もしエリカに恋人の女の子がいたら?
昔書いてパソコンにしまってたポケモンの二次創作にR18描写を入れて書き直した物。初めての百合物なので、結構実験的な話です。
なので今回ヤンデレはない。エリカのヤンデレを期待していた方、すまない……。
主人公とエリカのイメージイラスト
【挿絵表示】
タマムシシティは、カントー地方で最も花のある街だと人は呼ぶ。
それは街中に咲き乱れる色とりどり、種々様々な花を差してであり、街の中央に巨を構えるカントー地方一のデパート「タマムシデパート」と唯一の大型娯楽施設「ゲームコーナー」の喧騒を指してでもある。
だが一番の理由は、この街を代表するタマムシジムリーダー「エリカ」の存在こそが、タマムシシティを花の街と呼ぶ最大の理由だと彼女の姿を見た者は口を揃えて言う。
立てば牡丹 座れば芍薬
彼女を呼び称えるに相応しいその一説こそ、彼女の美しさの証明。
年若いながらも華道の家元を任され、本家たる華道の他にも、茶道、書道を加えた三道をマスターし、さらには舞や弓道までも嗜む文武両道。
性格も穏やかで清楚であり、容姿も言葉遣いも美しい。まさしく大和撫子を体現した、誰もが惹きつけられる理想の女性であった。
そんなタマムシが誇る華と呼ばれる彼女は今、タマムシシティのはずれにある小さなカフェのテラスで一人茶を嗜んでいた。
カフェと言っても、和を尊ぶタマムシにあっては日本茶屋のような店が主流であり、このカフェもその例にもれず店内は木製の調度品で構成され、店外も風流のある小さな庭園を敷いている。
唯一他のタマムシカフェと違うのは、メニューにカフェオレやスムージーと言ったカタカナが多く並んでいることだろう。
つまり、タマムシらしい和の飲み物に飽きてしまった人のために用意された秘密のお店なのだ。
だからこそ、そんな店にタマムシの顔とも言えるエリカが足を運んでいることは大きな疑問だろう。
しかもわざわざやって来て、頼む物は普通のお茶。彼女のイメージには合うが、それでは尚のことお茶専用の店に行くべきのはずだ。
そんなことをその店の主人が考えていたのは今や過去のこと。彼女がこの店に来る理由を知った今では、お茶の味なんて気にしてられないんじゃないかと言うほどそわそわしている自分たちの街のリーダーを温かい目で見守るだけだ。
タマムシジムのジムリーダー、エリカは人を待っていた。それもただの人ではない。彼女にとって、最高のおめかしを決めて、張り裂けそうなぐらい胸を高鳴らせながら待つ価値のある待ち人だ。
今も待ち合わせ一時間前に到着して、緊張で普段の涼し気な顔のまま三杯目のお茶を注文してしまうほど会えるのを楽しみにしているのだ。
「おはようエリカ。待ちましたか?」
「!! いえ、全然待っていませんよフローラ」
そしてその相手はやって来た。
太陽の色を受けて眩しく輝く黄金色の髪を腰まで伸ばし、エリカでさえ見惚れるほど均衡の取れた西洋人形のような顔をほころばせ、そしてその美人面に似合うリボンやフリルがあしらわれた白のシャツとロングスカート、その上からスカートの丈まである黒い生地の上着を羽織った姿は最早異国のお嬢様。
今のエリカが黄色をベースにした花柄の着物を着こなしていることから、二人のいる空間だけがまるで上流階級の晩餐会のようだ。
「ふふ、またお茶を飲んでるんですね。たまには他のものを頼んでみたら? 抹茶フラペチーノとか、面白そうじゃないかしら?」
「私は華道の家元であり、茶道も嗜んでいるので。あまりそういうのは……」
物腰柔らかく、優雅に隣の席に座って来たフローラへとやんわりと否定の言葉を伝えようとするエリカ。
歴史ある名家に生まれ厳しく躾けられて育った身として、フラペチーノのなる邪道な物なんて飲んだことはおろか、試そうと思ったこともない。抹茶フラペチーノなんて、抹茶の味を汚すものだとも思っている。
「そっか……恋人の頼みでも、ダメ?」
「んっ……!?」
その信念が一瞬で揺らいだ。
