※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

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 野盗の男にレイプされた聖は、そのまま男のアジトに連れ込まれて毎晩抱かれる事になる。


聖女の魔力は万能です 後日談

 

 

「ふぅ……♡ んんっ♡ ふぅううッ……♡♡」

 

 そこはスランタニア王国の端に位置する、低所得者や職に就けないような過去を持つ者たちが住居とする所詮貧民街の一つであった。現国王たるジークフリート・スランタニアの優れた統治者としての才を持ってしても出てしまう、手の届かない垢と言うべき一帯。

 

 壊れた家屋や蛆の溜まり場と化した路肩。正常な人間なら思わず鼻を摘みたくなる、いや摘んだとしても遮る事が出来ない吐瀉物や汚物の臭いに即座に引き返す事を選ぶだろう。

 そのこの世の底辺と呼ぶべき惨状故に兵の巡回さえ及ばないこの地は、犯罪者にとってはまさしく絶好の隠れ場所の一つ。

 

 そしてそんな貧民街にあって、珍しく屋根や壁が形を残している辛うじて建物と呼べる家の中に、国を救う聖女となるはずであった小鳥遊 聖の姿があった。

 

「へへ、帰って来たぜセイ。ちゃんと股を濡らして主人の帰りを待ってたようだなぁ」

「----♡♡ ふぅ、ふぅ……っ♡!!」

 

 両手を頭の後ろで壊れたベッドの縁に縛り付けられ、脚をM開脚した態勢になるよう膝を紐でぐるぐる巻きに強く縛られた聖が目隠しと口枷をされた状態で熱い吐息を漏らして喘いでいた。

 身を包む物は全て剥ぎ取られ、聖女と呼ばれるのに不足のない美裸体を惜しげもなくゴミ屋敷のような汚れた部屋で晒している。その全身には宝石のような汗粒が浮かび、赤く火照った肌は彼女が発情している証。

 性感帯を何一つとして刺激されていないのにも関わらず、ただ裸で縛られた状態で放置されているだけで微かな快感を覚えてしまう淫乱女。それがあの日男にレイプされてからこの家で飼われている聖の変わり果てた現在の姿だ。

 

 そして扉を開けて帰って来た男が呼んだ自身の名前、異世界のイントネーションのせいか微妙に日本語と異なる発音で発せられたその音に、聖はようやくの男の帰還に嬉しさのあまり腰を振ってその帰りを歓迎してしまう。

 

 男が聖の本名を知っている理由など、最初のレイプ後に快楽に染まった頭で自分の名前も経歴も何から何まで赤裸々に喋ってしまったからに他ならない。

 なので男は、聖が異世界から来た女性であることも、そして王宮の提案を断って外に出て来た事で、この世界に彼女の身を本気で心配して草の根を分けてでも探すような人間がいない事を知った。それはつまり、男が聖を攫って監禁してしまっても誰も気に留めないと言う事だ。

 

「おいおい、そんなに嬉しいのかセイ? すっかり頭まで淫乱になっちまったな」

「んあっ……♡ は、はいぃぃ……♡ 私、セイはご主人様が帰って来てこの雌の体を躾けてくれるのを、楽しみにして待ってました……♡」

 

 口枷を外されてまず真っ先に聖がしたのは、自身をこんな目に合わせる強姦魔への泣き言でも恨み言でもない。聖が出来る最も男を喜ばせられる声質を意識しての、全力での媚びだった。

 

「くく、すっかり俺好みの雌になったな。ほら、欲しかったらまず俺のチンポを口で綺麗にしな」

「はい! 喜んでお世話します、ご主人様♡ あむっ……♡ じゅる、ちゅぱ……♡ じゅずずず♡」

 

 顔前に差し出された淫臭を放つ雄の陰棒、自分の愛液と男の精液の臭いがこびりついて離れなくなったそれを、聖は何の忌避感もなくその鈴の音のように綺麗な声音を発する口で奉仕した。

 目隠しをされた状態だと言うのに、まるで臭いと気配だけでその形がわかるというように。否、実際に聖には自身の鼻先に垂らされた怒張の大きさも、血管が浮き出るほど硬く勃起した姿も想像出来ていた。なぜなら、それだけの回数男の剛直を口で咥えさせられ、また自身の下半身の穴でも形を覚え込まさせるほど咥えたのだから。

 

