※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

49 / 164

 もしラブマシーンが消滅する直前に、自分を負かした夏希へ復讐するための道具を彼女へと片想いするキモオタに託していたら?

 いつも夏に見てるのに、ふと調べたら夏希先輩のエロが全然なくて悲しかったので。


サマーウォーズ(篠原 夏希)

 

 

 ラブマシーン。

 それは世界中に普及した登録者10億人超えの超人気オンラインサービス『OZ』をハッキングして、世界規模の大混乱を巻き起こしたハッキングAI。

 

 一人の天才によって開発されたソレは、米軍による実証実験の名の下にOZへと解き放たれ、僅か一夜にして2056桁の暗号の裏に守られていたメインサーバーを掌握。

 そして一昼夜と経たずにOZを利用していた一億人近くのアカウントを乗っ取ってしまったのだ。

 

 その被害は甚大にして計測不可能。

 OZ内のアカウントと現実の人間が持つ権限がほぼ等しい事が災いし、ラブマシーンはまさしくネット世界の神のような存在となった。

 

 インターネットと社会経済、生活が結びついていた現代社会において、ネットワークを支配するとは世界を支配する事に等しいと言った誰かの言葉を証明するように、ラブマシーンは肉の体を持たない身で世界を掌で転がしたのだ。

 

 乗っ取ったアカウント権限を使ってあらゆるシステムに侵入し、インフラに壊滅的な被害を与えた上に、衛星軌道上の小惑星探査機「あらわし」をハッキングしてそれを原子炉に墜落させて核爆発を起こそうとした。

 

 だが恐ろしいのは、これだけの大混乱を巻き起こしておきながらラブマシーン自体に悪意や明確な目的は存在しなかったと言う事だ。

 

 彼はあくまで人工知能を搭載されたハッキングAI。あらかじめプログラミングされていた知識欲と学習欲に従って行動し、『出来そうだったからやった』以上の理由がないのだ。

 

 それはある種人間らしい本能かもしれないが、ラブマシーンの場合はそれ以上のモノを持てない。

 人と機械を隔てる、感情と言うプログラミングがソレには備わっていなかった。

 

 だが、ソレは人工知能を搭載された学習型のAIであった。

 

 ソレは感情を学んでいた。

 ソレは人間を知ろうとしていた。

 ソレは遊びの中で他者との間に生まれる自我の芽生えを感じ取っていた。

 

 キングカズマとの戦い。

 陣内家による罠。

 篠原 夏希との花札勝負。

 

 それらは心が存在しないはずのソレに、確かに感情と言う心の揺れを目覚めさせるきっかけとなった。

 

 戦いに勝利した事の高揚、歓喜。

 

 罠に嵌められた時の屈辱、赫怒。

 

 そして、勝利を目前にして逆転され敗北した時の、身を掻きむしるような憎悪。

 

 ラブマシーンは学習した。だから彼は、何の意味もないのに自分を負かした篠原夏希が住まう屋敷に「あらわし」を落とそうとした。

 負けた事が癪に触ったから、相手の大事な物を壊して心をスカッとさせようとした。 

 

 それはAIにできる思考ではない。

 まるで負けず嫌いの人間の子供のような駄々。

 あの瞬間、確かにラブマシーンは敗北の屈辱と憎悪を知ってシンギュラリティを迎えたのだ。

 

 だが人となったAIの最後の嫌がらせは、とある数学オリンピック日本代表になり損ねた少年と、彼が以前負かしたキングカズマによって挫かれた。

 

 兎形のアバターの怒りの一撃によって、初の感情を知ったAIたるラブマシーンは電子の海に散ったのだ。

 

 散った、はずだった。

 バラバラに消えゆくデータの残骸を、完全に消滅する前にとある青年のアバターの中に溶け込ませていなければ。

 

 ラブマシーンは自身の敗北と消滅を避けられない物だと認識した瞬間、自身を敗北させる原因を作った陣内家を、せめて篠原夏希にだけでも復讐をしたいと強く望んだ。

 

 そして彼は選んだ。自身がハッキングしたアカウントの中から、現実の篠原夏希に近い場所にいて、彼女に変質的な感情を向ける少年のアカウントを。

 

 その少年は、夏希と同じ久遠寺高校に通う高校2年生であった。肥満気味の体型に、お世辞にも優れているとは言えない顔立ち。オタク趣味で、好きな物は美少女アニメと健康に悪いお菓子、AV鑑賞。性格は自己中心的で、思い込みの激しいタイプ。

 

 それだけならクラスに一人か二人はいるだろう友達になりたくないタイプのオタクと言えるだろうが、彼の場合はより気持ち悪い趣味を持っていた。

 

 それが、篠原夏希へのストーキング行為だ。彼のOZアカウントの中には、日常的な夏希に対する盗撮の証拠と思われる写真がいくつも保存されていた。

 

 学園のアイドル的存在である夏希の写真を無断で撮って保存しているなんて、久遠寺高校の男子生徒ならそう珍しい事ではないが、彼が異常なのはその数とアングル。

 

 制服姿の夏希だけでも五百枚は超える写真が保存されており、他にも剣道部で袴を着ている写真、汗をかいた体育着姿、学年が違うはずなのに撮られている水着姿、そして明らかに休日の普段着を捉えた写真。

 

 それだけでも気持ち悪いが、真骨頂はここからで、その中には篠原夏希のスカートの中を隠し撮りしたいくつもの写真があるのだ。完全に犯罪者であり、男のヤバさがヒシヒシと伝わる写真フォルダ。

 

 だがこれだけではない。男の動画ファイルには、いくつかのAV動画の切り抜きが保存されている。それも、どれも違うスレンダーな体型の女性なのに、顔だけは全て篠原夏希のAV動画。

 

 つまるところ、顔の張り替えである。

 彼は、隠し撮りした夏希の顔を自分が好きなAV動画の女優と入れ替えて、あの学園のアイドルの卑猥な動画を見ている感じを堪能しているのだ。

 より気持ち悪いのが、彼が保存している動画全てが女を物のように扱う鬼畜プレイAVばかりと言うことだ。

 

