※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

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 もしラブにめちゃくちゃ好きな恋人がいたら?

 
 100話達成記念アンケートへのたくさんの投票ありがとうございました。
 アンケート結果ですが、

 月が導く異世界道中(智樹と巴、澪のイチャラブ冒険者生活)
 ジョジョの奇妙な冒険(リサリサ、徐倫、由花子等のその後の人生オムニバス)
 SAO(シノンと男のVRと現実世界双方でのラブラブ見せつけセックス)
 ハリーポッター(ハリーポッターを殺したヴォルデモートとハーマイオニーの祝勝エッチ)

 この四本で書かせてもらおうと思います。
 アンケートにご回答下さり、誠にありがとうございました。



マッシュル-MASHLE-(ラブ・キュート) 純愛

 

 

 私は可愛い。私は誰よりも可愛いの。だから男子は、私をお姫様としてチヤホヤして持て囃す義務がある。

 

 私は魔法に愛されて生まれた二本痣。劣等種とは隔絶した魔力と強力な固有魔法を授かったエリート。誰もが私を褒め称えた。パパもママも、屋敷の僕たちも同級生(引き立て役)たちも、私を可愛くてすごい魔法使いだと賛美して、称賛して、大切にしてくれたの。

 

 そう、だから。

 私を好きにならない男は死んでいい。

 ううん、死ななきゃ駄目なの。

 

 だってパパは言ってたの。

 『女の子は生まれた時からお姫様でカワイイってほめられて愛られて尽くされるべき』

 『女の子をカワイイと思わない男は死んでも良い』って。

 

 だから私は、私を可愛いって、好きって言わない奴を私の魔法で殺してやろうと思ったの。だってそれは正しいことだもの。そんな当たり前の常識を知らないカスは、魔法界にいる価値もないんだからって。

 

『怪我、してない? ほら、よかったら僕の手を掴んで』

 

 そう、思ってたのに。

 

『はじめまして、僕はリーベル・ワイスハウスト。君の名前を聞いてもいい?』

 

 まだ魔法を使う事さえも出来ない歳の頃、パパに連れられてやって来た有力貴族の交流会の場で出会った男の子。

 

 初めての社交の場で、当たり前みたいに愛嬌を振り撒いて自分を可愛らしく見せた私に怒った歳上の女の子たちに取り囲まれ、いじめられてそうになっていた私を助けてくれた、とっても、とっても綺麗な彼。

 

 かわいい、カワイイ、世界一可愛いって言われて育った私が、初めて見惚れた同い年の貴族の子。

 

『ラブ(愛)か。素敵な名前だね。君みたいな可愛い子にはぴったりだ』

 

 今まで何回も言われて来たその一言に、過去にないぐらい胸の奥が熱くなって、頬が真っ赤に染まって、頭がぐちゃぐちゃになるぐらい混乱して。

 

『あ、あ、ありがと……う……』

 

 その日私は、私が好きって言われる事よりもーー彼を好きって言う事の方が大好きになったの。

 

 

 

 

 

 イーストン魔法学校とは、魔法界の未来を担って立つ若きエリート達を輩出するために建てられた国内トップクラスの学舎だ。

 その中でも特に目玉となるのが、年に一度魔法学校で最も優秀な成績を納めた者に贈られる称号、神覚者だ。その資格を手に入れた者は、「貴族階級への昇格」、「10億Lの助成金」、その他にも数多くの特権が与えられる。

 

 だから魔法学校に入学した者は程度の差こそあれ、誰もが神覚者を目指して研鑽を積む。そして神覚者候補に選ばれるために必須でもある金の硬貨、生徒が授業での成績によって与えられる勲章、を一つでも多く集めようと対抗馬を蹴落とし、硬貨持ちを襲撃する。

 そんな蠱毒の壺の如き青春期を得て、魔法界の次代を担うエリートは育成される。自身の利己のために他者を踏み躙られる者だけが上に立てる仕組みが、教育機関の頃から子供達に染み込まされる。

 

 それが魔法界が弱者に対して排他的で、差別的な考えに凝り固まってしまった大きな理由であり、世界の歪みそのものであった。

 

 そしてそんな潰し合いを日常生活の延長線上で行う学園の食堂では、今日も今日とて一人の女生徒が己の利己のために自分たちに歯向かって来た相手を排除し終えていた。

 

「こんなによわよわなのに、私たちに歯向かってくるなんて……ほーんと頭悪いよね」

 

 食堂の床に倒れ伏す数人の生徒を前にして、小悪魔のような無邪気さと色気を生まれながらに持ち合わせ、歪んだ思想をパパから植え付けられた少女、ラブ・キュートは心からの侮蔑と嘲笑を負け犬たちに浴びせかけた。

 

 桜色の髪をツインテールに纏め、高学年とは思えない小柄な体格と愛らしい童顔を持った彼女は、そんな見た目からは想像できないような強力な風魔法で一瞬のうちに対抗寮であるアドラの一年生男子生徒たちを地に沈めたのだ。

 

 その手に持つのは魔法使いと聞いて万人が思い描く細い棒杖ではない。まるで女児アニメに出てくる魔法少女が持っていそうなステッキを箒ほどの大きさにした特注製。

 

「ねぇ、もう一度聞くよ? 私のダーリン、カッコいいでしょ?」

 

 その先端に再び魔力の装填が始まっていくのを見て、地下手に這いつくばる男子生徒たちが地に頭を擦り付ける勢いでその言葉に同意した。

 

「あははハハ! 最初からそう言っておけばいいのに。本当、アドラって頭悪〜い人しかいないんだね♡」

 

 ブンブンと何度も頭を縦に振りながら無様に許しを乞うアドラ生たちを嘲笑いながら、たった一人で複数人の魔法使いを下した女生徒、ラブ・キュートはその愛らしいメスガキ感たっぷりの表情で罵倒する。

 

「でもーーーー」

 

 しかしそれが、一瞬で能面のような無表情に変わった。彼女の杖に収束していた魔力が、男子生徒たちの謝罪に対して霧散するどころかよりその爆発的なチャージを強めていく。

 

「そんなので、私のダーリンを馬鹿にした償いになると思ってるの?」

 

 「ひっ!!」とたまたま現場に居合わせた生徒たちがラブの表情を見て悲鳴をあげた。彼女が得意とする風の魔法、それを目に見えて人間数人なら肉片へと容易く変えてしまうほどの威力へと高めていくラブの瞳を見てしまったから。

