もし遠野姉妹に大好きな幼馴染のお兄さんがいたら?
アたシたち姉妹には、共通して好きな人がいる。
あたしはシンデレラが好きなの。
王子様みたいな人に初恋をささげて、そのままその人と結婚する。
そしてパパもママも羨むような、理想の家庭を築くの。
それがたった一つのあたしの夢で、希望で、それ以外は何も望まなかった。
人によっては王子様みたいな人なんて、そうそういないって言うかもしれない。
でもあたしの場合は、小さい頃からずっとその王子様が近くにいたの。
愛しい人。大好きなあなた。あたしの王子様。
あたしたちの家の隣に住んでいた一つ年上のお兄さん。
優しくて、かっこよくて、いつもあたしとスミレを大切にしてくれる、絵本から飛び出してきてくれたような理想の人。
その上、あたしたちの家族の問題まで気づいて助けてくれた。歪なあたしたちの家族の世界に、彼は傷ついてでもそれはおかしいと入ってきてくれた。
それであたしの家族は、元には戻らなかったけど、それでも前のような歪なまま、偽りだけの世界は消え去った。
彼は、あたしをあの嘘だけの世界から救い出してくれた。
ああ、彼があたしの運命の人なんだって。あたしとあの人は結ばれるために出会ったんだって、あたしは確信したんだ。
だって、あんな物語のようなお話。
王子様が、お姫様を悪いお家から解放してくれるなんて御伽話そのままの展開で……王子様とお姫様が結ばれないわけがないもの。
あたしは嬉しかった。だってもう彼と結ばれるのは運命で決まっているようなものだと、そう言われている気がして。
それを証明するように、彼はあたしと毎日一緒にいてくれた。
この人と結婚するんだ。この人の子供を産んで、私は幸せな本物の家庭を築くんだって確信してた。その未来は運命で決められてるって。
なのに---
ねぇ、どうして---?
どうしてあなたは、あたしを拒絶したの?
アタシは恋愛はボタンの穴とかけ合わせだと思ってる。
ボタンはかけ違えても、くっつくことは出来るから。シワが寄って不自然にはなるけど、それさえ無視すればみんな誰とだって恋愛できる。
アタシはパパとママを見てそれを悟った。
世界は運命の二人みたいな、完璧に重なり合う関係だけで出来ていない。みんな歪で、シワの寄った不自然な恋愛を続けている。
だから、アタシはこの想いを好きな人にぶつけるのが怖かった。
アタシのボタンが、あの人の穴と歪につながってしまうかもしれないと思うと。
だって本当に好きだから。この気持ちをこのまま誤魔化して生きてくなんて出来ないくらい、好きになってしまったから。
アタシはパパとママみたいな嘘の関係を、あの人とだけは築きたくない。アタシを本気で心配して、本気で優しく抱きしめてくれたあの人の温もりを、アタシの愛でシワだらけにしたくない。
臆病だってわかってる。もしかしたら、ピッタリと重なり合うかもしれないって思ってる。
でも……それでも怖い。あの人に嫌われると思うと、頭がどうにかなりそうで。
そんなことになったら、アタシはどんなことをしてもあの人に縋りついてしまうだろう。
アタシにとって運命の人。ううん、たとえ運命の人でなくても構わない。
アタシは彼じゃなきゃ駄目なの。ただのお隣さんというだけなのに、アタシたち姉妹の面倒を毎日見てくれて、優しくしてくれて、救ってくれて。
アタシはたとえ不自然な形になるとしても、彼を諦められない。もし不自然になったとしても、自然な人たちより何倍も何十倍も彼を幸せにしてみせる自信があるから。
ねえ、だから---
お願い、アタシを拒絶しないで---
何でもする、何でもするから---
学園を包み込んだ謎の霧。それは飲み込んだものを狂気に落とす、別世界より現世を侵食する魔霧であった。
それは魔霧の発生と共に空間を断絶され、隔離した学園に取り残された学生と先生たちを襲い、発生からわずか数時間で学生の半分を狂気の底へと落としてしまった。
残された学生たちは必死に建物の中に立て籠もり、じりじりと侵食を広げていく霧に震えながら最期の時を待つだけの羊と化した。
孤立無援で救助の見込みもない、死を待つだけの空間は思春期の学生たちを絶望させ、凶行に走らせるのは十分で。