テーブルに肘をついて顔を手で支えながら蠱惑的な流し目を向けて来るフローラ、恋人の姿はあまりにも破壊力がありすぎだった。
そう、東洋美人であるエリカと西洋美人であるフローラは恋人同士であり、交際を始めて一年になる長く深い付き合いなのだ。
一年とはつまり春夏秋冬の全てを共に過ごしたと言うことであり、春に桜舞う木の下で出会い、夏に向日葵畑を肩を並べて歩き、秋は咲き乱れる花々にお互いを例えながらむつみ合い、冬は相手に似合うと思った造花をプレゼントし合った。
エリカにとって初めての恋であり、これ以上の素敵な相手はいないと確信できるほどの出会い。
だからこそ、恋人の願いは何よりも優先してあげたい。
「そ、そこまで言うなら……そうですね。この抹茶ふらぺちーの? を注文してみましょう」
「フフ、ありがとうエリカ」
ニコリと微笑む恋人の顔に、顔の体温が急激に上がっていくのをエリカは感じた。
今までエリカと接して顔を赤くする相手はいても、エリカ自身が真っ赤に顔を染めてしまうほどの相手はフローラだけだ。
惚れた弱み、と言えばそれまでだが、タマムシ一の箱入り娘である彼女を惚れさせるのがどれほど難しいか、彼女がお断りした縁談の数を思えば難攻不落と言って過言ではなかったのだ。
そしてほどなく注文された抹茶フラペチーノがエリカの前へと運ばれて来る。その隣では同じ物を注文したフローラがエリカの反応を楽しみに待っていた。
店員はそんな二人を邪魔しないようにとそそくさと場を後にする。あのエリカお嬢様が抹茶フラペチーノを頼んだという大事件にも、恋する乙女は可愛らしいわぁと完全に応援体勢である。
「では……失礼して」
意を決してエリカがフラペチーノのストローに口をつける。その際も指先で髪の毛が目を覆わないように耳にかける色っぽいしぐさを自然とこなし、彼女の清楚さをより際立たせる。
「んっ……んくっ……! お、美味しいです」
ストローから飲み込んだ抹茶の甘い味わいを舌で堪能して、最初に出て来た感想は純粋な好感だった。
普段味わう煎じ茶の苦味のある味わい深い旨味とはまるで別の、すっきりとした抹茶のコク。
幼くして家元に選ばれたと言えど、まだ年若い女性であるエリカは他の女性の例に漏れず甘いものが好きだ。
羊羹や餡子はよく家の者に黙って食べていたし、ジムに挑戦に来る若者たちがタマムシデパートで買ったスイーツを食べているのを見ては密かに羨望の念を抱いてもいたのだ。
「口にあってくれたようで良かったわ」
「もう、あなたが作ったのではないでしょうに」
こんな何気ないやりとりが、心の底から楽しい。この抹茶フラペチーノはしばらくエリカのお気に入りになりそうだ。今度また内緒で来ることにしよう。
「私が作った……って言ったら?」
「えっ?」
恋人のまたしても急な蠱惑的な響きのこもった言葉に、再びエリカの思考は停止する。今度は相手の可愛さからではなく、純粋な驚きによってだが。
「え、いやそんな、またまた冗談を……」
「店員さん、さっきはありがとうございました」
「えええっ!?」
悪戯が成功した子供のような笑みをしながらカフェの店員に挨拶するフローラと、それに笑顔で返す相手の姿に、エリカは二人の顔を何度も往復する。
「実は、今日はエリカに初めてのフラペチーノに挑戦して欲しくて。店員さんに無理を言って、作らせてもらったの」
「つく、つく……じゃあこれは本当にあなたの!?」
「手作りよ。美味しいって言ってくれてありがとう」
まさかの事実である。だからさっきはあんな魅力的なしぐさを見せてまで抹茶フラペチーノを飲むように促して来たのかとエリカは得心がいった。まあフローラの頼みなら、エリカは二つ返事でなんでも聞き入れてしまうのだが。
「それは……その、こちらこそありがとうございます。とても、すごく、美味しいです」
顔を先ほど以上に真っ赤に染めながら、エリカは恋人からの手作りフラペチーノに胸一杯である。
突然何気なかったはずの抹茶フラペチーノがダイヤモンドのようにキラキラと輝き出した気さえしてくる。
フローラが私のために作ってくれた。
私のためだけに!!
