※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

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 もし運命の槍を手に入れたイオバード・ソーン(リバース・フラッシュ)が女性ヒーローたちを自身の都合のいい存在として歴史を書き換えたら?

 一体何人の人が知っているか分かりませんが、DCのドラマシリーズアベンジャーズ作品であるアローバースから。
 それとストックが切れたのでこれからは本当に不定期更新になります。アイデアが思いついて書き上げ次第、投下していきます。


アローバース(テア・クイーン)

 

 並行世界とは可能性の数だけ存在している。もしあの時こうしていれば、あの電車に乗らなければ。そんな些細な出来事一つで未来は変わる。それは一人の人間が会社に遅刻するだけで終わるような小さな差異から、世界の情勢を変えてしまうような大変革まで多岐にわたる。

 所謂バタフライエフェクトと呼ばれる現象であり、エドワード・ローレンツによって提唱された「ブラジルの蝶が羽ばたく程度の微細な振動はテキサスで竜巻を引き起こすか?」と言う有名な内容は、本来は気象予報の困難さを説明するために使われた例であったが、今では数多くのSF的現象の代名詞として使われることが多い。

 

 もちろん、全ての些細な出来事が大勢に影響を及ぼすほどの可能性を秘めているわけではない。一人の男がエレベーターに乗り遅れた程度で変わる未来など高が知れているし、分岐前の世界との違いもまずないだろう。

 

 だがもしその乗り遅れた男が後に無限の可能性を持った新元素を発見する科学者で、エレベーターの中にいた者の中に後に彼の成功をサポートするスポンサーとなる人物がいて、二人を結びつけたのがこのエレベーターでの出会いだとしたら?

 新元素は生まれず、世界の科学水準は数十年単位で遅れ、それどころかその新元素を用いることによって助けられた数々の人間の未来が無くなってしまうかもしれない。

 

 そういった数ある分岐の中でも歴史を大きく変えるような枝分かれをした世界はマルチバースと呼ばれ、その世界は私たちの良く知る世界とは大きく異なった現実を歩んでいく。

 

 例えば、世界大戦でナチスが勝利した世界。

 例えば、空から異星人がやって来て支配された世界。

 例えば、超人たちが地球を守るためにチームを結集した世界。

 

 例えば、例えば、例えば――――――――――――

 数多くのマルチバースが生まれ、歴史を刻んで行く。最早どの世界が基本世界(プライムアース)なのかさえ、今となっては神でさえも分からないだろう。

 

 そして今、また新たなマルチバースが誕生した。

 それは、運命の槍と言うそれ単体で現実を歪ませてしまえるほどの強大な神の遺産。所有者の願いを現実にする究極のアーティファクト。その願いの差異が、世界の運命を大きく変える転換点となった。

 

 本来の歴史では、この運命の槍を手にしたイオバード・ソーンによって、世界は彼とその仲間であるダミアンとマルコムの物となった。彼らを止めようとしたレジェンドは彼らの都合の良い駒となり、こき使われる存在へと堕ちた。

 だがふとした切欠で記憶を取り戻したレジェンドと、イオバードの傲慢さに反旗を返したダミアンとマルコムの二人によって状況は一変。最終的に過去へと戻ったレジェンドにより、運命の槍は砕かれ、イオバードは消滅する事になった。

 

 本来ならば―――

 

 もし、イオバードが運命の槍に別のことを祈っていたら?

 自身と仲間二人による世界の支配ではなく自分だけの世界の支配を望んだら?

 レジェンドの記憶が戻らないように、徹底した措置を取っていたら?

 そして――――――自身に身の程知らずにも反抗してきた女たちを、自身に媚び諂う娼婦以下の雌奴隷にしたいと望んでいたら?