隔離されたそれぞれの校舎の中では、侵食する霧よりも学生同士での揉め事による被害の方が深刻な事態を引き起こしていた。
そしてそれは隔離された施設である部活練でも一緒であった。
「あ゛、ぐあ゛あ゛ぁぁぁぁ!!」
日常の生活の中では決して聞くことがないような悲痛な絶叫が、かつては部活に励む学生たちの声で賑わっていた廊下に響き渡る。
誰もが口を押さえ、顔を青ざめ、その絶叫の主である男子生徒の惨状に目を背けた。
あまりの苦痛に涙と鼻水を垂らし、失禁までするその男子生徒の下半身は、まるで鉄火場に突っ込まれたかのように黒く、焼け焦げていた。
肉を焼いた匂いが、部活練中に広がり、それがより一層その男子生徒が何をされたかを物語っている。
「これでわかったよね。お兄さんとアタシたちに刃向かったらどうなるか?」
そしてそれを成した凶行の下手人たる少女は、そんな正常な人間なら誰もが吐き気を覚える男子生徒の姿を見て楽しそうに嗤っていた。
今まさに、彼女にとっての想い人たる男を馬鹿にしたかつての元カレを、手から炎を出して下半身を焼いた少女こそ、遠野スミレ。
この非常事態と化した学園にあって、異能を手にした選ばれた人間の一人であった。
「本当だったら全身燃やしてあげるところだけど、お兄さんが怒るから。これぐらいで済んでよかったね」
そう残酷に、一人の少年の人生を一生車椅子生活に変えながら、むしろその程度で済んで感謝しろと言わんばかりに告げる。
かつて付き合っていたはずの相手だというのに、それに対する情は一欠片もない。
だがむしろそれはスミレにとって当然。
スミレがこの男と付き合っていたのは、本当に好きだった件のお兄さんに嫌われたと思い、その苦しみを誤魔化そうと思って付き合っただけなのだから。
そのお兄さんとの間の誤解が解け、それどころか彼が自分のことをとても大切に思っていてくれたことを知ったスミレにとって---そんなお兄さんをクソ野郎と罵ったこの男はもはや彼女にとって虫けらにも劣る蛆なのだ。
「みんなもこうなりたくなかったら、アタシとお兄さんの愛の巣を邪魔しようとなんてしないでね。それを守ってくれるなら、あなたたちも生かしてあげるから」
光のない真っ黒な瞳孔で周りに立ち尽くす学友たちを見つめるスミレの言葉を、拒否できる人間なんて一人もいない。
全員が首を縦に振るのを見たスミレは、一点恋する乙女のような笑みを浮かべると、そのまま霧に包まれた第二部室練へと消えていった。
「あっ、あっ♡ 気持ちいい? 気持ちいいよね♡ ふふふ」
淫靡な声を響かせて、一切の服を身に纏っていない、その男好きのする女体を露わにした少女が自身の膣に埋まる男の肉棒の上で腰を振る。
肌と肌がぶつかり合う音が、少女の股間から溢れる淫液が弾ける音が、淫猥なアンサンブルとなってただの素朴な部屋を堕落の坩堝へと変えてしまう。
「あたしたち、やっぱり運命で結ばれてたんだね……! だってこんなに体の相性がいいんだもの。あん、あっ、あっ、あ゛ああぁぁぁあ♡♡」
腰を震わせ、何度目かもわからない絶頂に昇るその少女こそ、遠野あかね。同時刻に一人の少年の足を焼き払い、二度と自力で歩けなくした遠野スミレの実の姉であり、妹と共に部室練を支配する女王であった。
「ぁ……ふぅ……♡ セックスって気持ちいいね。-----ねぇ、お兄さん♡」
「-----ッ!」
そしてそんな彼女の下で、ベッドに身動きが取れないように拘束され、肉棒を彼女の膣に咥えられている者こそ、来島 湊。
遠野姉妹の想い人であり、彼女たちが暴走してこんな状況を作り出すきっかけになってしまった少年であった。
学園が霧に包まれるより少し前、七人の人間が世界の外側より干渉してきた悪魔たちと契約を結んだ。
それは強い欲望を持った彼らに、ある特殊な権能を与えた。
暴食、色欲、強欲、憂鬱、憤怒、怠惰、傲慢、七つの大罪に沿ってそう呼称された権能は、契約した彼らに文字通り超人的な力を備えさせた。
同時に彼らの欲望の強さを通して、学園を包み込む魔霧を世界に放出したのだ。
そのまま日本を、世界を侵食するはずだった霧は、しかし学園に元から備わっていた緊急用の結界によって外界から遮断。何ものによる干渉も、脱出も許さない密閉空間を作り出した。
なぜ外世界から悪魔が干渉して来たのか?
