もしイングリスたちがミュンテーによって敗北して、彼の繁殖妻として取り込まれてしまったら?
頂いたアイデアを元に書いてみました。アイデアを下さった方、ありがとうございます。
異空間に引きずり込まれてから、戦況は目まぐるしく変わり続けていた。魔印武具の力を封じられたラフィニアとレオーネは、アールシア宰相を守りながら次々に迫る魔石獣を迎え撃ち、イングリスはその前方で、異形と化したミュンテーの攻撃を食い止めている。
魔印喰いを取り込み、さらに蜘蛛型の魔石獣まで吸収したミュンテーは、もはや人とは呼べない姿になっていた。硬質な外皮に覆われた巨大な胴体、その下に幾本も生えた蜘蛛の脚。そして胸部には、天上人の聖痕を額に刻んだミュンテーの顔が埋まり、氷の刃をきらめかせながら耳障りな笑い声を上げている。
「ほひょひょひょ! 逃げても無駄じゃぞい!」
無数の脚が一斉に振り下ろされ、床を抉った。イングリスは銀髪を翻してその間をすり抜けると、すれ違いざまに一撃を叩き込み、ミュンテーの巨体を大きく揺らす。手応えはあったが、倒すにはまだ遠い。その頑丈さに、彼女の紅い瞳には嫌悪と同時に、強敵を前にした隠し切れない喜びが浮かんでいた。
「見た目はともかく、強さだけなら悪くありませんね」
「クリス、そんなこと言ってる場合じゃないわよ!」
ラフィニアの声に振り向いた、その瞬間だった。折れたはずの蜘蛛脚の陰から別の一本が伸び、ラフィニアの退路を塞ぐ。彼女が身をかわした先へ、ミュンテーの口からぬらりと長い舌が射出された。
「きゃっ……!」
鞭のようにしなった舌はラフィニアの腰へ巻きつき、その身体を壁際まで引きずった。粘液に濡れた先端が肩口へ迫り、彼女は顔を強張らせながら必死に身を捩る。しかし魔印武具を使えない今、力任せに拘束を解くことは難しかった。
「ほひょ〜! まずはイングリスちゃんの大切なお友達から――」
「ラニから離れてください」
低く澄んだ声が割り込んだ直後、イングリスの踵がミュンテーの顔面へ突き刺さった。醜い悲鳴とともに舌が緩み、解放されたラフィニアをイングリスが片腕で受け止める。そのまま床へ静かに下ろすと、汚れた肩を手早く拭いながら顔を覗き込んだ。
「ラニ、大丈夫?」
「う、うん。ありがとう、クリス。でも、あいつ……」
「ここはわたしに任せて。ラニとレオーネは宰相閣下をお願い」
「一人で平気なの?」
「もちろん。あれだけ大きければ、狙いを外す心配もないからね」
心配させまいと微笑むイングリスに、ラフィニアはなおも言いたそうな顔をした。それでも今は宰相を守ることが先だと判断し、駆け寄ってきたレオーネとともに後方へ退く。二人が離れたのを確かめると、イングリスは再びミュンテーへ向き直った。
長い銀髪が背に落ち、宝石のような紅い瞳が正面の異形を射抜く。護衛用の騎士服に包まれた立ち姿は細身で優美だが、わずかな隙もない。対するミュンテーは、彼女を頭から足先まで舐め回すように眺め、胸部に埋まった顔を下卑た笑みに歪めた。
「ほひょひょ……やはり近くで見ると格別じゃのぉ、イングリスちゃん。わしのものになると言うなら、何でも望みを叶えてやるぞい?」
「視線まで下品ですね。ですが、欲しいものなら一つあります」
「ほうほう、何じゃ? 遠慮なく言うがええ!」
「あなたのような強敵と戦って得られる、修練の成果です」
イングリスが柔らかく微笑むと、ミュンテーの笑みが一瞬だけ引きつった。だが、すぐに自分の巨体と無数の脚を誇示するように身を起こし、氷の刃を床へ突き立てる。
「この姿のわしに勝てると思うておるのか?」
「ええ。わたしを倒せたら、好きにすればいいでしょう。――さあ、かかって来なさい」
「ほひょ! 後悔するがええ!」
巨体が沈んだ。鈍重に見える外見とは裏腹に、ミュンテーは砲弾のような勢いで突進する。イングリスは正面衝突を避けて横へ踏み込み、襲いかかる二本の蜘蛛脚を紙一重でかわした。
だが、その攻撃は囮だった。ミュンテーの顔から放たれた舌が、蜘蛛脚の死角を縫ってイングリスの背後へ回り込む。気配を察した彼女が振り返った時には、ぬめる先端が右足首へ絡みついていた。
「――っ!」
凄まじい力で引かれ、イングリスの身体が宙へ浮く。彼女は空中で身を捻って着地しようとしたが、舌は生きた縄のように軌道を変え、今度は腰へ巻きついた。さらに蜘蛛脚が左右の床と壁へ突き刺さって逃げ道を塞ぎ、そのまま彼女の背中を壁へ叩きつける。
「く……っ!」
短く息を詰まらせる間にも、肉厚な舌は平たく広がり、腰から脇腹へ這い上がって、両腕ごと胴を締め上げた。さらに舌の縁が裂けるように枝分かれし、分岐した舌先が膝から腿へ幾重にも巻きついて、長い脚まで一息に絡め取る。騎士服へ粘液が染み、壁に散った銀髪の上からも、拘束は容赦なくきつくなっていった。
「捕まえたぞい、イングリスちゃん!」
「クリス!」
「イングリス!」
後方でラフィニアとレオーネの悲鳴が重なる。イングリスは拘束の強度を確かめるように一度だけ身を捩り、すぐに二人へ視線を送った。
「大丈夫だよ、ラニ。この程度なら――」
そう告げながら、イングリスは体内の霊素を巡らせた。霊素殻を発動すれば、これほど強靱な舌であろうと引き千切れるはずだった。
ところが、青白い光が皮膚を覆う寸前、胴へ巻きついた舌が肋骨を圧迫し、分岐した舌先が四肢を互い違いに引いた。呼吸と姿勢を同時に乱され、集めた霊素が一瞬だけ揺らぐ。その隙に、拘束に使われていない細い舌先が首筋のすぐそばまで持ち上がり、騎士服の襟元を探るように近づいてきた。
「……何をするつもりですか?」
「すぐに分かるぞい……!」
ミュンテーの笑みが、さらに深く歪んだ。濡れた舌先は鎖骨をなぞり、襟元の隙間から騎士服の内側へ潜り込んでいく。イングリスは表情を崩さなかったが、冷たい粘液が肌を伝う不快感に、わずかに唇を噛んだ。
「ほひょひょ……ようやく触れられたぞい。この麗しい身体を、こうして味わうのは初めてじゃからのぉ」
「んっ……趣味の悪い遊びですね」
声音はまだ冷静だった。舌先が胸元へ達し、下着越しに乳房の丸みをなぞってから、その谷間へ入り込もうとする。イングリスは途切れた霊素の流れを立て直そうとしたが、その兆しを感じるたび、拘束が胸と腹を強く締めて呼吸の拍子を崩してくる。
「我慢は身体によくないぞい?」
胸元を探っていた舌先が止まった。代わりに、腰の後ろへ回り込んでいた別の分岐が、布越しに秘所へ触れたのだ。
「――っ!」
冷たい先端が敏感な一点を掠めた瞬間、イングリスの全身がぴくりと跳ね、紅い瞳が小さく揺れる。その変化を見逃さず、ミュンテーは下卑た笑みを浮かべた。
「よい反応じゃ! どうじゃ、感じておるのかのぉ?」
「……黙っていなさい」
「否定せんのが何よりの証拠じゃ。ならば、もっと可愛がってやらねばのぉ!」
太い舌の縁がさらに細かく裂け、何本もの舌先となって騎士服の継ぎ目を探り始めた。襟元へ潜るもの、腰布の下をくぐるもの、膝裏から裾の内側へ這い上がるもの。ぬめる先端は肌へ通じる隙間を一つずつ見つけ、まだ布に守られた場所まで確かめるように輪郭をなぞっていく。
「ん……ぅ……っ」
奥歯を噛んでも、小さな声が喉から漏れた。下着の裾へ潜り込んだ舌先は、白い肌へ貼りつくように太腿の付け根を撫で、さらに中央へ迫ってくる。別の先端は胸の谷間や臍を薄い布越しにゆっくり擦り、首筋に残る一本だけが、耳元で呼吸を測るように冷たく揺れた。
