※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

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バットマン(キャットウーマン) 後編

 

 

 

 セリーナは自身が五週間前に見た最悪の、認めたくはないが人生で一番興奮した悪夢を今日も思い出していた。そして今日に至るまでの調査で、その夢が夢ではない可能性が出てきたことが彼女の焦燥の原因だった。

 

 自分とあのリドラーがセックスをしたという事実を、彼女は信じられなかったのだ。

 

 疑い事態は夢を見た2、3日後からあった。そもそも目が覚めた時に自身の膣から漏れた白い精液には気づいていのだ。

 だがその時は夢とその痕跡を結びつけることはなかった。大方酔った自分が適当な男を引っ掛けて一夜を過ごし、その時ゴムなしで自分に膣出しをさせてしまったのだろうと。

 

 最初はブルースかと思ったが、彼はジャスティスリーグの仲間たちと共に宇宙でエイリアンと戦っていたらしく、その考えは否定された。

 

 それでも長い事リドラーと夢の関係性を頑なに無視していたのは、その夢の内容が非常に朧げで、またそこに映るリドラーの姿があまりに自分が知る彼とは違ったからだ。

 夢の中のリドラーに似た男は、自分が出会った誰よりもイケメンで魅力的だった。だからセリーナはどうしてそんな理想的な男が、あの間抜けで気持ち悪い男と結びついてしまうのか、自分のことながら不思議でならなかったのだ。

 

 だがそれも時間が経ち、何度も夢でリドラーとの激しい夜を見るたびに、その非現実的な考えを否定できなくなっていた。

 夢の中で自分にのしかかる男は、間違いなくリドラーであり、そしてその顔を間近で直視するだけでセリーナの心は高鳴り、子宮は彼を求めて熱を持った。

 そして目覚めると、セリーナの体は汗だくになっていて、股間に指を出し入れしているのだ。

 

 だがセリーナにとって特に心を掻き乱すのが、日ごとにリドラーへの好意が高まっていくのが自分でもわかる事だ。以前は何てことなく思っていた彼の顔が、頭から離れなくなる。彼の声が実は自分が最も好きなタイプの声質だと気づいてしまう。リドラーの独特だと思っていたファッションセンスが、最近すごいオシャレで彼に合ったスタイルなんだと理解できるようになった。

 

 ここまでくると、自分とリドラーの間に何もなかったと考える方が不自然だ。間違いなく自分の中で彼への印象を大きく変える何かがあった。そしてそのせいで、セリーナはあの夢を見て以来どれだけ欲求不満になってもセックスが出来ずにいる。正確には、リドラー以外の男とセックスする事を体が拒否しているように感じるのだ。

 

 自分は一体どうしてしまったのか、セリーナはいくつもの疑問を浮かべては、答えのない推測を繰り返している。

 

 リドラーが自分に何かしたのだろうか?

 ----ありえない。推測としても考えるに値しないわね。

 

 仕事中にどこかに頭をぶつけておかしくなってしまった?

 ----なくはなさそうだけど、そこまで大きな怪我をした覚えはない。

 

 実は自分が彼の魅力を今まで理解していなかった?

 ----…………認めたくないけど、一番可能性が高いのがこれなのよね。

 

 セリーナは無意識にリドラーが何かしたという可能性を即座に捨てていた。代わりに、リドラーを利するような、好意的解釈が彼女の中で自然とアドバンテージを占めてくる。

 それがゴッサムの自然を支配する女性の能力による物だと、美しき女泥棒は決して気づかない。彼女の体内に取り込まれた香りが、彼女に運命の相手を不利にするような考えをする事を阻害しているなど、想像の埒外だろう。

 

 その力は、彼女がエドワード・E・ニグマに惹かれているという現実を受け入れるまで、その内心を、意識を、体を、都合の良いように操作していく。

 例えば、セリーナがもうニグマ以外の男性に興味を抱けなくなるように、など。彼女が好意を抱き、長いことロマンチックな関係を続けていたブルースにさえ、彼女はもう一欠片の興味さえ抱くことができなくなっているのだから。

 

 

 

 

「んっ。結構、しっくりくるわね」

 

 セリーナは今、新しいコスチュームを身に纏って夜のゴッサムを駆け回っている。それは退廃的で、どの街よりも黒が似合うゴッサムの雰囲気の中にあっても、異彩を放つ存在感を放っていた。

 

 彼女の新しいキャットウーマンのボディスーツは、以前と同じラバー製の防火、防寒、防電製を兼ね備えた優れ物だ。

 

 ただ違うのは、その色。

 以前のようなゴッサムの暗闇を味方にする、キャットウーマンの名を冠することになった黒色ではない。

 奇抜で毒々しい鮮やかな緑と紫のツートンカラー。まるでゴッサムのなぞなぞ男を連想させる配色。彼女の本職である泥棒という仕事にあまりに不似合いすぎる色合いだ。

 

 セリーナは、リドラーへの正体不明の感情に悩まされる内に、最初は無意識に、そして徐々に自主的に緑と紫をメインカラーとした道具や服、下着を買い漁るようになった。

 

 最初はちょっとした気分転換のつもりで買った緑のイヤリングが、数日後には部屋の壁紙とカーペットを緑と紫色に変えるほどになり。そしてそのうち、元々持っていた黒色の下着よりも緑と紫の下着を身に付けるのが好きなっていた。そうすると、あのリドラーとの、エドとの情熱的な夢を思い出せて、いつも彼に包まれているような気分になるからだ。

 

 そしてそこまですると、セリーナは彼女のもう一つの顔であるキャットウーマンのコスチュームに違和感を感じるようになった。なんだか、自分の正しいカラーではないような気がしたからだ。

 

 だからセリーナは一から緑と紫色の自分のキャットとしてのコスチュームを作った。もちろん素材はいくつか足りないので、新しく自腹で購入したり、それでも足りない分は今のキャットウーマンの衣服をバラして流用した。そうすると、二度と元のスーツは着れないと分かっていたが、後悔はなかった。

 

 そして完成したのが、彼女が今着るニュー・キャットウーマンスーツ。いや、黒色が完全に廃されたこととその趣旨から、新生リドラーキャットスーツと呼ぶべき代物だ。

 

 そんは悪趣味な新しいスーツのお披露目とも言えるセリーナ最初の仕事は、そのスーツに似合うような悪趣味で低俗な物だった。

 

「始まったみたいね……」

 

 彼女はある地点のビルの屋上まで来ると立ち止まり、その先の光景を高性能カメラで録画し始めた。

 そのカメラの先では今まさに、バットマンとリドラーによる知略対決が行われていた。ゴッサム一の天才が仕掛けた数々のギミックを巧みに姑息にもくぐり抜けていくバットマン。そんな二人の戦いの様子を、特にリドラーを重点的に録画しながら何の行動も見せないのは、やはりセリーナ自身もむず痒いものを感じていた。

 

 かつてならこの好機に乱入してリドラーの溜め込んだ金を盗んでいただろうが、今のセリーナはそんな気分にはどうしてもなれなかった。むしろ、リドラーの方に加勢したい、そんな感情が確かに彼女の中で育まれている。

 

 そして、セリーナは決して認めないだろうが、彼女がこんなストーカーまがいの行動をするのはこれが始めてではない。彼女は三週間ほど前から、リドラーに関するありとあらゆる情報をかき集めては、彼の犯罪からお気に入りのバーで酒を飲んでいる瞬間まで全て尾行して隠し撮りを続けているのだ。

 

 それはもしかしたら、次に彼と顔を合わせるための心の準備だったのかもしれない。

 

「……!」

 

 視界の先で事態が変わったようだ。リドラーの仕掛けた全ての罠を破り人質を救出したバットマンが、最後の爆弾さえも解除していた。

 

