※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

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 もしアニメ版ZOIDS 50話で、行方不明になったバンの救出を対価に、ハルフォード中佐がフィーネに自身の女になるよう迫っていたら?

 頂いたアイデアを元に書いてみました。アイデアを下さった方、ありがとうございます。

 原作を知らない方へのフィーネの画像

【挿絵表示】



ZOIDS(フィーネ)

 

 

 フィーネ・エレシーヌ・リネは、桃色と赤紫を基調とした服に包まれた脚を固く揃え、膝の上で両手を組み合わせていた。背もたれから流れ落ちる淡い金髪と、額に並ぶ二つの青緑色の印が戦術画面の光を受けて淡く浮かび上がり、その赤い瞳には、行方不明となったバンへの不安と、作戦失敗の責任を部下へ押しつけたハルフォードへの静かな怒りが入り交じっている。

 

「お願いは一つです、中佐。バンの捜索を再開してください。あの人は、きっとまだ生きています」

 

「君の心情は理解しているつもりだ。親しい者が行方不明となり、その捜索すら満足に行われないのだからな」

 

 理解を示す口調とは裏腹に、ハルフォードの表情から尊大な余裕は消えなかった。二人以外の将兵を退出させた第七補給基地の作戦指令室で、彼は指揮官用の椅子へ深く身を預け、手にしていたワイングラスをゆっくりと指揮卓へ置くと、作戦失敗をした指揮官とは思えないほど太々しくフィーネへと言葉を返す。

 

「しかし、共和国軍の戦力も無尽蔵ではない。ジェノブレイカーによって主力部隊は甚大な被害を受け、周辺基地の警戒にも部隊を割かねばならん。生存を裏づける確実なデータもない一人のために、これ以上の兵力を投入することは難しい」

 

「一人ではありません。バンはガーディアンフォースです。ジェノブレイカーから、みんなを守るために戦ったんです」

 

「そして私の命令を無視した」

 

 フィーネが言い返すより早く、ハルフォードの低い声が指令室へ響いた。彼は組んだ指を解くこともなく、既に確定した事実を読み上げるように長々と続ける。

 

「ブレードライガーの出力を規定値へ戻さず、電磁振動フィールド発生装置の撤去命令にも従わなかった。デルタ・フォーメーションは、各機があらかじめ算出された性能どおりに動くことを前提とした作戦だ。その条件を勝手に変更した以上、失敗の責任がどこにあるのかは明白であろう」

 

「でも、あの装置があったからアーバインもトーマも助かったんです。中佐の命令どおり外していたら、二人とも荷電粒子砲を受けていたかもしれない。それでも、バンたちだけが悪いとおっしゃるのですか?」

 

「結果の一部だけを見て、軍の命令系統を否定することは許されん」

 

 ハルフォードは、作戦そのものが失敗したのではなく、命令どおりに実行されなかったため想定した結果を得られなかったのだと、既に報告書へ記していた。

 ブレードライガー、ライトニングサイクス、ディバイソンの操縦者が独断で機体仕様と陣形を変更したことを強調し、自分は正確なデータに基づいて適切な指揮を執ったのだと主張することで、責任の追及を免れるつもりでいるのだ。

 

「あなたという人は……!」

 

 フィーネが膝の上で両手を握り締め、俯きそうになる顔を辛うじて上げていた。バンが命懸けで戦った結果を目の前の男が保身へ利用していると分かっていても、捜索部隊を動かせる権限がハルフォードにある以上、正面から決裂することはできない。

 

「……捜索部隊を出すことは、本当にできないのですか」

 

「私ならばできる」

 

 即答だった。フィーネの瞳に一瞬だけ希望が灯ったのを見て、ハルフォードの口元に浮かんでいた笑みが深くなる。

 

「作戦の総指揮官として、私は周辺部隊の再編について一定の裁量を認められている。航空偵察用のプテラス隊に加え、地上からグスタフとコマンドウルフを向かわせることも可能だ。私が必要だと判断し、正式な命令書へ署名すればな」

 

「それなら、今すぐ命令を出してください」

 

「そう急くものではない、フィーネ君。私にも、君へ確認しておきたいことがある」

 

 ハルフォードが端末を操作すると、部隊編成と捜索区域が入力された命令書が表示された。あとは彼が承認するだけで発令できる状態になっており、その画面はフィーネへ見せつけるような角度に向けられている。

 

「以前、私は君へ話をしたはずだ。実は私の専門は、オーガノイドの発掘と古代ゾイド人の研究なのだよ。古代ゾイド人である君にとっても、決して悪い話ではないはずだ。ゾイドイヴ探しは、この私と一緒に――」

 

「……そのお話なら、お断りしたはずです」

 

 先日の会話を思い出したフィーネの声には、隠しきれない嫌悪が滲んでいた。あのときもハルフォードの視線は研究者のものではなく、古代ゾイド人としての知識を求めているように装いながら、自分の身体を値踏みしていたのだ。その男の目を、フィーネは決して忘れていなかった。

 

「そのときとは状況が違う。君が任務をともにしていたバン・フライハイトは、今や生死すら分からない。それに、私は単なる研究助手を求めているわけではない」

 

 ハルフォードの視線が、フィーネの瞳から細い首筋へ、桃色の上衣に覆われた胸元から引き締まった腰へとゆっくり下っていく。それが研究対象を観察する目ではないと悟った瞬間、フィーネは反射的に腕を身体の前へ寄せた。

 

「私が欲しいのは君だ、フィーネ君。古代ゾイド人としての知識も、その特異な能力も、そして君自身もな」

 

 フィーネの平静が大きく揺らぎ、見開かれた瞳の下で白かった頬へ羞恥と怒りの赤みが広がった。予想していなかったわけではないが、明確な欲望として告げられると、衣服の上から身体を舐め回されたような嫌悪が込み上げてくる。

 

「……それは、どういう意味ですか」

 

「明言しなければ理解できんかね。公務では私の研究と遺跡調査を補佐し、私生活においても私の側でお世話をする。今後は私の許可なく離れず、私が求めたときには、その望みに応えるのだ。それが、私の提示する条件だ」

 

 フィーネの組んだ腕が、さらに力を強めた。あまりにも生理的嫌悪を煽るハルフォードの言葉に、女としての嫌悪が先立って出てしまう。そして次に、自分の大切な仲間を出汁にしてこんな要求を突きつけて来ることの怒りが湧く。

 

「バンの命を利用して……私を脅しているのですね」

 

「言葉を選びたまえ。これは双方の利益を一致させるための取引だ。君はバン・フライハイトを捜す戦力を得る。私は以前から望んでいた君を得る。公平ではないか」

 

「公平なはずがありません。あなたには部隊を動かす権限がある。私には、バンを捜すための力も権限もない。そんな相手へ条件を押しつけることを、取引とは呼びません」

 