「美しい肌じゃのぉ。どこもかしこも滑らかで、触れ甲斐があるわい」
「くだらないことを……。今のうちに、楽しんでおくといいでしょう」
強がりではなかった。イングリスの瞳にはなお鋭い光があり、隙さえ生まれれば即座に反撃するつもりだった。しかし集中を取り戻そうとするたび、分岐した舌は呼吸を乱す場所を選んで締めつけ、肌を這う刺激で意識を寸断した。
「クリス……! 待ってて、今助けるから!」
ラフィニアが叫び、レオーネとともに駆け出す。だが、二人の前へ蜘蛛脚が次々と突き立ち、行く手を塞いだ。魔印武具を封じられたまま打ち払っても、折れた脚はたちまち再生し、二人を宰相のそばへ押し戻していく。
「さて、ここはどうじゃ?」
「んんっ……!」
下着へ入り込んだ舌先が、その中央にある最も繊細な部分をゆっくり撫でた。イングリスは喉の奥で声を詰まらせ、拘束の中で腿を閉じようとする。だが、左右から巻きついた舌がそれを許さず、かえって脚をわずかに開かせた。
「可愛い声が出たではないか。どうじゃ、気持ちよいかのぉ?」
「……下品な真似は、やめなさい」
いつもと変わらぬ言い方を保とうとしても、語尾にはかすかな震えが混じる。ミュンテーはそれを聞いて、いっそう機嫌よく嗤った。
「ほひょひょ! それで命令したつもりかのぉ? まだ負けを認めぬとは、つくづく強情な娘じゃて」
「負けを認める理由がありません。わたしは……まだ、戦えます」
「その生意気な口が、いつまで利けるか見ものじゃのぉ!」
首筋を這っていた舌先が耳朶を撫で、同時に、胸元へ潜り込んだ別の舌先が騎士服と下着を強く押し広げた。布の留め具が弾け、裂けた胸元から乳房の一部と薄桃色の乳首が露わになる。そこへ冷たい舌が吸いついた瞬間、イングリスの背が大きく反った。
「あっ――!」
自分の口から飛び出した高い声に、紅い瞳が見開かれる。分岐した舌先の一つが乳首を舐め上げて転がし、別の一つは下着の内側で陰裂をなぞる。異なる場所から重なる刺激に、呼吸とともに整えかけた集中がまた崩された。
「ほひょ、ほひょひょ! よい声じゃ。これがイングリスちゃんの味なんじゃなぁ!」
「んんっ……! やめなさいと、言っているでしょう……!」
言葉では拒みながらも、身体は否応なく熱を帯びていく。自由なら今すぐミュンテーの顔面を殴り抜ける。そう思って力を込めても、腕と脚は粘つく舌に引き分けられ、わずかに身を震わせることしかできない。
衣服の隙間を探っていた舌先は、見つけた素肌へ一斉に食いついた。裂けた胸元では乳首を吸い、下着を押し退けた一本は露わになった陰裂へ密着し、濡れた表面をゆっくりと往復する。残る舌先も、すでに見つけていた首筋や脇腹、臍、膝裏から太腿の内側を休みなく這い、逃げ場のない熱を全身から下腹部へ集めていった。
「ん……っ、ぅ……!」
イングリスは苦しげに眉を寄せながらも、冷静さを失うまいと努めた。しかし敏感な箇所を避けずに重ねられる刺激へ、身体は少しずつ正直な反応を返してしまう。下腹部に熱が集まり、呼吸の間隔が崩れていくのを、彼女自身が誰よりはっきりと理解していた。
「可愛いところが、ずいぶん膨らんできたぞい。こちらも潤ってきたようじゃのぉ?」
「っ……! いちいち言葉にしないでください。下品です……!」
「照れずともよい。これだけ弄られて、まだわしを睨めるとは大したものじゃ。じゃが、その余裕もじきになくなるぞい」
(……こんなことで屈するわけにはいかない)
イングリスは乱れかけた息を整え、残る力を一度に霊素へ変えようとした。その刹那、肌を這っていた舌の表面に異変が起きる。透明だった粘液へ冷気を帯びた白い濁りが混じり、粘性を増した液体が、裂けた胸元や脇腹、太腿、下着の内側へまとわりつき始めた。
「これは……っ?」
「ようやく仕上げじゃ。わし特製の媚毒をたっぷり味わうがええ。この粘液が染み込んだ場所は、軽く触れられるだけでも狂いそうなほど敏感になるぞい!」
白濁した粘液をまとった舌先が、露わになった乳首をひと舐めした。
「――っ、~~~~ッッ♡」
その瞬間、付着した場所が火に炙られたように激しく疼いた。痛みではない。触れられた感覚だけが異常に膨れ上がり、鋭い快感となって胸から全身へ突き抜けたのだ。脇腹、臍、太腿、そして秘所――粘液に濡れた舌先が触れるたび、剥き出しになった神経を直接撫でられているような痺れが走る。
「んんっ、あぁっ! はぁ、はぁ……くぅっ……♡」
イングリスは必死に霊素を繋ぎ止めようとしたが、身体の各所から押し寄せる感覚に思考まで揺さぶられる。今まで抑えてきた吐息は甘く乱れ、紅い瞳には薄く涙が滲んだ。
「よく効いておるのぉ。じゃが、まだこれからじゃぞい!」
舌の各所から新たな粘液が滲み、裂けた衣服の隙間から露出した肌と、ずらされた下着の内側をさらに濡らしていく。敏感になった身体へ、それまでと同じ動きが何倍もの刺激となって押し寄せた。
「やめ……なさい……んんっ!♡」
命令する声に力はなく、次の瞬間には細い悲鳴へ変わった。乳首を吸い上げる舌先と、陰裂を舐める舌先が互いに異なる拍子で動き、首筋や臍を這うものまで休みなく刺激を重ねる。イングリスは顔を背けようとしたが、壁へ散った銀髪が粘液に絡み、わずかに首を振ることしかできなかった。
「ほれ、見てみい。その蕩けた顔を。いつもの澄ました顔とは大違いじゃのぉ!」
「あぁっ! んあっ、あっ♡ こんな……こんなのは……んんっ♡」
違う、と言い切る前に声が途切れた。陰裂を辿っていた舌先が、彼女の反応を探るように動きを細め、ついに最も敏感な一点――陰核を捉えたのだ。
「ここが、弱いようじゃな?」
「んぁっ!?」
尖った舌先が陰核を弾くたび、イングリスの身体が拘束の中で跳ねる。さらに、胸を責めていた別の舌先が乳首の先端を細かく転がし、二つの刺激が腹の奥で一つに重なった。初めて聞く自分の甘い声に戸惑っても、もはや身体を制御することができない。
「あっ……駄目……それ以上は……!」
何が起ころうとしているのか、今の身体では経験のないイングリスにも本能で分かった。下腹部に集まった熱は行き場を失い、身体の芯で今にも弾けようとしている。彼女は霊素殻を発動しようと最後の集中を試みたが、青白い光は輪郭を結ぶ前に明滅し、快感の波へ呑まれて散った。
「もう耐えられまい! さあ、全部吐き出してしまうがええ!」
媚毒の粘液に濡れた舌先が陰核の上を素早く往復する。それと同時に、別の細い舌先が膣口を押し開いて中へ入り込み、狭い内側を執拗に擦りながら奥まで達した。乳首へ吸いついた舌も動きを止めず、三方から重ねられた刺激が一息に頂点へ駆け上がっていく。
「ま、待っ、あぁっ、あああああっ!!♡」
ミュンテーの舌先が膣内を強く突き上げた瞬間、堪え続けていたものが決壊した。イングリスの背が弓なりに反り、下腹部から溢れた蜜が大きく弾けて、舌と腿を濡らす。今の身体で初めて知る絶頂が、あまりにも強烈な奔流となって全身を貫いた。
「あああぁぁぁぁ――っっ!!♡♡」
普段の凜とした彼女からは想像もつかない絶叫が、異空間に響き渡る。その光景は、救出の機会を窺っていたラフィニアとレオーネ、そして二人が庇うアールシア宰相の眼前で起きていた。
「クリス……!」
