※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

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 都市伝説解体センターの最重大なネタバレがあります。未プレイの方は是非とも原作をプレイしてから見てください。



都市伝説解体センター(福来あざみ) 純愛 後編

 

 

「……っ、あっ……。あっ、れ……ここは……?」

 

 目が覚めて、最初に感じたのは薄寒さだった。冷たい床の感覚を頬に感じて、俺はいつ地べた寝てしまったのだろうと思案する。

 だけど見開いた視界に映る景色が見慣れたどの場所でもないと脳が認識した瞬間、弾かれたように覚醒した。

 

「……ッ! ここは……痛ッ!?」

 

 体を起こそうとした途端、微かな痛みが手首と足首から伝わった。それでようやく自身の状態に意識をやった俺は、自分の体に取り付けられた拘束具の存在に目を見開いてしまう。

 

 両手を背中に回した状態でキツく縛る厚い革製のバンテージ。両足もまた身動きが取れないように足首を強く結ばれていて、それが部屋にある支柱に繋がれている。

 

 どうしてこんな事になっているのか。その理由を、必死に意識を失う前の記憶を引き出して思い出そうとする。

 

 確か、歩の作戦通り無事に上野天誅事件の真犯人たちの決定的な証拠を保存した動画データを確保して、最後の宣戦布告のために黒澤警備局長の自宅をジマーたちに襲撃させたはず。

 

 そこまでは計画通りで、でもそこでジャスミンが歩の仕掛けた罠にかかってしまって――――そうだ。俺は、ジャスミンを止めようとしたんだ。SAMEZIMA管理人、いや俺たちが用意した影武者がいる拠点に突入しようとする彼女に、それは罠だと伝えようとした。

 

 それは俺たちの長年の復讐計画を危険に晒す行為で、だけど俺は大切な存在となった彼女を、死ぬかもしれないトラップを仕掛けたあの場所に行かせたくなかったんだ。

 

 それで彼女に電話をかけようとして、その直後にあざみが帰ってきて、それで……それで……?

 

 鈍い痛みがフラッシュバックする。

 首元に当てられたスタンガンの存在。

 目を見開く俺を見つめる澱んだ目をしたあざみの……違う、歩の眼差し。

 

 つまり、この状況を作り出したのは――――

 

「目が覚めたみたいね」

 

 声が、部屋にこだました。

 ドロリと濁った情念を内包した、彼女の凍てつくような美声が耳を打つ。

 

 視線を声のした方に向けると、そこにはやはり彼女がいた。

 如月 歩。俺にとって妹のように大切な女性。そんな彼女が、底冷えするような退廃的な笑みを浮かべて俺を見下ろしている。

 

「どう……して……?」

 

「どうして? ふふ、それをあなたが言うの? いいえ、言えちゃうのよね。だってわたしは、あなたの家族、大切な妹。それ以上の存在にはなり得ないものね」

 

 俺の疑問に、彼女は嘲笑うようにそう答えた。でもその嘲笑は、俺に向けた物ではない。まるで自分自身に言っているように聞こえる。わかりきっていた答えを、ずっと先延ばしにしていた自分を恥じるような。

 

「ねえ、ヘデラ。本当にわからないの?」

 

 アユミが、縛られた俺に覆い被さるように伸し掛かる。両肩に手を置き、真正面から見下ろすような姿勢。濁った彼女の眼差しが有無を言わさないとばかりに妖しく瞬き、だけどその瞳の奥に俺は理性の光を見てしまった。

 

 そう、彼女は冷静なまま俺をどこかの部屋に監禁している。壊れてしまったわけでも、狂ってしまったわけでもなく、百年に一度のギフテッドとしての天才の思考を持って、俺をこうするのが一番正しい行為だと算出しているのだ。

 

「俺が、ジャスミンにSAMEZIMA管理人のいる拠点は罠だと伝えようとしたから、か?」

 

「…………ふふふ、やっぱりわかってない。落第よ、ヘデラ」

 

 思い当たる理由。俺がアユミにした、しようとした裏切り行為。だがそれを、彼女は見当違いだとばかりに笑い捨てた。

 そして代わりに、彼女は懐から何かを取り出した。それはあざみとしての彼女がよく使っているスマホだ。その画面を、彼女は俺に見えるように起動した。

 

『あっ、あんっ、ああッ!!』

 

「!!?」

 

 直後に響いたのは、女性の喘ぎ声。同時にスマホの小さな画面にまるで隠し撮りされたかのような男女の営みが映し出される。

 

 一瞬、歩が見せる映像を間違えたのだと思った。でないと、彼女がこんなどこかのエロサイトから拾って来たような動画を見せるはずがないと。

 

 でも、気づいてしまった。スマホのスピーカーから流れる快楽に喘ぐ女性の声に、やけに聞き馴染みがある事に。映像に映る男女が交わる車の車内に、あまりにも見覚えがありすぎる事に。

 

「セックス……したんでしょう? 止木警視正と」

 

「!!?」

 

 それは自分とジャスミンだ。告白したあの夜に、そのまま体を重ね合った時の光景。その瞬間が、お互いの愛欲に蕩けた顔も、繋がり合った性器が出し入れされるところも、全てカメラに保存されている。

 

「ああ、別に浮気者なんて言う気はないわ。わたしとあなたは体の関係はあったけど、まだ恋人同士じゃなかったのだもの。だから止木警視正とのこれは、自由恋愛……若い時の火遊びよね」

 

『んあっ、ふかっ、イイッ! あいびー、セックス上手すぎる、ってえッ! あっ、ああッ! イッ、イクーーッ!!』

 

 蠱惑的な歩の声と、俺の肉棒に貫かれて喘ぐジャスミンの艶声。そのどちらに注目すればいいのか、俺はもうわからなかった。

 

「だから、別にいいの。わたし以外の相手で初めてを卒業した事も、許してあげる。それに、これは練習してくれたようなものでしょう? わたしと交わる前に彼女を使って、ね」

 

『あいびー、んっ、ぁっ……♡ ちょっと、休ませて……イッ、イキすぎて、体持たないから……あっ、あああ゛あ゛ッッ♡』

 

 歩の指先が逸物をズボン越しに刺激して来る。俺の性感をよく理解している彼女の愛撫はいつもならそれだけで達してしまいそうになるが、スマホから垂れ流されるジャスミンとのセックスの映像が快楽に翻弄されそうになる俺の意識を抑制した。

 

「こんなに激しく出し入れして……止木警視正のアソコはそんなに気持ちよかったのかしら?」

 

『わかっ、わかったから……ッ! んいっ、あっ、あっ♡ あたしも、あいびーのこと好き! だから、もっと激しく突いて! あたしを、あいびーで満たして!!」

 

 歩のスマホの中で、熱に浮かされた俺が激しく逸物を正常位の姿勢でジャスミンの陰裂に突き込む。口では止まってと言う彼女がだんだんと正直になって行って、その顔が喜悦と快楽にだらしなく蕩ける姿に、この時の俺は情欲を強く刺激されたんだ。

 

「あの止木警視正が形無しね。すっかりあさましい女の顔をするようになって……ふふ、さすがわたしのヘデラ。警視正を虜にするなんて、簡単すぎたみたいね?」

 

