もしハンイットが二章で出てくる放蕩貴族のネイサンに負けてしまったら?
頂いたアイデアを元に書いてみました。アイデアを下さった方、ありがとうございます。ついでにアイデアにはありませんでしたが、何人かスマホ版のキャラをゲスト出演させています。
この短編集もついに100話達成を果たすことが出来ました。これも感想をくれたり、様々なアイデアをくださったり、本作を楽しんでくれる読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
100話目は一番最初に投稿したオクトラシリーズから。ですがそれはそれとして、記念として今まで書いた陵辱系作品(ただ続編を書く予定の物と、作者がちょっとアイデアが思いつかない物は除く)からエロ中心の後日談を見たい作品をアンケート取ろうかなと思います。上位三、四作品ほどで短い(理想)その後を書きます。
それは、ハンイットにとって予期する事も出来なかった予想外の結末だった。自身が誰よりも信を置く相棒、雪豹リンデと師の相棒たる魔獣ハーゲンが共に地に伏しているのだ。
そして自身もまた、傷つき倒れて無様にも地面に膝を付いていた。
「ははは!! でかい口を叩いた割には大した事なかったな!」
「っ……!!」
そんな彼女の姿を見て、大上段から笑い声を上げるのはストーンガードに住む貴族の男、ネイサン。女好きで有名な男で、典型的な親の脛を齧って育った無能なバカ息子だ。
今年で四十にもなると言うのに、領地経営のイロハのイも知らずに女の尻を追いかけ回しては、嫌がる女性を、例えその女性に将来を誓った夫がいようと、無理やり拐かしてその体を飽きるまで貪ってから自分の家の使用人にしてしまうと言う生粋のクズであった。
そんな男から狙われている女性を守ろうと、ハンイットがネイサンとその護衛たちに襲撃をかけたのがわずか数分前。
戦闘能力と経験において、およそ負けるはずがなかったハンイットと男たちの戦い。それがなぜこんな結末になったかと言うと、不幸な偶然が重なったとしか言いようがない。
一つは、街に着いてすぐに騒ぎに巻き込まれたために疲れを癒す時間がなかった事。
ネイサンが卑劣にも護衛を戦わせている裏で人質を取ったこと。
そして護衛たちの中にねんちゃく糸を持つ者がおり、人質の存在に一瞬攻撃を躊躇したハンイットたちは不覚にもそれで動きを鈍らされてしまったこと。
そんないくつもの要因が重なり、ハンイットは本来なら負けるはずのない、負ける事などあってはならないような連中に敗北を喫してしまった。
「このクソ魔物が! よくも私に牙を剥いたものだな!!」
「キャウンッ!!」
「リンデ!!」
ネイサンが毒を食らって動けなくなってしまったリンデの体を強く蹴り飛ばす。悲痛な悲鳴をあげた相棒にハンイットは手を伸ばすが、ねんちゃく糸で身動きがうまく取れない体ではその手を届かす事は出来ない。
「ククク、良い格好になったな」
そしてそんな、惨めに地べたを這いつくばる態勢となっているハンイットを見下ろして、ネイサンが笑う。自分では戦わずに護衛の人間をけしかけ、分が悪いと見るや人質を取るような卑劣な男が、義によって人助けを成そうとした彼女の頭を踏みつける。
彼女ならあのネイサンを懲らしめてくれるのではなんて、微かな希望を抱いていたストーンガードの住民たちはその胸糞悪い光景に目線を逸らす。それは、ボロボロになったハンイットの服から覗く美しい柔肌から目を瞑るためでもあった。彼らの人としての尊厳が、非道な男に立ち向かい、それでも敗れてしまった彼女の尊厳をこれ以上汚さないようにするために。
だがそれを、むしろ嬉々として見る下劣で人の尊厳の欠片も無い存在がいた。
ネイサンだ。
「ほう、よく見たら良い体付きをしているじゃないか。それに顔も、俺好みの強気な美人顔だ」
「くっ、触るな……っ!」
身動き一つ取れないハンイットの体を、まるで検分するように弄るネイサン。獣皮をなめして作った彼女の服の破れ目から露出した上乳に手を滑らせ、そのまま指先を服の内側に、下着を着けていない彼女の生乳と乳首をクリクリと弄ぶ。
「決めたぞ。お前を私の八番目の妻にしてやろう」
「……ッッ!?」
その宣言に、ハンイットは目を見開いた。ただでさえ敗北して恥部を触られると言う恥辱と屈辱に怒りを燃やしていた彼女の頭が、そのネイサンの自分勝手な言葉に嚇怒の炎を燃やした。
男を睨み付ける眼光に殺気を込め、動けない体に活を入れ、ハンイットはこの下衆男だけは今ここで殺してやろうと隠した短剣を抜こうとした。
しかしーー
「おっと動くなよ。あの魔物共がどうなってもいいのか?」
「なっ!?」
その行動は、傷つき倒れるリンデとハーゲンの首元に剣を突きつける護衛の男たちを指し示すネイサンによって止められてしまった。
「もし私に逆らうような事をしてみろ。あの低俗な魔物共の首を即刻跳ね飛ばすよう、すでに命じてある」
「……ッ、貴様!!」