ストローにつけた口で中の抹茶を吸い取るたびに、美味しさと幸福感が満たされていく。これほど人が作った物を食べて幸せになったのは、エリカの人生で初めての経験だ。
「んく……んっ…………? ちょっと待ってください。このカフェでこの飲み物を先ほど作っていたということは……まさか……」
「ええ、エリカが待ち合わせ時間よりもずっと早くに来て、お茶を何度もお代わりしてるのも見てたわよ」
「ーーーーッッッ!!」
まさか、あの様子を全て見られていたなんて! と幸福感に包まれていたエリカの胸が羞恥心でいっぱいになる。
「な、なんで話しかけて……ッ!」
「話しかけてくれなかったの? だって、待ち合わせ時間10分前に完成するように準備してたのに、一時間も前に来ちゃうんだもの。サプライズが出来るまでは、姿を見せれないでしょ」
フローラの苦笑いが乗った理由の説明に、エリカはぷるぷると震えながらも反論が出来なかった。だってデートが楽しみすぎて一時間も前に来たのはエリカ自身だし、フローラからのサプライズは本当に嬉しかったのだから。
最も抹茶フラペチーノを作ったことがある人は知っているだろうが、実は作るだけなら茶を煎じるところから始めても十分程度で完成するのである。
なのでフローラは早々にサプライズ準備を終えながらも、恋人のあまりに可愛らしくていじらしい様子を影から鑑賞していたのである。
もちろん、そんなことをつゆ知らないエリカはそれじゃ仕方ないと、自分の羞恥心や諸々を一旦飲み込むことにした。
「次は一時間前から準備することにするわ」
「い、いえ! そこまでしていただく必要は、私が早く来すぎたんですし……」
「エリカのためなら全然構わないわ。お礼は……」
これで返してね。
耳元で艶のこもった甘い声を囁かれるのと、フローラの唇がエリカの唇を奪うのはほとんど同時だった。
「んん……っ!」
エリカの口内を甘い抹茶の香りと爽やかな菫の匂いが駆け抜ける。唇越しに感じるフローラの潤んだ唇の温かさ、重なる胸から伝わる鼓動の音。
それら全てが、自分が今好きな相手からキスをされているのだと伝えてくる。
(あ、ああ……! こんな、キスされているだけなのに、胸の高鳴りが止まりません! フローラ、フローラ、フローラ!!)
それは唇と唇を重ねるだけのフレンチキス。
だけどそこから生じる幸せは、どんな接触よりも勝る。
エリカは箱入り娘だ。誰かに接吻されたことなんて一度もなかった。それは結婚相手以外と肌を重ねてはならないと言う厳格な貞操観念をしっかりと躾けられたが故だ。
だがフローラに出会い、彼女に生まれて初めての恋をして、本気で将来を共にいたいと願うようになってからは、彼女とのこういう行為をする正当化がエリカの中で出来てしまった。
結婚する相手となら、どれだけ接吻しあってもいいじゃないかと。それはフローラが女性であるという前提にさえ目を向けない、思慮足らずの考えだが、恋に盲目なエリカは自分の家元としての権限とジムリーダーとしての権限をフルに活用して納得させる気でいた。
そして、こういう行為を容認するようになれば、もちろんその先も。
「エリカ、すっごく可愛い顔してる」
「ぁ、はぁはぁ……あ、あなたがそうさせたんじゃないですか!」
「もう、これでも結構恥ずかしかったのよ。いっつもエリカに奪われちゃうから、今日ぐらいは自分からしてあげたかったの」
そう言って頬を赤らめて目を逸らすフローラがどうしようもなく愛おしい。
エリカの心はもうお嬢様としての体裁を保つことを放棄して、大好きな恋人との逢瀬に全力を傾けるべきとアラートを鳴らしている。
具体的には予定していたこの後のデートプランをすっ飛ばして、今すぐ用意していたホテルに直行して甘々なひと時をーーーー
「んんっ……!」
「? どうしたの、エリカ?」
「いえ、なんでもありません。ちょっとした邪念を振り払っただけです」
頭によぎったふしだらな考えを慌てて吹き飛ばす。清楚なお嬢様としてあるまじき思考だ。歴史ある家元の娘で、タマムシジムのジムリーダーとして、何より彼女の恋人としてそんな雅さや風流さに欠けた蜜月など許容できない。
心機一転。泰然自若。
瞳を閉じて心の中で熟語を唱えればそれだけで気分がその意味通りに落ち着いてくる。
さあこれでいつものタマムシの華、エリカへと元通り。完璧な平常心を取り戻した私は瞼を上げて、恋人に微笑みをかけようとして。
「エリカ、本当に大丈夫? 熱があるなら今日はもう家に帰って、また別の日に集まった方がいいんじゃないかしら」
「ーーーーッ!!??」
目の前にいたその恋人の瞳と目が合って、思い切りのけぞってしまった。椅子がひっくり返るんじゃないかという勢いで、ほとんど反射的に体が動いてしまって。
いや、だって、卑怯です。彼女の菫色に輝く瞳がすぐ側で私の瞳を見つめていて、その麗しい唇の間から漏れる吐息が私の頬に当たっていたのですよ!
