※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

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 もしキラたちが結婚式に乱入せず、ユウナとカガリが無事結婚初夜を迎えてしまったら?




ガンダムSeedシリーズ (カガリ、ミヤビ) 前編

 

 

 オーブの威信を懸けた婚礼は、白い花々と金銀の装飾に彩られ、各国の要人がアスハとセイランの結びつきを祝福する豪奢なものとなった。だが、その華やかさはカガリ・ユラ・アスハの心を少しも慰めることはない。

 なぜなら隣に立つのは愛するアスランではなく、オーブの未来という大義のもとで生涯を結びつけられたユウナ・ロマ・セイランなのだから。

 

 最後に婚姻を選んだのはカガリ自身だ。大西洋連邦との同盟を拒み続け、再び国を戦火へ晒すより、自分一人が耐えればいい……そう言い聞かせて書類へ署名した。

 それでも彼女は、ユウナとの結婚と、アスランから贈られた指輪を本人へ返してほしいという願いを記した手紙を、マーナからキラへ届けて欲しいと頼んでいた。

 

 それは別に助けを求めたわけではない。わけではないが、キラなら言葉の裏へ隠した本心まで悟るかもしれないという、微かな期待をしていなかったと言えば嘘になる。

 

 しかし式場の上空にフリーダムは現れず、最後の誓いの言葉を終えても何も起こらなかった。助けてほしいとは一言も書かなかったのだから当然だと自分へ言い聞かせるうち、儀式を締めくくる口づけの時が来る。

 カガリが無数の招待客とカメラを前に逃げたい衝動を押し殺すと、ユウナは勝利を刻みつけるように、儀礼より僅かに長く彼女の唇を塞いで、夫婦の誓いのキスを観衆に見せつけた。

 

 そして今、祝宴を終えたカガリはユウナと手を取り合い、セイラン邸の夫婦の寝室へ向かっている。長い手袋に包まれた指へユウナの指が絡み、その半歩後ろには、秘書然としたキオウ家の若き当主『ミヤビ・オト・キオウ』が静かに控え着いてきている。

 

 なぜ由緒正しい五大氏族の一つであるキオウの人間が、最近台頭して五大氏族の仲間入りをしたとはいえきたとはいえ新参者であるセイラン家の従者のような事をしているのか。

 

 だがそれを考える心の余裕は、今のカガリにはなかった。ユウナが彼女のために用意して着せた純白のドレスの裾を掴み、その下にあるものを思うだけで羞恥と屈辱が頭を支配するのだから。

 

 カガリが纏う結婚式用のドレスは、肩を大胆に露出させ、胸と細い腰の曲線を際立たせる仕立てではあっても、長いサテンの手袋と膝までの裾によって、式典用の品位だけは保たれている。

 

 だがその下に隠されたものはまるで違った。胸を押し上げる薄いレース、小さなショーツ、ガーターベルトとストッキングは、歩くたびに肌を擦り、今夜ユウナの前で脱がされるためだけの衣装。

 披露宴のあいだ中、誰にも見えていないはずの薄布を否が応でも意識させられ、カガリは何度も脚を閉じて羞恥を押し殺さざるを得なかった。

 

「……こんなものまで、お前が選んだのか」

 

 耐え切れずに漏らした問い。だがそれに答えたのは、ユウナではなくミヤビだった。

 

「正確には、ユウナ様のご希望を私が形にしました。カガリ様のお身体に最も美しく映えるよう、細部まで調整しています」

 

「余計なことを……」

 

「ですが、とてもよくお似合いです」

 

 ミヤビの声には嘲りも悪意もなく、ユウナの望みを形にできた歓びだけが滲んでいて。そこでようやく、カガリはずっと前から疑問に思うべきであった、名門キオウ家の若き当主が、なぜ家格では下に位置するユウナの個人秘書となり、公私ともに彼の傍を離れないのか訝しんだ。

 父ウミト・ミツ・キオウの急逝後に当主となった彼女は、本来なら家の立て直しへ奔走するはずだと、誰もが思っていたのだから。

 

 だからその不自然なミヤビの行動に、周囲では愛人なのではないかという噂まで囁かれていたが、カガリは鵜呑みにしてこなかった。以前のミヤビは、気品を備えながら古い慣習に囚われず、自ら決断して行動できる尊敬できる女性だったからだ。

 

 しかし今、彼女が「ユウナ様」と呼ぶ声には秘書としての敬意を越えた甘さがあり、彼の望みを叶えることへ心から満足しているように見えるのも、また事実だった。

 

(何があったんだ、ミヤビ……)

 

 カガリが苛立ち紛れに裾を握りしめると、ミヤビは背後から歩み寄り、その手へそっと指を重ねてきた。

 

「失礼します、カガリ様。せっかくユウナ様がお選びになった衣装です。お部屋へ入られるまでは、美しく整えておかなくては」

 

「触るな。裾くらい、自分で直せる」

 

「……今夜はどうせ、ユウナ様の手で乱されてしまうというのに?」

 

「……っ!」

 

 耳元へ落とされた囁きに、カガリの頬がかっと熱くなる。振り払うように顔を上げたときには、ミヤビはすでにユウナの半歩後ろへ戻り、熱を宿した眼差しを彼だけへ向けていた。

 

「お部屋の用意は、すべて整っています。今夜はもう、お二人の邪魔をする者は誰もいません」

 

 ようやくたどり着いた寝室の扉の前で足を止めたユウナは、満足そうに笑って妻であるカガリの手を逃げられないよう強く握り直す。

 

「ずいぶん静かだね、僕のカガリ。今日、僕たちが成し遂げたことが、少しも嬉しくないのかい? アスハとセイラン、二つの家を僕たちが結んだことにも、満足してはくれないのかな?」

 

 カガリがこの結婚を喜んでいないと承知したうえでの嘲りだった。怒鳴り返せば思う壺だと、カガリは怒りを呑み込んで、今できる精一杯の皮肉を返した。

 

「それで今夜は、そこにいるご自慢の秘書も同席するのか? ユウナ様」

 

 それは愛人という噂を当人へ暗に突きつけたつもりだったが、ミヤビは艶のある微笑を浮かべ、ユウナも愉快そうに笑うだけだった。二人の余裕を崩せなかったことに、カガリは鋭く彼を睨んだ。

 

「いいや、今夜、ミヤビを同席させるつもりはないよ。僕の側からは今は誰も呼ばない……もちろん、君の大切なアスラン・ザラが迎えに来ることもない」

 

 カガリの呼吸が止まりかけた。キラへ託した手紙までは知られていないはずだが、自分が誰との未来を望んでいたのかは見抜かれている。

 アスランもキラも来なかった以上、目前の寝室へ入るのは自分とユウナだけであり、この婚姻を止める者はもういないのだと、逆に皮肉を返された形になってカガリは悔しそうに下唇を噛んだ。

 

「……なら、いい」

 

 それだけ答えるのが精一杯で、カガリはしたり顔を浮かべるユウナを見たくなくて顔を背けた。

 

「ミヤビ、君はもう下がっていいよ」

 

「承知しました、ユウナ様。どうぞ、カガリ様とごゆっくりお過ごしください」

 

 ユウナが軽く手を降ると、ミヤビは二人へ恭しく一礼し、嫉妬も未練も見せずに廊下の奥へ去っていく。その靴音が消えるのと、ユウナが大きな両開きの扉をゆっくり押し開くのはほとんど同時だった。

 

 そして促されるまま部屋へ入れられたカガリは、白いシーツを敷いた広い寝台と、枕元で焚かれる甘く重い香を目にして唇を引き結んだ。脚の重さを堪えて部屋の中央まで進むと、背後で両開きの扉が閉まり、外の世界から切り離すような音に肩が跳ねた。

 

「さあ、カガリ。見せてくれないか。僕はこの瞬間をずっと待ち焦がれていたんだ。最後まで僕に逆らい続けた君が、結局はどんな姿で僕の前に立つことになったのかをね」

 

「……言われなくても分かっている。少し黙っていろ」

 