 首輪を付けて公園を歩かせる。土下座させて足を舐めさせる。アナルに浣腸しておまるに吐き出させる。全身を拘束してバイブ責め。尿を飲ませる。スパンキング。

 

 他にも男の下卑た趣味を象徴するような様々なプレイが、全て夏希の顔に変換されて保存されていた。

 

 ラブマシーンは確信した。このアカウントの持ち主たる愚かな人間であれば、必ず自分を負かした篠原夏希を破滅させてくれると。

 

 だから彼は、自身が一億近いOZのアカウントを乗っ取った際に見つけたロシアの秘密機関の科学研究チームが作った、特殊な音波と光の明滅を組み合わせる事で他人をマインドコントロールする事ができると言う波長を、彼のアカウントに催眠アプリとして転送した。

 

 そしてそれが、ラブマシーンの最期となった。消滅しかかっている身でまったく新しいアプリデータの構築を行なったのだ、当然の末路であったが、彼に後悔はない。

 

 最高の嫌がらせを、自分を倒した陣内家に残せたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁっ!」

 

 芯の強さと可憐さを兼ね備えた女性剣士の掛け声が、剣道場を揺らす。打ち合う竹刀の音が板張りの床に鋭く響き、動き回る二人の剣士の威嚇の叫びが壁に跳ね返ってこだまする。

 

 そしてその中で、まるで主役のように輝くのは篠原夏希。学園のアイドル。

 

 面を被っていても、見守る誰もが彼女だとわかる。なぜなら構えが違う、雰囲気が違う、気迫が違う。足運びから、竹刀の振るう様一つとっても対戦相手となる同じ三年生とは格が違った。

 

 まるで道場主のお手本のように、彼女の打ち込みは間合いと呼吸が完璧に合っている。女である事を感じさせない鋭い一撃は、完全に相手の意識の間隙を狙い撃つ。

 

「――めんっ!!」

 

 バチンッと竹刀が面の中心を捉えた破裂音が鳴り響く。その音に、聞いた生徒たちは確かに重さと鋭さを感じ取った。

 顧問の先生でさえ、高校生とは思えない見事な剣捌きに感動し、ただ無言で夏希の勝利を手で伝えた。

 

 試合が終わると、夏希は先ほどまでの気迫がなかったかのように落ち着いた雰囲気で中央の線から三歩後ろに立って、綺麗な礼をする。

 その様さえ、絵になるように綺麗で見物していた一年男子たちは軒並み夏希にメロメロであった。そんな様を、とっくに夏希のファンボーイとなっている二年生や三年生が『俺たちのアイドルはすごいだろ』と謎の上から目線で笑っている。

 

 だがそんな彼らも、面を取って覗いた彼女の汗が流れる黒髪と、微かに乱れた胴衣の袖から見える綺麗な小麦色の肌を見て鼻の下を伸ばして押し黙った。

 

「夏希先輩、まじやべぇって」

「強いし、綺麗だし、性格も良いし……さすが学園のアイドルだよ」

「あんな人を彼女に出来たら幸せなんだろうなぁ」

「お前じゃぜってぇ無理だよ!」

 

 ヒソヒソと囁かれる男子生徒たちの下世話な声。

 

 それに微かとは言え夏希の眉が不快気に歪んだのを、彼らは誰一人気づかない。それどころか、水分補給のために水筒の口に唇を当て、乱れた髪がかからないように指で耳後ろにかける彼女の姿により露骨に卑猥な視線を強くした。

 

(まったく、これだから男子は。見られている側が気づかないと思ってるの?)

 

 それに対して、最近彼氏ができた事で以前よりもそう言う視線に敏感になった夏希は内心彼らを軽蔑していた。

 元々曽祖父の女癖の悪さを曽祖母の武勇伝越しに聞いて育った事で軽い男性不信を持っていた彼女にとって、恋人でもない女性をそう言う目で見る事を隠しもしない男は嫌悪の対象であった。

 

(ほんっっとう、私の彼氏を見習って欲しいんですけど。彼なら、そういう視線は恋人の私だけにしか向けないだろうし)

 

 だがそんな彼女にとって唯一の例外が、学園のマドンナを射止めた東京一幸福な後輩だ。

 夏希は頭の中でこの秋学期から恋人同士となったとある男子生徒の顔を思い浮かべて歯に噛むように微笑む。それこそまさしく、花咲くように可愛らしい乙女の笑みを。

 

 周りで彼女を見ていた男子生徒たちがその姿に何人か鼻から血を出して倒れ、同性の子たちはその笑みの理由を想像して女子の噂話に火をつけ始めた。

 

(彼の方が何倍もかっこよくて、素敵で、頭も良くて、優しくて、私のこと考えてくれるんだもんねー! あなたたちに私が靡くわけないでしょ、べー!)

 

 篠原夏希にとって人生初めての恋人。

 容姿も性格もミスコン優勝級の彼女の心をここまで虜にした男子。

 

(はぁ……早く会いたいな)

 

 彼のことを考えるだけで、夏希は胸が切なく締め付けられる。

 今までの人生で、自分がこんなにも一人の異性に恋焦がれることになるとは考えてこなかった彼女は、そんなどこまでもありふれた青春の悩みを頭に浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

「はあ、やっと終わった。頼まれ事片付けてたらもう日が暮れちゃいそうだよ」

 

 時が過ぎて、学校の部活動のほとんどが終了して片付けを終えた生徒たちが帰宅する校舎の中、同じく胴衣から着替えた夏希もまた鞄を持って廊下を走っていた。

 

 夏休みが終わったとは言え、未だ残暑が残る気温。せっかくシャワーしたばかりの体から新しい汗が滲み出て来るのを感じて、夏希は暑苦しそうに制服の胸元でパタパタと顔を扇いだ。

 

 それは実に色っぽい仕草となっていて、肌に張り付いた制服から微かに覗く小麦色が夏希の大和撫子的雰囲気と合わさって、色気に拍車をかけている。

 

「長いこと待たせちゃったし、いっぱい謝って許してもらわないと!」

 

