※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

127 / 164

 もし、ラストオリジンの司令官(プレイヤー)がクールで真面目なイケショタだったら?

 頂いたアイデアを参考にして書いてみました。ショタ云々はアイデアにはありませんでしたが、原作アプリのキャラクター絵を見た感じショタ主人公が一番しっくり来たので。アイデアを下さった方、ありがとうございます。




ラストオリジン(鉄血のレオナ、ポイ、エタニティ) 純愛

 

 

 生い茂る大自然。多種多様な草花が限界知らずにその身を生えらせ、鮮やかな色彩の輝きを青空の下で踊らしている。

 地球と言う環境が人類によって開拓されてから久しく見なくなった光景。鉄と科学とオートメーション発展のために山々を切り砕いて工場を建てたために消えた原初の自然。

 

 それがまるで回帰したような光景は人によっては感動さえ覚えるだろうが、それがかつてあった人間社会の上に生い茂って生まれた物であるのがわかる景色を見れば即座に目尻を引き攣らせるだろう。

 

 大都会の象徴であったビル群。

 それが一つ残らず草木に覆われ、かつてアスファルトで整備されていた大地は全て緑に飲み込まれている。

 

 それが、人類が滅びてからたった数十年の月日で支配階層の変わった、地球の今の姿だ。自分たちを伐採する天敵のいなくなった自然が、大陸のほとんどの覇権を取り戻した世界。

 

 それはどこまでも雄大で、美しく、そして微かな寂しさとノスタルジーを内包していた。最も、その感情を解する者さえもういなくなってしまって長いのだが。

 

 そんな空間に、その自然と人工物の融合した美を汚す鉄の塊たちが姿を現す。

 二足歩行の戦車。見る者にそんな感想を抱かせる無骨な色の機体が十数体。まるで何かを索敵するように隊列を組みながら移動している。

 

 バキリ、グチャリと花々を踏み潰しながら、通った跡に漏れ出たオイルを撒き散らして行軍する様はまるで人類が今まで自然に対して行ってきた行為をそのまま擬人化したかのよう。

 

 だがその実態は真逆。彼らこそ、人類を滅ぼし自然に地球の支配者たる地位を取り戻させた宇宙からの来訪者。

 人が作った機械、AIに寄生して、人類が培った技術で持って人類史に終わりを齎したプレデター。

 

 鉄虫。生態系の頂点の鏖殺者。遂に現れた人類の天敵。そして、人類を滅ぼし終えた物。

 

 人がこの地球上から滅び去っておよそ一世紀。彼らは、この地球の支配者だった。ホモ・サピエンス後の新たな生命体たちだった。彼らに敵う生命はもう地球上には存在せず、また彼らも人間以外の知的生命体を殺すことはしなかった。

 

 よって地球は二十一世紀ぶりに戦火とは無縁の安寧を手に入れて。

 

「掃射(ファイヤー)」

 

 直後に彼らを狙って放たれた無数の弾丸と閃光に、その幸せな夢も覚めさせられた。

 

 爆炎と鉄と弾丸がぶつかり合う破裂音。突然の奇襲に態勢を崩された鉄虫たちの集団に、横合いから殴りかかる人間大の人間そっくりの存在たち。それは瞬く間に鉄虫たち数体を解体し、物言わぬ鉄塊へと変貌させた。

 その襲撃者たちに対して、残った鉄虫たちが即座に標準を合わせて下部に備え付けられていた機銃に火を点ける。人間が操作するのとは違い、標的の確認と射撃のタイムラグが存在しない彼らは視覚センサーで襲撃者を捉えた時にはすでに銃弾の雨を降らせている。

 

 だが普通の生物なら反応も許さずに肉だるまに変える、秒間七十発の弾丸の嵐を彼らに牙を剥いた襲撃者たちは鼻歌混じりにその全てを躱していく。

 

 それは人間ではあり得ぬ速度と反射神経で、そして人類が滅亡したこの地球で鉄虫に楯突く者たちは人類ではあり得ない。

 

 その者たちの名を、バイオロイド。人類が自分たちの生活を豊かにするために生み出した、女性の遺伝子にオリジンダストと金属の骨格を加えた生体アンドロイド。

 自分たちの創造者であり、奉仕対象がいなくなった地球で、主人の敵たる鉄虫たちに反抗を続けていた哀れなドールたち。何よりも悲哀を誘うのが、敵である鉄虫たちが旧人類たちと同じ脳波を放っているために、「エマソン法」人間への絶対服従を義務付けられている彼女たちは、自分たちの判断で鉄虫を傷つける事叶わないと言う事。

 

 だが今、そんな彼女たちがその「エマソン法」を無視するかのように鉄虫たちを鉄屑へと変えていた。彼女たちの本能に植え込まれたコマンド故に、絶対に破ることのできないルールが適用されなかった。

 それはこのルールの意図された落とし穴。彼女たちバイオロイドは人間からの命令を受けた場合のみ、人間を殺傷する事が可能と言う、制作過程から仕組まれた戦争のための都合の良い設定。

 

 これによって、彼女たちは一世紀ぶりに鉄虫への反抗を可能にした。

 これを成すために、彼女たちはずっと屈辱と汚泥に包まれながら鉄虫からの蹂躙を耐えてきた。

 全ては、きっとどこかで生き残っているはずと信じていた最後の人類に、鉄虫を殺せと命令(オーダー)されるために。

 

「右翼から生え出した蛆を叩き潰せ。これ以上オイル臭い害虫共に、人類が作り出した有用な資源を食い荒らさせるな」

 

 声が、響く。

 銃声と爆音が間断なく鳴り響く戦場において、驚くほどその声は鉄火場を走り抜ける女神のごとき美しさを備えたバイオロイドたちの耳によく届いた。

 

 それは、何も彼女たちの聴覚センサーが数百メートル、個体によっては数千キロメートル離れた微細な音も聞き取れるほど優れているから……だけではない。

 その声が、彼女たちにとって何よりも守るべき主人であり、全幅の信頼を預けるに足る司令官だから……だけではない。

 

「奴らに羽音を囀らせるな。歯車の軋む音を鳴らせるな。奴らに許された音は、醜い断末魔以外に存在しない。この僕が、許しはしない」

 

 それが、この戦場全てを声だけで支配してしまうほど『重圧』を放っていたから。心無い鉄虫でさえも、単なる部品でしかない聴覚センサーを震わせるほどの覇気を纏っていたから。

 

「鏖殺しろ。僕からのオーダーは、それだけだ。そのための武器も、知恵も、戦術も、すでにこの場には敷かれている」

 

 人間を超越したバイオロイド、地球外から飛来し人間が作った機械やAIに寄生して操る鉄虫。その埒外なる両陣営が暴れる戦禍の中にあって、それでも戦場の主役の如く全てを惹きつける彼。

 

 一体どんな益荒男なのかと、噂を聞いたバイオロイドたちが夢想した長き生命維持装置の眠りから目覚めた最後の人類。

 

「殺せ。壊せ。撃滅しろ」

 

 それがまさか、まだ12の歳の頃を迎えたばかりの少年などと誰が想像できるだろう。

 

 深い純正の蒼を形にしたような髪に、その手の趣向の持ち主たちを歓喜させるような西洋人形のごとき端正な顔立ち。

 そして何よりも目を引く、右目を覆い隠す黒き眼帯と唯一覗く左目の全てを飲み込む深海のような青。

 

 そんな、まるで物語の中から出てきたような容姿の少年が鬼神もかくやな気迫を纏って自身の手足たるバイオロイドたちに命令する。目前に映る全ての破壊を指令する。

 

「任せろ、司令官の望むままの戦果をあげて見せよう」

 

 その言葉に彼の隣に忠臣のように佇んでいた姫カットのブロンドヘアーの女性が威厳よく答えた。白の軍服を翻し、己の司令官の伝えた作戦通りの戦術に自分なりの色を混ぜることで最前線で戦う仲間たちに強化を促す。

 

 そしてそこから行われたのは、文字通りの鏖殺だった。

 

 地球を侵略し、旧人類を滅亡させた恐るべき地球外生命体たちが、まるでゲームのやられ役のように次々と殲滅されていく。

 それは、滅ぼされた者たちからすれば夢か何かのような光景。

 非現実的な、蹂躙劇。

 

「妾の高貴な力、ぬしのためにとくと披露してやろう!」

 

 眩い金色の長髪に狐耳と九つの尾を備えた巫女服姿のバイオロイドが腕を振るうだけで、鉄虫たちが素早い動きをする敵を足止めしようと放った冷凍波が無効化される。

 

「ニャハハハ! ご主人様のために〜、全部ズタボロにしてあげる」

 