「ならば断ればよい。選択する自由は君にある」

 

 ハルフォードは端末へ指を添え、表示された捜索命令書へフィーネの視線を誘った。そこにある一枚の命令書が、彼女の返答一つで発令も破棄もされるのだと示す仕草だ。

 

「もっとも、君が断れば、私は現在のデータに従い、バン・フライハイトの生存可能性は捜索を継続する基準を下回っていると判断するだけだ」

 

「卑怯です……」

 

 押し殺した声とともにフィーネの目に涙が滲んだが、彼女は一度強く目を閉じ、呼吸を整えてから再びハルフォードを睨み返した。自分の失敗をバンたちへ押しつけ、今度は彼を助けたいという思いまで利用する男への嫌悪は、もはや隠しようがない。

 

「あなたは、卑怯な人です」

 

「君の評価など問題ではない。必要なのは、条件を受け入れるか否かという回答だけだ」

 

 フィーネはすぐには答えられなかった。バンは死なないと信じているからこそ捜索を打ち切らせるわけにはいかず、今も傷ついた身体で助けを待っているかもしれない彼を、自分の誇りを守るために見捨てることなどできなかった。

 

「……捜索する部隊と期間を明記し、正式な命令として出してください。私が条件を受け入れたあとで、約束を違えることは許しません」

 

 追い詰められながらも条件を確かめようとするフィーネに、ハルフォードは小さく鼻を鳴らした。端末を彼女にも見える角度へ向け、航空隊と地上部隊の編成、捜索範囲、継続期間が記されていることを示す。

 

「私が承認すれば、夜明けを待たず先遣隊が出る。これで満足かね」

 

「……はい」

 

「ならば、君の意思を示したまえ」

 

 フィーネの肩が大きく震え、言葉の意味を確かめるようにハルフォードを見つめた。しかし彼は椅子へ座ったまま、当然の要求をしたとでもいうように指を組んでいる。

 

「ここで……ですか」

 

「この指令室には我々しかいない。口先だけの返答では、私も命令書へ署名できん」

 

 フィーネは俯き、胸元を守るように両腕を寄せた。自分から衣服を脱ぎ、この男へ身体を見せなければバンを捜してもらえないという事実が、まだ触れられてもいない身体を屈辱で震わせた。

 

 それでも、やがて震える指を桃色の上衣へ伸ばした。肩を大きく開けた服の留め具へ触れたものの、ハルフォードの視線を意識するほど指先は滑り、最初の一つを外すまでに何度も失敗した。

 

 高い襟元を緩め、肩を覆う布を押し下げるたび、白い肌へ冷たい空気と男の視線が触れる。上衣が胸の丸みへ差しかかったところで手が止まり、フィーネは羞恥に耐えきれず顔を背けた。

 

「……見ないでください」

 

 思わず漏れた懇願に、フィーネ自身が悔しそうに唇を結んだ。身体を見せることが条件だと理解しながら、見るなと頼んでしまった自分が情けなかった。

 

「無理な相談だな。私の要求を受け入れる意思を示しているのだろう?」

 

「分かっています……分かっていますから、少しだけ待ってください」

 

 掠れた声で答えたフィーネは、端末に表示された捜索命令書へ目を向けた。その文字を見つめてようやく決意を取り戻すと、止まっていた手を動かし、上衣の布を胸の下まで押し下げていく。

 

「んっ……」

 

 冷気へ晒された乳房が呼吸に合わせて微かに揺れ、淡い色の先端が緊張と寒さに硬くなった。フィーネは反射的に両腕で胸を覆ったものの、すぐにハルフォードの声が飛んでくる。

 

「それでは意思表示にならん。腕を下ろしたまえ、フィーネ君」

 

「……っ」

 

「捜索隊を出してほしいのだろう?」

 

 その一言が逃げ道を塞ぎ、フィーネは悔しさに震えながら、胸を隠していた腕を少しずつ下ろした。最後まで抵抗するように指先が乳房の膨らみへ触れていたが、やがて両手は身体の脇へ落ち、隠すもののない胸がハルフォードの前へと晒される。

 

「これが……あなたの望みなのですね、中佐。本当に欲しいのは古代ゾイド人の知識ではなく、私を抱くことなのですね」

 

「その認識で間違いない」

 

「あなたを許したわけではありませんし、私があなたを選んだとも思わないでください。これはバンを助けるためです」

 

「君の許しなど求めてはいない」

 

 堪えきれなくなった涙がフィーネの頬を一筋伝う。拭おうと手を上げかけたが、胸を隠そうとしていると思われるのが悔しく、彼女はその手を再び脇へ戻して背筋を伸ばした。

 

「捜索部隊を出してください。約束どおりバンを捜してくださるのなら……私は、あなたの条件を受け入れます」

 

 ハルフォードはようやく立ち上がると、まず端末へ指を滑らせ、捜索命令を承認した。画面に「発令済み」の表示が現れ、プテラス隊と地上部隊へ指示が送信されていくのを見届けてから、彼は露わになったフィーネの胸へ視線を戻す。

 

「約束の第一段階は果たした。では、残りもすべて見せたまえ。これより君は私の指示に従い、終了を決めるのも私だ。理解したかね?」

 

 胸を晒すだけで十分だと思っていたわけではなかったが、あまりに露骨な言葉にフィーネの瞳が僅かに見開かれた。それでも画面上で基地を離れ始めた捜索隊の光点を見つめ、震える声で答えを返す。

 

「……分かりました。捜索命令を最後まで履行してくださるのなら、あなたの条件に従います」

 

 フィーネは胸の下まで押し下げていた上衣へ手をかけ、腰を締めていた帯を外すと、肌へまとわりつく布をゆっくり脚元まで落としていった。続いて長い袖とブーツ、赤紫の短いボトムを脱ぎ、最後に残った薄い下着へ指をかける。

 

 そこで手が再び止まったが、端末に表示された先遣隊の進発状況を確かめると、下唇を噛みながら布を押し下げた。下着が引き締まった太腿を滑って足元へ落ち、そこから足を抜いたフィーネは秘所を手で覆いかけたものの、途中で指を握り込み、両腕を身体の脇へ戻した。

 

「……これで満足ですか、中佐」

 

「それを決めるのはこれからだ。こちらへ来たまえ」

 

 指揮卓を回り込んだハルフォードに促され、フィーネは重い足取りで歩み寄った。裸の自分と軍装を崩してすらいない男との違いが、二人の立場がどれほど一方的であるかを否応なく思い知らせる。

 

「まだ私を、何も知らない研究対象のように見ているのですね」

 

「君がどのような反応を示すのか、まだ十分なデータがないのは事実だ」

 

「私は、あなたの研究材料ではありません」

 

「それもじきに分かる」

 

