神室真澄推しの俺がなぜ坂柳有栖の双子の兄に 作:筋骨隆々竹輪マン
みんなおはよう、高度育成高等学校二日目の坂柳累栖です。今は有栖と共に教室に向かっています。
「そういや有栖、一応聞いとくけど部活とかやるか?」
「やりませんね」
「うん、だろうなと思った」
そんな会話をしながら、教室につく。
「おう、おはよう累栖!」
正義が元気よく挨拶してくる。
「おはよう正義」
「そういや今日は部活動紹介があるけど、お姫さんと累栖は入る気あるのか?」
「いや、俺も有栖も入る気はない」
「まぁそうだよな」
すると1人の生徒が教卓へ移動する。
「みんな、少しいいか」
あのスキンヘッドは葛城だな。────―葛城康平。とても慎重な性格で、後に有栖とはそりが合わずリーダー争いをする羽目になる。この状況から察するに、10万PPtをもらって浮かれているAクラスの面々を落ち着かせ、自分がリーダーの座を取ろうとしているのだろう。
「高額のPPtが貰えて浮かれてしまっているのかもしれないが、授業だけは真面目に受けてくれ。今後のPPtに関わらないとは言い切れないからな」
勿論クラスメイトは納得できない。その理由としては根拠が少ないからだ。
「私も葛城くんの意見には賛成です。皆さんあそこを見てください」
有栖は声をあげ、教室の天井に設置されてある監視カメラに指を指した。
「学校はあの監視カメラで私たちの素行や実力を見ていると思われます。理由といたしましては真嶋先生は実力で生徒を測るとおっしゃっていたのでこの可能性が高いかと。なので私たちは授業を真面目に受けないと今後支給されるPPtは減少すると思いますよ」
有栖の言う通りだ。2日目でここまで気づいているのはさすがとしか言いようがない。
「…確かに、葛城と坂柳の言う通りかもな」
こんな声がクラスからぼそぼそと聞こえてくる。やっぱりこの2人がリーダー争いをすることになるんだな。
「すまない坂柳、助かった」
「いえ、お構いなく」
2人がこんな会話をして席に座ると、真嶋先生が入ってきてHRが始まった。
「──────だ。あとは坂柳兄妹、部屋の件だが承認された。今日から坂柳累栖は8時以降、坂柳有栖の部屋のみ入ることを許可される」
「そうですか、ありがとうございます」
「よかったな、有栖」
「累栖はもっと喜んでもいいんですよ?」
「これでも嬉しがってるぞ」
こんな会話を有栖としていると、正義が茶々を入れてくる。
「姫さんと累栖ってほんと仲いいよな」
「そうか? 別に普通だと思うが」
「いや、普通の兄妹は手を繋いで登校したり同じベッドで寝ねぇぞ?」
「そういうものなのか」
前世では一人っ子だったし、よくわからないな。
そしてこの日も、ほとんどのコマが先生の自己紹介と今後の授業方針ばかりで、気づけばお昼休みになっていた。
「有栖、どこで食べたい?」
「私は教室がいいですね」
「ん、じゃあ机だけくっつけて食べるか」
そう言って俺は有栖の机を俺の机にくっつけて弁当箱を取り出す。
「はい、これ有栖の分」
「ありがとうございます」
「もしかしてそれ累栖の手作りか?」
正義が気になったようで、どこからかやってきて聞いてくる。
「ああ、一つだけなら俺のを食ってもいいぞ」
朝作った美味しいものは有栖の方に入れており、俺のは余りものをチンしたものばかりなんだがな。
「んー、じゃあ1番自信のあるやつ食わせてくれ」
「じゃあこの生姜焼きだな、一つ摘まんでいいぞ」
「っ! んぐっ…これめちゃくちゃうまいな!」
正義は目を輝かせながら食べている。
「生姜焼き…? 累栖、また自分の分だけ余りものにしているんですか?」
あ、やばい。前これで怒られたんだった。
「えっこれ余りものなのか…? めちゃくちゃうめぇのに」
「ああ、それは昨日の晩飯の余りものだ。というか俺の弁当の9割は余りものだ。有栖のは全部今朝作ったけどな」
「累栖…わかっていますね...?」
これはあとでこってり叱られそうだ。
それはそうと、コンビニから帰ってきてココア片手にパンを食べてる推しが可愛い。なんだこの究極生命体は! 可愛い! パンをもきゅもきゅしている!
俺がじーっと見ているとバッチリ目があってしまう。
「……なに?」
話しかけられた!! 推しに!!