 猫耳とオッドアイが目を引く黒髪のメイド型バイオロイドが両手から物理的に伸びた鉤爪をしならせ、砲弾の直撃でさえも持ち堪えるはずの鉄虫たちを微塵切りにしていく。

 

「ご主人様のために、一刻も早く死んでください」

 

 紫のメッシュが入った銀髪のゴスロリ姿のメイド型バイオロイドが巨大な棺を開封し、その中に収められていたこれまた巨大なガトリングガンを掃射して目前の全てを残骸へと変えてしまう。

 

「女王たる余の輩の痛み……凍てつき、塵となって……全部、消えろ」

 

 スカイブルーの青髪から僅かに覗く赤い瞳に極限まで研ぎ澄まされた殺意を乗せたバイオロイドが、宣言通り鉄虫たちを永久凍土の氷の中へと閉じ込め、木っ端微塵に砕き割った。

 

 そして、もはや悲鳴にも似た駆動音と断裂した配線からショート音を鳴らす鉄屑と化した鉄虫に近づく眼帯の少年。

 彼はその手に持った杖のような対鉄虫用特殊棍棒を、慈悲なく文字通り虫の息の鉄虫の頭へと振り下ろし、そこに寄生していた鉄虫の本体ごとその鋼の頭蓋を貫通させた。

 

「滅亡しろ、寄生虫。お前たちが滅ぼした彼ら彼女らの慟哭と呪いに塗れながら、同じ末路を辿るといい」

 

 その少年の名こそ、シエル・クロニエルスト。

 自身のルーツに繋がる記憶の全てを失いながら、決して消えることなく魂に刻みついていた祖国と自分が守るべき民たちへの愛国心を持っていた少年。

 

 そして、全てが手遅れになった数十年後の未来で目覚めた、鉄虫一切鏖殺を原動力に生きる、哀しき復讐者(ラストオリジン)。

 

 

 

 

 

 

 

「ニャァァ……!! ご主人様を抱きたい……! 襲いたい……! 犯したいぃィ……ッ!!」

 

 深海数万メートルにも達する闇に包まれた水面の中を泳ぐ潜水艦、オルカ1号の中でコンパニオンシリーズ、個人の身辺警護を目的とした高級メイドバトルアンドロイドの一人であるポイは心からの願望を口にして廊下で身悶えた。

 頭に備わった猫耳をピクピクと動かし、その爆乳と言う言葉でもなお足りない魔乳を両手で抱きしめながら荒い吐息を漏らす姿は、最早動くエロ本。

 

 その欲望の向く先は、当然彼女のご主人様であり、このオルカ1号……と言うか今の世界で唯一の人間、シエル・クロニエルストに対してだ。

 見た目、性格、鉄虫と戦う司令官としての優秀さ。どれをとっても最上級と言っていいかの少年を、万年発情状態と彼女を購入した旧人類たちから苦情と共に廃棄されたポイが求めないわけがなかった。

 

「うるさいですよ、ポイ。ご主人様と幸せな蜜月を過ごしたいと願うのは、この船に乗る全アンドロイドの望み。そしてそれを口に出したところで今なお敵わない事の意味を、理解していないはずないでしょう?」

 

「うう、そうだけどぉ……!」

 

 そしてポイの欲望全開の一人言に答えたのは、彼女と同じメイド型アンドロイドであり、「ゆりかごから墓場まで」と言う少々物騒にも聞こえるスローガンを体現したエタニティだ。

 ポイと異なり冷静そうな相貌を顔に貼り付けながら、隠しきれない主人への想いを両目にハートを宿して話す彼女は、今を持って自身のレゾンデートル(存在理由)を果たせない現状に巨乳と股間を熱くして悶々としている。

 

「私も、ご主人様がすくすくと日々成長なさっていく姿を見て幸せと同時に、ご主人様と永遠を共にするメイドとして子宮が疼くのを抑えられませんでした。ですがーー」

 

「ご主人様の! ガードが! 固すぎますよ!」

 

 エタニティの言葉尻を取るように、ポイがオルカ1号に乗る全アンドロイド共通の魂の叫びを吐き出した。

 

 そう、彼女たちの主であり、この地球で唯一の旧人類、シエルはその歳の幼さに反して全くと言っていいほど異性に対しての隙や動揺を見せいのだ。

 

 ポイやエタニティたちアンドロイドは、旧人類が創り出した至高の人間サポートツールたちだ。そしてそれは、夜のお世話に対してのサポートも意味する。

 

 人間とほぼ変わらぬ見た目の存在を作り出す事が可能になった人類が自身の世話役として側に置くアンドロイドに求めたのは、やはり性的な欲求を満たす見た目であった。

 

 美人、美少女。凡そありとあらゆる性癖の人間を満足させるために作り出された彼女たちの容姿は、製造されたどれもが旧人類の理想を形にしたような美貌とスタイルを持っている。

 

 そしてそんな彼女たちが従順に、盲目に、主人たる自分たちに忠誠と一生の献身を誓うのだ。旧人類の男性たちがした事など語る必要もなく、そしてその欲望に突き動かされるようにアンドロイドたちの容姿や性格はより過激に、雄の性欲対象としての形を隠さなくなっていった。

 

 ポイの恥部をほとんど露出した、胸に至っては平常時ですでに乳輪が見えているドスケベメイド服や主人を無条件に強く求める万年発情期の淫乱な性格。

 エタニティの極限まで鼠蹊部を露出させて極薄スパッツでよりエロさを際立たせた服装に、主人と設定された相手をどんな扱いをされようとも盲目的に奉仕し続ける性格。

 

 それこそまさしく、彼女たちが雄の性欲を満たすために造られた存在である事の証左。

 実際、旧人類が生きていた頃は彼女たちの同型機の全てが世界中の男たちの下卑た欲望に食い荒らされた。

 

 そんな旧人類によるエロの極みのような彼女たちが、本気でその体を求めて未だ誰一人として寝床を共に出来ていないと言う事実。それは、旧人類の人間からすれば目を疑うような現状だろう。

 

「ご主人様の寝込みを襲おうとしたのに、半径5メートル以内に近づいたら気配を感じたとかで起きてしまいますし……! どうして戦闘用アンドロイドであるポイの本気の気配遮断を見破れるんですか、ご主人様〜! でもそんなところも好きです……!」

 

「何度私がこの胸や股間をそれとなく擦り付けましたのに、ご主人様は不思議そうな顔をするだけで顔を赤らめてもくれませんでした…………まぁ、そのお顔も額縁に飾っておきたいぐらい実に可愛らしくて、(私が)幸せでしたが」

 

 その全てが、シエルのあらゆる誘惑を物ともしない鉄壁の精神力にあった。

 

 とある母性が激しいエルフ型バイオロイド(生命のセレスティア)の、数々の男をオギャらせて来た魅惑のボイスとおっぱいの攻撃を「僕はもう幼年期は脱しています。あなたのその機能を使う必要はありません」と一刀両断。

 結果彼女含むエルフ型バイオロイド勢は、絶対に司令官を母乳大好きママっ子ショタにすると息巻いている。

 

 最近加入したギャル風美容師バイオロイド(宝蓮)は、お得意のコミュ力と接待技術でシエルを籠絡しようとして「僕にその手のサービスは入りませんよ。あなたの製造設計でそうするよう組み込まれているのでしょうが、その労りはどうかバイオロイドたちに与えてあげてください」と当然撃墜。

 その際にプライドとか、元々の毛深い男好きの性癖が砕け散ったのだろう。今では他の多くのバイオロイドたちと同じように旧人類が書いたおねショタ物の同人誌を読み漁る日々を過ごしている。

 

 人気ドラマ『ドラゴンスレイヤー』のキャラを演じた俳優型バイオロイド(サイクロプスプリンセス)は、彼を自身の演じたドラマに準えて竜殺者(ドラゴンスレイヤー)と呼んで親交を深めようとして「かの劇の勇猛な英雄と僕を並べてくれるとは光栄だ。だが、国も民も、愛する家族さえも守れなかった……守る機会さえ与えられなかった敗残者たる僕に、その異名は過ぎた物。そうでしょ、偉大な女優(アクトレス)よ」と言われて彼女の中の何かが焼かれたらしく、以降シエルの姉なる者を名乗って頻繁にお世話しようとしているらしい。

 

 まあつまり、数十体にも増えたオルカ1号の乗船バイオロイドたちがいながら未だにあの少年のパンツの下はおろか、上半身の裸を見た者がいないほどに彼は防御力が硬い。硬過ぎて寝顔さえも滅多に見られないと言う徹底ぶりで、多くのメイドたちを嘆かせている。

 

「にゃあ〜……! いつになったらご主人様はポイたちに全てを曝け出して甘えてくれるのでしょう……? 求めてくだされば、いつだってポイのこの体を使って……下も上も、女性の穴全てを使って満足させますのに……♡」

