※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

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 もしNTR同人誌世界のヒロインたちから催眠スマホで逆レされるぐらい愛されていたら?

 前作の外伝的な話。

 登場キャラクター
 北村香織(みだれうち)
 早川希美(ユメカ ウツツカ)
 佐々木亜美(みだれうち)


同人誌作品(北村香織、早川希美、佐々木亜美) 純愛

 

佐々木亜美の場合

 

 佐々木亜美にとって男とは、性欲解消のための手段でしかない。

 

 自分がムラムラしたり、学校でストレスを溜め込んだ時にそれを解消するための都合が良くて気持ちの良いツール。

 亜美にとっては金のかからない麻薬のような物だった。もちろん、人によっては依存して元に戻れなくなるほどのセックス狂いになる危険もあるが、亜美はそこらへんを上手くやりこなしていた。

 

 中学で処女を捨て、何人もの男と付き合っては別れを繰り返し。高校に入ってからも亮と言う体の相性の良いセフレを見つけて性欲とテニス部でのストレス解消に使っていた。

 

 そう、テニス部。佐々木亜美にとって唯一真面目に、それこそ自分らしくないとわかっていても熱心にやっていたテニス。同学年の中では一番才能があって、実際中学の頃は負けなしだったから、このまま部のエースみたいになってチヤホヤされるんじゃないかと思ってた。

 

 だけど高校に入って、彼女は現実を知った。

 

 北村香織。うちの女子テニス部の絶対的エース。一年先輩の彼女は、亜美にとってどうやっても勝つビジョンが浮かばない怪物だった。

 どれだけ練習しても、どれだけテクニックを学んでも、どれだけ工夫を凝らしても、その全てを彼女は天才的なセンスと技量で亜美を超えて来た。

 

 ーーああ、わたしはこの人に勝てないんだな

 

 そう心が折れた瞬間、亜美の中で何もかもがどうでもよくなった。

 

 先輩なんだからしょうがないと周りは言った。

 いつか佐々木さんも私みたいになれるよと、北村香織は言った。

 

 ーー冗談じゃない。こんな惨めな負け犬のまま、ずっとテニスを続けろって? そんなの、耐えられない。

 

 結果、あれだけ情熱を傾けていたテニスも辞めて、ただセックスに耽るだけの日々を送るようになった。

 

 佐々木亜美は確かにテニスが好きだったが、精神を病んでまでやりたいと思えるほどの存在ではなかった。

 

 だけど、それでも、自分からテニスを奪った北村香織に、嫉妬や逆恨みでしかない憎しみがなかったわけではない。

 

 本来の歴史では、彼女は自分を部に復帰させようとして来た彼女を自分のセフレに犯させて弱味を握り、彼女を奴隷とした。そしてテニス部のエースをただのセックス狂いのビッチへと堕落させ、自分がテニス部の新たなエースとして逆転する。

 

 でもこの世界では、少し違った。

 テニスを辞めて、セフレとのセックスに浸かる彼女の元に訪れたのは憎い(憧れ)の北村香織ではなく、学校一の秀才として有名な周防優斗だった。

 

『君に足りないのは自己肯定感だ。俺から見ても、君のテニスの才能は決して凡夫と言えるものではない。と、言っても君はわからないだろうが』

 

 突然自分の家に訪ねて来た学校の有名人。顔も頭も良くて、自分みたいな素行の悪い女とは縁がないと思っていた先輩男子の訪問は亜美にとっても青天の霹靂で、だけどそんな彼から言われた事は彼女の機嫌を一気に悪くするには十分だった。

 

 もう忘れたいと思っていたテニスの事をほじくり返して来た、お節介なクソ野郎。亜美にとって周防優斗の第一印象はそれで、今すぐセフレの男にこいつをぶん殴ってもらおうと思うほど彼への好感度は最低の位置から始まった。

 

『俺は君のセフレにはなれないが、それ以外の手段でなら君のストレス発散に付き合おう』

 

 そしてそんな好感度最低男はあろう事か、彼女の性関係の素行の悪さを全て把握した上で、それには一切興味を示さずに彼女と付き合うと言って来た。

 

 それは亜美にとって初めての経験。今まで自分のビッチぶりを知った男は一発ヤらせてくれと懇願するか、童貞丸出しの反応をして距離を取るかのどちらかだ。

 だから自分が関わった事のないタイプの人間に、彼女が抱いたのは興味…………ではなく、心の底からめんどくさいと言う感情だけだ。

 

 自分の思い通りにならない奴が嫌い。

 自分が気持ちよくなれない展開が嫌い。

 

 そんな、典型的な癇癪持ちの嫌な女そのものな佐々木亜美にとって周防優斗は苦手な男の詰め合わせセットだ。

 そんな彼が、放課後に自分をストレス解消の遊びに誘って来るのだ。うざい事この上ない。

 

 だから早々と関係を断ちたいのに、彼は先輩で、それも学校の有名人。彼を邪険にして学校での自分の立場が危うくなるのを危惧すれば、下手に追い返せない。

 セフレに襲わせる事も考えたが、それを実行に移そうと思う前に亜美の中で変化が起きた。

 

『バッティングやカラオケでは刺激が足りないだろ。少し危ない遊び場なら、君も興味が湧くんじゃないか?』

 

 噂に聞いていた学校一の秀才は、予想以上に会話スキルも人の好むものを見極める才能に長けていた。

 連れて行かれた、大人なプレイスポットやバー。それは真面目な彼のイメージからかけ離れているのに、驚くほどその界隈の人たちと親しげに話していた。

 

 そしてあれよあれよと遊ばせてもらった、法律に触れるか触れないかのギリギリの火遊びから、「見つかったらお互い前歴持ちだから内緒にしてくれ」なんてレベルの真っ黒な遊びまで。

 

 彼に連れられて、知らなかった街の裏を楽しんだ。

 気づけば放課後、彼が迎えに来るのを楽しみにしていた自分がいた。

 

 ムカつく。腹立つ。なんなのアイツ。

 

 そう何度亜美が思ったのかはわからない。

 でも、彼女が彼との付き合いを止めようと思う事はなくて。

 そうすれば当然、今までみたいにセフレとセックスする時間は少なくなっていって。 

 

『おい、次はいつヤラせてくれんだよ?』

 

『はぁ? 今日はこれから予定があるから忙しいって言ってんでしょ』

 

 次第に、セフレとの仲は悪くなっていった。

 

 佐々木亜美にとって、男とは性欲処理とストレス解消の道具だ。

 

 だからその必要がなければセックスをしようとは思わない。毎日のように送られてくるセックスを催促するメッセージを無視して、亜美はみんなが憧れるイケメンの先輩を独占していると言う優越感に酔っていた。

 

『おい、いつまで俺を無視する気だよ!』

 

 そして因果応報と言うように、怒りを買ったセフレに襲われた。家に訪ねて来た彼に無理矢理中へと入られ、そのまま性欲を溜め込んでいた男の餌食となった。

 

 その時になって初めて亜美はセックスに気持ちいい以外の感情を抱き、初めて誰かに救いを求めた。それが、具体的な一人の名前を無意識に呼んでいて、怒ったセフレにより乱暴にされる結果を生んでしまい。

 

 でも、その甲斐はあった。

 

『遅れてすまない、佐々木さん』

 

 その日も会う約束をしていた周防優斗が待ち合わせ場所に来ない彼女を心配して家に来て、自分の名前を呼ぶ声にドアの鍵を壊して駆けつけてくれたから。

 

 

 

 

 ピッと佐々木亜美は体育の授業を抜け出して、人気のない部室練裏でスマホを弄っていた。その服装はこの学校の体育着のままで、先ほどまでマラソンをさせられていたために汗で濡れた彼女の肌と服が、ぴったりと吸い付いてその女体を浮き上がらせている。

 