『お前のくだらないショーはうんざりだ』

 

 セリーナの黒猫を模したガンマイクが、バットマンがリドラーに向けた声を拾う。

 

「……ッ!!」

 

 その瞬間、セリーナの全身を駆け巡ったのは怒りだ。リドラーの用意した、セリーナも最近その天才性を理解した彼のギミックをくだらないの一言で切って捨てたバットマンに嫌悪感が湧く。

 

 唇を噛み、思わずここからロープフックを使ってバットマンの背中に飛び蹴りをしたい衝動に駆られるが、それを残った彼女の冷静な部分が抑えた。

 

 その間にもバットマンがバットモービルに乗ってゴッサムの闇の中へと消えて行く。その後ろ姿を憎々しげに見つめながら、セリーナは残されたリドラーに目線を戻す。彼はしばらくイライラしたように地団駄を踏んでいたが、すぐに冷静さを取り戻してこちらも消えていった。

 

 その一部始終を撮り終えると、セリーナもまた即座にその場を後にした。軽い身のこなしでアジトへと戻ると、スーツを着替える時間も惜しいと先ほど撮影した映像をパソコンに送り、その中からリドラーの活躍した瞬間だけを切り取って行く。その作業中、自然と手が秘部へと伸びて弄ってしまう。

 

 そしていくつかのベストショットを写真としてプリントすると、それらを壁一面に貼られた写真たちの一部へと付け加えた。

 

「あぁ……エド……」

 

 キャットウーマンのアジトの壁には、何十枚ものリドラーの盗撮写真が張り巡らされていた。それはある種狂気的なまでの行動で、これでも彼女はまだ自分がストーカーではないと思っているのだ。彼女の中では、これは自分の不自然な感情の正体を確かめるための調査なのだ。

 

「んっ、はぁ……あぁ……」

 

 その壁一面に貼られたリドラーの写真に向けて、お尻を突き出すような格好で四つん這いになったセリーナは自身の指でラバー製のスーツに包まれた秘所を擦り上げる。

 

(見られてる……!エドに見られてるみたい……!)

 

 この倒錯的な部屋の環境が、セリーナの隠された性癖を満たしていく。何人ものリドラーに見られながらオナニーをしていると思うだけで、セリーナは自身のエクスタシーが高まるのを感じてしまう。

 さらに今は緑と紫色のリドラーを模した新しいスーツを身にまとい、その下には紫のトップレスブラと緑色の際どいレースショーツを着ている。それだけでリドラーに支配されていると、彼色に染められていると、セリーナの脳は幸せで絶頂してしまった。

 

「はぁ、はぁ、んっ。これじゃ、もう、足りないわ」

 

 イッたことで僅かに冷静さを取り戻したセリーナだが、自身の中の想いが、いよいよ抑えが効かなくなっているのを感じていた。

 彼女はふと、アジトの窓から見えるゴッサムの夜景を見つめた。隣にハテナマークがチャームポイントの彼がいないのが、寂しくてしかたなかった。

 

 

 同日の夜の2時過ぎ。キャットウーマンはリドラーの現在のアジトであるビルへと忍び込んでいた。緑のスーツという潜入には不向きすぎる服装でありながら、警備員たちの視覚外から、時には思考的空白となる瞬間を見定めて誰にも見られることなく進んでいく。

 それはある種芸術のような動きだ。他のどんなヴィランもここまで完璧な侵入方法はできないだろう。

 

(私、何をしてるのかしら。ほんとに……)

 

 だがそれほどの神業をこなしながら、セリーナの内心にあるのは迷いだった。今の自分がやっていることに、彼女は未だ確たる理由を見つけられていなかった。気づいたら、リドラーの写真を使ったオナニーを終えてシャワーを浴びることもなく、このビルへと潜入していたのだ。

 

 だが母の墓に誓って、自分はやましい気持ちでここに来たわけではないと、セリーナは内心で誰にともなく言い訳の言葉を並べていた。

 ここに足を運んだのは、あくまでバットマンに敗れたリドラーの様子を心配しただけだ。だから高鳴る胸の鼓動も、ただでさえ自慰をしてびしょびしょに濡れているショーツをさらに濡らす分泌液も、全て関係ないのだ。

 

 やがて全ての警備と罠を掻い潜り、セリーナはリドラーの寝室へ続くバルコニーへとたどり着いていた。そして扉の鍵をキャットウーマンスーツの指先、ある程度長さと細さを操作できる彼女の武器である爪を使い、ピッキングをしていく。

 数秒とたたず開かれた扉の隙間から、セリーナは足音一つ鳴らすことなく侵入、リドラーが眠るベッドへとその身を躍らせる。

 

 そこでは、バカンスで着るようなラフなスーツで眠るリドラー、エドの姿があった。数刻前のバットマンとの戦いなどなかったかのように安らかに眠る顔は、セリーナの母性本能を刺激するほど愛らしく、それだけで忍び込んだ甲斐があった。

 だが何よりも彼女の視線を釘付けにしたのは、眠る彼のズボンを押し上げている大きな膨らみの存在だ。

 

 それを認識した瞬間、それが何であるかを脳が知覚した瞬間、セリーナの理性も、まだ僅かばかりに抱いていたリドラーへの疑念も、文字通り粉々に砕け散った。

 

 孤高を貫き、自立した女性として生きてきたセリーナ・カイルは死んだのだ。もし仮に、今惚れ薬の効果が消えたとしても、彼女はリドラーを攻撃することも憎むこともないだろう。彼女が元の彼女に戻るための地点は、とっくに通り過ぎてしまっているのだから。

 

 エドワード・E・ニグマはどんな盗みの快感でも塞ぐことが出来なかったセリーナのトラウマを、唯一埋めてくれたただ一人の男だったのだから。

 

「ッ!」

 

 気づいたら、セリーナは目の前の愛する男に覆い被さっていた。ズボンを爪で破り、その下に眠る剛直を引きずり出すと、無我夢中で頬張った。エドのイカ臭くて苦い味わいが口の中に広がると、今までオナニーをしていた時以上の興奮が全身を伝わる。

 

 ついに、本物が再びやってきたのだ。どんなディルドやバイブでも敵わない、セリーナの恋焦がれた愛しのチンポ。

 

 セリーナは幸せだった。だからもう、その始まりは重要ではないのだ。大事なのは、今の気持ちと情熱的なセックスだけ。

 

「んじゅ、じゅる、じゅじゅ……!」

 

 貪欲に、真剣に、しかしこれ以上ないほど愛情を込めて肉棒を自分の口に出し入れし続ける。そうしていると、早くもこの逸物を自分の穴に入れて欲しい願望が激しく燃え上がる。

 蜜壺は絶え間なく興奮液を分泌し、女性フェロモンが活性化して雌の匂いを部屋に充満させる。

 

(これよ、これが欲しかったの!ああ、チンポが大きくなってる。エド、私のフェラで興奮してるのね)

 

 セリーナは自分の口内で肉棒が固くなっていくのを感じ、さらにフェラチオに力を入れる。

 彼女自身時間を忘れるほど、そのディープフェラは長く続いた。

 

 だから、いつのまにかエドが目を覚ましてそんなセリーナを見つめて邪悪な笑みを浮かべていることに、彼女は最初気づいてさえいなかった。

 

「じゅぷ、んむっ…………え、エド!お、起きていたなんて、びっくり!はは、は……」

 

 視線に気づいたセリーナは慌てて肉棒から口を離し、悪戯が母親にバレた子供のようにぎこちない笑みを浮かべて身を起こす。

 だが、その口元からは長いフェラで溜まった唾液やエド自身の先走り液がポタポタとこぼれ落ち、彼女の緑のニューコスチュームの胸元に跡を作っていた。

 