 

「ご主人様が生命維持装置から目覚めて今日で六ヶ月と十八日と十六時間三十七分。その間一度も性欲を発散させた後がありません。つまり、ご主人様の優秀な生殖器にはその間もずっと、溜まった熱いのが…………んんっ♡」

 

 だから廊下で顔を赤くして全身を震わせ股から興奮液を垂れ流す彼女たちの姿は、このオルカ1号にあってはもう珍しくもなんともない日常風景の一つなのだ。

 司令官たるシエルが気づいていないだけで、鉄虫に抗う地球唯一の組織の基地たる潜水艦はすでに雌の淫臭がムンムンと漂う魔の世界となっているのだ。

 

 それでも今もって尚バイオロイドたちの反乱という名の逆レが起きないのは、「エマソン法」によって人間に自分の意思で害意を加えないように規制されているから。

 なのでいくら心の中で、これは害意じゃなくて好意です! 事が始まれば逆レじゃなくて和姦にしますから! と唱えようと破る事叶わない。すでにそれをしようとして、発狂一歩手前まで行ったナンバーワン副官を自称するメガネメイドを誰もが知っている故に。

 

「はぁ、はぁ♡ もう、ポイたちがこんなに悶々とする日々を送るようになってるのも、全部司令官の仕業なんですから…………ンニャ? あれってレオナさんですか?」

 

「んっ……? そうみたいですね。あんなに息を荒くしてどうしたのでしょう」

 

 そんな股から透明な液体を滴らせ始めた二人は、廊下の先を足早に進む鉄血のレオナの姿を捉えた。シエルの傘下に加わってから、その卓越した指揮能力でバイオロイドたちにとっての副司令官のような立ち位置を築いている彼女を知らない者はいない。

 

 実際ポイやエタニティも何度も同じ部隊になって鉄虫を殲滅したし、自分たちの開発会社の違いの垣根を超えてシエルへの愛を語らったりもした。鉄血の名の通り、高圧的で冷血な彼女が司令官のことを語る時だけ露骨に声色を変えて、毒に見せかけた甘々なシエル大好きセリフを吐き出すのは、すでにオルカ1号では周知の事実。

 

 だがそんな彼女の本性を知るポイたちにしても、今見かけたレオナの顔は異常に過ぎた。何かへの期待をするように鼻息を荒くして頬を赤く染め、瞳には視覚化されていると思うほど大きなハートマーク。そして絶賛発情中のポイたちと同じくらい、いやそれ以上の強烈な雌臭を全身から漂わせている。

 

「へぇ……何か、おかしい気がしますね」

 

「同感です。レオナ様がご主人様を強くお慕いしている事はご存知ですが、それをあんな隠しもせずに歩いていた事はありませんでした。何かしらの異常事態…………もしくは、抜け駆けの策を思いついた……?」

 

 エタニティが何気なく呟いた一言。その一言で、ポイの目の色が変わり、言った当人たるエタニティも瞳に強い情欲を灯した。

 

「へぇ〜、もしそうなら、捨ておけませんねぇ……ご主人様の忠実な雌猫としては、ね。ニャハハハ」

 

「向かう先はご主人様の寝室に間違いありません。ええ……ご主人様に不埒な行為を働こうとする存在を無視するわけにはいきません。早速、追跡を開始しましょう」

 

 それらしい言い訳の言葉を吐きながら、二人は全力気配遮断モードに入ると普段の彼女なら絶対にあり得ないほど視野を狭めたレオナへと着いて行ったのだった。

 

 

 

 

「失礼する、司令官。私だ、レオナだ」

 

「ん? こんな時間に用とは、どうかしたのですか?」

 

 コンコンと、短く司令官の寝室をノックすれば当然のように即座に返事が返ってくる。深海に常からいる事で錯覚しそうだが、自身に備わった正確な体内時計で今が深夜の二時を回った事なのを知るレオナは、その当然に物を申したくなる。

 だがそれはもういつもの事だし、何度小言として毒(と多少の下心)を交えて注意しても変わることがなかった司令官の生活スタイルに意見は無意味だ。鉄虫への復讐に憑かれた司令官に、言葉での説得など何ら価値がないとレオナは長い付き合いで理解した。

 

 理解して、そしてそれも今日までだとほくそ笑むからこそ、喉まででかかった言葉を飲み込めたのだ。

 

「いや、実は司令官に大切な用があってな」

 

「大切な……? わかった、聞きましょう。君ほどの女傑が言う急用だ。決して無視も看過もできない大事だと心得ます」

 

 自身の言葉に、即座に片目しか見えない瞳の色を細める司令官たる美少年の姿に、彼に魂まで虜になってしまったシスターズ・オブ・ヴァルハラの隊長は胸をときめかせた。

 

(ああ、とっても大切な話だとも。なにせ、ついにお前が私にその純潔を捧げる日なんだからな)

 

 そして鋭利に微笑む顔の裏で、戦乙女に似合わぬ欲望塗れの舌舐めずりをする。彼女が未知の地域の探査で得たとある旧人類の遺品は彼女の、そしてこの潜水艦に乗る全てのバイオロイドたちの願いを叶えるオーパーツであったのだから。

 

「それで、後ろで気配を隠しているポイとエタニティもその大切な話とやらに関係あるのですか?」

 

「……なに?」

 

 司令官の寝室の扉前に立つレオナ。その十メートルほど後ろの廊下の曲がり角から気配を殺してこちらを伺う、プロの戦闘用メイドロボ二人をシオンは当然のように看破した。

 その言葉に言われてようやく自身の背中へと微かに注がれていた視線にようやく気づいた。逆に言えば、軍事専用バイオロイドたるレオナをしても指摘されるまで気づかない隠形をしていたポイたちを、ただの人間たるシオンは気づいたと言う事だ。

 

 それが自分が熱に浮かされていたが故の不覚である事を込みしても、目前の司令官の名を冠する少年のずば抜けた察知能力に感嘆させられるレオナ。

 そして同時に、なんとしても彼を自分の物にしたいと言う欲求がムズムズと湧き上がる。それこそ、後ろのお邪魔虫たる二人も計画に組み込んでしまっても良いと即座に判断を下せるほどに。

 

「ああ、そうだ。彼女たちも、今日の大切な話を私と一緒にしてくれる事に今なったんだ」

 

 だから伝える。言葉少なく、手短に、お前たちも私の共犯者にならないか?と視線も合わせずに声だけで確認を取る。ここまでついて来たのだから、私が何かしらの抜け駆けを図ろうとしていた事にはすでに察しがついているのだろうと当たりをつけて。

 

「ニャハハ、そうなんですよご主人様♡ とぉっても大切な、男と女の話……♡」

 

「ご主人様のゆりかごから墓場まで、永遠にお仕えする私の役目の一つを、ようやく果たせるかもしれない。そうですよね、レオナ様?」

 

 そしてその策に、即座に彼女たちは乗ってきた。レオナの言わんとすることを刹那で理解し、それが叶った時の大きすぎるリターンを前に主人を愛して、愛して、愛し過ぎてしまっている淫乱メイドたちは、主人を謀るかもしれない謀に嬉々として協力する事を選んだ。

 

「ああ、その通りだ」

 

「……? 話の筋が掴めないな。つまり、君たちの製造理由に関する何らかの基本命題を満たす解決法が見つかったと言う認識であってるだろうか?」

 

 嗤うレオナたちに、見当違いにも大真面目に考察して返してくるシオン。その姿が、捕食される前の無垢な子リスのようで、三人の子宮が疼いた。

 

「そうだ。そして事が上手くいった暁には、この潜水艦に乗る全てのバイオロイドたちの著しい性能向上が認めるだろう。ただそのためには、司令官。あなたの力が必要なんだ。あなたの、私たちのリミッターを解除するための手助けをしてくれると言う確認がいるんだ」

 

「それは……なるほど、確かに大切な話だ。鉄虫をこの地球から一秒でも早く一掃するために、君たちの戦力増強はいくらあっても困る事はない」

 

 シオンが、その幼い相貌からは考えられないような、司令官として強く頼り甲斐のある気風とカリスマを放ちながら宣言する。

 

「そのために必要な事があると言うのなら、僕にできる範囲で力を尽くそう」

 

 カチリ。

 

 レオナの手に持つオーパーツ、バイオロイドの命令認識拡張チップが音を鳴らして起動した。

 

 

 

 

 

 レオナが手に入れた旧人類の遺物は、バイオロイドの一部の設定を書き換える違法プログラムが入った後付けチップだった。

 

