「くそっ!」
USNAのとある一室で、レイモンド・クラークはPCの前で悪態をついていた。
「ここまでお膳立てされて、どうして動かない! 司波達也!」
苛立ちの理由は、達也が第一高校から姿を消して雲隠れしたからであった。
レイモンドは自分が物語の主人公に向いているとは思っていない。だからこそ主人公を『プロデュース』して、その物語の一登場人物として振る舞うことに楽しみを感じていた。
そのために、昨年の吸血鬼事件の際には『七賢人』として達也に助言を行ったかと思えば、USNA内の人間主義団体――反魔法師主義者達を日本に送り付ける手伝いもしていた。
その成果もあり、達也は吸血鬼事件、そして人間主義者関連で『重力制御魔法式熱核融合炉』の実験を行ったことで、日本はもちろんUSNAを始めとした関係各所に目を付けられた。
(けど、それだけじゃダメだ。達也、君は今はまだ軍や研究機関にしか知られていない存在だ。僕が描く物語の主人公はもっと多くの、全世界の人間に周知される必要がある)
父であるエドワード・クラークがディオーネー計画を発表し、トーラス・シルバー(達也)を名指しした時、レイモンドは心の中でサムズアップをした。
もちろん父のように彼を金星に追放したいわけではない。達也ならこの計画の裏に気付くことは想定していた。だからこそ、反抗のため表舞台に立つと思っていたのだ。しかし実際は冒頭で語った通り、達也は姿を消した。
「こうなったら……!」
先ほどからの苛立ちを隠そうともせず、高速で指を動かし準備を始める。そして
『私は七賢人の一人。第一賢人とでも名乗らせてもらおう』
レイモンドの声がマイクを通し、電気的に加工されて録音されていく。
『私は日本の皆さんに、ある真実を伝える』
『私はUSNAが提唱したディオーネー計画が、速やかに実行されることを望む。その為に日本からも、トーラス・シルバーの――司波達也氏の参加を望む』
録音を終え、すぐさま日本中に流すためのハッキングを行う。今までと同じように、フリズスキャルヴを用いて。
「追い詰めたよ、達也。さあ、この物語の主人公として戦うんだ。大丈夫、きちんと僕がサポートしてあげるから」
変声した録音を強制的に送り込むと、彼の苛立ち顔が満面の笑顔に一変する。これで達也は、嫌でも表舞台に立たざるを得ない。日本政府からの圧力に加え、『グレートボム』を危険視しているUSNA軍やエドワード・クラークを相手に戦わなければならないのだ。
「ああっ、楽しくなってきた! うっ❤」
ご機嫌なまま、レイモンドの右手が自身の下半身に伸び、そこにある半勃起の肉棒を扱き始める。潤の改変による『魔法科』世界の緩やかな常識崩壊は、彼の性欲をも歪ませていた。
潤や達也はおろか、黒羽文弥にすら劣るゴミチンポを擦りながら、レイモンドは自身の描いた物語を妄想する。例えそのシナリオの中で実の父が倒されようとも、彼は主人公である達也を裏から支援する影のフィクサーという役割に満足していた。
その妄想内の満足感とゴミチンポの性的快感がリンクし、彼はドピュッとあっさり射精した。三擦り半で達するISの一夏やSAOのキリトよりは幾分マシとも言えるが、それでも雌のマンコに挿入する資格は無かった。
「はぁ……はぁ……❤」
色々な意味で達成感に包まれたレイモンドが、ワーキングチェアの背もたれに体重を預ける。
そんな彼が『フリズスキャルヴの不正利用』でUSNA軍の憲兵に身柄を拘束されるのは、それから数日後のことであった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
5月の後半、第一高校では例年より早く九校戦の選手とエンジニアの選定、及び練習場所の作成が行われていた。
とはいえ、選手は『二科生男子に犯されまくったB組以下の女子生徒』の中から選抜するだけだし、エンジニアと言っても特に難しいことは無い。なんたって、俺がしっかり競技ルールを改変しておいたのだから。
「会長、お願いします!」
「分かりました」
新校舎から一望できるグラウンドで、設営スタッフのA組女子から合図を受けた深雪がCADを取り出し、振動・減速の系統魔法を発動させる。すると簡易水槽に溜まった水の一部が凍り付き、10秒と経たずに12本の氷柱が出来上がった。あとは残った水を抜けば、アイス・ピラーズ・ブレイクの練習場所が完成だ。原作でも似たようなことしてたんだっけ?
