バルトアンデルスの巫女となったヴァニラとファングのその後。
グチャリッと、鈍い音を鳴らして街中に赤い血飛沫が舞う。同時に周りから悲鳴が巻き起こり、その惨事を引き起こした存在への畏敬と恐怖の念が向けられる。
商業都市バルムポルムで引き起こされた、神の遣いによる反乱分子への天罰。槍の一振りだけで肉塊に変わった男は、自分がどうやって死んだのか、どうして殺されたのかもわかるまい。
新たに生まれたルシの有用性を示すため。そんな理由のために、たまたま目についたから存在しない罪状をその場で作られて殺された男は、最後まで自分を殺した神の遣いの美しさに魅了されたまま死んだ。
そして、今まさに罪のない一般市民を殺した神の遣いは、自身の武器であるランスについた血を汚い物を払うように吹き散らす。否、彼女にとって真実汚物でしかないのだ。敬愛する主人が家畜と見下す存在共の血など。
その神の遣いは、美しい黒髪を野生的に伸ばした息を飲むような美女であった。今まさに観衆の前で人を殺したと言うのに、その美に当てられて多くの人間が恐怖を覚えながらも見惚れてしまうような、鋭さの中に妖艶さを併せ持った死神だった。
彼女が見に纏うのは神の遣いに相応しい純白の戦衣。胸元が大胆に開いた臍出しのクロップドトップスが、女性の鍛え上げられた腹筋と引き締まったウエストを強調して野生美を際立たせる。背中側に至っては大きく露出しており、彼女の芸術的な後ろ姿とそこに刻まれた幾何学的な文字の羅列が晒されている。
下半身を覆う薄い生地の白布は太ももの付け根まで大胆に露出させるスリットが両脇に入れられていて、彼女の美脚と吸い付きたくなるような引き締まった太ももを動くたびに周りに見せびらかす。
さらに彼女がルシである事を示す刻印が刻まれた左腕には、肩から二の腕にかけて彼女の神、バルトアンデルスの顔を模った金属の装飾が付いている。
誰もが、特に男たちがその美女のルシに目を奪われる。野生的な美しさの中に確かに同居する淫靡な色気は、どうしようもなく雄の性欲を刺激する色気に満ちていた。
「――――おい。誰があたしの、バルトアンデルス様に捧げた体を見ていいって許可したよ?」
ゾッとするような冷気が周囲を包んだ。周りの情欲が混じった視線を感じ取った彼女が、手に持った槍をコンクリートで出来た地面に突き刺し、威圧したのだ。
たったそれだけで、気の弱い者は卒倒し、彼女に実際に邪な視線を向けていた者たちは死を連想してその場で膝を折った。
あれだけ騒いでいた観衆が呼吸一つ止めて、空気がまるで死んだ様に静まり返る。
そんな世界で、唯一音を震わせる権利を持った美貌のルシがこの世の理を衆愚に説くように言葉を発した。
「バルトアンデルス様の巫女たるあたしにそう言う視線を向ける意味……それは、神の所有物を汚してるって事だ」
彼女の手が、喋りながらその神の温もりを感じようと肩に装着された愛しの主人の顔を模したアクセサリーを撫でる。愛情深く、恍惚とした表情をそこに触れている時だけ浮かべ、しかし手を離した瞬間その顔を憤怒の形相へと変貌する。
「つまり」
大気が振動した。地面から引き抜かれた槍を一閃し、風圧だけで観衆の最前列の人間を地ベタに這いつくばらせるルシは、まさしく戦女神と呼ぶに相応しい恐ろしさと強さを放っている。
「ここで全員殺しても、それは神に唾吐いた者への誅殺になる。あたしは……偉大なるバルトアンデルス様に愛と忠誠を捧げたルシ、ユン・ファングはそれでも一向に構わないぜ」
その手始めに、バルトアンデルスに身も心も捧げたルシ、ファングは目についた男の顔を吹き飛ばそうと槍を振りかぶった。