 当時の金持ちたちの間では当然のように行われていた、バイオロイドの設定を弄って自分の都合の良い従順な雌奴隷にする改変チップ。その一つとして、所詮バイオロイドに性的に襲われたいと言う被虐体質な人種が開発した、彼女たちの意思で人間を性的な行為のみに限り襲うことを可能とさせる機器。

 

 もちろんそれが自身の内面を一部とはいえ改変させる物であるからこそ、バイオロイドは偉大なる主人たる人間に許可を求めなければならないが……それも、言葉による承認であれば良いと言うザルな認証システムであった。

 

 そして今、レオナとシエルの間に確認と承認は成された。シエルは自分の意思で、レオナの逆レ用のリミッターを解除する有無の質問を認可してしまった。

 なら後に待つのは、人間よりも圧倒的に優れた力と速度を持つバイオロイドによる、美少年の快楽漬け強制和姦セックスだ。

 

 

 

 

「うむぅ……!?」

 

 愛する男からの間接的な逆レの許可をもらったレオナがまずしたのは、足先を蹴り上げてシエルをベッドに押し倒してからの初キスを奪うことだった。

 暴力的なまでに苛烈に、それでいながら彼に一切負担がかからないように繊細に、レオナは甘く情熱的に少年の舌を蹂躙した。

 

「ぢゅる、じゅぶぅ……んろぉぉ……ちゅぷぅ……♡ ようやく……ようやく司令官のこの体を貪れるのだな……! 夢にまで見て、何度もこの私を魅了した生意気な司令官の艶姿を、見る事が叶う……はぁ、はぁ♡」

 

「んじゅっ、んあっ……! な、何を……なんのつもりですか、レオナ! これは、んむっ……! んふっ、んんっ……冗談では、済みません、よ……っ!」

 

 自身にとっての初めての口付けを奪われた事に動揺するでもなく、信頼していた部下の突然の凶行を咎めようとするシエルの姿は、人類最後の司令官としてはどこまでも完璧で、そして多くの女性型バイオロイドを率いて孕ませ、これから先の新人類の始祖でありアダムとなる男としては失格だ。

 

「もっと曝け出せ、司令官の雄の本性を。知らないというなら私が教えよう。目を逸らしているのなら、無理矢理にでも直視させよう。お前は、自分がどれだけ多くの雌を魅了する存在かをわかっていないのだからな」

 

 だからレオナは抵抗しようとするシエルの両手両足をその長い手足と、司令官用の全バイオロイドの備考欄にハッキングしてまで非公開設定にした体重で押さえつける。

 その上で自身の巨大な胸で幼い体を押しつぶして、ベットとサンドイッチにすればどれだけ実力があろうと所詮人間でしかない司令官の少年に抵抗する術はない。

 

 ーー彼がただの凡骨ならば。

 

「こっ……の……ッ!」

 

「おっと、危ない」

 

 シエルが押さえつけられたベット側を破壊する事で体を沈ませ、それによってレオナの態勢を崩して脱出を図る。

 彼女の拘束を柔道金メダリストでも両手をあげて拍手するだろう見事な体捌きで逃れた彼は、即座に身を翻してレオナと距離を取った。

 

「そういうタダでは物にならないところも、私は実に好ましく思っている。やはり、司令官はそうでなくてはな」

 

「命令だ、レオナ。直ちに僕への危害を加えることを禁じる」

 

 余裕綽々と、連合戦争でも北極で大戦果を上げた映えあるシスターズオブヴァルハラの指揮官のデータを元に再現された彼女は笑う。自身の優位を欠片も疑っていない、勝利を確信しているからこそできる態度。

 

 その姿に警戒を高めながらも、シエルは今できる最善の行動をする。突然暴走したと言っていい行動に出た彼女に、バイオロイドに強制的な命令を行える人類唯一の生き残りとして、彼女の行動を止めよう命令した。

 だがーー

 

「危害? 今の私の行動に、何の危険も害意もありはしない。これはただの、愛情表現だ。女が好いた男にする、当たり前の求愛行動。それを理解していないあたり、やはり私の司令官として教育が必要だな……♡」

 

 レオナの声に段々と抑えきれない熱がこもっていく。被ったばかりのクールビューティーの仮面を早くもひび割れさせて、その下にある女としての情欲塗れの顔を表出させようとしている。

 

「……!」

 

 それに、本能的な危機を感じたシエルは自身の部屋の出口へと反射的に走った。そして同時に、そこにいる二人のメイド型バイオロイド、ポイとエタニティにレオナの捕縛の命令を下そうとしーーーー彼女たちが今の状況で何ら自分を守ろうとする動きを見せていない事に悪寒を感じて即座に身を翻した。

 

「ニャハッ……さすが勘の良いご主人様です。そのまま近づいてきたら、逃げられないように抱擁してあげようと思いましたのに……♡」

 

「ご安心ください、ご主人様。痛いことは何一つございません。ただ人間の男として正しい状態にしてあげるだけです。きっと、一度覚えたら病みつきになります。いいえ、病みつきにさせます、ご主人様♡」

 

「くっ……! まさかポイとエタニティもなんて……!!」

 

 目前で両手を広げて自身を逃さぬように唯一の出口を塞いだ二人に、シエルは唯一覗く左目を歪ませて唇を噛んだ。逃走経路は封じられ、狭い空間で自分よりも圧倒的に戦闘力、反射神経が優れたバトルバイオロイド三人に囲まれた状態。

 控え目に言って、詰みだ。この状況から逃げ出すためには、援軍を期待して今の現状を部屋の外に伝えるしか他にない。

 

 そのために、まずは非常事態を伝えようと口を開いたらシエルの顔に、横から湿った布切れが叩きつけられた。

 

「んぶっ……!?」

 

 塞がれる視界。純白一色に染まった世界の中で、同時に鼻腔を通り抜けたのは強烈な淫臭。それに、不覚にも思考を数巡とは言え停止させたシエルの体を、後ろから下半身に何も身に纏っていないレオナが組み伏せた。

 

「どうだ? 司令官に会ってから毎日焦らされた私の愛液を大量に吸い込んだショーツの味と臭いは? 私をこれだけ恋焦がせた責任として、是非ともその感想を聞かせてくれ」

 

「ふむぅ……! んんっ、ふぅっ……!!」

 

 自身の顔を覆う純白の布切れ。それが、レオナが脱ぎ捨てた下着だと彼女に教えられた時には、当の持ち主たる彼女によって口へと押し込まれていた。

 舌の表面に感じる、温かみの残った上品な布の感触。そして口内にむわっ♡と広がったレオナの淫汁の臭い。それを吐き出そうと抵抗するシエルを、レオナは今度こそ逃げられないように四肢をがっちりと固定。その上で自身の下着を咥えた少年の口を、再び無理矢理奪い去る。

 

「んちゅぅぅ……♡ ちゅぱっ、ちゅるっ……どうした、頬が赤いぞ? さすがの司令官も、ここまでされれば羞恥心を感じてしまうのか?」

 

 自身の高身長な体に包み込まれた幼く愛しい司令官が、顔を真っ赤にして目を潤ませている。それにレオナの軍上層部に奉仕すべきと定められていて、今ではすっかりシエル個人に奉仕すべきと再定義されたプログラムが快感の電流を彼女の脳に送って来る。

 

「んじゅるる……! ぢゅぶ、ぢゅずずずっ……!」

 

 だから多少荒々しくも、レオナは彼の口内を貪る舌の動きを強めた。この動いているだけで多くのバイオロイドを虜にし、喋れば全てのバイオロイドにおねショタプレイの性癖を開花させた生きるバイオロイド専用エロ少年に、よくも今まで私たちシスターズオブヴァルハラの面々の脳と子宮を犯してくれたなと責め立てる。

 メンバー全員が漏れなくシエルとの夜を想って蜜壺を濡らす集団になってしまった事を、その元凶たる彼に指揮官として部下たちの苦しみ(オナニー)の日々を晴らさせてやると使命感に駆られたレオナは誰にも止められない。そこに彼女自身の個人的情欲が八割ほど占めているとなれば尚更だ。

 

「もうぉ、ポイたちを置いて盛り上がらないでくださいよ。こんなご主人様の乱れた姿……すぅぅーーッ、ニャ〜ン♡ こ、これは……ちょっとやばすぎる劇薬かも……♡」

 

「すぅぅ♡ すぅぅーーッ♡ ご主人様のおちんちんの臭い。感じます……ここまで鼻先をご主人様の股に近づければ、微かに香る雄の臭いを……ぁあ……ッ♡ 私は、私は……もうこれだけで……イッ、イクーーッ♡」

 