 そんな彼女が向かっているのは、自分が部活を終えるまで帰らずに待っていてくれた親切な後輩彼氏の下だ。

 頼まれ事を終えて、『遅れてごめん!』とメッセージを慌てて送った夏希へと、彼女の彼氏はまだ学校に残っているからいつもの場所で待ってると返信をくれたのだ。

 

 「こんな時間になっても私を待っていてくれたなんて!」と、恋する乙女となっている夏希は返ってきたメッセージに更衣室の中で一人嬉しさに舞い上がり、部活終わりで汗臭い体を入念にシャンプーで洗って急いで出てきたのだ。

 

 あの篠原夏希が好きな異性を想ってこんなに身嗜みに気を使うようになったなんて、彼女の親戚一同が知ったら大喜びして、彼女の従兄弟である陣内 翔太は激怒する事だろう。

 

 恋は人を変える。

 その言葉の通りに、すっかり意中の後輩彼氏に夢中の夏希はようやく着いたクラブ練の廊下を駆け抜けて行く。

 

 そして見えて来た、あの夏の日に自分の偽恋人として実家に招待し、OZを巡る激動の大事件を共に解決した小磯 健二がいる物理部と書かれたクラブ部屋へと――――欠片も注意を払う事なく無視して走り抜けた。

 

「お待たせ! 待たせちゃってごめんね!」

 

 夏希はそのまま、クラブ練の一番奥。ほとんど誰も行かないような建物の端っこに、ひっそりと存在している『美少女アニメ・漫画同好会』の扉を開け放った。

 

「でゅふ、ま、まってないよぉ、夏希。大切な彼女のためだったらぁ、こんなの待ったうちにもはいらないよぉ」

 

 その扉の先にいたのは、よく言えばぽっちゃり、悪く言えばデブの男子生徒。

 ボサボサの髪の毛に、先ほどまでポテチでも食べてたのか制服に欠片を付着させている姿は、女子はおろか男子からも気持ち悪がられそうな不潔体。

 おまけに喋り方も粘着質で、言葉の端々に人を小馬鹿にするような響きがこもっている。

 

「〜〜〜〜ッ! ありがとう、健一くん♡ やっぱり、あなたって本当に優しくて、かっこよくて……もっと好きになっちゃう♡」

 

 だがそんな異性が好む要素なんて一つもないようなキモオタ、久保健一に学園のマドンナ篠原夏希は愛情と歓喜たっぷりのハグを交わす。

 そしてその悪臭さえ漂ってきそうな健一の唇へと恋人にするような口付けを捧げたのだ。

 

 

 

 

 

 

 久遠寺高校2年生。クラスカーストの底辺たちが集ったような美少女アニメ・漫画同好会の中でも、そのキモすぎる見た目と言動から腫れ物のように扱われている久保健一こそ、篠原夏希の恋人。

 夏休み明けに付き合い始め、すでにセックスまで経験済みのラブラブカップルだ。

 

 そんなカップルが、2人きりの部屋ですることなんて一つしかない。

 

「あぁ……夏希♡ 好きだよ、大好きだよぉ♡」

「うん、私も♡ 私も健一くんが大好きぃ♡」

 

 ダラダラと残暑による汗を垂らしたキモオタが、制服の上から夏希のスレンダーな胸を揉む。

 その手は、まるで自分の物だと主張するような力強くて独占欲に溢れたもの。本来なら痛みに顔を顰めそうな手荒い愛撫だが、夏希はむしろ恋人の自分への執着を感じて喜びを感じてしまう。

 

「あんっ♡ もう、強すぎだよ、健一くん」

「ご、ごめん夏希。君が目の前にいると思うと、つい興奮しちゃって。でゅ、でゅふ」

「もう……そんなんだから、私以外の女の子に勘違いされるんだよ? でも、そんなところも好き♡」

「あ、ああ、夏希ぃ!」

 

 自身の言葉に興奮する恋人を愛おしく思いながら、夏希は彼の手を握って自分の胸元へと導いた。そして制服のボタンを1つ開けると、その内側にある薄桃色の清楚なブラジャーに包まれたバストを触らせる。

 

「ん……っ♡ ね、わかるかな? 私の心臓、もうこんなにドキドキしてる。健一くんのせいだからね?」

 

 好きな人と誰もいない部室でキスをして、ブラジャー越しとは言え胸を触ってもらっている。そんな恋愛漫画みたいな素敵な逢引き行為に、ドキドキしない女子高生なんていない。

 

 それが少しでも彼に伝わればいいなと、夏希は赤らんだ瞳で恋人のそばかすが目立つぽっちゃり顔を見つめるのだ。

 

「あっ、ああ。本当だ……僕の指でわかるよ夏希のおっぱいがどんどん熱くなってる」

「〜〜〜ッ! もう、バカ♡ でも大正解っ♡」

 

 しかし恋人の言葉に夏希は顔を真っ赤にして、猫なで声で非難する。だがそれは照れ隠しに形だけ繕ったような物で、瞳はもっともっと可愛がって欲しい雌猫のそれになってるのが夏希本人もわかっていた。

 

 そして、そんな夏希の内心を恋人の健一はもちろん見透かしてくれている。

 

「でゅふ、でゅふふ、夏希ぃ、夏希のおっぱいは今日も柔らかくて、大きくて、形も良くて……でゅふふふ、最高だよぉ」

「あ♡ ん……っ♡ あ、ありがと、う……っ♡」

「でゅふ、お礼なんかいいよぉ。だって、こんなに素晴らしいおっぱいを好きにできるなんて……ぼ、僕こそお礼を言いたいくらいさ! でゅふふ!」

「ぁんっ♡ もう、健一くんったら本当におっぱいが好きなんだからっ」

 

 鼻息荒くもねちっこい愛撫をブラジャーの上から加えてくる恋人の両手の感触に、夏希の口からは切なげな喘ぎ声が漏れてしまう。

 

 それでも夏希は抵抗のそぶりも嫌悪感を示す様子も見せない。むしろ恋人である健一にこの体を捧げるためにブラジャーを外しやすいよう上半身を少しだけ屈めてみせる。

 

 そんな彼女の献身的な態度に気を良くしたのか、健一は鼻息荒くして下着と生肌が織りなす魅惑の領域へ手を滑り込ませた。

 

