もしクレアがアイアンズ署長(美少女の剥製大好き男)に弱みを握られ、彼に性的奉仕を強要されたら?
クリスからの連絡が途絶えて、何週間かが過ぎていた。任務によっては家族にさえ居場所を知らせられないこともあると分かっていたが、今回ばかりは胸騒ぎが消えてくれない。最後に届いた電話は雑音がひどく、アンブレラという企業の名と、署内の人間を信用するなという警告だけが途切れ途切れに耳へ残っていた。
そんな私のもとへ、ラクーン市警察署から一本の電話がかかってきた。相手はR.P.D.署長ブライアン・アイアンズを名乗り、クリスの失踪と、兄が無断で持ち出したという捜査資料について重要な話があるため、できるだけ早く署へ来てほしいと告げてきた。
アイアンズとは一度も面と向かって話したことがなかったものの、クリスがその名を口にするときの苦々しい表情は覚えている。それでも兄へ繋がる手掛かりを無視できず、私は赤いバイカージャケットを羽織り、愛用のバイクで警察署へ向かった。
受付で名前を告げると、既に話を聞かされていたらしく、署員は用件も確かめず私を東側の応接室へ案内した。ところが三十分が過ぎても、四十分が過ぎても、アイアンズは姿を見せない。古いソファへ座って時計の針を睨んでいるうち、廊下を行き交う署員の気配まで途絶え、周囲だけが不自然なほど静まり返っていた。
それに薄気味悪さを覚えながらも、やがて扉の外から男たちの声が聞こえてきたため、私は僅かに隙間を開けて廊下を窺った。数人の署員に囲まれた大柄な男が、こちらへ背を向けたまま低い声で指示を出している。
「S.T.A.R.S.関係者の記録は引き続き封鎖しろ。クリス・レッドフィールドの妹には、何一つ見せる必要はない」
「しかし署長、ご本人を呼び出したと聞きましたが」
「余計なことを考えるな。私が直接話す」
話を打ち切られた署員たちが、それ以上何も言わず反対側の廊下へ去っていく。その場に残った男は、灰色の髪を後ろへ撫でつけ、整えた口髭の下へ尊大そうな表情を浮かべていて、典型的な嫌なタイプの白人親父だ。
だが彼が腹の出た大きな身体を濃紺の制服で包み、胸元には署長を示す徽章が輝いているのを見たことで、私の中で男がただの嫌な上司的存在ではなくなった。
新聞や写真で見たことがある。間違えようもなくブライアン・アイアンズ本人だ。
そしてそんな彼が、私を呼びつけておきながら、最初から情報を渡すつもりなどなかった。その事実を悟った瞬間、長時間待たされた苛立ちとクリスへの不安が一気に噴き出した。アイアンズが一人で東側廊下へ歩き出すのを見ると、私は応接室を飛び出してその背中を追っていた。
人気のない曲がり角で追いつくと、靴音に気づいたアイアンズが太い首を巡らせる。だが彼が私の顔を確かめるより早く、私は制服の襟元を両手でつかみ、その巨体を壁へ押しつけた。見た目どおり重い身体だったものの、不意を突かれたアイアンズは抵抗できず、背中を硬い壁へぶつけて小さく息を詰まらせる。
「ブライアン・アイアンズ署長」
その名を噛み砕くように吐き出し、間近から顔を睨みつける。心臓は激しく脈打っていたが、恐怖より怒りのほうがはるかに強かった。この男がクリスの失踪へ関わっているなら、署長であろうと遠慮するつもりはなかった。
アイアンズは一瞬だけ目を見開いたが、自分の襟をつかんでいる女が誰なのか分かると、口髭の下へ薄い笑みを浮かべた。
「クレア・レッドフィールドさん。ごきげんよう。これはまた、ずいぶん手荒い挨拶だな」
「とぼけないで。クリスに何をしたの?」
「何の話かな」
「兄さんが調べていた事件を揉み消した。S.T.A.R.S.の報告書を握り潰して、今度はクリスを職務放棄の犯罪者に仕立てようとしてる。さっきの命令も聞いた。私を呼び出しておいて、記録を何も見せるなって言ってたでしょう!」
襟を握る指へ力を込めても、アイアンズは助けを呼ぼうとも、私の腕を振り払おうともしなかった。むしろ私がどこまで感情を露わにするのか確かめるように、濁った目で顔を観察していた。
「クリスから手を引いて。兄さんが集めた資料を返して、捜索を邪魔するのもやめなさい。今度また何かしたら、本当にただじゃおかないから!」
「証拠もなしに警察署長を脅迫するとは、さすがはクリス・レッドフィールドの妹だ。兄妹揃って、自分の立場を理解するのが苦手らしい」
「笑い事じゃない!」
「私も笑ってなどいない。むしろ、君がここまで思いどおりに動いてくれたことへ感心しているところだ」
含みのある言葉に眉を顰めると、アイアンズは私の肩越しへ視線を動かした。その先を追って振り返り、廊下の天井近くに設置された監視カメラを見つけた瞬間、背筋へ冷たいものが走った。小さな赤いランプは点灯したままで、私が応接室から飛び出し、彼を追いかけ、襟元をつかんで壁へ押しつけるまでの一部始終を記録していたのだ。