ラフィニアが息を呑み、レオーネも一瞬だけ目を見開く。その決定的な隙を、ミュンテーは見逃さなかった。左右へ回り込んでいた蜘蛛脚が死角から振り抜かれ、ラフィニアを壁へ、庇いに入ったレオーネを床へ叩きつける。魔印武具を封じられた二人は衝撃を受け切れず、短い声を残して相次いで意識を失った。同時に別の脚が氷の壁をせり上げ、アールシア宰相を三人から隔てて身動きを封じる。
「ラ、ニ……レオーネ……」
イングリスは二人へ手を伸ばそうとした。しかし指一本さえ動かせず、絶頂の余韻に震える身体からは力が抜けていく。最後まで保とうとしていた霊素の流れも完全に途切れ、紅い瞳から急速に焦点が失われた。
「ほひょひょひょ! ついに落ちたか、イングリスちゃん!」
勝ち誇る声が遠ざかっていく。壁にもたれたイングリスの頭が力なく垂れ、濡れた銀髪が頬を覆った。その言葉を最後まで聞き取ることさえできないまま、彼女の意識は深い暗闇へ沈んだ。
意識を失ったイングリスの身体を、拘束していた舌が壁から引き剥がした。ミュンテーの胸部に埋まった口が異様なほど大きく裂け、ぐったりした彼女を銀髪の先まで一息に呑み込んでいく。裂けた騎士服と下着は肉壁を通る間に粘液へ溶かされ、最後に長い脚が口内へ消えると、異形の腹は獲物を奥へ運ぶように大きく脈打った。
床には、蜘蛛脚の一撃で気を失ったラフィニアとレオーネが残されている。ミュンテーは二人を逃がさぬよう分岐舌を腰や脚へ巻きつけ、氷壁の向こうに宰相を封じたまま、腹へ収めたイングリスをさらに深い肉の檻へ送り込んだ。
イングリスは低く呻いた。頭の中へ鉛を流し込まれたように思考が重く、何かを考えようとするたび、その意識は泥の底を引きずられていく。ゆっくり瞼を開くと、ぼやけた視界に青白い光が滲んだ。
焦点が戻るにつれて、目の前にあるものが石壁ではないと分かった。黒紫色の表面は硬質な光沢を帯びていながら、呼吸するようにわずかに脈打っている。頬と胸を押しつけられた壁から生温かい振動が伝わり、鼻を刺す濃い体臭と粘液の匂いが、そこが先ほどまで戦っていた部屋ではないことを否応なく告げていた。
(ここは……どこ? わたしは、確か――)
霧のかかった記憶を辿ろうとしたところで、イングリスは自分の身体がまったく動かないことに気づいた。両腕は肘の近くまで正面の壁へ沈み、手首も指先も、粘つく肉に呑み込まれている。左右へ開かれた脚も膝から下を別の襞に包まれ、腰まで密着させられていた。力を込めると肉壁はその分だけ深く窪み、逃がすまいと四肢を締めつけてくる。
「くっ……これは……」
何が起きているのか確かめようとして、さらに重大な違和感を覚えた。騎士服の感触がない。胸元を覆っていた下着も、腰や脚へまとわりつく破れた布も、履いていた靴さえ残っていなかった。壁へ押しつけられた乳房も、後方へ突き出す格好になった腰や臀部も、何ひとつ遮るものなく生温かな空気に晒されている。
「まさか……わたしを、丸呑みにしたのですか……?」
「ようやくお目覚めかのぉ、イングリスちゃん」
すぐそばで聞こえたようでいて、声の出所はどこにもなかった。正面の壁からも、背後の空洞からも、耳障りな声が同時に響いてくる。ミュンテーの肉体そのものが震え、腹の内側へ直接言葉を響かせているのだ。
「ミュンテー……! 今すぐ、ここから出しなさい!」
「丸ごと呑まれておきながら、相変わらず威勢だけはよいのぉ。ほひょひょひょ!」
嘲笑に応じるように、全身を包む内壁が一斉に収縮した。押し潰された乳房が硬い肉へ擦れ、イングリスの唇から短い息が漏れる。まだ前の責めで過敏になっている肌には、ただ押しつけられるだけの摩擦さえ、無視できない刺激となって残っていた。
「ラニ! レオーネ! 聞こえているなら返事をして!」
イングリスは声を張り上げたが、返ってきたのは体内を巡る湿った反響だけだった。腕を引き抜こうと肩へ力を込め、腰を捻って背後の肉壁から逃れようとする。しかし身体の前面へ吸いついた肉壁はびくともせず、その動きで乳房と下腹部をいっそう強く擦りつける結果にしかならなかった。
「助けを呼んでも無駄じゃぞい。ラフィニアちゃんもレオーネちゃんも、外で仲よく眠っておる。目を覚ますまで、分けた舌でたっぷり可愛がってやっておるがのぉ。もっとも、今のわしが欲しいのは、まずこの尻だけじゃ」
背後の肉壁から二本の太い突起が伸び、先端が指を備えた大きな手へ形を変えた。言い終わるより早く、右側の掌が勢いよく振り下ろされた。
ぱんっ、と湿った音が体内へ響く。大きな掌は臀部の片側を覆い隠すほど広く、打たれた場所へ熱と鈍い痛みが一息に広がった。
「あっ……!」
イングリスが息を呑むと、間を置かず二度目の平手が反対側へ落ちた。敏感さの残る身体を走った刺激に、今度は悲鳴だけでなく、甘く震えた吐息まで混じってしまう。
「んぁっ……!」
「今のはずいぶん可愛い声じゃったのぉ?」
「違い……ます。媚毒の影響が、残っているだけです……!」
「身体が喜んでおるなら、理由など何でもよいわい」
掌はもう打たず、赤みを帯びた臀部をゆっくりと揉み始めた。太い指が柔らかな肉へ深く沈み、左右から持ち上げるように形を変えていく。指先が割れ目の近くまで滑るたび、イングリスは腰を逃がそうとしたが、肉壁へ固定された姿勢では小さく身を震わせることしかできない。
「ラニたちを傷つけようとする者は許しません。排除あるのみです」
「自分がこれからどうなるかも分からぬのに、まだ友達の心配か。安心するがええ。あの二人もいずれ、おぬしと同じ場所へ迎えてやるぞい」
臀部を揉みながら、ミュンテーは愉快そうに続けた。
「わしはずっと、好きな時に好きなだけ使えて、わしの子を産める女を探しておった。強く、美しく、しかもこれほどよい身体をしておる。イングリスちゃんほど、わしの奴隷に相応しい女はおらんぞい」
「……そんな相手が欲しいのなら、他を当たってください。あなたと交渉の余地は一切ありません」
「交渉? ほひょひょひょ! 何を勘違いしておる。おぬしはもう、わしと話し合う立場ではない。わしの腹の中に捕らえられた、所有物じゃて」
イングリスは息を整え、回復しきっていない霊素を体内へ巡らせようとした。青白い光が肌の下で一度だけ明滅する。しかし霊素殻の輪郭を結ぶより早く、四肢を呑み込んだ肉がきつく脈動し、胸と腹から空気を絞り出した。乱れた呼吸と、全身に残る媚毒の疼きに集中を寸断され、光はほどなく消えてしまう。
「こんなもの……わたしが、破れないとでも……」
「無理をするでないぞい。気を失っておる間に、おぬしはすっかりわしの腹の中じゃ。力が戻るまで、待ってやるつもりもないからのぉ」
声とともに、二本の掌状突起が剥き出しの臀部を左右から包み込み直した。掌に似たぬめる感触が丸みを撫で上げた瞬間、イングリスの肩が小さく跳ねた。
「っ……触らないでください!」
「ほひょひょ。今日から始まる新しい暮らしを、歓迎してやっておるのじゃよ。イングリスちゃんはこれから、わし専用の慰みものじゃ。好きな時に可愛がり、最後にはわしの子を産ませるための、上等な雌奴隷になるんじゃぞい」
「勝手なことを……! わたしが、そんなものになると――おお゛ッ!?」
突然、声が裏返った。肉壁から新たに現れた四本の細い触手が、イングリスの股間へ伸びてきたのだ。そのうち二本は陰裂を挟むように巻きつき、残る二本は左右から陰核へ巻きついて、既に硬く充血したそれを強く引き絞る。鋭すぎる快感が下腹部から背筋を突き抜け、紅い瞳が大きく見開かれた。
「んんっ――ッ!?」