そこに慈悲も加減もなく、虫ケラを踏み潰すような冷めた感慨でファングは主人専用の自身の体を視姦した者たちを皆殺しにしようと決めた。
「待って、ファング」
だがその凶行を止める、鈴の音のような美しい声が広場に響き渡った。
「――――ヴァニラか」
誰もが、なんて命知らずなと思った静止の声をあげた声の主に、しかしファングは先ほどまでの殺気をそんな物なかった様にかき消して親しげに話しかけたのだ。
「それらはコクーンに住まう有用な民。バルトアンデルス様の慈悲によって守られている人々。バルトアンデルス様の所有物のファングに淫らな視線を向けたのは大罪だけど、神の意向もなく殺していい理由にはならないよ」
ファングを中心に円を作るように集まっていた観衆の一点が、まるで一つの道を作るように左右に割れる。それは後ろから歩いて来る、一人の神の遣いの歩みの邪魔をしないため。戦女神に唯一意見ができる、美の女神の降臨を妨げないように。
「私たちはバルトアンデルス様の道具なんだから、勝手な事はしちゃダメだよ」
「ああ、悪かったよ。あたしとしたことが、ついカッとなっちまった。こりゃ、あとでバルトアンデルス様に躾け直してもらわないとな」
頭を掻く親友を優しく見守る現れたもう一人のルシ、ヴァニラもまたファングに見劣りしない絶世の美女であった。違うのは、そのベクトル。
ファングがかっこいい系の美人なら、ヴァニラのそれは可愛らしいと万人に抱かせる美人。そしてそれは、彼女が見に纏う純白の外套も合わさって神秘さを内包した物へと変わる。
綺麗なピンク色の髪をした自身の頭を覆うように被られた薄いベール。白い肌艶の大部分を妖しく透けさせる全身を覆う純白のシースルーローブには胸元と腰元に大胆なスリットが入り、ファングと同じくただ歩くだけで豊満な乳房と肉付きのいい太ももを覗かせる。
また彼女の背中も大きく露出しており、透けたローブの裏に覗くクリーム色の肌と、同じく刻まれた幾何学的な文字列を見せつけていた。
そして露出した左太ももにはバルトアンデルスの顔を模った装飾品が、まるでこの美の女神の所有者証明のように輝く。
カツン、カツンと歩くたびに響く音は、彼女が履く高いハイヒールによる物。普通に歩くだけでも大変そうなそのヒールには、まるで拘束具のように鎖が彼女の脚に絡みつき、ヴァニラの神に隷属された乙女としての美しさを引き立たせる。
それはまさしく、神聖な誘惑者と呼ぶべき神の巫女。妖艶さと幻想的な魅力を両立させたその姿こそ、バルトアンデルス神に永遠の隷愛を捧げたダイア・ヴァニラの正装である。
「皆さん、これより我が愛しの神による祝言を告げます」
そんな彼女が厳かに民衆へと語りかける。彼女が言の葉を音に乗せた瞬間、人々は自然と膝を付いて頭を垂れた。
「バルトアンデルス様はさらなる人の繁栄をお望みです。子を成し、より多くの命の恵みを齎した男女には聖府による恩賞を与えましょう」
粛々と、偉大なるコクーンの神のお言葉を語るヴァニラの美しい声の音色に、誰もが聞き入った。その口から溢れる内容を、自分たちコクーンの民の命題として誰もが本能で刻み込んでしまうほどの神聖さがそこには内包されていた。
そしてそんな彼女の隣で平伏する民たちを不敵に見下ろすファングは、まさしく神の列兵の姿に相応しい。
バルトアンデルスの巫女、ヴァニラ
バルトアンデルスの戦女神、ファング。
コクーンの民たちの間で幾星霜にも渡って語られるリンゼのルシ。
これは、ファロンの姓を持つ姉妹がコクーンに生を受ける、三百年前の出来事である。