『ぁっ……はあっ、ぁぁ……こんなに、射精して……ん、ちゅっ……』

 

 ジャスミンの陰裂から引き抜かれた肉棒から白濁液が彼女の体へと降りかかる。警官として鍛え上げられた引き締まった腹筋が白く塗装され、動画の中の俺たちは自然と互いの熱を交換するようにキスをしていた。

 

 そこで映像は途切れる。厳密にはアユミがスマホの画面を消したのだ。

 そこでようやく彼女の顔に視線を戻した俺が見たのは、妖艶に微笑む魔性の女の姿。

 

「でも、これは所詮まやかしでしょ? あなたも、止木警視正も、どちらも本当の自分を偽って成り立たせた薄氷よりも脆い関係」

 

 俺とジャスミンの関係は、互いがテロリストと警察官と言う相容れないパーソナリティを隠し合っているが故に辛うじて結ばれた繋がりだ。

 

 その事実を、アユミは淡々と俺へと突きつけた。向こうが俺の正体を知った時、破綻するのが目に見えているのだと。

 

 そのとおりだろう。だから俺は自分から終わらそうとしたのだ。ジャスミンの携帯に、自分こそがグレートリセットを企んだ黒幕だと証明する証拠を残して。

 そうすることで、俺はジャスミンへの罪悪感とアユミの兄がわりとしての責任感を清算しようとしたんだ。

 

「ヘデラの全てを本当に理解しているのは私だけ。あなたの好きな物も、好きな話題も、好きな仕草も、好きな声色も、好きな愛撫も……私は全部わかってる」

 

「もちろん……ヘデラが私の罪を被ろうとした事も、全部」

 

「……っ! それは……んぐっ!?」

 

 アユミが耳元で囁いた言葉に、反射的に何かを言おうと開いた口が彼女の口によって塞がれる。同時に、口内に侵入してきた舌が俺の思考を溶かすように口中を舐め回してきた。

 

「んちゅっ、じゅるる……♡ ちゅぷっ、ちゅううっ……♡」

 

 頬裏を、歯茎を、舌裏を、アユミの舌が入念に唾液を塗して行く。それはまるで、俺の口からジャスミンの残り香を上書きするようで。

 

「じゅぱっ、んんっ……♡ ちゅる、ちゅずずっ……♡」

 

 アユミのキスは止まない。お互いの唇が重なってから、何分と経ったのかわからなくなっても彼女は俺を離そうとしなかった。もしかしたら、これは彼女なりの俺への罰なのかもしれない。俺が二度と彼女を裏切らないようにと、徹底的にわからせるための。

 

「んっ、ああ……♡ 大丈夫、ヘデラはもう苦しまなくて良いのよ。警察はわたしたちを捕まえる事はできない。あなたの罪悪感はわたしが全部溶かしてあげる。いいえ、無くなるまでわたしが一生愛してあげるから」

 

 その情熱的な接吻に、やがて酸欠気味になって意識が曖昧になってきた時、ようやく俺は解放された。

 だが意識が回復した時、いつのまにか俺の視界は布か何かで封じられ、口にはボールギャグと思しき物を咥えさせられてた。

 

「でもその前に、夜遊びが過ぎた悪い子にはお仕置きしないとね。たっぷりと……体の隅々まで……」

 

 その蠱惑的で、同時に強い執着を感じさせる声が耳を満たした時、俺は先ほどの酸欠になるほどのキスが罰の始まりでしかなかったのを知ったのだ。

 

「じゅるるる、じゅぷっ、ぢゅぅぅっ♡」

 

「れろれろ、んちゅっ、ちゅぷぅ♡」

 

「ん、あぁぁ♡ じゅずずっ、んふっ、んんんッ!!」

 

 それから、文字通り全身を俺はアユミの舌に嬲られた。

 

 耳の穴から足先まで。それどころか、逸物からお尻の穴までの全てを。

 如月歩の唾液が隙間なくコーティングして行く。

 俺という人間の所有者は誰なのか、決して消えないようマーキングするのだ。

 

 何分、何十分、一時間は越しただろう。

 それだけの長い間、俺はアユミに罰せられ続けた。

 

 視界を封じられた状況でのその罰は、どんな責苦よりも辛くて。俺は何度となく射精しそうになった。だが肉欲が限界を迎えそうになる度に、アユミはまるでわかっているかのように舌責めを止めるのだ。俺が、射精出来ないように。

 

「言ったでしょ? これはお仕置きなのよ、ヘデラ。射精して気持ちよくなったら罰にならない……でしょ?」

 

「ああ、でも」

 

「――――もしあなたが、私の膣中で射精したいというのなら別だけど」

 

 睾丸から送られた大量の精子をパンパンに溜め込んだ肉竿に、じゅわっと熱い何かが押し付けられる。

 それが下着を脱ぎ捨てたアユミの陰裂なのだと、目隠しされながらでも俺はすぐにわかってしまった。

 

「どう、ヘデラ? 射精……したいでしょ? びゅるるるって、この固く勃起したペニスからザーメンを吐き出したいでしょ?」

 

 じゅりっ、じゅぷっ、じゅずっ♡

 

 アユミが俺の肉茎に蜜壺の入り口を押し付けながら上下に扱く。彼女の秘部から漏れた愛液と、俺の僅かに溢れ出ることを許された我慢汁が混ざり合い、男女の結合を推奨する卑猥な淫音を響かせる。

 

「なら、どうすればいいかわかるでしょ? 何を言えばいいか……わかるでしょ?」

 

 ああ、これは悪魔の誘惑だ。

 如月歩と言う、百年に一人のギフテッドによる堕落の誘い。

 それは、どんな甘美な味わいよりも甘く、俺の脳を蕩けさせる。

 

 彼女の腰が、僅かに浮く。今まで彼女の股コキによって射精一歩手前まで膨らんでいた俺の肉棒が、またしても最後の一押しをお預けされて苦しそうにうめく。

 

 そんな俺に対して、アユミは嗤って。

 

「『セックスしたい』」

 

 耳元で、俺が救われる(射精できる)唯一のワードを提示する。

 

「そう言えば、あなたは射精できるわ。私の膣奥に熱くて濃いザーメンを何度も、何度でも吐き出せるの」

 

 くちゅり♡と、アユミの陰裂が亀頭へとキスをする。あなたの行くべき場所はここよ、と優しく導いてくる。

 

 その誘惑に、俺の射精欲に狂った脳は反抗できない。それが罠だとわかっていても、もうアユミの魔の手から逃げ出せない。

 

 限界まで射精を寸止めされ続けた肉棒が歓喜に震えて、早く俺に諦めてしまえと訴える。アユミの蜜壺から垂れてきた濃厚な本気汁が、早く観念しろと俺に降伏勧告を告げてくる。

 

「射精出来ないのは苦しいでしょ?」

 

 ああ、苦しい。とっても苦しい。

 

「我慢させられるのは、辛いでしょ?」

 

 辛いよ。すごく辛い。

 

「今まで私のせいで誰かを騙し続けて、嫌だったでしょ?」

 

 うん。誰かを騙すなんて、ずっとずっと嫌だったんだ。

 

「もう、楽になっていいんだよ……ヘデラお兄ちゃん」

 