「相変わらず、深雪の魔法はど派手だねぇ」
「すごいですよね。しかも深雪さん、今も体内のサイオン量が増えているとか」
「そうなのか?」
「はい。きっと橘君が膣内射精しているからですね。んっ❤」
だからそれはプラシーボだってと思いながら、S組の教室から外を覗いていた俺は美月の背後に張り付き胸を揉みしだく。パンツの中で勃起している肉棒が美月の尻に当たり、お互い気持ちよくなりながら九校戦の準備風景を眺める。
「アイス・ピラーズ・ブレイクとミラージ・バットは例年通りで、スピード・シューティングとバトル・ボードはルールを変更しているんでしたよね?」
「ああ。ほら、ちょうどあっちで練習してるっぽいぞ」
視線をずらせば、小銃型のCADを持った女子生徒達がクレー射撃を行っていた。
射撃をしている生徒の傍には雫が立って、通常型のCADを操作している。
「いいね。それじゃあ、負荷をかけるよ」
そう宣言し、手に持ったCADを操作すると
――ブゥゥゥゥゥンッ!
「おっ、おほっ!❤」
「おマンコ振動きてっ、へひっ❤ 照準がぁぁぁん!」
競技用パンツの股間に染みを作りながら膝をつき始める。
これが新しいルール、【選手はピンクローターを膣内に挿入れなければならない】【競技中は特殊な魔法で相手選手のピンクローターを振動させて妨害してもよい】だ。このピンクローターを挿入れるために、出場選手は非処女、または開催期間中に処女を失うことに同意する者に限ってたわけだ。
最初、処女選手はアナルバイブで代用可にしようとも思ったんだが、それじゃあフェアじゃないと思い直してな。それに俺に選ばれなかった雑魚マンコだし、その辺で適当に散らしても惜しくないことに気付いた。
「もっと、いっぱい揉んでくださいぃ❤ あっ、あっちはバトルボードですね」
豊満な美月パイを楽しみながら、今度はバトルボードの練習場に視線を移す。
さすがにコース全部を再現するだけのスペースは無いから、段差やカーブといったパーツだけをまとめたコンパクトなコースが用意されている。それで、そっちは摩利が監督しているようだ。やっぱり彼女にはレース用のピチピチスーツがよく似合うな。
「なかなかいいタイムだ。これなら十分、上位入賞を狙えるな」
「あ、ありがとうございます! んっ❤」
「れろぉ……ちゅぱっ❤ 明日以降もこの調子でな」
「は、はいぃぃ……❤」
好成績を出した選手に、ご褒美のベロチューも忘れていない。摩利にキスされたボードの選手達は尽く絶頂し、足首(スーツの隙間)から愛液と黄金水をお漏らししていた。
「今年も一高が優勝かもしれませんね」
「いや、ほぼ確実じゃないか? そもそも他校じゃ『非処女で九校戦に出られる程の女子生徒』を探すのが大変だろうし」
一高には俺が除外し、二科の男子生徒達に犯されまくった一科女子がそれなりの数いるからすぐに練習に入れたが、他校はまず非処生徒を用意するところから始めないといけない。
「まあ、他校が頑張って出場選手を出来ることを祈りつつ……美月、ケツ出せ」
「はい❤」
やっぱりパイ揉みだけじゃ我慢出来なかった俺は、美月の上半身を窓に押し付けながら立ちバックで犯した。
――パンッ❤ パンッ❤ パンッ❤
「んひぃっ!❤ これぇ! このおチンポしゅきでしゅぅぅぅ!❤」
「俺のチンポ好きか!?」
「ひゃいぃ! 子宮に何度もキスしてくれりゅ、ご主人様のおチンポしゅきぃぃぃ!❤」
「幹比古のなんか目じゃないか!?」
「吉田君にっ、興味なんかないですよぉぉ❤」
原作ヒロインに、カップリング相手(原作2次創作どっちでも)をボロクソに言わせながらセックスするのサイコォォォ!