こんなの、びっくりするなというのが無理があります!
心臓の鼓動が相手に聞こえてしまうんじゃないかと言うほど早鐘を打ち、エリカの白く潤んだ肌が真っ赤に染まって行く。
「だ、だだだ、だいじょ、だいじょうぶです!」
そう、たった一言を口から出すのが精一杯。愛しい恋人の前では、エリカのお淑やかさは数秒と持たないのだ。
「ふふ、ならよかった」
そんな彼女の姿に、フローラがくすくすと指で口元を隠しながら微笑を浮かべる。彼女の鈴の鳴くような綺麗な声がエリカの耳を癒し、自然と気分が落ち着いてくる。
エリカはもう、彼女の一挙手一投足だけで心をこんなに容易く操られてしまうほど虜になってしまっている。その事に悔しいとか、そんな感情は微塵も浮かばない。
「もう、そんなに笑わないでください」
「ええ、ごめんなさい」
ほら、まただ。彼女の笑みを見るだけで、エリカの心は幸せで満たされる。
彼女には敵わないと、思ってしまう。
ううん、敵いたくなんてない。このままずっと彼女とこうした日々に浸かっていたい。
「あの、それでこれからなんですか…………実はホテルを予約しているのですが……」
なので、前言を撤回して彼女との淫靡な時間を今すぐ過ごす事を選択するのは仕方ないのだ。ええ、私を誘惑したフローラが悪いんです、とエリカは誰に向けてかわからない言い訳を口の中で呟くのだった。
さらり、と。着物が擦れる音が響く。
畳が敷かれた古式ゆかしい東洋の伝統的なお座敷を再現した、タマムシシティでも知る人ぞ知るホテルの一室。
完全予約制で、常連のお客からの紹介制でしか泊まることのできないと言うVIP専用のこのホテルは、エリカも幼少の頃から何度かお客様の接待の手解きを学ぶために訪れた事があった。
そんなホテルを今日の恋人とのメインイベントのための場所に選んだのは、長い付き合いがあるからこそ知っているホテルスタッフの口の固さを信頼してのもの。
何度も言うが、エリカはお嬢様だ。それもこのタマムシシティ屈指の歴史あるお屋敷の、現家元なのだ。
そんな人間が、未だ籍を入れる前の相手と同じ寝室で夜を過ごすような事をすれば、彼女の名声から無いとは思うが、邪な噂が出ないとも限らない。
実際、邪な事はしているし、するつもりしかないので仮にそんな噂が出たとしてもエリカに否定はできない。
なので、エリカとしては万が一の可能性も無くすために、お客のプライベートを絶対に守ってくれるこのホテルを、フローラとの甘い蜜月の場所として選んだのだ。
「綺麗な体……やっぱり、エリカは本当に素敵ね」
「もう、私だけに脱がせて……あなたも早く脱いでくださいよ」
エリカが自身が身につけていた着物を全て脱ぎ捨てる。帯を緩め、赤い袴を下ろし、着物の裾を解けば、彼女の細く美しい芸術品のような女体が露わになる。
残されたのは彼女が今日のこの瞬間のために用意して来た、浅緑色の清楚な下着。自分の魅力を損なわないよう、それでいてほのかな色気を醸し出せるよう計算され尽くしたエリカ渾身の勝負下着。
それを見せたフローラからの情欲を携えた瞳と感嘆した声を聞くだけで、エリカは嬉しさと恥ずかしさで興奮してしまう。履いたショーツの割れ目の部分が、湿り気を帯びてしまうのが嫌でもわかってしまう。
だから相手にも早く脱いでほしいと、その事実に気づかれないように急かすように言う。
もちろん、早く愛しの恋人の下着姿見たいと言う欲がないわけではない。いや、すごく見たい。
「ええ、でも……少し恥ずかしいわ。だからその……後ろを向いてくれたりは……」
「あら、私が脱ぐ姿は見てたのに、自分が脱ぐ姿は見せてくれないんですか? それは……不公平かと」
「もう、エリカの意地悪!」
余裕そうな表情を崩して恥ずかしげにこちらを見てくるフローラが可愛いすぎて、つい悪戯心と彼女限定の加虐心をくすぐられてお願いを却下してしまう。
フローラは、いつもはあんなに貞淑で、少し悪戯心のある理想のお嬢様みたいなのに、エッチな事にはエリカ以上に初心で、人の情欲をくすぐるような事ばかりする、手籠にしたくなるような可愛さを持つ子なのだ。