 それは努兄が死ぬ前の、昔のアユミの声。

 俺の抵抗を削ぎ落とすための、彼女の最後の一押し。

 俺の精神を蕩けさせて、快楽と言う幸せへと突き落とす彼女のジョーカー。

 

 

 

 それに、俺は――――

 

 

 

 

『妹の……歩の事を頼む』

 

 

『いいよ。あいびーのこと、嫌いじゃないし』

 

 

『絶対……絶対行きましょうね! 約束です!』

 

 

「――――」

 

 

 

 蕩けていた脳が、芯を取り戻す。

 頭の中で響いた大切な人たちの声に、折れかかっていた心が再び燃焼する。

 

 こんな俺に最愛の妹を任せてくれた努兄の信頼を、嘘つきの俺を抱きしめてくれたジャスミンの信頼を、最低な俺を純粋なまま慕ってくれるあざみの信頼を、裏切ることはできない。

 

「……め、よう」

 

「……? どうしたの、ヘデラ。懇願はもっと大きな声で言ってくれないと」

 

 期待を隠しきれない蕩けた表情で顔を近づけて来る、俺の大切な妹。

 血も繋がってない、戸籍上でも何の関係もない、それでも確かに俺にとって大切な家族であるアユミ。

 兄を失ってから、ずっと俺に依存し続けて、そして俺も一度としてそれを拒絶しなかった樫辺 照の罪の象徴。

 

 それを、俺は――――

 

「やめよう、アユミ。こんなの、間違ってる……から」

 

 初めて、拒絶した。

 

 

 

 

 

 

 

「――――――――あら、そう」

 

「……え?」

 

 なのに、俺の身を切るような覚悟と共に口にした拒絶を、アユミはまるで想定の範囲内とでも言うように受け流した。

 

 そしてあれほど興奮していたと言うのに、急にスイッチが切り替わったかのように素っ気なく、俺から離れて行く。

 

「あ、アユミ……?」

 

 それが、怖い。覚悟を決めたはずの口から漏れた困惑の声は、どうしようもなく動揺していた。

 俺はまだどこかで、如月歩のことを甘く見ていたのではないか、と。

 

「あなたの覚悟は理解したわ。どうあっても、あなたの妹でしかない私(アユミ)じゃ受け入れてくれない事を」

 

 封じられた視界の先で、ガチャリと何かの器具を彼女が拾い上げる音が聞こえた。それが何なのか、予想する間もなく答えは俺の口を物理的に覆ってしまう。

 

「だから、諦めてあげる」

 

「んんん゛!!?」

 

 口をゴムのような何かで塞がれた。呼吸する以外の術を封じられ、俺はただアユミの恐ろしいほど冷静な声の響きに震えることしかできなくなる。

 

「ああ、安心して。これはあなたを守るためでもあるの。表の方では今、都市伝説解体センターをテロリストの一員だって根も葉もない噂を信じた愚かな連中があなたを狙ってる。そいつらに見つからないように、ここにいるのが一番なの」

 

 アユミが先ほどまでの陵辱なんてなかったかのように、今度は優しい声で幼い子供に言い聞かせるように言って来る。

 

 顔が彼女の胸に抱かれたのが感触で伝わる。愛情深く細心の注意を払って俺を抱きしめたアユミの手が、いい子いい子と頭を撫でた。

 

「だから、グレートリセットが果たされるまであなたはここに監禁させてもらうわ。そして全てが終わった後、止木警視正に何事もなければ、きっと彼女がここを見つけてくれるでしょうね」

 

 鼓動が熱く脈打って止まらない。触感も聴覚も安心を覚える情報しか感じていないのに、俺の第六感が全力で自分ではない誰かの身の危険を訴えている。

 

 そしてそれが誰なのか、唯一彼女が口にした第三者の名前から明らかで。

 

「何(・)事(・)も(・)な(・)け(・)れ(・)ば(・)……ね」

 

 そう、明らかにわざと含みを持たせて告げた彼女に、俺はただ声にならない叫びをあげた。

 

「そんなに暴れるなんて、よっぽど止木警視正に優しくされたのね。私のヘデラをこんなに愛してくれたこと……たっぷりとお礼しなくちゃね」

 

 ジャスミンが危険だ。今のアユミは、文字通り何をするかわからない。

 

 だけど、どれだけ焦燥に駆られても俺の体を縛る拘束は切れる気配なんてしなくて。そんな俺へと、アユミはさらに五感を奪うアクセサリーを取り付けた。

 

『あっ、ああ゛っ♡ あい、びー……奥、イイッ♡』

 

『んっ、んんっ♡ ヘデラ……好き、愛してる……私の、私のヘデラ♡』

 

「……っ!?」

 

 耳に付けられたヘッドホン。その左右のスピーカーから響いてきた異なる女性の喘ぎ声に、俺の危機感に染まっていた心は困惑と羞恥に固まってしまった。

 

「迎えが来るまで暇でしょう? だから特別に、止木警視正とあなたのセックス中の音声と、私とあなたの今まで全ての性行為の音声の録音を流しておいてあげる」

 

『イッ、イクッ……! あいびーので、イッちゃう……ッ! あっ、あっ、あああああ――ッ♡♡』

 

『ちゅっ、ちゅぱっ♡ ヘデラ、もっと……もっと私のアソコを舐めて……っ! んあっ、ああっ♡ ああぃ゛っ、イッ、イッ――!!』

 

 もう、アユミが何を言っているのか……俺には聞き取れなかった。俺の聴覚の全ては、ジャスミンとアユミの艶声で満たされてしまったから。

 

「ああでも……その録音は一度最後まで流れたらループしないようになってるの。だから、た(・)っ(・)た(・)一(・)夜(・)し(・)か(・)エ(・)ッ(・)チ(・)し(・)て(・)い(・)な(・)い(・)止(・)木(・)警(・)視(・)正(・)と、七(・)年(・)間(・)何(・)度(・)も(・)体(・)を(・)重(・)ね(・)た(・)私(・)とでは録音時間の長さに差が出ると思うけど、ごめんなさいね」

 

『あっ……♡ んっ……あいびー、出しすぎ……。コンドーム、もう無くなっちゃうじゃん。いや、別に責めてるわけじゃ……ん。あたしだって、もっとあいびーと……シテたいし……』

 

『ほら、ヘデラ……あなたのザーメン、またいっぱい私の体に着いちゃった。 ううん、いいの。もっといっぱいかけて、いっぱい私の口の中に注いで? 明日も、明後日も、明明後日も……ずっと、ずっっと……♡』

 

 左のスピーカーから響くジャスミンとの情事の記録が、少しずつ終わりに向かっていく。だけど右のスピーカーから響くアユミとの淫猥の記録は、まだ長い長い日々の序曲にも満たなくて。

 

「それじゃ、じっくりと聴いて思い出しておいてね。私と止木警視正……どちらがあなたと過ごした日々が長いのか。どちらが本当のヘデラを廻てくれていたのかを……ね?」

 

 アユミの気配が遠のいて行く。

 両耳を二人の大切な女性の喘ぎ声に犯されている俺に、そのことを気づく心の余裕なんてない。

 

 だから――――

 

「ええ、あなたに自分から私を求めさせるのは諦めたわ」

 

「私(アユミ)は、ね」

 

 ――――そんな、悪魔の嗤い声にも気づくことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『私が先輩を幸せにします。だから…………私を、選んではくれませんか?』

 

 ――――ふふ

 

『ち、誓います! 絶対、絶対先輩の隣からいなくなりません! 私は、生涯先輩に寄り添います!!』

 

 ――――ふふふふ!