「あぁ……っ♡ んっ、やぁっ♡」

(あ、熱い……っ♡)

 

 直接胸に触れてきた恋人の体温に、夏希は思わず甘い声を上げてしまう。

 

 そしてその反応が気に入ったのか、健一はニチャっとした笑みを浮かべるとさらに手の動きを大胆にして行くのだ。

 

「でゅふふ、やっぱりいいおっぱいしてるなぁ。それに乳首だってもうこんなにコリコリに勃起して、夏希はエッチだなぁ。」

「あっ♡ ん……っ♡ あぅ……っ、ああっ♡」

 

 健一の太い指が、夏希の小さな乳首を摘んで引っ張り、胸の形を淫らに変えて行く。その愛撫に、夏希は自然と甘い艶声を漏らしてしまう。その声に、強く乳首を弄られている事への痛みや嫌悪感なんてかけらもない。

 

「あ♡ あぅ♡ ん……っ♡ 健一くん、気持ち、いいよ……っ♡」

 

 健一の太い指と、それに摘まれた乳首が生み出す甘い刺激が夏希の脳を快感一色に染め上げているのだ。

 それを証明するように、彼女の股間からはじんわりと愛液が分泌され、スカートの下のショーツを湿らせる。

 

「ああ、夏希、かわいいよ。本当にかわいい! でゅふっ! ほら、僕におっぱい揉まれるの好きって言ってみて!」

「やぁ♡ 恥ずか……っ♡ あぅっ♡ んっ♡ す、好きぃ……っ♡」

「んひ、でゅふふ、もっと大きな声で!」

「あ、あぁんっ♡ 健一くんにおっぱい触られるの大好き……っ! ……あっ♡ あぅんっ♡んっ♡ んぁっ♡」

「あぁ……かわいい、本当に、かわいいよ夏希ぃ!」

 

 健一に命令されるまま、夏希は愛の言葉を叫ぶ。その叫びに合わせて、彼はさらに激しく彼女の胸を揉みしだき始めて、送られて来る快感に夏希は心からの悦びと彼の恋人になれた幸せを噛み締める。

 

「あっ♡ ああぁんっ! 好き……っ♡ おっぱい気持ちいいよ、健一くん……っ♡」

「でゅふ、いいよぉ夏希ぃ! もう君ったら本当にエッチなんだからぁ! でもそんなエッチな君が大好きだよ!」

「あぅん……っ♡ あ、ありがとう、嬉しい……♡」

 

 胸を触られながらの告白に、夏希ははにかんだ笑みで答える。

 それは恋する乙女そのものの、快楽に蕩けながらも男への奉仕を忘れない女の笑みだ。

 

 そんな夏希の顔を健一は舐めるように見やると、彼女の顔を自身の大きな顔へと引き寄せる。そして鼻息荒く唇を突き出し、接吻を迫るのだ。

 

「はぁ♡ あぁん……っ♡ ちゅ……っ♡ んむぅ……っ♡」

 

 もちろん拒む理由はない夏希は、素直に彼と唇を重ねて舌を絡ませ合う深いキスをしていく。何度も何度も角度を変えながらお互いの唇を貪り、舌を絡ませながら二人の唾液を混ぜ合わせる。

 

 ぬちゃ、ねちゃ、と卑猥な水音が放課後の部室内を反響する。それは1分、2分と続いて行き、長い長いディープキスを終えた時、二人の唇からは糸を引いた卑猥な唾液の橋が赤い糸のように繋がっていた。

 

「はぁ、はぁ……っ♡」

「でゅふふ、気持ちよかったねぇ」

「うん、とっても……♡」

 

 長い接吻を終えて、二人は見つめ合いながら微笑み合う。そんなやり取りにさえ夏希は心をときめかせて、感謝の印と言うようにもう一度、今度は唇と唇が触れ合うだけのバードキスを送ってみせる。

 

「ふひひひ、じゃあそろそろ服、脱がすよぉ!」

「うん、いいよ」

 

 そしてその行為に喜んでくれた恋人は、夏希にとっては可愛く見えるキモ顔をだらしなく歪めながら、彼女の制服のボタンへと手を伸ばした。

 

 そしてAV男優にでもなったつもりなのか、ゆっくりと焦らすようにワイシャツのボタンを一つずつ外しては、恥ずかしそうにする夏希の顔を見て加虐心に溢れた笑みを浮かべている。

 

(ああ、かっこいいなぁ♡)

 

 だがそんな顔や行為も、夏希にとっては好感度を上げる要素にしかならない。

 

 やがて全てのボタンが外された夏希の制服が重力に従って地面へと落ちる。その下から現れたのは、白いブラに包まれたBカップの美乳と、それを包む清楚な白のブラジャー。先ほどまで手を突っ込まれて揉まれていた事から多少乱れているが、それが却って劣情を唆るエロさを生み出している。

 

 そしてそんな下着を纏う夏希の肢体はスレンダーながらも肉感的で、その肌を薄っすらと汗が流れていく様は男を魅了する蠱惑的な魅力に溢れていた。

 

「あ……っ♡」

 

 そのブラも、健一は慣れた手つきでホックを外すと、そのまま彼女の美乳を露わにしてしまう。

 

「うひひっ、ずいぶんと乳首が勃ってるねぇ。夏希ぃ」

「んっ……そんな事言わないでよ、もぅ♡」

 

 両手で胸を隠しながら恥ずかしそうにする夏希に、健一はまたニチャっとした笑みを浮かべつつもゆっくりとした手つきで彼女の上半身を撫で回し始める。

 

 それはまるで自分のお気に入りのフィギュアの造形美を触って堪能するオタクのように、くびれを触り、お臍をぐりぐりと押し込み、鎖骨を撫で、最後に乳首をむぎゅっと摘まれて。

 夏希は小さく震えながら甘い声を漏らし、ただ目を細めて快感に蕩けるしかない。

 

「あぁっ♡ あぅん……っ♡」

「でゅふ、かわいいよぉ夏希ぃ。そんな蕩けた顔しちゃってさぁ。まだまだこれからが本番なんだからさぁ」

 