 授業を抜け出すならそのまま着替えてしまえばいいのにと、今の彼女の姿を見れば周りは思うだろう。

 

 だが亜美には、今日この体操着のままここでサボる理由があった。

 人を、待っているのだから。

 

「あっ、来た来た。本当、時間ぴったりね」

 

 彼に教えてもらったテニスのテクニック動画を映していたスマホをポケットにしまい、亜美は指定通りの時間にここに来た少年を意地の悪い笑みで迎えた。

 

「佐々木さん、授業をサボらせてまでしたい大事な話だと聞いたが。何かあったのか?」

 

「別に〜、ただ真面目な優斗先輩に授業をサボらせたかっただけですよ」

 

 亜美の前に現れたのは、この学校である意味一番有名な男子と言っていい周防優斗。

 そして、亜美を含む数人の女子生徒たちにとっての『都合の良い奴隷男子』。

 

 最も、彼女以外は彼を恋人、夫と称しているが、亜美からすれば『催眠』を使って合意なく関係を迫っている時点で優斗は奴隷だ。自分の性欲を満たすための、セフレ。

 

「はぁ……そうだろうとは思っていたが」

 

「へぇ〜、それでも来てくれるあたりさすが優斗先輩ですね」

 

 これは本心。亜美は彼を呼び出すのに催眠を使っていない。素行の悪い生徒のあからさまな嘘の誘いに、授業をサボってでも来てくれるのが周防優斗と言う先輩なのだ。

 

 それを、小馬鹿にしたように揶揄う。

 馬鹿な男と卑しく嗤う。本当、都合の良い男だと赤くなった頬を無視して。

 

「まあ、もうサボってしまったのでしょうがない。さっき自販機で水を買ってきたから飲むといい」

 

「アハっ、気が効きますね〜。ちょうど飲みたかったんですよ」

 

 そして怒るでも、サボりを注意するでもなくそのまま体育の授業中だった亜美の事を思って買ってきたのだろうペットボトルを投げて渡してくる彼。

 そのさり気ない心遣いと、何も言わずに適度な距離を置いて座ってくれる姿が、亜美にとってどうしようもなく心地良くて、下腹部の疼きを抑えられなくなるから。

 

「あー、でも用事がないわけじゃないんです。ーーーームラムラしちゃったから、ヤラせてください♡ ね、女子テニス部の性処理マネージャーさん♡」

 

「ーーーーーーああ、わかった」

 

 一瞬、まるで時間が止まったように静止した優斗は、しかし即座に亜美の耳を疑うような言葉に頷いた。

 それに、しっかりテニス部部長がかけた催眠が効いている事を確認して亜美は笑った。

 

「ふっ……じゃあさっそくチンポ出してください」

 

 学校の敷地内でするような頼み事ではない。だけど亜美の命令を受けた優斗は、当然のようにズボンを下ろし、パンツから逸物を取り出した。

 

「すぅぅ♡ ああ、くっさ♡ 先輩、今朝も誰かとセックスした後お風呂入らせてもらえなかったでしょ? ザーメンの臭い、チンポにこびり付いちゃってますよ♡」

 

 その露わになった肉棒に、亜美は鼻を近づけてその強烈な雄臭さと誰かの膣かアナルにでも突き刺した後の臭いを嗅ぎ取った。

 相変わらず、登校時間ギリギリまで誰かとセックスさせられていたのだろう。相手は、やはり幼馴染の仁奈川ニコルだろうか? 彼の家に朝から出入りできるのは基本彼女だけだ。

 

 もちろん、催眠アプリを使えばその限りではないので誰もがやろうと思えば彼の朝勃ちチンポを咥えてモーニングセックスをする事は可能だ。

 事実、亜美自身も何度も彼の両親に催眠アプリを使い、『息子の恋人』として部屋に入った事は一度や二度では済まない。

 

「れろっ、ちゅるる……!」

 

 そしてその時も、今みたいに半勃ち状態の肉棒を口に咥えて大きくしたのだ。舌をカリ裏にやって擽りながら、両手で肉茎を上下に扱く。唾液を口から亀頭に垂らしたら、尿口を重点的に舌先で円を描くように舐め回す。

 

 彼を囲う少女たちのグループチャットで共有された、彼のチンポが喜ぶフェラテク。まさか催眠で意識を奪われた状態で、知り合いの女子たちに自分がどんな責め方をされれば勃起しやすくなるか研究され、写メや動画付きで載せられているとは知りもしないのだろう。

 

「んじゅるるっ、ちゅぱっ♡ あはは、チンポ勃起てるの早すぎ♡ 先輩、授業サボってこんなところで後輩女子にチンポ舐められて恥ずかしくないんですか?」

 

「……っ、テニス部マネージャーとして、これは、俺の役目だ……くっ!」

 

「ぷっ……ええ、そうですね。せ〜んぱい♡」

 

 催眠で植え付けられた間違った常識に従って顔を快楽で歪める彼の顔が、おかしくて(愛しくて)堪らない。

 

「さ、生ハメセックスしましょうよ」

 

 体育着の赤い短パンを脱ぎ捨てた亜美は、その下に身につけていたセックス用の股割れショーツを露わにする。それは卑猥さとセクシーさを共存した、彼女お気に入りのショーツ。

 外気に触れる秘部からは、陰毛を伝って興奮液が滴り落ちていて、それを見た優斗の肉棒がびくんと一際強く跳ねた。

 

「女子のまんこ見ただけでそんな興奮するとか……先輩に憧れてる人が見たら幻滅しちゃいますね〜」

 

 その姿に、亜美は唇を舐めながら嘲るように挑発する。

 

「それは……」

 

「ああ……言い訳しなくていいですよ。だって先輩はテニス部の性処理マネージャーなんですから。そうやってチンポギンギンにおっ勃たせてくっさいザーメンをわたしの膣中に注ぎ込むために、情けない腰振りするのが仕事なんですから」

 

 そして何か言おうとする前に言葉を捲し立てて、反論を封じる。どうせわたしの下着姿に興奮したとか、そんなくだらない(嬉しい)事を言うに決まっているから、早いところ黙らせておく。

 

「さぁ、先輩のチンポ……早くわたしのここに挿れてくださいよ」

 

 そして亜美は校舎の壁に両手を付いて、秘部を差し出す。トロトロに愛液で濡れた彼女の蜜壺は、何人ものセフレと毎日のようにセックスしていたせいで他の女子たちに比べればビラも膣襞も黒ずんでいて、膣の締め付けも弱い。

 だが数多くのヤリチンたちを魅了したその卑猥さは、一切陰ることなく新しいセフレを誘惑する。

 

「あああ……っ!」

 

 じゅぶりっと彼女の望み通り、優斗の肉棒が秘所を貫く。ガバガバとまでは行かずとも、そこそこ広がっていた肉穴をみっちりと占領するほどの剛直が膣襞を擦りながら奥へ奥へと侵入する。

 

 そして最奥までコツンッとぶち当たると、肉棒の持ち主はそのままビッチマンコの気持ちよさを堪能するために腰を上下に動かした。

 

「あっ、んっ! そうそう……良いですよ、先輩……! そのまま、腰をヘコヘコ打ち付けてくださいよ、先輩♡」

 

 彼女の腰を両手で引っ掴んで、その剛直を何度も膣へと打ち付ける優斗。その肉棒の大きさと、膣道を抉るピストンの動きは、何人ものヤリチンとセックスして来た亜美をしても体の相性一番かも、と思ってしまうぐらいには良かった。

 

 それでも他の処女だった連中と違い、自分は誰よりもセックス経験豊富だと思っている彼女にとっては、所詮童貞のテク。気持ちいいし、自分が望む絶頂を味わうには十分だが、快楽に蕩けて乱れ狂うほどじゃない。

 

「ふふっ……あは、あははっ! がっついちゃって……本当、ざまぁないわね」

 