 

『そ、それって……私と先輩は、こ、こここ……恋人!?』

 

 ――――あは、あはははははは!!

 

『先輩……いいですか?』

 

 ――――ああ

 

『ああ、いいよ。――――セックス、しよっか』

 

 ――――ご苦労様、あざみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この結末は、あざみがヘデラを好きになった時点で決まっていたの。

 どれだけ私を妹だからと拒絶しようと、他に好きな人ができようと、罪の意識に苛まれ続けるヘデラは必ずあざみに救われる(堕ちる)。

 

 私が作り出した、兄とヘデラが望んだ理想の私(あざみ)。

 純粋で、愛らしくて、人を疑う事を知らない素直な子。

 

 そして、ヘデラにとって最大の罪の証。

 

 彼はあざみの事を、本来ありえたはずの私の未来として見ている。兄さんが生きていて、私も復讐などに囚われずに、大好きな二人に愛されて育った如月 歩を。

 

 あざみを通して、自分のせいで掴み損ねたと思っている幸せなIFを、彼はずっと深い後悔と罪の意識と共に見続けている。

 

 その事を、私は初めてあざみとしてヘデラの前に立った時の彼を視て悟った。

 

 彼にとってあざみは、自分のトラウマを最も深く抉る毒であり……同時に、彼の心を救うたった一つの希望なのだ。

 

 それは一見矛盾しているようだけど、何も不思議じゃない。なぜならあざみの存在こそが、如月歩もまたあんな風に幸せな人生を歩めるのだと言う証明になるのだから。

 

 福来あざみが普遍的な善性の存在としてあればあるほど、彼の心は深い後悔と微かな希望を感じながら生きていける。

 今からでも如月歩は人生をやり直して幸せになれるのだと、一抹の望みを持てるのだ。

 

 それに気づいて、彼がそれほどまでに私を想ってくれていることに、恩讐の炎に囚われているはずの私の心はそれ以上の愛炎を滾らせられて。

 そして――――彼を手に入れる方法を思いついてしまった。

 

 彼は、あざみの幸せを誰よりも願っている。そして彼女が壊れてしまう事を、何よりも恐れている。

 

 だって、もし福来あざみが幸せになれなかったら――――それは翻って如月 歩もどうあっても幸せになれないと言うことなのだもの。

 

 なら、あとは簡単でしょ?

 

 福来あざみの恋心を受け入れなければ、彼女が壊れてしまうようにすればいい。

 

 そうすれば、ヘデラはもうどこにも逃げられない。自分の罪の意識そのものが、あの子と言う希望を守るために幸せ(恋人)になる未来以外掴めなくなるの。

 

 だから私はただ、あざみがヘデラを好きなって、彼のためなら狂ってしまうぐらい愛を深めてくれるのを待つだけで良い。

 

 そんなにうまくあざみが彼のことを好きになるかわからない?

 

 なるのよ。

 だってあの子は、私なのよ。

 私が望んだ、理想の如月 歩なのよ?

 

 そんなあの子が、ヘデラを狂おしいほど好きにならない理由がない。

 

 『私』が彼を愛さないなんて、絶対にありえないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――お前の勝ちだよ、歩」

 

「んっ、ぁ……はぁぁ……っ♡ やっと、あなたと一つになれたのね」

 

 人格を変える。

 福来あざみから五感と意識を交代してまず最初に知覚したのは、下腹部を押し上げる固くて熱い、ドクンドクンと脈動する肉の槍。

 

 ずっと。

 ずっと。

 ずっっっと、恋願っていた。

 夢にまで見た、ヘデラのペニス。

 

 それが、ついに。

 彼の意思で、彼が望んで、私の処女膜を散らして膣中へと挿入された。

 

「はあ、はあ、ぁっ……んんんっ……!!!」

 

 意識を切り替えて、私はまず真っ先に彼の腰元まで深く腰を下ろした。

 その理由は、ないとは思うがあざみの人格が深層心理に消えてしまった事で、ヘデラがこのセックスを中断しようとペニスを引き抜けないようするため。

 

 彼の肉棒がゴリゴリと私の処女穴を擦り、押し広げながら最奥まで一気に差し込まれる。カリ首が私の敏感な部分をグリっと抉り、狭い膣道を肉竿のザラザラが興奮に濡れた媚肉を瞬間的に蹂躙する。

 

「〜〜〜〜ッッ♡♡」

 

 言葉にならない快感が、雷のように全身を貫いた。皮膚という皮膚が過去最高の悦楽と幸福に粟立ち、昇天してしまうのではと思うほど思考が真っ白に染め上げられる。

 

「――ッ♡♡、――ッッ♡、――ぁっ♡♡」

 

 絶頂は、何度したかわからなかった。子宮口に彼のペニスの熱を感じて深い絶頂を決めて、それからは体が呼吸のために揺れる度にペニスを子宮に感じて何度も軽イキを繰り返している。

 

「ぁっ、おっ……♡ ほぉっ……♡」

 

 その快楽の暴力と言うべき衝撃は、どれだけ待っても消えてくれない。むしろ時間が経てば経つほど私の膣は彼のペニスの形を覚えて、より奥へ奥へと受け入れやすい容器として変わって行く。

 

 正直、予想外だった。こんなにも気持ちいいなんて、想像していなかった。ヘデラと結ばれる瞬間を夢見て、彼に内緒で収集したセックスの情報にも快楽の具体的なデータなんて載ってなかったから。

 

「ヘデラ……♡ ヘデラの、ペニスが私とぉ……ッ♡」

 

 彼が逃げないように背中に回そうとした手と脚は、絶頂の連続で弛緩したように力が入らない。だから今ヘデラに抵抗されたら、私は簡単に彼を離してしまうだろう。

 

 だけど、彼は離れなかった。私を拒絶しなかった。それどころか、むしろ快楽の波に溺れる私を優しく抱きしめてくれて。

 

「大丈夫か、アユミ?」

 

「ぁっ、う……うん、大丈夫、ヘデラお兄ちゃん♡」

 

 頭を優しく撫でる手と、耳を震わす聞くだけで幸せにしてくれる彼の声で、ようやく私は絶頂の高みから戻って来れた。その際に、つい昔のように彼を呼んでしまう。

 堕落させるための駆け引きとかではない、本当に『つい』呼んでしまったんだ。兄さんがいた頃の、人生で一番幸せだった時にしかヘデラ相手に使わなかったのに。

 

 つまりそれは、この瞬間が私にとって兄さんが生きていた時と同じくらい幸せな瞬間だという事なのだろう。

 

「大好き……ヘデラお兄ちゃん。もう、私を裏切らないでね」

 

 甘えるように、彼の胸に頭を擦り付ける。ううん、私は真実甘えてるんだ。打算も計算もなく、ただ兄に甘える妹のように、私はヘデラの温もりの中で幸せと安心に浸かる。

 

「ああ、俺はもう二度とお前の側を離れない」

 