そしてそう思わせるのは、彼女はとても押しに弱くて、お願いすればいじらしい悪態を吐きながらも何でもやってくれると言う事だ。
本当に、私が恋人でよかったですね。他の悪い男の人に捕まってたらと思うと……ええ、絶対に私が守りませんと。
…………ついでに、悪い男に引っかからないように、調きょ……いえ、教育をしないといけませんね。ええ、教育を。
一人頭の中でベッドの上での恋人の教育方法を思い描くエリカの前で、フローラも渋々自身の服を脱ぎ捨て始める。
エリカの着物と違い、西洋的文化の凝られたドレスは脱ぐまでには少し時間がかかった。
だがそれがよりエリカの興奮を煽った。なぜなら彼女が服を一枚、一枚と脱いで行くたびにチラ見えする彼女の白肌や、僅かに見え隠れする下着。
しかも一瞬だけ見えるその下着は、かなり大胆な物で。
「〜〜〜〜! フローラ!」
「きゃっ! え、エリカ!?」
それが黒のレースをあしらった紐パンで、どう見ても夜の性活用の扇状的なデザインの物だと理解した瞬間、抑えの効かなくなったエリカはフローラを敷かれた座敷布団の上に押し倒していた。
「はぁ、はぁ♡ まさか、こんな劣情的な下着を、あなたが履いてるなんて……私を興奮で殺す気ですか……!」
「うぅ……だから脱ぐところを見られたくなかったのに。こんな恥ずかしいのを着けてるの、見られたくなかった」
真っ赤にした顔を隠そうとする彼女の腕をエリカは押さえつけながら、はだけた上着とスカートから覗く下着をしっかりと観察する。
生地が薄い、肌が透けて見える、性欲を煽る目的の下着。それを自分と同じように清楚なお嬢様のイメージのフローラが身につけている。
その事に、伝統ある家元としての恥とか外聞を投げ捨てて今すぐ襲いたくなるほどの衝動を、エリカは感じた。と言うか、もうすでに押し倒して襲っている。
「悪い子ですね、フローラは。こんな卑猥な下着を付けて、今日私とデートをしようとしたんですか?」
エリカの加虐心が刺激される。先ほどカフェで会話していた時から、あの服の下にこんなタマムシシティの公序良俗に反する下着を身につけていたなんて。
「だ、だって……エリカが今日は夜は一緒に過ごそうって言うから……その、期待……しちゃって……」
「…………!」
エリカは激怒した。必ずこの純粋無垢な小悪魔少女を躾けねばならぬと決意した。エリカには男女の営みがわからぬ。エリカは、お嬢様である。茶道を嗜み、草ポケモンと遊んで暮らして来た。けれども無自覚に人の性欲を煽る恋人の犯し方に対しては、人一倍に敏感であった。
むぎゅっ♡
「ああっ!?」
「まったく……本当に、まったく……! こんな、淫乱な考え方をするあなたの恋人が私でよかったですね! 私でなかったら、今頃あなたは乱暴な殿方にめちゃくちゃにされていましたよ!」
「ひあっ、まっ、待って! 待って、エリーーんあっ!!」
「待ちません! 反省するまで、あなたの体に徹底的に指導してあげます!」
「んんんっ……!!」
興奮したエリカがフローラの服をずらし、その下のセクシーな黒のブラを捲り上げて、そこでぷっくり膨らんでいた桜色の突起を摘んで責め立てる。
その快感に抵抗しようとしたフローラの行動を、乳首を執拗にクリクリクリと弄る事で止めさせる。彼女の弱点なんて、エリカは全てお見通しなのだ。
「ほら、これが好きなんでしたよね? 乳頭を指の腹で潰されて、転がされるのが気持ちいいって、前に私に絶頂しながら教えてくれましたものね?」
クリクリ♡ コリコリコリ♡♡
「はぐぅっっ♡ ぉお゛……ッ!♡ や、だめ、んん゛ん゛っ!♡ そんな、激しく、擦られ……っ♡ ぁあ゛っ、ああ゛あ゛あ゛ッッ!!♡♡」
エリカに押し倒されて仰向けの態勢のフローラの腰がヘコヘコと動く。それが彼女がイった合図だと知っているタマムシの華は、より強く加虐心に染まった笑みを強めて彼女の胸を愛撫する。
「ほらほら、胸を弄られるだけではしたなく、淫らに、喘いでイっちゃう雑魚雌のくせに……! 人を誘惑する事が、どれだけいけないか、わかりましたか!!」