 ハルフォードの手が胸元へ近づくと、フィーネは乱暴に掴まれることを予想して肩を強張らせた。しかし彼の指は意外なほど静かに乳房へ触れ、人差し指と親指で先端を挟むと、反応を確かめるように圧力と角度を変えながら転がし始めた。

 

「っ……そのような触れ方をしても、私の気持ちは変わりません」

 

「気持ちの話はしていない。まずは身体がどのように反応するかを確認しているのだ」

 

 反対側の乳房にも手が添えられ、掌が柔らかな丸みを包み込んだ。ハルフォードはフィーネの呼吸が詰まった場所へ繰り返し触れ、反応の薄い場所からはすぐに指を移して、身体の変化を丹念に拾い上げていく。

 

 フィーネは声を漏らすまいと唇を固く結んだが、胸の先端へ触れられるたびに甘い痺れが走り、その刺激は下腹部まで降りてきた。身体がこの男の手を完全には拒んでくれないことが、触れられている屈辱以上に悔しかった。

 

「くっ、ふぅ……! これで、私があなたへ屈したとでも思っているのですか」

 

「まだそうは思っていない。だが、君の身体は私の予測したとおりに反応している」

 

「違います。これは、ただ触れられたから……んっ!」

 

 言い終える前に敏感な先端を撫で上げられ、フィーネの呼吸が乱れた。ハルフォードはその変化を見逃さず、同じ場所へ柔らかな刺激を重ねることで、彼女が嫌悪だけにしがみついて耐える余地を少しずつ奪っていく。

 

 やがて彼は両手を腰へ移し、フィーネの身体を反転させて背後から抱き込んだ。灰色の軍装へ背中を押しつけられ、硬く膨らんだ股間が剥き出しの臀部へ当たると、彼女は咄嗟に身を離そうとしたが、腰を回る腕がそれを許さなかった。

 

「中佐……何を……!」

 

「力を抜きたまえ。君の反応を確かめるだけだ」

 

 片方の手が下腹部へ滑り、淡い茂みを越えて秘所へ触れた。人差し指が小さな突起を掠めた瞬間にフィーネの腰が跳ね、続いて指先が閉じた裂け目をなぞると、彼女は反射的に腕を上げかけた。だがすぐに捜索隊との取引を思い出し、悔しさに拳を握りながらゆっくりと元の位置へと戻す。

 

「やっ、そこは……!」

 

 触れられたばかりの場所は乾いており、指先が表面を擦る感触には不快な抵抗が伴った。それでもハルフォードは急がず、もう一方の手で胸を撫でながら刺激を重ね、やがて中指と薬指で入口を押し開いて、ゆっくりと内側へ潜り込ませた。

 

「くっ……んぅ……っ!!」

 

 異物を拒むように膣襞が収縮する。だが差し込まれた指は強張った膣道を解すように円を描きながら奥へ進み、その優しい責めに、フィーネのアソコは次第に僅かな湿り気をまとい始めた。

 そしてハルフォードが奥まった場所で二本の指を曲げた時、フィーネは堪えきれず掠れた吐息を漏らてしまった。

 

「んあっ……!」

 

 漏らしてから、あまりの恥ずかしさに顔を逸らした。バンの命を脅迫に身体を弄ばれているのに、こんな声を上げてしまった自分自身に、フィーネは激しい怒りと羞恥を覚えて、そしてそんな絶好の付け入る隙を、ハルフォードが黙っているわけがない。

 

「今のは、何だね?」

 

「……何でも、ありません」

 

「ならば、もう一度確かめる必要があるな」

 

 そう言って同じ場所を繰り返し擦られて、フィーネは目を閉じて声を押し殺した。内側を探る指と秘所の上端を撫でる親指、さらに胸へ加えられる刺激が重なるにつれ、淡い色の乳首は硬く尖り、脚のあいだには指の動きを滑らかにするほどの潤いが滲んでいく。

 

 ハルフォードは戦術画面の数値を分析するときのように、呼吸の乱れ、腰の震え、内側の収縮を観察し、効果のあった動きを正確に繰り返した。フィーネがどれほど平静を装っても身体の僅かな変化までは隠せず、何かを言おうと開いた唇からも、熱を帯びた息が漏れるだけになってくる。

 

「どうやら、古代ゾイド人の身体も我々と大きくは変わらないようだな」

 

「ちが……私は……!」

 

「無理に説明する必要はない。君の身体が十分なデータを示している」

 

「んっ……! そんな、言い方……っ、ぁっ!」

 

 抗議は最後まで続かず、奥へ差し入れられた指が曲がるたびに、フィーネの背筋と寄せた太腿が震えた。やがてハルフォードが濡れた指を引き抜くと、急に刺激を失った身体が名残を求めるように微かに震え、その反応へ気づいた彼女は羞恥に俯いた。

 

「次へ進むには十分だろう」

 

 ハルフォードが軍服の上衣を着たままズボンの留め具を外し始め、その意味を悟ったフィーネの頬が再び熱を帯びる。後ずさろうとした足は思うように動かず、露わになっていく男の身体から目を逸らすことでしか逃れられなかった。

 

「中央の指令卓へ行き、両手をつきたまえ」

 

「指令卓に……ですか」

 

「二度は言わせるな、フィーネ君」

 

 フィーネは震える脚で中央の指令卓へ歩き、バンの捜索区域と派遣部隊を示す青白い戦術図の上へ両手を置いた。背後から注がれる視線を感じながらも直立したまま動けずにいると、ハルフォードの冷静な声が追い立てる。

 

「それでは足りん。腰を曲げ、こちらへよく見せたまえ」

 

「……はい、中佐」

 

 フィーネは指令卓へ身を伏せ、肩から流れ落ちた淡い金髪を戦術画面の上へ広げた。両手へ力を込めて身体を支える一方、腰は背後へ突き出され、隠したかった場所がハルフォードの前へ晒される。

 

「脚を開け」

 

「これ以上は……」

 

「君は条件を受け入れたはずだ」

 

 捜索命令の表示を見つめたまま、フィーネはゆっくりと脚を広げた。自分の身体が既に濡れていることも、そのすべてを背後の男に観察されていることも隠しようがなく、噛み締めた唇から震える息が漏れた。

 

 そしてハルフォードは硬く脈打つものを濡れた入口へ押し当てた時、フィーネはその熱に全身をすくませてしまった。だが彼はすぐには入れず、敏感になった周囲を焦らすように何度もなぞるだけで。その行為に、フィーネの腰は逃げ場を失ったように震え、卓上へついた両手へ力がこもっていく。

 

「んっ……中佐、もう……焦らさないで……、ぁっ!」

 

 口にした直後、フィーネは羞恥に顔を伏せた。早く終わらせてほしいという意味だったはずなのに、掠れた声は先を求めているように響いてしまった。

 

「承知した。では、始めるとしよう」

 