「ようやく気づいたか。署長を待ち伏せし、背後から襲いかかるクリス・レッドフィールドの妹。実に分かりやすい映像が撮れた」
「待ち伏せなんてしてない。あなたが私を呼び出して――」
「映像を見る者がどう判断するかは、君が決めることではない。肝心なのは、君が私の制服をつかみ、壁へ押しつけて脅迫している姿が記録されたという事実だ」
このまま彼を押さえ続ければ、カメラへさらに不利な証拠を残すだけになる。悔しさに奥歯を噛み締めながら、私はゆっくりと襟元から両手を離し、一歩後ろへ下がった。
解放されたアイアンズは乱れた制服を整え、私がつけた皺を丁寧に伸ばしていく。その仕草を見ているうち、長時間応接室へ放置したことも、わざと聞こえる場所でクリスの記録について命じたことも、周囲から署員を遠ざけたことも、私を怒らせて監視カメラの前へ誘い出すためだったのだと理解した。
「君がクリス本人から事情を聞いたというなら、彼が自分の意思でラクーンシティを離れたことも知っているはずだ。だが、実際には連絡さえ取れていないのだろう?」
「兄さんが理由もなく逃げるはずがない」
「理由があろうとなかろうと、無断で職務を離れ、署の機密資料を持ち出した事実は変わらない。私が行っているのは署長として必要な処置であり、君はそれが違法だと証明するものを何一つ持っていない」
反論したくても、決定的な言葉が出てこなかった。クリスが何を調べ、どこへ向かったのか、私自身も正確には知らない。最後の電話と残された断片的な記録から、兄がアンブレラに関わる何かを追っていたと推測しているだけだった。
「一方で、君が私へ暴力を働いた証拠は、あのカメラに残っている。私が署員を呼べば、君は公務執行妨害と暴行の容疑で連行されるだろう。逃亡中の兄を庇うため警察署長を襲ったと証言すれば、君の行動はクリスの疑惑まで裏づけてくれる」
「卑怯ね。最初から、これが目的だったの?」
「人聞きの悪いことを言わないでもらいたい。感情に任せて襲いかかってきたのは君のほうだろう?」
今すぐ殴りつけたい衝動に駆られたが、それこそ彼の思う壺だ。ここで逮捕されればクリスを捜せなくなるばかりか、兄まで正式に犯罪者として追われることになりかねない。
「さあ、もう一度かかってきたまえ。今度はあのカメラへ顔がよく映るようにしてやろう」
アイアンズは両腕をわずかに広げ、私が再び襟をつかむのを待つような姿勢を取った。私は拳へ爪が食い込むほど強く握り締めたものの、その挑発へ乗ることだけは耐えた。黙って睨み続けていると、やがて彼は満足そうに喉を鳴らし、署長らしい穏やかな表情を形作って話しかけてくる。
「もっとも、今の件をすぐ報告書へ記すつもりはない。兄を心配するあまり、少々取り乱してしまっただけなのだろう?」
「何が望みなの?」
「話が早くて助かる。君にその気があるのなら、クリスを助ける方法がまったくないわけでもない。それに、先ほどの映像を正式な証拠として扱わずに済ませることもできる」
その言葉とは裏腹に、アイアンズの視線は私の顔から首筋、バイカージャケットに包まれた胸と腰、身体へ沿うジーンズ、ブーツに包まれた脚へとゆっくり落ちていった。容姿へ惹かれた者の素直な視線ではなく、手元へ置く品物の価値を測るような粘ついた欲望だった。
「ここで話しなさい」
「署員に聞かれてよい内容ではない。君の兄の今後だけでなく、君自身の将来にも関わる話なのでね」
アイアンズは金色のプレートが掲げられた署長室の前で足を止め、鍵を使って重厚な扉を開いた。どう見ても罠だったが、監視映像を握られた以上、その場で背を向けても何をされるか分からない。何よりクリスを助けられるという言葉を無視できず、私は警戒を解かないまま室内へ足を踏み入れた。
署長室には重厚な執務机や革張りのソファ、高価そうな絵画と猟銃が並び、壁際には鹿や牙を剥いた獣、今にも飛びかかってきそうな虎の剥製まで飾られていた。革と煙草、それに剥製用らしい刺激の強い薬品の匂いが漂っている。私が異様な室内を見回している間に背後で扉が閉まり、錠の回る硬い音がした。
「どうして鍵をかけるの?」
「機密に関わる話だと言ったはずだ。誰にも邪魔されたくないのでね」
アイアンズは扉へ背を預け、逃げ道を塞いだことを隠そうともせず、濁った目で私の全身を眺めていた。私は胸の前で腕を組み、顎を上げたまま睨み返す。
「それで?」
「私にも欲というものがあってね、クレア。君がそれを満たしてくれるなら、私も君の望みを聞いてやれる」