エリカの両手がフローラの乳首を強く引っ張る。グイッと彼女の形の良い乳房が三角形になるほど強く、キツく。
「お゛ぉおッ!♡ お゛あッ!?♡ んい゛い゛ぃぃ……!!♡」
「わ・か・り・ま・し・た・か?」
「ああ゛あ゛ッ!♡ わ、わひゃり、んお゛っ♡ わひゃりまひた、エリカ……!♡ も、もう、しな、しないから……っ、あ゛っ♡ だめ、そんな、乳首噛んじゃ……ッッ!!♡♡ やぁ、またくる……きちゃ、う……ッッ!♡ イッ----!!♡♡♡」
快楽で言葉を喋るのもままならないフローラの乳首をグリッとひねれば、彼女は悦楽に染まった顔でこくこくと何度も頷いてくる。
それによろしい、と言うようにエリカが乳首を引っ張るのを止める……振りをして両乳首をそのまま口で甘噛みすれば、面白いほどあっさりと恋人は全身を震わせて絶頂する。
その乱れる姿に、彼女とこういう行為をするようになってから急速に育まれたエリカの中のSの部分が、もっと、もっと彼女を可愛がってやらないとと訴える。
だから----
ぐちゅり♡
「んひぃぃッッ!!?♡♡」
「あら、こんなに濡れて……♡ 下着どころか、スカートまでびしょびしょにしちゃって……帰りのお洋服が無くなってしまいましたね♡」
二度の絶頂と性感帯への愛撫で大量の愛液を噴出した彼女の秘部へと触れた。
上品さとエロさを兼ね備えた、フローラがエリカを誘うために身につけた黒のレース下着が、バケツの水に浸からしたのではと思うほど濡れている。
それが、エリカが脱ぎ切る前に押し倒したせいで残されていた西洋風のスカートにびっしょりと染みつき、彼女のスカーフの裏地はおねしょをしたみたいな跡が出来ていた。
「どうしましょう……服はこのホテルの浴衣を買い取ればいいかもしれませんが、下着の方は…………ふふ、何も召すことなく帰るしかないですね♡」
「あ゛あ゛あ゛ッッ!♡ しょ、そんな♡ そんな、はしたないこと、んお゛ッッ!?♡♡」
「はしたない? こんな下着で私を誘おうとしていた事自体、はしたないんです。これは罰です、罰。添い遂げる相手に相談もなく、こんな襲ってくださいと言わんばかりの格好をした、あなたへのお仕置きなんです」
自分も浅緑の下着を履いてフローラを誘惑しようとしていた事を棚に置いて、エリカは彼女を責め立てる。
乳首を責められるだけで何度も果てるほどに性感に弱いフローラに、今度は膣への指での挿入まで追加して。
ぐちゅ♡ ぐちょ♡
「あくぅぅう゛う゛ッッ!!♡♡ おまんこ、指でぐじょぐじょされ、んんん゛ん゛っ……!♡ ゆるひてっ、ゆるひてエリカぁぁ、お゛ぐぅッ!?♡」
フローラの膣口の浅いところの肉襞を弄っていた指先。そんな前戯もいいところの責めであまりにも可愛らしく鳴いてくれる恋人に、エリカは満面の笑みで彼女の陰核を指腹で潰す。
フローラの体が弓形に反れて、ぶしゅっ♡ と今日一番の潮を噴いてエリカの足を濡らした。
「まったく、あなたはそうやっていつもいつも、謝れば私が責めるのをやめてあげると思って……!♡ 今日は許しませんよ!♡ 寝床の上では、どちらが上なのか徹底的にわからせてあげますからね!♡」
その言葉のままに、エリカは体の向きを回転させる。向いていた視線の先を、フローラの顔から彼女の股間部へと移動させる。
そして惚ける彼女の顔へと、自身の下着をずらして露わになった雌臭を迸らせた陰部を押し付けた。
「んんんッッ!!♡♡」
「さぁ、舐めてくださいフローラ。あなたの恋人の秘め場所を……あなたと結婚する女性の劣情を溜め込んだソコを……♡」
エリカの膣穴から愛液が流れ落ちて、フローラの西洋人形のような美しい顔を艶やかにコーティングする。むわりと臭う雌臭は、エリカの興奮の証。大切な恋人の顔面にお尻を押し付けて、そこを舐めるように強制している背徳感に感じている。
そして、お願いすればどんな事でも最終的には受け入れてしまうフローラは、自分の逃げ場がない事を理解したのか、そのままチロチロと、彼女の愛らしい舌先でエリカの割れ目を奉仕し始めた。