 そう答えるヘデラの声には、覚悟と諦めと、少しの後悔が宿っている。でも、関係ない。これから私が、その全てを幸福一色に染め上げればいい。

 

 今まで私に尽くしてくれたように、今度は私がヘデラに死ぬまで尽くす番だ。

 

「大丈夫……ヘデラお兄ちゃんは私が一生幸せにするから。あざみと廻屋と、私の三人で」

 

「うん……俺も、お前たちを幸せにし続けるよ」

 

 ちゅっ

 

 お互いの誓いの言葉と共に、どちらともなく唇を重ね合わせる。それは結婚式の契りだ。この瞬間、私はようやくヘデラと結ばれた。

 

「動くよ?」

 

「うん、遠慮せずにヘデラの全てをぶつけて♡」

 

 見つめ合った体勢のまま、ヘデラの腰が動き出す。子宮口にまで深く挿入されたペニスが私の中身を撹乱するように擦りながら外へと引き抜かれて行く。

 それに寂しさと心細さを感じるのは一瞬。膣口から抜けるギリギリのところで止まったペニスは、そのまま勢いよく私と言うチンポケースの最奥に突き上げられる。

 

「――――オ゛ッ、ほっ♡」

 

 子宮口が彼の亀頭に潰されたのがわかった。自分からではない、彼の意思によって突き刺された肉棒は、さっきの比ではない性的快感を私の脳に叩きつけて、私はあっさりと絶頂した。

 

「っ、ああ゛あ゛ぁ……♡ あひっ、ああっ、あああっ♡ ヘデラ、奥っ、イイッ……! 私の膣、ぜんぶ、こすられ、ああッイイッ――!!」

 

 彼の腰振りに合わせて一緒に体を動かして二人でセックスを楽しもうと思っていた私の思惑は、たった一度のピストンで崩れ去った。

 与えられる快楽に、私はただ何もできずに彼の腕に抱かれながら喘ぐだけのあさましい牝にされた。

 

「イッ、クッ――!! あっ、あっ♡ まっ、待って、ヘデラ……! こ、これ強い、ああ゛ぁッ♡ 強すぎて、脳が焼け、焼けちゃ、んあああ゛あ゛ぁぁぁっ♡♡」

 

 本当に、計算違いだった。私はヘデラの事なら完璧に理解しているつもりだったけど、彼のセックステクニックに関しては止木警視正との一回のみで情報不足だった。

 

 どれだけ頭が良くても、組み立てるべき情報が足りなければ考察のしようがない。

 そして私は唯一のヘデラのセックス情報さえも、止木警視正への嫉妬から彼女が快楽に耐性のない淫乱だから簡単にイキ狂っているのだと思い込んでいた。彼と七年もセックス以外の肉体関係を結んでいる私なら、あんなにみっともなく乱れたりしないと。

 

 ええ、認めるわ。間違いだった。考察に余計なバイアスを入れてはいけないなんて、当たり前のことだったのに。

 

「んんいッ! ああ、激しい……っ! こんなの、無理……んあっ、あああ゛ぁ……ッッ♡ 堕ち、ちゃう……ッ! ヘデラのペニスに膣を突かれて、子宮口をいじめてもらう事しか考えられない変態に、堕ちちゃう……!」

 

 私はここに来て、初めて止木警視正に同情して共感した。

 

 これはダメだ。これは仕方ない。

 こんな頭がバカになるような極太ペニスによる釘打ちピストンを食らってしまったら、女はただ喘ぐしかないのだ。

 

「あああぁぁああ゛あぁ゛ぁ゛――ッッ♡♡」

 

 私も知らなかった膣内のGスポットが、彼の女殺しの極悪カリ首に見つけ出されて、何度も何度もいじめられる。

 

「乳首、捏ねないでぇッ♡ 今、乳首吸われて、甘噛みされながら子宮口突き上げられたら、排卵しちゃう♡ 卵子出ちゃう、から♡ もっとヘデラとセックスしたいのに、一発で妊娠しちゃう……♡」

 

 乳首を吸われながら膣をパン、パン、パンと突かれるだけで、愛する人との愛の結晶の一日でも早い懐妊を望む私の体は、本人の意思を無視して子宮を下ろして来る。

 

「お、お゛ッ♡ いや、こんな下品な、オホ声……聞かれたく、ないのに……ッ♡ んお、おおあああ゛あ゛ッッ♡♡」

 

 みっともない、あさましい牝の声が口から漏れるのを止められない。私の中に残っていた乙女心が羞恥を感じて必死に声を抑えようとするけど、子宮口に亀頭をゴリッ♡と激しくキスされたら呆気なく決壊して特大のアクメ絶叫をしてしまった。

 

「アユミ、どっちに射精して欲しい?」

 

「……っ、そ、れは……♡」

 

 そんな私の様子を見て、ヘデラが確認するようにピストン運動を弱めて質問して来る。彼の性技に翻弄されるままで完全に意識を真っ白に染め上げていた私にとって、それはようやくの休息だった。

 

 途切れさせないように必死に張っていた意識の線を緩ませる。呼吸を整えようと荒い息を吐いて、ヘデラの質問に答えようと口を開く。

 

 その最中だった。

 

「はぁ、はぁ……それは、そ――――膣中出し、してください……藍美先輩♡」

 

 ――――――――ッ!?

 

 今、私の口が勝手に別の言葉を紡いだ。

 妊娠の危険を思って外に出すようお願いしようとした私を、勝手に誰かが内側からその言葉を捻じ曲げたのだ。

 

 それが誰かを、一瞬だけ変わった口調からすぐに誰かわかってしまう。

 

 強い快楽で意識を失わないようにするのもやっとの私から、無意識に表層人格を奪ってヘデラとセックスしようとする存在なんて、彼女以外にいないだろう。

 

「先輩、キス……! キス、して……ください♡」

 

「あざみ!?」

 

 福来あざみ。彼女が、私から意識の主導権を奪う形で目を覚ましたのだ。

 

「ん、ちゅううっ♡ ちゅぱっ、じゅずずっ、じゅるるるっ♡」

 

 驚くヘデラの口に強引に吸い付いて、彼の口内を舌で犯して行くあの娘。それどころか与えられる快楽になすがままだった私とは違って、自分から腰を動かして止まっていたヘデラのペニスを膣で扱き始める。

 

 ぐじゅっ♡ じゅぼっ♡と、自身の体なのにまるで他人の性行為を目にしているような視点にされた私は、彼の分身を締め付けるあざみの見事な腰使いと膣圧に意識の底で目を見開いた。

 

「んあっ、ごめんなさい、先輩♡ セックス中に、意識、失ってたみたいです♡ 先輩に処女奪われたの、嬉しすぎて……♡ お詫びに、これからは私が先輩を気持ちよくします! 先輩はそのまま、射精したい時に私の膣中に出してください♡」

 

 ペニスを抜く時は膣肉にカリ首が多く引っかかって男側が気持ちよくなれるよう腰を回して、逆に挿入する時は膣の締め付けを強くして肉槍が膣道を押し広げる快感を相手に与えてあげる。

 

 私に意識を交代されていた時の事を、処女喪失の衝撃で意識を失っていたと思い込んでいるのに、目覚めてすぐにそんな性技を純粋を絵に描いたようなあの娘ができるはずがない。