 ハルフォードは腰を掴み直し、濡れた入口へゆっくりと身体を押し進めた。初めて受け入れる太さにフィーネは全身を強張らせ、奥へ走った痛みから逃れようとしたものの、引き寄せられた腰は少しずつ深く貫かれていく。

 

「いたっ……待って、中佐……まだ、そんなに深くは……!」

 

「力を抜きたまえ。余計に苦しくなるだけだ」

 

「急に言われても……できませ、んっ……!」

 

 ズブズブと押し入って来る存在感は、性体験などした事のないフィーネの膣道に男の物の形を教え込んできているように感じられた。それがバンの物であればどれほど良かったか。

 だが現実は、彼女の初めての相手はハルフォードだ。その陰裂を弄り、慣らし、剛直を差し入れてきたのは、全てハルフォード中佐だった。そして当選、彼女の処女膜を奪うのも。

 

「あっ、んんっ!!」

 

 ぶちっ、という音をフィーネは聞こえた気がした。鈍い鈍痛が臍下から感じられ、そして初めてを捧げた事を示す赤い証が、二人の結合部から床へと滴る。

 フィーネ・エレシーヌ・リネはこの瞬間、処女を奪われ、性を知った女となった。本人が望むと望まないと関わらずに。

 

「うっ、ぅぅっ……! んっ、あっ、ぁっ……!」

 

「あああ……! なんと、素晴らしい……想像以上の締め付けだ」

 

 処女膜を奪った肉棒が、そのまま最後まで押し入れられる。その圧迫感にフィーネの指が戦術画面の縁を掴み、長い金髪が震える肩から卓上へこぼれ落ちた。

 ハルフォードはすぐには動かず、乱れた呼吸が僅かに落ち着き、自身が処女を奪った狭い膣穴が自分を受け入れ始めるまでを待っていた。

 

 彼がこれまで重ねてきた関係は、任地の酒場で呼んだ女や、高級娼館で軍人や官僚を相手にすることへ慣れた娼婦との、愛情を伴わないものばかりだった。

 それでも女の呼吸がどこで変わり、どこへ触れれば身体から力が抜けるのかという知識は、そうした夜の積み重ねから十分に身につけていた。

 

 最初は浅く、フィーネが痛みに慣れる速度に合わせて腰を動かした。片手で細い腰を支え、もう片方を身体の前へ回して揺れる乳房を包み、先端を指で転がすと、前後から与えられる刺激に彼女の声は次第に甘さを帯びていった。

 

「んっ、んんぅっ! そこは、触らないで……あっ……!」

 

「声を抑える必要はない。この指令室には誰も入ってこない」

 

「そういう、ことでは……あぁっ!」

 

 ハルフォードは反応を確かめるたびに動きを変え、奥へ届く角度を探り当てると、そこを狙って繰り返し腰を進めた。二人の肌が重なる音が機械の駆動音しかない指令室へ響き始め、フィーネは脚を閉じようとしたが、背後から差し込まれた男の膝に阻まれる。

 

「中佐……変です。身体が、勝手に……!」

 

「それでよい。考えず、感じるままにしていたまえ」

 

「よく、ありません……こんなの、私……んぁぁっ!!」

 

 ハルフォードは片脚を持ち上げ、指令卓の下段へ掛けさせた。開かされた身体へ異なる角度から深く突き入れられ、これまで触れられなかった場所を繰り返し擦られると、フィーネは目を見開いたまま声を抑えられなくなった。

 

「だめ……中佐、そこは……もう……っ! あっ、あんっ、あぁっ……!!」

 

 腹の奥から込み上げた感覚が全身へ広がり、フィーネは自分でも理解できないまま初めての絶頂を迎えた。膣襞がハルフォードの剛直を何度も締めつけ、指令卓へ伏せた身体は激しく震えたが、彼は動きを止めず、絶頂直後の敏感な身体をさらに揺さぶった。

 

 フィーネは「待って」と何度も繰り返しながら卓上を掴んだ指へ力を込める。だが懇願とは裏腹に、濡れた膣道は肉棒を滑らかに受け入れ、そのたびに新たな震えを走らせ、知ったばかりの絶頂へと何度も彼女を導いた。

 やがてハルフォードは彼女の腰を抱え、指令卓の縁へ座らせるように身体を反転させると、開いた脚のあいだへ再び剛直の先端を押し当てる。

 

「んっ! そんな、中佐……まだ、続けるのですか……?」

 

「そういう約束だったはずだ。終わりを決めるのは私だとな」

 

 答えると同時に最奥まで満たされ、フィーネは咄嗟に男の肩を掴んだ。身体を支えようと細い脚を腰へ絡めた姿勢はいっそう深い結合を招き、激しく揺さぶられるなかでは解くことさえできない。

 

「あっ、あんっ、ああっ! ふかっ、い……! ハルフォード、中佐のが、激しく……あっ、んあっ! 私の、奥を突いて……!! ダメです、中佐……! ハルフォード中佐、私……また……っ! んっ、んあああっっ!!!」

 

 胸を揉み上げられ、敏感な先端を摘ままれながら奥を突かれるうちに、フィーネは羞恥を忘れたように何度もハルフォードの名と階級を呼んだ。

 彼女を翻弄しているのが、男を喜ばせる術を知り尽くした女たちから彼が覚えた技巧だと知る由もなく、与えられる感覚へ必死に縋りついた。

 

「ハルフォード、中佐……んあっ、あくっ! もう、分からない……私、もう……! あっ、そんなっ、また……、ぁっ、ああっ!」

 

「構わん。そのまま私へ身体を預けたまえ」

 

「そんなこと……言われても……あぁっ! 来る! あっ、あっ、また来ちゃう……っ! んっ、んんんあああぁぁっっ!!!」

 

 再び大きな波が押し寄せ、フィーネは男の胸へ縋りついたまま全身を震わせた。力を失った脚はハルフォードの腰へまるで恋人にするように絡みつき、絶頂の余韻から戻れない彼女を抱えたまま、男は自分の快楽を満たすためにさらに腰の動きを速めていく。

 

「んあっ、あんっ、ハルフォード中佐……! 今、敏感なんです……! あっ、んいっ、だから……そんなに激しく突かれたらぁぁっ! あっ、ああああんんん゛ッッッ!!

 

 フィーネの両手と両足が、強くハルフォードを抱きしめて快感に打ち震える。そんな彼女の股に何度も腰を打ち付けるうちに、やがてハルフォードの呼吸も荒くなり、美しき古代ゾイド人の腰を掴む指へ強い力がこもった。そして最後の数度を最奥へ打ち込むと、彼は彼女の身体をきつく抱き寄せた。

 

「フィーネ君……受け止めたまえ」

 

「え……中佐、待っ――んんんあぁぁぁぁっ……!!!!?」

 

 びゅるるるるるるるる!!!!