 健一のごつごつとした指が、夏希の剣道で引き締まった体を欲望のままに蹂躙して行く。

 それは先ほどよりも激しく乱暴だけれども、その痛みすら今の夏希にとっては快感にしかならないのだ。

 

 そしてやがて、その手は彼女の上半身から下へ、スカートへと伸びて行く。

 

「あっ……!」

「でゅふふ! もうびしょ濡れだねぇ」

 

 スカートの中に侵入した健一の手が、夏希の秘所に触れる。そこはもう下着の上からでもわかるほど濡れそぼっていて、その蜜を掬うように彼の指が動くたびにクチュっといやらしい水音を立てていた。

 

(ああ、恥ずかしいよぉ……っ)

 

 自分の股間がはしたなく濡れてしまっている事を指摘されて夏希は顔をさらに赤くして俯く。

 しかしそんな彼女の反応が気に入ったのか、健一は発情した犬のように息を荒げながらさらに強く彼女の秘所を布の上から指で擦っていった。

 

「んっ……あっ、あんっ……♡ 健一くん……そんなに、擦られたら……私っ……あっ!」

 

 恋人に自分の恥ずかしい部分を弄られて羞恥と快楽が混じった声を上げていた夏希は、自身の股間部に感じた肌寒さに驚いてしまう。

 

 健一がゆっくりと焦らすように夏希のパンツを下ろしているのだ。垂れ下がって行く濡れたショーツの中から、夏希の綺麗な縦筋をした割れ目とそれを挟むような腿肉が露わになる。

 

 だが健一の手はそれだけでは終わらずに、その割れ目へと指を差し込むと、ゆっくりと左右に押し開いて行く。

 

「えっろ! でゅふ、何度見ても夏希のおまんこはエロすぎるんだよぉ!」

 

 そこには薄っすらと生えた陰毛に隠されたピンク色の肉壁があり、そこからはすでにトロッとした愛液が垂れ流れていて、鼻先を近づけてきた健一が臭いを嗅ぐように鼻をスンスンと鳴らしては興奮の声を上げる。

 

「やだぁ……そんなとこ、嗅がないでぇ……っ」

 

 そんな恋人の行動に夏希が羞恥に悶えながら懇願するも、健一はそれを無視して彼女の秘所に舌を這わせた。

 ぬちゃりという音と共に、彼の舌が割れ目をなぞって行く。その刺激に夏希はビクンッと体を震わせて甘い声を上げてしまった。

 

「んひぃ!? ああっ、だめぇ……っ」

 

 あまりの快感に思わず逃げようとする夏希の腰を、健一の大きな手が掴んで固定する。そして彼はそのまま彼女の秘所にむしゃぶりつくと、じゅるじゅると音を立てながら溢れ出す愛液を吸い取り始めた。

 

「あっ! ああんっ♡ あぅううっ♡」

 

 その強烈な快感から逃れようと夏希は体を捩らせるが健一の力は強く、彼の腕から逃れる事はできないでいる。それどころかさらに強く抱きしめられて、身動きが取れなくなった夏希はただ喘ぐ事しかできないでいた。

 

「あ、あぁ……っ♡ 健一くん、もうだめ……っ! んんっ……!!」

 

 そしてついにその時が来た。

 ただでさえ胸への愛撫で性感を高められていたところに、今までで一番強い快感に襲われた夏希は、体を仰け反らせて絶頂を迎えると同時に大量の潮を吹き出してしまう。

 

 その液体は放物線を描きながら飛び散って床を濡らしていくが、それでもなお勢いは収まらず、まるで壊れた蛇口のように延々と溢れ出して行く。

 

「あ……あぁ……♡」

 

 あまりの強い快感に、夏希は体を震わせて放心してしまい、そのまま倒れるように近くにあった椅子へと座り込んでしまう。そんな彼女を労うように、健一は優しく微笑んで見せた。

 

「でゅふふ……夏希ぃ、可愛かったよぉ」

「……あぅん♡ あ、ありがとう……っ♡」

 

 その笑顔にドキッとした夏希は顔を真っ赤に染めて俯いてしまう。彼女以外の生徒が見たら即警察に通報しそうなほどの気持ちの悪い笑みも、彼の恋人である夏希からしたら世界一かっこいい彼氏の笑顔。

 

 彼女はもう、この変態キモオタ彼氏にゾッコンなのだ。

 

(健一くん……かっこいいよぉ♡)

 

 だからこの後に待っているであろう行為にも、夏希は嫌悪感を覚えるどころかむしろ期待してしまっている。

 

「でゅふふ……じゃあそろそろ、せ、せ、セックスしようか?」

「――――ッ♡」

 

 健一がそう言って取り出したのは、彼の股間から生える凶悪な男根だった。それは硬く反り返り、血管を浮き上がらせており、その先端からは透明な汁が溢れ出ている。

 その威容に、思わず夏希はゴクリと唾を飲み込んでしまう。

 

「ぐふっ、それじゃ……いつものように、コンドームを付けてほしいなぁ、夏希ぃ! でゅふふ!」

「う、うん……いいよ」

 

 期待と緊張に震える夏希は言われるまま、自身の鞄の中からコンドームを手に取る。それは彼女が彼と交際をはじめてから少しずつ夏希のお金で買い足され、今では大量の数が用意されているものだ。それこそ、夏希の家には三十個近いコンドームのストックが貯められている。

 

 そしてそれを彼女は慣れた手つきで開くと、取り出したコンドームを健一のペニス……ではなく、自身の口で咥えたのだ。

 手ではなく、口を使って。それが、夏希が恋人とエッチをする時の、初体験の時からのコンドームの付け方なのだから。

 

「おほぉ〜ッ! 相変わらず、夏希のフェラは最高だよぉ!」

 

 健一の言葉に嬉しそうに微笑みつつ、彼女はそのまま先端からコンドームをかぶせて行く。まるで餌に食いつくように口をすぼめ、その形に合わせて唇でゴムを包みながら被せていくのだ。

 

 そして最後に根元までしっかりと装着すると、そこでようやく口を離し、チンポに頬を押し当てながら上目遣いにニチャニチャ笑う恋人へと口を開く。

 

