 髪を撫でる手を止め、人差し指と親指で有栖の輪郭に触れる。そして軽く上へと持ち上げてやり、端麗な顔つきを再度目に焼き付ける。所謂顎クイと言われるやつだ。

 

「……まだ足りない、と?」

「ああ。特に男手がな。鬼頭は置いておくとして、葛城は俺を買ってくれているようだが、有栖とはまだまだそりが合わない。正義に関してはいつでも裏切る可能性がある、というように、Aクラスの主力になるような男は問題ばかりだ」

「…女性ばかりを周りに置く貴方も含めて、ですか?」

 

 …そんなこと言ったってしょうがないじゃないか。(え○りか○き風)

 

「そんなプレイボーイな累栖には…おしおき♡してあげますね」

 

 有栖はそんなことを言い、後ろへ倒れるように軽く押してくる。勿論これくらいでは倒れたりはしないが、無視するのは野暮というものだろう。

 そしてベッドに倒れこんだ俺の上に、自慢げな表情で鎮座している有栖。

 

「んっ♡ あっ♡ ふふっ、どうですか?♡」

 

 有栖はベッドに手を突き、前後に揺れることで俺の陰部に自身の秘部を擦り付けている。

 少しすると俺の陰部は硬度を増していき、下着とズボンの中でギチギチと膨張していく。

 

「気持ちいいよ。有栖とこうして触れ合っている時間が俺を癒してくれる」

 

 また少しすると、有栖と俺は数秒見つめ合う。お互い言葉などいらず、惹かれ合うように近づいていく。

 

「んちゅっ♡すきぃっ♡るいすっ♡♡」

 

 そして接吻を交わしながら、俺はズボンを脱ぎ、汚れないように床へと置いておく。

 下半身の動きも再開し、湿り気のある温かさが俺の股間に纏う。有栖の吐息も徐々に多くなっていき、その表情は完全に発情してしまっている。

 

「――――ねえちょっと有栖……ってあんた達…何してんの?」

 

 有栖へと声をかけながら、部屋へと入ってくる真澄。顔を少し赤らめながら疑うような視線を向けてくる。それも無理はないだろう。俺は今ズボンを脱ぎ、有栖は俺を押し倒しているのだから。

 

「全く、真澄さん。貴女はいつもタイミングが悪いですね。淑女としてノックの一つでも覚えてみては?」

「は、はぁ!? 累栖に跨ってるあんたが言えた話じゃないでしょ。それに、もし私が邪魔してなかったら……もしかして、その、最後…まで……」

 

 尻すぼみに小声になっていく真澄。最後って言わずにちゃんとセックスって言え。俺が聞きたいから。

 

「いやセックスまではするつもりはないぞ。性行為は女性への負担が大き過ぎる。俺は一時の快楽に溺れて有栖を蔑ろにするような真似は絶対にしない」

「軟派なんだか硬派なんだか……ま、いいわ。どうせ止めても無駄だろうし」

 

 おお、分かってきたじゃないか真澄。俺と有栖は誰が止めても絶対に引き裂かれない深い愛で繋がれているのだ。

 

「…では累栖、続きをしましょうか」

 

 いや、ちょっとまて。俺にえっちを他人に見られる露出癖はない。真澄は他人じゃないけど、それが寧ろ余計にだ。

 

「ちょ、ちょっと待て。そういや真澄、部屋に入ってくる際に何か言おうとしていたな。何か要件があったんじゃないのか?」

「あ、そうだった」

 

 あ、あぶねぇ…このまま真澄を部屋の隅に置いてえっち観賞ルートかと思ったぜ…。

 

「葛城が船上試験についての作戦を話し合いたいって元葛城派のやつが言ってたわ。どこかで時間を作ってあげたら?」

「なるほどな。そういうことなら今から葛城と食事でもしながら作戦会議と行くか。真澄はどうする?」

「行く。あんなの見せられたらあんたら二人をほっとけないでしょ」

 

 うーん、正論。でもなんか両手に花って感じで俺は幸せだ。

 

「……まぁ、いいでしょう。累栖…貸し、一つですからね」

 

 うーん、魔王だ。震えがとまらないよ。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「まずはこの場を作ってくれたことを感謝する、累栖」