「美月出すぞっ! もっと幹比古をボロクソに言いながらイけっ!」
――パチュンッ❤ ジュブッ❤
「んほぉぉぉぉ!❤ 吉田君は、最低ですぅ! 胸ばかり視線を向けてたのっ、私知ってるんですから! んひっ❤ そんなゴミチンポにはっ、ご主人様のように揉ませてあげませぇぇんっ!❤」
幹比古を責める言葉が出る度、美月のマンコがキュッキュッと締まる。こいつ、罵倒しながら感じてるな? 気持ちいいからよしっ!
そして最後の一突き、子宮口に亀頭を密着させての
――ドビュルルルッ! ビュルルルルルッ!
「うぉっ!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!❤ んっ❤」
膣内射精しながらデカパイを窓に押し付け、口内もしっかりと犯していく。興奮して荒くなった美月の鼻息が当たり、急造されたザーメンも追加で子宮に送り込む。
「んんっ、んふぅ……❤ やっぱり吉田君なんかよりご主人様に、橘君におマンコされるのが好きです❤」
「そうかそうか」
原作ではあまり自分のことを口にしない美月からはっきり言われると、雌奴隷にした甲斐があるってもんだ。
おっと、深雪が頬を膨らませてこっちを睨んでる。こりゃ戻って来たらセックスを要求されるかな?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一高が九校戦の練習を始めた次の日曜日。伊豆の別荘でFLTの――本社外でも出来る機密性が低い仕事をしていた達也は、集中の邪魔にならない程度に流していたテレビの報道番組、アナウンサーの狼狽した声に顔を上げた。
『緊急ニュースです。まずは、こちらのメッセージをご覧ください』
アナウンサーの横の大型モニターに焦点が移り、一面ブルーだったモニターに怪しい人物のバストショットが浮かび上がった。
『私は七賢人の一人。第一賢人とでも名乗らせてもらおう』
灰色のローブを纏い、白い仮面を被っているため、男女の判別は出来ない。声も加工されているようで、どう頑張っても元の音声に復元出来そうにない。
そんな何もかも不明な人物の名乗りに、達也だけが心当たりがあった。
(七賢人……レイモンド・S・クラーク?)
去年の1月、吸血鬼事件の際にメッセージを送り付けてきた金髪碧眼の少年。達也が彼のことを思い出すのに少しだけ時間がかかったのは、あれ以来レイモンドからの干渉が無かったためだ。(実際は箱根の自爆テロの際、USNAに情報を流してはいるが、達也の下には届いていない)
『私は日本の皆さんに、ある真実を伝える』
『私はUSNAが提唱したディオーネー計画が、速やかに実行されることを望む。その為に日本からも、トーラス・シルバーの――司波達也氏の参加を望む』
メッセージは、ここで終わった。
(これは、まずいことになったな……)
これまで達也は
しかし、こうも公に自分の正体を暴露されるケースは想定していなかった。
(追い詰められたか……?)
ただでさえ、魔法師と非魔法師の溝が存在するのだ。『魔法師として国際的プロジェクトに貢献しろ!』という声は確実に上がるどころか、すでに上がっている。魔法師サイドも、民意という名の攻撃をうまく処理するため、達也を生贄に捧げるだろう。"未成年"という事実には目を瞑って。
しかし――
(いや、諦めるにはまだ早い。本当なら公表はもっと後にしたかったが……)
そう心の中で愚痴ると、何はともあれFLTの第三課――トーラス・シルバーの片割れである牛山主任へと連絡を入れるのだった。