それだけで、ハンイットはどれだけ怒り炎を燃やそうがもう目の前の男を害す事は出来なくなった。なぜなら雪豹のリンデは、ハンイットにとっては幼い頃から共に育った家族であり、魔獣ハーゲンは彼女が慕う師匠の相棒で、彼女にとってもリンデと同じくらい共に時を過ごした友人なのだ。見捨てる事など、出来ようはずがない。
「わかったか? わかったのなら、今すぐ私に刃向かった事を謝罪するんだな」
「……ッ。…………もうし、わけ……ない」
ハンイットの口から、屈辱的な謝罪の言葉がこぼれ落ちる。嫌がる女性を無理矢理手籠にしようとし、卑怯な手段で自分を負かして、あまつさえリンデたちを人質に取るような男に、言わされているとは言え謝罪の言葉を口にするのは血を吐き出すような気分だった。
激しい恥辱を感じるハンイットを、しかし謝罪を受けたネイサンはそれでは足りないとばかりに傲慢に言い放つ。
「声が小さいし、内容も薄いなぁ……。そんな様子なら、あの二匹のうち片方は殺してしまおうか」
「……ッッ! 逆らったり、して……申し訳ありませんでした……!」
その脅迫に、ハンイットは慌てて声を大にしてネイサンに頭を下げた。屈辱が心を支配するが、背に腹は変えられないと、リンデたちを守るためにハンイットは自分のプライドを投げ捨てる事を選んだ。
「誰に、逆らったんだ? んん?」
「それは……あなたに……ネイサン様に……」
「そうだ。私が女性に求婚していた所を、野蛮なお前が突然邪魔をして来たんだ。そうだよな?」
「は、はい……! その通り、です……私は、ネイサン様が女性を求婚なさっているのを、邪魔をしてしまいました……。心より、謝罪します……!」
ネイサンの望むままに、謝罪の言葉を付け足していく。それがどんなに口にするのも辛い内容であろうと、大切な家族を人質に取られたハンイットは頭を下げて喋るしかない。
「ククク……そこまで言うのなら許してやる」
「ありがとう……ございます……ネイサン、様……」
やがてそんな彼女の惨めな敗北姿に満足したのか、ネイサンがハンイットの許しを受け入れた。
ようやく終わった衆人環視の前での謝罪に、ほんのわずかとは言え安堵を覚えたハンイットは……しかしそれが、より惨い辱めの始まりでしかなかった事をネイサンの言葉でわからされた。
「だが、それでも罰は必要だ。謝罪をしたら許すだけでは、また同じような愚か者が出るかもしれない。お前たち、こいつを裸に剥いて私の屋敷まで晒し者にしろ!」
「なっ……!?」
その言葉に、ハンイットは目を見開いた。まさか、戦士としてこれ以上とない辱めをしたくせに、今度は女としても辱めるのかと。貴族と言う民を導く地位にいながらあまりに下劣なネイサンの言葉に、ハンイットは言葉を失い……そしてそんな彼女のボロボロになった服を嬉々として護衛の男たちは脱がしにかかった。
「うっ、あっ……! やめ、ろ……!」
抵抗の言葉をあげるハンイットだが、ねんちゃく糸と痛みが未だに体を支配する身では碌な反抗も出来ない。あれよあれよと言う間に、彼女の狩人として引き締まった極上の女体がストーンガードの温かい日差しの下に晒された。
「おおっ! これは、なんと美しい乳房と股座だろうか! 私が今まで見て来たどんな女よりも艶やかだ!」
「くっ……!」
見に纏う全てを引き裂かれ、露わとなったハンイットの生肌にネイサンが飛びつく。獣皮の下に包まれていた芸術的な丸みを帯びた胸を両手で掬うように持ち、その中央で起立する淡い桃色の乳首を指腹で潰す。
それを嫌悪の顔で睨みつけるハンイットにも臆さず、彼は彼女の胸を堪能するとその細く引き締まった腰元へと手を滑らせ、そのまま女豹のように美しい臀部を掴み上げた。
「ああ……なんと良い揉み心地。ククッ、私のお眼鏡に叶った事を喜ぶと良い。屋敷に戻ったら、たっぷりとここを可愛がってやる」
「……ッ、き……さま……ッ!」
ハンイットの誰にも心許した事のない証たるぴったりと閉じられた筋を上下に指で擦りながら、下卑た欲望を隠そうともせずにネイサンが言う。
それを気の弱い者なら心停止さえ起こしかねないほどの殺気で睨みつけるハンイットだが、今の彼女の姿ではこんな小物貴族一人萎縮させる事が出来ない。
「ふん、強がってられるのも今のうちだ。おい、お前! この女を恥部がよく見えるように抱えて連れ回せ!」
「あッ、はな……離せ……! ううっ……!」
そして強い女を支配していると言う興奮に当てられたネイサンの命令に、主人と同じ趣味の悪さを持っている護衛もニタニタと笑いながらハンイットを屈辱的な姿勢で持ち上げた。
後ろから彼女の太ももを掴んで、M字開脚をさせて胸も女性器も全てが赤裸々に晒したのだ。
「うわっ……すげぇ。あんな綺麗な体見たことねぇ……」
「最低だとわかっちゃいるが……やべぇ、俺ちょっと興奮しちまってる」
「えっろ……顔も美人だが、体はもっとえげつねぇ。乳首もまんこも、黒ずみ一つねぇじゃないか」
「…………ッ!」
自分の体を見て周りから飛び交う野次に、ハンイットが苦渋と屈辱に塗れた顔をして、しかし見せつけるようにリンデたちの首にナイフを突きつける男たちに目を瞑って、少しの辛抱だと耐えるしかなく。
「さぁ、このままたっぷりと時間をかけて屋敷に戻ろうじゃないか」