なぜ学園に非常用の結界などと言うファンタジーな物が備わっていたのか?
その事実は、今はこの物語には関係ない。
いずれ現れる第八の大罪、虚飾の権能を持つ少年が突き止める謎であるが故に。
重要なのは、その契約をして権能を授かった人間には遠野姉妹もまた含まれていると言うことだ。
彼女たちが得た力は「色欲」の権能。
二人で一つの権能を宿すと言うイレギュラーな契約を果たした二人が手に入れたのは「熱操作」の力。
熱を与えて発火させる。熱を奪って凍結させる。ただ対象に向けて手を振りかざすだけで行使を可能とし、およそ熱に関係する現象の全てを引き起こすことができる色欲の力は絶大だ。
だが、真に恐ろしいのは。この力、人の精神の熱にまで作用するということ。
つまり、興奮、感動、怒り、そういった感情の昂りを故意に引き起こすことができる。
逆に、悲しみ、鬱、絶望、そんな心を凍らせる感情へと相手を突き落とすことができる。
肉体、精神、双方に絶大な干渉力を持つ色欲の権能の力は並いる権能者たちの中でも最上位に近い万能性を誇る。
唯一の弱点は、本人たちが相手を確認して任意で行使しなくてはいけないと言うことと、権能者相手には精神干渉はリジェクトされてしまうことか。
だがそれでもその優位性は早々覆らないし、権能者ではない普通の生徒たちにとってはまさに神の力だ。
何せ彼女たちが手を振るうだけで、体が燃え、凍り、頭がおかしくなるほどの狂騒を覚え、今すぐ死にたくなるほどの絶望を感じるのだ。
そしてそんな権能を手に入れた姉妹の願いはただ一つ。
お兄さんと共に、一生自分たちだけの世界で愛し合う。
「……あっ、く! やめ、るんだ……あかね!」
気が狂いそうなほどの興奮と幸福感の中、望まぬ性行為を妹のように思っていた大切な少女から強要される湊が必死に叫ぶ。
変わってしまった彼女。見たこともない淫靡な表情を見せる優しかった彼女を正気に戻そうと。
その少女が狂ってしまった原因が、自分であることを知ってしまったから。
「もう……お兄さん。愛し合ってる最中に、幸せ以外の感情はいらないでしょ? お兄さんはただ、私のオマンコにチンポを入れて、私と夫婦になる幸せだけ感じてればいいの♡」
「は、あが、あ゛ぁああ……!!」
その努力も、あかねが手を翻すだけで倍増した多幸感に押し流される。
自分が心に抱いていた生き方も、信念も、遠野姉妹への兄のような思いやりも、全てが遠野あかねと愛し合うことの幸せに上書きされる。
そんな湊を見るあかねの表情は光悦に染まって澱んでいた。大好きな人が、運命の王子様が、自分のこと以外考えれなくなって行く。
私たちに隠していた重大な秘密のせいで、心を弱らせて悪い女に騙されてしまったお兄さんを、元の優しくてかっこいい、あたしを愛してくれてたお兄さんに戻してあげている。
それが目に見える形でわかるのが、あかねには嬉しくてたまらない。湊の顔が苦しげなものから緩んだ笑みに変わって行くのを見るだけで、あかねは軽イキをしてしまう。
「お兄さんはあたしの王子様なんだから。結ばれてハッピーエンドを迎えた二人は、そのままずーーっと幸せでなきゃダメでしょ?」
顔を幸福で蕩けさせられてしまった湊の唇に、あかねが恋人のように優しい口付けを捧げる。
その光景だけ見れば、愛し合う男女の秘め事と言われても誰も違和感を抱かないほどに幸せそうな二人だ。どちらも容姿が整っているだけに、よりそのお似合い感が増している。
「じゃあ、続きしようか。あと三発は中出ししてくれないと、あたし満足できないかも」