 だから彼女にとって楽しいのは、あの周防優斗が自分の蜜壺に対して情けなく猿のように腰を振っていると言う状況そのもの。

 

 自分にとって、どうしようもなく大きな存在だった彼が自分のように性に堕落した瞬間を見ると心がスカッとする。

 

「んあっ……! あっ、あっ! 今度は、授業中にオナニーしている動画をわたしに送ってくださいよね、先輩」

 

 思い出す。今日も当然のように自分を迎えに来ると思っていた彼が、北村香織と仲良さげに下校していた瞬間を。

 

「そうそう、以前わたしに紹介してくれた裏の店。今度、あそこの店にもう一回行きましょうよ。先輩の首に首輪を付けて、わたしがそのリードを引くって感じで」

 

 思い出す。心に傷を負ったと言う同じテニス部の早川希美を看病するために、彼女を甲斐甲斐しく世話する彼の姿を。

 

「ああ、それとも……貞操帯付けて射精禁止とかどうです? ずっと焦らし責めされて、射精したかったらわたしに土下座して膣中出しさせてくださいってお願いするの。すっごく良いアイデアですよね?」

 

 思い出す。亜美にとっても悍ましい、運動部主催の「オナホ合宿」。そこで何十と言う男子に犯されそうになった自分たちを救いに来てくれた周防優斗を。

 わたし個人をではなく、大勢の内の一人として。

 

「催眠がなくても、あんたをわたしに腰振るしか脳のない猿みたいにしてあげる」

 

 佐々木亜美は何とも思っていない。

 

 自分が、周防優斗にとって特別なたった一人ではなかったと言うだけ。

 

 だから自分にとっても、彼は何でもない存在なのだ。

 

 そう、佐々木亜美にとって男は性欲処理とストレス解消の道具。

 

 それは周防優斗も同じだ。催眠で好きな時に好きなだけセックスできるイケメンのセフレ。しかもみんなが羨望の眼差しを向ける学校一の有名人を自分の性欲発散に使っていると言うのが、亜美の優越感を底上げしてくれる極上のディルド。

 

 だから彼女にとって、周防優斗はそれ以上の意味を持たない今までのセフレと大差ない存在なのだ。

 

「佐々木……! はぁ、はぁ……愛してる」

 

「ーーーーーー!!?」

 

 ぶしゅっっ♡♡♡

 

 それがただの言い訳にすぎないのは、優斗に愛の言葉を囁かれただけで深イキを決めた彼女の姿を見れば一目瞭然なのだが。

 

「あ、ああっ、やめ……っ! 今、そんな言葉、わたしの耳元で、言わな……んひぃ!」

 

「好きだ、愛してる」

 

「イッーー♡♡ ぁああーーーーッッ♡♡ だ、イクの、止まらなく、ああああーーーーっっ!!」

 

 ぶしゅ♡ ぶしゅしゅ♡ ぷしゃああ♡♡

 

 彼女の蜜壺から馬鹿みたいに大量の愛液が噴き出す。どんな巨根やヤリチンとセックスしても達した事がなかったような快楽の頂点に、言葉だけで昇らされている。

 

 その意味を、彼女が理解していないわけがない。それでも、彼女のめんどくさいプライドや悪女としての意地が必死にそれを否定しようと足掻いていた。

 これ以上はまずいと、亜美の手が脇に置いていたスマホに伸びる。そこに保存されている、彼を囲う女子たち全員で共有された催眠アプリを起動しようとして。

 

「“亜美”、好きだよ」

 

「わ、わたしは好きじゃないぃぃ♡ ああぁああ゛あ゛っっ♡ もう、愛してるなんて言うなぁぁ♡ め、命令、『わたしに愛してるって言うーーーーああ゛あッ、イクっ♡ イクっ、イグぅぅっっ♡」

 

 催眠をかけようとしたスマホはあまりの快楽に手から滑り落ちた。催眠で自分たちを恋人だと記憶を書き換えられている彼の愛の言葉を止める手段は、もう亜美にはなくなった。

 

「愛してる。俺の子供を産んでくれ」

 

「ぉああああ゛あ゛っっ♡♡ わ、わたしは♡ わたしはぁぁぁ♡」

 

 ぶちゅんっ♡

 

 亀頭が、子宮口を貫いた。その先端が、大きく膨らんでいくのを感じて。

 佐々木亜美は。別の世界で、北村香織をセックス狂いの肉便器に堕とした悪女は。

 

「わたし……も、愛してるぅぅ♡♡♡ あ、ああ……イッーーーーイクぅぅッッッッ♡♡♡♡」

 

 びゅるるるるる!!

 

 その子宮を、初めて本気で好きになった男の精液で染め上げられながら、将来周防亜美と名前を変える彼女は人生で最高の絶頂を決めるのだった。

 

「ぉお……♡ ぁぁっ……あへぇ……♡」

 

 それがあまりに強すぎたから。射精が終わって精液を注ぎ終えられても、肉棒が膣から引き抜かれても、しばらく彼女は絶頂の高みから戻って来れなかった。

 

「はぁ……♡ はぁ……♡ この、よくも……やってくれたわね。た、ただのセフレのくせに♡ 覚悟しなさいよ、優斗先輩♡♡」

 

 そしてしばらくして、自分の醜態と言わされてしまった言葉を冷静な頭で認識する事が出来た亜美は、恨みがましい視線で優斗の肉棒を掴んで自身の膣にもう一度挿入させた。

 

 佐々木亜美にとって男は性欲処理とストレス解消の道具。

 

「あんたの子供孕んで、一生縛り付けてやるから……!」

 

 ただその道具が、一生手放せないほど大切なだけだ。

 

 

 

 

早川希美の場合

 

 早川希美は同性愛者だ。

 

 物心ついた時から男子に恋愛的、性的魅力を感じた事がなく、むしろ気になる女性とそう言う行為をするのを連想して胸を高鳴らせてきた。

 

 周りの女子たちが言うかっこいい男子とやらに心動かされた事がなく、テレビに映る男性アイドルもイケメンだとは思っても興味が湧く事はなかった。

 

 自分が周りと比べて一際そう言うのに疎い人間なだけだと最初は思っていた希美は、中学生の頃に担任の女教論に初恋を捧げた事で自分がレズなのだと知った。

 

 その後、高校生になって自分の恋愛観に理解を持ってくれた保健室の女先生とそう言う関係になってから、自分は女性が恋愛対象なのだと強く確信したのだ。

 

 早川希美は同性愛者。それは彼女にとって不変のパーソナリティとして、彼女自身も変わる事がないと自認していた。

 

 彼と、出会うまでは。

 

『先生、早川さんから離れてもらえますか?』

 

 学校の空き教室。そこでなぜかいつの間にか下着姿になって、セクハラ教師として有名な男の股間を触らされていた希美は、学校一の才人として有名な周防 優斗に助けられた。

 

 催眠DVD。以前先生に補修用のビデオ授業として渡されたディスクが、実は人の精神を深い催眠状態に落としてしまうデジタルドラッグで、それを使われて自分はセクハラ教師に体を汚されていた。

 

 その事実を知った時、希美はいつものドライでクールな自分を投げ捨て狂乱した。催眠が解けた事でセクハラ教師からされてきた数々の悍ましい行為を思い出してしまったのだ。

 

『早川さん、このライターの火を見てください。そう、ただ見るだけで良い。揺れる火の明かりを追ってください』

 

 そんな希美に対して彼は上着をかけて肌を隠させると、救急車が来るまでの間、彼女が精神を安定させるためのサポートをしてくれた。

 

 それは確かに彼女の精神を落ち着かせたが、希美が男にされた陵辱の記憶を掻き消す事までは叶わない。

 

 事件解決後、希美はひどいトラウマを抱えることになった。そして内容が内容故に誰にも相談できなかった希美にとって唯一の支えとなったのは、あの時自分を助けてくれた周防優斗であった。