 

 そこが分岐点だった。イオバードの欲望が、ここに新たなマルチバースの誕生を告げたのだ。数あるマルチバースの中でも、最も悪辣で、最も邪悪で、そして最も淫靡な世界が。

 

 その世界はアース0000

 イオバードを王とした、彼と彼のハーレムを彩るヒロイン(雌奴隷)たちに支配された世界の名だ。

 

 

――――――

 

 

 セントラルシティはここ最近のとある企業の大頭によって一躍その名を世界中に知らしめたアメリカ合衆国でも有数の経済都市の一つだ。姉妹都市のスター・シティに負けず劣らずの高層ビルが立ち並ぶこの街は、昼はその威容によって見る者を圧倒し、夜は輝かしいネオンを纏って道行く者を感動させる。そんな数多くの成功者たちの功績の結晶であるその中でも一際高いビルこそが、ソーン・エンタープライズと言う世界で最も成功した企業の本社であった。

 

 わずか数年前に起業した新鋭の企業の一つでしかなかったソーン・エンタープライズは、薬、建築、武器、ロボット工学、ナノテク、ありとあらゆる分野に手を伸ばすマルチカンパニーであった。普通なら、大手でもないのにそんな真似をしたところで既存のメーカーに追いやられ、会社の資金どころか多大な負債を背負うだけで終わるところを、ソーン・エンタープライズはまるで予測していたかのように次々とブームの最先端の物を消費者に提供し続けた。

 

 大手の大企業の誰もがこの会社の突然の躍進に目を見張った。たまに現れる経営の基礎もわからない、金持ちのボンボンの遊びの一環だろうと思われていた会社が飛ぶ鳥を落とす勢いでヒット商品を生み出し続け、瞬く間に市場の支配層を変えてしまったのだ。

 それどころかソーン・エンタープライズお抱えの研究所は毎月のように新元素を発見し、彼らの商品開発部門では常に最先端と言う言葉を更新し続けた。

 その躍進を阻もうとした数多の会社はその勢いを止めることも出来ずに吸収され、不自然なまでの成功を妬み訝しんだ者たちは突然の事故やスキャンダルの発覚で消えて行く。

 

 そしてものの数年で、ソーン・エンタープライズはアメリカでも屈指の一大企業へと登り詰め、今では世界中に支社を持つ世界最大企業へとなっていた。

 

 最早誰もその成功に唾を付けられる者はいなかった。かつて世界のマーケットを支配していた大企業は、今ではソーン・エンタープライズの傘下になってしまったのだから。

 

 そしてそのビルの最上階のフロアに、世界の支配者となったイオバード・ソーンは立っていた。窓の外に浮かぶネオンに染まった夜景を眼下に見下ろしながら、片手に一瓶二億以上もするシャンパンが注がれたグラスを手に彼は己の勝利と成功に浸かっていた。

 

「これこそ勝者の景色だ。最高級のシャンパンに最高級の眺め、そして……最上級の雌。これを勝者と言わず何という?」

「ええ、おっしゃる通りですイオバード様……♡」

 

 ソーン・エンタープライズの社長であるイオバードの仕事部屋でもあるこの部屋に、その持ち主以外の声が響き渡る。窓から眼下の景色を眺めるイオバードの後ろ側、仕事用のシルクで出来た豪華なデスクを隔てた場所で赤いスーツを着込んだ赤毛の女性が秘書の如く佇んでいた。

 いや、事実その女性はイオバードの予定の管理から彼のプライベートの世話までこなすイオバード専属の個人秘書であった。まだ幼さが感じられる顔立ちに、少女性と大人の女性の魅力を合わせ持った美貌をしたその女性はイオバードの予定管理用のiPadを手に、自身の雇い主である彼の言葉を肯定した。

 

 この部屋にはイオバードと彼女以外の人影は存在せず、つまりさきほどのイオバードが口にしたセクハラ以外の何ものでもない一言が彼女に向けて放たれた言葉であることを意味し、そしてそのことを理解しながらもその言葉を受け入れたことが、彼女がただのイオバードの個人秘書に留まらない関係性を持つ存在であることを物語っていた。

 