そう淫魔のような笑みを浮かべて、硬くそそり立つ肉棒をまた膣内で上下させようと腰を上げるあかねだったが。
「ちょっと、お姉ちゃん。アタシがゴミを処分している間に、勝手に盛り上がらないでよ」
扉を開けて入って来たあかねと瓜二つの少女、スミレの怒りのこもった声にその動きを止めることになる。
「あぁ、スミレちゃんおかえり。お兄さんを悪く言ってたスミレちゃんの彼氏、黙らせてくれたんだ」
「元よ。それにあんなのと付き合ってた過去なんてとっくに忘れたもの。アタシの身も心も、お兄さんと繋がってるから」
激しい火花が二人の間で散った。姉妹と言えども同じ男を愛する女同士である時点で、ライバルであるのだ。
スミレの彼氏と、湊にも聞こえるよう強調するあかねに対して、そんな男のことなんて最悪の黒歴史ですと断言するスミレ。
「へぇ……でも、一度はお兄さんへの愛を裏切ったのは事実だよね? スミレちゃん風に言うなら、スミレちゃんはもう誰かのボタンを自分の穴にかけちゃったんでしよう? そんな捻れた穴がお兄さんのボタンを嵌められると思うの?」
「確かに、お姉ちゃんの言う通り、アタシは一生許されない間違いを犯した。お兄さんに嫌われたと勘違いして、お兄さん以外のウジムシで心の傷を癒そうなんて馬鹿なこと。
でも、アタシの体はまだ誰にも触れさせてない。アタシの口は、お兄さん以外の誰にも愛を囁いたことはないの」
かつて複数の男子生徒と交際していたことを責める姉に対して、スミレは一歩も引かない。
彼女の言葉は真実だ。スミレは一度として、自分から男に好きだと言ったことはない。あくまで告白を受け入れ、傷心中の心を誰かとボタンと穴をかけ合わせることで埋められると思っただけ。
裸を見せたことなどないし、胸を触らせたこともない。
だがそれはそれとして、愛する人ではない人と関係を持ってしまったのは、未だにスミレにとって後悔してもしきれない罪なのだ。
「アタシはお兄さんとしか結ばれたくない」
喋りながら服を脱ぎ捨てて行くスミレは、そのままあかねの横を通り過ぎ、彼女の下で横たわる意中の男の口にキスをした。
「ちゅ……じゅる……お兄さん、ちゅぱ……好き、好きだよ……」
興奮で目を妖しく光らせながら、スミレは自身の舌を湊の口内に侵入させ、彼の舌と絡ませ合う。
ちゅぱちゅぱと唾液を吸い合う音を響かせながら、スミレは自身の胸を湊の胸に押し付ける。お互いの心臓の音を感じ合い、一つになっているかのような一体感。
ついでに色欲の権能を使って湊の心に安心感を与え、自分という存在に抱かれることへの幸福を刷り込んでいく。
「お姉ちゃん、ただ幸せを与えるだけじゃ能力を戻した時に、あれはすぐ嘘だったってバレちゃうでしょ。麻薬と一緒。使ってる時は幸せだけど、効果が切れるとあれはまやかしだとわかっちゃう」
スミレが今度は湊の鼻や耳の穴にまで唇を這わせながら、姉へと能力のアドバイスをしていく。
それに明らかに眉を歪ませて不満そうな顔をするあかねだが、思うところがあったのか妹の言葉を黙って聞いている。
「何人か生徒を使って試してみたからわかったけど、能力で無理やり与えた幸せは、効果が切れた人は無気力になるか、アタシにもう一度幸せにしてほしいと縋るかのほとんど二択だったもの」
平然と恐ろしい事実を告げるスミレ。彼女に顔中を少女の唾液でいっぱいにされていた湊がその言葉に反応するが、即座にあかねとスミレによって快楽を脳に直接送られて思考を飛ばしてしまう。