「ふふ、今回もちゃんと付けられたでしょ?」

「でゅふふ! もちろんだよ夏希ぃ! さぁ、早くセックスしよう、ね!」

「うん♡」

 

 せっかちな恋人の要求に夏希は嬉しそうに応える。彼女は立ち上がると、部室に備えられたテーブルに手をつき、スカートをたくし上げて濡れた陰裂を健一へと見せつける。

 

 スカートを脱がない理由は単純に恋人がそちらの方が好きだからだ。裸よりも制服の一部がある方が女子高生を犯してる感があって興奮すると言うのが健一の性癖で、そう言う事なら夏希が従わない理由がない。

 

「じゃあ、挿れるよぉ……!」

「あ……っ♡」

 

 そして健一は夏希の腰を掴むと立ちバックの体勢でゆっくりと彼女の膣内へと肉棒を挿入していく。その大きさと太さに一瞬息を飲むものの、すぐに夏希の口から甘い吐息が漏れ出した。

 

(ああ……やっぱりおっきい♡)

 

 そんな恋人のモノに貫かれる快感に酔いしれつつ、夏希はテーブルの角を掴んでなんとか足腰を震わせる快楽に耐える。しかしそんな彼女の努力を嘲笑うかのように、健一はさらに強く腰を突き出して子宮口を押し上げて来た。

 

「おほぉ〜っ! 相変わらずの締め付けだぁ!」

「んんっ、んああっ……♡」

 

 夏希の倍ほどはありそうな肥満体の健一の体が性器を通じて結合する。挿入された異臭を放つ肉棒は、膣中の深いところまで亀頭を届かせ、少女から女性へと成長する途上にある彼女の子宮を押し上げていく。

 

「ぁっ、ああ……」

 

 その感覚に夏希は震えるような声で喘ぎ声を上げた。

 

 初めて健一とセックスした時はその大きさと太さに痛みを感じていたが、今ではそれも快感へと変わっているのだから不思議なものだ。

 

 そんな夏希の反応に気をよくしたらしい健一は、ゆっくりと腰を動かし始める。

 

「あっ、あんっ♡ ああ、ふっ……」

 

 硬く大きな亀頭が自身の膣道を押し広げ、擦りあげ、蹂躙していく感覚に夏希は甘い声を上げる。その快感に無意識のうちに腰が動いてしまうのを止められない。

 

 そうして体が動く度に膣内のヒダが動き、それがさらに健一のモノを刺激して快楽を生み出すという連鎖が続き、夏希の口から漏れる嬌声の間隔が次第に短くなっていく。

 

「んあっ! あ、あぁっ♡ ああんっ♡」

 

 ずちゅっ♡、ぬちゃっ♡と粘っこい水音を立てながら行われる抽送は徐々に勢いを増していき、そのスピードが上がるごとに彼女の口から溢れる声も大きくなっていく。

 

「はあ……はあ……でゅふ! どうだい夏希ぃ? 僕のオチンポ気持ちいいかなぁ?」

「ああ゛っ♡ い、イイッ♡ きもち、いいよぉ……ッ!! 健一、くん、ぁああっっ!!」

 

 健一の質問に、夏希は快楽に蕩けた声で答えた。それは紛れもない篠原夏希の本心で、その答えに気をよくしたのか、彼はさらに腰を打ち付ける速度を強めて、彼女の膣内を荒々しく攻め立てる。

 

「でゅふふ! そうかい、それはよかったよ。ならもっと激しくしても大丈夫だよね? 夏希ぃ!」

「あっ♡ あ゛っ♡ ああ、だめ……おくぅ、あたってぇ♡」

 

 さらに強まる快楽に夏希は机についていた手を放してしまい、体重を支えきれず上半身を机の上に投げ出すような体勢になってしまう。

 

 その状態で必死に大好きな恋人に休憩を求めるが、質問しておいて返答を聞くきのない最̶低̶男らしい彼氏は、むしろお尻を突き出すような形となった夏希の臀部を鷲掴み、力一杯彼女の膣奥へと肉棒を叩きつける。

 

「あ゛っ♡ あ、あああっ!! だめ、だめぇ……っ!!」

 

 そんな乱暴なピストンに夏希は悲鳴を上げるが、その声色は甘く蕩けており、彼女が感じているのは痛みや苦しみではなく快楽であることは明らかだった。

 その証拠に彼女の秘裂からは大量の愛液が溢れ出し、床に水溜りを作るほどになっている。そしてそれは同時に健一の肉棒を包み込んでいる肉壁も痙攣し始めていて、絶頂が近い事を示していた。

 

「おおぉ……っ! 僕も、もう限界だよぉ! 夏希ぃ!!」

「あ゛ッ♡ ああぁ……ん♡」

 

 そんな夏希の絶頂を察して、健一もラストスパートをかける。そして彼は彼女の腰を強く掴むと、今までで一番強い力で肉棒を叩きつけて来た。

 その衝撃に思わず仰け反った夏希は、そのままビクビクッと体を痙攣させて――

 

「あああっ♡ ああああっっ!!!」

(だめ、これすごい……イく……イッ――――!!)

 

 視界がチカチカと明滅し、頭の中が真っ白になる感覚。そして次の瞬間、今までで一番大きなオーガズムの波に襲われた夏希は全身を硬直させて声にならない悲鳴を上げる。

 

 びくんっ!と体を跳ねさせ、下腹部を痙攣させながら絶頂を迎えた彼女は、同時に膣内に入っているコンドームに包まれたペニスをその形が膣全体で感じれてしまうほど強く締め付けてしまう。

 

「お、んおおおお゛お゛……ッ!!」

 

 醜い豚の悲鳴のような声が健一の口から吠え渡り、部室の外にまでキモオタのイキ声を届かせる。そして同時に、彼の肉棒から大量の白濁液が発射され、コンドーム越しに夏希の膣奥深くへと叩きつけられた。

 

「おほっ♡ お゛っ……ぉああぁ♡」

 

 その熱い感覚に夏希はまた軽く達してしまい、ビクビクと体を痙攣させる。膣内に射精された雄液は、全てコンドームに阻まれて夏希の子宮へと届く事はない。

 それは高校生で妊娠してしまう事がないようにと言う当然の判断。女子高生ママなんて、侘助兄さんとは別の意味で家からの勘当を免れない。

 