 エドはそんなセリーナと、彼女の新しい衣装に見惚れたのか、ジッと彼女の姿を見つめながらも一言も喋らないでいる。

 だからセリーナは自分からこの沈黙を打ち破り、また彼への想いを打ち明けることを決めた。

 

「聞いて、エド。あなたが私に何かしたのだとしても、私は気にしない。私はね、あなたの部屋に忍び込んで、どんな金目の物よりもあなた自身しか目に入らないほどに、あなたに魅了されてしまったの。わかる?どんな魔法を使ったにせよ、私がここまで虜になって、こんなに幸せな気持ちにしてくた人はあなた以外にいないの」

 

 セリーナは言葉を一言一言しっかりと口にする。自然と両手をエドの両頬に添えていた。彼へと胸の内の想いを伝えるたびに、心が晴れやかな気持ちへとなっていく。この瞬間、不思議と情欲や性欲は湧かなかった。

 

「あなたは私を救ってくれたの。それがたとえ歪んだプライドによる物だろうと、私への執着心だろうと、ただの性欲によるものだろうと、そんなの関係ない!エド、あなたを愛してる」

 

 それは人生初めての本気の告白だった。セリーナは生まれてから誰かを本気で好きになったことも、男と女の関係に憧れを抱いたこともなかった。

 でも今は違う。どこまでも純粋に、これが愛だと確信できるほどの高鳴りを持って、セリーナは愛する人に想いを伝えたのだ。

 

 二人の唇が重なる。セリーナがエドの口へと自分からキスをしたのだ。それはお互いの舌をまじ合わせるような淫美で肉欲的な求め合いではない。一人の女が好きな男に捧げる思いのこもった淡いキス。

 

「どんな始まりであれ、この想いを消したくないの。だから、エド。この関係を永遠にする用意はいい?あの夜みたいにヤればいいんでしょ?」

 

 もしここでエドが拒絶しても、逃すつもりはなかった。猫は執着心が強いのだ。

 セリーナはエドの胸にのしかかると、自分の豊満な胸の間から彼の目を見つめた。

 

「恥ずかしがることはないわ。あなたも私と同じくらいこの瞬間を待ち望んでたでしょ?だから、今ここでお願いするわ。エド、私を一生あなたの隣にいさせて!あの夜のような幸福を私に味わわせて!」

 

 その願いを拒否できる男がどこにいるだろう?

 少なくとも、エドワード・E・ニグマはその求めを拒むつもりはかけらもなかった。彼の手がセリーナの手と重なり、恋人繋ぎへと変わる。セリーナはそれを答えとして受け取った。

 

「私を、セリーナ・ニグマにして、エド」

「ああ!ああ!もちろんだ!!」

 

 ダメ押しのように囁かれたセリーナの一言で、エドの理性は完全に溶けてしまった。彼は結んでいた手を離すと、目の前で垂らされる彼女のラバースーツに覆われたおっぱいを揉みしだいた。

 

「お前は私のものだ!お前の全ては、私のものだ、セリーナ!!」

「あぁ!ええ、私はあなたのものよエド!!」

 

 二人の想いは混じり合い、まるで運命だったように、決して切れない硬い絆で結ばれた。アイビーの惚れ薬に関係なく、リドラーとキャットウーマンの二人は真の愛情を手に入れたのだ。

 

「服を脱げ。お前のその素敵な胸を私に見せてくれ」

 

 ついに目的の者を手に入れた世界一邪悪な男が、その戦利品であるセリーナの尻を撫で回しながら命令する。

 そしてそれに答えるように、かつてのゴッサムの黒猫は優しく微笑むと、自分のスーツのジッパーへと手をかけた。

 

「あなたが望むなら、喜んで。気に入ってくれて嬉しいわ。だって、あなたを満足させるのが、私の新しい生きがいだもの」

 

 セリーナの趣味の悪い緑色のスーツが脱げていく。彼女のジッパーを下ろす手に沿って、その下の美しい肌と新しく身につけている緑のブラジャーと紫のショーツが露わになる。

 その現れた下着の色に、再びエドの笑みが濃くなり、それがよりセリーナの心を幸せに満たしてくれる。

 

 脱ぎ終わったスーツを部屋の隅に投げ捨てると、セリーナはブラジャーを留めるフックを外す。そしてついに、彼女は自分の自慢の乳房を愛するパートナーへと曝け出した。

 

「ああ、本当に素敵だよ」

「んあっ!乳首を急に弄られたら、んんっ!感じちゃう!」

 

 ピンと立った桜色の乳頭をエドが指で摘むと、セリーナの体が大きく跳ねる。何週間も彼を想い自慰をして感度を高めていた胸は、念願の相手からの刺激に想像以上の快感を彼女に送ったのだ。

 

「はぁ!エドの手、すごく気持ちいい!あぁ!乳首コリコリされるの、イイ!!」

「まだまだ始まったばかりだセリーナ。もっと、もっと可愛く鳴いてくれ」

「んひぃ!胸、そんな揉まれると、ちぎれちゃ、お、お"ぉ!」

 

 エドの手が胸を鷲掴み、その弾力を確かめるようにぎゅっと握り潰すと、セリーナの体が海老剃りのように大きくのけぞる。だがそんなセリーナの姿がエドに、正気の状態のキャットウーマンが自分の胸への愛撫だけで気をやるほど感じているという自尊心を与え、よりその責め手を強める燃料となった。

 

「あっ、あ、エド、もっと、もっと触って!おほぉ!私のあなた専用のおっぱい、揉みまくって大きくして!」

「もちろんだっ!これから一生、この胸は私に揉まれるために使われるんだからな!!」

 

 そのエドの言葉だけで、セリーナの脳内は素敵な未来を想像してスパークした。エドのパンツからこぼれた剛直に擦り付けていた紫の下着から、吸水量を超えた愛液が滴り落ちる。

 それが皮切りとなったように、エドは次なる求めへと欲望を加速させる。

 

「私のパンツを下ろせ、セリーナ。お前の口でな」

 

 胸を弄んでいた手を離し、エドは促すようにセリーナへと自分の脱げ残っている下半身の服を目で指し示す。

 

 セリーナの顔がなくなった快感に、切なげに歪む。だが、それも一瞬。与えられた飼い主からの命令に、彼女はまるで臣下の如く頭を下げた。

 

「はい、ご主人様♡」

 

 そのたった二つの言葉に、言ったセリーナも言われたエドもどれほどの興奮を覚えただろう。

 

 セリーナは自分が口にしたその単語を、これから人生で何度愛する男に捧げるのだろうと、それを送るのに相応しい人に出会えた喜びに、彼女は達した。

 

 そしてエドも、一度として呼ばれたことのない「ご主人様」という響きに、そしてそれを最初に彼に言ったのが愛するセリーナであったことがたまらなく嬉しかった。きっと、これから毎日、彼は彼女に自分をそう呼ばせるだろう。

 

 だが、セリーナは雌猫だ。主人に絶対服従で惜しみない愛を捧げるようになっても、彼女の本質は雄を惑わす魔性の女なのだ。

 

 音もなくエドの股下に四つん這いになった彼女は、彼の緑柄のパンツへと口を伸ばして命じられた通りに下ろそうと見せかけた。

 

 レーロッ

 

「んおおっ!」

 

 伸ばした舌で、不意打ち的にエドの睾丸を舐めとった。ボールを転がす猫のように、舌先で玉を転がす様はまさしく淫乱猫。

 

 セリーナは確かに永遠にエドの女だ。セリーナもそれを否定することは未来永劫訪れない。でもただ命令に従うだけの女でいるつもりはない。男に飼われる雌は、時に自分で考えて主人を喜ばせてこそ、良い雌足りえるのだ。