「でも、お兄さんは違うでしょ? お兄さんは強いから、きっと幸福が無くなっても乗り越えちゃう。そうしたら、権能で与える幸せな感情なんてお兄さんにとって意味のないものになる」
「それじゃ、どうすればいいの?」
瞳孔から光を無くして妹に詰問するあかね。
恋敵である妹から自分のやり方は間違っていると言われるのは心外だが、それ以上に重要なのは愛する人を自分に縛り付けられないこと。
幸せを与えるだけでは意味がないのなら、果たしてどうすればいいのか。
「だから、お兄さん自身に自分から私たちとセックスするのは幸せだと思ってもらえばいいの」
そのために、こうやってプラスの感情を少しずつ植え付けて、私たちと交じり合うたびにその感情と結びつくようにする。
恋する乙女の笑みを浮かべながら、スミレは湊にほんの小さな興奮の熱を与えて、彼の口に再び情熱的な口付けを行う。
震える少年の中で、自分とキスすることが興奮を生むのだと覚えさせながら。
「そっか……そうやってお兄さんに私たちといる幸せを刻み込むんだ……♡」
「ええ……本当はちゃんと愛し合いたいけど、こんな状況じゃお兄さんは私たちを受け入れる暇なんて無いからね。こうして無理やりやらないと、お兄さんは私たちと結ばれる運命だって気づいてくれないから♡」
目を合わせ、自分たちがやるべきことに気づいた二人は、同じ顔を同じように邪悪で淫らなものに変えながら、二人で順番に男と体を重ねながら、愛する人の感情に微細な熱を刻み込んでいく。
「ちゅる……じゅぽ……じゅぷ……お兄さんのチンポ、美味しい♡」
あかねが湊の肉棒をその愛らしい口で奉仕し、その喉奥に精液を放つことを嬉しいことだと。
「くちゅ……くちゅ……ごくっ……はぁ、ごちそうさまお兄さん♡」
そしてその口内に吐き捨てた精液を、咀嚼させ、舌で味合わせ、飲み込ませることが楽しいことだと。
「あっ、あん♡ お兄さん、アタシのマンコの中に、たっぷり中出ししてね♡ 子宮をお兄さんの子種でいっぱいにするの♡」
スミレに射精をせがまれて、その膣奥にコンドーム無しで生出しして、精液で女の赤ちゃん部屋に無責任中出しすることを喜びだと。
「お兄さん、次はあたしのマンコに中出しして♡ さっき注いでもらったのが出て来ちゃうから、またいっぱいにして満たしてほしいの♡」
「やだ、抜かないでよお兄さん! アタシのマンコはお兄さんと繋がってないと不安になっちゃうから! このまま次もアタシに出そう、ねっ!?♡」
あかねとスミレ、二人の美少女姉妹のマンコに交互に出し入れしながら、彼女たちの子宮に子種を注ぎ込み、二人を妊娠させるのが誇りだと。
「アたシをお嫁さんにするって、約束だからね♡」
二人を幸せにしたいという本来あった感情に、二人を自分の妻にすることが二人の幸せだと付け加えられる。
もう、湊の中ではどれが自分の感情で、どれが二人から与えられた感情なのかの区別がつかなくなり始めていた。
「ん、ん゛ん゛んんぅぅぅ-----♡♡!!」
あれからどれくらいの時間が経ったのか。
あかねの子宮にもう何発目になるかもわからない射精を決めた時、ようやく二人が体力尽き果ててベッドで眠りこんだ。
湊の隣で幸せそうに微睡みに酔う二人の愛しい幼馴染。その満ち足りた笑顔を、彼女たちの幸せを誰よりも願っていた彼は拒絶出来ない。
だから、せめてその狂愛を、自分に繋ぎ止める事で少しでも抑えられるならと。
湊は二人の色欲に溺れる。決して抜け出せない底なし沼と知りながら。それでも、いつかこの水底に沈んだ自分たち三人を救いに来てくれる騎士が、現れる事を信じて。