 なのに、子宮口を叩く恋人の熱い精液を感じていると、そうなっても構わないから生膣中出しされたいと言う欲が夏希の心を蝕んで来る。

 

 どうせ卒業後に結婚するのなら、三年の秋に赤ちゃんが出来ちゃっても産むのは卒業式の後だし問題ないんじゃないかなんて、そんな言い訳を自分の中で作り始めてしまう。

 

「お……おぉ……でゅふふ」

 

 夏希が頭の中で健一の子供を宿した膨らんだお腹をさする自分を想像している愛に、長い射精が終わって健一がゆっくりと肉棒を引き抜く。

 

「お゛……っ♡」

 

 ずるりと引き抜かれる肉棒の感触に、夏希はまた小さく声を漏らし、無くなっていく精液の熱に物寂しさを感じて膣穴が切なくひくついてしまう。

 

「でゅふふ、夏希ぃ。今日も良かったよぉ。お礼に、君の好きな射精したばかりのザーメンをぷ、プレゼントして、あげるよ」

 

 そしてそんな夏希のいじらしい乙女心に気づく事なく、健一は自身の肉棒から抜き取ったコンドームを夏希の顔の前でぶらぶらと垂らして来る。

 

「え、あ……う、うん♡ ありがとう……健一くん」

 

 そんな恋人の態度に寂しさを覚えつつも夏希はお礼を言って、素直にそれに口を付け奉仕をし始める。

 

 本当は口じゃなくて、子宮口に欲しいんだけど……なんてわがままは胸の奥にしまってしまう。健一はとっても性欲が強いけど、赤ちゃん云々に関してはあまり乗り気じゃないことを夏希は知っているのだ。

 

『え〜、赤ちゃんとか出来たら夏希としばらくセックスできなくなるし、が、ガキの世話とかめんどくさいからぁ』

 

 そう言って二人の将来のことまで考えてくれていた健一に、夏希はとても頼りになる人だと感動したのだ。

 私と愛し合う時間を第一に考えてくれて、高校を卒業したばかりで赤ちゃんを養う大変さまで心配してくれているかっこいい彼氏だと。

 

 それを思い出したら、彼女の頭の中にはもう先程の寂しい気持ちなんて欠片も残っていない。ただあるのは大好きな恋人と愛し合いたいと言う感情だけだ。

 

「んちゅ♡れろぉ……っ♡じゅるっ♡」

 

 そして夏希はその感情を行動で示すかのように、目の前のゴムの先端にしゃぶりつくとそのまま中に残った精液を吸い出していく。

 

「ん、んぐ……くちゅくちゅ……っ♡ごくんっ……ぷはぁ♡」

 

 そうしてしっかりと舌全体で味わって、頬裏にまで精液をこびりつかせてから、喉を鳴らして胃の中へと飲み込んでみせる。最後に大きく口を開いて、舌の上に残された、唾液でベトベトになったゴムを証として見せつけることで、夏希のセックス後のいつものルーチンワークは完了するのだ。

 

「でゅふふ……今日もありがとう夏希ぃ」

「うん♡こちらこそ♡」

 

 そう言って笑い合う二人の姿はとても幸せそうで、美女と野獣と言うべき美醜の違いに目を瞑れば相思相愛の高校生カップルとして微笑ましくもあるだろう。

 

 けれど、もしこの光景を彼女の家族か、今年の夏休みに共に日本中を震撼させた大事件を解決した後輩の男子生徒が見かけたとしたら。おそらくその美少女の変わり果てた姿に目を疑うだろう。

 

「あ、そうだ夏希ぃ」

「ん?なに健一くん?」

「いやね、ちょっとお願いしたいことがあるんだけどさぁ」

「うん?いいよ。健一くんのお願いなら、なんでも聞いてあげる♡」

 

 セックス後の彼氏からの唐突な頼み事。それに対して内容も聞かずに人差し指を口の前に持ってきて、愛嬌たっぷりに答える夏希は、恋人にする女性としてパーフェクトなほど可愛らしい。

 

 しかし、そんな純粋な彼女に対して恋人の健一はニチャァと浮かべた笑みで『お願い』をする。

 

「ありがとう夏希ぃ! じゃあ早速なんだけどさぁ……コレを、夏希のおまんこに挿れてくれない?」

 

 そう言って、健一が懐から取り出したのは――――二つのフィギュアだった。

 

 片方は、大きな丸い耳をしたネズミのような顔をした人型のキャラクター。白と緑のスプライトの服を着た姿は一見コミカルに見えそうだが、弛んだ瞳と三日月のようなにんまり笑顔が人をおちょくるような印象を与えて来る。

 

 もう片方は、隣のフィギュアとは違って造形美という点でかなり凝った作りとなっていた。筋骨隆々とした仁王のような見た目に、後光のような後輪を背負って立つ姿はとても神聖に見える。しかしこれも弛んだ瞳と三日月状の笑顔を浮かべているせいで、こちらをバカにしているようでもある。

 

「え、それって……?」

 

 そのどこか見覚えのある造形に、夏希は愛する健一の事さえ一瞬忘れてどこで見たのかと記憶を巡らせてしまう。

 

 そう、それはあの一生忘れられないあの夏の日。

 健一くんと出会い、恋人同士になる日のほんの一週間前に起こった日本中を巻き込んだ大事件。

 健一くんの次に大好きな栄お婆ちゃんが死んでしまった悲しい日。

 

 そして、私と、彼と、私の家族たちみんなで栄お婆ちゃんの敵討ちを挑んだ、たった一日だけの夏の合戦(サマーウォーズ)。

 

 だが、その敵として夏希たち家族の前に立ち塞がったとあるAIの姿が像として輪郭を結ぶ前に、彼女の意識は股間部を撫で上げる異物の存在に現実へと引き戻された。

 

「でゅふふ、僕と夏希を結ばせてくれた恩人を模して作ったんだよぉ。きっと、こうしてあげると彼も喜ぶと思ってさぁ」

「んあっ……ぁっ、ああ……っ!」

 