予想以上の反応に、ミュンテーの嘲笑が大きくなる。同時に別の二本の触手が乳房へ吸いつき、乳輪から乳首の先端まで貪るように捏ね始めた。先ほどの責めで一度も満足していなかった胸と秘所が、刺激に素直すぎる反応を返し、イングリスは首を振ろうとして固定された身体を大きく揺らす。
「あぁっ、んんっ!♡ やめなさい! これは……卑怯です……っ♡」
「卑怯? おぬしが勝手に気持ちよくなっておるだけじゃろう。抵抗せぬのか、イングリスちゃん?」
「んぁっ!♡ ……あなたが、好き勝手に触るから、このようなことになって……んんっ!♡」
「自分から腰を動かしておるのは、どちらなんじゃ?」
「なっ、そんなことは……んんッ!」
咄嗟に否定したものの、腰から下が勝手に動いているのは事実だった。内腿には既に汗と愛液が絡み合い、秘裂から漏れ出した雫が糸を引いて肉壁へ滴り続けている。ミュンテーの声が内壁越しに響くたび、言葉と身体の矛盾が意識へ突き刺さり、さらに羞恥が膨らんだ。
「まあよい。今日はじっくり馴染ませてやるからのぉ」
陰核を縛りつけていた触手が緩み、今度は表面を舐めるようにゆっくり這い回る。陰裂を挟んだ触手は外側から内側へ滑りながら、愛液に濡れた肉襞をこそぐように撫で上げた。
乳房へ吸いついた二本の触手は責めを続け、片方は乳首の根元を強く挟み、もう片方は全体を揉みしだきながら時折強く搾る。それぞれの刺激が独立した動きで連携し、媚毒に疼いた身体へ容赦なく快楽を刷り込んでいく。
「くっ……ぅ…んっ……はぁっ!♡ ……こんなもの、わたしには……!」
必死に唇を引き結んでも、細い声が喉から漏れる。一度絶頂を迎えた身体は、以前よりもずっと簡単に反応してしまい、耐えるほどに理性が削られていくのが自分でも分かった。
乳首が擦れるたび、陰裂の襞を舐められるたび、敏感になった肉芽に絞めつけが加わるたび、腰から下が意思とは関係なく震える。両腕は肘まで、両脚は膝から下まで、どれほど力を込めても粘液を含んだ肉壁はびくともしない。その無力さが、否応なく敗北を意識させてきた。
「無駄な足掻きはよすがええ。ほれ、こちらも気持ちよくしてやろう」
内壁が盛り上がり、粘液を纏った別の突起が肛門へ触れた。秘裂を責める触手と同様に細く柔軟なそれは、初めこそ押し当てられただけだったが、抵抗を試みたイングリスの微かな動きを逆手に取り、くぷりと音を立てて尻穴の奥へ潜り込む。
「んん゛ッ――!?」
想像を超えた場所への侵入に、紅い瞳が動揺で揺れた。押し殺そうとした声が掠れ、背筋が一瞬だけ反り返る。本来なら不快であるはずの圧迫感に、なぜか先ほどまでの快感が重なって、熱を帯びた感覚へ変わってしまう。
「今のはなんじゃ? もっと啼かせてほしい、という合図かのぉ?」
「ち、違います……っ! 早く……抜きなさい!」
「そう慌てるでない。こちらもじっくり解してやるからのぉ」
肉壁がさらに熱を帯び、触手がうねりを増した。突起は肛門の内側で小さく蠢き、最初は浅い部分を押し広げるように滑った。次第にその動きは奥へと移り、同時に他の責めも重なって、身体を支える壁がイングリスの体重を包み込む。
(そんなところにまで……なんて下品な……。けれど、少し……おかしい)
異様な感覚だった。肛門を押し広げられるたび、内側の圧迫感がいつの間にか快楽へ変換され始めている。乳首を吸われる甘さ、陰核を嬲られる鋭さ、陰裂の奥まで濡らされる熱――それら全てが背筋を通じて脳裏で一つに結ばれていく。
「んんっ、ぁっ……ん゛っ!♡ ふっ、ぅっ……ッ!♡」
「ようやく素直になったのぉ。おぬしの可愛い声も、随分可愛くなったではないか。ほれ、もっと聞かせてもらおうかのぉ」
肛門を責める突起は徐々に深度を増し、腸壁を細かく擦り上げながら奥まで届いた。最深部を撫でるように押し当てられた瞬間、イングリスは頭の中で何かが弾けるのを感じた。
「んあっ、ぁぁああっ!♡ やめ、やめて……っ、そんな奥は……ぁっ!♡」
「気持ちいいのぉ? 言ってくれたら、もっと奥まで可愛がってやるぞい」
「気持ちよくなんか……ないっ……ッ!♡ ……んぁっ!」
「強情じゃのぉ。じゃが、素直になれぬなら、こちらで教えてやるしかないわい」
ミュンテーの言葉とともに、肉壁の責めが一段階激しさを増した。乳首を強く捻り上げながら乳房を揉みしだき、陰核を絞めつける二本の触手が細かい振動を加える。陰裂を挟んでいた触手は互い違いに波打ち、内腿と恥丘へ媚毒を塗りつけながら往復する。肛門の突起は深部をゆっくり掻き回し、圧迫と開放を交互に与えながら、粘液を注入し続けた。
「んあっ、く……ッ!♡ こんな……こんなのは……!♡ ふぅっ……んぁあっ!♡」
言葉で抗おうとしても、喉から漏れる声は媚毒に浮かされた甘さばかりだった。下腹部で快感が膨れ上がるほど、思考はその波へ飲み込まれ、自分の身体が制御を失っていくのが分かる。
「まだ我慢するかのぉ? ならば、この辺りじゃ」
陰裂の奥を探っていた触手が、唐突に腹側の一点を強く押し上げた。その瞬間、イングリスの背筋が大きく跳ねた。先ほどまでの刺激とは質が違う、意識を押し流すような快感が一気に全身へ駆け抜けたのだ。
「――っ!? そ、そこ……っ♡♡」
「ほひょひょ、弱点を見つけたぞい。ここじゃな?」
ミュンテーは意地悪く同じ箇所を押し込む。触手は襞を擦り上げながら奥へ沈み、そこだけを集中的に叩き始めた。同時に乳首へ巻きついた触手が強く絞り、肛門の突起が深部を細かく刺激する。三方向から押し寄せる快感に、イングリスは顔を仰け反らせた。
「あぁああっ!♡ いや……っ、そんなにしたら……ッ!♡」
「ほれ、もう一度言うてみい。わしのお嫁さんになりたいと言えば、やめてやらんこともないぞい?」
「んんっ……! あなたなどに……屈するつもりは……ッ!♡ ない……!」
「強情な奴じゃのぉ。ならば、その身体にじっくり教え込んでやるわい」
内壁が一段と熱を帯び、触手と突起が責めの密度を高める。イングリスの身体は限界に近かった。意識を保つことで精一杯なのに、腰は勝手に前後へ揺れ、胸は吸いつく触手へ押し当てるように浮き沈み、肛門は深く入り込んだ突起を離すまいと締めつけてしまう。
「んんっ、ぁっ……ッ!♡ ん゛っ、はぁっ……ッ!♡」
もう声を抑えることもできない。絶頂の波が下腹部で膨れ上がり、次の刺激でそれが崩れることを、身体の奥が予感していた。イングリスは最後の抵抗として唇を噛み、震える瞳で虚空を睨む。
「まだ耐えるかのぉ。ならば、これで仕上げじゃ」
陰裂の奥にあった触手が唐突に引き抜かれ、同時に、肛門へ挿入されていた突起が膨張した。それは腸壁の奥を強く押し広げながら、内側で形を変え、粘液を含んだ太い棒へと変貌する。乳首を弄んでいた触手は一斉に根元から絞り上げ、陰核へ絡んだ二本が先端を細かく振動させた。すべての刺激が頂点を目指して収束し、イングリスの意識を一気に押し上げた。
「んん゛ッ――っ!♡♡」
限界を超えた身体が跳ね上がった。肛門を深く貫かれたまま、陰裂から潮が噴き上がり、粘液まみれの太腿を濡らしながら肉壁へ滴る。乳首は痛いほど充血し、陰核は指先で潰されそうなほど腫れ上がって、触手の先端へ貼りつくように反応した。
「あぁっ、はぁっ……ッ!♡ いや……ぁっ、こんなのは……ぁああっ!!♡」