だがそれも、ネイサンの告げた言葉に儚い希望でしかなかったとわからされた。
そしてストーンガード一の嫌われ者である放蕩貴族ネイサンによる自身に逆らった美しき女狩人の全裸連れ回しは、それから街全体を巡りながら一時間にも渡って続けられたのだ。
「良い眺めだな、これは」
「この……下衆が」
あれから数時間後。ストーンガード中の全ての人に自身の恥部を余さず鑑賞されたハンイットは、ネイサンの私室のベッド上でお尻を高く掲げた土下座姿を強制されていた。
四肢をベッドの四隅にロープで固定され、上半身をベッド本体に縛り付けるように革ベルトで拘束。その上で股を開いて尻を持ち上げた態勢になるよう、膝と足首を棒で括られている。
女性として最低最悪な拘束姿をさせられているハンイットだが、より屈辱なのはこんな姿勢を強いた男が自分の秘部を鑑賞しながら優雅にワインを飲んでいることだった。
「美女の処女穴を肴に最高級の赤ワインを嗜む。これこそが貴族の特権と言うものだろう」
「そんなものが貴族と言うなら……貴様は魔物以下の畜生だ」
「ふふ、そんな態勢でどれだけ生意気な口を叩いたところで無様なだけだ」
「んっ……くっ!?」
ハンイットの晒された美尻の前で、用意された椅子に裸で座りワイングラスを回していたネイサンが、足の指先で彼女の蜜壺を刺激した。その感覚に、ハンイットはベッドシーツに顔を押し付けて口から出る声を抑える。
自身の大切な場所。それを、こんな最低な男の女を人とも思わない足指を使った愛撫で感じているなんて、意地でも思われたくなかったのだ。
「おやおや、なんだかだんだんと濡れて来たようだ」
「………ッ!」
だが彼女の体は正直だった。陰毛を掻き分け、自身の筋を上下に擦っていたネイサンの足指がクチュクチュと卑猥な音を響かせ始めた。高々と上げられた割れ目の間から、つぅぅっと汗とは違う液体が太ももを伝って流れ落ちる。
それは言い訳のしようがないほどに、ハンイットがネイサンの雑な愛撫で感じている証だった。
「ふん、どれだけ澄ました顔をしていようが、私が飲ませた薬の効果はしっかり出ているようだな」
「くぅぅ……ッ! この、卑怯者……!」
だがこれは別に、ハンイットが自身に屈辱を与えた下劣な男に足蹴にされて快感を得てしまうマゾ性癖を持っていた女性と言う訳ではない。
彼女はここにこうして縛り付けられる直前、ネイサンが用意した特製の違法薬物を接種させられていた。それは脳の性感を司る部分を刺激して、体を通常時の十倍近く敏感に、さらには快楽中枢を得やすくするセックスドラック。
かつて、強欲の魔女と呼ばれた女が生み出した、どんな強靭な精神を持った人間も淫乱な娼婦へと堕とす麻薬。今では彼女を殺してその製造法を奪い取ったバルジェロファミリーによって根絶されたはずのそれを、ネイサンが持っているのは彼がこれの常用者だからに他ならない。
彼はこれを使って、今まで何人もの見目麗しい女を堕として自身の妻へと変えて来たのだ。
「この薬は今じゃ稀少品でな。一切流通しなくなったせいで、家の在庫が全てなんだが……クク、お前のような気が強そうな女をあられもなく喘がせるためなら、使わない手はない」
「この……薬を使わないと、女一人抱けないような、下衆が……ぅああッ!?」
ネイサンに侮蔑の言葉を返そうとしたハンイットの蜜壺に、ネイサンの足親指が挿入された。たったそれだけの刺激に、性感帯を通常の十倍近く引き上げられている彼女は抑えきれない艶声を漏らした。
「そう生意気を言えるのも、今だけだ。この薬を使って堕ちなかった女はいない。かつて闘技大会で優勝したリトゥとか言う双刀使い。生意気にも私を賭け事で負かしたドロテアとか言うクソアマ。エルフリック神の敬虔な神官であったラモーナ。異国の姫だとか言うハスミなる巫女。剣聖の弟子を名乗ってたジークリット。大陸中の病人を救うなんて大言をほざいていたリュミス。お前と同じように私の趣味を邪魔した王立学院の元学者であるオデット」
ネイサンの口から告げられる、かつて彼がこの薬で尊厳と体をズタボロにした女たちの名前。その女たちの肩書きを、まるでトロフィーのように語る彼の姿は、今のハンイットには見えなくても醜悪である事だけは確かであった。
「どいつも最初はお前みたいに反抗的だったが……今では、全員私の忠実な妻だ。皆喜んで腰を振り、私の子供を産んでくれたよ」
「あっ……!」
膣の浅いところを弄っていたネイサンの足指が抜かれる。それに切ない声をあげてしまったハンイットが慌てて口を真一文字に結び直すが、そんな彼女を嘲笑うように立ち上がったネイサンが濡れた秘部を指で広げて見せた。
「そして、狩人であるお前。これでコンプリートだ。私は、八人の異なる生き方をしていた妻を娶った男になれる」
「そんな、事のために……貴様はっ……あぐっ!?」
男の最低な戯言に、ハンイットが薬で性感を狂わされようとも決して消えない怒りを昂らせようとした。だがそうするよりも早く、広げられたハンイットの膣穴に挿入された指が彼女の敏感な肉襞を擦り上げた。