 そして拘束されたシエルの下半身へと、まるで犬猫のように四つん這いで這い寄って来たポイとエタニティが、その股間部分で大きく息を吸って腰を震わせて甘イキを決めた。

 その製造用途から、主人への性的奉仕をする事の悦びを最上位幸福と設定されている彼女たちにとって、出会ってからあまりに長い間お預けされて来た雄雌の欲望任せの発情期セックス。特に、製造ミスから常時発情状態と言う業が深すぎるバイオロイドであるポイの興奮はいかほどか。

 

 それは二人の股座から溢れる過去最大級の愛液の滝を見れば一目瞭然。主人を貪る許可を得た二人の獣は、我先にとシエルのズボンに手をやると、下ろすのではなく横に引き裂いてその下の男性器を露わにさせる。

 

「なっ……!」

 

「んひっ♡」

 

「あっ……♡」

 

 生命維持装置から起こされてから今日まで、遂にその全貌を露わにした司令官の魔羅に、レオナは驚愕を、ポイはアクメを、エタニティは平伏した。

 

 シエルの、年端のいかない彼の生殖器は……大きかった。それも、大人の男性と比べても決して過不足ないほどに。その雄々しさも、雌を虜にする存在感も、鼻を突く雌を支配する雄としての臭いも、とても第二次性徴期を迎える前の少年とは思えない。

 

「やめ……見るな……! 僕の股間なんかに、目を集めるな……!」

 

 自身の恥部が、三人のバイオロイドの視線に晒されている。その事実に、驚きで拘束が緩くなったレオナの隙を突いて下着を吐き出したシエルが顔を真っ赤に叫んだ。

 そこにあるのは、他人に性器を見られる事の本能的な気恥ずかしさの他に、明らかなこの大きな性器を恥ているかのような響きを含んでいた。

 

「まさか……こんなにすごいものを、今まで私たちから隠し通してきたなんて……! 司令官……あなたはどこまで私を弄べか気が済むんだ……!♡」

 

「はぁ、はぁ……っ! こんな、こんなのもう無理ぃ〜……ッ!! 我慢なんて、できません……♡」

 

「ご主人様♡ ご主人様は、こんなに素晴らしいオチンポをお持ちだったなんて……♡ ご主人様の全てを理解した気になっていた私を恥じます……♡」

 

 この大きな男性器。それがシエルにとって何かしらのコンプレックスに近い物があるのだと、彼の叫びに込められた声色でレオナたちは察した。

 察した上で、こんな雌殺しチンポをそのショタフェイスの裏で隠して来た事実に怒りとそれ以上の興奮を刺激されて、もう絶対に彼を精も根も尽き果てるまで搾り取ると決めた。

 

「ニャアア♡ ご主人様ぁぁ!!♡」

 

「失礼します、ご主人様♡」

 

「ーーーーッッ!!?」

 

 シエルの露わになった剛直。それがポイとエタニティの極薄のタイツ生地で覆われた胸に、むぎゅうう♡と両側から挟み込まれた。

 

 ポイの人間の女性では決してあり得ない、爆乳を通り越して魔乳と言うべき、片乳だけでも彼女の頭よりも大きな二つの乳袋。

 そしてエタニティの、ポイと比べれば常識的ながらも、それでも人間目線で判断すれば爆乳と呼んで差し支えのないおっぱい。

 

 それにサンドイッチされれば、シエルにとって魂に刻みついたトラウマ的存在であった巨根も、まるで年相応の子供チンポの如く乳肉の中に先端まで埋まってしまう。

 

「んぁああ……っ♡ すごい、熱い……火傷しちゃいそう……! ニャハ、これがご主人様のオチンポなんですね……♡ はぁ……はぁ……すごく、イイ……イイです……ご主人様ぁ……♡」

 

「はぁぁ……んんぅぅ……っ♡ ご主人様のオチンポ様の熱が、私の胸を通じて体全体に行き渡ります……んっ、ぁあ……まるで、つま先までご主人様と一体になっているようです……♡」

 

「ぁっ……ぁあ……」

 

 生まれて初めてのパイズリ。それが、バイオロイドの中でも特に奉仕上手で知られるメイド型バイオロイドで、どちらも豊満と言う言葉では言い表せない乳の持ち主なのは、シエルにとっては幸か不幸か。

 少なくとも、自身の巨根を根本から先端までを胸の谷間に埋められて、極上の乳圧で肉棒をマッサージする二人のテクを味わった今、二度と人間の女性のパイズリで満足する事は出来ないだろう。

 

「ぅっ、ぅあっ……ぐぅ……ッ!!」

 

「ニャハハハッ! 気持ちいいですか、ご主人様? このままポイのおっぱいで気持ちよくなって、びゅるびゅる射精しちゃっていいですからね?」

 

「我慢は体に毒ですよ、ご主人様。気持ちいいと思ったなら、耐える事なく快楽に身を任せてください♡ 私の胸はいつでもご主人様に白く染められる事を望んでいます♡」

 

「んぁああ……!!」

 

 ずちゅ♡ にゅぶっ♡ ぶちゅっ♡

 

 ポイとエタニティ、二人の魔乳が肉棒を擦る刺激に性経験のないシエルは体を弓形に逸らして悶えるしかない。それは我慢できるとかできないとかのレベルではない、快楽の暴力。男性がどうすれば気持ちよくなれるのかを知り尽くしたメイド方バイオロイドによる、本気の射精懇願パイズリ。

 肉棒が四つのおっぱいの中に溶け落ちてしまっているのではないかと考えてしまうほどに、下半身が快楽で支配されている。

 

「ニャハ♡ 射精せ、射精しちゃえご主人様♡ ぜんぶ忘れて、ポイのおっぱいマンコにご主人様の初射精ぶっかけちゃってください♡ ほらほらご主人様……! いい加減、早く私のおっぱいに堕ちてくれませんかぁ……!♡」

 

 ぐちゃ♡ ぐちゅ♡ ぬちゃっ♡ ぶじゅっ♡

 

「んっ♡ おっぱいの中にぬめりが出て来ました……もしかして、始めての先走り汁ですかご主人様? おめでとうございます。これでご主人様も、子作りのための子種を吐き出せる事がわかりました♡」

 

 にちゃッ♡ ねちょッ♡ ぐちゃッ♡

 

 ポイとエタニティの胸の中に吐き出された雄汁を活油剤に、肉棒を刺激する二人の胸の脈動が激しくなる。粘液が発する卑猥な音を立てながら、性処理用バイオロイドとしても一級のメイド二人はご主人様であるシエルを快感の高みへと押し上げた。

 

「ぁああ、ああああああッ……!!」

 

 びゅるるる! ぶちゅ! びちゃッッ!!

 

「ニャッ! 熱い……ニャハハハ♡ 出ましたねー……射精、しましたね……人生初の絶頂濃厚白濁液をポイのおっぱいにぶちまけてくれましたね♡」

 

「ぁぁあああ……っ♡ 私の胸が、心が、ご主人様に染め上げられた感覚です……♡ はぁ……ふぅ……ッッ♡ こんなに芳醇な精液の香り……嗅いだ事ありません……ご主人様ぁ……♡」

 

 胸中に吐き出された愛するご主人様のザーメン。それを肉棒を亀頭まで爆乳で包み込んだおかげで、一滴残す事なく外に漏らさなかった二人は感嘆のため息を吐いてその熱に浸かる。

 そしてそれは、初めての射精を味わわされたシエルも同じだ。腰砕けになり、地面に頭がつきそうなほど体を仰け反らせた状態で射精後の倦怠感に包まれる彼は、荒い息を吐きながら自分の身に起こった事を信じられないと呆然としていた。

 

「ぁっ、ぁぁ……そんな、こんなの知らな……んああッ!!」

 

「ニャハ……♡ まだまだこれで終わりじゃないですよ、ご主人様♡ このまま二発、三発、ポイのおっぱいが白濁液で真っ白になるまで、ずーっとパイズリし続けますからね♡」

 

「そうですよ、ご主人様♡ これはご主人様のためなんです……今日までずっと射精出来ずに子種を睾丸に溜めたままだったご主人様のザーメン、それを全て私たちが吐き出させてあげますからね……♡」

 

 だがシエルが微睡みに浸かる事は許されなかった。射精したばかりの肉棒を即座に胸でズチュッズチュッ♡と刺激して、睾丸の中の精液を全て吐き出させた上で、また新たな子種を生成させようとする貪欲な雌たちの行動。

 シエルは休む間もなく再びの射精感を煽る刺激に肉棒と腰をビクビクと痙攣させながら、されるがままに喘ぐしかない。

 

「ひっ……い、や……っ! やめて……んぶぅ!?」

 

「まったく……実行犯たる私を差し置いて堂々と司令官の初射精を胸で浴びるなんて。非常に業腹ですが……いいでしょう。その分、司令官の口は私が占領させてもらう……!」

 