 聖がこの家で暮らすようになってから、彼女は知らないだろうがすでに四月に上る時期が過ぎ去っている。その間王宮では行方不明になった聖を心配して捜索する隊が組まれ、しかし何の手がかりも掴めずに打ち切られ、聖と勘違いで聖女と言うことにされた愛良が辛い学園生活で心を擦り切らせていたりと様々な事があった。

 それだけの長い間、聖は男の欲望を一日と欠かす事なく受け止め、またあの媚薬を体中の肌に吸わされて、もう薬無しでも指先一つで身悶えてしまうほどに開発されてしまったのだ。

 

 聖が自我を保てていたのなど、最初の一週間だけだ。それまでは媚薬の効果が抜けた後に激しい自己嫌悪やレイプされた絶望に泣き叫んでいた彼女も、いつしか終わりの見えない陵辱と消えなくなった体の熱に、日本で培った常識やら価値観を捨て去って雌畜生に堕ちてしまった。

 

 こうして体を縛られているのは、小物で心配性な男のビビりな精神による物だ。こんな物が無くても、もう聖はこの男の家から逃げようと思う気力は欠片もない。最も、淫乱な雌と化した聖はこの縛られた状態でさえ前述したように快感を生むプレイとして楽しんでしまっているのだが。

 

「れろぉ……♡ ちゅっ♡ ちゅぱっ♡ 気持ちいいですか、ご主人様?」

「ああ、最高だぜ セイ……!」

 

 臭いだけで男の亀頭を探り当て、その先端を舌先で何度も舐め回し、裏筋にキスマークが残るのではないかと思うぐらい強く接吻する。茎部分を下から上、上から下にへと下腹を這わせて唾液を染み込ませれば、口に咥えて唇で全体に満遍なく行き渡るようにコーティングさせて行く。

 

 このスランタニア王国に転移する前の聖が見れば卒倒しそうなほど、雄に奉仕する女として完成されたテク。彼女が如何にこの男によって性技を仕込まれたかがわかる見事な雌奴隷のフェラチオだった。

 

「く、おお! 出すぞ、セイ! 顔で受け止めろ!!」

「じゅろっ、んちゅっ……はいっ♡」

 

 びゅるるるるる

 

 肉棒の先端から迸った白濁液が綺麗なアーチを描いて、まるで神の祝福を賜る信徒のように恍惚な笑みを浮かべた聖の顔へと降り注ぐ。

 粘ついた臭い雄汁が、伯爵家以上の地位の娘が毎日ケアしないと出せないような色艶を持った胡桃色の髪に、長い陵辱生活でも聖女の力によって一切輝きを失わない白肌に、ふっくらと膨らむ男を誘惑する桜色の唇を、それぞれ上から覆い尽くし、侵食し、聖女そのものの美を下品で野蛮に汚辱していく。

 

「はっ、ああ……♡♡」

 

 だがそれほどの陵辱を受けても、聖の持つ女としての魅力は欠片も曇らなかった。むしろ顔中を白濁液に染められながらも、艶やかで熱い色気を放つ朱に染まった顔を見せる彼女は、汚れを知らない聖女とは別の美しさを体現している。

 それは男を誘うサキュバス。始まりの男であるアダムを誘惑したリリス。淫欲の化身たるハーロット。そんな並いる色魔の化身たちと肩を並べられるだけの芳香を、今の小鳥遊 聖は全身から放っているのだ。

 

「ありがとうございます、ご主人様。今日も、私にご主人様の精液をかけてもらって……私、それだけで……んっ、イクっ----♡♡!!」

 

 ぷしゅっ♡ と鼻先から香るイカ臭さだけで絶頂を決める彼女を、もう誰も聖女とは思うまい。例えこの先、愛良が聖女ではなかったと判明して本格的に本当の聖女である聖の捜索が始まったとしても、彼女がかつて王宮から飛び出した小鳥遊 聖と結びつけられる者は誰一人としていまい。姿形がどれだけ同じでも、溢れる雰囲気がまるで変わりすぎているのだから。

 

「さあて、それじゃ次は下の口でも楽しませてもらうか」

「……♡♡ はい、どうぞ私のオマンコにご主人様のオチンポ突っ込んでください♡」

 