 

 ならばそれは、本来なら私の持っている技術だ。セックスの技術だけはたくさん勉強して持っていたけど、いざ初めてやってみたら気持ち良すぎて実践する前に骨抜けにされてしまった如月 歩の持つ知識。

 

 それを福来あざみは無意識ながら同じ知識領域から拾って、使っているのだ。ヘデラの巨根からもたらされる快楽にただ溺れるのではなく、彼にも気持ちよくなってもらおうと一緒になって愛し合うセックスのために全身全霊で有効活用している。

 

 なぜなら彼女は、理想の私だから。

 セックスにおいても、あざみは私がしたかった理想の愛の形を見せてくれていた。

 

 それに、私は――――

 

「気持ち、いいですか、あっ、あっ、先輩ッ♡ おちんちん、すっごく硬くなってます……♡ 私の敏感な部分に、先輩の硬いとこが擦って、イッちゃいそうです……! あっ、んんっ、イッ――!!」

 

 ――――暗い嫉妬を覚えてしまった。

 

「――――ああ゛ッ♡ この、たとえあざみでも、ヘデラの初生膣中出しを、奪わせなんて、しないんだから……!」

 

「アユミ、なのか!?」

 

 あざみが絶頂によって意識を白濁化させた瞬間を狙って、再び意識の主導権を奪い去る。私より上手にヘデラとセックスして、そのうえ膣中出しまで味わえるなんて許せない。

 

 だから私は、体の自由が効くようになった瞬間にあざみがしてたのと同じように腰を動かして、ペニスが子宮口を貫くぐらい深くお尻を彼の腰に叩きつけて――――

 

「あ゛っ――――」

 

 秒で意識を絶頂の彼方に持っていかれて主導権を奪われた。

 

「――――あっ、ごめんなさい先輩! 私、また意識を失っちゃって! うう……先輩に任せてくださいって言ったばかりなのに……恥ずかしい……!」

 

 ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡

 

「今度こそ、先輩と射精まで一緒です! 私も、先輩と一緒にイケるように頑張りますから! だから二人で、気持ちよくなりましょう♡」

 

 じゅぼっ♡ じゅぷっ♡ ばちゅっ♡

 

「あっ、ああっ! 感じます、先輩のがお腹で大きくなってるのが……ッ、私もすごいのが来そうです! 頭が、蕩けちゃいそうなのが、あんっ、あはぁ♡」

 

 あまりの快感に深層心理の中で意識を飛ばしていた私は、下腹部で膨らむ熱く愛おしい肉の感覚と、無意識で繋がったあざみの悦びの感情で目を覚ます事ができた。

 

 でも、それだけだ。さっきとは違って、今の私はあざみから精神の主導権を奪い返せない。二度のセックス中の絶頂による失神(実際は私と意識を交代)で学んだのか、彼女は絶対に意識を飛ばさないようにイクのを耐えている。

 

 私が一秒ともたなかった、亀頭が子宮口をこじ開けて赤ちゃんの部屋を内側からばちゅん♡と叩かれる暴力的なセックスの快楽を、あの娘はピストンのたびに感じているはずなのに。

 

「ああ゛あ゛イイ゛ッ♡ いつでも、射精して、ください……先輩ッ♡ 私のおまんこは、いつでも先輩の赤ちゃん産む準備、できてますから……!」

 

「くっ、ああっ……! あざみ……っ!!」

 

 この体の主導権も、セックスの主導権も、いつのまにかあの娘が握っていた。ヘデラが本当に膣中出ししていいのか迷っているのに、あざみの腰使いが膣中出し以外の選択肢を認めないとばかりにがっしりと彼のペニスを咥えて離さない。

 

 そしてその時が来た。

 

「う、ああ゛っ! 出る! 射精するぞ、あざみ(アユミ)!!」

 

「「……ッッ!!」」

 

 彼のペニスがビクンと臨界点を超えたのか大きく脈打つ。それを敏感に感じ取ったあざみが、勢いよく自身のお尻をヘデラの腰に叩きつけて、最奥までペニスを飲み込んだ。

 

「膣中出しして……ッ! 私を、幸せ(お嫁さん)にしてください!!」

 

 びゅるるるるるるる!!

 

 体の内側を火傷しそうなほど熱い精液が蹂躙し、爆発するような快感と幸福感が全身を何十、何百と駆け抜ける。子宮内を彼の遺伝子を載せた白濁液がびちゃびちゃと満たし、それでもなお注がれる熱射が真っ白に染められて精液タンクとなった胎を撹乱して行く。

 

 その悦楽は、一瞬にしてあざみを果てのない絶頂へと導いた。

 

 つまり、私が入れ替わる隙が出来たと言う事で。

 

 そして――――

 

「――――――――ッッッ♡♡♡♡♡♡」

 

 脳が焼かれた。意識を交代して、その圧倒的幸福感と人生最大級の性的快感の掛け算に、私のヘデラ限定セックス弱者の意識じゃ一秒だって持つはずがない。

 

「ああああ゛あ゛ぁあアアぁーーーーッッ♡♡♡♡♡」

 

 でも今回違ったのは、私が失神アクメをして主導権を取り戻したはずのあざみもまた、意識を覚醒して即座に失神アクメを再び決めた事だ。

 

「――――んあああッッ♡♡♡」

 

「イッ、イクーーーーッッ♡♡♡」

 

 膣中出しアクメで意識を飛ばして切り替わって、一秒と経たずにまた切り替えられて種付け射精で幸せ絶頂失神で切り替わるを繰り返す。

 

 あざみ。アユミ。あざみ。アユミ。あざみ。アユミ。

 

 何度も、何度も、私とあざみは絶頂の無限地獄に取り込まれる。いや、それはむしろ天国なのかもしれない。

 愛する人に孕ませられる快感を与えられながら短期間に何度も至高の絶頂を味わえるなんて、私たちにしか体験できない。

 

「「あああ゛あ゛ア゛ア゛ぁぁーーっっ♡♡♡」」

 

 そしてついには今どちらが主人格を担っているのかもわからないほど混濁とした意識の中、それでも私たちは絶対に変わる事のない同じ想いを叫んでいた。

 

 この先、一生変わる事のない、どんなデマにも掻き消される事のない、私たちのたった一つの真実を。

 

「「ヘデラ(先輩)、大好きいぃィァあああっっっ♡♡♡」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 Q:如月 歩(福来あざみ)と樫辺 照(幸下 藍美)の真実とは?