 吐き捨てた声の震えを隠しながら、カガリはサテンの手袋を両腕から抜いて足元へ落とした。脇下に隠された留め具を外し、左右のファスナーを下ろすと、身体へ密着していたドレスを肩からずり下ろしていく。柔らかな布が胸と腰へ引っ掛かるたび、彼女は唇を噛み、小さく身体を揺すって押し下げた。

 

「……そんなにじろじろ見るな」

 

「今さら何を恥ずかしがっているんだい? 君はもう僕の妻なんだよ、カガリ」

 

「くっ……!」

 

 ドレスが引き締まった脚を撫でて床へ落ちていく。そうすると残されたのは、純白のレース下着だけで、そういう目的のために作られた卑猥な布は裸体を隠すどころかかえって淫靡に強調していた。

 胸の下側だけを支える薄布は乳房の大部分と硬く尖った先端を晒し、中央の開いた小さなショーツも、ガーターベルトとストッキングに飾られた秘部を隠してくれない。

 

「見るなと言っただろう……!」

 

 真っ赤になって睨みつけても、怯えたように隠すことだけは意地が許さない。ユウナが満足そうに裸体を眺め続けるため、カガリは耐え切れずに口を開いた。

 

「……満足したなら、いつまでもじろじろ見ていないで――っ!?」

 

 その瞬間、腹の底を殴られたような衝撃が全身を走り抜けた。琥珀色の瞳が見開かれ、体から力が抜けていく。踏ん張ろうとした膝はあっけなく折れ、ほとんど裸同然のカガリはユウナの前へ両膝をついていた。

 

「な……に、が……?」

 

 床へ手をついて辛うじて上半身を支えるが、指先にさえ力が入らない。甘い香が濃く感じられ、肌へ密着したレースから痺れが染み込むように全身へ広がっていた。

 

(薬……なのか……? この香りと、下着に何か……!)

 

 香と下着へ仕込まれた薬剤が反応し、式のあいだに肌へ馴染んだ成分が一斉に作用しただなんて、カガリは知るよしもないだろう。だが自分が今、望まぬ発情を強いられていることだけは、悪寒と共に理解できた。

 

「そう、それだよ。ああ……膝をついた君は実に素晴らしいね、カガリ。本当に、見惚れてしまうほどだ」

 

 満足した表情を浮かべたユウナが、白いレースに飾られて跪く花嫁へゆっくりと歩み寄る。カガリはせめて立ち上がろうと脚へ力を込めるが、筋肉は命令に応えず、膝が床の上で震えるばかりで、むしろ男の加虐心を煽るだけに終わってしまう。

 

「ユ、ユウナ……お前、私に……何を、した……?」

 

 途切れ途切れの声に、それでも怒気を込めてカガリは屈するまいとユウナを睨み上げた。

 

「僕のものになった妻を、勝者である僕の望む形で迎えているだけさ」

 

 だがカガリの気丈な振る舞いも、やはりユウナには通用しない。彼は跪く彼女を見下ろし、いかにも自分こそ正しいと信じている口調で言葉を続ける。

 

「君が最初から婚約を受け入れ、両家の跡継ぎをもうけることに同意していれば、こんな準備は必要なかったんだ。大西洋連邦との同盟も僕たちの結婚も、オーブを守るために首長たちが選び、君自身も最後には署名したことなのに」

 

「ふざ……けるな……」

 

 ユウナは愉快そうに笑うと、カガリの短い金髪へ手を伸ばした。細い指が後頭部の髪へ差し込まれ、その根元を容赦なく掴む。

 

「っ……離せ!」

 

 身を引く力さえ残っていないカガリの頭を持ち上げ、ユウナは強引に自分を見上げさせた。淡い金髪を乱され、白いレースだけをまとって夫の足元へ跪く屈辱に、琥珀色の瞳へ悔し涙が滲む。

 

「でも君は、僕を敵に回した。議会では僕や父の意見を公然と退け、婚約にも最後まで抵抗し続けた。アスラン・ザラから贈られた指輪をいつまでも大切にして、僕との結婚が決まってからも、心だけはあの男のものだと言わんばかりだった」

 

「それは……お前には、関係ない……!」

 

「僕の妻となる女が、別の男だけを想い続けているんだ。関係ないはずがないだろう? 式の最中、君は何度も空を見上げていたね。誰かが現れて、僕のもとから連れ去ってくれるのを待っていたんだろう?」

 

「違っ……私は……」

 

 図星だった。カガリは確かに、こんな自分を助けに来てくれる誰かを待ち望んでいた。それはかつて共に戦ったキラたちであってほしくて、同時に、アスランであって欲しかった。

 

「最後まで僕を夫として見ようとせず、来るはずのない救いを待ち続けた。だから決めたんだ。今夜、君の中に残っている無駄な期待も、僕への反抗心も、すべて僕の手で壊してしまおうとね」

 

 そう言い放ち、ユウナはベルトとズボンの留め具を外した。静かな寝室へファスナーの音が響き、その意味を悟ったカガリの顔から血の気が引いていく。

 

「ま、待て……! お前、まさか……!」

 

 止める暇もなく、下着の内側から引き出された肉棒が勢いよく跳ね上がり、跪くカガリの顔へ、ベチッと叩きつけられた。

 

「なっ……!」

 

 鼻先で脈打つ生々しい大きさと匂いに、カガリの喉が恐怖と羞恥で鳴る。それでも両手でユウナの手首へ縋りついたが、残された力では腕を僅かに揺らすことさえできなかった。

 

「放せ……こんな、ことをして……ただで済むと思うな……!」

 

「まだそんな強がりを言えるんだね」

 

「キサカが……アスランが知れば……お前を、絶対に……んんっ!」

 

 言葉を遮るように腰が突き出され、硬い肉棒が再びカガリの頬をベチンッと打った。そしてまたベチンッと。何度も、カガリの顔がペニスでビンタされ、熱く湿った先端が柔らかな肌と鼻先へと擦り付けられる。

 

「――ッ!?」

 

 あまりの屈辱にカガリは声を失い、目の前の肉棒を凝視した。強い異臭が脳を揺らし、思わず嗚咽が漏れそうになる。だがそれでも、ユウナを睨む目だけは止めたくなかった。

 

「彼らは何もしないよ。そもそも、何があったのかを知ることさえない」

 

 ユウナは断言すると、髪を掴んだまま、剥き出しの肉棒をカガリの鼻先から唇の端へゆっくり擦りつけた。

 ねちょりとした先走り汁の粘液が口元に付着し、その悍ましさにカガリの背筋が震え上がる。だが髪の毛を掴まれ、身体が弛緩して身動きできない彼女にできることなど、自身の唇の形をなぞるように弄ぶ亀頭の存在を、頭から追い出すだけだ。

 

「明日、君は首長たちと国民の前で宣言するんだ。僕は君の気持ちを尊重してくれた優しい夫であり、夫婦として過ごせることが心から嬉しいと告げる。そうすればマーナたちも安心し、アスラン・ザラもキラ・ヤマトも、僕たちへ口を挟む理由を失うだろうね」

 

「だれが……そんなこと……」

 

 話している間も、ユウナは肉棒の先で彼女の頬と唇に自身の汚い雄汁を擦り付け続けた。化粧に包まれたカガリの顔が少しずつ歪み、ぬめったカウパー汁でコーティングされていく姿は実に、セイラン家の跡取りの歪んだ独占欲を満たした卑猥な光景であった。

 

「いいや。それが明日、君がすることなんだよ。カガリ・ユラ・セイランとしてね」

 

「ふざけるな……! 私は絶対に、そんなこと――んむっ!」

 

 顔へ男の熱と匂いを擦りつけられたカガリは、憎悪に満ちた瞳でユウナを睨み、残された力を込めて拒絶しようとした。だがその言葉は最後まで紡がれる事はなく、開かれた唇へ硬く張りつめた肉棒が一息に押し込まれた。

 

「んむぅっ……!?」

 

 ただされるがままにはなるまいと歯を立てようとしたが、薬で筋力を奪われた顎は動かず、硬く張りつめた肉棒が舌腹に当たった瞬間、まるで極上のアイスクリームを味わったような甘美な甘味が口に広がった。

 

「んっ……!? ふっ、くぅ……!!」

 

 カガリはその感じられた味覚に、困惑に見開かれた瞳へ悔し涙を滲ませ、事情を知っているだろうユウナを睨み付けた。もっとも、肉棒を咥えさせられ目を潤ませた状態での睨みなど、いかほどの効果があるというのか。

 

(何だ……? どうして、こんな物に……!)