 そんな彼女の答えにクツクツと抑えきれない愉悦を漏らしながら、イオバードは後ろにいる秘書へと声をかけた。

 

「さあ、私の隣に来なさい。上手い酒は良い女を抱きながら飲めばもっと上手くなる。そうだろう、テア?」

 

 呼ばれたイオバードの個人秘書、テア・クイーンはその言葉に頬をほのかに染めながら嬉しそうにイオバードの隣へと足を進めた。一挙手一投足から男を惑わせる妖艶な色気を漂わせるその姿は、見る者の情欲を煽り雄の性欲を刺激しながら、決して下品な印象を抱かせない。女の魅力を熟知し尽くした女にしかなせない華がそこにはあった。

 

 イオバードはそんなかつて自身の計画を邪魔した仇敵の仲間、グリーンアローの妹が自身に向ける愛情の籠った視線に満足していた。

 テア・クイーンとイオバードは実際に会ったことはないが、その存在は前々から知っていた。グリーンアローことオリバー・クイーンの腹違いの妹、リーグ・オブ・アサシンのリーダーでありレジェンドを相手にするために協力したマルコム・マーリンの実の娘。一度死んでラザラスピッドの力によって蘇り、その後はスピーディと言う名前でヒーロー活動を行っていたということ。

 

 それらの事実を未来の知識でもって知っていたイオバードだが、この改変された世界においてはその事実は少しばかり違っていた。

 彼女がスピーディと言う名前で活動していたと言う事実は存在しているが、それはヒーローではなくイオバード専属の殺し屋としての名だ。この世界での彼女はイオバードに心酔し、心からの忠誠と愛を誓った彼の奴隷にすぎない。それも、ただ元の彼女にイオバードへの敬愛を植え付けただけのような茶地な催眠をかけたわけではない。持つだけで世界を支配することが出来ると謳われた運命の槍による世界の改変がその程度で済むわけもない。

 

 今のテア・クイーンはイオバードの都合の良いように過去を作り替えられている。彼女の記憶の中にはイオバードに心酔し愛するようになった出来事が確かに存在し、それを裏付ける証拠もまたいくつも存在するのだ。この世界において本来のテア・クイーンを知る人間はイオバードただ一人。それ以外の全ての人にとってテア・クイーンという女性は、イオバードの個人秘書になるために家族も、友人も、ヒーロー活動も含めた全てを捨てて、会社のロビーでイオバードに下着姿で土下座して「あなたのために働かせてください!!」と頼み込んだイオバードの熱狂的なファンなのだ。

 

 その事を知識と伝聞でしか知らないのがイオバードは非常に心苦しかった。世界改変されて自身が支配者となり自身に立てついた連中、またはその関係者の見目麗しい女たちを自身の物とした世界になる前の記憶は、運命の槍が補綴してくれた。その中には自身の奴隷となった女たちがそうなる過程となる記憶も当然含まれている。そしてその一つには、このテアのように是非ともお目にかかりたかったイベントもあるのだ。

 

 そこらへんは流石の運命の槍と言えど、気が利かんな。

 最も、件のテアの土下座のシーンは会社の監視カメラにばっちりと音声付で残っているため、何時でも社長権限で閲覧可能なのがイオバードにとっては僥倖だった。

 

 ともかくこのテア・クイーンは洗脳されてイオバードの奴隷になったのではなく、人生そのものを書き換えられて彼の奴隷に自分から志願した女性なのだ。

 その証拠に、イオバードの腕に体を預けるように身を任せたテアの全身からは、百人中百人が恋する乙女そのものの姿だと納得するほどに、イオバードへの恋慕の念が発せられていた。

 その姿を見て、誰が彼女は洗脳されているなどと口差もない事を言えるだろう。事実ソーン・エンタープライズの社員は皆、テアのことを社長に一目惚れして彼の個人秘書を目指した恋する少女として見ていたし、彼女の知人たちもその恋が成熟するよう応援していた。

 