「やめ……っ、その、汚い指を、私から、あっ、ふぅぅっ、抜けぇ……っ!」
「最初の妻のリトゥも同じような態勢で似た言葉を言っていたよ。あの時は私も経験がなくてね。イカせるのに苦労したが、今では君のような男性経験のない女一人……わけがないよ」
ビクンっと彼女の縛られた腰が跳ね、そのままくちゅくちゅと鳴り響く指が膣穴を愛撫する音に合わせて小刻みに揺れる。どれだけ耐えようとしても、齎される快感はハンイットの意思に反して彼女の体を情欲に昂らせた。そして彼の言う通り、そう時をおかずに性を知らない彼女の体は呆気なく絶頂に上り詰めさせられた。
「あっ……くぅぅぅ……ッッ!!」
屈辱と恥辱の快感。軽イキとは言え、憎い男に齎されたそれはハンイットの心へと消えない敗北感を覚えさせるには十分だった。
そして、自分に反抗してきた女を指でイカせたぐらいで済ますほどネイサンと言う男が甘くない事を、これからの彼女が知るのにもまた。
「良い反応だ。リトゥもそうやって悔しそうな顔をしながら絶頂したよ。こうやって指を膣で咥えて放心しながらな。そしてイッたばかりで敏感になっているここを爪先で引っ掻くと……」
「ーーーーん、イィぃぃッッ!!?」
ハンイットの口から悲鳴にも似た嬌声が飛び出て、彼女のネイサンの指を咥える膣から水飛沫が飛んだ。潮を噴いたのだ。ウッドランド地方に存在する村「シ・ワルキ」でも師を除けば最高の狩人と評された彼女が、男による初絶頂の次に初潮吹きまでさせられた。
「ははは! なかなかのイキ声だ。二人目の妻のドロテアを思い出す。あいつも生意気な口を叩いていた割には、何度も私の指で潮を噴いて喘いでいたよ。こんな風にな!」
「あああ゛っ!! やめ、やめろ、ぉおお゛っ! 指を、突く……ああ゛っ、あ゛っ、ああ゛あ゛ッッ!!」
ぶしゅっ! ぶしゅしゅっ!! ぶしゃっ!!
ネイサンの指の出し入れに合わせて、ハンイットの蜜壺から何度も濃厚な雌汁が噴出される。それは薬によって馬鹿になった性感と尿口の締まりが、彼女の体に耐えると言う概念さえ忘れさせているからに他ならない。
「ほら、止めてほしかったらもっと下手に出るんだな! ドロテアは五回イカせてやったら、泣きながら許してくださいネイサン様と媚び諂ったぞ!」
「おっ、お゛っ……! ううっ、誰が……貴様の、ようなクズに……んぉお゛ッ!?」
それでも意思までは屈さないと必死に耐えるハンイットの陰核、快感で膣口の上で丸く勃起して皮が捲れかかっていたクリトリスをネイサンの挿入していない方の指で潰された。
その瞬間に彼女の脳に駆け巡った刺激は、先ほどの比ではない。強張った背筋がピンっと張り詰め口から汚い喘ぎ声が漏れ出てしまう。
「私の妻たちはみんなここを触られただけで即絶頂するように開発しているんだ。お前はどうやらその心配も必要ないほど最初から素養がありそうだな。初めてクリトリスを弄っただけでここまで反応するのは、三人目の妻のラモーナ以来だ」
「〜〜〜〜ッッ!!!」
ネイサンの指が皮の向けた陰核を指先で擦り上げる。その刺激だけで頭がおかしくなるような快感が下半身から脳まで一直線に駆け抜け、その間も休む事なく繰り返される膣道を虐める指の感覚にハンイットは思考を放棄して絶頂を繰り返すだけの玩具と化した。
「ラモーナは親友の女の前で犯してやってな。十回絶頂するのを我慢すれば親友と一緒に解放してやると約束したのに、クリトリスを弄られてあられもなく連続イキを決めた姿は実に良い笑い話だったよ。その後親友の方も抱いてやったが、好みではなかったので部下の情婦としてあげてしまったがな」
「んぉおおお゛お゛ッッ!! ぉ゛ッ、ぉ゛お゛お゛……ッッ!!」
「クク、聞こえていないか……」
邪悪に笑うネイサンの言う通り、もうハンイットに過去の最低な陵辱経験を語る男の言葉なんて届いていない。絶頂に次ぐ絶頂。自身を縛り付けるロープが千切れてしまうのではと思うほどの力で、壊れそうなほどになる快感に打ち震えている。
そして、自身とは比べ物にならないほど高潔な精神を持っていた美女が、豚のような悲鳴をあげて無様にオホ声を鳴き続ける姿を堪能したネイサンは、最後にゴリっと指を根本まで彼女の膣奥に埋め先端で膣襞を抉った。
「ーーーーーーーーッッ」
その瞬間、ハンイットが言葉にならない甲高い艶声を響かせて…………その尿口から決して人前では出してはいけない液体を垂れ流させた。
ちょろ、ちょろちょろ、しゃーーーー
「あっ……あああ……」
「はははハハハッッ!! おいおい、まさかしょんべんを漏らすとはな! これは傑作だ! やはりハスミといい、お前といい、強気な女が土下座姿でおしっこをする様は何度見ても気持ちがいいよ!」
高々と嗤うネイサンの言葉も、今のハンイットには届かない。絶頂から戻って来れない彼女は今自分が何をしているのか、どんな生き恥を晒されているかもわからない。だからただ、快楽で蕩けた顔で高く上がったお尻の尿口から勢いよく排泄液を漏らし続けるしかない。
「そのうち、お前が大事にしていたあの獣共にお前のしょんべんをかけてやろう。かつて自分に仕えていた従者たちの上で失禁させてやったハスミのようにな。そうすれば、二度と私に歯向かおうなんて思うまい」