 

 

 

 

 

「…………」

 

 放課後の学校テニスコート。もう部員のほとんどが後片付けを済ませて帰ってしまったその場所で、希美は白のユニフォームを着たまま手元のスマホの画像に目を落としていた。

 

 そこに映っているのは、ネットで拾った男性の生殖器。どこぞのAV男優の物を切り取ったのだろう肉の竿は、無修正のためにグロテスクな雄の象徴をスマホいっぱいに映し出している。

 

 クールでドライな印象を周りから抱かれていて、実際その通りの性格である希美がスマホで見る画像としてあまりにイメージからかけ離れた物。

 

 事実、その画像を見る希美は無表情に嫌悪感に近い色を滲ませている。

 それどころか、僅かな吐き気さえも彼女は感じていた。

 

「…………」

 

 スマホをタップする。

 次に映ったのは、AVの一場面。男優と女優がセックスしている映像。それも、所謂流出無修正映像と言われる、男性のアソコも女性の秘部もモザイク無しのだ。

 男の肉棒が女の股座に突き刺さり、何度も挿入を繰り返している。Bluetoothで繋いだイヤホンから、『あんあんあん』と女の喘ぎ声と、パンパンと肌と肌がスパンキングし合う淫音が響く。

 

 それを希美は無感動に、冷え切った心で聞いていた。そこに、男女の営みへの興奮や興味は皆無。まるで虫同士の交尾を見ているかのようだ。

 

 そして、希美はその映像が終わるのを待つ事なくスマホをスリープ状態へと変えるとイヤホンを耳から抜き取る。待ち人が来たのを、気配で感じたからだ。

 

「この時間までわざわざ残ってくれてありがと、優斗」

 

「いや、女子テニス部マネージャーとして部員の相談を請け負うのは当然だ」

 

 そこにいたのはジャージ姿の周防優斗。つい先ほどまで女子テニス部のマネージャーとして香織や佐々木の『お世話』をしてくれていた。

 

「うん。優斗のおかげでうちの部は、香織はもちろん佐々木さんも…………他の子たちも、テニスの腕が上がってる」

 

 マネージャーとなった彼は正直びっくりするぐらい有能で、発案者である香織の『部活中も優斗くんとセックスしたい』と言う本来の目的を飛び越えた活躍をしてくれている。

 それこそ、何も知らない一般部員がその恩恵を一番受けて以前よりもメキメキ上達してるなんて事態になってるぐらい。

 

 なので、100%下心で彼をマネージャーに添えた香織が、「あの優斗先輩をマネージャーにするなんて、さすが香織先輩です!」なんて後輩から尊敬され、同学年からも褒められて、罪悪感と羞恥心に一時期苦しんだほどだ。

 まあ、今は全部振り切ってその感情さえ背徳感として部活中の彼との内緒セックスにハマっているらしいのだが。

 

「俺は特別な事はしていない。ただ、テニススキルを向上させる参考動画や腕の良い講師とアポイントメントを取って、個々人に適した運動メニューを考えているだけだ」

 

「普通に高校の運動部マネージャーが出来る範疇を超えてるんだけどね、それ」

 

 まあ、彼の中では本当にそう大した事ではないのだろう。そのハイスペックさに驚けばいいのか、そんな彼の才能を催眠を使って私たちが独占している事を喜べばいいのか。

 だが少なくとも、彼はこの女子テニス部マネージャーとしてやっている仕事はそれだけだと考えているのだろう。

 

 つい数時間前も、自分がどんな『お世話』を香織や佐々木相手にしたか、覚えていないのだろうから。

 

「というわけで、今日も私の『特別な放課後特訓』に付き合って」

 

「ーーーーもちろん」

 

 催眠アプリは使わない。使わなくても、特定の単語を聞けば勝手に以前かけた催眠内容がかかるようにしている。

 

 その場でベルトを緩め始めた優斗の足元に、希美は跪くように座る。

 そしてその際、片手でズボンの袖を握り、もう片方の手で自分のスマホを手に持った。

 

 スリープ状態を解除して、最初に映ったのは先程まで見ていたAV動画のワンシーン。それも、結合部にカメラがクローズアップして無修正の男性器がよく見える場面だ。胃がムカムカとして、吐き気を覚える絵だと希美は思った。

 

 それを彼のズボン横に添えるようにしながら、希美は優斗のズボンを下ろす。そこからこれから飛び出てくる彼の逸物と、スマホの中のAV男優の汚らわしい男性器と比べるように。

 

 そしてーーーー

 

「お゛っ♡♡♡」

 

 ボロンっと飛び出して着た彼のペニスが顔に叩きつけられて、希美は絶頂した。

 

 嫌悪感も、吐き気も、欠片も浮かばなかった。

 

 彼のペニスを目が、鼻が、肌が、脳が知覚した瞬間、まるでスパークのように全身を快感と興奮と幸福ドーパミンが駆け巡ったのだ。

 好きな人の、この人の子供を産みたいと全細胞が訴えるぐらい愛している男の生殖棒に、希美の雌が歓喜した。

 

「ああぁぁ♡ チンポ♡ 優斗の、チンポぉ♡ ん、じゅろぉぉぉ♡ ちゅっ、ちゅ♡ れろぉぉぉっ♡」

 

 数秒前までのクールな無表情顔はどこへ行ったのか、希美はその相貌を発情したビッチのようにだらしなく蕩けさせながら優斗の肉棒に頬擦りし、その肉茎にぺろぺろと舌を這わせる。

 

 早川希美は同性愛者だ。

 それは今もって変わらない。

 ただ、たまたま本気で好きになったのが異性の周防優斗だったと言うだけだ。

 

 チンポだから興奮するのではなく、好きな人のチンポだから、早川希美は興奮できるのだ。

 

「好き! 優斗のチンポの臭い、好きぃ♡ んぉっ♡ ぉおおッ♡ 嗅いでるだけで、私イク♡ ふぅッ♡ ふぅッ♡ ふごぉっっ♡♡イッーーーー♡♡♡」

 

 肉棒に顔全体を擦り付けるようなフェラ。隠れファンを多く持つその美貌を歪ませて、鼻腔を何度も広げて雄の臭いを少しでも多く嗅ぎ取ろうとする希美。

 すっかり優斗限定チンポ狂いとなった彼女は、鼻の穴に亀頭が突き刺さった瞬間に再び絶頂した。

 

「んちゅううッ♡ ん、んんんっ♡♡ んふっ♡ んぶあ♡♡」

 

 それでも彼のペニスを貪る動きは決して止めず、また同時に手に持った見ず知らずの男の性器を映したスマホを消すこともしなかった。

 

(これ、気持ち悪い。優斗のチンポ、気持ちいい♡ これ、見てるだけで吐きそう。優斗のチンポ、雄々しくてかっこいい♡)

 

 スマホの男性器と愛する人のペニスを見比べて、自分の中に湧き上がる感情の違いに心を震わせる。

 これが、希美の好きなプレイだった。

 

 男の人の性器を見て生理的嫌悪を抱く事で、自分が同性愛者のままなのだと実感できる。そしてその直後に優斗のチンポを見て興奮する事で、自分が同性とか異性とか、そう言う垣根を越えて彼に恋しているのだと理解させられて幸せを甘受できる。

 

「ああっ♡ 優斗、チンポ、挿れるね♡ 私、もう限界だから♡ だから優斗も、私のおまんこに我慢せずに精液吐き出していいから♡」

 

 彼をテニスコートのグラウンドに押し倒して、その上に馬乗りになる。そしてチンポを咥えている時から興奮でびちょびちょになってしまったショーツをずらして、そのまま勢いのままに挿入する。

 

「んぃぃぃぃーーーーッッ♡♡」

 