一瞬、何を言われたのか理解できなかった。けれど視線が私の胸元へ留まり、続いて腰から脚へ露骨に這っていくのを見れば、聞き返す必要などなかった。初対面の女を罠へかけ、兄と監視映像を盾に身体を要求しているのだと悟り、胃の中へ冷たいものを流し込まれたような嫌悪が広がっていく。
「……本気で言ってるの?」
「もちろんだ。ここで起きたことを、誰が私の言葉より信じてもらえるというのかな?」
執務机の脇に置かれた小型モニターには、制服の襟をつかんで彼を壁へ押しつける私の姿が静止したまま映っていた。前後を切り取れば、私が一方的に署長を襲った映像として十分に利用できる。
「君が私の望むとおりにさせるなら、この映像は処分する。クリスが持ち出した資料についても外部へ公表せず、少なくとも私が署長でいる間は正式な逮捕状が出ないよう取り計らってやろう」
「そんな約束、信用できると思う?」
「信用する必要はない。君に必要なのは、私へ従うことだけだ」
力ずくで記録装置を壊しても、複製がどこにあるか分からない。この男が既に別の誰かへ預けている可能性まで考えれば、私は握った拳を動かすことができなかった。
「それに、私は少々手加減の利かない性分でね。欲しいものを前にすると、つい手荒く扱いたくなる。クリスにも随分と手を焼かされたが、君が兄の代わりに私の気を済ませてくれるというなら、あの男をこれ以上追い詰めずに済む」
「兄さんへの仕返しに、私を使うつもりなの?」
「それだけではない。君自身が気に入ったのだよ、クレア」
「最低……」
「さあ、どうする? このまま部屋を出て、廊下へ警官が集まるのを待つか。それとも、兄を守るために少しばかり我慢するか」
選択肢を与えているような口ぶりだったが、実際には一つしか残されていなかった。拒めば映像は証拠として利用され、クリスへの追及もさらに強まる。私は長く迷った末、唇を強く噛み、喉元まで込み上げた罵声を飲み込んだ。
「……映像を消して。クリスへの逮捕状も出さないで。兄さんが持ち出した資料の件も、あなたのところで止めるって約束して」
「最後まで私の命令へ従うなら、約束しよう」
「分かった。言うとおりにする」
その返事を聞いた瞬間、アイアンズの顔へ大きな笑みが広がった。扉から背を離して近づくと、私の正面へ立ち、その大柄な身体で視界を塞ぐ。
「条件を忘れないで。クリスには何もしないでよ」
「君が期待どおりに役目を果たせば、取引相手として相応の配慮はしてやろう」
「私に何をさせる気?」
「それを一つずつ教えてやるのも、これからの楽しみというものだ」
アイアンズはジャケットの裾に隠していた護身用のコンバットナイフへ目を向けた。クリスから扱い方を教わり、外出するときにはいつも携帯しているものだった。
「まず、そのナイフを机へ置け。それから両腕を身体の横へ下ろし、私がいいと言うまで動くな」
「これまで取り上げる必要があるの?」
「従うという返事は、もう取り消すのか?」
今すぐナイフを抜いて喉元へ突きつけたい衝動を押し殺し、私は鞘ごとベルトから外した。執務机の端へ置くと、アイアンズは自分の手が届く位置まで滑らせ、続いて腕を下ろすよう指で示した。
彼は私の周囲をゆっくり歩き、正面から胸元を見下ろし、横へ回って腰の線を確かめ、背後からジャケットとジーンズに包まれた身体を眺めた。
「赤い革のジャケットか。新聞に載っていたクリスの私服と、よく似た趣味だ」
「兄妹なんだから、似てるところぐらいあるわよ」
「なるほど。だが、こちらのほうがずっと眺め甲斐がある」
「下品なことを言わないで」
「取引を忘れるな、クレア。今の君に許されているのは、私の命令へ従うことだけだ」
背後から両肩をつかまれ、身体を半回転させられた。反射的に肘を叩き込みそうになったが、モニターへ映る監視映像が視界の端へ入り、辛うじて踏みとどまる。アイアンズは肩へ置いた手を滑らせ、ジャケット越しに腕と脇腹の線を確かめていった。
「力を抜け。そんなに身体を固くしていては、私も楽しめない」
「楽しませるために来たんじゃないわ。約束を守らせるためよ」
「同じことだ。私が満足しなければ、取引も成立しないぞ」
太い腕が背後から回り込み、両手がジャケット越しに胸をつかんだ。突然の感触に息が詰まり、全身が反射的に強張る。指は布地の上から柔らかな膨らみへ深く食い込み、形を確かめるように揉みしだいてきた。
「っ……!」
「ほう。見た目より柔らかいな」
「そんなに強く、つかまないで」
「私へ命令するな。手加減の利かない性分だと、先に教えてやったはずだ」
胸へ食い込む指には痛みがあったが、それ以上につらいのは、すぐ背後でアイアンズが満足そうな息を漏らしていることだった。反撃する力も技術もあるのに、クリスと監視映像を盾にされ、動かず受け入れるしかない。