「ぅあっ……ぁっ……」
もう言葉も紡げないほど疲弊したハンイットの尻を撫でながら、ネイサンは言う。彼の中では、あの白と黒の害獣の前で足を持ち上げられ、ペットのように尿を垂らすハンイットの姿が鮮明に浮かび上がっている。そしてそれは、決して叶わない妄想ではないのだ。
「その無様さに免じて、一突きで処女を奪ってやろう」
くちゅりと、ハンイットの痴態を見て血管を浮き上がらせた肉棒の先端を、指の挿入で僅かに開いた割れ目に押し当てるネイサン。その蜜壺が誰にも侵入を許したことがない未開の穴である事は、膣口を開いた時にすでに確認している。
それをこれから破るのだと言う悪辣な加虐心が、これが二桁を優に超えている回数繰り返されていると言うのに彼の興奮を煽っている。
そして未だ余韻から帰らないハンイットの蜜壺へ向けて、最初はゆっくりと腰を押し付ける。亀頭が彼女の狭い膣の入り口をこじ開けて綺麗なピンク色の媚肉に埋まっていくのを目で楽しみ、そしてハンイットの腰を掴むと勢いよく怒張を奥深くまで突き刺した。
「んほぉぉぉぉおおっっ……!!?」
処女膜が引き裂かれ、それどころか最奥までを突き刺された衝撃が快感の微睡に浸かっていたハンイットを叩き起こした。
「ああ、これはなかなかの締め付けと暖かさだ。鍛えていると言う意味では、ジークリットのキツまんに近いな、おお……っ! チンポが搾り取られそうだ……!」
「ぉおおっ……!」
ネイサンが子宮口近くまで突き刺した肉棒をぐりぐりと押し込むように腰を動かす。それだけでハンイットの縛られた体がピクピクと痙攣して、無様なうめき声がすっかり気品を無くした顔から垂れ流れる。
「さて、そろそろ味わわせてもらおう」
「ぁっ……? いっ、んぁぁぁっ!? あ゛っ、あ゛あ゛っ……!!」
そして何度か位置を調整するように肉棒を咥えさせたまま腰を動かしたネイサンは、そのまま強烈な締め付けを見せる膣道を肉棒で擦りながら戻して、再び突き刺すを繰り返す。
「ぁ゛あ゛あ゛……ッッ!! あっ、おっ……おお゛っ……!!」
「ああ懐かしい締まりだ……! ジークリットのまんこは子供を産ませてから以前のようなキツさはなくなってしまったからな。喜べ、お前のまんこをしばらくは愛用してやろう」
じゅぼっ、じゅぼっと暴力的なピストンがハンイットの処女を失ったばかりの膣を責めあげる。普通なら痛みで碌な快楽も感じられないだろうが、薬によって痛覚さえ性感に変えられている彼女は、こんな男の欲望任せのセックスに感じていた。
肉棒を突き刺される度に意識が飛びそうなほどの快感を覚え、抜かれる時のカリ首が擦れる感覚に全身を悦楽に震わせる。そんな、色狂いの娼婦のような体にハンイットはされてしまった。
「ふふ、これからはこの膣も、尻穴も、胸も、お前が鍛え上げてきた体の全てを、私の所有物として飽きるまで味わってやろう」
「あっ! あっ! ああ゛っ、んぶぅっ!?」
狩人として無駄な脂肪が一切ないハンイットの引き締まった長身に覆い被さりながら、発情した犬のようにネイサンが腰を振る。その際に彼女の頭を掴んでベッドに押し付け、喘ぎ声さえも封じてパンッパンッと肌と肌の破裂音だけが部屋に鳴り響くようにする。
それはハンイットを支配した証だ。彼女の美貌の顔と美しい声を隠して、お前の価値はこの膣穴だけだと言うように。
強い女が培ってきた物、性器以外の持って生まれた価値を否定する。それが、ネイサンには堪らなく興奮するのだ。
「やっぱり、そこらの美人な平民を犯すよりも気持ちがいいな。強かったり、なんか目的のある女を玩具にするの。リュミスとか強い意志をを持ってそうな女ほど、孕ませて残りの人生を私の妻として捧げさせるのがチンポに来るんだ」
「んんんっ! んぶぅぅっ!!」
「お前にもしっかり告別式をやらせてやろう。以前の自分の生き方をゴミに捨てて、私の妻としての生き方を史上の物とする儀式だ。リュミスには死んだ親友の墓にクソをさせてやった。お前には……クク、楽しみにしておくといい」
ベッドシーツの裏で呻くだけしかできないハンイットに向けてそう吐き捨てたネイサンは、よりその腰振りを早めて、彼女の膣を乱暴に叩きのめす。
どんなに強い女も、こうなればただの雌だと。今まで七人の強い女を自身に媚び諂って種付けを懇願する雌へと変えたネイサンは、自信満々に今回もまた同じように責め立てる。
そしてその通りに、ハンイットの体は屈服して蜜壺から大量の愛液を流しながら男の肉棒の形に自身の器を変えていく。
どちゅんと、ついにネイサンの亀頭がハンイットの子宮に届いた。
「〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
同時に、口を塞がれたハンイットから今日一番の声にならない嬌声が漏れた。もうすっかり、快楽に抗うことを忘れた雌の姿。
それを見てとったネイサンはニヤニヤと笑いながら、彼女の子宮口に向けて最初の一発目を解き放った。
びゅるるるるるるる!