 ペニスが膣道を押し広げながら臍下へと昇ってくる感覚だけで、希美は背筋を伸ばして絶頂した。舌をだらしなく口からこぼして、赤らんだ頬は喜悦で蕩ける。誰が見てもアヘ顔だとわかる表情。

 希美と性的関係を築いた保健室の女先生でさえ見たことがないような、性的絶頂と相思相愛結合の幸福が混じり合ったハートマークを浮かべる瞳。

 

 これが今の早川希美だ。生涯の伴侶と出会えた彼女の、新しいパーソナリティ。

 夫との交尾が好きすぎる万年発情期の淫乱ドスケベ雌妻。それが、周防希美を名乗るにあたって彼女が目覚めた本当の自分だ。

 

「あッ♡ イクッ♡ またイクッ♡ イッちゃう♡ あ゛あああ゛〜〜〜〜ッ♡♡♡」

 

 バチンッ♡と尻たぶと腰肌が破裂音を鳴らしてゴリゴリと膣襞を掘削される快感に、希美の尿道は壊れたように大量の潮を彼に向かって吹き出し続けた。すでに優斗の股座は彼女の愛液でコーティングされて卑猥に輝いている。

 

「優斗のチンポだけが、私を気持ちよくさせてくれるの! だってこのチンポしか、興奮しないから! このチンポじゃないと、子宮降りて来ないから! このチンポの、優斗チンポから出る子種じゃなきゃ、私妊娠したくないから!!」

 

 そんな状態にあっても、希美はスマホを手放さない。そこに映る気持ちの悪い男女の性交と、自分たちがする最高に気持ちの良いセックスを比べて、何度も彼だけが自分の運命の相手なのだと確かめては絶頂するを繰り返す。

 

「ああ、俺も希美に出会えてよかった」

 

「はぁーーッ♡ あぁぁああーーーーッ♡」

 

 それは催眠で植え付けた偽りの恋心から出た言葉だ。

 それがわかっていても。いや、わかっているからこそ、彼の今の言葉が早川希美に恋した時のセリフなのだと知って歓喜に震える。この言葉を、催眠ではない本心で言わせてみせると奮い立つ。

 

 そこからはずっと、希美は絶頂し続けた。彼のチンポが自身の膣穴を出し入れするたび軽い絶頂が常に彼女を襲う。その途切れる事のない無限に続く快楽の波に、希美は病みつきになって一心不乱に腰を振り続ける。

 

「イってるぅぅ♡ ずっと私イッてるのぉぉっ♡ もっと突いて♡ もっと私の頭を優斗のチンポ絶頂でいっぱいにして♡ ああ゛あああ゛ーーーーッッ♡♡♡」

 

 お尻を持ち上げて、下ろす。チンポを膣口まで抜いて、子宮口まで突き刺す。たったそれだけの行為が、今まで感じて来たどんな快感よりも気持ちが良いと知ってしまったから。

 愛する人とする種付けセックスが、世界で一番なんだと。

 

「チンポ好き! チンポ好きぃぃ! 優斗のチンポ気持ちいい!! ああ、すごいの来るっ! 優斗チンポ好きぃ、愛してるぅぅ♡ おお゛っ♡ おああ゛っ♡ 射精して、膣中出ししてぇぇ!! 私の子宮で、優斗の子供作らせてぇぇ!」

 

「ああ、もう出る……! 希美!!」

 

 膣道全体で搾り取るようにチンポを圧迫し、子宮口で亀頭をグリグリと愛撫し続けた希美のテクに、遂に優斗の睾丸が自身を求める女の声に答えて卵子を犯してやろうと特注の妊娠確実ザーメンを肉棒に送り届ける。

 

「〜〜〜〜〜♡♡♡」

 

 それを肉竿の痙攣で察して、希美は全身で彼の体に抱きついた。股座は彼の肉茎の根本と密着し、両手両足を彼の胴体に巻き付ける。そして唇を相手の唇と重ね合わせて、一つの肉塊になる。

 そんな深くまで密着し合った状態で、希美は愛する男のスペルマを子宮口で直接受け止めた。

 

 びゅるるるるる!!

 

「んんんん゛ん゛ん゛ーーーーっっっ♡♡♡♡」

 

 精液の唯一の逃げ場たる子宮口をぴっちり栓したまま放たれる、ドロドロの白濁液の洪水は一瞬で彼女の子宮を白く染め上げた。そして満杯になっても逃げ場のない精液が、無理矢理全部子宮に収まろうと彼女をお腹を押し上げる。

 その感覚に、自分が内側から愛する人の熱いザーメンで変えられている実感に、希美は意識が焼けつくような深い快感と幸福を感じながら脳のスイッチをオフにした。

 

「優斗、大好き……♡」

 

 最後に、そんな恋する乙女の告白を彼に捧げながら。

 

 

北山香織の場合

 

 

 この学校で彼の名前を知らない人はいないぐらい、私たちの恋人である周防 優斗は有名人だった。

 入学試験を全科目満点でパスして新入生の代表のスピーチを一年生とは思えないほど完璧に、それこそ次の出番であった三年生の生徒会長さんが不憫に感じるくらいに、見事にこなした彼は入学初日から注目の的だった。

 

 まず何よりも目を引くのが、彼の恵まれた容姿。すでに三年生の背の高い人たちとも張り合える高身長に、モデルのような整った顔立ち。まるで大人のように落ち着いた雰囲気と、とても広い見識とコミュニケーションを持った彼は、僅か数日で彼のクラスはおろか一年生の代表のような存在となった。

 

 それは当時仲の良い幼馴染がいた私でさえも、彼には悪いと思いつつ気になって目で追ってしまったほどの人。

 思慮深く、聡明。イケメンで、スポーツも勉学も万能で、あらゆる雑務や当然のように選ばれたクラス委員長の仕事さえも見事に熟す、漫画やアニメの中から飛び出して来たような完璧超人。

 

 そしてこの人に頼めば大体の問題は解決してくれるからと、まるで幼馴染が読んでいたライトノベルみたいに彼は学校のお悩み解決人となっていた。

 

 だから私が、当時悩んでいたテニス部の人間関係について彼に相談したのは必然で。そして私の人生にとって運命的な選択だった。

 

 彼は私の話を聞いて、その悩みの生徒が佐々木亜美さんだとまで僅かな特徴から一致させると、そのままわかったと言って引き受けてくれた。

 

 彼はそれから、本当に親身になって女子テニス部の問題を解決してくれた。佐々木さんの事だけじゃなく、最近様子のおかしかった希美ちゃんを助け、他にも部員の何人かの問題を解消してくれた。

 

 彼のその行動に、私は何度も感謝をした。そして途中からは少しでも彼の助けになろうと手伝って、いつの間にか女子運動部のお悩み解決二人組と呼ばれるぐらいになっていた。

 

 誰かの役に立てるのは楽しかったし、問題を解決しようと彼の隣に付いて回るのは、まるでホームズについて行くワトソンみたいな気分だった。

 まぁ、彼の幼馴染のニコルちゃんからはかなり嫉妬されたけど。モデルの仕事でその時期忙しくて授業に出れなかった間に、好きな子の隣を奪う形になっちゃってたんだから当然だけど。

 

 ともかく、そうなれば彼と個人的な話をする機会は多くなった。

 

 部活の話。趣味の話。好きな音楽やテレビ番組。昔の思い出。ちょっとした、恋バナ。

 

 いつしか、部活の相談を装って彼を校門前で待ち伏せて一緒に帰ったり、放課後に学校のカップルがよく行くカフェに彼と連れ立って入ったりした。

 

 うん、認めます。あの時から、私は周防優斗くんに好意を抱いていた。幼馴染の彼にも抱いた事のなかった心の高鳴りを覚えるようになっていた。

 

 でもあの頃の私はまだそこらへんが鈍感で、ただ彼といれる時間が幸せだとしか考えていなかった。

 