 最も、それらはすでに過去の事。イオバードとテアがすでにそんな関係などとっくに飛び越えた深い仲になっていることは誰もが知る事だった。

 それがどんな仲なのか、今テアが身に着けるスーツを見れば一目瞭然であった。

 

 彼女のヒーロー姿であるスピーディとしてのコスチュームの紅色と同じ色をしたスーツは、しかし仕事着としてはあまりにも色々と露出が多すぎた。

 胸元は彼女の胸の谷間が見えるように大きく開かれ、その下の黒いレースブラジャーまで堂々と露わになっている。下半身のスカートスーツは股下ギリギリのミニであり、少し屈めばその下に隠れたまだ二十代前半の彼女の瑞々しいショーツが露わになってしまうだろう。普通の会社であれば即座に風紀違反として注意を受け厳重注意、場合によっては退職を言い渡されるレベルのこの恰好はしかし、社長であるイオバードの許可を得たテアの正式な仕事着なのである。

 

 そしてこのイメージプレイ用のコスプレ衣装と言われても仕方ないような恰好は、イオバードが命じて着せたものではない。イオバードの個人秘書として、常に彼の目の保養となれるようにテア自身が自分のスピーディとしての衣装を素材として作らせた特別性なのだ。

 並みの拳銃程度の銃弾ならば軽々と防ぐことのできる防弾性を持ちながら、装着者の身動きを一切阻害しない伸縮性に富んだ特殊な繊維を使った最新技術の塊であったかつての戦闘服は、ソーン・エンタープライズお抱えの専属科学者のある女主任によって修繕され、性能はそのままに見事なドスケベ衣装へと改造されたのだ。

 こんな姿で毎日社長の隣を歩いているのだ。彼女の社長のサポートがどこまでを目的としているのかは誰でも容易に察することが出来るだろう。

 

 そして今、テアはイオバードの個人秘書としての仕事。と言うたてまえの元、愛する主人にその身を預けて自身の体をまさぐる彼の手に股を濡らしていた。

 

「ふむ、胸が大きくなったか? 前は乳臭いガキのような貧相な胸だったが、何時の間にかこの服に見合ってきたじゃないか」

 

 イオバードの手は、テアが何時でもイオバード様に触ってもらえるようにと考えて開かれたスーツの胸元から滑るように内に侵入し、その下に身に着けられた黒のレースのブラ越しにテアのDカップに育ったおっぱいを揉みしだいた。

 

「あぁ♡ はい、イオバード様が、んっ、毎日揉んでくださったおかげで、あっ、イオバード様の雌に、んんっ!! ふさわ、しいっ、サイズに成長!しました……!!♡♡♡」

 

 胸を下着越しに無遠慮に揉めば快感よりも痛みや不快感を覚える物だが、日々の愛撫で調教され尽くしたテアと、そんな彼女の感じる力加減と揉み方を熟知したイオバードに掛かれば、そんな情報など嘘なのではないかと思うほどにテアはイオバードの中で悶え狂った。

 

 敬愛する主人に体を触って頂けている。それだけでテアの興奮は否応なく高まり、ブラに覆われていない部分と彼の手の平が重なる場所から感じる熱が、ブラの裏側が擦れて刺激される乳首から感じる僅かな痛みが、テアの心を幸福と愛情で満たしていく。

 

「まったく、まだ直接触れてさえいないと言うのに、とんだ変態女に育ったな。かつて自警団として活動していた身として恥ずかしくないのか?」

「んあっ! ち、違います! あ、あれはぁ、く、黒歴史です!! イオバード様に出会う前の馬鹿な小娘が、イキって調子乗っていただけなんです!!あなたをテレビで見て気づきました! 私は、あんなダサいヒーローごっこしているよりも、あなたに仕え、あなたに支配してもらうべきなんだって!! それが私の生まれた意味んいいいっ!!?♡♡♡」

 