 逸物を絶え間なく刺激する乳圧に悶えるシエルの口が、上からレオナの露出した股間によって塞がれた。彼女のムチムチとした肉厚な太ももが、シエルの幼くも整った顔立ちを両側から挟み込み、その股座の愛液で濡れた蜜壺に熱烈なディープキスを強制させる。

 

「んんっ♡ そうだ、司令官……息をしたければ、そのまま私の膣中に舌を入れて押し広げ、そこで呼吸するんだ……! ああ、流れる愛液もしっかり飲み込まないと溺れてしまうから、ちゃんと全部胃に送るんだ……!」

 

「んふぅぅ……! んぐっ……んおっ……じゅずず、じゅぷぅ……!」

 

 レオナの股座深くに締め付けられて、シエルは息をするためにもうまともな思考もままならない頭で、必死に彼女の助言に従って行動する。

 

 顔に押し付けられた彼女の筋を舌で押し広げ、軍人故に筋肉でキツく締まったそこを必死に拡張しようと膣襞を刺激しながら出し入れする。

 そしてその最中に絶え間なく零れ落ちて来るレオナの発情汁を口で受け止め、それを喉を鳴らして咀飲する。

 そして僅かに出来た膣穴の隙間から、鼻腔を膨らませてレオナの雌臭を大切な空気として肺いっぱいに吸い込むのだ。

 

「はぁぁ……♡ この私が、こんなプレイで感じてしまうなんて……ッ♡ ただ秘部を舐められているだけ、強くて完璧で、私をただの少女にしてしまった司令官に奉仕させているのが、こんなに気持ち良くて……あっ、あっ、イクッーー♡」

 

 ぷしゅっ♡

 

 シエルの頭を強く股座に押し付けながら、レオナは絶頂した。愛歴戦の指揮官たる自分をしても尊敬に足ると心の奥で強く認めていた司令官の美貌を、自分の本気汁で汚している事実に、レオナの中で感じた事のない背徳感と快感が背筋を駆け抜ける。

 

「はぁ……はぁ……♡ 司令官、もっと激しく私を求めてくれ……! いいだろう? 出会ってから長い間、ずっとお前の隣で戦ってきたんだ……! それぐらいのご褒美、求めても罰は当たらないだろう……!」

 

 そして一度タガが外れたら止まれないのが、根底に人間への性的な奉仕願望が植え込まれているバイオロイドたちのサガ。

 蜜壺をシエルの顔に強く押し付けた状態で、レオナは腰を激しく上下に振った。愛する司令官の顔を膣や陰核を擦るための性玩具のように扱う。

 その事実に、レオナは再び絶頂した。絶頂してから、彼の鼻先が陰核を潰した快感に震えてまたイッた。

 

「司令官、愛している……♡ ぁあ、んあっ♡ どんな宝石や黄金よりも私に相応しい……いいや、私が司令官に相応しい女なんだ……!私以上に、貴方の妻として適した女はいない……それを、わからせてやる!!」

 

 ぶしゅうううッ♡と何度目ともわからない潮がレオナの蜜壺から吹き出し、シエルの口内に注がれる。それを最早快楽で思考をかき消された彼は、黙って受け入れて飲み込むだけ。レオナの言う通り、魂まで彼女にわからされるまで、その淫汁の責めは続くのだろう。

 

 そして、彼を自分の魅力に堕とそうとするバイオロイドはレオナだけではないのだ。

 

「ポイの事を好きにならないご主人様は許せないんですよ……だから頭からつま先まで、私に溺れさせてあげますからね♡」

 

 ポイがその瞳に狂気にも似た愛欲を輝かせながら、シエルの肉棒の先端をわざと魔乳から飛び出させてその亀頭を口に含んだ。舌先で尿口をくすぐり、そこに残る白濁液を全部搾り取ろうとする。

 

「ご主人様、強欲を承知でお願いします……どうか私のおっぱいで一番感じてください……! ご主人様の愛を享受出来れば、私は……もう死んでも構いません……だって、私と私の愛は永遠にご主人様と共にあり続けますから……!」

 

 エタニティが己がレゾンデートルである「ゆりかごから墓場まで」。その重すぎる愛情と献身から、彼女は愛する主人の精液を自分の皮膚全てに塗りたくろうと睾丸を両手で揉んで、もっともっとと精液の生成を促している。

 

「んんっ、んんんーーーーッッ!!!」

 

 その全てに身も心も翻弄されて、人類最後の生き残りである少年は全身を震わせて射精するだけの道具に成り下がり、それがこれから始まる彼とバイオロイドたちのベッドの上での力関係になる。

 

 

 

 ーーーーそのはずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ばちゅん♡ ばちゅん♡ と壊れたベッドからシーツと枕だけを持って来た床の上で、二人一塊となった男女が激しく体を重ね合う。部屋に鳴り響く水音は、女性の愛液と男の膣中出しされた精液の混合物が結合部から飛び散る音で、広げられたシーツには一面におねしょ跡のようなシミが出来上がっている。

 

 それほどの跡が出来るほどに、三人のバイオロイドたちによる一人の司令官を獲物とした淫欲の時間は続けられていると言う事で。そのシミの大きさを見れば、彼らが両手の指で数えられない回数お互いの精を吐き出し合っている事が伺える。

 

 そして今も、重なり合った肉塊の上側の人影がぶるりと震え、その絶頂の波を下敷きにされて興奮を叩きつけられるだけのオナホのような存在となった相手にぶつけている。

 

 だが数時間前と異なるのはーー

 

「また射精る……! うっ、ああ……!!」

「んぉおお゛お゛ーーッッ♡♡♡ も、もう無理……これ以上、精液入らないから……♡ ザーメン、子宮にびゅーびゅー吐き出さないで、んほぉぉッッ♡♡」

 

 下敷きにされているのが先ほどまで主導権を握っていたバイオロイドの一人である鉄血のレオナで、彼女を組み敷いているのがつい数時間前に童貞を卒業したばかりのシエル・クロニエルストと言う事だ。

 

 

 

 全てはシエルのショタにあるまじき、あまりの精豪ぶりが原因だった。彼はその巨根に相応しい、百戦錬磨のバイオロイドたちでさえ唸らせるどころか屈服させてしまう精力魔人であったのだ。

 

 最初のうちは圧倒的優位でシエルを籠絡し、初挿入セックスの時も終始彼を手玉に取っていたレオナたちバイオロイド。

 

『貴方の童貞チンポ……完璧な私の膣で卒業させてやろう。くれぐれも、挿れた瞬間に射精してしまうなんて無様は、私の夫として晒してくれるなよ? まぁ、もしそうなっても……それを優しく許してやるのが妻たる私の役目だがな』

 

 なんて、上から目線でパイズリと秘部の擦り付けだけで快楽に意識を飛ばされた可愛らしい司令官の、その変わる事なくイキリ立つ肉棒を片手に握って自身の秘部に擦り付けながら言ったレオナは、自分たちがこれから司令官を性の面で一生手綱を握り続ける事になると信じて疑っていなかった。

 

 そして実際、初セックスからの初膣中出しを決めさせてからも休ませる事なく続けたレオナたちによる4Pは、元のクールで鉄虫に憎悪を焦がすシエルの面影を徹底的に破壊してみせた。

 

『気持ちいいか、司令官?』

 

『ああ、あひぃ! う、うん……きもひいぃ! おまんこ、気持ちいい!!』

 

『また私の膣に出したいか?』

 

『だ、出したい……! 膣中出ししたい……! レオナのおまんこに射精して、気持ちよくなりたい……!』

 

『良い子だ。正直に言えた褒美に、たっぷりと私の子宮に射精していいぞ』

 

 快楽に顔をアヘ顔で固定し、自分が何を言っているのかもよくわからずに自分たちの蜜壺に肉棒を突き刺して腰を振るシエルの姿は、普段の彼の姿を知っているからこそ、レオナたちを強く興奮させた。

 

 だから彼が射精のしすぎで気絶するまで、いや気絶しても快楽で叩き起こして、自分たちが満足するまでとことん搾り取ってやろうと彼女たちは考えていたのだ。

 

 それが、大きな間違いであったと気づく事なく。

 

 異変は、シエルの射精回数が十を優に超えたあたりからだった。

 

『んああッ♡ ニャハ……さすがポイたちのご主人様♡ まだまだ精力有り余ってますね♡ ほら、もっと♡ もっと♡ こんなんじゃ、ポイは満足できませんよ♡ ニャハハハ♡』

 

『素晴らしいです、ご主人様♡ 私やポイ、レオナさんにそれぞれ三発も膣中出ししてもまだオチンポを膨らませられるなんて……♡ これはつまり、まだご主人様は精を消費し足りないと言う事ですよね? わかってますよ、ご主人様が満足されるまで、嫌だと言っても私のマンコで締め付けて射精させてあげます♡』