その無力感が呼吸を乱し、恐怖とも怒りともつかない熱を身体の奥へ生み出していることに気づき、私は自分の反応まで否定するように両手を固く握った。
「約束……忘れないでよ。これが終わったら、映像を消して、クリスへの追及も止めるのよ」
「ああ。君が最後まで聞き分けのよい妹でいられたならな」
「――――っ!」
胸を弄んでいた手が脇腹から腰へ滑り落ち、ベルトの上を辿って、やがてジーンズに包まれた臀部を下からつかみ上げた。左右から強く揉み込まれた瞬間、私は短い声を漏らしそうになったが、身体を動かせば喜ばせるだけだと思い、必死に踏みとどまった。
アイアンズは尻の丸みへ指を食い込ませたまま、自分の大きな身体を背後から押しつけてきた。制服越しの熱と重みが背中へ伝わり、耳元へかかる湿った息に肩を震わせると、彼は低く笑った。
「なかなか結構だ。クリスが君を隠しておきたがった理由も分かる気がする」
「兄さんを巻き込まないで」
「ならば、兄の代わりにしっかり役目を果たせ。まだ取引は始まったばかりだ」
臀部をつかんだ手に促され、私は剥製が並ぶ壁の前へ向けられた。アイアンズは背後へ密着したまま、拒否を許さない低い声で命じた。
「壁に両手をつけろ」
私は冷たい壁面へ両手をついた。アイアンズは臀部をつかんだまま、足を開くよう靴先でブーツへ触れる。命令を繰り返される前に肩幅ほど脚を広げると、ジーンズに包まれた下半身が背後の男へ無防備に差し出された。
「これでいいの?」
「物分かりがよくなってきたようだな」
「約束を守らせるためよ。勘違いしない、ああ゛っ!?」
吐き捨てるように答えながら振り返ろうとした瞬間、左の臀部へ鋭い衝撃が走った。乾いた音が署長室へ響き、思いがけない痛みに腰が跳ねる。アイアンズは振り下ろした掌をそのままジーンズ越しの尻へ押しつけ、打たれた場所を確かめるように指を深く食い込ませた。
「いきなり何するのよ!」
「動くなと言ったはずだ。私がいいと言うまで、壁を向いていろ」
「この、んあ゛っ!」
今度は右側へ掌が振り下ろされた。厚いデニム越しにも痛みが尻の奥まで響き、喉から短い悲鳴が漏れる。それからアイアンズは左右の臀部を交互に叩き、一度掌を振り下ろすたび、ジーンズに包まれた肉を大きく揺らし、直後には太い指で潰すように揉み込んだ。そして何度目かには布地の下の皮膚が熱を持ち、触れられるだけでもひりつくようになっていた。
「っ……あぁ! もう、十分でしょ……!」
「十分かどうかを決めるのは君ではない。兄のために我慢すると言ったのは、どこの誰だったかな?」
「くっ! 分かってる……分かってるから、続ければいいでしょ!」
これ以上弱い声を聞かせたくなくて下唇を噛んだが、掌が同じ場所へ重なるたび、押し殺した声が鼻から漏れた。痛みしかないはずなのに、打たれた直後に尻を揉まれると、その刺激が皮膚の奥で別の感覚へ変わり、下腹部まで微かな震えとなって伝わってくる。
「声を我慢する必要はない。誰にも聞こえないよう、人払いしてある」
「あなたを喜ばせるような声なんて……出すわけない」
「そう言いながら、随分と可愛らしい声を聞かせてくれているではないか」
アイアンズは赤くなっているはずの臀部をもう一度強くつかんだ。私は壁へ立てた指へ力を込め、込み上げた声を歯の間で噛み殺した。
やがて掌が臀部から離れ、安堵して息を吐きかけた直後、腰へ回された指がベルトの金具へ触れた。硬い革が緩められ、続いてジーンズのボタンを外す音が聞こえる。
「待って。何をする気?」
「壁を向いていろ。それとも、ここまで来て怖くなったのか?」
「怖くなんかない。ただ、勝手に服を脱がされるつもりは――」
「私の望むようにさせる。それが取引の条件だったはずだ」
ファスナーが引き下ろされ、アイアンズはジーンズのウエストと下着を一緒につかんだ。強く引かれると、デニムと薄い布地が腰骨から臀部を擦りながら一気にずり落ち、膝の少し上で引っかかって止まった。
脚を開いていたため布地が両腿を内側へ引き寄せ、自由に動くことさえ難しくなる。その体勢で冷たい空気へ熱を持った臀部と秘部を晒される事を強要された私は、壁へ額をつけて恥辱を噛み締めるしかなかった。
「見ないで……」
「いまさら何を恥ずかしがっている。私に見せるために、この姿を選んだのだろう?」
「選ばされたのよ。あなたがクリスを、んっ!」
反論の途中で、太い指が剥き出しの臀部へ触れてきた。何度も叩かれた皮膚は熱を持ってて、掌で撫でられるだけでも鋭い刺激が走る。アイアンズは左右の尻を広げるようにつかみ、赤みの具合を眺めてから、満足そうに指先で何度か押した。
「悪くない色だ。やはり直接見たほうが楽しめる」
「そんなことを確かめるために脱がせたの?」
「それだけで済むと思っていたのか?」