「いや、買ってきたパンを食うんだな、と思って」
「悪い?」
全然悪くないです。むしろめちゃくちゃかわいいです。
「俺の弁当でよかったら食っていいぞ。箸は割り箸持ってきてるからそれで食えばいいし」
「でもそれじゃああんたが食べる分がなくなっちゃうじゃん」
「…確かに。じゃあ半分くらい食べてくれ。パンもあるし全部は多いだろ?」
「まぁ、それならいいけど。っていうか、もしかして坂柳くんって天然?」
そんな風に言いながら少し微笑む神室が美しい。
「俺は天然じゃないぞ。…はいこれ。好きなだけ食えよ」
推しに手料理食べてもらうとかどういう天国ですか? なんて思いながら顔を正面に向けるととても冷ややかな目をした有栖がいた。
「はぁ…累栖? あなたが優しい方なのはわかってますけど、自分の食べる分がなくなってしまうのはよくないんじゃないですか?」
「す、すまん…」
「ん、これホント美味しい。お店みたい」
「ふふっそれでも昨日に作った余りものなんですよ」
なぜ有栖が自慢げに言うんだ。かわいいからいいが。
「これ余りものなの? 坂柳くんって料理うまいのね」
「そうでしょう? 累栖は私のために料理の腕を磨いてくれたのですよ」
「あっそ」
推しに料理褒められた…幸せだ…。
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昼食を食べた後、俺は少し校内をぶらついていた。
「にゃ~」
なぜか靴箱近くに猫がいた。なんでこんなとこに猫が?
俺は特にすることもないので猫を追いかけていく。猫はある場所に向かって動いているようだ。あっちに行ったりこっちに行ったりと右往左往しているわけではない。すると俺はある場所にでた。
「ここは…中庭か?」
すると中庭のベンチで座っている人影が目に入る。おっあのツインテは…。
「…なんか人来たし……だる」
やっぱり姫野ユキだ。
「こんなところで何してたんだ?」
「だる…別になにもしてなかったけど」
「そうか。俺の名前は坂柳累栖。そっちはなんて言うんだ?」
「……姫野ユキ」
姫野ユキ…直接は言わないが、Bクラスの高い団結力からくる言動を鬱陶しいと思っているダウナー系の女子生徒。能力自体は並だが、学力においては頭一つ抜けていたはずだ。正直言って彼女はBクラスよりもAクラスの方が雰囲気が合うと思う。入学当初なら神崎と本心を曝け出し合う前だし、彼女がAクラスに来たら中立派として俺が信頼できる人になれる。
「よろしくな、姫野」
「ほんとだるい……」
「姫野はどこのクラスなんだ?」
「…なんであんたにそんなこと教えないといけない訳?」
姫野は俺に睨みを利かせながらそう言った。それに対し俺はこう答える。
「俺がお前のことが気になるからだ」
姫野結構好きなんだよなぁ。かわいいし。
「はっ?///…きも……Bクラスよ」
結局教えてくれるのな。
「Bクラスか。俺はAクラスだ」
「あっそ。どうでもいい」
「Bクラスは団結力が高いと聞く。姫野には億劫に感じるんじゃないか?」
「…うん……直接は言わないけどほんとめんどくさいよ」
そう言う姫野はこの段階で既にクラスに不満を持っているようだ。
「はは、俺は姫野の正直に物を言えるところ結構好きだぞ」
「は、はぁ? …意味わかんないし…」
お、ちょっと動揺してる。
「ここで姫野に一つアドバイスだ。PPtは使いすぎずに保管しておいたほうがいいぞ」
「は? なんで?」
「それはだな…あそこを見てみろ」
そう言って俺は中庭にも設置されている監視カメラを指す。
「あれは…監視カメラ?」
「そう、あれで俺たちの日常の行動を監視し、能力や素行を査定している。恐らくはそれで毎月のPPtの支給額が変動する」
「っ!? ……なるほどね、わかった」
「Bクラスがどれだけ真面目に授業を受けているかは知らないが、PPtを温存するに越したことはない」
俺がそう言うと、姫野は少し考えた後こう言った。
「……ありがと。あんたってもしかして結構頭切れるタイプ?」
「そうでもないさ」
「あっそ」
なんて会話をしていると、もうすぐ昼休みが終わってしまう。
「っと、もうすぐ戻らないといけないみたいだし、連絡先でも交換しておかないか?」
「……まぁいいけど」
だるって言わなくなったのは進歩だと思っておこう。
そうして俺は姫野とわかれ、教室に戻った。だが後の授業も先ほど同じく、先生の自己紹介と今後の授業方針ばかりだった。そうして放課後がやってくる。
「有栖、やるか」
「ええ、そうですね」
なにをやるかって? そんなの決まっているだろう。部活に賭けを申し出るんだ。俺は運動部で、有栖は文化部。