「………!? ……ッ! …………ッ、んんんんん……ッッ!!!」
どくどくと胎に注がれる熱い粘液に、最初は何なのか理解出来ずに震えながらも受け入れていたハンイットが、それが子種であるとわかった瞬間に意識を取り戻したように抵抗を再会した。
それは女の生理的嫌悪から来る本能が、ネイサンの子供を孕ってしまうと言う恐怖に彼女を快楽から呼び戻したのだろう。
だがそれも、遅すぎた。
どぴゅっ、びゅっ、びゅっ、と最後の一滴までネイサンの射精がハンイットの子宮口と繋がった亀頭から完了された。彼の遺伝子を宿した濃厚な精液は、全てハンイットの子宮内へと送り届けられ、生涯の夫にしか許されない聖域を俺がお前のその夫だと白く染め上げてしまった。
「ふぅぅぅ、やっぱり初物は膣中出しに限るなぁ」
「ぁっ……ああっ……うっ!」
ハンイットの膣内に溜まった精液を全て射精し終えたネイサンが肉棒を引き抜く。その際にもカリ首が襞のエラに引っかかって、甘イキしてしまう快感がハンイットを駆け抜ける。
そして残されたのは、尻を掲げた土下座姿でその割れ目から雄に支配された証たる精液を垂れ流す無様な負け雌だ。そんなハンイットの尻たぶを戦利品を触るようにペチペチと触ったネイサンは、おもむろに彼女の後ろの穴、肛門へと指先を伸ばした。
「んぉおおッ!?」
「今度は、こっちの穴を使ってやろう。気の強い女はアナルが弱いからな。さんざんオデットで試して証明済みだ。お前もすぐにあの学者崩れのように、アナルセックス欲しさになんでもやるあさましい雌にしてやろう」
ずぼっ、じゅぽっとネイサンの人差し指がハンイットの不浄の穴へと出し入れされる。その刺激に、排泄用の穴を弄ばれるという遊び人であった師からさえも聞いたことがない男の野卑たプレイに、高潔な狩人であるハンイットが感じたのはーーーー薬の影響による直腸イキ。
「〜〜〜〜ッッ!!?!?」
「ふっ、やはりな。お前もアナルが弱点だったようだな」
セックス用の穴ではない場所で感じて絶頂してしまった。それは、何よりもハンイットの心を動揺させて最後に残った意志さえ手折る。
「オデットのようにケツ穴に我が家の家紋が書かれた旗棒を入れて振らせてみるか? それとも蛮族らしく犬の尻尾でも入れて……いや、それもすでにオデットで試したか」
「んほおおぉっ……! お゛ぐぅっ!? んおお゛ッ!!」
雑に尻穴を弄られて、情けないオホ声をあげさせられるハンイットは、再び絶頂で意識を飛ばす。それはまた快楽に叩き起こされるまでの短い微睡みで、そしてその微かな夢の中で見るのは行方のわからないネイサンに捕えられたリンデとハーゲン。
「んぉおお゛おっっ!!?!?」
だがそれも、肛門へと突き刺された二本目の指の感覚に霧と消えて。それから次の日の朝まで、ハンイットの脳裏に二匹の事が浮かぶことはなかった。
それからの日々は、ハンイットにとってあまりにも甘美な地獄であった。
処女を散らしてから、ネイサンは何度もハンイットの体を貪り、陵辱して快楽を覚え込ませた。
セックスの度にネイサンは媚薬を投与し、いつしか薬が無くても性的快感を感じやすくなるよう徹底的にハンイットの体を開発する。悍ましいのは、普段乱暴に彼女を抱くのに、自身が望む反応を引き出すとハンイットを褒めて優しくする事だ。
まるでDV男のような行動で、普段のハンイットなら絶対に心動かされない行為なのに、セックス中は快楽で頭を狂わされている彼女は頭を撫でて来るネイサンに心を震わせてしまう。どんなに行為が終わった後に、あれは気の迷いだと自分に言い聞かせても、何度も続けられればまやかしのトキメキはどんどん累積していく。
嫌悪感をどんどん感じなくなっている。彼に抱かれる時間が待ち遠しくなってしまっている。それがハンイットにとって何よりも恐ろしく、必死に憎しみの炎を燃やそうとする彼女を嘲笑うように、ネイサンの妻たちの痴態が彼女を淫欲の奈落に手招きする。
「わん、わんわん! わふぅっ♡ ネイサン様、雌犬リトゥのおしっこ、どうか堪能してくれぇ♡」
「はっ、はっ、はっ……どうかジークリットの駄犬まんこから飛び出る放尿を、ふぅっ♡ ふぅっ♡ 楽しんでくださ、んひっ♡」
ハンイットが厳重な拘束が必要ないほどに体を開発されてからするようになった、他のネイサンの妻たちとのご奉仕。
リトゥとジークリットと言う、ハンイットから見ても相当な手練だったとわかる女性二人が犬の耳と尻尾を付けただけの生き恥姿を喜んでネイサンの前に晒していて。そんな彼女たちが四つん這いで男にリードを引かれながら庭を散歩して、本当の犬猫のように足を持ち上げておしっこをしていた時は目を疑った。
そして当然のようにネイサンはハンイットにも同じ事をするよう強制した。必死な抵抗も虚しく、最後はリトゥとジークリットに押さえつけられ、お仕置きと評したネイサンにお尻を叩かれながら屈辱の野外放尿をさせられた。
「も、申し訳ありません、ネイサン様! 申し訳ありません、ネイサン様! あっ、あ゛っ! お尻を叩かれて、イクッ! イカされて……んああッッ!!」
晴天の下でスパンキングされながらする絶頂宣言と尿口の解放は、ハンイットの生きてきた人生の中で、一番気持ちがよかった。