 

 この場に、実際の旧人類に会ったことがあるバイオロイドがいかなかったのが致命的な不運であった。もし、ここに不屈のマリーやフェンリル、それこそラビアタがいればその精力の異常さに気づけただろう。

 普通の男性、それも第二次性徴もまだの少年が十発以上も射精してまだ萎える事なく股間を膨らませるなど、旧人類の常識的にありえないはずなのだ。

 

 だがそれを、人間を知らない故に、本物の人間の少年はこのぐらい射精出来るんだなぁ、と多少の驚きはあれど納得して、彼女たちは性に耽っていた。むしろ、少しづつ女性の膣穴の突き方を覚えて来て、自分たちの気持ちいい部分を亀頭で擦り、潰せるようになった愛しい司令官の姿により淫欲に溺れて行った。

 

 そして、いよいよ射精回数が三十に近づいて来たあたりでその異常を察した。

 

『んぉっ、ぉぉお゛♡ ミャ♡ ちょ、ちょっと待っ、ミャァア♡ ご主人様、ポイはもう降参……! 降参します……ッ! ご主人様を逆レして、私無しじゃいられないようメロメロにしようとした事、謝りますから……ンイッ、あっ、ああ゛ぁ……! ニャアアァァァァ♡ しょんな、またイカされて……♡ イッてるのに、またイグゥゥぅぅーーッッ♡♡♡』

 

 あの万年発情期のメイドと言うの名の、淫乱娼婦、淫魔として数多くの購買者を搾り取ったポイが、セックスで白肌を振った。それを彼女の製作者たちが知ったら目が飛び出すほどに驚くだろう。

 設定をミスって極度の精力魔女と化した彼女を、まさか逆に屈服させるほどに強い精力の持ち主が存在するなんてと。

 

『ご、ご主人様、お゛ッ、おほッ♡ いけません、これ以上は、私の精液許容量を、超えて、おおお゛お゛……イッ、イッーー!! しょんな、私の子宮が無理矢理拡張されてます……ご主人様の子種を収めるザーメンケースになるよう、改造されてます……! あああ゛ぁ……ッ♡ 私が、真の意味でご主人様専用に、作り変えられて……すごい、死ぬ事も許さない、ご主人様の支配者チンポ……! イグッ、幸せアクメ決めます……ッッ♡♡』

 

 永遠にご主人様に寄り添えるように、どんな倒錯プレイでさえも耐えられるだけの性能を誇っているエタニティが、それでもまだ足りないとチンポで改造されてしまう。

 死後さえも主人に寄り添い、文字通り永遠を共にする幸せを最高の幸福に設定された彼女が、シエルのザーメンケースとして使われる生涯を、同じぐらい幸せだと感じてしまうほど基本設計思想を超えた快楽に脳をスパークさせたのだ。

 

 そして気絶するまで使われたポイとエタニティは、今も体を交わらせるシエルとレオナの近くで白目を剥いて潰れたカエルのように伸びていた。

 股や口、果ては喉から逆流したのか鼻穴からも精液を吐き出し、顔から胸にかけてを白濁液で塗装された彼女たちだが、元の容姿の美しさもあって無様さより淫靡さが勝る。

 

「ぁぁああ……ほぉぉぉ……♡ し、司令官様……もう、入りません……ぉお……ッ♡ 私の子宮……見ての通り、もういっぱいですぅ……!」

 

 仰向けのガニ股という、まるで犬の服従ポーズのような状態のレオナが息も絶え絶えに身悶えた。そのお腹はまるで妊娠初期のように膨らんでいる。

 それが子宮に注がれた大量の白濁液に内側から押された結果そうなっているのだから、一体どれほどの回数膣中出しをされたのか。そして繋がりあった性器同士の間から、絶えず精液が漏れ出している事から彼女の膣道も最早一寸の隙もないほどにザーメン塗れなのだろう。

 

「はぁ、はぁ……! 何言ってるんですか……」

 

「ふえ……?」

 

 荒い息を吐くシエル。その先刻前とは明らかに異なるギラついた目をした彼が発した言葉に、レオナが彼女らしからぬ可愛らしい戸惑いの声を漏らす。

 立場逆転されての身長も体型も大きく劣るシエルに組み伏せられて、膣中出しされるだけの穴にされた事が彼女の指揮官としてのプライドをズタボロに引き裂いたのだ。

 

「僕は、まだ満足してません……よ」

 

「〜〜〜〜!!」

 

 そして今、残酷な続行宣言にレオナはもう威厳も恥も捨てて逃げようとした。だがそれも、彼女の中で一番大切なシスターズオブヴァルハラの隊長であり指揮官としての自分を守るため。これ以上されたら、レオナは自分が二度と元のクールで冷徹な自分に戻れないと言う確信があった。

 

 そうなればどうなる?

 誇りと実績あるブラックリバーのシスターズオブヴァルハラの隊長が、私生活でも任務中でも司令官のチンポをハメられてないと満足できないドM女にされてしまったなんて、そんな事ーーーー!

 

「逃げるな、レオナ」

 

「はい、司令官様!!」

 

 別にいいんじゃないかと、魂も体もシエルにメロメロされたレオナは与えられた命令に即座に嬉々として従った。迷いも逡巡もない、鉄血の肩書きを捨て去る潔い完全服従の返答だった。

 

(こんなの、無理だ。私が弱かったわけじゃない……司令官様が強すぎたんだ……♡ 今の彼を見れば、マリーもカーンもメイも、同じ行動を取るに決まってる……! 今までの指揮官型アンドロイドの自分を投げ捨てて、司令官様の性処理オナホアンドロイドを選ぶに違いないんだ……!)

 

 だから自分が堕ちたのは、当たり前なんだと心の中で言い訳して。レオナは再び腰振りを始めたシエルに、子宮を潰されてオホ声をあげるだけの、新しい自分の役割に戻る事にした。

 

「おほぉっ♡ ほぉっ♡ んぉおお゛お゛ぉぉっっ♡♡」

 

 冷徹で高圧的な、尊大な態度を取るシスターズオブヴァルハラの「鉄血のレオナ」はもういない。

 これからは司令官の前ではいつだって股を濡らしてお情けセックスを求める、強い雄に媚びへつらうか弱い雌、「ボロクズのレオナ」とでも二つ名を改名して生きて行こうと決めたのだ。

 

「おおおぉぉっっ♡♡ イグっっ♡♡ 大きいの来ますッ……! あっ、あっ、あッッ! いっくぅぅうううぅぅうーーッッ♡♡♡」

 

 司令官の完全服従マゾバイオロイドとして生きると誓ってからの最初の絶頂は、それはもう幸せと光悦の快楽の渦にレオナを導き、そのあまりの強烈さに彼女も先に果てた二人同様、だらしなく表情を蕩けさせたアヘ顔を浮かべながら白目を剥いて気絶するのだった。

 最後に、この体験を他のシスターズオブヴァルハラのメンバーにも味わわせてあげたいと思いながら。

 

 

 

 

「それで、何か弁明はあるか?」

 

「いいえ。何もありません、司令官様」

「ニャハハ、ごめんなさいご主人様〜」

「ご主人様を逆レイプした事、どのような罰も、死だろうと受け入れます」

 

 そしてあれからさらに数時間後。ようやくシエルの底無しの性欲が納まり、元凶の三人が絶頂の幸福から戻って来て最初に行われたのが司令官による詰問である。

 最も、動機も何もかも明らかなので、シエルがするのは彼女たちへの判決を下す事だけ。

 

 上司である司令官への強姦。

 最終的にシエルが彼女たちを襲う側になって和姦になってしまったので、正直こちらはなんとも言えない。

 ただ捜査場所で見つけた物資を秘密裏に懐に入れて私的利用した事は、組織の長として看過する事は出来ない。

 なのだがーー

 

「ごほん……とは言え、この一件で君たち三人の全体的なステータスが底上げされたのは事実。レオナが語った戦力増強の意図に嘘はなかった事から、その功罪を鑑みて特別に不問に処する」

 

「ありがとうございます……!」

 

 そう、シエルが語ったように肉体関係を結んだレオナたちバイオロイドは全員基礎能力に大きな向上が見られた。それが一体なぜなのかはシエルにはわからなかったが、それでも自分ああいう事をするのが必要な事だったのだと納得した。

 

 だが同時に、とんでもない勘違いも引き起こして。

 

「だが代わりとして……その……いや、君たちの意思を優先するので、これは断ってくれても構わないのだが。………………き、今日やった事を、今後も何度か頼んでも、いい……だろうか?」

 