 ようやくその時が来たと、喜ぶように聖が自身のお尻を男へと突き出すように腰を振ってアピールする。身長が高く、スタイルの良い聖がそんな事をすれば淫らさよりも無様さが際立つ。実際左右に開かれた縛られた長脚をジタバタさせながら動く彼女の姿に、男は性欲よりも腹を捻れさせるような笑いを感じてしまっているのだから。

 

「はははははッ!!! イヒヒヒッ、ヒヒヒ!! 最高だぜ、セイ!もう恥も捨てた雌犬だよお前は、アヒヒヒヒッ!!!」

「----♡♡」

 

 大爆笑と言わんばかりに笑う男の声に、目を塞がれてすっかり服従心を心に刻み込まれた聖は、男を喜ばせられたと心を高鳴らせてしまう。

 そんなすっかり飼い慣らされた女へと、男は射精したばかりの剛直を持つと、それを女の股へと持って来た。ちゅっ♡ と重なり合う男の亀頭と穴。しかし触れ合う箇所が、予想してた場所と僅かに違う事に聖は気づいた。

 

「今日は、こっちの気分なんだ。文句ないよな?」

「…………!! は、はいッ……♡ どうぞ、私の菊穴! ケツマンコを、使ってください!!」

 

 それは情事で使うはずのない排泄穴。自身のおしっこやうんちを排泄するはずの穴をセックスのために使おうとする男に、聖は何の迷いもなく肯定の返事を放つのだ。

 その理由は、男がその菊穴に亀頭を差し込んですぐにわかる。

 

「あ、あああ----っ♡♡ 入ってきたぁ♡ 私のご主人様に性処理穴にしてもらったケツマンコ♡ オチンポを入れられて喜んでる♡♡」

 

 聖のアナルは、その本来セックス用に出来ていないはずの締まりの強さに反して、スムーズに男の肉棒を咥え込んでいく。それは彼女が口にした通り、この尻穴はすでに男の手によってケツマンコと呼べるほどに拡張、性感の開発をされた、今では聖の第二のセックス用穴なのだ。

 

「あ゛ぁあっっ♡ お腹の奥まで、オチンポ来てるぅぅ!! お゛っ♡ お゛ぉおっ♡ 私の腸が、押し返されて、お゛ふぅ……ッ♡!? イ゛イぃぃ♡ 気持ちいい♡♡」

 

 男の肉棒が自身の腸内を出入りする。そのまるで何度もうんちを排泄しているかのような感覚に、アナルは気持ちいい場所と体の隅々にまで教え込まされた聖は脳が眩い光で点滅するほどの快楽を味わって、汚い嬌声をあげて膣から潮を吹いてしまう。

 

「くぅぅ……! やっぱ女のケツ穴は良い! 本来セックスに使わないとこを無理やり穴として使ってるって言う感覚がたまんねぇぜ!!」

「おほぉぉおっっ♡♡!!」

 

 聖の体に上から覆い被さった男が、尻穴を差し出すためにまんぐり返しの態勢にまで下半身を上げた彼女を押し潰す。一般日本人女性らしい華奢な体つきの聖では押し返す事も出来ないような、肉厚な男の体重を乗せたピストン。

 一突き一突き毎に尻が裂けるような痛みと、全身を潰されるような圧迫感がかけられるが、それさえも今の堕ちた聖女たる彼女には快感だ。

 雄に支配される雌。そんな昔なら絶対に首を縦に降らなかった生き方が、今ではこれ以上となく魅力的な人生として小鳥遊 聖の心を掴んで離さない。

 

「良い雌顔しやがって……! おら口開けろ! ご主人様のキスをくれてやる!!」

「んぶっ、むちゅ♡!? んじゅ、じゅずっ……♡♡」

 

 アナルを犯されているのに悦楽一色に染まっている聖の表情に、性欲のボルテージを二段階は上げられた男が自身の精液が付着しているにも構わず、彼女の愛悦でだらしなく開いた口へと荒々しい口付けをした。

 自身の口内に突如として入って来た男の舌。それに聖が驚いたのは一瞬だけで、即座にそんな主人の雄欲に答えようと自身もまた舌を絡ませる。

 

「ふぶっ♡! んじゅ、ちゅずっ、ふおおッ……♡♡!! んっ、んっ、んんん----ッッ♡♡!!!」

 

 上で口と口、舌と舌を絡ませ合って繋がりながら、下では男性器と菊穴を結合させて繋がり合う。全身で男の全てと混ざり合い、溶け合っているような感覚に聖が興奮し、そして下半身から与えられる雄に腸内を蹂躙される刺激にそんな感慨がどうでも良くなる快楽で上書きされる。