 

 主人に驚きと喜びを与えれたことを上目で確認すると、今度は彼の指示通りにピンク色の唇で摘むようにパンツの端を咥えた。

 

「んっ、んふ♡」

 

 そしてパンツを引き下ろす際にもわざとお尻を左右に揺らし、エドの目を楽しませる。彼女の紫の下着に包まれた美尻がフリフリと飼い主へとアピールする。

 

 ズルズルッと膝下までパンツを引き下ろしながら、セリーナの目は常に上目遣いでエドを見つめていた。厳密には、エドとその太さを増していく彼のペニスをだ。

 

「ん、ぁあ……」

 

 セリーナが熱い吐息をこぼす。淫靡で卑猥な、雄を興奮させるための雌の声。それを耳にして、エドの下半身に集中する熱が一気に跳ね上がった。ベッドに寝転ぶ彼のペニスが、天井に向かって雄々しく起立する。

 

「すごい、とっても大きくて……固いのね」

 

 興奮に目を欲望で潤ませた黒猫の細い指が、その巨大なビーフジャーキーを柔らかく撫で上げる。ツツツっと指の先端を亀頭から根本へ、そしてまた根本から亀頭へと触り心地を確かめるように移動させる。そして最後に、指で亀頭の尿道口をツンっとつついた。

 

 ビュルッ

 

 セリーナの目が衝撃で丸くなる。指で触ったその先端から突如、前立腺液が勢いよく噴き出したのだ。セリーナは自身の手にこびりついたそのエドの興奮した証拠に、愛おしげに目を細めた。

 

「刺激が強すぎたかしら?」

 

 揶揄うように、セリーナは言った。それはまさしくキャットウーマンらしい言葉遣いで、男を惑わす魔性の女の響きを含んでいる。

その言い方が、最もエドの性欲を刺激するとセリーナはわかっているのだ。

 

 そしてダメ押しとばかりに、レロっと自身の指に付着した分泌液を舌を伸ばして舐め取った。まるで毛繕いをする猫のように、エドが出した全ての体液を自身の胃の中に取り込んでいく。

 

「ああ、どうやらそのようだ」

 

 愛した女が自分の先走り液を舐めている、そんな光景を見せられて冷静でいられる男なんて男じゃない。

 エドはついにベッドから起き上がると、四つん這いのセリーナと見つめ合うような位置であぐらをかいた。

 

「だが、これからもっと刺激的になるんだ。セリーナ、その愛しい口で私を満足させてくれ」

 

 エドのギラギラとした欲望の詰まった瞳と、セリーナの切なげな愛欲のこもった瞳が見つめ合う。

 

 二人はわかっている。ここを超えたら、本当にもう戻れないと。この一線を了承したら最後、セリーナはもうエド以外の男を愛せなくなる。それどころか、価値観の全てがエドを中心とした物へと置き換わってしまう。それこそ、魂レベルでセリーナ・カイルはエドワード・E・ニグマの雌として定まってしまう。

 

 ほんの一瞬。刹那にも満たない0と1の狭間で、セリーナの頭の片隅にブルース・ウェインの顔が浮かんだ。でもそれも、エドと生きるこれからの未来を思った途端、煙のようの消えて、二度と像を結ぶことはなかった。

 

 たとえこの想いが何かの薬による物だとしても、それはもうどうでもよくなった誰かと過ごした日々よりも価値のある愛なのだから。

 

 セリーナの人生にエドワードは必要だった。

 セリーナの幸せに、ニグマは必要だった。

 彼はセリーナを手に入れるために、全てを捧げたのだろう。なら今度は自分が、自分の全てを捧げて彼を愛する番だ。

 

「はい、もちろんよ。あなた」

 

 頷く瞬間、目に映るエドの表情が変わったのがわかった。それが、勝利の表情だとわかり、私も微笑んだ。

 私たちは、本当の幸せを手に入れたのだ。

 

 セリーナがエドの肉棒をその唇で飲み込むのを、エドは極上の夢のように感じていた。彼女のフェラは、巧みで、情熱的で、間違いなくエドが初めての男ではない。それでもエドは構わない。これから、そのテクニックの全てを彼ただ一人に捧げてくれるのだから。

 

 だが彼女が寝た今までの他の男たちとエドが違う点が明確に一つある。それは、彼女がここまで熱心に、献身的に、愛情込めてフェラチオをした男性はエドが最初で最後だと言うことだ。

 

「んじゅ、じゅず、じゅぽっ」

 

 セリーナがエドに向ける感情を愛と呼ぶなら、セリーナは今まで誰一人の男も愛したことがなかった。ただチンポをしゃぶるだけで、こんなに胸が高鳴るなんて知らなかった。苦くて気持ち悪さしか感じなかった男の先走り汁が、こんなに甘くて美味なものだとは思わなかった。

 それもこれも全て、愛がなせる物ならば、セリーナは生まれて初めて愛の力の実在を知ったのだ。

 

「ん、んんんうううーーーー!」

 

 エドの剛直を喉の奥の奥、もうこれ以上飲み込めないと体が嘔吐感を訴える限界をとっくに超えて、それでもセリーナは愛した男の分身を全て咥えようと無理をする。

 

「良い子だ」

 

 エドの褒め言葉に、全身が歓喜で震える。愛情に感謝で答えてくれるエドの優しさに、惚れ直してしまう。そしてその直後に、口いっぱいに咥えていた剛直が膨らむ気配を敏感にキャッチした。

 

「一滴もこぼさず飲み込むんだ」

「ーーーーーーーー」

 

 びゅるるるるるる!!

 

 セリーナの了承も確認も待たず、エドの溜まりに溜まった欲望の濁流が彼女の喉奥まで突き込んでいた先端から放たれた。

 

「ふぅぅぅ!! んぐんぐっ、ん"ん"っっっ!! う"ううううっっ!!」

 

 直接胃の中に叩き込まれている。そう思うほど勢いのある射精に、セリーナは意識を繋ぎ止めるので必死だった。喉を流れ落ちる精液の波が、気孔に入り込んで鼻を伝って逆流してくる。呼吸を封じられたセリーナが苦悶の悲鳴をあげるが、射精するエドは出し切るまで彼女を解放する気はないのか、その頭をがっしりと固定している。

 

 やっと射精が終わった時、セリーナは元の美貌が台無しになるほどの醜態に変わっていた。目は半分白目を向き、鼻からはエドの精液が鼻水のように垂れながら、それでも肉棒を離さなかった結果、無様なひょっとこ顔を晒している。

 

「ククク、ハハハ! 最高の口あたりだったよ、セリーナ! どこまでも私の雌に相応しい!!」

「んおおお、んあっ」

 

 ズボリとエドの肉棒が引き抜かれた時、セリーナは無意識に舌で愛する人の残滓を追っていた。伸びた舌がちらちらと空中を彷徨う姿は何とも卑猥で、セリーナが心の底からエドを求めていることを証明する求愛行動でもあった。だが、彼女がしているアピールはそれだけではなかった。

 

「ん? く、ククク、何をしているんだいセリーナ?」

 

 セリーナの、フェラの間手持ち無沙汰だった手が彼女の下半身を覆う紫の下着をずらし、露出した割れ目に激しく指を出し入れしていた。発情した猫がマスを掻くように。極めて野生的で理性のかけらもない、性欲に全てを捧げた雌猫オナニー。それがかつて聡明だったセリーナの堕ちた果てだった。

 

「んじゅ、私の、発情マンコ、じゅじゅ、あなたのために濡らしてるの」

 