手が臀部から前へ回り、腿の付け根へ触れた。指先は白い肌をゆっくり辿り、秘部を覆う柔らかな毛へ掠めるように触れる。そのあまりに近い感触へ腰が小さく震えたが、次の瞬間、彼の手が不自然に止まった。
「ふむ……剃っていないのか」
「……は?」
想像もしていなかった一言に、羞恥を忘れて振り返った。アイアンズは露出した私の下半身を見下ろし、気に入らない部分を見つけた鑑定人のように眉を顰めている。やがて手を完全に離すと、それまで身体へ押しつけていた巨体まで後方へ引いた。
背後から熱と重みが消え、私は目を見開いた。ここまで勝手に弄んでおきながら、たったそれだけの理由で興味を失ったように離れていく。そのことへ安堵する一方、身体の奥には行き場を失った緊張が残り、途中で放り出されたことへ僅かな戸惑いまで覚えてしまった。
だが完全に私から興味を失ったかのようにアイアンズは乱れた制服を整えながら執務机へ戻ると、名刺の裏面へ何かを書き込み、それを私のコンバットナイフの横へ置いた。
「明日の夜八時、またこの署長室に来い。それまでにきれいに剃っておけ」
「待って。何よ、それ……!」
追おうとしたが、膝近くまで下ろされたジーンズが両脚へ絡み、最初の一歩で身体が大きく傾いた。慌てて壁へ手をついて転倒を免れるが、その姿を見たアイアンズに声を上げて笑われてしまい、屈辱と恥ずかしさでどうにかなってしまいそうな気分になる。
「ククク、兄を助けたいのだろう? ならば次に会うまでに、私の好みに合わせる程度の努力はしてもらわなければ困る」
「そんなことで、私が本気かどうか決めるつもり?」
「私のために自分を変えられるかどうかは、従う意志を測るにはちょうどよい。手入れせずに現れるか、そもそも来なかった場合は、取引を拒否したものと判断する」
アイアンズはモニターへ映る監視映像を指先で軽く叩いた。その一動作だけで、従わなければ私とクリスの両方を追い詰めるという意味は十分に伝わった。
「今日はこのくらいにしておこう。君が私の前でどんな姿を晒したかは、署員にもクリスにも黙っておいてやる。八時だ。私を待たせるな、クレア」
アイアンズが署長室を出て足音が遠ざかってからも、しばらく身体を動かせなかった。赤く腫れた臀部には掌の熱が残り、剥き出しにされた秘部には指先が触れた感覚がまとわりついている。あの男が途中でやめたことへ安堵しているはずなのに、身体の奥へ残された熱はすぐに消えてくれなかった。
私は急いで下着とジーンズを引き上げ、震える指でボタンとベルトを留め直した。打たれた尻へデニムが触れるだけで痛みが走る。机からコンバットナイフと名刺を取り、廊下に誰もいないことを確かめてから署を出ると、愛用のバイクでクリスのアパートへ戻った。
部屋へ戻ってからも名刺を捨てることはできなかった。机の上に飾られたクリスの写真を見つめると、自分が意地を張ったせいで彼を犯罪者にするわけにはいかないという思いが胸を締めつける。私は目を閉じて長く息を吐き、翌夜までに命令へ従う覚悟を固めるしかなかった。
* * *
翌日の夜、私は再び同じ署長室へ足を踏み入れた。日勤の警官たちは既に帰宅し、署内に残るのは僅かな夜勤の当直者だけ。そして当直でもないのに残っているアイアンズは大きな執務机の前で腕を組み、私が入室すると背後の扉へ自ら鍵をかけた。
約束を守ったかとは尋ねなかった。声を出すまでもなく、何を見せろと要求しているのかは、その無言の視線だけで十分伝わってくる。
私は奥歯を噛みしめ、ベルトのバックルへ手をかけた。震える指で金具とジーンズの前を開き、アイアンズから目を逸らさないようにしながら、下着ごと腰から太腿までゆっくり引き下ろす。そうすれば、彼に命じられたとおり剃ってきた秘部が、署長室の冷えた空気へ晒された。
剃刀を当てている間、なぜ自分がこんな事をしなくちゃいけないのか、激しい屈辱と怒りを感じても、兄を守るためには従うしかないと何度も言い聞かせた。
でもアイアンズはそんな事情に興味を示さず、靴を鳴らして歩み寄ると、太い指で剃り上げられた肌を確かめるように撫でてくる。
「……んっ」
最初に触れられた瞬間、私の中に生理的嫌悪と緊張が広がった。だがそれも、指先がなだらかな膨らみを何度も往復し、割れ目へ沿って執拗に動き始めると、身体は私の意思とは無関係に刺激へ反応し始めてしまう。湿り気に気づいたのは、彼に触れられてからしばらく経ったあとだった。
「ずいぶん正直な身体だな、クレア。口では嫌がっていても、少し触られただけでこのありさまか」
「勝手に決めつけないで。あんたに触られて、喜んでるわけじゃない……!」
「そうか。なら、これはどうだ?」
アイアンズが濡れた指を離すと、その手の平を剥き出しの秘部へ振り下ろした。
バチンッ!!