 彼の声、臭い、ときおり触れる手の感触。それだけで、私は満たされていて。今はこれ以上いらないと本気で思っていた。

 

 こんなんじゃ、ニコルちゃんや紗季ちゃんに先を越されちゃうのは当然だよね。

 

 そんな、彼を取り巻く女の中で最も甘い幻想に酔っていた私は、あの悪夢の『オナホ合宿』で完全に目が覚めた。

 

 催眠で意識を無くされ、彼との思い出を陵辱され、まだ誰にも見せた事がなかった私の全てを何人もの下卑た男子生徒たちに鑑賞され、弄ばれた。

 

 そして、私にとって聖域にも等しい優斗くんへの恋心。それを、『俺に向けて処女喪失セックスしたら面白くねw』なんて吐き気も催すアイデアで奪おうとしたサッカー部の三年生。

 

 それに、必死に抵抗しようとした私の前に、君は来た。

 まるで最初からこうなるのがわかってたみたいに、警察や紗季ちゃんのお父さんの友人を連れて来た優斗くんは、悪夢の全てを消し去ってくれた。

 

 その時、私は確信した。

 

ーーああ、私はこの人と絶対結婚するんだ。

 

 そう未来を決めて、なのに事件が終わって彼が学校を辞めて遠くに引っ越すのだと言ったから、私は半狂乱になって彼に縋ろうとした。

 

 今までテニスでは動きにくいし、異性の卑猥な視線を受けるだけだから邪魔だと思っていた胸を彼に押し付けて、あさましくもその魅力を使って彼を籠絡しようとまで考えた。

 

 まあ、結局は紗季ちゃんが回収してた催眠アプリで彼の記憶や考えを改竄する事で止めさせたんだけど。

 

 それから、私はもう以前みたいに彼と一緒にいるだけでは満足できない女になった。

 

 彼に初めてを捧げた時。彼とセックスしてる時。彼の精液を体に浴びる時。彼の体に舌を這わせる時。彼に『愛してる』と言われる時。彼の子種を子宮に宿している時。

 

 その時だけが、私が満足できる瞬間。

 それがないと、私はもう落ち着かない。

 

 優斗くんの声を四六時中聞いていたい。

 優斗くんの体臭を朝昼晩嗅ぎたい。

 優斗くんの精液がないと、私はもう頭がどうにかなっちゃいそう。

 

 優斗くんとずっと一緒に繋がりあってないと、北村香織はもうただの獣に堕ちてしまいそうだから。

 

 

 

 

 

「ちゅぼぉぉ……! じゅぶ、じゅぼ、じゅぷっ! んぉぉぉ……っ」

 

「うっ、あっ……! 香織、フェラ、激しすぎてもう、出る……!」

 

 びゅ、びゅるるって優斗くんの精液が私の口内に勢いよく吐き出される。

 熱くて、粘ついて、ドロドロしてる、とっても美味しい優斗くんの極上ザーメン♡

 

 それを当然私は鼻が彼の股間とくっ付くぐらい引っ付いて、喉奥で受け止める。頬をひょっとこみたいに窄めて、下品なぐらい鼻腔を開いて、すごい間抜けな顔を晒してでも、優斗くんの精液を貪る。

 

「んふぅ♡ んじゅぅぅ……♡ んくっ……ごくっ……ぷはぁ♡ 今日も濃くて熱々の新鮮なザーメンありがとね、優斗くん♡」

 

 彼の亀頭から精液が全て出し尽くされたのを確認して、わざと聞こえるように音を鳴らして飲み込んでいく。粘ついた精液は、最初は飲むのに苦労したけど、今では1リットルあっても全部飲み込める自信がある。

 

 でも今回は、わざと舌上に白濁液を残して置く。

 

「んっ……♡ すごい、優斗くんの精液……こんなにねちょってして、ここに精子がいっぱい詰まってるんだね……♡」

 

 そしてお椀状にした手の上に口内に溜めた白濁液を垂らす。ドロぉ♡って口から溢れた精液が卑猥な蜘蛛糸となって落ちて行く。そして私の手の平で出来た小さな精液池を彼に見せれば、優斗くんは恥ずかしげに目線を逸らした。いつもは希美ちゃん並みに感情を表に出さないのに、こう言う事にはちゃんと反応してくれるのが、恋人関係になって知れた彼の一面。私の大好きな姿。

 

「ふふ……それじゃ、この精液は私のユニフォームに塗らせてもらうね」

 

 だけどそれを見たかったから、もったいなくも彼の精液を口から吐き出したわけじゃない。私の目的はこの周防優斗くんの精液を、私が今着ているテニスユニフォームに付着させるためだ。

 

「あっ……んっ……! 優斗くんの精液が、私のユニフォームを白く染めてく……♡ 私が、優斗くんに包まれてる……♡」

 

 彼の精液を伸ばした布部分に、彼の精子一つ一つが結びついているような感覚。胸部分とスカートの裏地に特に入念に塗り込んで、敏感な性器が練習中も試合中も優斗くんの精液に犯されていると感じるようにする。

 

「あっ♡ イクっ……イクッ!!」

 

 そしてそれだけで、私の体は浅い絶頂を覚えて潮を吹いてしまう。

 淫乱だと、もう女の子として結構終わってる性癖を持ってしまったと理解している。

 

 でも、それでも止められない。

 彼の精液を自分の所持品に、自分が大切にして来たテニス道具に塗りたくるたびに、北村香織の人生の全てが彼の遺伝子に犯された感覚がして気持ちいいのだ。

 

 だから今も、部活中に夏の大会に向けた合宿の打ち合わせを理由にして、優斗くんを連れ出して女子テニス部更衣室でセックスに耽っている背徳感で胸が熱くなるのだ。

 

「はぁ、はぁ♡ ねぇ、優斗くん……このままエッチしよう……! 大丈夫、部活終わるまで……まだ、時間あるから……♡」

 

 テニス部エースとして、部長として、部員たちを引っ張っていかなきゃいけない責任を放り出して好きな人と生ハメセックス。その快感を一度知ってから、私はもうこの行為から抜け出せない。

 

 ロッカーに手を置いて、後ろ手にスカートの裾を持ち上げる。私の愛液をたっぷりと吸った白のスポーツ下着の、変色したスリット部分を見せつけるように腰を突き出す。

 昔なら恥ずかしくて出来なかったようなこの行為も、彼と愛し合う喜びを知った今はチンポを求めて率先してやるようになった。

 

「香織」

 

「来て……優斗くん……♡」

 

 こちらを、私の秘部を見つめる優斗くんの射精したばかりの肉棒が再び固さを取り戻すのを見て、私はくぱぁ♡ と下着をずらして膣口を露わにする。

 

 早くチンポください♡ ハメハメして、優斗くんの熱くて病みつきになるザーメン、子宮に注いでください♡って、言葉よりも雄弁におまんこで語る。

 そしてそれに釣られた彼が、私の秘部にその亀頭を合わせてくれてーーーー

 

『もう最悪〜。なんで香織先輩、優斗先輩連れてくかなー』

 

『私も優斗先輩と二人きりでお話しとかしたいのに〜』

 

「「…………!!?」」

 

 唐突に更衣室前の廊下から聞こえて来た話し声に動きを止めた。それはだんだんと大きくなって、この更衣室に向かって来ている。

 

「まずい! 他の部員が来て……っ!」

 

「優斗くん! こっち!」

 

 迫るテニス部員たちの声に、私は咄嗟に優斗くんの手を引いて未使用ロッカーの中へと二人分の体を押し込んだ。

 誰も物を置いていない空のロッカーは、体をほとんど密着させれば隠れられない狭さではない。向かい合って抱き合うような態勢で入った私たちは、そのままロッカーの扉を急いで閉めた。

 

 扉が閉まる音が響くのと、部室の扉が開くのはほとんど一緒だった。

 

『ああ〜、もう今日無理〜』

 