 エドのチンポに残った精液を一滴残らず吸い取るため、つい先ほど窒息しかけた事も忘れて丹念に舌で奉仕しながらセリーナは自分の過失を正当化しようとした。

 そうこれは悪いことだ。夫の許可もなく彼の目前でオナニーするなど、頭の先から爪先まで彼に捧げた身として失格だとセリーナは思っている。だからこれはあなたを喜ばせるためにやった事だと、決してフェラチオだけで興奮して無意識に指で発散していた訳じゃないと弁明しているのだ。

 

「本当か?この私の天才的頭脳が導き出した結論によると……それはフェラチオで我慢できなくなったお前の無意識の発情オナニーだ」

「ーーーー! さすが世界一の天才だわ、エド」

 

 エドの気取った、芝居がかった言葉は別に天才じゃなくても今のセリーナの姿を見れば誰もがわかることだ。だがエドに文字通り心酔した彼女は、心からの賞賛を述べた。自分の夫はなんて素晴らしいんだろうと賛美しながら。

 

「認めるわ、あなたの言う通り私はこのチンポで突かれるのを想像してつい指オナをしちゃった悪い子猫なの。だから、あなたの極太チンポで躾けてくれないかしら?」

 

 そして嘘がバレた事さえも利用して、男を喜ばせる媚びたセリフを即興で言うのがセリーナと言う世の男性を虜にした魔性の雌の力だ。

 そしてそれを受け取ったエドは、極上の雌からの魅力的な提案に射精したばかりの肉棒を再び臨戦態勢へと復活させていた。

 

 もうすでにセリーナのマンコの味は知っている。それにも関わらず、エドの心はあの初夜の時のように、もしかしたらそれ以上に昂っていた。今の彼を突き動かすのは、キャットウーマンのマンコを彼専用穴に開発したいという願い。

 

「ああ、望み通り躾けてやろう! 私に向かって股を開け、セリーナ!」

 

 原始的で野生的な欲求、性欲こそが今のエドの全てだ。彼の命令通り、美しき女泥棒はベッドに尻もちをついた体勢になり、その足をM字型に開脚する。彼が夢見た通りの、いやそれ以上に魅力的な光景。一体どれだけのマルチバースでキャットウーマンに股を開かせた男がいるだろう? 確かなのは、今のエドのようにセリーナが最大級の愛情のこもった瞳で見つめるのは、マルチバース多しと言えど彼ぐらいではなかろうか。

 

 だがふとエドはその瞳の中にこちらを誘う媚びた視線以外の何か別の物……恐怖を感じ取った。

 

「どうした、セリーナ?」

「えっ……あ……」

 

 セリーナの瞳が泳ぐ。エドの推測通り、彼女は恐怖していた。それはこの状況や、エドに対してではない。彼女にとって、今までのどんな危険や敵よりも恐ろしいこと。

 セリーナの口が、震えながら言葉を紡ぎ出した。

 

「私は……あなたを失望させたくないの」

 

 それはまるで、少女のような告白だった。不安と、恐れ、そしてそれを言うことの恥ずかしさのこもった、十代の女の子がこぼすような弱音。セリーナの顔は羞恥からか赤く染まっていた。秘部を愛する人へ曝け出す事も厭わない彼女が恥ずかしがる事柄、それはとても乙女的で、キャットウーマンらしからぬ可愛いらしい理由。

 

「私は、あなたをあの夢みたいに気持ちよくさせたいと思ってる。でも……でも……自信がないの。もし、あなたを満足させられなかったら……」

 

 セリーナの瞳から涙が溢れた。彼女は恐れているのだ、夢で見た自分とエドの情熱的な初夜の記憶を。あれが素晴らしいものであると思えば思うほど、自分がそれを塗り替えるほどのセックスを彼に贈れるか、不安でしょうがないのだ。

 

 それはエドからすれば杞憂もいいところの話だ。セリーナが恐れる夢は現実で彼とセリーナが実際にヤッた記憶であり、あのセリーナと今のセリーナで変わることなどありはしない。むしろエドへの愛情がカンストするほど彼を愛している今のセリーナの方が、むしろ実にそそられる、興奮する相手なのだ。

 

「あの夢の私たちを恐る必要はない」

 

 エドがセリーナの流れる涙の一雫を指で拭った。それはまるで映画の主人公とヒロインのようなやり取りで、その裏にある吐き気を催す真相を知らなければ、胸を打たれるようなロマンチックなワンシーンに間違いないだろう。

 事実セリーナは、今のエドの行いに生娘のように胸を高鳴らせ、羞恥で染まっていた頬をときめきによる赤みへと変えていた。

 

「私も、君が見た夢の私に届かないんじゃないかと不安に思っていた」

 

 そんな事はカケラも思っていない。

 

「君が私を愛してくれればくれるほど、君の望む理想の私になれるか怖かった」

 

 そんな考え頭に過ぎったこともない。

 

「でも大丈夫。私たちは、きっと夢の中の私たちのようにお互いを愛し合うようになる」

 

 当然だ。だってあれは夢ではなく現実なのだから。

 

 ポイズン・アイビーの惚れ薬の効果は、最初に使ってから持続的に対象に残り続ける。そして時間を置いてからこうして継続的に関係を結び続ければ、やがてその想いは惚れ薬を使った時よりも強固に、そして本物の感情へと昇華される。

 

 本来のセリーナなら一蹴するようなエドのキザな言葉も、恋は盲目状態の今の彼女には理想の男性からの最高のプロポーズだ。

 

「私は、ただあなたを幸せにしたい……」

 

 だから彼女の心は氷解する。彼女を想ったどんな真摯な言葉よりも強く、エドの薄っぺらい言葉は彼女の心に響いた。

 

「あなたは、私を幸せにしてくれた。エド、あなたは世界で一番素敵な男性。そんなあなたに、私は相応しいのかしら?」

 

 セリーナの無邪気で雄を煽る言葉遣いに隠れた彼女の本音。バットマンでさえ引き出せなかった彼女の本心を、今最低最悪のなぞなぞ男、リドラーが解き明かした。

 

 彼の手が、セリーナのシミ一つないお臍周りへと伸びる。くすぐるように、彼の指先が彼女の下腹部、ちょうど子宮の上にあたる位置を撫でた。

 

 「んっ!」とセリーナが短い感嘆の声を上げて、それを見たエドが優しく、粘ついたような響きの声で語り出した。

 

「セリーナ、君以上に私に相応しい女はいない」

 

 ツツッと、エドの指が彼女の紫のショーツの中心へと移動する。

 

「君が私に相応しい女になれるか不安に思っていると聞いて、どれほど興奮したかわかるか?」

「んんっ!!」

 

 グイッとエドの指先が紫のショーツ越しに彼女の割れ目を擦り上げた。すでにびしょ濡れで、布としての役割を果たしていない彼女のショーツでは直に触られたのと欠測がないほどの刺激。

 

 与えられた快感にセリーナは喘ぎ、しかしそれ以上に彼の言葉に感激していた。愛と情欲の混じった瞳で、セリーナは自分の全てを受け入れてくれた運命の男を見た。そして再三に渡って確信したのだ。彼こそが全マルチバースを通して、最もセリーナ・カイルにとって理想的な男だと。

 

「私も、同じ気持ちだった! エド!!」

 

 気づいたら、セリーナはエドに抱きついていた。両腕を彼の首に回し、心からの感謝と愛を彼に伝えるために。ここに至るまでに、セリーナの人生はあったのだ。今までの波瀾万丈で辛く苦しい物語は、今日この日の幸せを得るためだった。

 

 セリーナは笑った。今までの思い出と、それを帳消しにするこれからの未来を想って。

 

 エドワードは笑った。そんなセリーナのチンポを刺激する姿と、彼女の全てを自分の物にしたと言う優越感に。

 

「それならセリーナ、提案だが私が上になろうか? 不安な君のために、私が手取り足取り教えてあげよう、良い雌猫になれるように、ね」

「ーーーー! ええ、是非お願いするわエド!」

 

