ぼざろ・ぐろぉりぃ・ほぉる~STARRYの裏事情、即尺基本のオーラルセックスをお客様にお届け、たまに本番行為もあり 作:37級犬築士
家賃六万のワンルーム、可もなく不可もない部屋だ。男一人暮らす分にはいいが、女性を招くにはいささか支障がある
家主である男はこの、万年床なベッドを除けば足の踏み場がほぼない部屋に問題を感じていない。しかし、女性を招くには支障がありすぎる。
「おじゃましま~す」
『…………』
部屋には二人、家主である男と、そして男と睦ましい関係にある伊地知虹夏がいる。女性を招くべきではない部屋に、今女性が、それも若くて可愛い女子高生がいる。
汚部屋に立つ可憐な乙女
家主は今、そんな彼女の愛らしい尊顔を低い場所から見上げていた。
「お家デート、ドキドキするね……独り暮らしの部屋にJKだよ、うれしい?うれしいよね♡」
『……ッ(ぷるぷる)』
「掃除、してくれたら私も嬉しかったんだけどなぁ」
彼女は今、男に正座をさせ、くどくどとお説教の言の葉を施している。
男は今年で28歳になる。虹歌は10も上の年齢の男を相手に正座を強いている。
サディズムか、いやいやこれはまぎれもなく愛情である。
「ねえ、おじさん……最後に部屋を掃除したのはいつ?」
『…………』
半月前、正直に答えた男の言葉に虹夏は大きく呆れの溜息を吐いた。
冷ややかな、虫を見るような目を向けて、はっきりと言い放つ
「汚い」
文字にすれば二文字、しかし切れ味はすさまじく男は大きく吹き飛んでゴミの中に突っ伏した。
さながら、その光景は某漫画の自爆で死した寝取られ戦士のそれに酷似している
「なんかデジャブ……鎌倉でぼっちちゃんが同じことしたの見たし、もういいよ。おじさん、説教は終わってないからね。もう一度正座」
『……(ぷるぷる)』
尋問にも近しいこのじかん、男の足は血が滞っているから痺れ始めている。しかし、それをわかって虹夏はなおも説教を続ける。
「…………むぅ(そわそわ)」
ちょっと申し訳ないかとも思いながら、しかしおじさんの為だと心を鬼にして虹夏は説教を続ける。
「……はぁ、もうほんとに、掃除できてないなら言いなよね。」
面目ないと頭を下げる
「お家デートを渋ったの、これが理由だったんだね……約束の30分前に来たのは申し訳なかったけどさ、でも……これ、無いわ~」
面目ない、擦り切れそうな言葉で吐いて頭を下げる。次第に土下座へとシフトしていった。
「そこに掃除用具あるし、収納の棚に本棚も散らかって……なるほど、ギリギリまで粘ったわけだ…………でも、普段掃除しないから余計に散らかっちゃって、さあどうしようかなって、そんなタイミングで私が来ちゃったと……うん、わかるよ……おじさんのことだもん、手に取るようにわかるから」
『…………ッ』
「もういいよ、御免なさいは聞き飽きた……はぁ、仕方ない……」
おもむろに立ち上がる虹歌
整えたコーデの私服だが、バッグから取り出したるは三角巾とエプロン。男があっけにとられている間に二枚を上から着用する。
家事のスイッチが入る。撃鉄を起こしたような音が静かに響いた。
「……エプロン、こんなこともあろうかと持ってきた。まさかここまで散らかってるとは想定外だったけどね」
『————ッ』
「掃除するから、私に任せて。伊達に家の家事全部やってるわけじゃないんだからね!」
『……ッ(フルフル)』
羨望と尊敬のまなざしを向ける。袖をまくり、さあ家事に向かう彼女の背に男は素直に格好良さを感じた。
「おじさんは大丈夫だよ、全部アタシがするから…………だって、おじさんは正座して反省しないとだもん。ほら、正座」
『————』
× × ×
よく通うライブハウス、STARRYにてライブに出ている結束バンドのドラム担当、そして裏サービスでは毎回狙って通っているお気に入り、顔なじみ、知り合い、気さくな間柄、休日に予定を合わせて遊びに行く関係。