 もう彼女に日本人女性としてのまともな思考回路なんて残っておらず、ただただこの雌の悦びにいつまでも浸かっていたいと言う人間失格の淫考に支配されていた。

 

「----っ♡♡」

 

 そして自身の腸内で硬さを増した男の怒張を、すっかり性女へと変わり果てた聖は感覚だけで男の射精が近い事を認識した。だから動かない両手両足の代わりに、精一杯男の体に自身の裸体を押し付けて、胸が男の胸板にむぎゅぅ♡と重なり合わせる。

 男に毎日弄られてすっかり勃起状態から戻って来れなくなった乳首が擦れて新たな快感を生み、腸内を擦り上げられる悦楽と合わせて聖もまた今までの絶頂とは違う本気アクメが近い事を悟った。

 

 そして----

 

 びゅるるるるるるる!!

 

「んんんむううぅうぅう----ッッ♡♡♡♡!!!!!」

 

 男と唇と唇を繋げ合いながら、腸内に放たれた灼熱の雄汁の射精を感じて、聖もまた蜜壺から己の興奮の程を物語るように、コップ一杯分にはなるのではと思うほどの熱く淫臭を漂わせた雌汁を放出するのだった。

 

 お互いに何十秒と続いたのではと思うほどの射精と絶頂の時間、二人の男と女はずっと口を塞げ合いながらその余韻に浸かっていた。それは側から見れば聖の美しい容姿も相まって、愛し合う夫婦の絵の題材にも使えそうな光景。少なくとも、今の二人の姿からは強姦魔と被害者の面影など欠片も想像出来まい。

 

「…………ぁっ、ああ……♡♡」

 

 そして長い、数分にも渡る射精後の余韻の末に、ようやく男が萎えた肉棒を聖の尻穴から抜いた。ぶぼっ♡ と許容量を超えた白濁液が彼女の排泄穴から、まるでお漏らしをしたように垂れてくる。だがその本来なら無様な光景さえも、容姿が良い聖だからこそ不思議と絵になってしまうのは彼女の持つ雌の魔力だろう。

 

 そんなすっかり自分の女に堕ちた聖に、次は精液がこびり付いた肉棒をもう一度口で奉仕させようと男が思った時だ。

 

 ドンドンドンッ!!!

 

「----あっ?」

 

 辛うじて家の体を成しているだけのボロ屋の扉を強く叩く音が響き渡った。それはこの家にあるはずのない到来者が現れた事を物語っており、だからこそ、そんないるはずのない誰かに男が目を顰めた直後。

 

 バキリッ!!

 

 元々腐敗してから何年も放置されていた扉は、たった数度の衝撃で壁と自身を繋げる番を破壊され、一瞬で床に引かれた新手のカーペットへと変わった。

 

「てめぇ、何しやがる! ぶっ殺すぞ!!!」

 

 自身の家、と言ってもあまり愛着のない勝手に住み着いているだけの廃屋だが、それでも自身のテリトリーを破壊して踏み入って来た誰かに、男が怒りを露わに扉から現れた影に向かって怒声を浴びせる。

 だがその影は、男の恐喝にも一切怯む事なく、血走った目を爛々と光らせながら部屋へと踏み入って来たのだ。

 

「お前……お前ぇ……!! みみみみ、見つけたぞ! よ、よ、よよよよくも僕から金を盗んだなァッ!!!」

 

 それは、いつか男がナイフで脅して身ぐるみと聖に使った媚薬を奪い取った労働者の男だった。その身をボロ布に包み、なけなしの金を取られたせいで浮浪者の仲間入りを果たす事になってしまった彼は、自身をこんな目に合わせた野盗たる男に正当な復讐をするために、彼のアジトを調べ当てて乗り込んで来たのだ。

 

「はぁ!? 誰だ、テメェ!? テメェみてぇな臭え男知るわけねぇだろ!!」

 

 だがその復讐されるべきクズ男は、一切自身が強盗を働いた相手の事を覚えていなかった。そんなあまりに最低でこの男の性格のクズさを表したセリフに、男に全てを奪われた彼が激昂して手に持つ刃を振り上げたのは当然の結果だ。

 