 

 ブラックホールのように真っ黒な闇。最高級のピンクトルマリンを嵌め込んだように美しかったラブの瞳が、今では光一つ感じられない漆黒に染まっている。

 

「私のダーリンを侮辱した奴は、死ぬの。ううん、死ななきゃダメなんだよ。私が殺すの」

 

 全ては、婚約者であるリーベル・ワイスハウストを「顔が可愛くて男らしさが感じられない」なんて称した連中をこの世から消し去るために。

 

「死ね」

 

 簡潔で端的な、それ故にこれ以上とないほど殺意を凝縮した一言。それと共に臨界点を迎えた風の魔法が食堂に解き放たれるーーーーその瞬間。

 

「もういいよ、ラブ」

 

「ーーーー!!」

 

 変声期をまだ迎えていない少年の高いソプラノ声が、今まさに対抗寮の生徒を殺そうとしているラブに投げかけられる。そしてその音に呼応するように彼女の杖に宿っていた魔力が霧散した。それはまるで強制的に魔力を消失させたように、見る者には見えただろう。

 それほど唐突に、食堂の空気を震わせていた魔力の渦が消え去ってしまったのだ。

 

「僕のために怒ってくれたのは嬉しいけど、これ以上は食堂の人たちに迷惑がかかる」

 

 誰もが唖然とその少年が成した所業と、これだけの観客がいながら一切正体が掴めない魔法の神秘性に刮目し、そしてやはりただ者ではないと彼を、次期神覚者候補の一人と目されるリーベル・ワイスハウストを恐れと羨望の眼差しで見つめるのだ。

 

「それに、僕の婚約者の手がそんな劣等生の血で染まるのはしのびない」

 

 白色の悪魔。理外の使者。レアンの神蛇。魔力災害。

 

 色素が抜け落ちたような灰色の髪に、悪魔のように真っ赤に染まった瞳。人の血が通っていないのではと思わせるほど色素の薄い肌と、一切の感情の色を感じさせない貌は男にも女にも見える驚くほどの美形。レアン寮生である事を示す一般的な白の学服が、彼が着ていると言うだけでまるで悪魔が天使の格好をしているかのような宗教絵の一部に変わってしまう。

 そして何よりも注目を集めるのが、彼の顔に刻まれた三つの痣。頬の左右と額にそれぞれ線を引く黒い一文字は、彼が神から祝福されている証拠。二本でも絶大な魔力と魔法の才能を持って生まれた事を示す聖痕。それが三本もあるとなれば、彼は一体どれほどの神域の世界にいるのか。

 

「ーーっ♡♡ そんなに私のこと思ってくれてるなんて、ダーリン大好き♡」

 

 そしてそんな彼に魔力を散らされたラブの反応は劇的だった。先ほどまでの死神のような雰囲気はどこへやら。『僕の婚約者』のあたりで顔を高揚で真っ赤にした彼女が満面の笑みでリーベルへと抱きついた。

 

 この世の男はみんな私を可愛いと持て囃すべきと本気で思っていたラブが、たった一人の男に「好き好き好き!」と顔を擦り付けている。

 

 誰もがレアンの才女のその姿に目を見開き、彼女をよく知る者はあの自尊心と腹黒さの塊のようなラブをああまで手懐けた少年に純粋な驚愕を浮かべた。

 

「もう食事も取ったし、僕は部屋に戻るよ」

 

「私も当然ついて行くの、ダーリン♡」

 

 周りの生徒たちの視線なんて微風にも感じながいと言うように、リーベルと彼の腕に抱きついたラブが食堂を後にする。文字通り暴風の目であった二人が消えた事で、ようやく食堂にあるべき平和な空気が戻って来た。

 

 だが誰もが今まさに起こった一人の少女による暴虐と、それを一瞬で黙らせた未来の神覚者に意識を奪われたまま。普段は学生たちの乱雑な会話で絶え間ない喧騒に包まれていた食堂は、この日ランチタイムが終わるまでお通屋のような静けさに包まれることになる。

 

 

 

 

 

「あの人、すごくびくびくしてたみたいだけど大丈夫なのかな?」

 

 唯一、リーベルが恋人の暴走の最中ずっと震えていたのを見ていた魔法不全の少年だけが、誰もが恐れる三本線の彼の真実の一端に触れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 レアン寮の寮室は、他の寮と同じように基本的には同性の生徒二人の同室である。だが特例として、優秀な成績を収めた者、映えある将来を約束された才能を持つ者には、彼らの信条たる「才能と自尊心」に基づき一人部屋が与えられる。完全なる実力主義であるレアンにおいて、才能と待遇はイコール。優れた者が他と同じ生活をする事は許されないのだ。

 

 そんな思想のおかげで望まなくとも勝手に上等な一人部屋を手に入れたリーベル・ワイスハウストは、それが当然と言うように付いて来たラブを伴って自室へと帰って来た。

 

 扉が閉まる、その直後にラブがステッキを振って部屋全体に防音魔法と強力な施錠魔法を施した。部屋が音一つ漏れない完全な密室空間になったのを確認して、同級生の中でもトップクラスの魔法の腕を軽々と披露したラブはリーベルに目線を送る。

 そしてそれを確認したリーベルは、その芸術品のような美形を、まるで何かに怯えるように変えて----

 

「あ、あの……ラブちゃん……お願いだから、もう許してください」

 

 自身の右腕を握りしめて絶対に逃げられないように固定した捕食者たる彼女に、涙目で情けなく許しを乞うたのだ。

 

 その光景を、先ほどまで食堂にいた学生たちに見せれば誰もが我が目を疑い、幻影魔法にかけられたと確信するほど現実味が欠如したリーベルの姿。

 あのミステリアスで、美少年で、美少女の婚約者から慕われ、次期神覚者に最も近いと噂されるリーベル・ワイスハウストが、こんな情けない顔をして格下である二本線のラブに慈悲を乞うなんてありえないと。

 

「え〜、なんのことぉ? 私はただ、当然の権利をもらっているだけだよ? 杖に貯めた魔力をまるでダーリンがやったみたいに霧散させるタイミング、完璧だったでしょ♡」

 

 だがそんな愛しの男の豹変を目にした少女は欠片も驚いていない。それも当然。なぜなら誰もが恐れる三本線のリーベル・ワイスハウストは彼本人と彼女が作り出した幻想なのだから。