 セリーナの目は輝き、逡巡もなく頷いた。愛する夫の自分を慮った提案に、拒否する謂れなどないのだから。

 二匹の情欲に溺れた獣が抱き合いながらベッドへと倒れ伏す。男の手は女の熟した尻を掴み、女の手は男の細く頼りない背中へと伸びる。月明かりに照らされたその光景は淫美な色気と野生的な暴力性を併せ持ち、これから起こる悦楽の宴を予感させた。

 

「ぁあ! エド、あなたって本当に逞しくて素敵な男ね。心も、チンポも」

 

 エドの限界まで勃起した剛直、それが自身のショーツ越しに自分のアソコを擦るところを見て、セリーナは感嘆の声を上げる。白人男性の平均的大きさ程度しかないエドの男性器だが、セリーナは嘘やお世辞を言ったつもりはない。

自分の尻を跡が残るのではと思うほど強く握る彼の腕も、存在を感じただけでマンコに愛液を溢させ受け入れ態勢を整えさせる彼の肉棒も、自分が知るどの男よりも最もアツイ男だ。

 

「愛してる、エド!!」

 

 セリーナは叫んだ。自分を救ってくれた男への偽らざる本当の想いを。

 

「私もだセリーナ!! これから毎晩、君の子宮を私の子種で満たし続けてやる!!」

 

 エドも叫んだ。自分がずっと欲しかった女への偽らざる欲望の想いを。

 

 エドの両手が力任せにセリーナの彼とお揃いのカラーに合わせたショーツの紐を引きちぎった。セリーナの、完璧に処理された陰毛の跡と彼女の濡れそぼった膣穴、そこで存在を主張するクリトリスがついに彼の目前に再び晒される。

 

 エドは今回、じっくりとその光景を観察した。ヒクヒクと雄を求める肉ビラが興奮で淫液を垂れ流す様は、それだけで射精したくなるほどにエロく欲情的だ。

 

「大丈夫、優しくしてやる」

 

 くちゅりと、自身の肉棒の先端をセリーナの秘部とキスさせながら、エドは言った。紳士な男が恋人を安心させるような言葉使い、彼がセリーナと結ばれたら言ってみたかったセリフだ。

 

「もっと欲しくなったら言ってくれ、いいね?」

 

 コクリと、セリーナが頷いた。愛する夫の心遣いにときめいているのか、嬉しそうに顔を綻ばせている。誰が見ても相思相愛の恋人のやり取りにしか見えない行為が出来て、エドは大満足のままゆっくりと腰を前に落としていく。

 

「あああーーーー----!!」

 

 エドの肉棒の先端がセリーナの膣に咥えられた瞬間、セリーナは全身を雷に打たれたかのような衝撃を受けた。

 体を弓なりに跳ね上げ、足先をピンと吊り上げるセリーナの体。自分の臍下から感じるエドのペニスの圧迫感に、彼女は挿入されただけで絶頂したのだ。

 

「エド! イイ、あなたのチンポ、はぁ! 気持ちイイのぉぉ!!」

 

 肉棒が少しづつ、焦らすようにゆっくりと膣内に沈み込んでくる度に、セリーナは堰が切れたように喘ぎ声を響かせる。

 

「ぐお、わかっていたがなんて名器だ! まるでレンチのように固く締め付けてきやがる!」

 

 エドの言葉通り、セリーナのマンコは少しでもエドのペニスの形を感じようとキツくその収縮を狭めていた。それによって少し進むだけで彼女の膣襞が肉棒を刺激し、心地の良い圧迫感を与えてくれるのだ。

 

「すごい、こんなに気持ちいいの初めて! んひぃ、みっともない声でちゃう! お、おお、エドのチンポ、私の敏感なとこ全部擦って、おほぉ!」

 

 セリーナの知的さと妖艶さを併せ持った美貌がだらしないアヘ顔に変わる。今までどんな痛みを与えられても決して崩れることがなかった彼女の顔は、エドワード・ニグマというゴッサムの天才によって完膚なきまでに無様に破壊されたのだ。

 

「私も同じ気持ちだよセリーナ! くぅ、やはりお前は私と結ばれるために生まれてきたんだ!」

 

 今までヤってきたどんな売春婦よりも相性の良いマンコに、エドはさっそく先ほど約束した「優しく」という言葉を忘れそうになってしまった。

 それでも何とか逸る心を抑えたのは、単にセリーナへの愛情。彼女の良き夫としての矜持からだ。

 

 セリーナの心と体をめちゃくちゃに壊しながらも、エドのセリーナへの愛情は本物なのだ。だから欲望のままに彼女を犯すなんて野蛮なことを選ばない。ゴッサム一の知能犯としてあくまで同意の上でなくてはいけないのだ。

 

「も、もう、激しくしてもいいか?」

 

 快楽に蕩け、至福の表情で自分の肉棒を締め付けるセリーナにエドは聞いた。なるべく余裕のある大人の声を演じたつもりだろうが、興奮して欲望がダダ漏れだ。

 そんなエドの様子を察したセリーナは彼の顔に両手を添えると、小さく笑う。

 

「まーだ♡ でもしたいならゆっくりと、ゆっくりとペースを上げてね旦那様?」

 

 少し揶揄ったような響きの囁き。エドが辛抱堪らなくなっているのをわかっての言い方だ。

 

 この雌犬め、だったら望み通りお前が我慢できなくなるまで焦らしてやる!

 

 それにプライドを刺激されて対抗意識を燃やされたエドは必ずこのメスガキを躾けてやろと誓う。

 彼はさっそく亀頭だけが彼女の濡れそぼった膣内に挿入された状態になるまで腰を引き戻すと、先端をクリトリスの周りで円を描くように擦り付けた。

 

「ん、んん! あ、そんな、ちょっとだけなんて……はぁっ!」

 

 セリーナの体が物足りなさそうに揺れて、エドの肉棒を咥えようとしてくる。だがそれをエドは巧みに腰を引いて焦らさせる。

 立場は一瞬にして逆転した。いやセリーナは一度としてエドの上に立ったことなどない。彼女はいつだってエドに弄ばれ、遊ばれる側なのだ。

 

「ーーーーああぁ!! エドのチンポが奥に、んあっ、イ、イク…………♡ え、ダメ、やだ抜いちゃいやよエド!」

 

 エドが肉棒を再び深くセリーナの子宮近くまでゆっくりと沈める。だが彼女がイク寸前まで登り詰めたのを感じると、すぐに引き抜いてその絶頂を阻止していく。

 

 その責めに地獄のような苦しみをセリーナは感じていた。彼女にとってこのエドの焦らし責めは今まで経験したどんな拷問や暴力よりも辛く、気が狂いそうだった。

 

 その寸止めは何度も、何度も続いた。途中でセリーナが「ごめんなさい、もう許して!」と慈悲を乞うてもエドは決して止めず、まるで決められたルーティン通りに動く機械のように同じ行動を繰り返し続ける。

 

 それからどれほどの時間が経ったか。エドにとっては数分程度でしかなかったちょっとした遊び。だがそれを受けたセリーナは全身を汗でびっしょりと濡らし、白目をはきながら腰を上下にヘコヘコと動かしていた。

 

「イかせて、お願いします。もう二度と揶揄わないから……いい子になるから……この馬鹿メスを……エドのチンポでイかせて……」

 

 あのセリーナ・カイルを、ゴッサムのファムファタールであるキャットウーマンをチンポ一つで意のままに操っているという優越感。それに従うままに少々我を忘れてやりすぎてしまったとエドは自嘲する。

 

「いいだろう。望み通りイかせてやる」

 