「きゃっ……!」
湿った肉を打つ鋭い音が響き、私は反射的に腰を引いた。強い痛みというより予想外の刺激への驚きが大きかったが、秘部には熱い痺れが残り、思わず漏れた声には認めたくない甘さが混じっていて。
怒りを込めて睨み上げても、アイアンズは満足そうに笑い、逆らうことを許さない声で命じてきた。
「膝をつけ」
「……っ!」
その命令に、思わず私はアイアンズを殴りたくなった。だがそれをすれば全てが無駄になる。さりとて、ここで膝を折れば、昨日までの自分には戻れないような気がした。
だが彼の背後にあるモニターを見れば、拒むという選択肢は存在していなかった。
「これに従えば……クリスの資料も、あの監視映像も表へ出さないのよね?」
「お前が私を満足させている限り、クリスもお前も問題にはならない。だが私の機嫌を損ねれば、今夜のうちにあの映像は署内全体へ回ると思え」
「……最低ね」
「好きに言え。私を待たせるな」
私は唇を噛み、太腿まで下がったジーンズに動きを妨げられながら、時間をかけて膝をついた。制服を着た署長と、下半身を晒して足元へ跪く私。その構図を楽しむ視線に晒されると、新たな屈辱が込み上げてくる。
「胸も出せ、この淫売め」
「いんば……!? くっ……!」
その侮蔑に腹が立つが、今は耐えるしかない。私は赤いジャケットを脱いで床へ置き、黒い上衣を頭から引き抜く。最後に黒のブラジャーを外すと、乳房が冷たい空気へ晒された。
アイアンズは露わになった私の胸へ欲望に濁った視線を這わせながら、制服のベルトとファスナーを外している。やがて下着の内側から、握った手に余るほど太く、先端を怒ったように膨らませた肉棒が取り出されて、その想像以上の大きさに、思わず目が引きつけられた。
(バカ……なに考えてるの? こんな男のもの、大きいからって関係ないでしょ)
慌てて頭を振って目線を逸らすが、最悪なことに私が一瞬目線を奪われた事を、この最低な署長は気づいていたらしい。
「ククク、見たければ見て構わんぞ。お前の兄は、こんなに立派なペニスを持っているのかな?」
「やめて……! そんなしつも、んんっ!?」
言い返そうとした瞬間、アイアンズにポニーテールをつかまれ、彼の股間に顔を押し付けられた。途端に強烈な雄臭さが鼻腔を突いて、肉茎が閉じた唇れ擦りつけられる。それが何を意味していて、何を求められているのか、言葉にされるまでもなかった。
「……これで、クリスには手を出さないのね」
「兄の身代わりになると決めたのなら、覚悟を見せろ」
「……っ、んっ……あむ、じゅぷっ……!」
私は嫌悪に顔を歪めながらも、ゆっくり唇を開いた。そして膨らんだ先端を唇で受け止め、ゆっくりと口内へと滑らせながら舌の上へ重く乗せる。
たったそれだけで吐き気が込み上げてきたが、もしここで歯を立てて報復の口実を与える危険を考慮して、意識して唇を巻き込み、歯列を肉棒から遠ざけた。
(なんて……臭い……! まさか、風呂に入ってないの?)
ひどい汚臭に眉が歪むのが抑えられないが、それでもクリスのためにと頭をゆっくりと肉茎に沿って下ろしていく。
だがアイアンズは、私がペニスを奥まで咥え込むのを待たず、髪をつかんだまま腰を突き出した。
「んぐっ……!? んぶっ、ふぐぅっ……!!」
太い幹が舌を押し潰して口の奥へ突き進み、先端が喉の入口まで圧迫される。その苦しさに体が条件反射的にえずくが、奥深くまで挿入されたペニスは抜けてはくれない。
私は両手を彼の足へつき、押し返そうとした。息ができず顔を引こうとするが、アイアンズは私の後頭部を手で押さえつけ、肉棒を抜かないように固定してくる。そして彼の足元で呻くしかない私を、アイアンズは下卑た視線で見下してきた。
「これから、その口を好きなように使わせてもらうぞ。私の鬱憤をクリスの代わりに受け止めたいと言ったのはお前だ。あの男を守るための道具になるつもりなら、最後まで黙って耐えろ」
「……!! ふぅっ……! ふぅっっ……!」
答えることはできなかった。それは物理的にも、精神的にもだ。彼に逆らうことの分の悪さは、昨日と今日で身に染みてわかってしまった。
私は彼の足へ置いていた手をゆっくり離し、身体の脇へ下ろした。そのまま小さく頷くと、アイアンズは満足そうに口元を歪め、すぐに腰を動かし始めてくる。
「んぐっ! ぐぼっ、んん゛ん゛っ……!!」
太い肉棒が口内を何度も往復し、そのたび先端が喉奥へ押し込まれる。私は目尻から涙を零しながら、逃げようとする身体を必死に抑えた。
頭を動かさず固定すれば、肉棒を喉の奥まで受け入れてしまうため、可能な限り奥から引き抜くように自らの意思で頭を動かし続ける。