 

 ハルフォードはフィーネの奥深くで達し、熱いものが直接注ぎ込まれる感覚に彼女の瞳が大きく見開かれた。逃れるように男の胸を押そうとした手からもすぐに力が抜け、結局は彼へ縋りついたまま、乱れた呼吸を繰り返して、臍下を満たしていく男の精に震えるしかなかった。

 

「んあっ……ぁっ、熱い……はぁ、ぁぁっ……」

 

 十数秒に渡る射精の全てを胎に注ぎ終えて、ようやくハルフォードが肉棒を膣から引き抜いてフィーネの身体を解放する。離れていく男の熱を感じながら、フィーネは指令卓へ片手をつき、辛うじて姿勢を保って呼吸を整えるのが精一杯だった。

 やがて行為の名残が太腿を伝う感触に気づいて顔を伏せた彼女の横で、ハルフォードはズボンを整え、卓上の端末へ手を伸ばした。

 

 画面には、既に基地を出発した先遣隊の現在位置が表示されていた。プテラス隊は夜間偵察のため上空へ展開し、地上部隊もバンの捜索区域へ向かっており、約束が実行されていると確認したフィーネはようやく安堵の息をついた。

 

「安心したまえ。私は一度引き受けた取引を違えるつもりはない。捜索は約束した期間、予定どおり継続させる」

 

「……ありがとうございます、中佐」

 

 掠れた声で答えたフィーネの顎へハルフォードは指を添え、熱の残る顔を自分へ向けさせた。彼女がまだ自力で立てないことまで確かめると、満足げに目を細める。

 

「これで我々の新しい関係も始まったわけだ。今後ともよろしく頼むよ、フィーネ君。私の研究助手としても、私の女としてもな」

 

 

 

 

 

 

 

 バンの所在が判明したのは、それから半日も経たない夜明け前だった。先行していた二機のプテラスが峡谷の奥に横たわるブレードライガーを発見し、その近くから人間とオーガノイドの生命反応を捉えたのである。

 

『第三区域偵察隊より司令部。ブレードライガー及びバン・フライハイト少尉を発見。少尉の生命反応を確認しました。直ちに地上部隊を誘導します』

 

 通信を受けたハルフォードは、報告が指令室の共用回線へ流れる前に秘匿回線へ切り替え、周囲にいた通信兵を下がらせた。送られてきた拡大映像には、負傷して動けなくなっているバンと、その傍らを離れずにいるジークの姿が映っており、救助部隊を向かわせれば数時間で基地へ収容できる距離だった。

 

「救助活動は見送れ。ジェノブレイカーが付近に潜伏している可能性を排除できん。対象の監視だけを継続し、私の許可なく接近してはならない」

 

『しかし中佐、少尉は負傷しています。このまま放置すれば――』

 

「ジークが傍にいるうえ、生命反応も安定している。危険を冒して部隊を進める段階ではない。これは命令だ」

 

 偵察隊は納得していない様子だったが、最後には命令へ従った。ハルフォードは発見地点を最高機密に指定し、一般の捜索記録には「正体不明の熱源を探知したが、悪天候のため確認できず」とだけ記載させ、さらに地上部隊の進路を別方向へ変更して、偶然バンへ辿り着く可能性まで排除した。

 

 バンが生きていたことへの驚きより、ここで救助すればフィーネを繋ぎ止める理由が失われるという懸念のほうが、ハルフォードには大きかった。こうして彼女には、捜索が続いていながら成果だけが得られていないように見える状況が作り出されたのだった。

 

 

 

 

 それから一日、二日、さらに三日と、短い休息を挟みながら同じ関係が続いた。フィーネは夜にはハルフォードの私室で抱かれ、昼間にも研究補佐や捜索報告を口実に、人払いされた資料室や執務室へ呼び出され、ひどい時には廊下で彼の劣情を受けるよう強制された。

 

 そして何も知らないフィーネは、捜索を続けてもらう代償として昼も夜も彼の要求へ応じるしか道はなく。日中は廊下を行き交う兵士の足音へ怯えながら声を抑え、ハルフォードの剛直に貫かれ、終われば火照った顔と乱れた衣服を整えて、何事もなかったように指令室へ戻らなければならなかった。

 

 他にも逸物へ奉仕しろと言われれば彼の机の下へ潜って他のスタッフが周囲にいる中、射精するまで口淫したこともあるし、卑猥な玩具を乳首と陰裂に付けられた状態で一日中仕事をさせられたりもした。

 夜は当然のように激しく抱かれ、あられもない喘ぎ声をあげながら自分からハルフォードに跨って腰を振り、バンの救出を盾に、愛の言葉や膣中出しを懇願する言葉を口にさせられる。

 

 初めのうち、フィーネはすべてバンのためだと自分へ言い聞かせ、身体が快感へ反応しても必死に否定していた。しかし二日目にはハルフォードからの愛撫だけで他人が近くにいても絶頂できるようにされ、三日目には扉へ鍵が掛かる音を聞いただけで、これから与えられる刺激を予期して呼吸を乱すようになった。

 

 公式の戦術画面では捜索済みの区域が日ごとに塗り潰され、残された範囲は少しずつ狭まっている。そしてその裏でフィーネの抵抗も弱まり、四日目には触れられる前から身体を預け、ハルフォードの腕の中ではバンの名すら思い浮かべられないほど、彼から与えられる快楽へ没頭してしまうようになった。

 

 フィーネはまだ取引のために応じているつもりだったが、身体はすでに救助とは関係なくハルフォードを求め始めていた。

 呼び出される時間が遅れると、捜索を打ち切られたのではないかという不安と、身体に残る物足りなさの双方に落ち着きを失い、やがて彼の姿を自分から探すようになった。

 

 その変化を自覚するたび、フィーネは深い羞恥へ沈んだ。それでもハルフォードに抱かれれば後悔も迷いも快感の奥へ押し流され、終わったあとには、次に呼ばれる時を無意識に待っている自分が残された。

 

 五日目を迎える頃には、フィーネは心身ともに限界へ近づいていた。そしてハルフォードもまた、彼女がふとした拍子にこれ以上取引を続けれないと言えないよう、あえて彼女の絶頂直前を狙って、労わるような声を投げかけるのだ。

 

「大丈夫かね、フィーネ君。君には、もう続ける余力がないように見えるが」

 

 かつて彼を卑劣な男と見下していたフィーネが、その口から憐れまれて素直に退くはずがなかった。何より、ここで休めばバンの捜索まで止められるかもしれないという恐れと、まだ満たされていない身体の疼きが、彼女に首を横へ振らせた。

 たとえ自分たちがいるのが、いつ他の誰が入って来るかもわからない『エレベーター』の中で、自身が一矢纏わぬ身で背後から貫かれている言い訳しようなない格好を晒していようとも、フィーネは行為を中断して欲しいとは考えれなかったのだ。

 

「だい、じょうぶです……! 私は、まだ続けられます」

 

「無理をする必要はないのだぞ」

 