 

 ユウナは意地の悪い笑みを浮かべ、金髪を掴んだまま肉棒の先端を口内へ繰り返し出入りさせる。硬い先端が舌を擦り、頬の内側を押し広げられ、極上の甘味が口内いっぱいに満たされていく。

 

「んむっ……んぅ、ふぅっ……!」

 

「僕が今夜のために用意したものは、気に入ってくれたかな、愛しい我が妻? クッ、クククッ……もちろん気に入るはずがないね。けれど、仕掛けへ気づかなかったのは君自身だ」

 

 亀頭の先から、再び先走り汁が垂れ落ちる。臭くて、粘ついてて、気持ち悪いはずなのに、舌に触れた瞬間、どうしようもない甘美な味わいが脳を貫いて、考えるよりも先に口が味わうように動いてしまう。

 舌先が亀頭を舐めて、尿口に残った汁をほじくるように動いて、喉が吸引するように勝手に息を強く吸って……そこでようやくカガリは自分が何をしているのか気づいて羞恥と屈辱で動きを止めることができた。

 

「んんっ……!!」

 

「君は下着の形へ腹を立てるばかりで、レースの裏側へ縫い込んだ薬剤カプセルにも、繊維へ混ぜた浸透剤にも気づかなかった」

 

 勝ち誇ったユウナの口から語られた仕掛けの種に、カガリの瞳が大きく見開かれた。あの下着は、式のあいだに薬剤を肌へ染み込ませるための仕掛けでもあったのだと、婚約者のあまりにも周到な用意に言葉を失ってしまう。

 

「花嫁衣装の裏地が薬を外気から遮断し、脱いだ瞬間に、この部屋の香へ晒されるようにしてあった」

 

 じゅぼっと、ユウナが肉棒を半ばまで引き抜き、濡れた先端でカガリの唇をなぞった。その行為に、唇を窄めてキスをするように応じた自身の口の動きに、彼を睨む彼女は気づいてさえいない。

 

「つまり、君は自分から最後の封を解いたんだ。この部屋へ入り、僕の前で服を脱いだ瞬間にね」

 

「んっ、ちゅぷっ……ふざ、ける……な……!」

 

 亀頭に唇を擦り付けながら言い返してくるカガリの無様な姿を嘲笑いながら、ユウナはその形だけの反抗を咎めるように、先ほどより深く口内へ押し込んだ。

 

「んぶぅっ……!?」

 

 太い先端が喉の入り口へ触れ、カガリは激しくえずいて、ユウナの脚を押し返そうとした。だが薬の力で弛緩した体にそんな力があるはずもない。結局、大した抵抗をすることもできず、カガリは男の怒張を根本まで咥え込まされた。

 

「薬は二つあってね。一つは神経伝達を鈍らせ、筋肉から力を奪う。もう一つは、ある特定の物への執着力を増させるんだ。それが何かは、もうわかるだろう? その二つの薬を、式が終わるまでの時間を使い、君の身体へ十分に蓄積させたんだ」

 

「んごぉっ、んぐっ、んんん゛っ!?」

 

 喋る間もユウナはカガリの口を犯す手を止めなかった。腰を引いて、彼女の顔に勢いよく押し込む。そのたびにカガリの喉奥まで肉棒は深々と突き刺さり、窒息しそうになる息苦しさが身体を支配する。

 それなのに、なぜかカガリの喉は嬉しそうにユウナの物を締め付け、その先端から溢れ出る液体を飲み込もうと脈動していた。

 

 その理由を、今ならカガリもわかった。ユウナに使われた薬の効果で、自分の体は男の体液に強く執着させられているのだと。

 だがそれに気づいたところでこの衝動が止められるわけではなかった。むしろ自覚すると、口内がより貪欲に肉茎に吸い付き、唾液を塗して滑りをよくしながら彼のイマラチオを甘受しようとしてしまう。

 

(ちが……う……わたしは、こんな……ユウナの、もの、なんか……っっ♡)

 

 脳が犯される。味覚が壊される。趣向が書き換えられる。肉棒を荒々しく叩きつけられることが快感だと、身体が勘違いして来て。これ以上されたら、酸欠で気絶してしまう。そんなタイミングで、ユウナは一度肉棒を口から引き抜いた。

 

「んぶぉっ! おあっ……はぁっ、はぁっ……げほっ、くっ……!」

 

 呼吸を許されたカガリは咳き込み、唾液に濡れた唇を震わせた。そして自身の理性狂わせる男根がなくなったことで、ようやくまともな思考が出来るようになったことで再び萎えかけていた怒りを燃え上がらせる。

 

 ここを出たらキサカやマーナ、首長たちへすべて話し、薬まで仕込んだ婚姻を無効にして、ユウナとセイラン家へ責任を負わせてやる――――そんな決意を読み取ったように、ユウナは愉快そうに笑った。

 

「君が何を考えているのか、僕には分かるよ、カガリ」

 

「……っ」

 

「この部屋から出たら、キラ・ヤマトやキサカへ訴え、婚姻を無効にして僕を罰するつもりなんだろう?」

 

 図星だ。だがそれを指摘されたからといって、怒気を取り戻したカガリは狼狽える事はなかった。

 

「だったら……覚悟しておけ。こんなことをして……お前が、ただで済むと思うな……!」

 

「いいや。君は誰にも話さないよ」

 

「何を……!」

 

「まだ、この薬が何のために用意されたものなのか、分かっていないようだね」

 

 カガリが問い返そうとした瞬間、ユウナは金髪を引き寄せ、濡れた肉棒を再び彼女の唇へ押し当てた。重ねられた肉棒は、すでに彼女の涎で卑猥に輝いていて、怒りで押し殺したはずの疼きがカガリの喉を再び乾かしてくる。

 

「待て……説明するなら、せめて、んむぅっ!!」

 

 開きかけていた口へ太い先端が滑り込み、またしてもカガリの口は怒りを吐き出すためではなく、男根に奉仕するための性器へと変えられた。

 

「さっき話した筋力を奪い、特定の物……男の精液に執着する作用は、第一段階にすぎない。本当に恐ろしいのは、そのあとの作用さ」

 

「んじゅるっ、じゅぶぅ……! じゅぽっ、じゅずっ、んんっ……!」

 

「感覚を鋭くして、どんな刺激からも強い快楽を得やすくする。さらに、その快楽を与えた相手自身へ執着し、もっと触れてほしい、喜ばせたいと思うようになる薬なんだ」

 

 刺激を快楽として覚え、やがてユウナへ従うことまで自ら望むよう仕向けられている。その意味を悟り、先走り汁の美味さに脳を蕩かされていたカガリの瞳へ困惑と嫌悪が入り交じった。

 

「一度で人格が別人になるわけじゃない。けれど効果が続くあいだに快楽を重ねれば、身体はその相手を必要な存在として覚える。理性が僕を嫌っていても、身体は強く僕を求めるようになるんだ」

 

「んんっ……! んんん゛っ!!」

 

「じきに抵抗するより、僕へ委ねるほうが心地よいと気づけるよ」

 

 決して受け入れられない。受け入れてはいけないはずなのに、舌を擦る刺激は奇妙な熱を伴い、喉から胸を通って下腹部へ微かな疼きを伝え始めていた。

 

(違う……こんなのは、私が感じているんじゃない。薬のせいだ……!)