「えへ、えへへ……ネイサン様、この無能なドロテアに、御御足を舐めさせてください♡」
「ネイサン様……ネイサン様ぁ♡ ちゅっ、ちゅぱっ、なんでもするから、また私のケツマンコじゅぼじゅぼしてくれぇ♡」
またある時は、元のプライドや気品の高さを木っ端微塵に砕かれて卑屈な笑みを浮かべることしか出来なくされたドロテアとオデットと共に服従アナルセックスをさせられた。服を着たネイサンの足元に全裸で傅き、彼の体にキスの雨を降らせながらアナルを犯してくださいと懇願する。
怒りと羞恥でどうにかなりそうだったハンイットだが、共に奉仕していた二人は心からネイサンに服従していた。そうなるように徹底的に躾けられたのだと、愛欲に染まった瞳の奥が理性の光を宿していなかったことで悟る。
いずれ自分もああなってしまうのかと、想像した体が恐怖よりも快感を呼び起こした。
「んお゛お゛っ! ケツ穴、気持ちいいです、ネイサン様……! おほぉっ! んひぃぃっ!!」
そしてようやく貫かれた肛門からの快感に、ハンイットの顔にもネイサンの前限定の卑屈な笑みが張り付くのはそう時間がかからなくなった。
「どうですか、ネイサン様のハスミのおっぱいすぽんじは? 私の卑猥さしか取り柄のない体を、今日も存分に味わってください♡」
「あっ、ふぅ♡ 私のまんズリも味わってください。ネイサン様の子種を注がれる事しか価値のない私のまんこ、せめて洗道具としてお使いください♡」
「ちゅっ、ちゅぱっ、ネイサン様……愛してます。無価値な私を妻にしてくれて、ありがとうございます。ちゅぅぅっ……あなたのケツ穴を生涯舌で綺麗にして、少しでも恩を返します……」
貴族の屋敷らしい広い浴室で、ハスミとラモーナ、そしてリュミスの三人と共にネイサンの体洗いをした事もある。淫欲と情欲に堕ちた者だけが浮かべられる壊れた笑みでネイサンへと奉仕する彼女たちに混ざる頃には、ハンイットの心には深い諦観があった。
それどころか、それぞれ強い志を持っていたような彼女たちが、あそこまでネイサンに身を捧げているのだから、ネイサン様は本当に尽くしに足る偉大な存在なのでは?なんて思うようにさえなった。
「ネイサン様、どうか至らない雌である私のおまんこですが、あなた様のチンポの汚れを拭く容器として、使ってください……♡」
そしてそれは、もうすっかり様付けて呼ぶことも媚びを売る言葉を口にすることも、意識せずとも言えるようになった自分自身の姿が正しい考えだと伝えている。
肉棒を受け入れ、膣奥に射精してもらう度に、もうずっとこのままネイサン様に仕えていいんじゃないかと、ハンイットの快楽に溺れた頭は思ってしまっていた。
そこに、囚われているはずの大切な家族の姿なんて欠片も思い浮かばずに。
「はぁ、はぁ……えっ? リンデとハーゲンを、解放する?」
だから処女を失ってから数ヶ月後のネイサンの寝室で、ハンイットはすっかり自分から腰を振るようになったセックス中に男から伝えられた言葉に、本当にしばらくぶりに彼女は二匹の大切な家族の姿を思い出した。
「ああ、そうだ。お前が私との結婚を受け入れ、八番目の妻として結婚式を挙げると言うのなら、あの害獣二匹を森に帰してやろう」
「それは……本当なのか?」
突然降って湧いた望外の申し出に、ハンイットは困惑する。性に乱れていた日々から現実に引き戻されたような感覚。だが意味を理解するや否や、情欲で赤らんだ顔に真剣な表情を灯してネイサンへと確認するように念押しするハンイットはさすがだろう。
もっとも、猫耳を頭に付けて、猫の尻尾型ディルドをアナルに突っ込まれ、両手両足に猫の肉球を模したグローブと靴を履いてネイサンとのペットプレイをさせられていたハンイットの今の姿では、間抜けな姿にしか映らない。
「ああ……本当だとも」
そして、馬鹿な格好で真面目な話をしようとする彼女の姿を見たいなんて理由でこのタイミングで話を切り出したネイサンは膣穴に突き刺した肉棒を出し入れしながらニヤニヤとした笑みで答える。
そこに、ハンイットを嘲るような色を隠すことなく、彼女のアナルに挿さった猫の尻尾の根本をじゅぼじゅぼと上下させる。
「んあっ、ああっ、ほ、本当に、リンデを、んおっ♡ ハーゲンを、か、解放して、おほぉっ♡ くれるの、だな……!」
「お前が私に永遠の愛を誓えばな」
ハンイットはわかっている。これが、ただの口約束でしかなくて、それを守る保証なんてネイサン側にはないのだと言う事を。
だが、それでも。その言葉を受け入れる事は。その形だけの約束を承諾する事は。陵辱と調教の日々で、すっかり心身を淫欲に堕とされてかけていたハンイットにとってーー
ーー自分が負けていい言い訳になった。
「わかった。私は、んんっ、あなたの……ネイサン様の妻に、なります」
だから言ってしまった。今までの狩人としての自分を捨てる誓いの言葉を。リンデたちを助けるためなんだから、師匠もきっと許してくれるさなんて、生死不明の父親のような存在へ、形だけの謝罪を内心浮かべて。
「んん? 『なります』ぅ? まるで渋々私の妻になるような言い方だなぁ。そんなんじゃ、君の私への愛が伝わらんなぁ」