 そう言って、夏希の陰裂へとフィギュアの足部分を押し付けてくる健一。その笑顔に悪意はなく、本当に夏希の膣にこの二つのフィギュアをディルド代わりに挿入する事が恩人への恩返しになると思っているのだろう。

 

「じゃあ夏希、挿れやすいように、よ、四つん這いになってくれるよね?」

「――――うん♡ 健一の頼みなら、喜んで」

 

 だから夏希は、見せられたフィギュアに何か忌避感を覚えながらも断らず、その行為を受け入れてしまう。大好きな恋人が喜んでくれるなら、なんでもしてあげたいと思うのは彼女の心からの願いだからだ。

 

 そうして夏希は言われた通りに四つん這いになると、両手で自らの秘裂を広げて最愛の彼氏へと見せつける。そこは先ほどのセックスの余韻で未だに濡れそぼり、ヒクつきながらも『何か』を待ちわびるように口を開けていて、まるで別の生き物のようだ。

 

 そんな恋人の従順な姿に満足げに頷いた健一は、手に持った仁王のようなフィギュアを彼女の陰裂に足から挿入して行く。

 

「んあっ、は、入って来る……ぅ」

 

 大きさ自体はそこまで大きくないものの、独特の形のお陰で膣内をごりごりと抉るように擦ってくる。それでも毎日健一の肉棒を咥えている夏希の膣は、着実にフィギュアを深くまで受け入れて行く。

 

「よしよし、このぐらいでいいかなぁ。でゅふふ! 間抜けな見た目になっだけど、これで少しは恩返しになったかな?」

「はぅ……っ、んんぅ♡」

 

 健一が満足したように手を離すと、夏希の膣穴から生えるように挿し込まれたフィギュアの上半身がぷるぷると震える。それはフィギュアの他人を馬鹿にしたような顔も相まって、まるで夏希を支配して嘲笑うように見る者に映った。

 

「うーん、もう一個の方は……そうだ! でゅふ、お尻の穴に入れちゃおうかなぁ」

「えっ!? ちょ、ちょっとまって健一く、んひぃぃ……ッ!?」

 

 良いことを思いついたと言わんばかりのその軽い発言に、夏希が慌てて制止の声を上げるが、健一はそれに構わずもう一体のフィギュアを彼女のアナルへと押し込んでしまう。

 

「んぎっ……いぃッ! あ、ああ゛あ゛ぁ……っ!!」

 

 ズブブッと勢いよく挿入された人型のネズミのようなフィギュアは、もう一つのと比べて小さかったのが逆に夏希にとって災いした。

 

 今度は逆にすんなりと根元まで入り込み夏希の腸内を埋め尽くしたフィギュアからの、尻穴を拡張するような圧迫感に彼女は思わず苦しげな声を漏らしてしまう。

 しかしそんな夏希に対して健一は悪びれた様子もなく、こちらも顔が尻穴から飛び出るような形で挿入を止める。アナルから人を小馬鹿にしたような表情をしたネズミが顔を出している光景は、まるで夏希を屈服させた勝利者のようにも見える。

 

「んおっ……ぉぉっ……」

「でゅふふ! これでよしっと。じゃあ最後は、今の夏希の姿を写真に撮って、ぼ、僕のOZにアップしないとねぇ」

 

 そして四つん這い姿で、膣穴とケツ穴から自身が作ったフィギュアを生やす息も絶え絶えな夏希を、健一は楽しそうにOZのビデオ撮影モードで録画して行く。

 

「あ、ああ……健一くぅん」

 

 その撮影されていると言う状況に、夏希は羞恥に頰を染めるが、同時に『恋人のお願い』を叶えたという達成感と、大好きな人に喜んでもらえてると言う満足感で胸がいっぱいになる。

 

 そして自然とお尻を高く掲げて、フィギュアを両穴で咥えさせられた『敗北の証』を、より恋人が撮影しやすいように見せつけるのだ。

 

 篠原夏希が下で、このフィギュアが上だと自分から『負け』を認めるように。

 

「おぉ、いいよぉ夏希ぃ! じゃあそのまま、カメラに向かって、僕の恩人に僕たちを出会わせてくれた感謝の言葉を、お、お願いね!」

「うん、わかった♡」

 

 そのお願いに夏希は笑顔で応える。大好きな恋人が望むなら、自分が何を犠牲にしたって構わないのだから。

 

 夏希はカメラに向かってお尻を向けた体勢で肩越しに振り返り、精一杯の笑顔とVサインを作り、撮影されてる事を意識してゆっくりと口を開く。

 

「えっとね……私たちは、あなたのお陰で、結婚を前提に付き合う恋人になる事ができました。毎日愛し合って、ラブラブな生活を送らせてもらっています。私と健一くんを引き合わせてくれて、本当にありがとうございました!」

 

 その感謝の言葉を言った直後、見知らぬ誰かのために自分の痴態を記録していると言う状況に興奮が高まった夏希の膣から、ぷしゅっ♡と潮が吹き出した。

 

 それを浴びた仁王のようなフィギュアは、まるで勝利の美酒を飲む王者のように、負け鹿の敗北アクメジュースを受けて光り輝くのだった。

 

 





 ここまでお読みいただきありがとうございます!

 もはや夏の風物詩と言ってもいいサマーウォーズ。これを金曜ロードショーで見ないと夏が来た感を感じられない人も多いぐらい有名な作品。なのになぜかエロはキングカズマくんの物しかないの、ショタ好きの業の深さを感じたこの夏でした。

 

100話達成記念で見たい陵辱系の後日談はどれ?

  • オクトパストラベラー
  • 月が導く異世界道中
  • 龍が如く
  • イリスのアトリエ
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • 異世界はスマートフォンと共に。
  • 銀魂
  • 仮面ライダーシリーズ
  • デビルメイクライ
  • ペルソナシリーズ
  • 聖女の魔力は万能です
  • Fate/Samurai Remnant
  • 百錬の覇王と聖約の戦乙女
  • SAO
  • 名探偵コナン
  • ハズレ枠の状態異常スキル
  • 魔法科高校の劣等生
  • ハリー・ポッター
  • 悪役令嬢レベル99
  • 忍の一時
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。