 

 ユウナの肉棒が激しくカガリの口内を蹂躙する。太い肉茎が舌を押し潰し、頬の内側を擦りながら、喉の奥まで入り込んでは引き戻される。深く押し込まれるたびに呼吸を塞がれてえずく一方、薬は喉を擦られる苦しさにまで甘い痺れを混ぜ込んできた。

 

「んぐぅっ、ぐっ……んんんぅっ!!!」

 

 琥珀色の瞳から涙が溢れ、飲み込みきれない唾液が顎から胸元へ滴る。それでもユウナは動きを緩めず、頭を腰へ引き寄せて口内を使い続ける。前後へ揺さぶられるたび、過敏にされた身体は刺激を拾い、屈辱と怒りに反して下腹部へ熱を溜めていき、やがてそれが強い快感となって弾けた。

 

「ふっ!? んぶっ、んんんんんっっ!!?」

 

「くっ、射精するぞ、カガリ! しっかりと夫の子種を受け止めるんだ!」

 

 そしてほぼ同時に、肉棒がどくりと脈動し、白濁した粘液が口の中に充満した。喉の奥から鼻腔へ向けて粘液が逆流し、また、硬く熱い肉茎から放たれる粘着性の液塊が絡み付く。目尻を下げたカガリの眦からは涙が溢れ出し、頬と首筋は上気して紅く色付いていた。

 

「んぐっ、うぇ……げほっ! ごほごほっ!」

 

 ようやく男根が引き抜かれた口から、粘ついた白い液体が溢れ出す。咳き込んだ拍子にもそれは流れ落ちてしまい、ユウナのズボンを汚した。

 

「はぁ、はぁ……げほっ! こ、この……よくも……」

 

「はは、まだそんな顔ができるんだね。さすがはカガリだ」

 

 咳き込みながら床へ片手をついたカガリを見下ろしながら、ユウナは自身のズボンに付いた汚物を彼女の体で拭いた。まるで女の体をティッシュペーパーか何かのように思ってるその行動に怒りが沸くが、イマラチオで絶頂まで導かれた今のカガリに睨みつける以上の反抗をする力は残っていない。

 

「だけど、明日の朝、君が皆の前で僕を告発できるころまで、本当に今と同じ気持ちでいられるのかな?」

 

「何を……言っている……」

 

「薬が身体から抜けても、快楽の記憶と、それを与えた相手への渇きは君自身の感情として残る。明日の朝、僕を告発しようとしながら、もう一度触れてほしいと思っているかもしれないよ」

 

「そんなこと、あるものか!」

 

「そう言い切れるのは、今のうちだけかもしれないね」

 

 強い言葉で言い換えしたカガリの口元へと、再び肉棒の先端が唇をなぞるように添えられる。それだけで、嫌悪に顔を背けようとしたカガリの身体は、拒絶とは違う微かな震えを返してしまって、その反応を見逃さなかったユウナが邪悪に笑った。

 

「頭では僕を憎みながら、身体は僕から与えられるものを覚え始めている。逆らうことをやめれば、その食い違いは消え、気持ちよさだけが残るんだ」

 

「私は……屈しない。お前を必要とすることなど、絶対にない……!」

 

「なら、予定を変えて、実際に同じ薬を経験した人へ聞いてみようか」

 

 ユウナが壁際に設けられた呼び鈴へ手を伸ばした。静かな電子音が寝室の外へ響き、ほどなくして、閉ざされていた両開きの扉が音もなく開く。

 

「お呼びでしょうか、ご主人様」

 

 聞き覚えのある優雅な声に、カガリの瞳が大きく見開かれた。

 扉の向こうへ立っていたのは、先ほど廊下の奥へ去ったはずのミヤビだった。ユウナから下がるよう命じられたあとも自室へは戻らず、呼び出しに備えて近くで待機していたらしい。

 

 だが、カガリを驚かせたのは彼女が戻ってきたことではなかった。公の場では必ず「ユウナ様」と呼んでいたミヤビが、今は甘い歓びを隠そうともせず、「ご主人様」と呼んだのである。

 

 ミヤビは、床へ膝をつかされ、白いレース姿のまま口元を唾液で濡らしているカガリを目にしても、驚きも嫌悪も示さなかった。むしろユウナが望んだとおりに夜を進めていることへ安堵したように微笑み、静かに扉を閉めると二人のもとへ歩み寄る。

 

「ミヤビ……お前……」

 

「思ったよりも頑固でね。これだけ薬が効いているというのに、まだ僕を睨んでいるんだ」

 

「カガリ様らしいですね。ご自分の意志を、簡単に曲げる方ではありませんから」

 

「感心している場合ではないよ、ミヤビ」

 

「申し訳ありません、ご主人様。これほど薬が効いても抵抗を続けられるのは、さすがだと思っただけです。ですが、そのカガリ様が自分からご主人様を求めるようになったとき、どのような表情を見せるのか……少し興味があります」

 

 恍惚を滲ませた声に、カガリの背筋へ冷たい震えが走った。

 

 以前のミヤビならば、他人がこのような扱いを受ける場面を目にして、穏やかに微笑んでいられるはずがない。まして、家格では下に位置していたユウナを「ご主人様」と呼び、その命令を待つように両手を身体の前で重ねる女ではなかった。

 

「まさか……お前も、その薬を……」

 

「はい。私も最初は、ご主人様に従うつもりなどありませんでした」

 

 ミヤビが懐かしい思い出を語るように微笑んだ。その顔に、嫌悪や屈辱を語るような感情がまったくないことが、カガリには不気味だった。

 

「ですが、ご主人様から与えていただくたびに、もっと欲しいと思うようになったんです。もちろん、最初は薬の作用だと考えていました。けれど、何度も与えていただくうちに、それだけでは説明できないと感じるようになったのです」

 

「そんなものは、お前の本心じゃない! 薬でそう思わされているだけだ!」

 

「始まりが薬だったとしても、今の私が感じているものまで、偽物だと言い切れるのですか?」

 

「っ……!」

 

 即座に言い返そうとしたカガリだったが、言葉が喉へ詰まった。

 父の急死後、突然ユウナの秘書となり、公務から私生活まですべてを世話するようになったミヤビ。その不自然な変化は、同じ薬を繰り返し使われ、ユウナから与えられる快楽へ依存させられた結果だったのだ。

 

「どうだい、カガリ。ミヤビは不幸に見えるかい?」

 

「お前が……ミヤビをこんなふうにしたんだろう!」

 

「僕はきっかけを与えただけさ。今の彼女は、自分の望みで僕へ仕えている」

 

 ユウナは愉快そうに答えると、濡れた肉棒をミヤビの頬へ押しつけた。彼女は嫌がるどころか、愛おしいものへ触れるように顔を寄せ、硬く熱いそれへ自ら頬を擦りつける。

 

「ミヤビ。君は、これが好きかい?」

 

「はぁ……♡ はい、ご主人様……♡ 私は、ご主人様にこうして扱っていただくのが好きです」

 

 その声音は息を弾ませ、隠しようのない欲求に満ちていた。

 

 ミヤビの瞳には怒りも屈辱もない。ただユウナを慕う一途な愛情と、自分が彼の所有物であることへの歓びだけが宿っている。彼女は頬へ擦りつけられる肉棒を自ら追いかけ、先端が唇の近くへ来ると、口づけを求めるように僅かに舌を覗かせた。

 

 その卑猥な光景を、カガリは床へ膝をついたまま、愕然と見つめていた。

 

 ミヤビは単なる秘書でも、密かに関係を持つ愛人でもなかった。奴隷だ。ユウナ・ロマ・セイランに身も心も陵辱されて屈服させられた、彼の性奴隷。

 そして今夜、ユウナはカガリまで同じ場所へ引きずり込もうとしている。

 

「私は……ミヤビのようにはならない! お前を……ご主人様などと死んでも呼ぶものか……!」

 

「そう言っていられるのも今だけさ。だって同じことを僕に向かって口にしたミヤビは、今ではこんな従順な雌になったんだからね」

 

「んあっ♡ あひっ♡ ご主人様ぁ……♡」

 

 ベチンッ♡ ベチンッ♡ と、ユウナがミヤビの頬をチンポでビンタする。以前の彼女なら激昂して、キオウ家の全権力を使ってセイラン家を潰していたような所業だが、今の彼女は嬉しそうに自身を殴る肉棒の厚みを受け入れていた。

 

 その瞳に宿っているのが魂まで躾けられた者にしかできないような屈服した従属心だと気づいた時、カガリはもうかつてのミヤビ・オト・キオウは死んだのだと理解させられた。

 