 かつての自分を否定する言葉を吐き出すテアの乳頭を、ブラをずらしたイオバードが強く摘まんだことで、テアは突然の痛みとそれ以上の快感に身をアーチ状に仰け反らせた。

彼女の下半身からは潮が噴き出し、ショーツの端から漏れだした汁が彼女の太腿を伝って地面へと垂れていく。乳首を抓られただけで軽イキしてしまったテアのたった数か月前までBカップだった乳房を鷲掴みにし、そのまま感触を楽しむように揉みしだきながら未だ残っていたシャンパン入りのワイングラスをテアの胸元に傾けた。

 

「ああぁぁ……はぁぁ……♡♡♡」

 

 ワイングラス一杯だけでも数千万もする最高級シャンパンが、美しいと言うより可愛らしいと言うべき美少女の胸に注がれ、彼女の愛撫で汗ばんだ肌を滴り落ちていく。胸の谷間、臍、股間と伝ってテアのショーツに浸み込んだシャンパンは彼女の汗と愛液をフレーバーとし、彼女が主人を誘うために専門のアダルトショップに足を運び何時間もかけて店全ての下着の試着を行った末に選んだ数十枚のショーツ、その中でもお気に入りの一着である黒の紐で結ぶタイプのレースショーツを淫らなシャンパン・フルートへと変えて行った。

 

 イオバードはグラスに残っていたものを全て垂らし終えると、放心するテアをデスクに座らせ、その足を開き十分な量のシャンパンを吸収したショーツへと口を近づけわざと音が鳴るように大きく啜った。

 

じゅずずずず

 

「あ、ああぁぁぁ―――♡♡♡ イオバード様、そこはぁ♡ イキます、イっちゃいますからぁぁぁ♡ あああダメぇぇぇ、イクうぅぅぅぅ!!!♡♡♡」

 

 ぷしゅっ、ぷしゃぁぁぁと下着に浸み込んだテアの体液とシャンパンで出来た極上のカクテルを味わうイオバードに、さらなる追加のラブジュースが注がれる。腰を震わせ、足先をピンと張りながらも、主人の邪魔をしないために決して足を閉じようとしないのはイオバードの調教の成果であり、テアのイオバードへの忠誠と愛が体の隅々まで行き渡っていたからであった。

 

「んむ、ふぅ。最高のシャンパンだったよ。さすがは私の自慢の秘(・)所(・)だ、テア」

 

 しばらく足された分の蜜も味わっていたイオバードは、その味に満足したのか、あるいわテアの痴態に我慢が聞かなくなったのか、立ち上がるとテアの頬を褒めるように優しくさすった。

 それに対しテアは歓喜の笑みを浮かべて返し、頬を撫でる愛しい主人の手のひらに甘えるようにその肌を擦り付ける。

 

 見た目の華奢な体型と幼い顔つきも相まって主人に甘える本物の猫のような印象にイオバードは嗤いながら、空いた方の手ですっと彼女の下腹部、ちょうど子宮の辺りを擦る。

 

「それとも、テア・ソーンと言ってあげたほうが良いかな? 私の四人目の花嫁として」

 

 その言葉に、先ほどまで安らぎに目を細めていたテアの瞳が大きく見開き、その言葉の意味を確かめるようにイオバードの瞳を覗き込む。そしてその真偽を理解したテアの目から滂沱の涙が溢れ出す。それはマイナスの感情を意味するものでは決してなく、叶わぬ恋と思っていた相手から結婚の申し出を受けた少女の、幸福の涙だった。

 

 プロポーズの言葉の内容、二人の現状、そして言った相手とそれを受けた相手の本来の関係性に目を瞑れば、テアの浮かべる表情はまさしくロマンス映画のエンディングのヒロインのように、見る者全てを笑顔にする幸せの表情だった。

 

「……っ! はい、はいっ!! あ、ありがとう、ありがとうございます、イオバード様!! こんな、浅ましい雌の私ですが、テア・ソーンを名乗る栄誉を!イオバード様の妻の一人に喜んでならせていただきます! 」