「無理では、んぁっ、あっ、ありません。あなたが望むのなら、最後まで応じます……あんっ、ああっ、だから、止めないで……ハルフォード中佐……っ!」

 

 そう言い張るフィーネの自制心には、すでに深い亀裂が入っていた。耐えることだけに集中していた心が限界を越えると、彼女は逃れようとする代わりに自ら腰を押し返し、ハルフォードの名を呼びながら次の刺激を求め始めた。

 

 ハルフォードはその瞬間を見抜くと、もう大丈夫かとは尋ねなかった。昼には声を殺して彼の手を受け入れ、夜には自分から腕を伸ばすようになったフィーネを、彼は望むままに翻弄し続ける。

 そしてそのままエレベーター内で彼女の子宮に自身の子種をたっぷりと注ぐと、膣中出しの余韻で震える全裸のフィーネを置いて、彼はさっさと自身の業務へと戻っていった。

 

 その後、十分ほど遅れて汗ばんだ体で作戦司令室に入ってきたフィーネを見て、一体何人のスタッフが彼女がつい先ほどまで男の肉棒を受け入れていたと考えられたのか。それを想像するだけで、ハルフォードの下卑た笑みは止まらなかった。

 

 その夜、ハルフォードは寝台へ両手をつかせたフィーネを背後から抱いていた。繰り返し快感へ導かれた彼女は甘い声を漏らしながら、自分の奥で彼を早く絶頂させようとするように、膣襞を幾度も収縮させている。

 

 しかしハルフォードは一時間近く、自分だけが達することを避けていた。寸前で動きを緩めてはフィーネを焦らし、彼女の意識が自分の熱だけに占められていくのを楽しんでいた。

 

「中佐……お願い、します……もう、終わって……」

 

 掠れた懇願を聞いても、ハルフォードはすぐには応じなかった。これまでに身につけた反応を読む術を使い、フィーネが最も強く求める瞬間だけを狙って刺激を重ねる。

 

「お願いです……、あっ、ああ゛っ……! もう、私の中で……んあっ、ああっ、あ゛っ、達して、ください……!」

 

 それからさらに数十分、恥も外聞も捨てて涙と唾液に崩れた顔でお尻を高く掲げた四つん這い姿で慈悲を求めるフィーネを、ハルフォードは淡い金髪をひと掴みにして引き寄せた。仰け反らされた彼女の顔がこちらを向き、快感に霞んだ瞳が彼を見上げる。

 

「結局のところ、君も淫らな女にすぎなかったということだな?」

 

「んぅっ……!」

 

 フィーネは甘い声を漏らすだけで答えなかった。そこでハルフォードがひときわ深く腰を進めて、すっかりいじめられ慣れた子宮口を先端で小突くと、彼女な身体は大きく跳ね、唇から甲高い悲鳴を迸らせる。

 

「んああ゛あ゛! そ、そこは……ああぁぁっ……!」

 

「答えたまえ、フィーネ君」

 

「ああっ、は、はい……! わ……私は、淫らな女です。ですからお願い……もう、私の中で達して……! 膣中出し、して……子宮を満たしてください……!」

 

 数日前まで軽蔑の目を向けていたフィーネからその言葉を引き出したことに、ハルフォードは大きな満足を覚えた。彼女はすでに屈服に近しい懇願を口にしているが、その願いを叶える代わりに、彼はさらに腰を動かしながら耳元へ顔を寄せた。

 

「君は私の女だ。バン・フライハイトは約束どおり助けてやる。その代わり、私は君をもらう。これからは私が呼べばいつでも応じる、私だけの女になるのだ。異論はないな?」

 

 今度は強く問い詰める必要さえなかった。フィーネの瞳は焦点を失いかけ、半ば開いた唇から熱い吐息が漏れ続けている。そして、まるで熱に浮かされたように、彼女は己の一生を定める一言を口にした。

 

「はい……バンを助けていただく代わりに、私はあなたのものです。全部……ハルフォード中佐に捧げます……」

 

「バンが戻ってきてもか?」

 

「戻ってきても……変わりません。バンは、私をそんな目で見たことなんてありませんから……」

 

 それは、ハルフォードが抱いていた予想を裏づける言葉だった。フィーネがバンへ向けていた想いは、彼女の中で満たされないまま残っていたのだろうと考えれば勝利は僅かに色褪せたが、それ以上に、自分の腕の中で彼女をここまで変えた満足のほうが大きかった。

 

「私は君の主人だ」

 

 そう宣言しながらハルフォードが深く腰を進めると、フィーネは喉の奥から甘い声を漏らした。子宮口が彼の言葉を肯定するように先端に吸い付き、膣襞が主人の帰りを迎え入れるように締め付けを強める。

 自身の体がすでに屈服しているのを感じて、フィーネは今度こそ迷わず答えた。

 

「あなたは……私の、主人です……」

 

「そして君は、私のものだ」

 

「私は、あなたのものです……ハルフォード中佐……!」

 

 フィーネ・エレシーヌ・リネは堕ちた。その身も心も、ハルフォードのものとして調伏されたのだ。

 

 勝ち誇った笑みを浮かべて、ハルフォードは揺れていた乳房を掴んで強く揉み上げ、乳首を摘み上げた。そうすれば敏感になった身体へ刺激を重ねられたフィーネは大きく仰け反り、呆気なく再び絶頂へと達してしまう。

 

「あっあああっっ……!!!♡」

 

 彼女の口から響き渡った嬌声は、もう与えられた快楽を誤魔化したり抑えたりするような事はなかった。そして体の内側もまた、ハルフォードを逃すまいとするように激しく収縮し、フィーネの腰が男のピストンに合わせるように前後に動いて射精をサポートし始める。

 

 そのすっかり従順で貞淑な、夫を支える妻としての役目を果たし始めたフィーネの反応を見つめながら、ハルフォードは褒美を与えるように再び彼女の耳元で囁いた。

 

「よく言えた。従順な女には褒美を与えねばならんな。君は私に何を望む?」

 

 フィーネは迷わなかった。長く焦らされるうちに、その願いだけが心のすべてを占め、バンの救助さえ一時的に意識から消えていたのだから。

 

「お願いです、ご主人様……! 私の膣中へ出してください! あなたのものを、全部……ハルフォード中佐の子種を、私の奥へください……!」

 

 その懇願を聞き届け、ハルフォードはついに保ち続けていた自制を解いた。腰を深く押しつけたまま最奥へ熱を注ぎ込むと、待ち続けていた感覚にフィーネの背筋が強く反り、これまでで最も激しい絶頂へ呑み込まれた。

 

 びゅるるるるるるるる!!