「あぁっ……♡ ご主人様、どうかお願いです♡ 私に、ご主人様のオチンポの臭いを嗅いで絶頂する許可を……♡」

 

「ククク、なんだ僕のチンポの臭いだけで興奮したのか? いいよ、カガリに僕の雌となった女の尽くし方を見せてやれ」

 

「は、はい♡ ありがとうございます、ご主人様♡ それでは……んっ、すぅぅっ……♡♡ オ゛ッ!!♡♡ んんんあぁぁぁ……っっ♡♡♡」

 

 ミヤビは、もう絶頂することも自分の意思では許されていなかった。カガリの前でユウナにチン嗅ぎアクメを懇願した彼女は、許しが出たと同時に鼻腔を亀頭に押し当てると、鼻いっぱいに息を吸ってそのままガニ股姿で果てた。

 

 彼女が着ていたタイトスカートの股間部分がお漏らししたように濡れて、びしゃびしゃと透明な液体が地面に溢れて、小さな水たまりを形成していく。

 

 それを見て、その無様な雌の姿を目に焼き付けてしまったカガリは――――

 

(……っ♡)

 

 思わず胸を熱くさせ、内腿を擦り合わせてしまった。

 

「なんだ? 欲しいなら欲しいと言ったらどうだい、カガリ?」

 

「……っ、はぁ、はぁ……! 誰が、欲しがるものか……! こんな薬如きで、私は……屈したりなんて……っ♡」

 

 言葉とは裏腹に甘い吐息が口から漏れてしまう。こちらを嘲るような目で見られているというのに、内腿を擦る脚の動きは止まるどころか激しさと切なさを増して行く。下着なんて、もうすでに水気をたっぷりと吸って床に漏れてしまっていた。

 

 ユウナはそんな身体に芽生えた疼きを認めまいと必死に怒りを燃やす新妻と、自分の足元で肉棒に頬を擦り付けて甘えてくる性奴隷の姿を交互に眺めた。

 

 それは特権階級にのみ許された美女の品定めだ。すでに屈服している家柄が上の美少女と、これから自分が屈服させる一国の代表を務める反抗的な美少女。

 そのどちらから抱いて喘がせ、子宮に自身の子種を注いで種付けする。そんな贅沢な選択を許されている自分が、特別な人間でなくてなんと言うのか。ユウナは溢れる笑みを抑えることができなかった。

 

「決めたよ。先に抱くのは君だ、ミヤビ」

 

「なっ……!」

 

「はい、ありがとうございますご主人様♡ どうぞ、好きなように私をお使いください♡」

 

 意外な言葉に、カガリが思わず顔を上げる。その隣では、ミヤビが待ち望んでいた褒美を与えられたように瞳を輝かせ、肉棒へ擦りつけていた頬を名残惜しそうに離すと、即座にその場で四つん這いとなりスカートをたくし上げ、最初から何も身につけていなかったお尻を差し出した。

 

 カガリを後に選んだのは、何も適当ではない。薬によって鋭敏になった身体を十分に焦らし、目の前でミヤビに与えられる快楽を自分の身へ重ねさせたほうが、より深くユウナを求めるようになるはずだと考えたのだ。

 

「君には、カガリへ見本を見せてもらう。僕に抱かれる女が、どうやって悦ぶべきなのかをね」

 

「承知しました♡ カガリ様には私がご主人様のオチンポでよがり狂う姿をよく見ていただきます♡」

 

「勝手に決めるな! 私は、そんなものを見るつもりなど――」

 

「目を逸らしたければ、好きにすればいいよ。もっとも、君の身体まで知らないふりをしてくれるとは思わないけれどね」

 

 ユウナに指摘され、カガリは反射的に両脚を閉じた。だが太腿を擦り合わせたことで、敏感になった秘部へ新たな刺激が加わり、下腹部から甘い痺れが駆け上がってしまう。

 

「くっ……これは、薬のせいだ……!」

 

「もちろん、今はね。でも、身体が一度覚えたものは、薬が抜けても簡単には忘れない。ミヤビを見ていれば、それがよく分かるよ」

 

 ユウナはそう告げると、ミヤビの丸尻をバチンッと強く叩いた。直後に「んほぉっ♡」と淫らな喘ぎ声がかつて聡明な才女だった彼女の口から漏れて、その堕落ぶりをカガリに見せつけていく。

 

「これから君を抱くよ、ミヤビ。カガリが見ている前で、僕のものだということを身体へ改めて教え込んであげよう。それから今夜も、君の奥へたっぷり注いであげる」

 

「あ、ぁぁ……♡ ありがとうございます、ご主人様。私も、ご主人様の子種を身体の中へいただきたいと思っていました♡」

 

 ミヤビは恥じらう様子もなく答えた。むしろ、カガリへ自分とユウナの関係を見せられることを誇るように、頬へ艶のある紅潮を浮かべている。

 

「ミヤビ……お前、本気でそんなことを……」

 

「ええ、そうです。今の私は、これを望んでいます。だって、それが女のあるべき姿なんですから、カガリ様♡」

 

 ミヤビはカガリの視線から逃げず、静かに断言した。言葉遣いこそ以前と変わらず理知的だったが、その内容には、ユウナへ仕える女となったことへの迷いが微塵も感じられない。

 

「普通の初夜なら、花嫁を寝台へ仰向けにして、互いの目を見つめながら愛を確かめるのだろうね」

 

 ユウナが面白がるように口にすると、カガリの身体が強張った。それこそ、本来なら今夜自分がユウナと行うはずだったものだ。たとえ愛情などなくとも、人前で交わした婚姻を形だけでも完成させるための、儀礼的な初夜になるはずだった。

 

「けれど今夜、最初に抱かれるのは花嫁ではない。僕の命令へ素直に従う、聞き分けのよい雌だ」

 

「あぅっ……♡ はい、ご主人様♡」

 

「カガリからもっとよく見えるようにしよう。そのまま寝台へ両手をついて、もっと腰を上げるんだ」

 

「はい♡」

 

 ユウナに命じられるまま、ミヤビは四つん這いで寝台へ近づくと、その縁へ両手をついた。そして指示された通り丸みを帯びた臀部をカガリへと見せつけるように高く持ち上げると、濡れてヒクヒクと物欲しそうに震える陰裂を晒したのだ。

 

「見るな……そんなものを、私に見せるな!」

 

「なら、どうして目を閉じないんだい?」

 

「っ……!」

 

 カガリは言葉に詰まった。見たくない。こんなものに興味などない。そう自分へ言い聞かせているのに、目の前でミヤビがどんな姿を晒し、ユウナがその身体へ何をするのか気になって仕方がない。

 

「んっ……♡ ご主人様ぁ……♡」

 

 ユウナを誘惑するように、ミヤビが自身の陰裂を両手で左右に広げる。くぱぁっ♡ とほのかに熱気さえ伝わるほど興奮した彼女の蜜壺は、濃い粘液をとろりと垂らしながらそこの所有者からの愛撫を待ち望んでいた。

 そしてその求めに答えるように、2本の指がミヤビの秘部を弄ると、彼女は腰を跳ねさせながら甘い声を漏らした。

 

「ずいぶん濡れているじゃないか。カガリに僕たちの関係を見せられるのが、そんなに嬉しいのかい?」

 

「はい……♡ 私がご主人様の雌であることを、カガリ様にもよく知っていただきたいです♡」

 

「そうか。なら、もっとはっきり見せてあげよう」

 

 ユウナはミヤビの腰を片手で掴み、濡れた秘部へ肉棒の先端を押し当てた。押しつけられただけでミヤビの背筋は嬉しそうに震え、早く欲しいと訴えるように自ら腰を後ろへ押し出してくる。

 

「お願いします、ご主人様……♡ もう、入れてください♡」

 

「何を入れてほしいのか、カガリにも分かるように言ってごらん」

 

 わざとカガリを意識させるように命じられても、ミヤビは躊躇しなかった。むしろ振り返り、床に跪く彼女へ自分の表情まで見せつけるように微笑んだ。

 