「いい子だ、テア。明日には君の名は私の四人目の妻として世界中に報道されるだろう。君は名実ともに私の専用になるんだ。今その証を上げよう」

 

 そう言ってイオバードがデスクの引き出しから取り出したのは、プロポーズした相手が結婚相手へ捧げる指輪――――――ではなく、紅い革製の首輪だった。

 ペットに着けるようなタイプのそれはリードを通す穴も開いており、これがなんの用途で扱う物かを如実に語っていた。そしてその首輪には「雌猫:テア・ソーン」と彫られた銀の名札が垂れ下がっている。

 明らかにこれから妻となる女性に渡す物では断じてないそのエンゲージリングをテアは潤んだ瞳で愛おしそうに見つめていた。

 

「さあ、首を出しなさい。付けてあげよう。きっと似合うよ」

 

 首輪が似合うなどと自立した女性への侮辱にしかならない言葉を語るイオバードに対して、テアが向ける視線に怒りなどの感情は一切ない。それどころか似合うと言う言葉に子宮がキュッと反応し、心臓が早鐘を打ってそのドキドキを体中に伝えて来る。

 首輪を嵌めやすいように髪をかき上げ、その誓いの証が自身に繋げられる瞬間を今か今かと待ち望むテアの心は結婚の証に首輪を嵌めると言う異常に欠片も疑問を抱かなかった。

 いやむしろ指輪ではなく首輪を嵌められるという事に、至上の喜びを感じていた。

 

 指輪は誓いの証を立てた者同士が送り合う儀礼的な意味以上の物を持たない物であり、この身はすでに生涯を誓った相手が居ますと告げるべき物のくせに左手の薬指なんて、ぱっと見でわかりにくい場所に着けるという非効率極まりない物だ。

 だが首輪は、一目見てそれを身に着けている者が誰かの所有物なのだと知らしめるだけでなく、様々なプレイの用途にも使えて、なによりもそれを身に着けているだけで私はこの人に支配されている、愛されていると感じさせてくれる。

 詰まる所テアにとって首輪とは、真に愛し合う男女の雄が雌に与える愛情と征服の証であり、指輪の交換なんて、浅い上辺だけの恋愛をしている男女のまがい物なのだ。

 

 カチャリと、テアの首元にようやくエンゲージリングが嵌められる。緩まないようにきつく締められた首輪に最初は息苦しさも感じたテアだが、すぐにそれが主人からの愛情の強さを表していることを想い、その苦しさを愛おしく感じた。

 何度か付けられた首輪に手を這わせ、その存在を確かめると、テアは夫となった相手へと笑顔を向けた。

 

「本当にありがとうございます、イオバード様。この首輪は生涯決して外しません。そしてこの首輪に相応しい妻になれるよう、精一杯これからも尽くします」

 

 それは結婚式における神の御前で捧げる誓いの言葉のように、テアにとって神聖で、真心からの想いだった。この瞬間を何度も夢想し、焦がれていた。正史世界ではありえない、イオバード・ソーンとテア・クイーンの結婚。それもテアの完全従属と言う形での愛の形だ。

 これが、平行世界。ありえない現実だろうと、運命の槍を持ってすればありえた未来として現実の物となる。因果も理も思いのままに、この槍を手に入れた時点でイオバードが敗北する未来など万に一つもなかったのだ。

 

 イオバードがそのズボンのベルトを外し、その下で興奮を露わにする巨大なペニスを露わにする。その意図を察したテアは何も言われずとも、デスクの上へと乗せていたその身で開脚していた両足の中央、自身のまだ綺麗なピンク色をした女性器を広げ、その中身をイオバードの固く勃起したペニスの先端の前に晒した。割れ目はヒクヒクと早くも自身が納めるべき刃の存在を認識して開閉を繰り返し、その興奮を物語っている。

 