『超疲れたしー。優斗先輩途中いなくなっちゃって、やる気上がんないしー』

 

 入って来たのは、確かテニス部マネージャーになった優斗くん目当てで入部して来た後輩二人組。

 優斗くんがいる時は真面目に練習に参加するのに、彼がいない時は露骨にモチベーションが下がるのだ。だから私が優斗くんを連れ出して帰って来ないから、練習に嫌気がさして逃げて来たのだろう。

 

 不真面目な後輩たちの姿は、以前の私なら何か物言いたくもなったのだろうが……今では私の方が練習をサボって彼氏とセックスすると言う不真面目を通り越して部員失格レベルの事をしているので何も言えない。

 

『優斗先輩、今頃香織先輩とどんな打ち合わせしてるんだろうなー?』

 

『付き合ってるって噂もあるし、意外と隠れてキスしてたりして』

 

『えー、それはないよ。あの責任感強そうな香織先輩と真面目な優斗先輩だよ? 絶対ないってー』

 

 キスどころかチンポにフェラして、これからコンドーム無しの生ハメ種付けセックスしようとしていたなんて、とてもではないがこの後輩たちにバレるわけにはいかない。

 

 彼女たちの会話に顔を真っ赤にして息を殺しながら、私は客観的に見て自分がどれだけハレンチで淫乱な事をしているかを自覚した。止める気は絶対ないけど。

 

『わかってるよ。でも優斗先輩みたいな人と付き合って、部活サボって相引きとか夢じゃない?』

 

『わっかるー! 誰もいない教室で、優斗先輩に迫られたりとかした〜いっ!』

 

 その瞬間、私の中に様々な感情が去来した。

 

 私の優斗くんを脳内とは言え彼氏にしている彼女たちへの怒り。

 彼と恋人関係になって想像出来るのが、キスや彼に迫られるぐらい思いつかない彼女たちの浅はかさへの嘲笑。

 そして、脳内での妄想でしか叶えられない優斗くんとの蜜月を、私はすでに全部経験してそれ以上の事を毎日していると言う優越感。

 

 それがどうしようもなく私の胸中に暗い快楽の炎を灯し、そして露出したままの優斗くんのペニスが自分の股間部に当たっているのを感じた時ーーーー私の淫乱で強欲な本性が膣中に彼を取り込んだ。

 

「な、んっ!?」

 

「ふぅぅーーっ♡ ダメだよ、優斗くん♡ あっ♡ んっ♡ 声を荒げたら、外の二人に、んいっ、バレちゃう、よっ♡」

 

 驚き、目を丸めて戸惑いの声をあげようとした彼の口を塞いで止める。そして膣襞でビクビクと震える彼のチンポをぎゅぅぅ♡って優しく締め付けてあげながら、私は上目遣いで彼に語りかけた。

 

「んふぅ、んぁッ♡ ごめんね、ロッカーの中に隠れてのエッチって、興奮するの♡ 優斗くんと付き合いたいって言う後輩の子たちのすぐ近くで、優斗くんのチンポをおまんこで独占するの気持ちいいから♡」

 

「でも、もしバレたら……!?」

 

「優斗くんは許してくれるよね? 『彼女からのお願いは、なんでも聞くんだから』」

 

「ーーーーぁっ…………そう……だな」

 

「うん♡ それじゃ、優斗くんは黙って腰を振って♡ んっ、んんっ♡ 外の二人に聞こえないように、私の子宮に、びゅるるるって精液吐き出して欲しいの♡」

 

 耳元でニコルちゃんや紗季ちゃんと決めた、催眠アプリを毎回使わなくても言う事を聞かせられる催眠の言葉を囁く。そうしたら優斗くんは、私の言う通り漏れそうになる鼻息まで抑えながら狭いロッカーの中で必死に腰を振ってくれる。

 

「んんっ♡ んっ、ん゛っ……♡」

 

 チンポが膣中をぐりぐりって抉ってくる。音を立てないように注意を払ってのピストンは、浅い快感しか与えてくれない。でもそれも、後輩女子たちから隠れながらと言う背徳感を足せば十分以上に脳を蕩けさせてくれる。

 

『優斗先輩って、その……あそこ、大きかったりするのかな?』

 

『ちょ、何言ってんの!? キモい男子みたいな事言わないでよ!』

 

『ごめん! ちょっと気になっただけだからさ!』

 

 大きいよ、すごく。優斗くんのチンポ、女の子のおまんこを駄目にしちゃう凶悪チンポなんだよ。一回でもハメられたら、もうこのチンポ以外何も受け入れられなくなっちゃうぐらい。あなたたちじゃ、一生見れないだろうけどね。

 

「んふっ♡ んひっ♡ ふふっーー♡」

 

 彼のチンポに子宮口をばちゅん、ばちゅんって叩かれながら、私は口が三日月状に歪んで行くのを抑えられなかった。

 

『だってマネージャーしてる時の優斗先輩、なんかすごい……色っぽいじゃない?』

 

『あーー、わかるかも。なんか、すごいフェロモン出てる気がする』

 

『でしょ! カッコよくてセクシーとか、優斗先輩の事思うだけで変な気分になっちゃうよ』

 

 私たちと毎日セックスしてるからだよ。ロッカーの外で、優斗くんでエッチな妄想をしているだろう後輩をせせら嗤う。あなたが今思い描いた彼の姿は全部、私たちがチンポの皮裏から肛門の穴まで。隅々まで愛し尽くした彼の姿なんだと。

 

「んぃっ♡ ぁんっ♡ んんん゛ッ♡」

 

 興奮が止まらない。彼のチンポが私の膣襞を擦るたびに快感と優越感が全身を走り抜けて、私を純粋で優しかった北村香織から、優越感から後輩を嗤う淫乱セックス中毒の北村香織へと変えてしまう。

 私の中に、こんな悪い娘な私が眠っていたなんて知らなかった。

 

『……? なんか聞こえた?』

 

『え? どうかしたの?』

 

「んんっ……! ふぅ゛ーーッ♡ ふぅぅ゛ーーッッ♡♡」

 

 ロッカーの外で、二人組の一人が私の抑えきれなかった艶声を聞き届けた。慌てて重ねた優斗くんの唇により深く吸い付いて漏れ出る声を殺そうとする。

 

「んちゅ、ちゅぱっ♡ んぶぁっ♡ あひっ♡ んぢゅぅぅッ♡♡」

 

 でも駄目だ。一度点いたスイッチは切れることなく、むしろ優斗くんと上の口も下の口も深く繋がりあっている事に体が嬉しいって、どんどん敏感になっちゃってる。声、こんなの抑えられない。

 

「んああ゛ッ♡ んんぃぉ♡ んひっ、んぉおっ♡」

 

 いや、そもそも抑える必要なんかない。

 

 どうして私が、負け犬さんたちに配慮しなくちゃいけないんだろう?

 

 だって私と優斗くんは恋人で、夫婦で、近い将来生まれてくる子供のパパとママ。そんな関係の私が、どうして夫のチンポでおまんこ幸せにしてもらっているのにその感謝の喘ぎ声を我慢しなくちゃいけないの?

 

 そう一度でも思ったら、もう私は彼のチンポにより貪り付くように腰を振っていた。

 

「んおお゛っ♡ んおっ、おっ、ぉッ♡」

 

 下品なオホ声を上げながら、ロッカーがガタガタと揺れるほどに激しくまぐわう。外にいる後輩たちに見せつけるように。あなたたちが恋焦がれる周防優斗は、私とロッカーの中で生ハメセックスしちゃう仲なんだと。彼は、私の物なんだと彼女たちの分不相応な妄想に抗議するように。

 

「ぅっ、あっ……出る!」

 

「〜〜〜〜ッ♡♡」

 

 そしてそれだけ私の欲望のままに膣でチンポを締め付けて、彼の敏感な部分を膣襞で擦れば愛する優斗くんもまた射精感を募らせて爆発の時を迎えてくれる。

 私もそれに答えようと、彼の首に両手を回して抱きしめた。子宮とキスするチンポの先端が熱くなる。膨張する。そして、来る♡

 

 びゅるるるるるる!!