頭の中が真っ白になるほどの絶頂だった。これまで経験したことのない快感が全身を貫き、身体は意思とは無関係に震え続ける。紅い瞳は焦点を失い、口から零れるのは甘く蕩けた喘ぎ声ばかりだった。
「さすがはイングリスちゃんじゃ! 今宵の一番搾り、しっかり味わわせてもらうぞい」
その言葉に合わせて、臀部を揉んでいた両手が左右へ肉を押し広げた。直後、脚の間に面した内壁の一部が不自然に盛り上がる。小さな膨らみは脈打ちながら急速に長さと太さを増し、ぬらぬらと濡れた、硬い肉棒へ形を変えていった。
背後で形作られたそれを、イングリスの位置から見ることはできない。しかし、内腿へ触れた熱と、下腹部へ近づいてくる圧迫感だけで、何が作り出されたのかは理解できた。
「待ちなさい……何をするつもりです?」
「聞かずとも分かっておるじゃろう?」
太い先端が腿の間へ入り込み、剥き出しの陰裂へ押し当てられた。媚毒の余韻で熱を帯びた襞を下から擦り上げ、濡れた肉同士が重い音を立てる。押し潰されるたびに陰核の近くまで刺激が伝わり、イングリスは反射的に腰を引こうとして、四肢の拘束をいっそう深く食い込ませた。
「これ以上……続けるつもりなら、後悔しますよ……!」
「許さぬと言ったところで、今のおぬしに何ができるかのぉ? ここはわしの腹の中じゃ。おぬしに逃げ場はないぞい」
肉棒の先端が割れ目を滑り、陰裂の中央へ強く押し込まれた。先ほどまでの愛撫で濡れそぼったそこは、硬い異物を迎え入れるように自然と口を開き、ぬるりと亀頭を呑み込む。その瞬間、イングリスの口から短い悲鳴が漏れた。
「んん゛っ……ッ!?」
「ほひょ! なかなか締まりがよいのぉ。まだ入り口じゃぞ?」
肉棒がさらに押し上げられ、膣口の上を太い先端がゆっくりと往復する。侵入こそしてこないものの、敏感になった粘膜を重量のある硬さで擦られるたび、腹の奥が甘く収縮する。イングリスは唇を噛み、声を抑えながら、もう一度だけ霊素を集めようとした。
「やめ……なさい。今なら、まだ――」
「おお、すまんすまん」
意外なほど素直な返事とともに、陰裂を擦っていた肉棒が離れていく。熱い圧迫感が消え、イングリスは思わず息を吐いた。ほんのわずかでも時間を稼げたなら、その間に呼吸を整え、霊素殻を――。
「狙う場所を間違えておったわい」
「……え?」
両手が臀部をさらに強く左右へ開いた。離れたはずの先端が割れ目を下から這い上がり、今度は窄まりへ真っ直ぐ押し当てられる。粘液に濡れた太い先端が、逃げ場のない肛門をぐっと押し窪ませた。
「そちらは……っ!? 嘘でしょう、やめ――」
「お望み通り、やめてやろう。ただし、挿れ終わってからのぉ!」
「いや……っ、待って――ん゛ん゛ん゛っっ!!♡♡」
待たないと宣言されたとおり、返事を聞いた瞬間、肉棒は一息に根元まで押し込まれた。先ほどまで触手が弄んでいた場所を、熱く脈打つ質量が埋め尽くしていく。抵抗する暇もなく、腸壁を抉りながら最奥まで到達した先端が、内側から膀胱と子宮を圧迫した。
「ああぁっ!♡ いや、あっ!♡ こんなのは……んん゛っ!♡♡」
「よい締まりじゃ! イングリスちゃんのお尻は、こんな名器を隠しておったのかのぉ?」
背後でミュンテーの声が興奮を隠さない。ミュンテーは一旦腰の動きを止め、イングリスが呼吸を取り戻そうとした瞬間を見計らい、ゆっくりとした抽送を始めた。
「んんっ……あ゛ッ……!♡ こんな……動きで……っ♡」
抜ける寸前まで引かれた肉棒が、再び最奥まで打ち込まれる。そのたびに腸壁が強く擦られ、内側へ残された粘液が淫らな音を立てて泡立った。圧迫された膀胱が尿意を呼び起こし、押し上げられた子宮は下腹部全体へ熱を拡散させる。イングリスの腰はその刺激から逃げるように上下へ揺れたが、拘束された姿勢ではむしろ肉棒を奥へ導く動きになってしまう。
「いや……っ、ん゛っ……!♡ これ以上は……ッ!♡」
「まだまだじゃ。この締まり、最高じゃぞい。ほひょひょひょ!」
抽送は次第に速度を上げ、内側を貫く音が肉壁を通して腹の内側へ反響した。汗と愛液に塗れた太腿が無防備に揺れ、乳房が肉壁へ押しつけられるたびに形を変え、敏感になった乳首は布一枚の感触も許されないまま擦れ続ける。紅い瞳が熱に潤み、唇から洩れる声はもはや制止ではなく、甘い啼き声と区別がつかなくなっていた。
「んんっ、はぁっ……ッ!♡ こんな……下品な行為で……っ!♡」
「下品? イングリスちゃんも相当、楽しんでおるようじゃが? ほれ、こんなに濡らしておいて、何を言っても説得力がないぞい」
ミュンテーの笑い声が響いた直後、肉棒が角度を変えた。抽送のたびに内側を抉る方向が変わり、ある一点を擦られた途端、イングリスの背筋が一層高く跳ねた。
「――っ!?♡♡」
「おお、ここか? やはり、これがよいのじゃな?」
そこは先ほど触手に執拗に弄られた場所だった。腸壁越しに膀胱と子宮の周囲を叩くように刺激され、甘く鋭い快感が腰の奥で爆ぜる。その拍子に内壁が一気に締まり、肉棒を強く握り込む形になった。
「んぁっ!♡ そこは……ダメですっ!♡ そんな風に……んん゛ッ!♡♡」
「最高じゃ! こんなに締めつけて、わしのものを欲しがっておるではないか!」
ミュンテーは嬉々としてその場所を執拗に突き上げた。抽送のたびに内側を圧迫され、膀胱と子宮は逃げ場なく押し上げられる。熱と快感が混ざり合い、下腹部で一つの塊となって膨らみ続けた。
「あぁっ、いやっ……んん゛ッ!♡ やめて……くださ――ッ!♡」
「本当はやめてほしくないんじゃろう? この声も、顔も、身体も、全部がそう言っておるぞい」
「違います……っ!♡ これは……媚毒のせいで……ッ!♡」
「ほひょ。まだ言い張るか。ならば、その身体に分からせてやるわい!」
肉棒が再び膨張した。その質量に合わせて抽送の速度が上がり、粘液と愛液の混ざった音が激しさを増す。背後の突起は尻肉を掴んだまま左右へ引っぱり、さらに広げられた割れ目へ肉棒が容赦なく打ち込まれる。
「んんっ、あぁっ!♡ いや……っ、そんなに強く……ッ!♡♡」
「もっと締めてくれるのぉ! イングリスちゃんは本当に、いい娘じゃ!」
絶え間なく与えられる快感に、意識が溶け落ちそうになる。必死に保とうとしても、紅い瞳からは涙が零れ、唇からは荒い息と甘い声が混ざり合う。腰は肉棒の動きに合わせて前後へ揺れ、拘束された腕が無意味な抵抗を試みるたび、肉壁へ沈んだ肘がより深く呑み込まれるばかりだった。
「んぁっ、はぁっ……ッ!♡ いや……これ以上は……!♡ やめて……っ、あっ、んんっ!?」
その声を塞ぐように、上方の肉壁からもう一本、掌の形をした突起が伸びた。太い指がイングリスの後頭部へ回り、銀髪をまとめて掴み上げる。無理に顔を反らされた正面では、硬かった壁が柔らかく盛り上がり、中央に唇を思わせる濡れた裂け目が開いていた。
「顔に……触れないで――んむっ!」
言い切るより早く、開いた唇がイングリスの口を覆った。ぬめる柔らかさが上下から押しつけられ、逃れようと顔を背けても、髪を掴む手が動きを許さない。転生後初めてとなる接吻まで奪われたのだと気づき、彼女の紅い瞳が驚愕に見開かれた。
だが、それで終わりではなかった。壁の裂け目から太く長い舌が現れ、閉じようとした唇を割って口内へ潜り込んでくる。生温かく粘液を含んだそれは、彼女の舌へ絡みつき、歯列の裏や上顎を丁寧に舐め上げた。
「んんっ、ぅっ……!♡ むぅ……っ!♡」
(口の中まで……こんな……っ!)