「はい♡ ご主人様のオチンポを、私の膣中へ入れてください♡ カガリ様の目の前で、私をいっぱい犯してください♡」

 

 求められた言葉を恥じるどころか嬉々として口にしたミヤビに、ユウナは満足そうな笑みを浮かべた。そのまま腰をゆっくり前へ押し出し、既に何度も自分を受け入れてきた彼女の蜜壺へ深く沈み込んでいく。

 

「あっ……♡ あぁぁっ……♡ ご主人様ぁ……♡」

 

 肉棒の先端が柔らかな肉襞を押し分けてくる感触に、ミヤビは喉を震わせ、悦楽に満ちた声を漏らした。

 ずぶっ♡ ぬぷぷっ♡ にゅちゅっ♡ と、ミヤビの膣穴は苦もなく巨大な逸物を根本まで飲み込んだ。二人の腰とお尻がぴったりと接着し、繋がりあった性器同士が相手を求めて脈動する。

 

「んあっ、ああ……!♡ ご主人様の、オチンポ……あっ、奥まで入ったぁ……♡ ああ、おかえりなさいご主人様♡ ミヤビの淫乱ど変態おまんこは、ご主人様のオチンポのお帰りを、ずっとお待ちしていました♡」

 

「ククク、よく見ておくんだな、カガリ。ミヤビの身体は、もう僕の形を完全に覚えている」

 

「やめろ……私に説明するな……!」

 

 吐き捨てるように叫んだものの、カガリの目は肉棒を受け入れた悦びの声をあげるミヤビから離れない。その矛盾した反応を楽しむように、ユウナはゆっくりと腰を動かした。

 

「あっ、あんっ♡ そんなゆっくりとなんて、んあっ♡ 膣が、ご主人様の形を染み込まされてるみたい、あっ、ぁぁっ……♡」

 

「それなのに、君は目を逸らせない。薬の効果だけではないよ。自分も同じようにされると分かっているから、身体が先に期待しているんだ」

 

「違う……私は、お前など求めていない……!」

 

 カガリは強く否定した。だがユウナの肉棒がミヤビの膣内から抜き差しされる光景と、彼女の喜悦に溢れた喘ぎ声を聞くたびに、自分の秘部まで空虚な疼きを訴えてしまう。

 そしていつしか、ミヤビの喘ぎと重なるように、カガリの喉からも微かな吐息が漏れてしまった。

 

「んっ、あぁっ……!♡ ご主人様、もっとぉ……!♡」

 

「いい声だ、ミヤビ。けれど、ただ悦んでいるだけでは見本にならないな。カガリに教えてあげなさい。君が今夜のために何をしたのかを」

 

「んあっ……は、はい……ご主人様……♡」

 

 身体を揺さぶられながら、ミヤビは呼吸を整えた。ユウナに抱かれている最中だというのに、その瞳にはこれから自分の働きを報告できることへの誇らしささえ浮かんでいる。

 

「カガリ様の花嫁衣装は……私が用意しました。ご主人様からご希望を伺い、以前の採寸記録を使って……カガリ様のお身体へ合うように調整したのです」

 

「それは、聞いた……!」

 

「下着のレースへ薬を染み込ませたのも、私です」

 

「っ……!」

 

 カガリの瞳が大きく見開かれる。ユウナの腰が奥へ突き当たるたびに甘い喘ぎを漏らしながら、ミヤビは僅かに口元を愉悦に満ちたものへと変え告白を続けた。

 

「式と披露宴のあいだに……体温と汗で薬が肌へ馴染むようにしました。そしめ寝室で焚く香と混ざったとき、最も強く作用する濃度へ調整してあります」

 

「お前が……初めから、すべて知って……!」

 

「はい。効果と安全性を確かめるため、同じ薬を私自身の身体でも何度も試しました。ご主人様に触れていただきながら、どの濃度なら理性を保ったまま、快楽だけを強く感じるのか……すべて、記録しました♡」

 

 その時のことを思い出したのか、ミヤビの股座から愛液が零れ落ちた。今カガリに使われてる状態の薬でさえ強力な効能だ。それを、実験のために何度も、それもより強力な状態で自身に使っていたのだとしたら……もう彼女の体は、ただ息をしているだけで感じてしまうほど敏感になっているのではないか?

 

「ミヤビ、お前は自分が何をしたのか分かっているのか!?」

 

「もちろんです♡ ご主人様がカガリ様を欲しがっておられましたから、その願いを叶えるために必要な準備をしただけです♡」

 

 その声には後悔も迷いもなかった。むしろ自分の働きがユウナの役に立ったことを誇るように、ミヤビは腰を後ろへ押し返し、肉棒を自らさらに深く迎え入れた。

 

「あああぁっ……♡ ご主人様、そこぉ……!!♡♡」

 

 甘い声を漏らしたミヤビの顎をユウナがまるで犬猫にするようにくすぐって褒める。それだけで身体を震わせて悦ぶ彼女の耳元へと、彼はまだ話は終わっていないとばかりに顔を寄せた。

 

「まだあるだろう、ミヤビ。今夜の準備だけじゃない。僕のために何をしてきたのか、カガリへ全部聞かせてやれ」

 

「はい……ご主人様♡」

 

 ミヤビは乱れた息を整え、再びカガリへ視線を向けると、その口に加虐心に満ちた淫猥な笑みを浮かべた。

 

「キオウ家の情報網を使って、婚姻へ反対する方々の動きを調べました。首長たちへ提出する資料も、セイラン家に有利になるよう私が整えました……」

 

「何だと……?」

 

「カガリ様の予定や、面会を希望する方々の名前も、すべてご主人様へ報告しました。今夜、マーナ様たちがこの区画へ近づけないよう警備の配置を変更したのも私です」

 

 カガリの顔から徐々に血の気が引いていく。単に寝室へ連れ込まれただけではない。この夜を成立させるため、知らないところで何重にも逃げ道を塞がれていたのだ。

 

「そこまでして……お前は……!」

 

 カガリの顔に怒りが広がっていく。だがミヤビは告白を終えようとせず、ユウナの動きに合わせて腰を押し返しながら、次の言葉を続けた。

 

「それから……カガリ様がマーナ様へ託した手紙も、私が回収しました」

 

 そしてその一言を聞いた瞬間、カガリの表情から怒りさえ消えた。

 

「……手紙?」

 

「キラ・ヤマト様へ宛てた手紙です。ユウナ様との結婚を決めたことと、アスラン・ザラ様から贈られた指輪を本人へ返してほしいと書かれていました」

 

 

 今度こそカガリはミヤビだけを凝視した。呼吸さえ忘れたように口を開き、その内容を知っている理由を理解できずにいる。

 

「なぜ……お前が、その内容を知っている……?」

 

「手紙がアスハ邸から持ち出される前に、連絡便の保安検査を行うという名目で回収させました。マーナ様には気づかれないよう、封筒だけ同じ重さのものへ差し替えてあります♡」

 

「では……キラには……」

 

 聞きたくない答えを予感しているのか、カガリの声はほとんど掠れていた。

 

「届いていません♡ 回収した手紙は、そのままご主人様へお渡ししました」

 

「嘘だ……」

 

 カガリは呆然と呟いた。

 

「手紙は、もう届いていると……私は……」

 

「残念だったね、カガリ」

 

 ユウナはミヤビを抱いて、その胸を揉みしだきながら愉快そうに笑う。その声にカガリが振り向くと、彼は勝ち誇るような目を隠そうともしていなかった。

 

「式のあいだ、君は何度も空を見上げていたね。キラ・ヤマトかアスラン・ザラが、いつかのように君を連れ去ってくれると期待していたんだろう?」

 

「黙れ……!」

 

「でも、彼らは君が助けを待っていることさえ知らなかった。君が最後に託した思いは、僕のところで止まっていたんだからね」

 

「返せ……あの手紙を返せ!」

 

 思わず身を乗り出したカガリだったが、まだ完全には戻らない身体では立ち上がることすらできなかった。そのままうつ伏せに倒れて地面に這いつくばってしまって、そしてその無力さまで嘲笑うように、ユウナは肩を竦める。

 