「こ、こ、こここ殺してやる……ッッ!!!」

「へッ、こっちが殺して……っ!?」

 

 突っ込んで来るかつての金蔓。それに向けて自身もまたナイフでも使って逆に殺してやろうと思った男は、自身が今は裸で、護身用となる物を何も持っていない事に今さら気づいた。

 普通なら最初からわかっていないといけない事を忘れて男を挑発したこの野盗の男は、やはり犯罪者として落第点も良いところの使えない無能だ。彼を仲間に加える事を拒否した盗賊団や詐欺師グループの目は正しかったと言わざるを得ない。

 

「なっ……! あ、おいやめろ! こっち来んじゃねぇ!!」

 

 そして自身が丸腰だとわかった瞬間に一気に腰を引いて男を静止させようとする姿は、情けないを通り越して見っともない。こんな頭も度胸もない男に人生を壊されたとあっては、復讐に燃える男の怒りに誰もが同情して応援する事だろう。

 

 そして今、その念願叶って死への恐怖で腰を抜かしたクズ男の胸に刃を突き立てんと走る彼は、ついにその切先を男に突き刺し----

 

 

 

 

 

 

「やめてぇぇぇ----ッッ!!!」

 

 

 

 

 直後に起こった眩い光り輝く黄金の粒子を放つ質量を持った閃光に、その身を一瞬で吹き飛ばされ、訳もわからないまま、人間が耐えられる量ではない爆発的な魔力の波動に、この世から肉片一つ残さずに消滅した。

 

 

 

 

 

 

「はっ…………は?」

 

 全てが終わった後、そこには未だ腰を抜かしたまま倒れ伏す野盗の男と、自身を縛る全ての拘束を解いてベッドの上に立つ黄金の粒子を体から放つ美しき聖女の姿しかなかった。

 

 キラキラと、最底辺の貧困街の一角に佇んでいる廃屋が、神聖な光に照らされてまるで偉大な神殿に変わったかのよう。その光を浴びて、この廃屋近くを棲家としていたドブネズミはたちまち体の全ての毒素を除去され、蛆虫たちは一匹残らず蝶へと転身し、毒の混じった吐瀉物や糞尿に塗れて二度と草木も育たないのではと思われていた土壌が一瞬で浄化、即座にその上に清浄な地でしか咲かないと言われる稀少な花々を咲かせ始めた。

 

 それは奇跡だ。余人が思い描く、聖女の起こす一切の邪悪を浄化する奇跡。それを今、この廃屋近くに住む全ての生物は賜ったのだ。

 そしてそんな世界を救う奇跡の力を……自身を犯した男を救うために覚醒させた聖は、呆然とした目で自身の手を眺めていた。

 

(えっ……? 何これ……? い、今の、私がやったの? 何なのこれ、どうして私の体からこんなキラキラしたのが出てるの??)

 

 世界を救う聖女。その存在へとなった女性の内面は、聖女を崇める者たちが聞けば驚くほど困惑と混乱に満ちていた。そして同時に、覚醒した聖女の浄化の力によって、彼女の体に深く刻まれていた媚薬の効果を完全に除去し、聖に元の精神性を取り戻させてまでいたのだ。完全に壊れていた彼女の心さえ戻してしまうとは、まさしく邪悪なる力、負の心を全て浄化する聖女の力様々だろう。

 

(えっ、えっ、えっ? もしかして……もしかすると……私が聖女だったりしちゃったり、なんだったり……? ……………………う、う、嘘でしょおおおお!!!?)

 

 頭を抱えて、衝撃の事実には裸の状態でベッドに座り込む聖。その内心はえっ、これどうする? どうすればいいの? と答えの出ない自問自答の渦に飲まれている。

 そのくせ、彼女の体から出る黄金の粒子は消える事なく彼女の周りに漂っているのだからそのツギハギさと合わせて、まるでコントのようだ。

 

「ぁ…………な、なんだ……?」

「…………!!」

 

 だがここでようやく言葉を発した男の声で、聖はこの場において一番に優先しなくてはいけない事を思い出した。

 つまり、この男をどうするかである。

 

「………………」

 

 情けなく地ベタに座ったままの男に視線を向ける。拘束が無くなり、それどころか聖女としての力を覚醒させた自分は、もうこの男から逃げる事はおろか、その命を冷静になった今の頭なら殺す事さえ出来る。

 