 

「んお゛っ、ぉぉ゛っ、ぉあああああ゛あ゛あ゛っっっ……!!!♡♡♡♡♡」

 

 長く焦らされた末に与えられた熱は、その瞬間のフィーネにとって世界のすべてとなった。ようやく願いを叶えられた満足に思考を塗り潰され、自分がハルフォードの女であるという事実さえ、甘い幸福として受け入れていく。

 

 そしてそのまま、ハルフォードとフィーネはお互いの体の温もりと、胎に注がれる精液の熱を感じながら抱き合っていた。長年連れ去った恋人同士のように、陶酔と幸せに包まれてその身を預け合う。

 フィーネはこの瞬間、本当に、心の底から安心を感じていた。たとえそれを与えてくれるのが、自分を脅した相手であろうと。そんなのが些事に思えるぐらい、体も心も満たされていたのだから。

 

「んっ、ぁぁ……ハルフォードさん……♡ あっ、んんっ……♡」

 

「ふふ、私のフィーネ。君の体は暖かいな」

 

「ハルフォードさんの体も……とっても、暖かいです……♡」

 

 微睡に包まれてから三十分近く、ようやくフィーネの身体から離れたハルフォードは、寝台脇の指令端末を開いた。

 肉棒を抜いた瞬間に切なそう声と瞳を自分に向けて来る彼女に、もう問題は無いと判断して、ハルフォードは初日の朝から秘匿していたバンの座標を救助部隊へ送信し、たった今発見したように装ってブレードライガーとともに収容するよう命じた。

 

「フィーネ君、喜びたまえ。バン・フライハイトが発見された。夜明けまでには救助される」

 

「バンが……見つかったのですね……」

 

 それを告げられた時、フィーネの瞳に安堵の涙が浮かんだ。だがそこに、取引から解放される喜びはなく、それどころかこれでハルフォードから求められなくなるのではないかという不安が胸をよぎり、彼女は乱れた身体を起こして男の腕へ縋った。

 

「中佐……バンが戻ってきても、私をあなたの傍に置いてください。私はもう、あなたの女ですから……」

 

 その言葉を聞いたハルフォードは、フィーネを腕の中へ抱き寄せた。男の予想通り、もうバンの生還さえも彼女の心を元に戻すことはできないのだと、長いこと共に戦ってきた仲間よりも、たった一週間体を重ねただけの自身を選んだ彼女を、ハルフォードは強く抱きしめる。

 

 バンは自由を取り戻し、再びガーディアンフォースとして好きな道を歩めばよい。だがその隣に、古代ゾイド人の少女はもういない。彼女は自らの意思で、彼と共に歩む未来よりも、ハルフォードとの永続的な関係を望んだのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 やがてバンは傷を癒やして戦列へ復帰し、長い戦いの果てに彼らの物語にも一つの区切りが訪れた。その後、フィーネはともに旅をした記憶も胸の奥へ抱いていた想いも否定しないまま、バンのもとを離れ、自らハルフォードのもとへ戻った。

 

 彼女が選んだのは、表向きには古代ゾイドとオーガノイドの研究を補佐する助手として、私生活では誰にも公表されていない妻として、ハルフォードを支える道だった。

 軍や研究機関では従来どおりフィーネ・エレシーヌ・リネの名を使っていたが、ごく限られた者だけが閲覧できる婚姻記録の上では、すでに夫の姓を名乗る女性となっている。

 

 そしてある朝、ハルフォードが目を覚まして私邸の食堂へ向かうと、厨房から食欲をそそる香りとフィーネの鼻歌が聞こえてきた。戸口から中を覗いた彼は、朝食を作る妻の姿に思わず足を止めてしまった。

 

 フィーネは透けるほど薄い桃色のレース下着へ、白いエプロンだけを重ねていた。正面はかろうじて布に覆われているものの、横からは豊かな胸の膨らみが覗き、背後へ回れば細い紐に縁取られた腰と臀部が隠しようもなく露わになっている。

 

 それでも彼女の振る舞いは、ごく自然に夫の朝食を用意する妻のものだ。長い金髪を後ろで緩く束ね、火加減を確かめながらスープを混ぜ、焼き上がったバンと卵料理を皿へ並べる合間に、何かを確かめるようにエプロン越しの下腹部へ手を添えては、柔らかな微笑みを浮かべていた。

 

 二人が婚姻を秘しているのは、それが知られれば、バンの捜索をめぐる過去の経緯まで調べられかねないためだった。だが私邸の扉が閉じれば、フィーネは研究助手という立場を離れ、夫の望みに応えながら暮らす妻となる。

 

 ハルフォードは物音を立てずに厨房へ入り、背後からフィーネの腰へ両腕を回した。そのままエプロンの内側へ手を滑らせ、薄い下着越しに豊かな乳房を包み込むと、彼女の肩が僅かに揺れる。

 

「きゃっ……♡ もう、あなた。驚かせないでください」

 

 困ったように振り返りながらも、フィーネはハルフォードの腕から逃れず、むしろ背中を夫の胸へ預けた。下着の上から胸を揉み上げられるたび、頬へ淡い赤みを浮かべ、甘い吐息を漏らしては、重ねた手を愛おしむように握りしめる。

 

「んっ、ふぅっ……♡ 朝食は、もうすぐできます。今日のお料理は、お気に召しませんでしたか?」

 

 ハルフォードは答える代わりに、胸を覆うレースを押し下げた。柔らかな膨らみがエプロンの両脇から露わになり、敏感な先端を指で弄ばれると、フィーネの手から調理用の匙が落ちかける。

 

「あっ♡ ああっ!♡ もう、あなた……♡ また料理中に、乳首を弄って、んあっ、あああっ!!♡♡」

 

「朝食に不満はない、フィーネ。ただ、その前に世話をしてもらいたいものがある。火を止めて、私の前へ跪きたまえ」

 

「……はい、あなた♡」

 

 フィーネは素直に火を止め、ハルフォードの前へ向き直った。白いエプロンの両脇から胸を露わにしたまま、その場へゆっくり膝をつくと、期待を滲ませた瞳で夫を見上げながら、ベルトとズボンの留め具を慣れた手つきで外していく。

 

「んっ、ああっ……♡ 今日も朝からとっても大きい……♡」

 

 解放された男のものが勢いよく跳ね上がり、フィーネの頬へ軽く当たった。彼女は顔を背けるどころか嬉しそうに息を弾ませ、頬を寄せるようにその熱を受け止めると、片手で肉茎を包み、もう片方を睾丸へと添えて、ゆっくりとマッサージをし始める。

 

「そんなに嬉しそうな顔をするとはな、フィーネ」

 

「あなたに喜んでいただけることが、今の私にはとても嬉しいんです。だって……私はあなたの奥さんだから……んっ、ちゅっ♡」

 

 フィーネは夫の顔から目を逸らさないまま口を開き、先端を唇のあいだへ迎え入れた。初めはそこだけを柔らかく吸い、舌先を巡らせながら手に残った部分を扱い、夫の呼吸が深くなるのを確かめると、少しずつ奥まで受け入れていく。