「どうぞ、イオバード様。あなたのテアに偉大な夫の子種をください♡ 私にあなたの子供を産ませてください!」

「上出来だ、テア。君もサラやローレルのように、私の妻として永久に仕えるといい」

 

 その言葉と同時に、イオバードのペニスがテアの膣口を押し広げ、一気に子宮口を突き刺した。スピードスターによるピストンはまさしく刹那で、テアは一瞬何が起こったのかを、彼女の体も心も理解していなかった。そして遅れて感じて来た子宮口を貫かれた衝撃に、「お゛っ」と言う情けない嗚咽を口から漏らすテアだったが、さらに数瞬遅れてその快感を体が認識した。

 

「お゛、お゛ぉ゛、お゛ほおおおおお――――!!!♡♡♡♡♡」

 

 ぶしゃーーーー!!と盛大なアクメと共に醜いアヘ声を室内に響かせる。脳のニューロンが全てスパークを起こしたかのような衝撃に、ただの人であるテアは耐える事ができない。ただ無様に、下品に、滑稽に、その快感を絶頂に変えて体外に逃がすしか術はなく、その顔は最早女性としても人としても、見てはいけないほど淫らに崩れていた。

 

 だがその様を見て、行為を止めるような殊勝な心を持った存在はこの場にはいない。テアの全力絶頂を後目に、イオバードはすでに自分が楽しむためのピストン運動を始めている。最初は普通の男のようなペースで、そして時たま思い出したように文字通り音速で動かし、かと思えば驚くほどゆっくりと出し入れする。

 

「あ、あひ、んひいいい!!♡♡ んあっ? はあああっ、お゛!♡♡ お゛お゛おおあああ!!♡♡♡♡♡」

 

 イオバードは、完全にオナホールの如き扱いでテアのマンコを使い倒していた。だが、これは別に今日が初めての事ではない。イオバードとテアのセックスはいつもこうした荒々しい、女の人権を一切考慮に入れない凄惨なものであった。

 普通の男女の営みのようなセックスはイオバードが気の乗った時にしか行われず、テアにとってのセックスはこれが正常な形なのだ。

 つまり、男が女を使うセックス。セックスで優先されるべきは男の快適さであり、女はそのために全てを捧げる事。イオバードに書き換えられた夫婦の形と同じように、セックスにおいてもテアは同じ価値観を持つように至っていた。

 

 膣壁を擦りつける暖かい肉棒の感触に絶頂し、子宮口をコンコンと叩く刺激に感じていると、次の瞬間に一瞬で子宮の中まで入って来た亀頭の感覚に、頭を空っぽにしてアクメを決める。テアに出来ることは、イオバードが気持ちよくなれるよう常に膣を締め付けることだけで、後は彼のテクニックに喘ぎ声とアクメ汁を漏らして答えるだけであった。

 

「あぎぃ!♡ んひぃ!♡ んあああっ!!♡♡ ぎもち゛い゛いですぅ!!♡♡ イ゛オバードざまぁぁぁ!!♡♡」

 

 もうほとんど意識を失いかけながらも、主人に自身の幸せを伝えるテアの何と健気なことだろう。もし正しい形で歴史が進めば、理想の相手と出会い良い奥さんになれたであろう。だが実際は邪悪と呼んでもまだ足りないほどの外道の、鬱憤を晴らすためだけの奴隷妻だ。

 テアの捧げるべき愛情も信頼も全て、この史上最悪の犯罪者イオバード・ソーンにだけ注がれるのだ。

 

「はぁ、好き、好きです!!♡♡ 愛してます、イオバード様!!♡♡」

「ああ、いいぞ! もっと無様に、もっと卑しく私を求めろ、この淫売め!!」

「はい! チンポいい♡、イオバード様のチンポ!!♡♡ イク、イってるのにまたイクぅぅ!!♡♡ イオバード様に、ああ!子宮、蹂躙されて、幸せですぅぅぅ!!♡♡ んああ、ああああ―――――!!!♡♡♡♡」

 