「お兄さん……大好きだよ……世界でただ一人の、あたしの王子様…….」
「愛してる……愛してる……アイシテル……離さないよ……アタシのお兄さん……」
「「世界が終わるまで……ずっっっと、アたシたち一緒だからね」」
長くは生きられないでしょう。
病院で母親の隣で告げられた医師の言葉で、俺のその後の運命は決まったんだ。
泣き崩れる母の背をさすりながら、俺はタイムリミットが決まった人生をどう生きるかを、考えなくてはならなくなった。
父親を早くに亡くし、そして今ただ一人の息子である俺の命が短いことを知った母は、毎日泣いていた。
俺を見るたびに顔を悲痛に歪め、ごめんね、ごめんねと謝る母の顔が、俺は嫌だった。
残りの人生の生き方も決まらず、かと言って家に居るのも気まずい俺は、ふと立ち寄った神社で出会ったおじさんの言葉で、自分の残りの生き方を決めた。
人は、善行を積むことで誰かの記憶の中に一生残り続けることになります。
そう教えてくれた人は、どこかの学校の教師だと言っていた。俺の事情を聞いたその人は、他人であるはずの俺に対して涙を流してくれた。俺の不幸に心底悲しそうな顔をするその人の顔を見て、俺の胸は痛んだ。
それで俺は気づいたんだ。俺は、俺と言う人間がいたことを近しい人に綺麗な思い出として覚えていてほしいんだと。
きっと、それが俺の生きた証で、生まれた理由になるはずだ。
そこからの俺は、きっと無敵の人というやつだった。
昔から交友があった隣の家の姉妹。その二人の家庭問題を聞いた俺は、子供ながらにそれを解決しようとした。
短い人生の中に悔いを残したくなくて、苦しむ二人の姉妹に俺がいた時間を綺麗な物として覚えていてほしくて。
結果は、まあ収まるところに収まったのだと思う。少なくとも姉妹は前よりは嬉しそうな顔をするようになったから。
それだけで、俺がここに生きていた意味に繋がる気がした。
母も姉妹と遊ぶ俺を見て、少しずつだけど笑顔を取り戻してくれていて。
そして少しだけ嬉しかったのが、高校に入ってから俺は神社で会ったあのおじさんに再会したことだ。
感謝を告げ、俺の今の気持ちを聞いたその人は、心から俺の生き方を称賛してくれた。
多分、俺の人生最後の日々となるであろう高校生活はとても楽しかった。誰かの記憶に残りたくて、色々とおせっかいを焼くことが多かった俺は、多少は人の思い出に残る誰かになれた気がした。
部活、学校行事、クラス委員。色々やった気がする。一年遅れて入学してきた二人の姉妹と共に、部活を立ち上げたりもした。
思えば、あの二人が来た二年生の頃が一番楽しかったかもしれない。
だって……俺に、最後の一年を過ごす時間は残っていなかったから。
持って秋まで。それは、紅葉に染まる前なのか、はたまた葉が落ちる頃なのか。
わからないけど、でも目に見えて俺の体の体力は落ち始めた。少しずつ、一日学校にいるのも辛くなってきた。授業中に、不自然に意識を失いそうになる。
その度に事情を知る先生が、俺を保険室に運んでくれた。周りには、俺が元々体が弱いと認知されてたのもあって、風邪をこじらせたと思ってくれたらしい。
心配するみんなに申し訳なくて。それこそ、休み時間になるたびに俺の元へ心配そうな顔をして来る姉妹には罪悪感さえ浮かんだ。
何より怖かったのは、このままだと二人にとっての俺との思い出が、最後のこの保険室に通う俺で固定されてしまうのが嫌だった。