 

 1:二人は天誅事件の被害者である。

 

 2:二人はグレートリセットを計画したテロリストである。

 

 3:二人は両想いの夫婦である。

 

 

 

 A:__________

 

 

 

 

 【解体完了】

 

 

 

 

 

 

 

 

 止木 休美警視正。そう書かれた自分の警察手帳を見ながら、あたしは屋上で黄昏るしかなかった。

 

 眼下に広がる東京の街は今も混乱が収まらない。そこら中でパトカーのサイレンが鳴り響き、それに倍する抗議や野次が飛び交っている。もしかしたら、そう遠くないうちに暴動が巻き起こってもおかしくはないだろう。

 

 廻屋 渉……いや、如月 歩たちにより計画されたグレートリセットを、あたしたちは止める事が出来なかった。

 

 崩壊と審判。

 イルミナカードに予言された破滅は、日本国民全ての個人情報の流出と言う最悪のサイバーテロとなって訪れた。

 

 名前、年齢、顔写真、経歴、SNSの過去の投稿、個人間のメッセージのやり取り、クレジットカードのパスワード、銀行の送受金履歴などなど。

 およそインターネットを介して行われたやり取りの全てが、赤裸々に開示されることになったのだ。

 

 今までネットで匿名をいい事に好き勝手な事を発信していた者たちは、唐突に自分が軽い気持ちで行って来た批判や、いじめに対して社会的責任を課される事になった。

 

 それは自業自得で、ざまぁみろと笑えればどれだけ良かったか。暴露されたのが、そういう罪には問われないが信用を完全に失う類の悪事だけならば、あたしもそう思えたかもしれない。

 

 だが如月歩の復讐がそんなもので済むはずがない。

 

 ネットに存在する全ての個人情報が明かされると言うことは、その人間が行っていた、もしくは現在進行形で行っている、隠して来た犯罪行為も明かされる事を意味する。

 

 売春、横領、裏金、隠蔽、強姦、殺人。

 今まで権力によって覆い隠されて来た著名人や公的権力者の犯罪が全て流出したのだ。

 

 その結果、政治家、報道機関、政府関係機関、そしてあたしたち警察組織にも大勢の逮捕者、懲戒免職者が続出した。

 

 議会は与党も野党も大混乱で、国民支持は過去最低。議員の総入れ替えも視野に入れなくてはいけない段階らしい。

 そんな状況を嬉々として報道して囃し立てるマスコミは、今は自分たちの醜聞の収束に精一杯で、最近はどのテレビ局も謝罪会見しかやっていない有様だ。

 政府関連機関などもう目も当てられない状態だ。元より怪しい噂の多かった機関は洒落にならないレベルの組織的犯罪の証拠が流出して、そうでなくとも個人レベルの汚職が数多く発覚している。

 そしてそれを即座に取り締まらなければいけない警察も、つい先日生中継で明かされた現職の警備局長による殺人事件の隠蔽の加担、またこのサイバーテロを予告までされていたのに防ぐ事が出来なかった事で、市民の怒りの矛先を一身に受ける事になって業務を遂行するのも困難な状態だ。

 

 グレートリセット。それは文字通り、日本という国に壊滅的な被害を与えたのだ。

 

 少なくとも向こう一年は、日本の経済は完全に停滞を余儀なくされるだろう。そして国際的な立ち位置でも、日本はもう二度と主要国と肩を並べる事は出来まい。

 

 何よりも、各国の重鎮が日本に招待されている時に起こった未曾有のサイバーテロと言うだけでも国際的信用はガタ落ちなのに、そのお偉方の前でこれから会談する大臣たちのスキャンダルがネットに載ったのだ。

 

 きっと、日本がかつてのように戻る事はもう不可能なのだろう。

 そんな悲観的な推測が頭を過り、あながちそれも否定できないだけの情報を持つ立場にいるから、あたしはため息をつく事しかできない。

 

 唯一被害を免れたのは、公安が管理するクローゼットのようなネットワークから完全に隔離された場所くらいだ。だがそれも、如月歩にすでに侵入を許している時点で、いくらかの非解決事件の流出は避けられないのだろう。

 

「本当、とんでもないことしてくれたよ」

 

 あたしの脳裏に、大切な親友だと今でも思っている福来あざみの正体であった如月歩の顔が浮かぶ。純粋無垢を形にしたようなあざみーとは真逆に位置するような、陰鬱さに満ち溢れるやさぐれた彼女の顔。

 

 結局、この事件はクローゼット行き。非解決事件の一つとして封印されることになった。理由は警察庁のサーバーがサイバーテロに使われたから、なんてお得意の不祥事の隠蔽だ。きっと、このことも視野に入れてたんでしょ。

 

 おかげでこの大事件を引き起こした彼女を、警察は捕まえることは出来ない。だって、そんな犯人はいないんだから。

 彼女も、そして彼も。警察は罪に問えない。

 

 そう、彼。グレートリセットを引き起こしたもう一人で、この事件の主犯とされている人。

 

「あいびーは……あいつは、今どうしてんのかな」

 

 幸下藍美。本名、樫辺 照(かしへ てらす)。

 あたしの、大切な相手だったはずの人。でも、今ではもうわからない。あたしは、あいつのことを何も知らなさすぎたから。

 

 数日前に見た彼の調査報告書に履歴された情報を思い出す。

 

 如月兄妹が育ったのと同じ孤児院出身であり、親しい者からはヘデラと呼ばれていたらしい。

 如月努を兄のように慕っており、彼が世間から謂れのない罪で叩かれていた時も無実を証明しようと躍起になって走り回り、当時の警察庁副総監だった黒澤が証拠を揉み消すために放った部下によって負傷。

 その後、如月努の自殺を契機に行方をくらませる。一年後、彼と思しき焼身自殺死体が発見された事で社会的に樫辺 照は死んだものと処理された。おそらく、これは如月歩と彼によって偽装工作された物だったのだろう。

 

 それから名前を変えた彼は、如月歩を教唆して如月努を自殺に追い込んだ人間たちへの復讐を計画し、実行に移した。

 日本始まって以来の最大級のサイバーテロの実質的な主犯。そう、報告書には書いてある。あくまでも、如月歩は彼に洗脳されて復讐を手伝わされた人間だと、そこには綴られていた。

 

 なにそれ。ふざけんな。そんなの、あいびーじゃないでしょ。信じない。信じたく、ない。

 

 だって、あたしの中でのあいびーはあの夜、あの車の中で止まってしまっているから。

 あの時、あたしに告白したあいびーが嘘だったなんて思いたくない。調査対象者と本気の恋仲になるなんて、潜入捜査員として絶対にいけない事なのに、それでも受け入れてしまったぐらい、あたしはマジだったんだ。

 そんな気持ちにさせてくれたあいつとの日々が、あいつの言葉が、不安気に助けを求める顔が、嘘なわけないだろ。

 

「せめて……あたしに何か言う事あるでしょ」

 

 手に持っていた缶ジュースを握りつぶして、もうどこにいるかもわからない、たった数日だけの恋人となってしまった彼に文句の言葉をぶつける。

 届くはずなんてない。それでも、言わずにはいられない。

 

 あんたがジマーに誘拐されたって、病院のベッドで聞いた時どんだけ心配したと思ってんのよ。富入さんの静止振り切ってまで病院抜け出して、あんたの行方を追ったんだから。

 言っとくけど、あざみーはあたしが生まれて初めて本気で好きになった恋人なんだかんね?

 

 それなのに、あんたはそのままあたしの前からいなくなった。グレートリセットが起こって、あざみー……如月歩と共に行方をくらました。

 

 …………ねえ。それは、あいびーの意思だったの? あたしに何も告げずにいなくなる事を、あんたが決めたっての?