「ぁああ♡ いいです……! 気持ちいいです、フローラ♡ あなたの舌が、私の筋をなぞるの、んんっ♡ ああ〜っ♡ 愛してます、フローラ♡ 私の、フローラ♡」
「じゅるる♡ じゅずず♡ ちゅ、ちゅぱ♡」
自身の膣内をぬめりのある温かな異物が出し入れを繰り返している。僅かに生えた陰毛を、彼女の鼻息が震わせるのを感じる。膣から尻肌を伝って流れる愛液が、舐め取られて彼女の体の中に入って行くのを想像してまたさらに愛液がこぼれ落ちる。
エリカは今、幸せの絶頂にいた。
彼女を躾けるなんて、わかりきった形だけの建前。
本当は、ただ自分が乱れる理由が欲しかっただけ。
由緒正しい華道の家元として、性に溺れる事のできない自分が性欲のままに彼女と体を重ねられる言い訳。
エリカはちゃんとわかっている。
フローラが、そんな自分の心象を察してあんな淫らな下着を着けてきてくれた事を。でなければ、性に対して興味より恥ずかしさが勝ってしまう彼女が履くはずがない。
彼女は、私のことをそこまで思ってくれている。
彼女は、こんなにも私のことを理解してくれている。
そんな彼女に、エリカの心はもうどうしようもないほどに溺れ、愛して、依存してしまう。
「好き♡ 大好き!♡ お慕いしてます、フローラ!♡♡ 私は、あなたの物♡ あなたは、私だけの物です♡ じゅるるる!♡」
「んんん゛ああぁぁあ゛あ゛ッッ!!!♡♡♡」
エリカがフローラのびちょびちょに濡れた秘部に強く口付ける。彼女の筋を舌でこじ開け、その内側の膣襞と陰核をこれは私の物だとしゃぶりつく。
その刺激に、何度も絶頂させられて限界まで敏感になっているフローラはさらなる快感に、体を張り詰めさせて本気アクメをキメる。
「じゅぷうう♡ じゅるる♡ いいですよ、もっと、もっと潮を噴いても構いませんよフローラ♡ あなたの体液は、全て私が舐めますから♡ 将来の妻の粗相を世話するのが、私の役目なんですから!♡」
「んんっ♡ わ、わらしも、エリカのこと、愛してる♡ エリカの全部、受け止めるはら……!♡ んあっ、ぁああ゛ッ♡ ちゅ、ちゅうう♡♡」
お互いの秘部の奥の奥まで舌を突き刺し、流れる愛液を口で受け止めて胃へと送り込む。
ぴちゃぴちゃ、ぴちゃぴちゃとシックスナインで愛し合うタマムシシティでも屈指の美少女二人。
こんな姿を他人に見られでもしたらエリカの印象は180度変わるのは間違いなく、そういう意味では、絶対に部屋での事が外に漏れる事のないこのホテルを選んだエリカは正しかったと言える。
「んああっ♡ イキます、イっちゃう……!♡ フローラの顔にお尻押し付けながら、イっちゃう!!♡ ぁああ゛っ、んああぁあ゛あ゛----ッッ!!♡♡♡」
ぶしゅううう!!♡♡♡
「うむううう゛う゛ッッ!!♡♡」
情欲が限界を迎えたエリカが背筋を震わせる深イキを決めて、大量のアクメ汁をフローラの顔にぶっかける。それは彼女の口でも受け止めきれないほど勢いよく、その美貌も、綺麗な金髪も、洗っても臭いが落ちないのではと思うほど汚して行く。
「ぁぁ……ぁああ……好き……フローラに秘部を舐められて、絶頂するの……気持ちいい……♡♡」
恍惚に浸かるエリカの表情は、もうお嬢様として失格なほど卑猥なアクメ顔を晒していて。彼女がもう、フローラとのセックスを知る前には戻れないだろう事を、誰が見てもわかるほどだ。
「んっ……フローラ」
「エリカ……ちゅっ」
そして絶頂の余韻から戻ってきたエリカは、そっと再び顔を愛しい恋人と向かい合わせるとその自身の愛液で濡れた顔に口付けた。
「んちゅ、ちゅる、ごめんなさい、こんなに汚して……私が、ちゃんと責任もって綺麗にしますから♡」
「ちゅぱっ、んくっ、ええ、お願いね。…………それと、次にやる時はちゃんと下着まで脱がせてからやってほしいわ。本当、どうやって帰ればいいの」
お互いに熱心に相手の唇を貪って絶頂の余韻を冷ました後は、二人横に寝転んでのピロートーク。
すっかり愛液を吸って、びしょ濡れなだけじゃなくて強烈な雌臭を放つスカートと下着を見てため息をこぼすフローラに、その全ての原因たるエリカはバツが悪そうに笑うしかない。