 

 ハルフォードは淡い金髪へ手を置き、妻の動きに合わせて指を絡ませた。二人の関係が始まった頃には不慣れだったフィーネも、今では彼の好みを覚え、その表情から何をすれば喜ぶのかを読み取りながら、苦しさを抑えて深く呑み込めるようになっていた。

 

「そうだ。そのまま続けたまえ」

 

「んじゅるっ、ちゅぷ♡ ちゅずずっ……んんっ、ちゅぱっ……♡」

 

 フィーネは鼻から細い息を漏らし、唇が根元へ届くまで夫を迎え入れた。ハルフォードが髪を掴む指へ力を込め、その位置で頭を押さえると瞳へたちまち涙が浮かんだが、彼女は押し返さず、夫が満足するまで受け止めようと喉の動きを整える。

 

 そしてその従順さをしばらく味わったあと、ハルフォードは拘束を緩め、フィーネに息をつかせた。咳交じりに呼吸を取り戻した彼女を濡れた唇を拭う間もなく引き寄せると、今度は両手で頭を支え、立ったまま自ら腰を動かし始める。

 

「んぐっ、んぶぅっ!♡ じゅぼっ、うぶっ、んん゛ん゛ッ!!♡♡」

 

 繰り返し奥まで押し込まれるたび、フィーネの喉が苦しげに震え、顎を伝った唾液が露わになった胸元へ滴り落ちる。それでも彼女は夫から決して目を逸らさず、必死にその動きを受け入れ続ける事を自身の愛情としてその身に染み付かせていた。

 

 これが二人の関係だ。夫と妻である前に、明確な序列の決まった男と女。女は決して男に逆らわず、文句も言わず、全てを受け入れる。そして男は女にどんな非道で鬼畜な命令をしても許される。

 

 たとえ外を全裸に四つん這いで歩くよう強制しても、トイレの代わりとしてアナルに尿を注いでも、かつての女の想い人の部屋で、夜通しセックスした末にマーキングとして彼の私服にお漏らしをさせられたとしても。

 全て、フィーネは許して受け入れたのだから。

 

「んぶぅぅっ♡ んぐっ、うう゛ッ……んっ、ごきゅっ、ふぅっ……♡」

 

 そして長いイマラチオの末に当然のように喉奥に射精された白濁液を全て飲み終えると、フィーネはエプロンの胸元へ手を添えながら、荒れた呼吸を整えた。目尻に滲んだ涙を指で拭い、下着を元へ戻すと、かつて取引のためだけに従っていた頃の屈辱や迷いを感じさせない、穏やかな微笑みを夫へ向けた。

 

「あなた、朝食の前に……お伝えしたいことがあります」

 

 先ほどまでとは異なる緊張した面持ちに、ハルフォードは僅かに眉を上げた。フィーネは両手をエプロン越しの下腹部へ重ね、言葉を探すように一度視線を伏せる。

 

「どうした、フィーネ。研究所で何か問題でも起きたのか?」

 

「いいえ、お仕事のことではありません。私たち二人に関係する、とても大切なことです」

 

「私たち二人に?」

 

 フィーネは小さく頷き、意を決して顔を上げた。頬には穏やかな赤みが差し、唇には抑えきれない微笑みが浮かんでいる。

 

「昨日、医師から正式な検査結果をいただきました。間違いないそうです。私……赤ちゃんを授かりました」

 

「子供を……?」

 

「はい。あなたと私の子供です」

 

 ハルフォードはすぐには答えず、妻の下腹部へ重ねられた両手を見つめた。普段の冷静さを失いかけながらも、やがてその手へ自分の掌を重ねると、フィーネの瞳が安堵と喜びで潤んだ。

 

「本当に、私の子なのだな」

 

「もちろんです。あなた以外の方に、この身体を許したことはありませんから」

 

「そうか……私たちの子か」

 

 いつもの命令口調とは違う静かな感慨が、ハルフォードの声へ滲んでいた。フィーネは夫の胸元へ寄り添い、その答えを確かめるように見上げる。

 

「嬉しいと……思ってくださいますか?」

 

「当然だ。君が私の子を宿したのだ。これ以上に喜ばしい報告はない」

 

「よかった……。私も、とても嬉しいです」

 

 フィーネが安堵したように目を閉じて胸へ頬を寄せると、ハルフォードは淡い金髪を静かに撫で、妻の身体を抱き上げて食卓まで運んだ。椅子へ腰掛けても彼女を下ろさず、そのまま自分の膝の上へ横向きに座らせる。

 

「あなた、それでは食べにくいですよ」

 

「妻と子供を傍に置いたまま食事をしたい。それに、君が食べさせてくれれば問題はない」

 

「もう……仕方のない方ですね」

 

 そう言いながらも、フィーネは嬉しそうに頬を緩めた。焼きたての柔らかなバンを一口分だけ唇に挟むと、夫の首へ腕を回して顔を近づけ、ハルフォードが反対側からそれを食むと、二人の唇はバンを分け合ったあとも離れず、短い口づけを交わした。

 

 今度はハルフォードが皿から小さな果実を取り、自分の唇へ挟んだ。意図を察したフィーネは夫の膝へ座ったまま顔を寄せ、口移しで受け取り、甘い果汁を分かち合うように唇を重ねるうち、食事よりも口づけている時間のほうが長くなっていった。

 

「んっ♡ あなた……これでは、せっかくのお料理が冷めてしまいます」

 

「構わん。冷めれば、また君に作ってもらえばよい」

 

「もう、わがままなんですから。でも……はい、あなたと、この子のためでしたら……何度でも」

 

 フィーネはそう答え、まだ目立たない下腹部を両手で愛おしそうに包んだ。ハルフォードもその上へ掌を添え、妻と生まれてくる子を抱き込むように腕へ力を込めると、朝の光に満たされた食堂には、二人の囁きと、ときおり重なる唇の微かな音だけが穏やかに響くだけとなった。

 

 かつてバンを救うための取引として始まった関係は、長い時間の果てに、フィーネ自身が選び取った新しい人生へと変わっていた。バンと歩んだ旅の記憶を胸の片隅へ残しながらも、彼女がこれから進むのは、ハルフォードと、その子供とともに築いていく道だった。

 

 そして、婚姻証明書に新たな名を記したフィーネ・エレシーヌ・ハルフォードは、表では助手として、家では妻として、やがて母として、夫の傍らで彼を支え続けていくのだった。

 

 





 ここまでお読みいただきありがとうございます。
 アニメ版ZOIDSは教えてもらうまでほとんど存在を知らなかったんですが、ヒロインの見た目と竿役に迫られるシチュが好みすぎて該当話を視聴して書いてみました。さすがに全話(67話)は見れなかったので、設定ミスがあったらすいません。

 お嫁さんフィーネの朝ごはん

【挿絵表示】

もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています

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