「じゃあまたあとでな、なにかあったらすぐ連絡しろ」
「わかっています。心配は無用かもしれませんが、累栖もお気をつけて」
こんな会話をしてから俺と有栖は一旦わかれた。
俺がまず向かうのは格闘技系の部活だ。
柔道、空手、あと剣道場も近いから剣道もやるか。
▽▽▽
結果から言おう、全勝だ。
それぞれの部活から平均200万PPtをもらった。だが運動部はまだまだある、この1週間でほとんどの部活を回っていくか。一先ず行くのが決定しているのは、サッカー、バスケ、テニス、バレー、陸上、野球、卓球辺りか? この身体になってから才能を試すのが楽しくて、有名なスポーツや格闘技は一通りやってみたものの、全てに才能があった。
なんだこのチートスペックボディは。
そんなことを考えていると、有栖から終わったので迎えに来てほしいと言う旨のメッセージが届いた。
「迎えにきたぞ、有栖」
「ありがとうございます、累栖」
有栖は今日チェス部に行っていたみたいで、話を聞くと300万PPtを搾り取ったそうだ。だが俺が600万だと聞くと、負けたのが悔しいのか少し拗ねてしまった。かわいい妹だ。
「ほら、機嫌直してくれ」
そう言って俺は有栖の頭を撫でる。
「…許します」
かわいいな。
「ん、じゃあ帰るか」
「ええ、それでは先輩方ごきげんよう」
そう言う有栖の視線の先には白く燃え尽きている先輩たちの姿があった。
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高度育成高等学校2,3年女子専用スレpart259
4/1
40:名無しの女子生徒 ID:snrmD9Npw
今日から新年度かぁ
41:名無しの女子生徒 ID:bNSeKvvjV
今年の一年イケメンいるかな
42:名無しの女子生徒 ID:guELux4be
さっき校門でとんでもないイケメンがとんでもない美少女連れて入って来たぞ
43:名無しの女子生徒 ID:OqvfJfnoS
なぬ!? 詳細キボンヌ
44:名無しの女子生徒 ID:3xevf2uYf
身長180くらい、細身だけど体幹はしっかりしてる、銀髪、ドイケメン
↓写真
45:名無しの女子生徒 ID:fb/Pc62uL
うっわイケメン…隣は同じ髪色だし妹とかかな
46:名無しの女子生徒 ID:tzbLdLOK3
>>44
何クラスなんだろう。DとかCだったら貢ぎたい
47:名無しの女子生徒 ID:37qV4xgXj
わかる
48:名無しの女子生徒 ID:nYeB8VEkb
>>44
正直堀北先輩とか南雲くんよりこの人のがタイプかも
49:名無しの女子生徒 ID:b9PC8eTtc
それな
堀北先輩はちょっと堅すぎるし、南雲くんはちょっとチャラいもんな
この子は真面目そうだけど冗談とかも通じそう
50:名無しの女子生徒 ID:cr0mfq138
>>44
ていうか今気づいたんだが隣の妹らしき子杖ついてないか?
足不自由なのかな
51:名無しの女子生徒 ID:af+b9Dcxf
ほんとだ
運動系の特別試験どうするんだろ
52:名無しの女子生徒 ID:5FP49wsBV
>>50
足の悪い妹をエスコートしてるってことか
もしかして中身までイケメン!?
53:名無しの女子生徒 ID:jDJE9jYaq
さすがにそんなできた話はない
54:名無しの女子生徒 ID:/7F1fXjMz
まぁそうだよね
55:名無しの女子生徒 ID:guELux4be
そういや言い忘れてたけどそのイケメン妹らしき子の頭撫でてたぞ
56:名無しの女子生徒 ID:tRTb2l8tA
撮ったやつ優秀か
57:名無しの女子生徒 ID:9K0oSFBaa
>>55
ぐう優秀
58:名無しの女子生徒 ID:yQ8VAObl2
>>55
は????
めっちゃかっこいいんだが?????
59:名無しの女子生徒 ID:pB0D1OeJ0
あーあと2年遅く生まれてたらなぁ
60:名無しの女子生徒 ID:Mf+r5tCg5
それな
同級生勝ち組すぎて
61:名無しの女子生徒 ID:4vLObXbEi
いや同級生というよりクラスメイトじゃね?
62:名無しの女子生徒 ID::Mf+r5tCg5
いや、このイケメンに蹴落とされるなら本望だろ。
むしろもっと蹴ってくれ
63:名無しの女子生徒 ID:uCMHw1piu
きっも
64:名無しの女子生徒 ID:79vkjCeEa
ドM発見
神室だったり、姫野だったりと好きなキャラばかり出していたら自分の好みがもろバレしそうですね。