 顔をかつてないほどに真っ赤にし、普段のクールな顔はどこへやら。恥ずかしさを誤魔化すようにあちらこちらと視線を彷徨わせて、それでいてレオナたちの反応を探るようにチラチラと見る姿は、年相応の少年そのもの。

 「う……!」と、先ほど数ヶ月分の情欲を満足させられて、気絶するまで彼に犯された彼女たちが再び興奮で胸を高鳴らせてしまうほどの姿。即座に頷けなかったのは、あまりに破壊力のありすぎる愛しい司令官の知らなかった一面に、全員が脳のメモリー領域に最高高画質で保存していたからだ。

 

「正直君たちの司令官として、人類を代表する者として情けない話だと思うが、どうやら今回の一件で僕にもそういう欲求が芽生えてしまったらしい」

 

 そう、心底自分を恥いるようにシエルは語り出した。その姿に、レオナたちは「ん?」と違和感は覚えたが黙って話の続きを聞く事にした。

 

「鉄虫を駆逐するべく、ただ一人の人間だからと言う理由で若輩な僕の下へと集ってくれた仲間たちに、こんな劣情を抱くのは最低の恥だと理解している」

 

 鉄虫たちを倒すためにレジスタンスに加わり、このオルカ1号に乗船してくれたバイオロイドたちは、皆一様に肌の露出が激しい……個体によっては全裸よりも卑猥な服装をしている者もおかしくない。それこそポイのように、大きすぎる乳房がメイド服とは名ばかりのドスケベ衣装から当たり前のように乳輪やら鼠蹊部を露出して生活しているバイオロイドもいるのだ。

 

 それを、性の悦びを知ってしまったシエルは以前のように受け流す事が出来ない。今も頭の中でこの艦に乗る全てのバイオロイドたちの見た目を思い描き、顔の赤みを増して「こんな感情を抱くなんて、不誠実すぎる」と自身を律しようとしている。

 

「もしそんな視線を僕が向けているとわかれば、彼女たちは決していい気がしないだろう。今までの信頼を裏切る行為だ。好きでもない男からのそういう視線を、その……女性は嫌がるらしい、からな」

 

「あっ、ふ〜ん……」

 

 それは誰の声だったのか。

 確かなのはこの瞬間、彼と肉体関係を結べたバイオロイドたち三人は自分たちの司令官である少年のもう一つの重大な欠点に気づいた。

 

「だから、そういう事が起きないように、定期的にガス抜きを……その、してもらいたいんだ。もちろん、僕のような男としての魅力に欠ける子供の世話なんて、あなたたちには大変失礼な事だと重々承知している。だから、断っても何の罰則も与えない。その時は、こちらで何とか対処してみるつもりだ」

 

 このショタ……性を知らないとか以前に超が付く鈍感じゃないか。

 

「ああ、だからこの艦がこんなに発情した雌の臭い溢れる空間になっているのに、気づいていないのか」

 

「ニャハハハ……もしかして、ポイたちの今回の事も純粋にステータスを上げるための行為だったと思われてたり……する?」

 

「あの様子を見る限り、可能性は高そうです。どうやらご主人様にはまず、性よりも愛を教えてあげる必要があったようです」

 

 顔を近づけてヒソヒソ声で話す三人は、自分たちバイオロイドをたった一人で相手にしてそれでもなお余裕そうな、超絶倫の癖にすごい純粋な主人を横目に見やった。

 

「だが」

「でも」

「しかし」

 

「「「しばらくはこれで司令官様(ご主人様)を独占できる」」」

 

 瞳と股間を情欲で滾らせた彼女たちにとって、その勘違いは実にプラスに働くのだった。

 

 最も、突然肌艶と色気が以前の数倍増したシエルを見たバイオロイドたちが真相に行き着いて、全員が彼と肉体関係を持つようになるまで……僅か一週間とかからなかったそうな。

 

 その後、海底の奥深くを航行するオルカ1号の中でバイオロイドたちの喘ぎ声が響かない日は一日たりとて存在しなかったようだ。

 

 





シエル・クロニエルスト
 人類最後の生き残りの絶倫イケショタ。見た目のイメージは黒執事のシエル。記憶が無くとも胸を焼き焦がす鉄虫への憎しみを糧に、苛烈に彼らを追い立てる復讐者。だけどバイオロイドたちの事も物ではなく人として、そして人類が滅んでもずっと鉄虫と戦ってくれた偉大な戦士たちとして尊敬している。
 基本クール天然系鈍感ボーイ。司令官としては超が付くほど優秀で、その役職に求められる事はだいたい何でもできる。でも鉄虫を殲滅する以外の事がおざなりになりやすく、バイオロイドたちの私生活の監視が必要不可欠。
 その後、オルカ1号内が「物のようにシエルにめちゃくちゃに犯してもらう派」と「恋人や夫婦のようにイチャイチャラブラブにセックスする派」と「シエルを徹底的に甘やかしてリードを握るおねショタ(その後逆転されてわからされるまで込み)派」で内部分裂(笑)を起こした。

鉄血のレオナ
 作者が見た目で選んだクール冷酷系毒舌美女に見せかけた、実際はプレイヤーを事ある事に毒に見せかけた甘やかしをして、さらっと隣をキープしようとする抜け目ない女。この世界では部下に司令官との肉体関係を先越されたりしなかった。
 その後、シエルに自身の部隊の子全員を抱かせて、みんなでマゾ部隊に堕ちた。戦場や司令官のいない場ではいつも通り高圧的で冷酷な指揮官としての顔を維持して、二人きりか部隊仲間しかいなくなると首輪を付けてリードを引っ張ってもらう「物のようにシエルにめちゃくちゃに犯してもらう派」の隠れ派閥員。

ポイ
 あまりに胸がデカすぎる、わがままボディの発情猫メイド。アイデアで貰って画像検索したら対魔忍かな? と思う見た目にびっくり。セリフも見た目通り(性的)に過激すぎて二度びっくりし、水着がアレすぎて三度びっくりしたキャラ。
 万年発情状態の自分に耐えられたご主人様がいなかった中、耐えるどころか自分を完敗させたシエルにガチ恋。同時に一度でいいから彼を自分にメロメロにさせて搾り取りたいと思っている「シエルを徹底的に甘やかしてリードを握るおねショタ(その後逆転されてわからされるまで込み)派」。

エタニティ
 作者が見た目とほのかにヤンデレ臭漂うキャラ設定で選んだ「ゆりかごから墓場まで」(ガチ)の愛が重すぎるメイド。公式設定で、主人が死んだ時は自身が持ち運ぶ棺に主人の亡骸と共に入って埋葬され、餓死か窒息死するのを待つとか言う文字通り永遠に一緒系女子。
 ご主人様と肉体関係結べただけで幸せの絶頂なのに、死んでも一緒になり続ける以上の幸福の形を刻み込んでくれたシエルに今まで以上のご奉仕を尽くす。具体的にはおはようからおやすみまで忠犬のように四六時中四つん這いで付き従う。入ってる派閥は「恋人や夫婦のようにイチャイチャラブラブにセックスする派」。そのまま同じ姓を貰って一緒の墓に入れれば大勝利。


 ここまでお読みいただきありがとうございます。

 アイデアを頂いてから六章まで動画サイトで拝見させてもらって、そのまま勢いに任せて書きました。ポイ以外のキャラ選は、完全に私の趣味です。韓国ソシャゲらしい、絵柄はエチエチなのに世界観設定やヒロインキャラの裏設定は割と救いの無いどシリアスなの好き。特に六章で明かされたヒロインたちの設定と叙述トリックを用いた驚愕の真実は初見驚かされました。

 ラストオリジンを最初は普通のソシャゲだと思ってたら、イベントのキャラの会話で普通に司令官(プレイヤー)と肉体関係を結んだ有無の会話が当たり前のように展開されてびっくりしました。そしてその後、このゲームが対魔忍のソシャゲをソフトにしたような擬似R-18ゲーだと知って納得しました。だからあんな恥部がほぼ丸見えの際どい服のキャラばかりなんですね…………アズレンェ。
 他にもヒルメやティタニア、セレスティアや宝蓮とか書きたかったけど絶対に収拾つかないので泣く泣くカットした。特にティタニアと宝蓮は見た目が好みすぎるので、いつかこの純愛系の続きか、鉄虫の苗床にされる陵辱系で書きたい。

 ちなみにラストオリジン関連で一番びっくりしたのが、キャラソンがあのBTSの新曲を一時期抜いて本国でデイリーチャート一位を取っていた事でした。まじかよ韓国。

もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています

  • FF1
  • FF2
  • FF3
  • FF4
  • FF5
  • FF6
  • FF8
  • FF9
  • FF10
  • FF11
  • FF12
  • FF13
  • FF14
  • FF15
  • FF外伝*零式やCC、タクティクスなど
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。