 聖はまず復讐をしに来た男が入って来た、扉が壊れた事で外の景色を見ることが出来るようになった出入り口を見た。

 そして次いで、自身の前で裸で地面に座り込む、僅かに刃先が当たったのかか細い血を胸から流す男を見た。その足元には失禁の証のように水たまりが出来ており、その情けなさに拍車をかけている。

 

「ひっ!!?」

 

 すとん、と聖がベッドから足を下ろしただけで悲鳴をあげる男は、とても先ほどまで彼女を組み伏せて犯していた男と同じとは思えない。いや、むしろ今のこの小心者な姿こそ男の本性で、聖へのあの姿は圧倒的に格上の立場だからこそ出来た物なのだろう。どちらにしろ、人間性が小さいのは変わらないが。

 

 そんな男に向けて、聖はゆっくりと近づいた。その手の平を、まるで何かを撃ち出すかのように男へと向けながら。

 その姿に、男は聖が自身を殺すと確信した。先ほどの光を放出し、消し去ったあの男のように、自身もまた死体一つ残さず消し炭に変えるのだと。あの圧倒的な神の力の如き技を見て、男はすっかり抵抗の意思を挫かれていた。

 

 そしてゆっくりと近づいてくる聖の扇状的な裸体が目の前まで迫った時、男は目を瞑ってその瞬間を待った。そして予想に違わずに、瞼の裏で神々しい光が瞬いて----自身の体を包み込む母親に抱きしめられたかのような安らぎに目を丸くした。

 

「あっ…………?」

「んっ……大丈夫ですか、ご主人様?」

 

 聖の手から迸る黄金の粒子。それが男のほんの小さな胸のかすり傷を照らし、そして一秒と経たぬうちに傷跡一つ残さず治癒してしまった。そしてその胸に残った血液を、顔を寄せた聖がその桜色の舌先でチロチロと舐め取り、綺麗に唾液で洗浄してから上目遣いに男を見上げてくるのだ。男が困惑して固まってしまうのも無理はない。

 

 なぜあれほどの凄まじい力を見せた彼女が、従順にも自分の怪我を治して擦り寄ってくるのか?

 

 その答えは、聖が初めて聖女の力を使った先ほどの時にすでに出ていたのだ。

 

 聖女の力は邪悪のみを滅する。ではなぜ、先ほど彼女の力は復讐を為さんとする男を消滅させたのか?

 それは単純明快で、だからこそ恐ろしい事実。聖は、自身のご主人様を傷つけようとした、殺そうとした彼を邪悪と判断したのだ。その彼女の捻じ曲がった認識を元に、聖女の力は聖が思う邪悪に沿って男をこの世から消し飛ばした。

 そして聖女の力は、野盗の男を邪悪だとは思わなかった。それは本来なら誰が見ても邪悪だと思うはずの野盗の男が邪悪判定されずに残っているのがその証拠だ。

 つまり小鳥遊 聖は聖女の力を覚醒させてなお、男に傅く雌としての心を戻す事が出来なかった。彼女の聖女としての力が、体が、心が、男に支配される自分こそが正常な精神状態だと判断してしまったのだ。

 

「ご主人様、私がすぐにこの体で癒してあげますからね」

 

 スッと手を今度は男のすっかり恐怖で萎えた逸物に向けた聖は、再び黄金の粒子を灯らせ、それで肉棒を包み込ませた。すると小さく垂れていた雄の粗チンはみるみる大きさと硬さを取り戻し、僅か数秒で先ほど聖のアナルに突き込んでいた時の剛直を取り戻したではないか。それは彼女の聖女としての力を、男の血液とグアノシン一リン酸を増加させる事で勃起を促進させたのだ。

 魔霧を浄化し、魔物たちを退ける天が遣わした聖女の聖なる御業が、まさか男を勃起させるために使われたと知ったら、聖女を崇拝する者たちは発狂して気を失うだろう。

 

「よし、それじゃこれを……んんっ♡」

 

 その光景を唖然と見つめる男の前で、はち切れんばかりに膨れ上がった肉棒の茎を掴んだ聖は、それを自身の蜜壺に添えると、ゆっくりと腰を下ろしてその怒張を膣へと沈み込ませ始めた。

 

 じゅぷっ♡ と横の長さが指三本分はあるんじゃないかと言う肉棒が、一息で彼女の膣穴に飲み込まれてしまう。その亀頭が自身の子宮口と口付けをした事を感覚で知った聖は、男の顔を両手で優しく包み込んで熱い吐息を垂らしながら、恋する乙女のような顔で告げるのだ。