「じゅぱっ、じゅぶっ、じゅるるっ……♡ バルトアンデルス様♡ ご命令通り、愚かな人間たちに繁殖を促す神託と暗示をしてきました……♡」
「ちゅぱっ、ちゅぅぅっ、ぢゅぢゅっ……♡ 今ごろあのクズ共は誰彼構わず腰振り合って、赤ん坊をこさえてるはずだぜ。バルトアンデルス様の崇高な目的のために消費される人間の数を増やすためにな♡」
聖府代表のバルトアンデルスの執務室。神の潔白を表すような白一色の内装に、聖府の威厳を見せつけるような純金と銀がふんだんに使われた豪華な装飾品の数々。
その中でも飛び切り豪華絢爛な執務椅子に腰掛ける部屋の主であるバルトアンデルスの脚の間で、先ほどまで民衆相手に神聖な姿を見せつけていたヴァニラとファングはそそり立つ肉の怒張にあさましく奉仕していた。
お互いの頬が触れるほど両側から唇で肉棒を挟み込み、脈動する赤黒い肉の亀頭へと熱心に舌を伸ばす。そして舌襞で雄の怒張を感じ取りながら、かつて心優しかった少女と誰よりも仲間想いだった少女は主人へと悪辣な企ての報告をいつものように行うのだ。
「ああ、よくやったぞ二人とも。さすがは私の巫女(奴隷)だ」
「ーーーーっ♡♡」
ぷしゅっ♡と、バルトアンデルスに髪を犬猫にするように撫でてもらっただけで、ヴァニラとファングは絶頂する。露出の多い純白の巫女衣の裏で、バルトアンデルス好みに合わせたセクシーなTバックを着ていた二人の蜜壺から興奮液の潮が噴いた。
愛する神に寿がれた。それだけで性と幸福の極みを覚えてしまうほどに、今の二人はバルトアンデルスに心酔しているから。
「ありがとうございます、バルトアンデルス様♡ そのお言葉だけで、私たちの愛と忠誠は報われます♡」
「さすがはバルトアンデルス様だぜ。あたしたちの幸せを誰よりもわかってる。パルスのクソ共はもちろん、同じリンゼのファルシの中でも比べ物にならない……♡」
無条件にバルトアンデルスを持ち上げる言葉を吐くだけの太鼓持ちと化した二人に、かつてのパルスのルシとしての面影はない。魂まで堕ち切った彼女たちは、その証明を捧げるようにバルトアンデルスを讃えながら肉棒に頬を擦り付け、肉竿へと何度もキスの雨を降らして行く。
「ちゅっ♡ ちゅぅ♡ バルトアンデルス様♡ 好き……大好きです♡ どうか、私の愛を受け取ってください……!」
ヴァニラが赤黒い肉棒の先端と包皮裏を愛らしい舌で抱きしめるように愛撫し、咥えた尿口から汁を吸おうと口を窄めて吸引する。自身に女の幸せを教えてくれた肉棒へ、一生私の体を使ってお世話しますと、彼女は持ちうるテクニックの全てを使って奉仕を捧げる。
「ちゅぱっ♡ ちろちろ♡ あたしの愛も、受け取ってくれバルトアンデルス様♡ ヴァニラに負けないぐらい、あたしもバルトアンデルス様のこと愛してるんだ♡」
ファングの美人顔が肉竿の陰毛に埋もれながら、血管が浮き出た外皮を愛情深く舐めとる。そこにこびり着いたチンカスや縮毛を、彼女は喜んで舌で洗浄して自身の胃の中へと飲み込んで行く。自分を初めて心身共に屈服させた偉大なる雄棒へと、あたしは生涯あなただけの雌犬ですと伝えるのだ。
「ぢゅるる♡ ぢゅぷっ、ぢゅぽっ♡ ぢゅろぉぉっ……♡」
「んじゅっ、んぶっ♡ ぶもぉぉっ♡ んんおお゛っ……♡♡」
口淫に夢中になった二人の口が汚いフェラ音を響かせ始める。じゅぼっ、じゅぼっと二人の唇の間から垂れた唾液が肉竿全体を滑らせ、女たちの奉仕をより淫らに変えていく。
そしてそれだけ激しく男の象徴を愛しながらも、二人の目線は決して主人たるバルトアンデルスの御尊顔から離れない。上目遣いで彼を見上げながら、興奮で発情した自分の哀れな姿を楽しんで頂こうと鼻息を荒くする。