抗議を言葉にできないまま、喉の奥まで深く侵入される。甘い香りのする粘液が唾液と混ざり、抵抗する力を少しずつ奪っていく。肉壁へ押しつけられた乳房がさらに強く擦れ、肛門を突き上げる肉棒の抽送が一段と速くなった。
「んんっ、ん゛ッ!♡ むぅ……っ、あぁっ、んんっ!♡」
舌が絡みついたまま喘ぐ声はくぐもり、喉から直接、媚毒を飲まされているような錯覚を覚える。唾液は甘く痺れる味になり、舌を舐められながら腰を打たれるたび、意識が快感へ絡め取られていく。
「武を極めるなどと澄ましておきながら、なんと柔らかく、よく締まる尻じゃ! このわしに身のほどを教えられる時を、待っておったのではないかのぉ? ほひょひょ、望みどおり教えてやるぞい!」
(そんなこと……ない……! 絶対に、あり得ない……!)
思考とは裏腹に、身体は快感に溺れかけている。腸壁を強く擦られるたび、膀胱と子宮を押し上げられるたび、下腹部で熱が爆発しそうなほど膨れ上がった。肉棒は最後の瞬間を促すように激しく打ち込み続け、壁の舌は唾液を交換しながら口腔を犯し尽くす。
「んぁっ、はぁっ……ッ!♡ んんっ、ん゛ッ!♡」
髪を掴む手がさらに強く引き上げられ、接吻の深さが増した。舌と舌を絡め合いながら、膣の入り口が勝手に収縮し、触れていないはずの陰核が痙攣して硬くなる。陰裂を疼かされ、腸と口の中まで犯されながら、イングリスの意識が快楽の波へ押し流されていく。
「んんっ、ん゛――ッ!♡♡ ぁっ、あぁああっ!♡♡」
やがて唇を覆っていた裂け目がゆっくり離れた。けれども接吻が終わったわけではない。糸を引く唾液の間から、太い舌だけがなおイングリスの口内へ残り、頬の裏を撫でながら奥へ浅く出入りし続けている。
「きつい、実にきついぞい、イングリスちゃん!」
歓声と同時に、臀部へ大きな平手が落ちた。熱を持っていた肉がぱんっと弾け、驚いたイングリスの内側が反射的に肉棒を強く締め上げる。
「んんんっ!」
「おお? 叩かれると、またきつく締まるではないか。そんなに気に入ったかのぉ?」
言葉とともに、もう一度、さらに強い平手が叩きつけられた。
「んあ゛っ!」
衝撃と、それに伴う熱が快感と溶け合う。肛門が勝手に収縮して肉棒を咥え込むと、ミュンテーは愉快そうに声を上げた。
「ほひょひょ! 気に入ったようじゃな!」
イングリスが否定しようとしても、唇は言葉を発することが許されない。代わりに口内へ残った舌が頬の裏を舐め上げ、その刺激で肛門が再び締まった。
「もう一度叩くぞい!」
宣言に従って、平手が三度目の衝撃を与える。尻肉が跳ね、粘液を含んだ肌がじわりと熱を帯びた。その瞬間、肛門はまた一層強く肉棒を締めつけた。
「んんっ――っ!♡♡」
「どうじゃ、気に入ったじゃろう? もう一度じゃ!」
四度目の平手が下ろされ、熱と快感が重なったまま下腹部へ沈む。締めつけられた肉棒が腸壁を押し返し、その刺激で意識がまた一歩、快楽の淵へ踏み込んだ。唇から零れた声は、否定ではなかった。肯定でもない。ただ、肉体が望んでいることを告げる、甘い喘ぎ声だった。
「ほひょ! まだまだいくぞい!」
五度目、六度目――連続して平手が振り下ろされ、臀部の痛みと熱が波のように重なる。そのたびに肛門は勝手に収縮し、肉棒をきつく咥え込んでしまう。接吻から解放されない口元では、唾液と粘液が混ざり合い、顎へ幾筋も伝い落ちていた。
「んんっ、ん゛っ!♡ むぅ……っ、あぁっ!♡」
「ほひょひょ、実によい雌奴隷になりそうじゃ! これがおぬしの新しい一生じゃぞ、イングリスちゃん。もう騎士でも武人でもない。わしの子供を育てる腹と、乳と尻を備えた、立派な孕み袋じゃて!」
イングリスの心を折るように、ミュンテーは一言一言を区切りながら言い放った。
「ん゛ん゛っ――ッ!♡♡」
肛門に埋まった肉棒が限界まで膨れ上がった。その熱と脈動を内側で感じた瞬間、イングリスの下腹部に溜まっていた快感が堰を切ったように迸る。
「あぁっ、あぁああっ!♡♡ ん゛ん゛ん゛ッ!!♡♡」
絶頂は一気に全身へ広がり、内側を貫く肉棒がどくどくと震えた。腸壁を擦る圧迫感とともに、熱い精液が最奥へ大量に注ぎ込まれる。その灼けるような刺激さえ快感へ変わり、腰から下が自分のものでなくなったように跳ねた。
「素晴らしい締まりじゃ! これがわしのものになる喜びかのぉ?」
(違う……! これは……あなたが、わたしを……♡)
そう思いながらも、声にはならない。紅い瞳は快感に蕩け、涙が頬を伝い落ちる。絶頂の余韻が引く間もなく、腸内へ注がれた精液の熱が新たな刺激を生み出した。肛門が勝手に痙攣し、肉棒の最後の一滴まで搾り取ろうとする。
「気に入ったようじゃな。後ろも十分に味わったし、そろそろこのわしの種で孕む喜びを、しっかりとこっちの穴にも教えてやらんとのぉ」
「んっ……!? んんーっ!」
肉棒が肛門から引き抜かれると、白濁した精液が開いた尻穴から溢れた。粘液と精液に濡れた肉棒は角度を変え、今度は拒むように閉じた陰唇を割って、溢れていた蜜をまといながら膣口へ押しつけられた。
(駄目……そこへは……!)
「んむっ、んんっ……や、やめ……!」
くぐもった制止を押し潰すように、ミュンテーは肉棒を一息に突き入れた。襞を擦り上げながら子宮口まで届いた瞬間、イングリスの背筋が弓なりに反る。
「ん゛ん゛ん゛ッ――っ!!♡♡」
抽送が始まった。抜ける寸前まで引かれた肉棒が、最奥を押し上げるように打ち込まれる。腸内と同様の粘液を纏ったそれは、陰唇を擦り上げ、膣壁の凹凸を撫でながら、何度も子宮口を叩いた。
「前も随分よく締まるではないか。尻と交互に使えば、何度でも楽しめそうじゃ」
(違う……そんなこと……! 感じてなんか、いない……!)
否定の言葉は唇を塞ぐ舌に遮られ、代わりに熱く絡む水音だけが頭の中へ響く。抽送が続くたびに膣が収縮し、肉棒の脈動がはっきりと伝わってくる。内側で感じる質量と温度は、先ほどまでの肛門責めで慣らされた身体へ、さらなる快感を押し込んでいった。
「んんっ、ん゛っ!♡ むぅ……っ、あぁっ!♡」
下腹部が熱くなり、紅い瞳が潤み始める。腰は自ら肉棒を受け入れるかのように揺れ、乳房が肉壁へ押し潰されるたび、乳首から鋭い刺激が走った。唇を覆う舌が頬の裏を舐め上げ、唾液を交換しながら口腔を犯し尽くす。
(こんな……こんなことで……わたしの……大事なところが……♡)
意識を保とうとしても、身体は快感へ忠実に反応してしまう。子宮口を打たれるたび、その奥から甘く痺れる感覚が広がり、内腿は汗と愛液でびしょ濡れになった。それでもまだ抵抗の意思を手放せないのは、ミュンテーへの憎悪と、己が矜持への最後の縋りだった。
「まだまだ締まるのぉ。わしのものを受け入れたくて、膣が必死で吸いついてくるようじゃぞい。もう否定はできまい? ほれ、気持ちいいと言ったらどうじゃ?」
「んんっ、ん゛っ!♡ そんな……こと……!♡ あぁっ、ん゛ん゛ん゛ッ!!♡♡」
抗おうとする意志とは裏腹に、肉棒が子宮口へ強く押し当てられた瞬間、身体は絶頂へ押し上げられた。膣壁が一気に収縮し、内腿が痙攣する。紅い瞳は焦点を失い、唇から零れたのは甘い喘ぎ声だけだった。
「どうじゃ、これが雌奴隷として生きる悦びじゃぞ! もっと素直になれば、もっと気持ちよくしてやるぞい?」
肉棒の動きが激しくなり、子宮口を叩くたびに全身へ熱が広がる。肛門へ射精されたばかりの精液が腸内を滑り、その刺激も重なって、絶頂の余韻が引かないまま次の快感が襲いかかる。
「んんっ、あぁっ!♡ むぅ……っ、あぁああっ!♡」
唇を覆う舌が唾液を交換し、接吻の熱が意識を朦朧とさせる。乳房は肉壁へ押し潰され、乳首からも鋭い刺激が走った。腸内へ残る粘液と肛門の痙攣がさらに快感を呼び起こし、下腹部で熱が爆発しそうなほど膨れ上がる。子宮口が肉棒の先端を吸い込み、精液を求めているかのように反応した。
「そろそろいいじゃろう。今度こそ、この腹にたっぷりわしの種を注いでやるぞい。おぬしの子宮が満杯になるまでじゃ!」
「ん゛ん゛ん゛ッ!?♡♡ あっ、いや……っ!♡ ん゛ん゛ん゛ッ!!♡♡」
イングリスは必死に首を振ろうとしたが、唇は舌で塞がれ、四肢は肉壁から抜けない。抽送がさらに速くなり、子宮口へ執拗に打ち込まれる。そのたびに絶頂へ押し上げられ、意識は快感の波へ飲み込まれていく。
「んぁっ、あぁああっ!♡ いや……っ、これ以上は……!♡ ん゛ん゛ん゛ッ!!♡♡」
びゅるるるるるるる!!!