 肉と肉のぶつかり合う音と、少女の淫らな艶声を響かせる社長室は、最早この世に降臨した堕落の権化であろう。床下にはすでに、水たまりが出来そうなほどの量の液体が溜まっており、それはテアの愛液だけでなく、快感で緩まった膀胱から零れた小便をも含まれていた。

 もはや獣になり果てた二人のセックスは止まる事を知らないように見えたが、永遠に続くかのように思われた淫靡な宴は、イオバードの射精感の高まりと共に終わりの兆しを見せ始めた。

 

「く、うう! 出すぞ、雌犬! 私の精子をありがたく受け取り、そして孕め!!」

「はいぃぃ!!絶対、絶対孕みます!♡♡ イオバード様の精子を絶対卵子で受け止めてみせま、んぎぃぃぃぃ――――――――!!!♡♡♡♡♡♡♡」

 

 両足でがっちりとイオバードの腰を挟んだテアは、最後に残った力を振り絞り、膣を瞬間的に収縮させる。そして数瞬遅れて、イオバードが勢いよくテアの子宮口を突き破ると、その卵子に向けて直接その溜まりに溜まった精子の大群を解き放った。

 

「お゛♡♡……あぁ♡♡……」

 

 光悦とした表情で、自身の臍下に感じる熱と激しい運動後の余韻に浸かるテアは、まさしくこの世の幸福全てを手に入れた覚者のように満たされていた。それは皮肉なことに、あらゆる平行世界のテアと比べても、今のテア以上の幸せを感じたテアはいないほどであった。

 

「ありがとう……ございました。イオバード、様♡」

「ククク。ああ、夫として当然の事だ。まだ続けてもいいが、仕事が残っているからね。お前もそこで倒れていないでさっさと秘書としての仕事に戻れ」

 

 至福の表情で感謝を告げるテアを嘲笑うように、イオバードはさっさと身だしなみを整えると、いつまでも余韻から戻ってこないテアの股間をぺちぺちと叩く。夫と建前でも名乗っておきながら、その一切の労わりも感じ取れない最低な対応に、テアは怒りの一つも湧いてこない。むしろその扱いを当然の事とし、急いで立ち上がろうとする始末だ。

 

「ああ、それと。その床の汚れはきちんと掃除しておくようにな。もちろん、お前が勝手に汚したものなんだから、会社の備品は使わずに、自分の服で拭くようにな」

 

 そんな身勝手に過ぎる注文を最後に、社長室を出て行ってしまったイオバードを見送るテア。その閉まるドアに向けて「わかりました、社長」と告げたテアは即座に自身の脱ぎ捨てた赤の秘書用スーツを手に取ると、それをまるで雑巾のように使って自身の排泄液を拭き取っていく。

 その服がかつてスピーディとしての戦闘服であった事実も、それをイオバードが気に入るだろう服のデザインを必死に考えて改造した事実も、全てをゴミにするような暴挙に、しかしテアは戸惑いを見せない。なぜなら、自分の努力も過去も、イオバードの威光を際立たせるための道具でしかないのだから。

 

 セントラルシティの中心にそびえ立つ、世界有数の大会社の本社ビルの最上階。多くの若者たちがその成功者の景色を夢想するその部屋で、全裸に首輪を着けたテアは一人、四つん這いで自身の粗相を掃除していた。それが、成功者の女となった少女の末路だった。

 

 

 





 ここまでお読みいただきありがとうございます。

 アローバース面白いから見て(ステマ)
 とりあえずアローシーズン1とフラッシュシーズン1だけでいいから見てみて欲しい。ダークヒーローと正統派ヒーローのお手本のようなストーリーに、その二人が共闘するクロスオーバーエピソードと私をより深いアメコミ沼に沈めた作品でした。
 ちなみにアローバースを全部見ようとすると、ドラマ6つの合計699エピソードとか時間がいくらあっても足りないでのおすすめしません。私は完走しました。

もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています

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