「ククク……」
その光景は、何度味わっても格別だと。二人を手中に収めてからしばらく経った今も、バルトアンデルスは自身の内に湧いた欲を手慰みながら嗤うのだ。
敵対していた存在の操り人形にされて、偽物の愛を真実だと疑わずに奉仕する女たちはかくも無様で矮小で、そして支配欲を満たしてくれる物なのか。
彼の目線が、自身の逸物を奉仕する二人の背中へと映る。そこに刻まれた人間には読むことが出来ない文字の羅列。
ファルシの言葉で『雌猫』と『雌犬』と書かれた卑猥な単語を、堂々と民衆に見せつけてヴァニラとファングを嘲笑う。
バルトアンデルスの作られた陰棒がその満足感に比例するように膨らむ。内心で湧き立つ邪悪な欲望に後押しされながら、彼の亀頭からドロドロの液体がヴァニラとファングの顔にぶちまけられた。
「んああああ……っっ♡」
「あはぁああ……っっ♡」
人間の男性ではあり得ないような量の射精液。それを恍惚の笑みで顔全体で受け止める美女は、自身に降り注ぐ主人の熱い体液に股を濡らして興奮する。
綺麗なピンク髪と黒髪が真っ白に塗装され、整った目鼻立を上から粘着液が覆って行く。偽物の精液なのに、刺激臭も粘性も本物以上の濃さにわざと設定されているバルトアンデルスの白濁液は、二人の顔のパーツと言うパーツにこびり着いて五感を完全に支配する。
「ぁ、ぁぁ……♡ バルトアンデルス様の、精液……今日も、とっても濃くて、美味しいです♡ この精液に包まれて、私はバルトアンデルス様への愛の深さを何度でも感じれます♡ 射精していただき、ありがとうございます♡」
「ちゅぱっ、ちゅぷっ♡ あぁ……やっぱりこれがないと、あたしはもうダメだ♡ バルトアンデルス様の精液に外も内も浸かってないと、落ち着かなくなっちまった♡ こんな変態女に射精してくれて、ありがとうございます♡」
元の美貌を淫猥に飾り付ける白濁液のコーティングをされながら、二人は自分たちを愛してくれたバルトアンデルスに土下座の姿勢で感謝を伝える。
彼女たちとバルトアンデルスの関係を一番良く表す姿勢だ。絶対的な神と、それに傅き奉仕する事だけが生き甲斐の隷属者。生涯変わる事のない、二人と一柱の永遠なる真理。
「よろしい。それではヴァニラとファングよ、また私の巫女であるお前たちが必要になるまで、しばし休んでいるといい」
そしてその二人の頭へと足を乗せてぐりぐりと踏みつけながら、バルトアンデルスはルシたる二人に休眠を告げた。
それは世人が思い描くような、ベッドで眠ったり私生活を楽しめと言う意味ではない。ルシにとっての休息とは、そんな常人と同じ物ではないのだから。
ファルシの奴隷であるルシにとって、眠りとはクリスタル化に他ならない。一般には指名を果たしたらクリスタルへと昇華されて神の使徒として永遠に讃えられると伝えられているが、その実情は使える道具と見なされてのリサイクルに他ならない。
神にとって都合の良い彼ら彼女らは、有効な個体は何度でも再利用できるように無機物たるクリスタルへと細胞の一欠片に至るまで変容させられ、何百年と次の指令が下るまで保管される。
事実、パルスのルシであるヴァニラとファングは本来の歴史において指名を果たすのに失敗したにも関わらず、未来においてコクーンを破壊するのに有効だと判断されたために、何百年とクリスタルへと変えられていたのだから。
だがバルトアンデルスの場合は、より醜悪で残酷な、女の尊厳をこれ以上となく犯す物であった。
「――――私の中でな」
ぷしゅっっっ!!