「返してどうするんだい? 婚姻はもう成立し、君は僕の妻になった。今さら届けたところで、この夜をなかったことにはできないよ」

 

「貴様……!」

 

 カガリは床へついていた手を強く握り締めた。薬に力を奪われていなければ、今すぐユウナへ飛びかかっていたに違いない。

 

 キラは自分を見捨てたのではなかった。カガリが助けを求めなかったから、彼女の決意を尊重したわけでもない。カガリの本心を読み取るための、たった一通の手紙さえ受け取っていなかったのだ。

 

「ミヤビ……お前は、私があの手紙へ何を託したのか分かっていたはずだ……!」

 

「はい。はっきり助けを求めてはいなくても、誰かに気づいてほしいというお気持ちは理解していました」

 

「それなのに!」

 

 カガリの怒声にも、ミヤビは怯まない。むしろ僅かに首を傾げると、まるで当然の判断だったとでも言うように静かに答えた。

 

「ご主人様が、カガリ様を誰にも渡したくないと望まれました。ですから私は、その願いを叶えるために回収した。ただそれだけですよ♡」

 

 あまりにも平然とした返答に、カガリは言葉を失った。ミヤビは自分が何を奪ったのか理解している。カガリが最後に残した逃げ道を塞いだことを承知したうえで、それでもユウナの望みを優先したのだ。

 

「よくできたよ、ミヤビ。けれど、君が僕のためにした最も大きなことは、それではないだろう?」

 

「あっ、んああっ……♡ はい……♡ ご主人様♡」

 

 ユウナはミヤビの腰を深く引き寄せ、その子宮口に自身の亀頭を押し付けると、そのままカガリへ意味ありげな視線を向けた。まだ何かある。その気配を感じ取ったカガリの表情が強張る。

 

「カガリにも教えてあげなさい。君がキオウ家の当主になれたのは、どうしてだったのかな?」

 

「……っ♡」

 

 ミヤビの呼吸が一瞬だけ止まった。だがそれは後悔や躊躇からではなく、ユウナに深く突かれた刺激に身体を震わせただけだった。何度か荒い息を吐いたあと、彼女は相変わらず穏やかな口調で告白した。

 

 

 

「私は……お父様を殺しました」

 

 

 

 その瞬間、カガリには寝室からすべての音が消えたように感じられた。

 

「……何を、言った?」

 

「父、ウミト・ミツ・キオウの死は事故ではありません。私が事故に見えるよう仕組んだものです」

 

 カガリの琥珀色の瞳が、これ以上ないほど大きく見開かれる。少し前まで疑うことさえなかった事実が、たった数秒で根底から覆されていた。

 

「父が乗る予定だった小型艇の姿勢制御装置へ細工をしました。飛行中に異常が起きるよう設定して、緊急制御へ切り替わらないよう安全装置も停止させました。事故のあと、整備記録と航行データを書き換えたのも私です」

 

「お前が……自分の父親を……」

 

 カガリは信じられないものを見るようにミヤビを見つめた。

 

「なぜだ……。どうして、そんなことができた……!」

 

「父は、ご主人様をキオウ家へ近づけるべきではないと考えていました。セイラン家との婚姻にも反対し、キオウ家の情報網を提供することも拒んでいました」

 

「だから殺したというのか!?」

 

 怒声を浴びせられても、ミヤビの表情は変わらない。それどころか、自分の選択を説明する機会を与えられたことにさえ満足しているようだった。

 

「お父様が当主であり続けるかぎり、私はご主人様のお役に立てませんでした」

 

 ミヤビはそこで僅かに腰を反らし、膣内へ収まった肉棒をさらに深く受け入れた。ユウナに後ろから抱かれながら、自分が選び取った幸福を確認するように目を細める。

 

「ご主人様は、父が邪魔だとおっしゃいました。私がキオウ家の当主になれば、家の権限も情報網も、すべて自由に使えるようになると」

 

「ユウナに命じられて……実の父を殺したのか……?」

 

「はい。でも、命令されたから仕方なくやったわけではありません♡ ご主人様のお望みを叶えたいと、私自身が決めて実行しました」

 

「お前は……狂っている……!」

 

 カガリの非難に、ミヤビは小さく息を吐いた。

 

「そう見えることは理解しています。ですが、後悔はしていません。父を失ったことで私は当主となり、ご主人様のお役に立てるようになりました。あの方の娘として生きることより、ご主人様の女として生きることを、私は自分で選んだのです♡」

 

「そんな、ミヤビ……!」

 

 愕然とするカガリを尻目に、ユウナは満足そうに笑い、前へ屈み込むと、ミヤビの顎を横から捉えた。そして腰を動かし続けたまま彼女の唇を塞ぎ、深く舌を絡ませる。

 

「んっ♡ ちゅっ、ちゅぱっ♡ んんぅ、ご主人様……♡」

 

「君は本当に、僕のためなら何でもしてくれるんだね。家も立場も父親の命も、すべて僕へ捧げてくれた」

 

「はい……。ご主人様に必要としていただけるなら、私にはそれで十分です」

 

「愛しているよ、ミヤビ」

 

 甘く囁かれた途端、ミヤビの表情が幸福そうに緩む。たとえそれが、飼い主がペットに伝える愛玩物としての愛情だったとしても、ミヤビは欠片も構わなかった。

 

「私も……愛しています、ご主人様♡」

 

 二人が当然のように愛を囁き合う姿を、カガリは呆然と見つめていた。ユウナのために実の父を殺し、自分の手紙を奪い、逃げ道まで塞いだ女が、その張本人に抱かれながら心から幸福そうに微笑んでいる。これほどの真実を聞かされた今となっては、もはや以前のミヤビを探すことなどできなかった。

 

「聞いたかい、カガリ。ミヤビは僕へこれだけのものを捧げた。君もじきに、僕のためなら何を失っても構わないと思えるようになる」

 

「一緒にするな……! 私は絶対に、こんな女にはならない!」

 

 カガリは即座に吐き捨てた。その声だけを聞けば、まだ何一つ折れてはいないように思える。だがユウナは、彼女の身体に起きている変化まで見逃してはいなかった。

 

「今はそう言っていればいい」

 

「……っ! ふっ、うぅっ……!!」

 

「君が自分から脚を開いて、僕へ触れてほしいと頼むまで、ミヤビを使ってゆっくり教えてあげるよ」

 

 カガリは何か言い返そうとしたが、唇から漏れたのは荒い呼吸だけだった。手紙を奪われていたことにも、ミヤビが実の父を殺したことにも吐き気がするほどの嫌悪を覚えている。それなのに身体の奥へ溜まった熱だけは消えず、閉じた腿の間でますます存在を主張していた。

 

 いつの間にか、床へついていた片手が膝の内側へ移っていくが、カガリ自身はそれに気づいていなかった。だが指先は濡れた下着の近くを触れるか触れないかのところで彷徨っていて。

 

 そしてその一方で、ミヤビもまたユウナに愛されるという自身の生涯の役目を全うしようと彼に猫撫で声で甘えて、彼の首筋をチロチロと舐めあげる。

 

「ご主人様……♡ もっと、カガリ様に……いいえ、ご主人様の新しい雌に見せてあげてください♡ 私が身も心もご主人様の雌であることを♡ そして、ご主人様の雌となれる幸せを、教えてあげたいです♡」

 

「もちろんだよ、ミヤビ」

 

「はいっ♡ 父も、家も、私自身も……全部ご主人様のために差し出しました♡ ですから、どうか私の身体も好きなようにお使いください♡」

 

 ミヤビはそう答えると、さらに深く腰を反らし、ユウナへ濡れた秘部を押しつけた。その姿勢によって膣内へ収まった肉棒がカガリからもはっきりと見え、ユウナが腰を引くたび、蜜に濡れた太い肉棒が姿を現し、それが濡れた膣穴に奥深くまで挿入されるところも目に焼き付けられる。

 

「これまでご主人様を困らせたことも、最初に逆らったことも……この身体で、すべてお詫びします! ご主人様に喜んでいただける女であり続けることが、今の私の望みです……!」

 