 

「だ・か・ら、こんなに頑張った私に、サービスしてくれてもいいよね?」

「ひぅっ!?」

 

 ふぅ、とリーベルの耳元にラブが息を吹きかけながら彼の制服の下に手を這わせる。それに彼がキャラ崩壊も甚だしい情けない悲鳴をあげると、加虐心を刺激された彼女はより蠱惑的な声を意識して彼の耳へと甘い吐息混じりの囁きを浴びせる。

 

「ダーリンのここも……ほら、大きくなってる♡ そんなに私に可愛がってもらいたかったの?」

「んっ……! それは、あなたが触るから……っ!」

「ラブちゃん……私のことはそう呼ぶようにって……忘れたの?」

「……ぁ!」

 

 脳を蕩けさせるラブによる聴覚攻撃と股間部へ伸ばされた細い指先による愛撫。その二つの刺激に、顔を真っ赤にして震える様はもう白髪と赤目も相まって悪魔と言うより小兎だ。

 

 これこそがリーベルの本来の性格。気が弱くて純粋で心優しい少年。人としては美徳だが、魔法使いとしては褒められた物ではない性格。多くの生徒たちが見せられてきた彼の姿は、彼の側に立つ少女によって緻密に作られた紛い物。

 

 先の食堂での一件も、『対抗寮の人間を観衆の前でボコボコにした彼女を杖さえ見せずにカッコよく止める神童』をやるためのお芝居。それもわざわざ彼が言葉を発したタイミングでラブがまるで自身の魔力が掻き消されたように抑えると言う、寮の監督生でさえ騙せる無駄に洗礼された無駄な技術を使っているのだ。

 

 あの時リーベルは不可視の魔法を使ってなどいない。本当に何もしていないのだ。なのにまるで彼が何かすごい魔法を使ったかのように彼女が見せたのは、彼の正体不明の凄さを周りの生徒に印象付けるため。なぜならーーーー

 

「ふーん、抵抗する気? 魔力はあるのに魔法を使えない無能者のくせに、私に勝てると思ってるの? ねぇ、ダーリン?」

「っ、ぁ……それは……ッ!」

 

 先天性魔法不活性。三本線の痣を持ち、常人の数十倍の魔力を保有していながらそれを魔法として使うことが出来ない不能。それが、リーベル・ワイスハウストがラブの助力を借りて隠し続けている秘密。魔法絶対主義の今の社会において、魔法不全の者とほぼ同じ存在と言っても過言ではない異常。

 

「もしこの事が私以外の誰かに伝わったら大変だよね〜。きっと魔法局に捕まって、隔離されて、殺されちゃうの。つまり、ダーリンの生殺与奪は、私が握ってるんだよ♡」

 

 リーベルの体が死の恐怖に震える。彼は自身が魔法を使えない体だと気づいてから、両親さえも欺いて生き続けてきた。自身の持つ桁外れの魔力をハリボテに、他者に関心のない孤高の天才を演じた。誰も信用せず、いつ自身の秘密がバレるか常に怯えながら。

 

 だがその秘密が、イーストン魔法学校に入学してから数週間、とある出来事をきっかけにこの少女にバレてしまった。

 「ああ、終わった」と絶望するリーベルに対して、しかし彼女が取った行動は彼にとって予想外で、そしてある種予想内でもある行動だった。

 

「それが嫌なら、わかってるよね? いつもみたいに、今日もいっっっぱい愛し合うの♡」

 

 『この秘密を守るのを手伝う代わりに、私の言う事をなんでも聞く恋人になる事』

 

 そんな無茶苦茶な内容を突きつけてきた彼女を、文字通り生死を決める情報を握られてしまったリーベルは断る事ができなかった。

 それから彼は、このピンク髪の腹黒美少女と毎日体を重ね合い、体液を交換し合う淫猥な日々を送る事になってしまった。

 

「あむっ、ちゅる、じゅっ、ずずじゅ!!」

 

 多くの男子生徒をその愛らしい要素と小悪魔的なあざとさで魅了したラブの唇が、リーベルの口を塞ぐ。そのまま口内に侵入した小さく可憐な舌が、まるで貪るように少年の内側を堪能する。それに抵抗する事は、彼には出来ない。魔法と言うアドバンテージ、弱みを握られていると言うイニシアチブ、何よりも幾度と繰り返された情事で立場をわからされてしまっているから。

 

「じゅっ♡ れろっ♡ ほら、もっとダーリンの舌を私のに絡めるの♡ でないと、ダーリンが裸の私と毎日抱き合って寝てるって事。写真付きで学校中にバラしちゃうよ♡」

「……っ!? んっ、んふっ……じゅぷっ、じゅぅぅっ……!」

 

 キスだけで興奮のボルテージが高まってしまったラブが、さらにお互いの唾液を混じり合わせたいがために彼を脅す。その内容に覚えがあるリーベルは、おとなしく隙間なく自身の口に吸い付く彼女の唇を通して向こうの口内へと自身の舌を進ませる。

 彼女の語った内容は、リーベルの寮部屋の合鍵を持っている彼女が、毎日ベッドに裸で潜り込んで来て自身の体を押し付けているというのが真相だ。

 

 だが学校でもトップクラスの美少女で、普段からリーベルとの仲の良さを周りに喧伝する彼女がそんな事を言えば多くの人がその話を鵜呑みにし、翻って彼が今まで築いてきたミステリアスな美少年像は木っ端微塵に砕け散るだろう。

 

「じゅるる♡ あっ♡ ちゅずず♡ ぢゅぱっ、じゅっ♡」

 

 お互いの舌をなめくじのように絡ませ、口内に溜まっていた唾液を全部相手の物と交換するまで続けられる舌でのセックス。それは獣のように性欲丸出しでありながら、顔立ちが整った二人が行えば額縁にでも載せられそうな愛の睦み合いだ。

 

「んっ、ああ♡ こんなにビクビクしちゃって。私より可愛いなんて、普通なら許さないけど……ダーリンなら許しちゃう。だって、こんなにいじめたくなっちゃうんだもん♡」

「----ッ!?」

 

 そして唇を蹂躙してリーベルの顔を自身の唾液塗れにしたラブが、今度は彼の上半身に目を付けた。彼の制服を捲り上げて男にしては華奢で、少女のようにきめ細やかな肌と乳首を指先と舌で刺激し始めたのだ。