バルトアンデルスに踏みつけられる悦びに浸かっていた二人が、その言葉で再び深イキを決めた。同時に、彼女たちの目前で座っていたバルトアンデルスの存在感が変わる。
今まで普通の人間の老人と同じ姿形をしていた物が、質量保存の法則を無視したようにその体を不気味に変化……変形させて行く。
眩い光が執務室を刹那と照らし、そして世界が正常な視界を取り戻した時、そこにいたのは聖府代表ガレンス・ダイスリーとは似ても似つかない異形であった。
「ああ……♡ バルトアンデルス様の真の御姿……!! 相変わらず、とても素敵です♡」
「近くにいるだけでわかるぜ、最高神に相応しい威厳ってのを。あたしの心が平伏したいって叫んでるのも♡」
傅く二人の前に根元したモノ。
現れた瞬間に、世界そのものが塗り替えられたようにあらゆる常識を捻じ曲げて降臨した存在。
それは一言で言うなら、機械の翼を生やした巨大な鋼の顔であった。誰もが目を惹きつけられる、純白に輝く不気味に微笑む人間の顔の像。その表情は慈悲深き神のようでありながら、どこか狂気に身を落とした悪魔のようにも見える。純白とは程遠い濁った白色の瞳からは計り知れないような悍ましい意志が感じ取れ、神々しさよりも恐怖を見る者に印象付ける。
その顔の周りは機械仕掛けの装飾で覆われていて、巨大な顔の両隣にはそれぞれ一対の異なる表情を浮かべた人間の顔が浮かんでいる。
神殿の玉座と一体化したようなその姿はまるで聖書に語られる天使のように、あるいは醜悪に貶められた異端の神のよう。
左右に伸びた羽のような装飾がそのアンバランスな不気味さをより際立たせ、この金属と有機物の狭間に存在するようなこの世の物ではない存在感をより強めている。
これこそが、バルトアンデルスの真実の姿。
楽園の中心に座する審判者――――全知全能なる絶対神の意思の代弁者にして、欲を知り堕落したファルシ=リンゼの最も悪なる機構。
『さあ、愚かなる私の巫女たちよ。私の中に帰るといい』
その声は、音ではなく直接二人のルシの魂へと響き渡った。それはまさしく神の啓示。体の内側から聞こえたその宣告に、二人はその身を差し出すように立ち上がって両手を広げた。
「はい、私(あたし)の全てを、バルトアンデルス様に捧げます」
そんな彼女たちの体に、バルトアンデルスの体から伸びたケーブルのような触手が絡みつく。二人の曲線美を優しく締め上げながら、露出した胸や股間を擦り上げる。その微かな刺激に顔を赤らめながらも、神への生贄のように持ち上げられた彼女たちは消える事なき信愛を目前の悍ましき神へと捧げる。
十字架に磔にされた神の子のように宙に浮かせられた彼女たちは、そのまま大きく開かれた巨大な顔の口内へと運ばれて行く。
そして時を置かず、二人の体はバルトアンデルスの口の中へと消えて行った。
「んふぅぅぅっ♡♡ んぼぉっ♡ んぉっ♡ ぉおおお゛お゛ッッ♡♡」
「お゛っ♡ お゛っ♡ ぉぉおおお゛オ゛ッ♡ ふごっ、んもぉおおっ♡♡」
ファルシ=リンゼの中へと取り込まれたヴァニラとファングは、その美体を無数の銀のケーブル触手で貪られて喘いでいた。
穴と言う穴に触手を突っ込まれ、肌と言う肌に触手を擦り付けられる。女性の気持ちよくなれる場所全てを同時に快楽を流し込んで来るその刺激に、二人の美女はアヘ顔とオホ声を鳴らしながらイキ地獄ーーいや、彼女たちにとっての天国を味わっていた。
「んぼっ♡ じゅぼっ♡ おほぉぉおッッ♡♡」
「もオッ♡ んもオッッ♡ んんんいいイイッッ♡♡」
口内に挿入されたケーブルから特殊な液体が直接胃の中へと送り込まれる。それはバルトアンデルスの精液と同じ液体の中に彼女たちの栄養源と、同時に体を鋭敏化させるための強烈な媚薬を混ぜ込んだ神のエキス。
それを喜んで飲み込むヴァニラとファングは体中の性器を愛撫してくれる主人の一部に感謝のアクメと、乳首から白い液体を噴出するのだ。
びゅっ! びゅびゅっっ!!