 セリーナの耳元に今度は逆に揶揄うように囁くと、エドは一息でセリーナのマンコに剛直を突き入れた。

 

「んいいいいぃぃ、イ、イク、あぁっ、イクイクイクぅぅぅーーーーーーーー!!♡」

 

 その一突きで今まで焦らし責めされた分の蓄積された快感が解き放たれた。セリーナはベッドに押し付けた後頭部とエドのチンポに貫かれた結合部を軸に、体を反り返した見事なアーチを形成してその快楽の強さを全身で表現する。

 

 そしてドサリと体を痙攣させながら脱力したセリーナの顔はこの世の至福を味わった釈迦のように恍惚の笑みを浮かべていた。

 

 その光景全てにエドは心からの満足感を得た。何度も夢想し、想像したセリーナのマンコに自分の肉棒を突き込み絶頂させる光景。それに寸分違わぬ、むしろそれ以上の結果。

 

「ああ、エド、旦那様♡ 私のオマンコ、あなたのことが好きすぎてどこを擦られても気持ちよくなっちゃう♡ もっと、もっと突いてぇ、私のオマンコいじめて、躾けて、エド専用のマゾメス穴にしてほしいの!」

 

 その言葉こそ、彼が聞きたかった懇願。もはや欲望を我慢する必要もなく、一切の手ごころもなくエドはセリーナの極上の自分専用の雌穴に向かって腰を打ちつけた。

 

「あ、ああ♡ す、すごい、エドのチンポが私の気持ちいいとこ全部擦って、おほぉ♡ これ、だめ、またイっちゃう、私エドのお嫁さんなのにッ……夫を気持ちよくさせるのが私の喜びなのにッ……私のオマンコが雑魚マンコすぎてまたイク、イグぅ! んほおおっ!!♡♡」

 

「まったく困った花嫁だ。だが私は寛大な夫だからな、そんな淫乱なお前もたっぷり愛してやる」

 

「ああ♡ 嬉しい、私も愛してる♡ こんなに素敵で優しい夫に出会えて、私幸せよ♡ んぅ、うそ、エドとの未来を考えただけでイキそうッ。イク、幸せアクメ決めちゃうのぉぉーーーー♡♡」

 

 そこからは獣のセックスだ。エドの肉棒がセリーナの膣壁をこじ開け、自分の形を覚え込ませようと挿入する度に、彼女の体は全身を震わせて絶頂する。

彼女の足は愛する男の背中に絡みつき、両手を首に、そして唇を唇へと重ね合う。暗闇で一つの生き物のように固まった二人は欲望と愛情の赴くままに相手を求め、絡まり合う。

 

「出して、エド」

 

 自分の膣内で膨れ上がる肉棒の感触に気づいたセリーナが懇願の声をあげた。彼女はエドに抱きつき彼の首元に顔を埋めると、その瞬間を決して忘れないとばかりに全感覚を下腹部を圧迫する『自分を母親にしてくれる存在』に集中する。

 

「私の子宮をあなたの精液で満たして。私を孕ませて。私にあなたの子供を妊娠させて……!」

 

 それはセリーナの願い。愛する旦那とその愛の結晶である子供に包まれて過ごす平凡な日常。セリーナ・カイルが幼少期の頃に諦めた、なんて事のない、だけど彼女にとって何よりも輝いて見えた叶わぬ夢。

 

 でも、彼となら。エドワード・E・ニグマとなら。セリーナ・ニグマとしてならその夢は現実となるのだ。

 

「ーーーー」

 

 彼女の言葉に、エドは一瞬言葉を無くしてしまう。セリーナに自分の子供を孕ませるという発想はもちろん彼女を妻とすると決めた時から考えていたことだ。だがそれを今するべきなのか、その逡巡が彼の動きを止めてしまった。

 

 エドの脳裏に腹の膨らんだセリーナの姿が思い浮かぶ。

 大きくなったお腹、そこで育まれるエドワード・ニグマの子供、そしてそれを優しい母親の表情で見る彼女。

 

 最高じゃないか……!

 

 決断はすぐに出た。一度その光景を想像したら今すぐにでもその姿を現実のものとしたくなる。そして何よりも、セリーナが誰のものかを世界中の男に、あの憎きバットマンに知らしめるための究極の答えではないか。

 

『黒い子猫の夫は誰でしょう?』

 

 妊娠したキャットウーマンとキスしながら、そんなリドルをバットマンに投げかける瞬間を想像しただけでエドの射精感は頂点に達した。

 

「もちろんだ! お前の全ては、バットマンではなく私の物なんだからなぁ!!」

 

 力強く、今まで一番のピストンと共にエドの肉棒はセリーナの子宮口を突き刺し、そして全ての欲望を解き放った。

 

「あ、ああああぁぁぁぁーーーー♡♡♡!!」

 

 先端から噴き出されたドロドロの白濁液は、先ほどまでの射精が霞んでしまうほどに長く、大量の子種をセリーナの子宮の内側に注ぎ込んだ。

 絶対に孕ませるという強い執念と、これが夢ではないと自分自身に証明するために、何度も何度も、彼女の子宮の許容量を越えてもエドは射精し続ける。

 

 全ての射精が終わったのはそれから2分近くも後のことで。脱力してセリーナの体に倒れ込むエドを彼女は優しく抱きしめた。

 

「ありがとう、エド。愛してる、チュッ♡」

 

 やり切って眠りにつこうとするエドの耳に、最後にセリーナの感謝と愛の言葉、そして唇へのほのかな温もりが届いた。

 それに満足して、彼は愛する妻の隣で意識を手放す。

 

 もう二人の関係を戻す術はない。薬の効果は永遠に続き、どんな魔術やスーパーパワーをもっても変えることはできない。

 

 エドワード・E・ニグマは今この瞬間の誰よりも幸せな気分で眠りについた。

 

 

 

 

 それからの日々を語ろう。

 

 私、エドワード・ニグマにとって神とは虚構の存在でしかなかった。子供の頃から教会に向かう父や母を見ては、彼らが行う祈りと禊になぞなぞ以上の価値を感じなかったのだ。

 何よりも、神が実在するかどうかという謎事態が自分の神への興味を奪い去っていた。

 

 神が実在したとして、それをどうやって自分が証明する? 証明しようとしたとして、それは結局答えの出ない自己満足で終わってしまう。

 

 仮に神がこちらを憐れんで姿を見せたとして、それはエドワード・ニグマが解いた謎ではなく、神の慈悲によって恵んでもらった答えなのだ。そんなことは、自分のプライドが許さない。

 

 だが、そんな過去の考えも今の自分の生活を思えば、また違った答えに辿り着いた。

 

「ねぇ、あなた♡ 今日も私のあなた専用アナルをその極太チンポで躾けてちょうだい♡」

 

 結婚したばかりの妊娠した美しい妻が、お風呂場でそんな劣情を唆る誘い文句を言ってくるのを聞いて、天国は存在するのだとエドは知った。

 

 天国は世界で最も治安の悪いと言われた街、ゴッサムにあったのだ。

 

「ああ、お望み通りに私のセリーナ」

 

「んあっ! きたぁ、あなたのチンポぉ♡ 私のアナル、挿入されただけで気持ち良すぎて、イ、イクッ……! 許して旦那様、妊娠してママになってるのにアナルで幸せアクメしちゃう私を許してぇ、イ、イグぅぅぅーーーー!!♡♡」

 

 セリーナの胸を風呂場のガラス製のドアに押し付けながらバックで彼女のケツ穴を犯す。すると彼女の口から漏れ出る歓喜のアクメ声が、まるで天使の歌声のようにエドの鼓膜を癒してくれる。

 

 ドアに押し付けられてつぶれるセリーナの一回り大きくなった乳房の先端から噴き出る母乳。シャワーを浴びたばかりで濡れる妊娠したことで女性としての魅力の増した体と黒曜石のように輝く髪。