 極上の美少女による胸への愛撫。時に舌先で捏ねくり回し、指でツンツンと突いてくるラブのテクニックは、完全にリーベルの性感を理解している。

 

「ほら、クリクリ♡ あはぁ、もうダーリン反応よすぎぃ♡ ちゅぷっ、れろっ、んあぁぁ……♡」

 

 ラブの可愛らしい小さな舌先が、リーベルの乳輪の周りを円を描くように転がる。レアン寮でもトップクラスの美少女の唾液がマーキングするように一人の少年の上半身をコーティングして行く。その刺激と生暖かい感触に、少年は口を必死に抑えて耐えていた。

 

 なぜならリーベルを感じさせ、射精させる事だけに特化したラブの責めはどんな娼婦よりも彼を気持ちよくさせる術に長けていたから。

 

「もう、せっかく気持ちよくしてあげてるのに声を抑えるなんて許さないんだから♡」

「んぃっ!? んああっ!!」

 

 そして弱みを握って自分に絶対服従にした美少年の、そんな唆られる抵抗を黙って許すほど自分絶対主義のラブは優しくない。

 

「ふふ、もうこんなに勃っちゃって。ダーリンは本当エッチなんだから♡」

「あっ、んんっ!!」

 

 乳首への愛撫で勃起した性器を、ズボンの上からその亀頭を円を描くように指でくすぐるラブ。その顔に興奮と悪戯気な笑みを浮かべた彼女によって、ツンツンと刺激するたびに蠢くテント下の肉棒が、弄ばれているとわかっていてもその怒張の高まりを止める事が出来ない。

 

「ほら、直接触ってほしいの? でもだ〜め♡ 私から愛されてるのに我慢しようとしたわる〜いダーリンのおちんちんは、このままパンツの中に射精させちゃうの♡」

「っ、それはやめ、んいぅっ!?」

「カリッ♡ あんまりうるさくすると、乳首噛みちぎっちゃうよ?」

 

 ラブからの男として到底許容できない無様射精に抵抗しようとしたリーベルだが、彼の儚い反抗心は乳首を甘噛みされた上でズボンの下の亀頭を摘まれた事で黙らされた。

 

「はぁ♡ つんつん……ほぉら、出しちゃえ♡ 私の指でおちんちんの穴くすぐられて、射精しちゃえ♡ パンツの中に無駄に魔力だけ高いだけのヨワヨワ遺伝子、びゅびゅって吐き出すの♡」

 

 甘く蕩けるような声色から繰り出されるラブのメスガキ感たっぷりの煽り。それはどんなプライドの高い男でも思わず下半身を抑えたくなる小悪魔の誘惑だ。

 それを性感帯を刺激されて正常な思考が出来なくされたリーベルが、そんなダメ押しに加えられるAMSRに耐えられるはずがない。

 

「ほら、イケ……イクの!」

 

 ラブの魔性の雌声が最後の一押しと脳を震わす。同時に彼の性器をズボン越しに擦っていた彼女が、膝を折って股下前にしゃがみ、ちゅっとその陰部に口付けて----

 

「ぅっ……あっ……イクッ……!」

 

 びゅ、びゅるっ!

 

 リーベルは、自分を脅す少女の手によって自身のパンツに射精すると言う雄として最上級の屈辱を味わわされてしまった。

 

「あはぁ♡ ざまぁないの。私をこんなにメロメロにしておいて、手を出さないダーリンが全部悪いんだから」

 

 射精の快感で頭を霧に包まれたリーベルに、ラブの一人言を聞く余力はなかった。それどころか、パンツを汚し、ズボンにまで浮き出て来た精子の染みをチロチロと舐める彼女の責めに、睾丸に残された僅かな残液まで搾り取られてしまう。

 

「んふっ、ああ……っ♡ ほんと……ひどい臭い……♡ はぁ、はぁ……こんなに臭い、こびりつけたら、もう洗っても取れないの……!」

「あっ、ああ……!」

 

 小馬鹿にするような言葉とは裏腹に、興奮したようにリーベルの股間に鼻と口を埋めたラブが彼のズボンとパンツを下ろしにかかる。

 そして勢いあまりすぎて地面に押し倒す形になったラブは、自分の今の姿が誰がどう見ても、美少年の恥部を鼻息荒く露出させようとする変態痴女でしかない事に気づいていない。

 

「あはぁ♡ ダーリンのおちんちん、ぴくぴくと震えちゃってるの♡ そんなに、このラブちゃんに射精させられたのが嬉しかったの?」

「うっ……ううっ……み、見ないで……!」

 

 引き摺り出したリーベルの勃起チンポ。白濁液がこびり着いたその怒張を見た瞬間、淫欲の熱がこもった吐息を思わず漏らし、発情した犬のように口から舌を垂らすラブは、もう元の小悪魔で可愛らしい彼女とは大違いだ。

 

 もうすっかり男側よりも興奮している事を隠す余裕のない彼女だが、そんなラブの姿は幸運な事に恥ずかしさに目を瞑るリーベルは気づいていなかった。

 そしてそんな被虐心を唆る愛しの男の姿に、メスガキであるラブが反応しないわけがない。

 

「だ〜め♡ ダーリンのおちんちんは、しっかり弱みとして、私が支配してあげるの♡ んあっ、じゅぷっ♡」

「ひっ、あああ!!」

 

 口を開いて、彼のそそり立つ肉棒を咥え込む。口内の生暖かい熱気と粘膜を多分に含んだ頬肉の感触に、押し倒されたリーベルの体が跳ねた。それを押さえつけるように、肉棒を喉奥深くまで飲み込み、両手で彼の腰を抱きしめる。

 

「んじゅっ、じゅぼっ、じゅるるる♡」

「んんんん゛ん゛……ッ!!?」

 

 そしてそのまま激しく始まったストロークに、リーベルは抵抗の意思を無くしてされるがままになった。ラブが自身の愛らしい小顔が無様にヘコむほど強烈に肉棒に吸い付き、何度も唇と頬裏で男の性感帯を刺激している。

 下品に鳴り響く水音はそれだけ彼女の口淫の激しさを物語り、自身の口から出し入れされる肉棒を見る彼女の瞳は、少年の分身への深い愛情に燃えている。

 