 

 もしそうなら、マジぜってぇ許さない。必ず見つけて、捕まえて、一生公安預かりで閉じ込めてやる。この国には、逮捕することができない人間を超法規的措置で収容する場所がちゃんとあるんだから。

 

 でも、もし違うなら。あんたが、如月歩に無理矢理連れて行かれただけと言うなら、あたしは――――

 

「あー、くそ。らしくないこと考えた」

 

 頭を振って、一瞬脳裏に浮かんだ思考を霧散させる。何考えてんだ。あたしは警察だ。それが、テロリストを個人的な感情で追いかけるなんて許されるわけない。

 

 馬鹿な考え。第一、二人の行方は公安が必死になって探しても影さえ踏めなかったんだ。あたし一人で探しても、そうそう見つけられるはずないだろ。

 

「はぁ……仕事に戻ろ」

 

 これ以上一人で黄昏ているのはまずい。今のあたしは、仕事に忙殺されている方が心地良い。

 そう思って、潰してしまった缶を屋上のゴミ箱に捨てようとした時、携帯の着信音が鳴った。

 

 上からの指令かな、と考えてポケットから公安用に配備された特別制のスマホを取り出す。サイバー対策も機能も、今一般層に普及している最新型の世代よりも二世代は上の物だ。そう言う物をいち早く下ろしてもらえるように、IT企業と警察のお偉いさんは内々で取引してたりする。

 

 ま、それでも如月歩のサイバー攻撃は防げなかったわけだけど。

 

 そう心中で愚痴を溢して、あたしはスマホをタップして今届いたばかりのメールに目を通して――――

 

「…………は?」

 

 その送り主に、思考が止まった。

 

 『如月歩』。そう表情された名前と、『報告とお誘い』と言うメールの題名。

 

 その意味を咀嚼するのに十秒近くかかって、理解すると同時にあたしは自分の目を疑った。

 

 なぜ? どうやって? どうして今になって? そもそもこれは本物?

 

 いくつもの疑問が連なって、思考が纏まらない。だが指先は勝手にメールを開こうと、画面をタップしていて。

 

「――――ッ!?」

 

 そして表示された内容に、今度こそあたしは言葉を失った。

 

 メールの中にあったのは添付された画像だ。たった一枚だけの、JPG画像。

 

 どこかのベッドの上で裸で抱き合う如月 歩とあいびー、樫辺 照の自撮り写真。生気のない、少し黒ずんだ瞳で笑うあたしの恋人と、まるで勝ち誇るように嗤う怪物の姿。

 

 そしてその画像の下には、たった二行だけの短い言葉とどこかの住所と思わしき物が添えられていた。

 

【あなたも一緒にどうですか? ジャスミンさん】

 

【あの夜の続き、したいでしょ?】

 

 メールの題は、『報告とお誘い』。

 

 これはつまり、そう言うことなのだろう。

 あの日、あたしの下腹部の内側から感じた彼の温もりが蘇った。写真に映るあいびーの壊れた笑みと、交じりあった裸に目が奪われる。その彼の体に手を回して、当然のように隣を独占する如月歩の姿に、頭が沸騰したようにぐちゃぐちゃになって。

 

「そこは、あたしの……!」

 

 冷静になれ。こんなの見え透いた挑発だ。向こうが愚かにも尻尾を見せたんだ、今すぐこの住所を特定して上に報告すべきだ。

 

 あいびーに触るな。よくもあいびーを。あいびーにそんな顔させるな。今助けに行くからあいびー。あたしが、あたしがあたしがあたしが。

 

 あたしの中で、今すぐ富入さんに報告すべきだと言う警察官としての自分と、もしかしたらあいびーとまた会えるかもしれないと言う女としての自分が対抗する。

 

 そして、あたしは。

 警視正の止木 休美/都市伝説解体センターのジャスミンとして、このメールに――――

 

 

 

 

 





幸下 藍美(樫辺 照)
 アイビー、別名をヘデラの花言葉「死んでも離れない」。
 家族として、歩の事を愛している。女性として、ジャスミンの事を恋している。守らなければいけない希望として、あざみの事を想っている。共通しているのは、彼は彼女たちの幸せを強く祈っていると言う事。
 グレートリセットが終わった後、全ての罪を被り主犯として警察に自主する気だった。そのための証拠も、すでにジャスミンの携帯に潜り込ませていた。ただ自分を想う彼女の情念を、彼は甘くみすぎていたのだ。
「彼のことを教えて欲しい? わたしのヘデラ。それだけよ。これ以上の情報は必要ないでしょ?」
 
福来 あざみ
 あざみの花言葉「私に触れないで」。
 彼女が主人公に一目惚れしたのは、主人格が主人公の事を愛しているから。だから運命でも何でもなく、必然の恋。だけどそこから想いを育ませて主人格とは違う愛の形を見つけた。それが、主人公へチェックメイトを告げる事になるとは梅雨知らず。
 如月歩の事は未だ気づかず。海外に逃げたセンター長を追いかけて、恋人の主人公と共に日本を離れたと思っている。
「福来あざみ……あの子は、わたしにとって理想の子。ヘデラとしてみたかった事全てを叶えてくれた。だから心配しなくても、あの子は消さないわ。これからも、わたしたちのもう一つの愛の形として残しておくつもり」
 
如月 歩
 あゆみ(バラ科の常緑樹)の花言葉「あなたを恋します」。
 全ての黒幕。兄を殺した全てへの憎しみと主人公への恋心と情緒がぐちゃぐちゃになってたけど、別人格であるあざみとして主人公としてみたかった恋人になるまでの青春っぽい過程を過ごせて満足。そしたらまさかの寝取られをくらって脳をやられた。
 廻屋として彼の親友に、福来あざみとして彼の恋人に、如月歩として彼の家族の位置を手に入れた彼女に死角はない。
 ジャスミンの事はあざみの親友として、心弱っていた主人公を支えてくれた存在として感謝している。なので主人公の共有化が、歩が彼女へ送る最大限の譲歩なのだ。
「わたしのこと? ヘデラの妻。それがわたしのアイデンティティ。それ以外を語る必要があるかしら?」
 
止木 休美(ジャスミン)
 ジャスミンの花言葉「あなたと一緒にいたい」。
 ある意味一番の被害者。親友も想い人もどっちも犯罪者であった事を見抜けなかった節穴警視正。
 なお彼女が最後にどんな選択肢を選ぼうと、主人公と歩(あざみ)との3Pは確定している。
「ふふ、もうくだらない質問なんていいでしょう、止木警視正さん。あら失礼、止木“元”警視正さん。そんな建前なんて捨てていいのよ。心配しなくても、この国は一夫多妻制なの。だからあなたが望むなら、ちゃんと公的にヘデラの妻にしてあげる」
 

 ここまでお読みいただきありがとうございます。
 
 あざジャスが退院祝いでスワンボート一緒に漕ぎに行く幸せな後日談どこ? ここ?
 プレイしてる時はジャスミン先輩でなんか書いてみたいなぁと思ってたのに、衝撃のエンディング見た後はあざみーの事しか考えられなくなっていた。純粋無垢な癒し系女の子のフリしたやさぐれ天才多重人格復讐者とか好きになるしかないって。無能なナナの主人公とかめっちゃ好きなんです。
 
 都市伝説解体センターはこう言う物語で黒幕が目的遂げて完全勝利しちゃう話って珍しくてそれだけで新鮮でした。他に知ってるのウォッチメンの「35分前に実行したよ」ぐらいしか知らない。

もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています

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