熱い精液が最奥へ大量に注ぎ込まれた。子宮口が肉棒の先端を強く吸い込み、精液を一滴残らず受け入れようとする。紅い瞳が蕩け、唇から零れるのは甘い喘ぎ声だけだった。
「素晴らしい締まりじゃ! これでイングリスちゃんも、立派な孕み袋じゃのぉ?」
「んんっ、ん゛っ!♡ むぅ……っ、あぁっ!♡」
抽送が止まっても、膣は肉棒へ痙攣しながら絡みつき、溢れた精液が陰裂を白く濡らした。
「んぁっ……んんっ、ぅぅ……!♡」
力なく開いた唇からは、ミュンテーの舌がなお出入りしている。乳首へ絡んだ触腕も止まらず、硬く張った先端を揉み続けていた。膣内には肉棒が深々と埋まり、その周囲から溢れた白濁液が陰裂を伝い、赤く打たれた臀部の下へ細い筋を引いていく。
その時、ミュンテーは外へ伸ばしていた分岐舌から、かすかな変化を感じ取った。
その舌の先にいるのはイングリスの仲間であり、今は気を失っているラフィニアとレオーネだ。すでに衣服は粘液によって跡形もなく溶かされ、腰と四肢を何本もの舌に絡め取られたまま、乳房から腹部、太腿の付け根までを白濁した媚毒で濡らされている。
ラフィニアの胸には二本の舌先が吸いつき、硬く尖った乳首を交互に舐め上げている。もう一本は開かされた内腿の間へ入り込み、腫れた陰核の上を細かく往復していた。
意識のないうちから何度も絶頂させられていたらしく、金髪は汗で頬へ貼りつき、腰の下には蜜が濡れた跡を幾重にも広げている。その細い指がぴくりと動いた直後、敏感になりきった一点を舌先が強く弾いた。
「……ん……クリ、ス……? あっ、あぁぁっ!?」
目覚めきるより先に、ラフィニアの背が床から浮いた。媚毒に侵された身体は一息に頂点まで押し上げられ、開いた脚の間から蜜を散らしながら激しく痙攣する。
その隣では、レオーネも舌に首筋を舐め上げられながら瞼を開いた。左右の乳首へ細い舌が巻きつき、別の先端が陰裂を割って陰核へ吸いつくと、状況を把握する暇もなく黒髪を振り乱して身を反らした。
「身体が……熱い……っ、やめ、そこは……あぁっ、んんんっ!」
二人が絶頂の余韻から息を取り戻す前に、舌はまた同じ敏感な場所へ食いついた。乳首を吸われるたびに胸が震え、媚毒に濡れた陰核を舐め上げられるたびに腰が跳ねる。
ラフィニアもレオーネも逃れようと身を捩っていたが、その動きさえ舌先へ秘所を擦りつける結果となり、途切れかけた快感を次の絶頂へ繋げられてしまう。
「ほひょ……どうやら、ラフィニアちゃんたちもお目覚めのようじゃのぉ。じゃが、二人ともすでに何度果てたか、自分でも分からんじゃろうて!」
「んむっ……ラ、ニ……レオーネ……!」
イングリスは口内の舌を押し返そうとし、肉壁へ埋まった四肢にも再び力を込めた。だが、どれほど抗おうとしても、身体は自由を取り戻せない。むしろ腰は肉棒へ打ち込まれるたびに前後へ揺れ、媚毒に満ちた肛門と膣がそれぞれの刺激を求め続ける。
「んんっ、ぅっ……!♡ むぅ……っ、あぁっ!♡」
(ラニ……レオーネ……ごめんなさい……。わたしが、負けて――)
そう思った瞬間、肉棒が一際強く子宮口を打った。意識が絶頂へ押し上げられ、紅い瞳が再び蕩ける。膣は収縮し、腸内へ残る精液がさらに深い刺激を生んだ。
「ん゛ん゛ん゛ッ!!♡♡」
「ほひょひょひょ! まだまだじゃ! 今日はこの腹で、たっぷり楽しむつもりじゃからのぉ!」
ミュンテーの哄笑は外まで響き渡り、異空間の床ではラフィニアとレオーネが媚毒の舌先に追い詰められていた。イングリスの意識が快感へ絡め取られ、紅い瞳からも抵抗の光が薄れていく中、誰一人としてその空間から脱出する術を持たなかった。
あれから数か月が過ぎたのか、それとも数年もの時間が流れたのか。窓も昼夜の変化もない天上人の研究所では、正確な時の流れを知る術がなかった。
白い壁と青い照明に囲まれた繁殖実験区画。その中央には、幾重もの術式を刻んだ透明な隔壁が立ち、異形と化したミュンテーが「キメラ親個体M‐01」として収容されている。蜘蛛型の巨大な胴体から無数の脚と舌を生やした姿は以前と変わらないが、その周囲には産み落とされた『赤子』を回収・保護する受け皿や、生体反応を測定する結晶器具が増設されていた。
そして今、ミュンテーの胸部と左右の脇腹には、三人の女性が肉体ごと埋め込まれていた。
正面にはイングリス。左側にはラフィニア、右側にはレオーネ。三人の両腕は肩口から、両脚は腿の付け根から黒紫色の肉塊へ深く沈み、皮膚と異形の表皮との境目まで滑らかに癒着している。
外へ露出しているのは首から胸、腹部、そして繁殖に使われる腰回りだけで、四肢を引き抜くどころか、自分たちだけで姿勢を変えることさえできなかった。
三人とも衣服は身につけておらず、首には検体番号を刻まれた黒い首輪が嵌められていて、露出した臀部の上部にはミュンテーの所有物であることを示す黒い紋章と、それぞれ「F‐01」「F‐02」「F‐03」の文字が刻まれていた。
にもかかわらず、その表情に拘束への恐怖や嫌悪はなく、まるで初めから一つの生き物だったかのように異形の肉へ身を委ねている。
以前なら屈辱に紅い瞳を燃やしていたはずのイングリスも、今は穏やかな微笑みを浮かべている。胸部の肉に固定されたままミュンテーの顔へ頬を寄せると、融合部が彼女の腰をゆっくり押し下げた。その収縮に合わせ、白濁した粘液に濡れた二人の愛の結晶が、開いた陰裂から少しずつ押し出されてくる。
「んっ……あぁ……♡ ご主人様……また、わたしたちの子供が産まれます……♡」
膣口を押し広げ、額から角を生やした小さなキメラが現れた。その体つきは人間の赤子と変わらない。イングリスは産道が締まるたびに腰を揺らし、胎児の頭部から体幹までを慎重に娩出していく。
「あっ、はぁっ……ッ♡ 産まれる……また、産まれます……っ!♡」
イングリスの唇が甘く開き、額から角を生やした『赤子』の姿が完全に露わになった。その小さな身体は青い照明の下でぬらりと光り、生まれてすぐ細い泣き声をあげて、胎盤を連れたまま回収用の柔らかな受け皿へ滑り込む。粘液まみれの陰裂から糸を引いた白濁液が溢れ、ミュンテーの胸部へ滴った。
「ほひょひょ、よくできたぞい。これで十人目じゃな、イングリスちゃん。ほれ、褒美じゃぞ」
「んっ……ありがとうございます……♡ わたしも、あなたとの赤ちゃんを産むのが楽しみです……♡」
感謝の言葉とともに、彼女は自分から顔を傾け、先端に唇を模した割れ目がある触手へ唇を押しつけた。
深く口づけ合ううちに舌が絡み合い、唾液と媚毒が混ざった粘液が口の端から溢れる。その動きはあまりにも自然で、かつての騎士だった彼女からは想像もつかないほど甘やかだった。
「愛しています、ミュンテー様……♡ わたしの膣を、またあなたの子供でいっぱいにしてください♡」
「もう……クリスばかり、ずるいよぉ……」
左側の肉塊から露出したラフィニアが、動かせる首を傾けて甘えるように頬を擦り寄せた。肩から先と腿から下はミュンテーの肉へ完全に埋もれているが、出産を終えたばかりの腰回りは外へ開かれ、陰裂から粘液を滴らせている。かつてならイングリスを守ろうと真っ先に飛び出していた面影は、蕩けた笑顔の奥にわずかに残るだけだった。