「じゅずずっ、んっ……ぢゅろぉぉ……♡」

「……ッッ!? ぉっ…….あっ! ま、待って……もう、やめ……! ひああっ!!?」

「うるひゃい……! ほっほとだまっへ、わたひの喉奥にしゃへいするの……!!」

「う、ぁぁああ……!!」

 

 容赦のないラブの口淫に、リーベルの亀頭からどろりと濃い我慢汁が垂れ落ちた。それを舌肉で感じ取るや否や、まるで巷で人気の飲むアイスを食べるように、彼女は尿口を吸引した。そこから出る雄汁と、そしてその奥で愚かにも射精しまいと抵抗を続ける精子たちを吸い出すために。

 

「じゅずずずっ……! ぢゅるるるっっ!!」

「ひあっ!? ぁっ、ぁあああ……っ!!」

 

 水音を強く響かせ、口角から唾液をじゅぼじゅぼと溢れ落ちる。ラブの自慢の小悪魔のような愛らしい顔が、頬裏が肉棒に張り付いた下品なひょっとこフェラ顔を晒す。

 

 昔の彼女なら自分の可愛さを損なうような事は死んでもしなかっただろう。だが初恋を幼い時にこの少年に捧げ、以来ずっとその気持ちを報われない恋心だと抑え続けて、しかし奇跡のような幸運が重なって彼を自分の物とする事が叶ったラブにとって、もう自分の可愛さなんて二の次だ。

 

 ラブの一番の喜びは、リーベルと愛し合う事。それも情熱的に、獣のように、お互いの体と心を貪り合うようなセックスで。

 

「ふぅーーッ♡ ちゅぶっ、ぢゅぅぅっ!」

 

 フェラのためにしゃがんだラブの開かれた股間から愛液が太ももをつーっと滴り落ちる。それを、リーベルへ奉仕する口の動きを止める事なく彼女は指で掬う。そしてそのまま流れ落ちて来た地点へと戻るように指を滑らせれば、興奮による汗で濡れた鼠蹊部にたどり着く。

 そこを、これからこの口の中の肉棒で愛してもらえるのだと思うだけで、ラブの口淫の速度はより激しさを増すのだ。

 

「うあっ、ラブちゃん……! もう、出る……出ちゃうっ……ぅぅっ、ぅあああ!!」

 

 ラブの口内全体が自身の雄棒を締め付け、唾液でコーティングする感覚に、リーベルは腰砕けになって情けなく二度目の射精を吐き出される。その瞬間を、口内で肉棒がビクリと跳ねる感覚で敏感に悟ったラブがぐいっと頭を肉茎の根本へと下ろす。

 喉肉に、彼の亀頭が当たる感覚。同時に喉で肉棒を締め付ける。そうすれば、彼の粘着質で塩っけのあるドロドロの精液が自分の胃の中へと注がれるとわかっているから。

 

「……んじゅっ! じゅるるっ、じゅずずっ……! んっ、んくっ、ごくっ……♡」

 

 噴射された熱い精液が、ラブの喉奥へとびちゃびちゃとぶち当たり、それを小悪魔は嬉々として喉を鳴らして飲み込んで行く。愛しい男の欲望の波を、全身を震わせながら一滴も無駄にしないと鼻息荒く体に取り込むのだ。

 

「んあっ♡ はぁぁっ♡ ダーリンのおちんぽ汁、ぜ〜んぶ飲んじゃった♡ んちゅっ♡ れろ、ちゅるっ……♡」

 

 自身の唾液塗れにした肉棒をラブがようやく口から取り出す。射精の快感で放心するリーベルを上目遣いで見上げ、自分の口内に精液の残りがない事を口を開いて見せつける。そして顔を真っ赤にする愛しの彼の姿に乙女心をキュンキュンと高鳴らせながら、ラブは舌を再び少年の亀頭に伸ばす。そこに付着した残液を舐め取るお掃除フェラをするのだ。

 

「あはぁ♡ ダーリンのおちんちん、もう二回も射精したのにまた固くなってる♡ そんなに、ラブちゃんとエッチするのが好きなんだ〜♡」

 

 舌が男の敏感なカリ裏や尿口を擽るたびに、ムクムクと半勃起状態だったリーベルの陰棒は再び大きさを取り戻して行く。

 それに対してリーベルを煽るような事を言うラブだが、その実彼女の方が少年の何倍も興奮していた。発情したように赤らんだ瞳と頬は隠しようがなく、先ほど鼠蹊部に伸ばした指がそのままびしょびしょに濡れたピンク色のショーツをずらしてアソコを弄っている。

 

「じゃあこのまま、セックスしてあげるの♡」

「うわっ!?」

 

 だからもう我慢できないと、ラブはそのままリーベルを彼のベッドへと押し倒した。仰向けで押さえつけた彼の腰に馬乗りになり、そのままスカートの下に手を入れて濡れた下着だけを脱ぎ捨てる。

 

 それ以外の服は脱がない。この方が、実はリーベルは興奮するのだと、ラブは何度も体を重ねる中で恋人の制服エッチ好きな性癖に気づいている。

 セックスの後は臭いが残らなように制服を念入りに洗わなければならないのが難点だが……そんな物、好きな男と幸せなエッチが出来る幸福に比べれば些事でしかない。

 

「どう、ダーリン? 私の脱ぎたてのパンツと、下着を履いていないスカートの裏を見た感想は? 言わなくてもいいの。すっごく勃起してるおちんちんを見れば、ダーリンがこういうのが好きだって、丸わかりなんだから♡」

 

 自分の下着をリーベルの顔前で広げ、スカートをたくし上げて何も履いていない股座を曝け出す。それを見て恥ずかしそうにしながらも視線を釘付けにしてしまう彼の姿に、ラブの加虐心と恋心が刺激される。割れ目から、とろとろと期待汁が流れ出すのを雌として抑える事が出来なくなる。

 

 だからラブは、この興奮の一割でもいいから彼に感じて欲しいと、手に持つ自身の下着をリーベルの口の中へと突っ込んだ。

 

「ふむぅっ!?」

「どう、ダーリン? ラブちゃんの恥ずかしい汁がいっぱい染み込んでる、女の子の下着の味は? とっても興奮するでしょ?」

 

 ぐりぐりとリーベルの口奥に濡れたピンクの下着を押し付けて、そこに溜まったラブジュースを彼の喉へと流し込む。自分がさっきまで履いていた下着を、好きな人が口に含んでいる。その光景だけで、ラブの子宮は疼いた。股から流れた発情液が彼のお腹へとどろりと溢れてしまう。