 過去の自分自身さえ否定するミヤビに、ユウナは邪悪な笑みを深めると、突き上げられた彼女の臀部へ片手を高く振り上げた。鋭い音と同時にミヤビが甲高い声を上げ、それでも逃げるどころか、もっと強く扱ってほしいと訴えるように腰を揺らす。

 

 その甘い喘ぎに応えるように、ユウナはミヤビの臀部へ食い込ませた指へさらに力を込めた。掌の下で柔らかな肉が大きく形を変え、赤く染まった肌へ指の跡が刻まれていく。ミヤビはそれさえ嬉しそうに受け入れ、もっと強く扱ってほしいと求めるように、腰を小さく揺らした。

 

「んっ……♡ ご主人様……どうか、私の身体をお好きなように……♡」

 

 ミヤビの膣内は、これまで数え切れないほど受け入れてきた彼の形を覚えていた。ユウナもまた、どの角度で腰を動かせば彼女が大きく震え、どこを擦れば理知的な声が甘い喘ぎへ変わるのかを熟知している。

 

 かつてはキオウ家の威光を背負い、ユウナへ真っ向から反発していた女が、今ではその男の動きに自ら腰を合わせている。その落差を改めて思えば、ユウナの口元には自然と笑みが浮かんだ。

 

 ユウナは臀部を掴んだまま腰を大きく引いた。蜜を纏った肉棒が膣内を長く擦りながら半ばまで抜けると、ミヤビはすぐに腰を後ろへ押し出し、離れていく熱を自ら追いかけてくる。

 

「あぁぁっ♡ ご主人様ぁ……♡ もっと、奥までお願いします……♡」

 

 ユウナはその願いに応え、ミヤビの腰を一気に引き寄せた。肉棒が再び根元まで深く沈み込むと、彼女の身体が大きく跳ね上がる。

 

「んほぉっ、お゛っ、ほぉぉぉっ……!!♡♡♡ お゛っ、おお゛っ、ご、ご主人様、また……またイキます……!♡ んおっ、おっ、イクッ♡ イクイク、イッーーーー♡♡♡」

 

 ぶしゅっ♡ ぶしゃっ♡ ぷしゃぁぁぁっ♡♡

 

 ミヤビはこの夜だけでも何度目か分からない絶頂へ達した。結合部からお漏らしをしたように潮を噴き、膣内がユウナを離すまいと強く収縮させる。だが頭が真っ白になるほどの快感に全身を震わせながらも、彼女はなお腰を愛する主人の肉棒へと押しつけてくる。

 

「んあぁっ……ご主人様……♡ 何度でも、私を!♡ イカせて、膣中出しして、犯して……♡ ご主人様の子種で、ミヤビ・オト・キオウは身も心もユウナ・ロマ・セイランに支配された家畜だと刻み込んでください……!♡」

 

 一瞬、ユウナは許可なく達したことを罰してやろうかとも思った。だが、歓喜に震えながら自分を求め続けるミヤビを前にして、わざわざ動きを止める気にはならなかった。

 

 それに先ほどまでは、彼女の告白をカガリへ聞かせるために動きを抑えていた。だが、もう話させるべきことは十分に話させたと、ユウナは臀部を掴む手へ力を込め、今度こそ容赦なく腰を動かし始めた。

 蜜に濡れた肉棒が姿を現しては、次の瞬間には再びミヤビの奥深くへ沈み込んでいく。

 

「んっ、おっほぉぉっ!? んい゛っ、あぁっ!♡ き、急に、激しく……っ、イク♡ こんなの、またイギュぅぅぅぅっっ!!!♡♡♡ んあああああぁぁぁっっ!!!♡♡♡♡♡♡」

 

寝台へ顔を伏せたミヤビは、シーツを強く掴みながら何度目かもわからない絶頂声をあげて果てた。ユウナが突き込むたび、彼女の身体は大きく震え、結合部から溢れた蜜が太腿へ滴る。だが彼女は、その快感から逃げようとはしなかった。

 

 それどころか、ユウナに腰を押しつけたまま、まるで獣のように自ら腰を揺らし始める。

 

「どうだい? 満足しているかい?」

 

「ああぁっ、ご主人様……♡ はいっ、はいぃっ……!!♡♡ 満足なんて、してませんっ! まだまだ足りないですっ……!!♡」

 

 ミヤビの顔は、羞恥に耐えるような表情ではなく、もっと強い刺激を求める浅ましい表情に変わっていた。ユウナの動きに合わせて腰を動かし、膣内の一番奥へ当たるたびに、甘い声を漏らす。

 

「もっと……もっと犯して……♡ ご主人様のものにしてください……!!♡♡」

 

 その淫らな声がユウナの支配欲をさらに煽り立てる。彼はミヤビの尻を強く掴んだまま、さらに深く、容赦なく腰を打ち付けた。

 

「んっほぉぉっ!?♡♡ ご主人様ぁぁっ!!♡♡ んああぁっっ!♡♡」

 

「クク……いいぞミヤビ。もっと鳴け! 君が本当はどういう女なのか、僕だけに見せてみろ!」

 

「は、はいっ……!♡ わたしはっ、ミヤビ・オト・キオウは……!!♡♡ ご主人様の女ですっ!! 一生ご主人様に、ご奉仕し続ける雌ですっ!!♡♡ ご主人様の望み通り、何でもする家畜ですっ!!!♡♡♡」

 

 ミヤビは自らの立場を口にしながら、さらに身体を仰け反らせて背後のユウナへ媚びるように腰を振りたくる。彼女の言葉が寝室へ響くたび、ユウナの興奮は高まっていった。

 

「ククク……そうだ! ならその家畜にご褒美だ。ご主人様の子種をたっぷりと子宮で受け止めて、セイラン家の血筋をその胎で育てろ!!」

 

「は、はいっ……!!♡♡ お゛っ、おぉっ♡♡ ご主人様ぁぁっ……!!♡♡ んああぁっっ!!♡♡♡」

 

 ミヤビの膣内が痙攣し、子宮口がユウナの先端へ吸い付くように収縮する。その瞬間、ユウナはミヤビの腰を強く引き寄せ、深く突き刺した肉棒から大量の子種を放った。

 

 びゅるるるるるるる!!

 

「んおおぉぉっっ!!♡♡♡ 出てるぅぅっ!!♡♡ ご主人様の子種が、私の子宮にいっぱいっ……!!♡♡ んああぁっっ!!♡♡」

 

 ミヤビは全身を痙攣させながら、背後からの射精を受け止める。彼女の膣内は精液を一滴も逃すまいと強く収縮し、ユウナの肉棒を搾り取るように締め付けた。

 そしてユウナもまた、その膣内へ最後の一滴まで吐き出そうと、何度も腰を小刻みに動かし続ける。

 

「んほぉぉっ……!!♡♡♡ ご主人様ぁ……♡♡ ああぁっ……!!♡♡♡」

 

 長く濃密な射精の余韻に、ミヤビは荒い呼吸を繰り返しながらも、なおユウナへ媚びるような微笑みを浮かべていて――――そしてその幸せそうな声を聞けば、床へ跪いたカガリは自身の下着の中に入れた指の動きをもう止めることなどできなかった。

 

「ふっ♡ うっ、んんっ♡ ぁっ、くぅ……はぁ、はぁ♡」

 

 頬を赤く染め、激しく呼吸を乱しながら、カガリは激しく体を重ねあう二人を食い入るように強く見つめていて。ユウナの肉棒がミヤビの陰裂を出入りするたびに、自身もまた指を何度も膣穴に挿入して、まるで自身もまたあの男根で犯されているように自慰をする。

 

 くちゅくちゅ♡ ぬちゃ、ぐちゅっ♡ と、バレないように膝と身体で隠しながら太腿の間に手を入れるカガリは、果たしてその卑猥な水音に気づいているのか。

 

「んあっ♡ ふぅ、っ、まだ……んっ、足りない……ぁっ、くぅ……!♡」

 

 そして、そんな彼女を見つめて愉悦に満ちた笑みを浮かべるキオウ家の当主と、自身の夫となったセイラン家の跡取りの視線に、カガリは気づけないままでいた。

 

 

 

 

 

 

もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています

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