 

「大丈夫、もう怖い者なんてないから。ご主人様のことは……聖女である私、セイが身も心も捧げて守りますから」

 

 だから----

 

「私を孕ませて、これからもご主人様の性奴隷として、長く使ってくださいね♡」

 

 性に溺れた聖女の子宮が、男を求めるように受精用の卵子を排卵するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 スランタニア王国の隣国。国交は繋がっているが、決して仲が良いとは言えないその地では、最近新しく出来た道具屋がかなり質の良いポーションや化粧品を取り扱っているとあって大変繁盛していた。

 

 ポーションは市販の物よりも効果が五割増しと言う破格の性能を誇り、化粧品は使った女性たちから肌艶がまるで若返ったみたいに良くなると嘘のような高性能ぶり。

 そのレシピを知ろうと並いる商人や学者、果ては貴族まで訪れる事になるが店の主人の妻たる女はそれを全て、女神様の魔法としてあしらった。そんな誤魔化しなんて誰も信じなそうだが、それを口にする女性の容姿が、その言葉を思わず信じてしまうほどに女神の如く整った絶世の美女であったのならば話は別だ。

 

 悪戯気に笑う女性の蠱惑的さと清楚さが同居したかのような雰囲気は、訪れる者たちの多くを男女問わず魅了し、彼らから更なる質問を浴びせようと言う気力を奪い去ってしまう。

 それでも諦められない人は、ある日なぜか神隠しにあったように影も残さずに消えてしまい、いつしか夫婦が経営する道具屋で販売されている品物のレシピを探ろうとする事はタブーとして、人々の間で共有される事になった。

 

 そんな道具屋の客対応が悪くて普段は内にばかり籠っているダメ店主と、そんな男となぜ結婚したのかわからないほど女神のような美しさと愛想の良さ、主人への献身的な愛情を持つ実質的な店の顔たる若妻 セイは、今ではすっかり街の名物となっていた。

 

 そして夫婦が店を出してから数年、その店のカウンターに新しい可愛らしい店員が現れても、セイの夫への盲目ぶりと、日に日に大きくなっていたお腹を知っている者からすれば驚くこともない事実だった。

 

 

 

「ママ、ポーション、出来た!!」

「うん、良く出来ました! じゃあ一緒にパパに見せに行こうか!」

 

 渡した簡単なレシピから初級ポーションを作る事が出来た愛娘の頭を撫でる。すっかり一児の母としての自覚を持つようになった私は、自分がお腹を痛めて産んだ我が子が可愛くて仕方がない。

 今年で三歳になる娘は、髪も顔も私似だが、唯一瞳だけはお父さん似で、その瞳で見つめられると少しドキドキしてしまうのはこの子には内緒だ。まさか娘の目を見てごしゅ……夫との情事を思い出して興奮してしまうなんて言えるわけない。

 

「あなた、娘が初めてのポーションを作ったんです! どうか見てあげてください」

「パパ〜!!」

 

 娘の手を引き、愛する夫のいる部屋へと一緒に向かう。そこには相変わらずソファで寝転がって、私のポーションを売って集めた金を見て笑っているあの人の姿があった。

 すっかりお金持ちになってしまったせいか、今では地球の成金みたいに意味もなく高い買い物をしては部屋に並べて悦に使っている姿は本来なら怒るべきところなんだろうけど…………堕とされた弱みと言うべきか、そんな夫の姿を可愛らしいと思ってしまう私は、もうきっと一生彼に逆らえないんだろうなぁ。

 

「ほぉ、よくやったな俺の可愛い可愛いベイビーちゃん!」

 

 それに何より、走り寄って来る娘を笑顔で抱きしめて持ち上げる夫の姿を見れば、この人と一緒になったのも悪い選択じゃなかったと思えてしまう。

 彼は私をレイプした、間違いなく人間的には悪い人で人間性も褒められた物ではないが、父親としてはあながち悪くないんじゃないかと、娘が生まれてからの日々で思うようになった。

 

 娘を抱っこしてクルクルと回る夫と、それをニコニコ笑顔で喜ぶ当の娘、そしてそれを見守る奥さんである私。うん、結構理想的な夫婦の形だよね。

 まあただ一つだけ理想とかけ離れている事があるとすれば----夫の喜ぶ姿を見て、思わず股を濡らしてしまう淫らな私なんだろうけど。

 