そうして呼吸を確保するために必死な私の姿を見て、アイアンズは満足そうに笑った。そして今度は私のポニーテールの根本を掴んで、乱暴に前後に揺さぶりながら肉棒を喉奥へと押し込んでくる。私は喉を犯されながら、胃液が逆流するのを堪えきれず、必死に彼の足に縋りついた。
「そら、もっと舌を使え。俺のストレスを発散したいんだろ?」
「ん゛っ……! ふぅっ……!! んん゛っっ……!」
頭を固定され、無理矢理腰を動かされるたび、強すぎる快感と呼吸困難に苛まれながらも、私は従順に舌を動かし続けた。
口内と喉を犯されている間、私の意思や尊厳は全く尊重されなかった。ただ、この男の性的欲求を満たすためだけに使われている。
(こんなの……あんまりじゃない……)
その事実を認められず、認めたくなくて、私は涙を流しながら頭を振り続けた。クリスのためだと言い聞かせながら、心と体がバラバラになりそうな苦痛に耐える。
「んぶぅ゛ぅ゛!! ん゛っ、ん゛っ、ん゛っ……!」
だがそれでも生存のための欲求まで耐えることはできない。息が続かなくなって、私は助けを求めるようにアイアンズの足を何度も叩いた。
なのに視界の端から白い霞が広がり、身体から力が抜け始めても腰を叩きつける動きは止まらない。
それどころか、アイアンズはポニーテールをつかむ手へ力を込め、肉棒を根元まで喉奥へ押し込むと、私の鼻先を自分の下腹部へ埋めたまま、しばらくその姿勢を保たせた。
「ーーーーッ、ーーーーーーーー!!」
もうほとんど意識なんてなかった。ただ死にたくなくて、私はアイアンズの陰毛の中で鼻から何度も空気を吸った。
何日も風呂に入ってない、不潔でイカ臭い空気が鼻いっぱいに充満するが、そんなこと構ってられなくて。私はその汚臭を、まるで広大な砂漠で見つけた水のように熱心に吸い込み続けた。
「すぅっ……ふぅっ……すぅっ……ふぅっ……んんっ」
それが一体どれくらい続いたのか。少なくとも、チンカスがこびり付いたペニスの臭いが気にならなくなるぐらい長い間、私はアイアンズの股間で呼吸し続けていた。
そして私から抵抗の意思が無くなったと見てとったのか、ようやく腰が引かれて、新鮮な空気が口の中に流れ込んでくる。
「げほっ……ごほっ、はぁっ……!」
私は床へ膝をついたまま前屈みになり、唾液を垂らしながら激しく咳き込んだ。それでも髪をつかむ手は放されず、頭は彼の股間の高さへ固定されている。
あくまでも、私が息継ぎをするためのインターバルのつもりなのだろう。涙で滲んだ視界の向こうにある冷たい顔と、目の前で脈打つ肉棒を見れば、これで終わりではないことくらい分かった。
(そう……よね、奉仕……しないと……)
酸欠であやふやになった頭は、マトモな思考をする余裕もなかった。私は喉の痛みを堪え、何の疑問もなくもう一度唇を開いて、大きく脈打つペニスを咥え込んだ。
今度はゆっくり飲み込んでいくのではなく、一気に根本近くまで。舌を裏筋に這わせて、唾液を肉茎全体に塗して、卑猥な音を立てて吸う。意識しなくても、自然とそうしていた。
「んじゅっ……じゅぷっ、じゅずずっ……!」
「少しは自分の役目が分かってきたようだな」
アイアンズが再び私の口を腰を振って使い始める。先ほどと変わらぬ乱暴な動きだったが、今度の私はただ耐えるだけでなく、突き込まれるたびに舌を幹の裏へ這わせ、唇を隙間なく吸いつかせた。頬が内側へ窪むほど強く吸い、喉へ届くたび唾液を飲み込む。
「そうだ。もっと強く吸え。兄を守りたいのなら、その口が使えることを証明してみろ」
「じゅるっ……んっ、じゅぷっ……! ふぅっ……!」
もう喉を犯されても目眩は起こらなかった。呼吸のタイミングを覚え、僅かな隙間で鼻から吸うことができるようになった。それでも顎の疲労と舌の痺れは増していく。ペニスが喉奥へぶつかるたび、胃が波打つような吐き気は消えてくれない。
アイアンズの腰が速度を上げた。肉棒が口内でさらに膨らみ、熱と脈動が喉の奥へ強く伝わってくる。私の頭を引き寄せる力も強くなり、唇が内側へめり込むほど強く吸いつかされる。そして次の瞬間、太い幹が最も奥まで押し込まれた。
「んぐっ……!? ふっ、んん゛ん゛っ……!!」
喉の奥へ直接流し込まれる感覚と共に、喉が強引に膨らむ。飲み込む隙間すら与えられず、精液が食道を通って胃の中へ溜まっていく。
アイアンズは射精したあとも私の頭を放さず、萎えるまでしばらくそのまま放置した。そしてやっと私の頭を解放した時には、私の口腔から引き抜かれたペニスと私の唇との間に白い糸が何本も引いていて、それらは床へ糸を垂らして垂れ落ちた。