 

「もし口からパンツを吐き出したら、罰としてダーリンの子供を卒業前に孕んじゃうよ? だんだん大きくなるお腹を学校で見せびらかして、食堂で私とダーリンの子供がここにいますって宣言するの」

 

 口に咥えさせられた下着を反射的に吐き出そうとするリーベルの動きを牽制する。その効果は絶大で、ラブが口にしたそんな脅しの未来計画に、目を見開いて少年の体は止まってしまう。

 そして動かなくなった彼の股間の肉棒を優しく手で包みながら、ラブは自身の陰裂へとその亀頭を重ね合わせる。

 

「そんなことしたら、ダーリンは婚約者を学生妊娠させた性欲お猿さんって思われちゃう♡ 今まで必死に作って来たキャラクターも、全部台無しになって、もしかしたら魔法不能の秘密もバレて犯罪者行きかも♡」

 

 言いながら、その時はパパに頼んでリーベルをお金で買い取ってもらって私の側にずっと置いとけばいいやと、ラブは思う。彼女の父親はラブのためならなんでもするのだ。一人の魔法が使えない事がバレてあらゆる人権を剥奪された美少年を娘にあげるぐらい、お願いすれば喜んでやってくれるだろう。

 

「そしたらダーリンは一生私の奴隷として飼ってあげるの♡ ラブちゃんを気持ちよくさせる事しか価値のない、私専用の性奴隷に♡」

 

 そんな自分の所有物となった場合のリーベルのもしもの未来を想像して、脳を甘く痺れさせたラブは恥丘に押し当てていた肉棒を腰を下ろして膣中へと受け入れた。

 

「んっ、はぁぁぁ……ッ♡♡」

 

 ぐぼっと空気が漏れる音を鳴らして、膣口がリーベルの肉棒の先を飲み込んだ。それだけで下半身が痺れて、下腹部から脳の先端まで電流のような快感がラブを貫く。

 だがそれだけで満足は出来ない。繋がった性器同士をゆっくりと深くまで結合させる。陰茎がゴリゴリと膣襞を刺激しながら、自身の最奥へと入って来る。二人の体が一つに繋がって行く。

 

「あっ♡ あああ……♡ んっ、ふぅぅーーッ♡」

 

 コツンっと、自身の子宮口とリーベルの亀頭がキスをする。二人のお尻と腰がぴったりと重なり合った事を肌で感じて、ラブは胸を満たす温かさに包まれながら熱い吐息を漏らした。

 

「それがイヤなら、ね? そのままラブちゃんの下着をお口であむあむと味わいながら、私のおまんこでおちんちんを気持ちよくするの♡ 我慢も恥も捨て去って、びゅーびゅー私の膣中に射精して♡ そうしたら、避妊の魔法だけはちゃんと使ってあげるから♡」

 

 そして膣全体で咥え込んだ彼の肉棒をぎゅぅぅっと愛おしげに締め付けながら、ラブは腰を上下に動かす。彼の怒張が自身の蜜壺を押し広げながら前後する快感に、顔をだらしなく蕩けさてしまう。

 

「んあっ♡ あひっ、んぉおおっ♡ お゛っ♡ お゛おぉぉおっ♡♡」

 

 愛する男の陰棒のカリ首が膣口のビラビラを擦るところまで引いてから、腰を深く落として亀頭に子宮口を潰してもらう。それだけで無限大に近しい多幸感と快感が頭を走り抜け、ラブの口からは狂ったように喘ぎ声が奏でられる。

 

 そしてその嬌声の大きさに比例するように、ラブの肉棒に尻を打ち付ける速度がどんどん速くなってくる。

 腰を持ち上げ、下ろす。ただそれだけの繰り返しが生み出す恋人との愛の快楽。それに最初のセックスをした時からどハマりして、もはや中毒と言えるほどリーベルの肉棒に依存しているラブは、きっともうこの行為から死ぬまで抜け出せない。いや、死んでも魂にまで刻まれたリーベルとのセックスの快感が、転生しても彼を求めて疼くだろう。

 

「あっ♡ お゛っ♡ ダーリン♡ ダーリンも、腰動かすの♡ 私のまんこに、おちんちん突き刺して子宮をぱこぱこするの♡ あっ、ああっ♡ ダ、ダーリンは、私の物なんだから……♡ 卒業しても、一生私の物として可愛がってやるの♡ ダーリンの人生、死ぬまで私と一緒に、たっぷり愛し合うのぉぉっ♡」

「んっ、んんんっ!!」

 

 まるで獣のように、リーベルに覆い被さったラブが彼の肉棒を貪る。ばちゅん♡ばちゅん♡と打ち合う肌同士が奏でる卑猥な音の旋律さえ、今のラブには愛おしい。自分と彼が生み出した、二人だけのデュエット。愛の音楽。

 

 ばちゅん♡ ぱんっ♡ ぐちゅっ♡ どちゅっ♡ ぶしゅっ♡ びちゃっ♡

 

 リーベルの部屋を、しばらく男と女の愛し合う音だけが支配する。二人の交じり合う男女の結合部からは汗と愛液の混合液が滴り落ち、ベッドシーツに大きなシミを広げて行く。

 

「ーーーーッッ♡♡」

 

 ぶるりと、リーベルに跨るラブの体が仰け反って震えた。絶頂したのだ。しかし彼女はその余韻も抜けない内に再び腰を振って、肉棒を膣道で吸引し始める。

 

「おっ……♡ おほっ♡ あ゛っ♡ あ゛♡ おお゛ぉ♡」

 

 惚けた笑みを顔に貼り付けながら、ラブはもう狂ったように腰を振るだけの雌犬と化していた。もう僅かに残っていた理性を投げ捨て、ただ愛しい男の剛直を子宮で受け止めて彼を射精させるために膣を締め付ける全自動オナホ。彼女の股から香る強烈な雌臭とドロドロとしたゼリー状の本気汁が、そんなラブの溶け落ちた意識を表していた。

 

「ぉ゛〜っ♡ おお゛〜〜っ♡♡ ダーリンっ♡ ダーリンっっ♡ しゅきぃぃ♡ だいしゅきぃッ♡ 結婚しよ♡ 膣中出しして、子供作って、結婚するのぉぉ♡」

 