「ほら、ママはパパとちょっとお話があるから、それを持って調合に使った物のお片付けをしておいで」

「はーい、ママ!!」

 

 抱っこを満喫した娘が、こちらも思わず笑顔になってしまうほどの満面の笑みを浮かべて駆けていく。その後ろ姿を見送った私は、すぐ隣に近づいて来た夫のニヤニヤした笑みを見て恥ずかしくなってしまう。どうやら、彼には私がなぜ娘を追い払うような事をしたのかお見通しらしい。

 

「ククク……で? お話ってのはなんだ、セイ?」

「もう、わかってるくせに……。エッチ……したくなっちゃったの……」

 

 顔に熱が行くのを感じながら、夫の胸板に頭を乗せて上目遣いで彼を見上げて誘う。すっかり私の方からセックスを強請るようになった夫婦生活は、まるで夫より私の方が性欲が強いみたいで、少し悔しい。まぁ、否定は出来ないけど。

 

「んんっ、あぁ♡」

「そうか、娘がいるのに発情するなんて本当に淫乱な母親だな?」

「……♡ ええ、そうなんです♡ セイは、娘が隣にいてもあなたを見るだけで興奮して股を濡らしちゃうダメなママなんです♡ だから、今日もそんな子持ち淫乱聖女をご主人様のオチンチンで躾けてください♡♡」

 

 服に手を入れられて胸を揉まれるだけで、私の乳首は勃ってしまって、なんならもう脚で立つのもままならないぐらい腰が引けてしまう。子宮が夫との二人目の子供を望んで下りてくるのが自分でもわかるぐらいに発情している。

 きっと三発ぐらいは中出ししてもらわないと、この興奮は抜けないんだろうな。娘が帰ってくるまでに終われるかな? 無理だったら、娘から見えない位置でセックスするのもいいかも知れない。母親として失格だとはわかっているけど、私は娘よりも夫の方が好きだし、愛しているんですもの。

 

「ご主人様、キス……キスしてください♡」

「ああ、もちろんしてやるよセイ」

 

 チュッ♡

 

 情事の前には必ずするようになった、お互いの愛を確かめ合うためのキス。これをするたびに、私はこの異世界に来て良かったと心から思えるの。

 私はきっと、地球からこの人に会うために転移して来たんだって。レイプされて、孕まされて、そしてお嫁さんになるために。私は異世界の壁を超えて、この人と幸せな家族を築くために聖女の力を宿してたんだと。

 

「愛してます、ご主人様」

 

 この想いは、決して間違ってないんだから。

 

 それを証明するように、その日のセックスで私は第二児を身籠ることになった。

 

 

Happy End 〜聖女の子宮は最弱です〜 

 

 




 ここまでお読みいただきありがとうございます。

 ここまでを最初1万文字に収められると思ってたんだ。なかなか短くまとめられない自分の見通しの甘さを痛感します。プロットでエロシーン三つとあったのに一つ目の時点で1万文字を余裕で越して、これ以上はまずいと三つ目を削り取ってこのサイズになりました。

 セイはもちろん好きなんですが、一番好きなのはもう一人の転移人ことアイラの方なんですよね。あの儚い幸薄っぷりがアニメ見て刺さっちゃって。彼女の主役回の胸を抉るような描写の連続で一気に彼女に感情移入して虜になりました。

 アイデアをもらった物は基本順不同でその時筆が乗りそうと思った物を書いてます。一応もらったアイデアで原作を知ってる物は簡略的なプロットを作ってたり。

100話達成記念で見たい陵辱系の後日談はどれ?

  • オクトパストラベラー
  • 月が導く異世界道中
  • 龍が如く
  • イリスのアトリエ
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • 異世界はスマートフォンと共に。
  • 銀魂
  • 仮面ライダーシリーズ
  • デビルメイクライ
  • ペルソナシリーズ
  • 聖女の魔力は万能です
  • Fate/Samurai Remnant
  • 百錬の覇王と聖約の戦乙女
  • SAO
  • 名探偵コナン
  • ハズレ枠の状態異常スキル
  • 魔法科高校の劣等生
  • ハリー・ポッター
  • 悪役令嬢レベル99
  • 忍の一時
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