「あっ、あはは……それはちゃんと私が面倒見ますので……ええ、恋人を下着無しで外を歩かせる真似なんてしませんから」
「当然です……そんなことしたら、さすがの私も怒るわよ」
「……具体的に、どう怒りますか?」
「来週のデートの予定がなくなるかもね」
「!!? そ、それは嫌です! フローラと一週間もエッチできないなんて、私の体が持ちません!」
「もう……それじゃ、次からは気をつけてね」
「ふふ、はい……
次と言うことは、今回はその下着も服もぐちょぐちょにして、なんなら私の家に持ち帰っても良いと言う事でしょうか……と、エリカが内心お嬢様にあるまじき悪だくみをしてしまう。
「今……変な事考えたでしょ?」
「ふふ、そんなことはありませんよ」
「いいこと教えてあげるけど、エリカは嘘をつく時、ふふって言うのやめた方がいいと思うわ」
「なっ!? そんな、嘘!?」
「ええ、嘘よ。ふふ、エリカはわかりやすいわね」
「〜〜〜〜! うう、ううう!!」
いともたやすく手玉に取られた事を理解したエリカが、悔し気に顔を真っ赤にして唸る。先ほどまではあんなに彼女を喘がせていたのに、情事以外だとエリカはフローラを手玉に取れた試しがない。
セックスでしか黙らせられないなんて、それは良いのやら悪いのやら。
「ふふ……」
隣り合って、至近距離で見つめ合い、お互いの呼吸音を感じながらの会話。それがこれ以上となく心地よい。
ふと、エリカは愛する恋人の胸に手を乗せる。それは愛撫するでもない、心音を感じるための接触。
「エリカ?」
「ごめんなさい……ただ、ふとあなたの心臓の音を聞きたくなったんです。これからする、少し勇気のいる言葉を言うために」
それは、自分の心を落ち着かせるため。エリカがこれからする、おそらく人生最初で最後の、そうなって欲しい行為をするための最後の一押し。
「フローラさん」
「私と、結婚してくれますか?」
その告白に、金髪の美しい彼女は目を見開いて----ちゅっ♡とエリカの唇に触れるだけの接吻をした。
「ええ、喜んで。私は永遠に、あなたの妻です」
その夜、結ばれた二人の少女たちは、そのまま明け方になるまでお互いの愛を確かめ合った。
エリカ
タマムシシティが誇るお嬢様。最近のマイブームは恋人が作った抹茶ラテ。最近の趣味は恋人の体にキスマークをつけること。好きなのは恋人といる事。嫌いなのは恋人に邪な視線を向けてくる殿方。
つい先日タマムシデパートの商品管理部門に、匿名で首輪や手錠やペニスパンドの注文が入ったらしい。
「ええと、これをこう付ければいいのかしら? これ、本当にフローラの中に入るのでしょうか……少し、サイズを間違えた気も……」
フローラ
エリカと対をなす西洋系お嬢様。遠いところからタマムシシティに留学しに来たけど、エリカと運命の出会いをして永住する事を決めた。その無自覚誘惑スキルから同性異性問わず多くの人を魅了していた。
それこそもしエリカのお嫁さんにされなかったら、彼女の言う通りそのうち悪い男に捕まって陵辱快楽堕ちする可能性の高かった魔性の女。
つい最近処女を卒業させられたらしい。そして二週間恋人にセックス禁止令を出したもよう。
「ごめんなさいフローラ! あなたに首輪をつけて手錠で拘束して目隠し口枷を付けた後に黙って処女を破った事は謝ります! だからお願い、私を捨てないでください!」(禁止令は三日で破棄された)
ここまでお読みいただきありがとうございます。
初の百合だったので手探り感ありますが、こんな感じになりました。上でも書きましたが元々r18じゃなくて普通のポケモン二次創作で書いてた物なので、エロより主人公とエリカのいちゃらぶがメインでした。
もしかしたら同じ主人公で、もし付き合ってるのが他の女性ジムリーダーだったら、みたいのをやるかもしれません。
もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています
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