 ラブの愛欲に任せた愛の告白。それは理性も意識もなく、快感から飛び出した言葉だったが、だからこそ偽らざるラブの本心だった。

 

「ーーーー」

 

 ただ惜しむらくは、あまりにリーベルを獣欲のままの快楽漬けセックスをしてしまったせいで、言われた本人がほとんど意識を飛ばして聞こえていなかった事か。

 

「イクッ! イクイクッ!! またイグッ♡ お゛あ゛っあ゛っ! だ、ダーリンもイッて……! 私の膣中にダーリンのザーメン射精して……っ!!」

 

 だが快楽で視界を曇らせているのはラブも同じ。愛するリーベルがもう快感以外何も感じれないほど脳を溶かされているとも知らず、彼女は彼の自身のパンツを咥えたままの口に勢いよくキスをする。

 

「んっ……!」

 

 そしてそのまま自身の愛液と彼の唾液を吸ったパンツを舌で押しのけ、その下に隠れていた彼の舌を巻き取って、じゅずすっ♡と情熱的な交尾をする。

 お互いの舌を絡め合い、興奮で火照った胸を押し付け合って、ラブは自身の子宮口で彼の亀頭を咥え込む。その瞬間、確かに膨らみを増した怒張の先端から、小悪魔が望んだ愛の汁が迸った。

 

 びゅるるるるる!!

 

「ん゛っ……! ふう♡ ふううう♡ んあ゛っ、んんん゛ん゛……ッッ♡♡♡」

 

 ラブは全身で彼を感じながら、彼の遺伝子を載せた暖かいものが注がれる感覚に絶頂する。繋げた口は決して離すことなく、射精する亀頭を捕まえた子宮口の締め付けを弱める事なく、ラブは今日もその名の通り愛しい男の愛に満たされる。

 

 愛欲と性欲に溺れた小悪魔が、ようやく恋人の意識がない事に気付いて我に返るまで、その後三度の膣中出しを子宮で受け止めるのだった。

 

 

 

 

(はわ……はわわわわわ…………!! また、やってしまったぁぁぁ!!!)

 

 情事を終えた後、眠るリーベルの隣でラブ・キュートは頭を抱えて涙目になりながら数時間前からの自分の言動を後悔していた。

 

(何がダーリンを一生私の奴隷として飼ってあげるよ! なーにが卒業しても私の物として可愛がってあげるよ!!)

 

 ラブの頭の中に過ぎる、理性を失う前の自分が彼に投げかけた、自分の本心とはあまりにかけ離れた言葉の数々。ボフンッと枕に顔を埋めて、うぎゃぁぁぁ!!と内心で悲鳴をあげる彼女の姿はリーベルが見れば目を疑うほどに豹変していた。

 

(私はただ、ダーリンと本当に愛し合うカップルになりたいだけなのに〜〜!!!)

 

 ラブ・キュートはリーベル・ワイスハウストが異性として本当に好きなのだ。この世で一番彼を愛して、幸せにできるのは自分だと心底から思っているほどに、ラブはリーベルを想っている。

 ただそれを想い人に伝えることを、彼女の幼少から培ったあざといメスガキパーソナリティが悉く邪魔しているのだ。

 

 好きな人の前でテンパってしまう人と言うのは大勢いるが、ラブもまたその一人。ただ彼女の場合は、テンパって自身の本心を言えないどころか想い人を煽ってしまうと言う事。

 

(あっ、でも今日の私を止める演技をしたダーリンの顔すっごくかっこよかった……♡)

 

 ラブが食堂でのリーベルの姿を思い出して興奮に震える。あんなに膣中出ししてもらったばかりなのに、好きな人のイケメン姿を思い出すだけで頬を赤く染め、下腹部がまた熱くなってしまう。

 

(でも、その表情をダーリンを馬鹿にした連中を助けるためにしたってのは……ムカつくの)

 

 だがそれも、自分の大好きな顔を引き出したのが愛する彼の事を侮ったアビス生だと言うのが、ラブの心を深い憎悪で染め上げる。

 

 あの時、ラブは本当にアビスの男子生徒たちを殺す気でいた。

 

 なぜなら、自分が好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで大好きなダーリンを、少しでも侮るような事を言った連中には、生きる価値なんてないのだと、ラブは本気で思っているのだから。

 

 だからあの時ラブが口にした言葉に、嘘や演技は一つもない。純然たる本心で、陰る事のない絶対的な世の理を示すように、ラブはリーベルを尊敬しなかった連中を殺そうとした。敬虔な信徒が朝のお祈りをする習慣に疑問を抱かないように、ラブはそれが当然だと心から信じている。

 

 もしあの場で少しでもリーベルの静止の声が遅ければ、ラブは彼らを風魔法でバラバラの切断死体へと変えていただろう。

 だからあの時のリーベルの演技は、演技でありながら彼らを助けるために必死にやった物なのだ。それがわかるからこそ、ラブの嫉妬心は膨れ上がる。自分と愛し合う以外にそんな必死な感情を他人に向けるなんて許せないと。

 

「ダーリンの誰にでも優しいところは本当に大好きだし、愛してる。でも、それを振り撒く相手は選ぶべきなの。少なくとも、他寮のクズ共なんかにダーリンの優しさは相応しくないの」

 

 濁った瞳で、自分の愛するリーベルが価値もないような連中が傷つく姿を目にして心を痛める姿を想像する。彼が魔法不能者だとわかれば、即座に彼を差別して殺そうとして来るような連中に、リーベルが笑顔を浮かべる姿を。

 

(ーーーーああ、なんて胸糞が悪いの)

 

 そんなの絶対許せるわけない。彼の優しさを受ける価値があるのは、彼の全てを知っても彼を愛せる自分だけなのだ。

 

「いっそしばらくダーリンを監禁して、私とセックスする事以外考えられなくする?」

 

 一瞬、そんな邪な考えがラブの頭を過った。彼の価値観を是正するために、徹底的に彼を調教して教え込む。リーベルが優しくするのは恋人の私だけでよくて、それ以外の人間には最低限の対応だけ……他寮の人間にはそもそも人に対する扱いさえする必要はないようにと。

 