だから俺は、二人を遠ざけた。こんな姿ではなくて、元気だった俺を留めたまま二人とはお別れをしたくて。
もう来ないでくれ、なんて。頭の回らない口で、結構酷いこと言ってしまった気がする。
でももう遅くて……二人はそれきり俺のいるところには来なくなった。
傷つけたかと思ったけど、その後スミレが男子と付き合い始めたという噂や、あかねが男子に告白されまくっているという話を聞いて、二人が俺から離れてそれぞれの学校生活を満喫し始めたのだと、安心した。
そして夏になる頃には、俺はもう授業に出ることも叶わなくなった。
ついにわがままも年貢の納め時かと笑って、保険室を抜け出して誰もいない屋上で黄昏ていた時だった。
「ちょっと、今は授業中でしょ。こんなところでサボって何してるの!?」
屋上に入ってきた、赤い髪をうなじで結んだ、生徒会長の君と、俺は運命の出会いをしたんだ。
遠野あかね
夢は王子様のお嫁さん。ただそれだけを望み、それ以外の生き方に価値を見出せない子。学校では天然天使系ゆるふわキャラで、全生徒にお兄さんのお嫁さんになるの〜と言って女性生徒を牽制する姉妹の表の盾。「あかねちゃん。彼の大切な幼馴染。可愛くて、つい守ってあげたくなるような素敵な子。でも、彼女が私を見る目に、何かいつも得体の知れない恐怖を感じた」
遠野スミレ
夢は愛する人と繋がり続けること。そのためなら、どれだけ自分が汚れてしわくちゃになっても構わない子。学校では小悪魔コミュ強ギャルとして、お兄さんに近づく悪い虫をオトモダチを使って潰す姉妹の裏の盾。「スミレちゃん。彼のもう一人の大切な幼馴染。とっても友達が多くて、一年生の流行のほとんどは彼女が中心だった。だけど、私避けられてるみたいで、一度も話せた事がない」
来島湊
夢は多くの人に幸せな自分を記憶してもらうこと。そのためなら、幸せには見えない自分をみんなから消してしまえる子。死を宣告されても前を向いて生きていける強さと、死に向かう自分を見られたくない弱さを持った男の子。学校では何でも相談出来るミステリアスお兄さんとして、分け隔てなく生徒たちと交友関係を結んでいた。しかしある時期から学校に来なくなる…………とある噂では生徒会長と付き合っているとかいないとか。「私の憧れ。私の理想。私の目指すべき◼️◼️。君がいたから私は----」
日◼️ ◼️
未だ目覚めぬ◼️リ◼️テの騎士。眠りについた王子様を救えるのは彼女だけ。
「救いに行くよ。たとえそれが、君を殺すことになったとしても」
ここまでお読みいただきありがとうございます。
結構マイナーゲームだと思うモナークを知ってる人どのくらいいるかな? 真女神転生のスタッフが作ったゲームと聞けば、アトラス好きの方にはだいたいどんな感じのゲームか伝わると思います。
今回のヒロインの遠野姉妹、設定から見た目もすごい好みなのに原作であまりに救いがないビターエンド、and胸糞過去持ちでイチャラブしてる平和な話を書きたかったんです。原作知らない人にざっくり説明すると、運動部のヤリチンクズ野郎に弄ばれた百合姉妹。特に妹は、原作だとヤリチンくんによって部の男全員と…………。
生徒会長編は、エロシーン以外書き終わってるんですが、他に投稿したいのが多くあるのでいつ書き上がるかは不明。
もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています
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