 

「んんん、んああああ゛あ゛ーーーーッ♡♡♡♡」

 

 濃くて、ドロドロで、雌を虜にする雄のザーメン。それが、私の子宮に注がれている。私で感じて、私を自分の雌にしたいってペイントしてくれている。

 周防優斗のお嫁さんに、私を内側から書き換えてくれている。

 

 だから私はこの瞬間がセックスの中で一番好き。何度も射精されてるのに、未だにお腹の中を彼の精液が叩く感覚で頭が真っ白になる。幸せで、気持ち良くて、温かくて、嬉しくて、女の幸福を全て詰め込んだような感情が私を満たす。

 

 そんなの受けて、声を抑えるなんて出来るわけない。この幸せを、口に出さないなんて彼の奥さんとしてありえない。

 

 そして、そんな大絶叫の嬌声を響かせれば、ロッカーの外にいる誰かにバレないわけがない。

 

 ガチャリ

 

「ーーーーッ!?」

 

 ロッカーの扉が開けられた。今まで暗闇だった空間に突然蛍光灯の光が流れ込み、そこで立ったまま繋がりあっていた優斗くんと私の姿がロッカーを開けた人の前に映し出される。

 まずいと、慌てて手に持ったスマホを起動させて催眠アプリをロッカーを開けた人へと見せようとして。

 

「たくっ、声が聞こえると思ったら。なんてところで盛りあってるのよあんた」

 

 それが、優斗を囲う雌の一人である佐々木さんであったから、私は心から安堵のため息をついた。

 

 

 

 

「もうすぐオナホ合宿で、毎日朝昼晩セックス出来るって言うのに何やってるのよ」

 

「うっ……だって、優斗くんの精液成分が足りなかったから……」

 

「あんた、前からヤバい性癖持ちになったとは思ってたけど、終わりすぎでしょ。こんなのに未だにテニスで勝てないとか本当ムカつく」

 

 更衣室に今いるのは私と優斗くん、そして目の前の佐々木さんと少し離れたところでこちらを見つめている副部長の早川さん。そこに先ほどまでいた後輩女子二人の姿はない。彼女たちが練習を抜け出した事に気づいたコーチが、二人を呼び戻すように佐々木さんたちを寄越したのだ。

 結果、後輩たちがロッカーの中の私たちに気づく前にちょうど良いタイミングで更衣室に入ってきた二人が彼女たちを練習に追い返したのだ。

 

 そして今、最初に会った頃と違ってすっかり本性を隠さなくなった佐々木さんが侮蔑したような目で私を見つめてくる。

 佐々木さんだって優斗くんに好きって言われただけで公衆の面前でイッちゃうのに、と口から出そうになった言葉は飲み込む。さすがに今回は私がちょっとやりすぎたと自覚している。催眠アプリを持っちゃったせいで、見られても催眠しちゃえば良いと言う思いが色々と過激なエッチを後押ししてしまった。

 

「でもあなたも、部活前に女子トイレで彼とセックスしてた」

 

 そこに、早川さんが横合いから刺すような言葉を佐々木さんに向けた。

 

「あれは……! ぶ、部活中にムラムラするといけないから解消してただけよ。と言うか、早川先輩だって優斗先輩の脱ぎ立てパンツに顔を埋めてたじゃないですかぁ。わたし、見てたんですよ」

 

「……っ! それは、見つけちゃったら我慢できなかったから」

 

「はん、このムッツリスケベ」

 

 そして即座に佐々木さんも自分の情事の告げ口をした早川さんに暴露返しをする。二人とも意外と私と同じぐらいヤル事ヤってたんだなぁ、なんて場違いにも思ってしまった。

 

「まあまあ、お互い様ってことにしようよ」

 

 でもこれ以上は喧嘩になりそうだから止めておく。さすがに彼の前で争うのは忍びないし、何より私も優斗くんもさっきまで生ハメセックスをしていたままの状態だ。私の膣からは膣中出しされた精液が垂れているし、優斗くんのチンポからはお掃除フェラ出来なかったせいで残液がまだ残ってる。

 

 そしてそれを目敏く捉えた佐々木さんが、途端にその口を悪魔のように三日月に変えた。

 

「ふぅん……じゃあこのまま4Pと行きませんか? どうせもう、他の部員はみんな帰っちゃいましたし。それにーーーーちょうどいいしオナホ合宿前にアレ、見せちゃいましょうよ」

 

 その言葉に、私たちは目を見開き、しかしすぐに彼女と同じ……性に溺れた悪魔のように瞳を妖しく輝かせて頷いた。

 そして私たちはそれぞれ自身のロッカーにしまってあったバッグからそれを取り出す。

 

 私たちが、優斗くんと家族になった証を。

 

「じゃぁぁん♡ 妊娠検査薬。陽性結果の、ね」

 

「私たち、無事に優斗の子供、妊娠したから」

 

「今はまだオナホ合宿前だから後で記憶消しちゃうけど、それでも早く伝えたかったんだ」

 

 私たちのお腹の中には、もう優斗くん(夫)の子供がいる。毎日膣中出しセックスをした結果。私が、周防香織として初めて産む彼の赤ちゃん。

 

「「「これから末永くよろしくね、パ〜パ♡」」」

 




周防 優斗
 『後輩女子のセフレに犯される同人』と『セクハラ教師に催眠される同人』。片方はその根っこの問題を解消すれば果たしてその物語は起こらないのかを検証するために。片方は陵辱展開を潰した場合、その差異はどの程度この世界に起こるのかを観測するために。ヒロインたちへのアフターケアはあくまでその実験に協力してくれたお礼。そんな善人の皮を被ったクズ。因果応報。

北村香織
 前の話で明らかにエロ描写が彼女だけ少ないなと思ったので、書きたかった他のテニス組と共に登場。清純で真面目なテニス部エースは遥か彼方。今では恋人とのセックスを盛り上げるためにテニスを利用しちゃうぐらいのドスケベ淫魔。後に美人子持ちプロテニスプレイヤーとして名を馳せても変わらなかった。

佐々木亜美
 「別にあんたの事好きなわけじゃないんだからね!」を無自覚に実践する、自分は惚れてないと思い込んでいる純情ビッチ。自分だけが彼の特別だと思ってたのに、そんな事はなかった事を知ってイライラ。それでも本気で好きになった気持ちを消せなくてイライラ。彼の子供を身籠ったボテ腹姿で、彼の両親に「俺の妻です」と紹介させて初めてイライラが解けた。

早川希美
 性癖の垣根を超えて主人公を好きになった自分が一番彼を愛してると思っているレズ。主人公以外の男には欠片も興奮しないし、今でも女性の方が恋愛対象。なのでバイではなく、あくまで彼が特別なだけと言うのが彼女の主張。お腹を痛めて産んだ彼との子供にもそこのところを念押ししている。


 ここまでお読みいただきありがとうございます。

 クリスマスまでに間に合わなかった分の残りを大幅加筆して追加したら予想以上に長くなってしまった。
 正統派淫乱美少女、ムッツリレズ、性悪純情ビッチ。彼女にするとしたら、皆さんは誰を選びますか?


 以下、今日見た映画の抑えきれなかった作者の叫び。微ネタバレを含みますので、無視してもらって大丈夫です。













 実写ソニック3の最後のサプライズキャラの造形完璧!
 実写ソニック3の最後のサプライズキャラの造形完璧!!
 実写ソニック3の最後のサプライズキャラの造形完璧!!!
 あの武器が出た瞬間、見ず知らずのお隣さんと手を叩いて喜びました。

もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています

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