 恐ろしい事を考えるラブだが、彼女の考えは実力主義の選別思想の持ち主が集まるレアン寮では珍しいものではない。

 レアンとは己の才で他者を支配する蛇の巣窟。ここに配属された生徒たちは、皆程度はあれ自分が選ばれた存在であると言う意識と才無き者には価値がないと言う、今の悪しき魔法界の理が染み付いている。

 

 だから自分がそんな才無き者であるが故に魔法界の理屈に染まっていないリーベルがレアン寮の中では異常なのだ。だからそんな彼の間違った価値観を正すのは、レアンの生徒として、彼の将来の妻としての自分の役目なのだと、ラブは自身の杖に手を伸ばそうとする。

 

「んっ……ラブちゃん……」

「はうっ……!!?」

 

 しかし、その手は微睡みに包まれながら自分の名を呼ぶ恋人の声に雷を受けたように止まる事になった。さらには「うむぅ……」と声を漏らしてラブの制服の袖を掴んで、それを毛布と勘違いしたのか引っ張って来る。

 

(か、かわわわわわわわわわわ……ッッ!!! 可愛すぎるのダーリン!! えっ、誘ってる? これ誘ってるの、ダーリン!? 一緒に寝ようって事なの! そう受け取っていいんだよね!!)

 

 そのあまりにも加護欲をピンポイントで抉る姿に、邪悪な企みが一瞬で掻き消えたラブは眠るリーベルの体に抱きついて自身の制服で彼の体を包み込んだ。

 そのままお互いのセックスしたばかりで熱を残した体を重ねて温め合いながら、ラブは先ほどの計画はまたそのうちでいいやと後回しにする事を決めた。

 

「まあ、チャンスはいつでもあるの。また今度、しっかりベッドの上でダーリンに教え込めばいいの。だって、私とダーリンの愛を邪魔できるやつなんて、この学園には一人もいないんだから♡」

 

 余裕綽々と、唇を蠱惑的な三日月に変えながら、ラブは愛する少年の胸元に頬を擦り付けながら微睡みに落ちる。この温もりと幸せが、自分の元から無くなることなんて絶対にないのだと、この世界の魔法使いらしい傲慢で油断した考えを抱きながら。

 

 その考えが大間違いであり、彼女は何をしても今すぐリーベルを縛り付けて快楽で男のプライドも何もかも溶かして自分に依存させるべきだったとラブが気づくのは、全てが手遅れになってからだった。

 

 

 

 

 

 

 ラブはレアン寮の七魔牙(マギア・ルプス)と言う組織に所属している。

 あの次期神格者に最も近しいと言われるリーベル・ワイスハウストが、同じ神格者に近しいアベルと協力して他寮の神格者候補を潰すために自分より実力が劣る二本線の恋人を派遣した…………と言うリーベルのミステリアスさと得体の知れない強さを見せつけるためにラブが所属したそこが、本格的に他寮からのコイン乱獲を始めるためにリーベルの元を離れなければいけなくなっている間に、それは起きた。

 

「僕、マッシュさんに弟子入りしました!!」

 

「……………………………いや、どう言う事?」

 

 よりにもよってその標的となっているアビスのコイン持ちの生徒といつの間にか親交を深めて、あまつさえ師弟関係になっていた愛しの恋人。ラブはただ鳩が豆鉄砲を喰らったような顔でそう呟くしかなかった。

 

 ラブのラブラブなカップル生活は、瞳をキラキラと輝かせる恋人から告げられたまさかすぎる報告に、その後あえなく大きな戦いの流れに飲み込まれていくのだった。

 

 ラブ・キュートがリーベル・ワイスハウストと両想いになれるかは、魔法不全の筋トレ馬鹿のみぞ知る。

 

 





ラブ・キュート
 好きな子をいじめちゃう恋愛クソ雑魚女子。チヤホヤされて育ったせいで、どう自分の恋心を表現すればいいかわからない。
 この後彼氏をマッシュに取られたと思ってアベルによるレモン誘拐事件に私怨込み込みで参戦。「この泥棒猫がぁぁ!!」とマッシュに突っ込み、あっさりとKOされた。その後事情を聞いて駆けつけた彼氏くんによって介抱され、「私を捨てないでぇぇ!!」と泣きながら縋り付く事になる。
「ねぇねぇ、ダーリン♡ 今日はどこに行く? 実はダーリンと行きたいと思ってたカップル用の防音個室付きレストランがあって、一緒に行きたいなぁって…………え? マッシュさんとランニングする約束がある?…………………は?」

リーベル・ワイスハウスト
 桁違いの魔力しか取り柄のない無能者。魔力量だけなら、ウォールバーグやイノセント・ゼロにも比す。それが故に、魔法界に無能者であるとバレれば魔力サーバー化か、子種生産期不可避な未来しかない可哀想な子。
 ラブの事は昔会って一目惚れしてた。でも魔法使いとして輝かしい未来がほぼ約束されている彼女に迷惑をかけれないと恋心自体諦めていた。なのになんか向こうから脅迫して関係を迫って来て、嬉しい反面彼女に相応しい相手にならないとと無能者なのにめちゃくちゃ強いマッシュに弟子入りした。
「ダーリンはそのままでもとっっっても素敵なの! だからあんな意味わかんない奴のところに行く必要はないんだからね? ね? ーーーーね?」

マッシュ
 ご存知筋肉で全てを解決する男。リーベルの事は同じ魔法が使えない仲間である事を知って親近感が湧いた。だから自分みたいに強くなりたいと頼み込んできた彼を心良く受け入れた。結果、リーベルとの筋トレ中はずっと謎(笑)の女にストーカーされる事になる。
「おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれ……馬鹿なアドラ生のくせに、よくも私のダーリンを独占してぇぇ……ッ! はうっ!? ダ、ダダダ、ダーリンの腹チラ!? それに汗に塗れたダーリンのうなじ!? はわわわわわわわ!!!?!? エッ、エッチすぎる! セックス中よりエロいとかどうなってるの!?」


ここまでお読みいただきありがとうございます。

 令和の、曲は知ってるけど内容は知らないアニメ一位。Creepy Nutsさんの歌に痺れてアニメ一気見したノリで書きました。個人的にはレモンちゃんでも何か書きたいけど、多分そっちは陵辱系になりそう。
 ラブちゃん原作だと七魔牙戦以降ほとんど出番ないのに、アニメだとビジュと声優さん効果でちょっと出番増えてるの好き。そしてアニメ版だと声優繋がりでかぐや様みが強い。
 

もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています

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