 

 彼女こそ天使なのだ。神が自分の境遇に同情し、この天使を与えて天国へと導いてくれたのだ。

 今過ごしている完璧な理想の人生こそが、この世の楽園であり、そこに生きる自分は言うなれば天上人。天使と交わることが許された唯一の男。

 

 そんな幸福な空想の設定を頭で組み立てるほど、かつてリドラーと呼ばれたゴッサムの犯罪者であった彼は満たされていた。

 

 そう、彼がリドラーと市民から呼ばれゴッサム中を騒がせていたのはもう過去のことだ。

 

 エドワード・E・ニグマとその妻セリーナ・ニグマは結婚式を挙げる一ヶ月前に引退した。エドは10年にわたる犯罪生活で生涯遊んで暮らせるだけの金を貯め、またセリーナもかなりの額の貯金を持っていて、二人は長年築いたコネを使ってそれらの金を全て合法的なクリーンなお金へと変えたのだ。

 

 そしてエドは全ての準備が終わった後、ゴッサム警察に出頭。アーカムでの一ヶ月の服役を得て、彼は精神疾患による無罪と、その完治が成されて正気になったことを証明され、一般社会に釈放された。つまり、大金を所持したまま自由の身になったというわけだ。

 

 そしてこの短くも苦しいアーカム生活を乗り越えるために、セリーナは夫婦面会を通じてできる限りエドの元を訪れた。その際、エドとの夫婦関係の証明書と妊娠したお腹を見せられたアーカムの看守が、信じられない物を見たと目を丸くしていたりする。

 

 さらにセリーナが夫のためにしたことはこれだけに留まらず、彼女は自分のコネクションを利用して様々なヒーローやその関係者にエドのイメージアップを手伝わせたのだ。

 

 スーパーマンやワンダーウーマンはセリーナのエドへの気持ちを聞くと喜んで協力してくれた。その他ジャスティス・リーグの面々も色々と思うことはあれど、改心しようとしているヴィランの社会復帰を手伝うことはやぶさかではないようだった。

 

 唯一バットマンだけはリドラーに対して冷たい視線を浴びせていたが、最終的にはエドとセリーナ、そして二人の間に出来た幼い娘の三人は今後の幸福なアフターライフを約束されたのだ。

 

「んひぃ、ま、待ってあなた、あぁっ! 赤ちゃん! 赤ちゃんがつぶれちゃうわっ!」

 

 興奮して妻のケツ穴を突く勢いを激しくしすぎたエドは、セリーナの慌てた声で彼女の大きくなったお腹がガラスドアにぶつかりそうになっていたことに遅まきながら気づいた。

 

 妄想に浸かっている間に自分の大切な娘を傷つけそうになるなんてと、エドは内心自分を恥じた。セリーナのお腹の中の子供は彼にとってセリーナの次ぐらいに愛しい存在なのだ。

 

「すまない、セリーナ! 少しやりすぎてしまった」

 

 そう言いつつも最後の一突きと、セリーナのアヌスを肉棒で満たすとその最奥に射精した。

 

「あ、ああああ♡ 旦那様のザーメン! 朝一の新鮮精液、ありがとうございます♡♡!!」

 

 そしてそれを受け止めるセリーナも先ほどの赤子を心配する姿はどこへやら。夫から与えられた精液と快楽に一瞬で頭をセックス漬けにされてしまう。

 

 セリーナにとって確かにお腹の中の赤ちゃんは大切だ。だがそれ以上にエドへの愛情と献身が優っているのだ。

 

 夫にアナルへと射精していただいたことで絶頂したセリーナは立つこともままならず、その体をお風呂場のタイルへと膝を落とす。

 さすがにその際に、崩れ落ちることだけは腕で防いだエドだが、今度は抱きしめた彼女の耳を甘噛みして愛する妻の口から響く艶声を堪能することを選んだ。

 

 だがそのことにセリーナは文句の一つどころか不満の感情さえもかけらも抱かない。

 それはエドが彼女に吸わせた惚れ薬が彼女の体にすっかり馴染んだことが原因だ。

 

 日常生活でこそセリーナはかつてのような奔放で、男を惑わす蠱惑的ながら意思の強い性格を変わらず持っているように見えるが、その実エド限定で彼女は本当の子猫のように飼い主に従順になった。

 

 彼が命令すればどんな時も股を開き、どんなプレイや淫靡なコスプレも喜んでこなすのだ。

 

 食事中にマンコを皿代わりに野菜を食べさせてと言えば、彼女は喜んでカットした野菜スティックを下の口で挟み込んで四つん這いで彼の口に運んだ。

 

 マンコとアナルにディルドを挿入したまま高級レストランに食事に行こうと言えば、彼女は二つ返事で承諾した。わざとスリットの深いドレスを着せて、下着も履かせず、ディルドが落ちないように常に踏ん張りながら歩く彼女の姿は実に滑稽だった。

 

 猫耳と尻尾をアナルに入れて、一日中本物の猫のように過ごすように命じたこともあった。ペット用の餌入れに四つん這いで口をつけて食事し、家の広い庭を首輪をつけて散歩した時も、彼女は嬉しそうに従った。

 

 セリーナは夫を決して否定しない。

 彼女は常に夫を第一に考え、彼を喜ばせることだけを生き甲斐にしていた。

 

 彼女からこれほどの愛を受ける価値がないことを、エドは心の奥底ではきちんと理解していた。彼女の想いも、この生活も、自分がまやかしによって手に入れた物なのだと。

 

 だが、そんなことで思い悩むようならエドワード・ニグマはゴッサムの犯罪者になりはしない。彼はこの人生を肯定している。

 自分の知恵と努力によって勝ち取ったこの生活を、正当なものとして甘受する。

 

 何より、どんな道徳心も罪悪感も今自分が得ているこの幸福の前には全て、解き明かすにも値しない無価値な謎でしかないのだから。

 

 確かなのは、リドラーは勝利したということだ。バットマンとの戦いに、人生に。最高のハッピーエンドを手に入れたのだ。

 

 もう二度とチンケなコスチュームを着た野蛮人に殴られることを恐れて生きる必要はない。これからの人生、彼は自分が手に入れた大邸宅の中で、ゴッサム一美しい女性と何の不安も恐怖もなく幸せに暮らすのだ。

 

 全てはエドワードのものだ。

 セリーナも彼のものだ。

 そしてこの幸せな生活も、生涯彼だけのものだ。

 

「愛しているよ、セリーナ」

 

「私もよ、エド」

 

 ゴッサムから遠く離れたエド所有の豪邸の中で、二人のニグマはお互いの愛を確認するように幸せなキスをした。

 

 例えこの先どんな事件がこのアースに訪れようとも、二人が愛し合っているという事実を決して曲げることはできないだろう。

 

 これは一つのマルチバースの話。

 幾つも枝分かれした可能性の一つ。

 確かに存在するセリーナの結末の一つだ。

 

 

Happy End〈セリーナ・ニグマakaミス・リドラー〉

 





 ここまでお読みいただきありがとうございます。

 やっぱりアメコミ系のエロ小説ってまずありませんよね。原作たるコミックが手に入れにくいのと、歴史が長すぎるのがやっぱり難点なんでしょうか。バットマンとかならあの名作ノーラン映画と名作アーカムシリーズがあるので、認知度は高いと思いますが。
 リドラーを竿役にしたのは映画に出てたから……ではなく、100%アーカムシリーズの恨みです。アーカムシティのリドル440個マジで許さねぇからな。

 個人的にはこうやってDCのキャラもちょくちょく書いていきたい。特にハーレイとワンダーウーマン。

もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています

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