「俺はただ……いや、素直に受け取っておこう。こちらこそ突然誘って悪かったな、葛城」

 

 船内にある会食用の完全個室制の日本料理屋。その店内にて俺と有栖、真澄は葛城と落ち合った。

 

 学生と教職員のみのクルージングのはずなのになぜ会食用の料理屋があるのかはツッコんではいけない。そこにはきっと大人の事情と言うものがあるのだろう。

 いや学生がこんな店使うかよ。いや使ったんだけど。

 

「早速だが、お前たちの意見を聞かせてほしい。既に話は済んでいるのだろう?」

 

 葛城がそんなことを呟き、ニヤリと笑うと、次々に料理が運ばれてくる。どうやら真澄は料理にご執心なようだ。

 

「ええ、勿論。私と累栖は言葉を介さずとも意思疎通ができますからね」

 

 なんかすげー自慢げな有栖さんを横目に、至極どうでもよさそうな表情をしている葛城。

 

「俺はこの試験において、特別に策を講じる必要はないと考えている」

「…ほう。して、その先に何がある?」

 

 葛城は腕を組み、厳しい顔つきで俺を試すような視線を向けてくる。

 

「恐らくこの試験、俺や有栖が動かなければ多くのCPtを失う。そこ自体に利点はない。だが葛城、お前は今のAクラスのままで満足しているのか?」

 

 有栖にしたものと同じ回答。これで葛城が俺の真意へとたどり着くのか。

 ―――お前は俺を試しているつもりなのかもしれないが、逆だ。俺がお前を試しているんだ。

 

「……Aクラスの成長、ということか。目先の勝利を取るのではなく、長期的な勝利…ひいてはAクラスでの卒業、か」

「さすがだな。そこまで分かれば、これ以上の説明は不要だろう?」

 

 原作と同じAクラスの弱点。それは尖った能力の有無だ。堀北クラスなんかがいい例だが、圧倒的な身体能力だったり、優秀な頭脳だったりとワンポイントで使えるような人材がほとんどいない。だが葛城は満遍なく安定した強さを誇っている。それこそ俺の求める人材なのだ。

 

「これから先、Bクラス以下の3クラスは、死に物狂いで追いかけてくるはずだ。そんな人間の集団に、今のAクラスが勝てるとは到底思えない。

 ―――だから葛城、お前がAクラスを成長させるんだ。お前が俺を買ってくれているように、俺もお前を買っている」

 

 葛城は目を見開き「そうか」と短く呟いた後、目を瞑って微笑んだ。

 

 ちなみに、今までの会話の横で真澄はずっと運ばれて来た料理を黙って食べていた。どうやらもう満腹なようだ。かわいいね。

 

「作戦会議は終いだ。これからAクラスを束ねるもの同士として仲を深めたらどうだ、有栖?」

「私としては構いませんが、葛城くんは私とそりが合いませんからね」

「同感だ。お前が間に入ってくれれば何も問題ないと思うが?」

 

 私の長所は潤滑剤のような役割を果たせるところですっ! ってか。

 

 その後は食事を楽しみつつ、葛城の妹に関する話も聞いた。同じ双子の妹をもつ者同士でしか共有できないようなことについても話し合えた。

 自分で言うのもなんだが、そこそこ仲良くなれたのではないかと感じている。

 

 そして葛城と別れ、有栖と真澄の部屋の前まで二人を送っていき、俺は自室へと戻ろうと階段を降りている最中、後ろから声がかけられた。

 

「待ってください、坂柳累栖。あなたと話したいことがあります」

 

 振り返るとそこには、俺があまり関わり合いになりたくなかった生徒の一人である、森下藍がいた。

 

「森下、か。何の用だ?」

 

 俺が森下の関わりたくない理由の一つ、それは…俺こいつの詳細知らない!! だって原作二年生編10巻までしか読んでないもん!! 真澄が退学して泣いてたら死んだし!!

 一応9.5巻や10巻での様子は頭に入っていはいるが、正直分からない要素が多すぎる。何が地雷になるかわからんからとりあえずほとんど触れないでおこうというスタンスだったんだが…。

 

「あなたは……何者ですか」

 

 




そういえば小説の書き方が少し変わったので違和感がございましたらごめんなさい。
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