触手に揉まれ、弄られる二人の大きさの違う乳房。その中央で存在を主張していた突起にはチューブが付いた透明のカップのような物が装着され、乳首を強い力で吸引している。そうするとまだ妊娠もしていないはずのヴァニラとファングの乳首からはまるで雌牛のように大量の母乳が吹き上がるのだ。
それもまたバルトアンデルスが飲ませた特殊な液体の効果。二人の体を作り替え、強制的に母乳が出る形にしたのだ。ヴァニラの豊満な乳房は元より、ファングのスレンダーな美乳も、すっかり引っ張るだけでミルクを垂れ流す卑猥なおっぱいに変えられている。そして搾り取られたルシの新鮮ミルクは、そのままバルトアンデルスが持つ力によって彼の魔力へと変換されるのだ。
「んおおおおお♡ ぉぉあああああーーーーッッ♡♡♡」
「ふぶぅぅぅ♡ ぶほぉぉぉォォーーーーっっ♡♡」
絶え間なく絶頂し続ける二人の蜜壺。そこには三本もの触手が突き刺さり、彼女たちの膣襞を抉りながら子宮口の中へと侵入して直接子宮壁を細い糸で愛撫する。人間とのセックスでは絶対に味わえない子宮姦とも呼ぶべき刺激は、バルトアンデルスの忠誠を誓う巫女たちにとって史上の快楽。なすがままに子宮の権利を手放して、ただ齎される快感に喘ぐだけの雌と化す。
そして当然その後ろの菊穴も、触手によってもう一つの膣と呼べるほど開発され尽くしている。ズボズボと肛門に侵入する触手たちが、立派な性感帯になった二人の腸道を擦って無様な排泄行為を誘因する。
そうすれば、快楽で締まりを無くしたルシの尿口は簡単にその口を開いてチョロチョロと綺麗なおしっこを垂れ流す。そして股間から漏れ出たヴァニラとファングの排泄液は、蜜壺から吹き出た愛液と共に吸引用の触手に吸い取られてバルトアンデルスの魔力として還元されて行く。
つまりヴァニラとファングは、バルトアンデルスの魔力サーバーにされていた。彼女たちが持つパルスのルシとしての魔力を母乳や排泄液としてバルトアンデルスに吸収されているのだ。
それはファルシたるバルトアンデルスからすれば雀の涙のような物であったが……彼女たちの魔力をこんな形で吸い取っていると言う事実を楽しむ傲慢な神にとっては些細な問題である。
びゅるるるるるる!