並べれば大体そんな感じか、二人の間に何かを決定づける言葉こそないが、その距離感は間違いなく結ばれている、そんな約定を躱している男女の間のソレだ。
現にこうして今も、虹夏はおじさんと呼ぶ年上男性の無理を押しのけて彼の家へと突撃して世話焼き彼女な振る舞いを見せている。そんな後ろ姿に男は満たされたものを勝手ながら得ていた。
無論正座をしながら、そろそろ足の感覚がなくなりかけている。
「反省してる、よね?」
『——(コクコクッ)』
「ちゃんと反省してる?……掃除、してない男は女の子にモテないよ~だ」
『……ッ』
もうモテる必要はない、そう男は胸を張っていた。
男は黙って正座、正座を続ける。
……がさがさ、がらら
……キュッキュ
…………キュィィイイイイイイイイン
『…………』
てきぱきとゴミを片し、額の汗をぬぐう虹夏を見る。
金色の派手な髪色、だがサイドにくくったその髪型と今も真面目な顔でゴミや衣類の山に格闘している姿には清廉な姿しか感じない。
『………………ッ』
正座で罰を受けているとはいえ、家事を丸投げしていることには変わりない。男は申し訳なさを抱く。
虹夏の真面目な働きに、男はやはり手伝うべきかと言いだそうとするが、それを拒む掃除機の音。
「……♪……ッ♪♪」
掃除機の音に紛れて聞えない、何かのリズムを刻みながら虹夏はてきぱきと掃除をこなす。
大量のゴミ、誇りに塗れた部屋。換気して改めて自身の部屋が汚いことを理解した。
ワンルームの部屋ぐらい、やればすぐに綺麗になるとそんな思いもあったがそれは適当な考えだと気付かされた。男は反省する。
これからはもう少し掃除をしようと、しかし掃除をしてくれる虹夏を見れないのは、勿体ないとも感じる。悪い考えだ、しかしそう考えてしまう。それ程に、彼女の後姿はほれぼれするものを感じる。
世話焼き彼女、説教までしてくれる、その上営みも
泡沫の夢であるならばこれほど残酷なものはないだろう。現実である以上、幸福を噛みしめて感謝の念は絶やすべきでない、そう男は強く思った。
……キイイィィン
「……ふぅ」
『!』
掃除機の音が止まる。
気持ちの良い汗をかいた、そんな様子で虹夏は男に振り向き笑顔を見せる。
「……部屋、すっごく汚かった」
『——ッ』
ばっさり袈裟切り、男の反応を見て虹夏は楽し気に笑う。朗らかに、心の底から楽しそうに笑う。
「忙しいよねおじさん。掃除する暇も無い、か……ま、これも甲斐性かな…………どうせしないといけないなら、慣れておかないと」
『?』
「なんでもないよ、なんでも……ほら、おじさんこれ……この漫画、どこにしまうの?」
『…………』
置き場所、を伝える。本棚の上の方、届かないわけでもない高さに背を伸ばす。
『……ッ』
ミニスカートの裾が上下する。何かが見える、ほどではないが、それでも生足の見える面積が増えたり減ったりしていることには変わらない。
いやらしい目線もそうだが、虹夏の姿にはつい目を向けてしまう。目で追ってしまう。
『……ン』
「……っと……スカートの中を見たいなら見ていいよ、でもさ……動けるのかな?」
『!』
悲しいことに、男の足は一ミリも動かない。
正座で固められた足はびりびりと良くない刺激を神経に走らせる。当たり前の感覚が、悶絶する痺れを走らせる。
「はい、動けないね……罰ゲームなんだから、エッチなこともお預け。我慢して正座してね、大丈夫。おじさんならできるよ、がんばれがんばれ!」
『……ッ』
がんばれ、女の子に言われてうれしい言葉だが、今だけは違った。
現在時刻は11時と少し、お家デートはまだまだ始まったばかりである。
次回、エッチが始まるかな?
きままに執筆