「ぷはっ……! げほっ、げほっ……!」
私はペニスから離れた瞬間、大きく咳き込みながら精液を吐き出した。そのまま床に倒れ込みそうになったが、寸でのところで壁をつかんで耐える。
だが吐き出した白濁は、口の端から垂れ落ちて胸の谷間へ幾筋も溜まり、そのまま臍へ向かって流れていく。
それだけじゃない。アイアンズが乱暴に頭を動かしたせいで、髪の根本にまで精液がこびり付いてしまっていた。
「全部舐め取って飲み込め。床にこぼしたのは、地ベタに這いつくばって舌で舐めろ。一滴も無駄にするな」
「そんな命令まで、本気で……?」
「二度言わせるな。お前は今、私の命令に逆らえる立場ではない」
「……っ、分かってるわよ」
私は屈辱に耐え、しゃがみ込んだまま床の白濁を舐め取るしかなかった。両手を膝の外側へ置き、顔だけを床へ近づけると、唇の端に精液が触れて甘苦い味が広がる。
「ちゅっ……じゅるっ……んっ……」
舌を伸ばして床の粘液を舐め取り、口の中で転がした。冷たい精液が口の内側へまとわりつき、飲み込むたび胃へ重く落ちていく。
それが一ヶ所だけではない。彼のペニスから落ちた痕跡は、床の至る所へ飛び散っていた。その一滴を唇で拾い上げて舐め取る。指で拭って口へ運ぶこともできたが、アイアンズはそれすら許さないだろう。私は無言の圧力を受けながら、床へ這いつくばり、舌を動かし続けた。
最後の一口を飲み込むと、吐き気が喉を駆け上がったが、こみ上げるものを抑えて喉の奥へ押し返した。アイアンズはそんな私の姿を、満足そうに見下ろしている。
「ふむ。この短期間で少しは上達したようだな」
「っ……!」
私は顔を上げることもできず、自身の髪や胸へ残った精液を指先で集めて舐めた。屈辱の味は確かにそこにあったが、逆らえないと悟った今は、ただ耐えるしかない。
私は歯を食いしばり、太腿まで下がったジーンズに動きを邪魔されながら立ち上がった。喉はひりつき、顔も胸も完全には拭いきれていなかったが、できるだけ毅然と彼を睨み返す。
「それで……次は何?」
アイアンズは肉棒を下着へ収め、制服のズボンを整えながら言い放った。
「下着を脱いで私に渡せ」
「……何ですって?」
「聞こえなかったのか。今穿いているものを脱いで差し出せ」
「下着を渡したら、私が何を着て帰ればいいの!?」
「それを私に聞くな。帰りは下着なしで帰ればいいだけだろう」
当然のようにアイアンズは言った。こんな最低な男に渡すくらいなら、トイレでもシャワールームでも使って捨ててやりたい。だがその言葉は飲み込み、私は観念したようジーンズを足首まで下ろし、ブーツを片方ずつ脱いだ。
続いて黒のショーツを太腿まで脱ぎ下ろすと、そのまま重力に従って床へ落ちた。私はそれを拾い上げ、再びブーツを履いてから、素肌の上へ直接ジーンズを引き上げる。
そして刺激によって湿った下着を握ると、赤くなった顔を伏せて彼へ押し付けるように手渡した。
「これで……満足?」
アイアンズはそのままショーツを手の中で広げ、鼻先へ近づけて匂いを嗅ぐ。私はその光景から目を逸らすこともできず、ただ沈黙して待つしかなかった。
そしてやがて彼は私が渡したショーツを雑に丸めると、そのまま自分のポケットの中へと押し込んだ。それがまるで自分のプライドを彼に明け渡してしまった気がして、私は悔しさを噛み締めるしかなかった。
だがそんな私に、一応は民間人を守る警察署長であるはずの男は、さらに最低な命令を下してきた。
「今日から、お前に下着を着けることは許さん。明日までに持っているものを一枚残らず処分しろ。私が渡す小型ビデオカメラでその様子を撮影し、録画カセットを署長専用の受取箱へ入れろ」
「そんなことまで……クリスとは何の関係もないでしょ」
「関係があるかどうかを決めるのは私だ。三日後の正午、またこの署長室へ来い」
私が返事をできずにいると、アイアンズは扉の鍵を開け、廊下に人影がないことを確かめて出ていった。残された私は顔と胸へ残る汚れを拭き、ブラジャーと上衣、ジャケットを身につけ直した。最後に渡されたビデオカメラを回収し、何事もなかったように廊下へ出た。
それでも、下着を奪われて素肌へ直接穿いたジーンズの感触と、身体の奥へ残る熱は、クリスのアパートへ戻るまで消えてくれなかった。
このまま従い続ければ、身体だけでなく心まで彼の思いどおりに変えられてしまうかもしれない。私は、これに抗わなければならなかった。
もしFFのエロをやるならどのナンバリングが見たい?*FF7は意図的に外しています
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