「んんんんんんんっっ♡♡」
「おおおぉぉおおっっ♡♡」
そしてその回収した魔力自体も、こうして戯れに射精と言う形で彼女たちの中へと注ぎ込んで返して行く。
もちろん、パルスのルシとしての魔力ではなく、バルトアンデルスのルシとしての魔力として。
それを続けていれば、少しずつ彼女たちの体と魂が真にバルトアンデルスの巫女へと変容するだろう。胃や子宮、腸道に染み込んだ自身の魔力を載せた白濁液は、緩やかにヴァニラとファングの体をその魔力の持ち主と同じ物へと変えて行く。
二人の存在がただのルシから、バルトアンデルスの体の一部として融合するのだ。彼女たちの意思は神の意思の一部となり、バルトアンデルスが滅びても彼と共に在り続ける。
それはあまりに残酷で狂気的な邪神の企て。
だがそれを拒否する意思など、彼に心操られた奴隷たちにあるはずがない。
「愛してます、バルトアンデルス様♡ 私は、永遠にあなたのためだけに生き続けます!! バルトアンデルス様の素晴らしさと偉大さを伝え続けるあなたの巫女として、私はこの魂を捧げ続けます!!」
「あたしもずっと、死んでもバルトアンデルス様の元に仕え続ける! 戦士として、女として、あたしを一生愛するバルトアンデルス様の側に置いてくれ!! 愛してる、バルトアンデルス様♡」
なぜなら、バルトアンデルスの一部へと変えられて行くヴァニラとファングはどうしようもなく幸せだったのだから。
それこそ、本来の世界の彼女たちよりもーーーー終わることのない永遠の愛と幸福に包まれていた。
再び自身の内側を染め上げるバルトアンデルスの魔力を載せた白濁液の熱を体中から感じながら、二人は次に使命を貰って現世へと排出されるまでの間、このコクーンのどこよりも楽園と言う言葉が相応しい神の体内で犯され続けるのだった。
そして数年後のふとした時、バルトアンデルスのファルシとしての体に変化が現れ始めた。中心の巨大な顔の隣に並ぶ四つの顔。そのうちの左の二つがゆっくりと形を変えて行く。
それは美しき女性の顔。恍惚の表情を浮かべた、ヴァニラとファングの艶顔だった。彼女たちが真にバルトアンデルスの一部となった証であった。
『これからも、お前たちには役立ってもらうぞ。私の欲を満たす奴隷として、私の目的を果たすための道具として……末永く、な」
邪悪なる神は嗤う。いずれ果たすコクーンに住まう全人類の虐殺によって引き起こされる、現世とあの世を繋ぐ神の通り道。そのために必要な「魔獣ラグナロク」に変身する二人を完全に自身の一部とした今、彼の計画はすでに果たされたも当然だった。
ただ後は、必要な数まで人間が繁殖をするのを待てばいいだけ。それまでは、この芽生えた欲をヴァニラやファング……他にも多くの人間の雌で満たすだけだ。もうコクーンは、時が来ればいつでも破壊できるのだから。
確定された自身の野望の成熟に唇を吊り上げるバルトアンデルス。不気味に歪む巨大な顔の左隣ではそんな主人の喜びに呼応するように、ヴァニラとファングの顔が嬉しそうに笑っていた。
そして遠い未来、バルトアンデルスの右隣の一対の顔にとある姉妹の顔が浮かび上がることになるのだが……それは数百年も先の話であった。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ファイナルファンタジーシリーズって国民的人気シリーズなのになぜか男性向け二次創作が少ない……なぜ? 同じ国民的人気シリーズのドラクエと比べても少ない気がする。でも女性向けならなかなかな数あるの、男性キャラの人気物語ってて面白い。
ヴァニラやライトニングさんのルシの刻印の位置、男性キャラと比べてあまりにも卑猥な位置にあって、刻んだファルシの性癖が見える。個人的にFF13シリーズで一番好きな話が、公式で無料公開されているライトニングリターンズの後日談なんですよね。三作全てを追ってきた人だから味わえる最後の電車ですれ違う彼女のシーンの感動と寂寥感。おの終わっちゃったんだな感は今でも覚えてます。
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