「あたしの膣も、そろそろ次の子供を孕みたいって疼いてるの……♡ クリスの次はあたしに、また赤ちゃんを産ませてほしいなぁ……♡」
そう言いながら、動かせる範囲で腰を揺らし、ミュンテーの脇腹にある融合部の肉へ秘所を擦りつける。その刺激に応えるように、肉塊がゆっくりと蠕動し、埋没したラフィニアの背中へさらに強く吸いついた。
「レオーネだって……本当はもう、新しい子供が欲しくてたまらないんでしょ?」
「そんなこと……ないわ。私はただ、ミュンテー様の役に立つためなら……」
右側に埋もれたレオーネが、少し拗ねたように顔を伏せた。しかし融合部の肉が腰へ触れると、すぐに顔を上げ、イングリスとラフィニアへ寄り添う。やがて三人の腰が同じリズムで揺れ始めた。
「皆平等に可愛がってやるぞい。次の受精が済むまで、おぬしらの子宮をたっぷり満たしてやるわい」
三本の触手が勃起した肉棒へ形を変え、三人の割れ目へ一本ずつ押しつけられた。粘液を纏った先端が陰唇を割ると、イングリスもラフィニアもレオーネも、甘い吐息とともに腰を浮かせてその動きを受け入れる。
「あぁっ……♡ ミュンテー様の……♡ もう、挿入ってしまいそうですね……♡」
「んっ、あぁっ……!♡ 早く……あたしの中へ挿れてください……♡ あなたの赤ちゃんを孕んで、もっとたくさんの子供を産みますから……っ!♡」
「私も……ミュンテー様のためなら、何度でも……何度でも……孕みます……♡」
その頃、隔壁の外側にある観察通路へ、二人の天上人研究員が入ってきた。主任研究員の女性は手元の結晶板へ視線を落とし、若い補佐役は透明な隔壁の向こうに並ぶ三人を眺めて、呆れたように眉を上げる。
「検体F‐01からF‐03、生殖器官に異常なし。F‐01の出産数はこれで十体。F‐02、F‐03を含む累計は一八体。親個体への依存反応は……測るまでもないか」
「ええ。親個体以外と生殖行為を行おうとすれば泣き叫び、妊娠もうまくいきませんでした。地上で相当な戦闘能力を持っていたという記録が、ますます信じられませんね」
補佐役は喉の奥で笑った。三人は会話が聞こえているはずなのに、抗議する様子すらない。融合した肉が動かすたび、イングリスは自ら膣を締め、ラフィニアとレオーネも競うように露出した腰を震わせていた。
「抵抗値は三体とも完全に消失。人格改変も定着済みです。キメラ繁殖実験の母体としては、予想以上の成果でしょう」
「母体、ね。あれでは実験器具より従順だ」
主任研究員が冷笑した直後、隔壁の内側から大きな水音と、三人の声が響いた。ミュンテーが巨大な胴体を起こし、透明な壁の近くまで歩み寄ってきたのだ。
三本の肉棒を挿したまま、ミュンテーは三人を融合させた巨体ごと観察窓へ進んだ。蜘蛛脚が一歩を刻むたび、胸部と両脇腹の融合部が上下へ弾み、硬い軸がそれぞれの奥を突き上げる。銀髪、金髪、黒髪が揺れ、肉塊へ押しつけられた三人の乳房も同じ歩調で形を変えた。
「あっ、あぁっ……ご主人様……!♡ 歩きながらなんて……んっ、もっとしてください……!」
中央のイングリスは動かせる首を傾け、ミュンテーの肩へ頭を預けながら紅い瞳を半ば蕩けさせていた。分岐した舌の一本が口内へ入り、唇から唾液を垂らしながら舌を絡ませている。肉棒が膣奥へ届くたび、彼女は融合部の筋肉まで自ら収縮させ、くぐもった声で次をねだった。
ラフィニアは左側の肉塊から顔と胸を突き出し、ミュンテーの首筋へ頬を押しつけながら喘いでいた。右側のレオーネも、胸元へ絡む舌に乳首を弄ばれながら、挿入された肉棒を締めつけている。三人の露出した身体は歩調に合わせて同時に弾み、滴った蜜が異形の表皮を伝って床へ落ちた。
「これは……」
補佐役は思わず足を止めた。だが、驚きはすぐに嘲笑へ変わる。
「わざわざ観察窓まで見せに来たのですか。地上人にも、見世物になる程度の知恵は残っているようですね」
「よく見て記録するがええ! わしの女たちは三人とも、まだまだ産めるぞい!」
ミュンテーは誇らしげに答え、体内の繁殖器官を同時に突き上げた。イングリスたちの背が揃って反り、観察室へ三つの悲鳴にも似た嬌声が響き渡る。
「あぁぁっ!♡ ご主人様、わたし……また……っ!♡」
「クリス……あたしも、一緒にイク……っ!♡」
「んんっ……私も……もう、耐えられません……!♡」
最初に絶頂へ達したイングリスの膣が肉棒を強く搾り上げ、遅れてラフィニアとレオーネの身体も大きく震えた。三人は互いの名を呼び合いながら同時に痙攣し、陰裂から溢れた蜜をミュンテーの身体へ撒き散らす。分岐した舌は彼女たちの口と胸を休みなく愛撫し、絶頂の余韻さえ次の快感へ繋げていった。
「これが地上で騎士を目指していた者たちか? ずいぶん品のない仲間を揃えていたものだな」
「惨めなものです。中央の検体は特に武勇を誇っていたそうですが、今ではミュンテーの精液を子宮へ注がれるたびに絶頂している」
「左右の二体も同じだ。あれほど自分から腰を押しつけているところを見ると、初めからこうされるのを望んでいたのではないか?」
「三人揃って裸の腰を晒し、競って精子を欲しがるとは――実に仲のよい繁殖家畜だ」
嘲笑が重なっても、三人の表情から幸福そうな色は消えなかった。むしろ、自分たちが親個体の役に立つ母体として注目されていることが嬉しいのか、融合部の筋肉を競うように収縮させ、膣奥の繁殖器官をさらにきつく搾り上げていく。
「ほひょひょひょ! これで終わりではないぞい。わしらは、まだ始まったばかりじゃからのぉ!」
透明な隔壁の外で、主任研究員が結晶板へ最後の記録を書き込んだ。
「最終観察を終了。親個体M‐01および融合母体F‐01からF‐03を、キメラ繁殖実験の成功例と認定する」
その宣告を祝うように、ミュンテーは再び歩き出した。三人の身体は同じ歩調で揺れ、結合部からは淫らな水音が絶え間なく響き続ける。
「あぁっ……♡ ご主人様……もう一度、わたしたちの子宮を……あなたの子で満たしてください……♡」
「あたしも……レオーネも……クリスも……全部、あなたのものだから……♡」
「私たちの卵子を……ミュンテー様の子供を産むために……どうか、たくさん受精させてください……♡」
三人の言葉が重なり合い、研究室の冷たい廊下に響いた。その声は悲壮でも諦念でもない。純粋に愛し合う者たちが交わす睦言のように甘く、幸福に満ちていた。
三人を一つに繋ぐ肉塊は、次の精子を注ぎ込むため、透明な隔壁の内側でいつまでも大きく脈打ち続けていた。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
純愛を書いたキャラを陵辱で書くのは初めてだったので(逆はあるんですが)、書いてて頭バグりそうになりました。これがNTRか…。
でも書いててやっぱりイングリスはキャラ魅力が高いと再確認しました。ヤンデレも快楽堕ちもどっちも書けて満足です。
もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています
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