「…………っ!」
そして一度諦めてしまえば、もうハンイットに恥や屈辱の概念はなかった。彼女は即座にネイサンに対して全裸土下座の姿勢になると、初めて処女を奪って頂いた日のように尻を高く掲げながら、屈服と忠誠の誓いを高らかに生涯の夫となるご主人様に捧げる。
「………私を、愚かにもネイサン様に逆らった馬鹿で雑魚雌の狩人たるハンイットを……! 偉大なるネイサン様の妻として、どうかあなた様のハーレムの一人に加えてください! お願い、します……っ!!」
そして、それから一週間後。ストーンガードの教会でネイサンと第八夫人ハンイットの結婚式は、絶望に暮れる民衆たちの前で堂々と挙げられる事になった。
布の薄い、下着が透け透けのウエディングドレスに身を包み、ネイサンの腕に抱きつきながら教会へと入ってきたハンイットを、数ヶ月前の人々は「ああ、やっぱりか」と言う目で見ていた。すでに八度目ともなるネイサンに逆らった強気な美女の快楽堕ち証明会とも言える結婚式場。それを見に来る者たちも、すでにこれがそう言う趣旨の物だと理解して来ているような者がほとんど。
そしてネイサンに買収されて、私腹を肥やす悪徳神父の典型的な夫婦の誓いを終えると共にハンイットに差し出された、二つの指輪。
下衆であろうとも貴族であるネイサンが自分の装飾品となる女のために用意した指輪には宝石が輝き、しかし観衆たちが疑問に思ったのはその宝石が収まるリングの部分。一般的な金や銀で出来た物ではなく、何か別の、白い木のような物で作られている。
その疑問を、ハンイットもまた察したのだろう。だが何かを振り払うように首を振った後、彼女は喜んで夫からの二つの指輪を両手の薬指に嵌めた。
そしてそのまま妻となって初めてのキスを男へと捧げて、ネイサンのくだらない自己満足のための式は終了した。
ハンイットに捧げられた指輪。その悍ましく悪辣な真実を、ネイサン以外の誰も知ることなく。
パンッ、パンッ、パンッと。結婚式後の夜、ネイサンの寝室では夫婦となってからの初めての初夜が行われていた。
「あんっ、ああぁっ♡ ネイサン様のチンポ、子宮に当たって……んぉおおッ♡ 気持ちいい……! ネイサン様、どうか、淫乱な私をもっとめちゃくちゃにしてくれ!」
部屋中に響く新妻ハンイットの淫らな喘ぎ声。正常位の姿勢でネイサンの剛直を膣穴に咥え込む彼女の姿は、結婚式の時と同じウエディングドレス。
それはハンイットが自身の花嫁となったのを視覚的に楽しみながら種付けしたいと言う夫の欲望を受け入れての物。
女性にとっては一生物の思い出とも言える花嫁姿を、ネイサンの下卑た征服感と優越感を満足させるために使われることを嫌がるハンイットではない。むしろネイサンが言わなければ、嬉々として自分からこの姿で抱いてほしいと頼んだだろう。
狩人ハンイットが、放蕩貴族の雌妻ハンイットにジョブチェンジした証たる服で夫の精を受け止めたいと。
「胸を好きに揉んで、お尻を叩いてくれ! 私を、ネイサン様の思うがままに弄んで欲しい……! あっ、あはぁっ、んああっ♡ それが、あなたの妻である私の、幸せだから……! んほぉぉ……っ♡」
そして心まで不可逆のジョブチェンジをしたハンイットは、ネイサンからの荒々しいプレイを求めて腰を激しく振りながら媚びを売る。
そこに、伝説の狩人ザンダーの一番弟子であり、もし運命が違えばオルステラ中を恐怖と混乱に落とし込んだ「赤目」を見事討伐する女性狩人の姿はない。
自分を屈服させた雄に支配され、性奴隷のように扱われる事に快感を覚える堕ちた雌。これから死ぬまでネイサンの子供を産み続け、歴史書にネイサンの子供の母親と綴られる、第八夫人ハンイット。
そんなあさましい女しか、この場にはいないのだ。
「ははは、いいぞハンイット。それでこそ、私の妻と言うものだ。これを送った甲斐がある」
「んィィッ♡」
そして堕ちた狩人の揺れる胸の中心で輝くリングを、ネイサンが引っ張った。途端に乳首から走る鋭い刺激にハンイットが弓形に背筋を逸らして絶頂する。
男との愛の証たるシンボルを触られたと言うだけで、彼女の脳は幸福の快感を覚えてしまう。
そう、ハンイットの乳頭にはネイサンから送られた結婚指輪が繋げられていた。ぶらぶらとハンイットの胸の上下運動に合わせて、高級な宝石――――クオリークレストの鉱山主たるモーロックによって発見された新鉱石、碧閃石――――の淡い輝きが彼女の色気を増すように揺れる。
強い女性の胸に乳首ピアスをさせる。それだけでも支配欲が凄まじいが、ネイサンにとって重要なのはそのリング部分。彼女の乳首を突き刺す輪っか。
ハンイットが家族のように可愛がっていた、リンデとハーゲンの遺骨で作ったリング。
「ふふっ……ふはははは!! 私に逆らった女に相応しい末路だよ」
「んああっ♡ ぉ゛っ♡ お゛ッ♡ はいぃ……! ネイサン様に迷惑をかけて、申し訳ありませんでした……っ! この償いは、生涯ネイサン様のチンポに奉仕して、ネイサン様の望むままに子を産む事で、贖います……!」
自身がネイサンと結婚する条件として逃してもらうはずだった二匹の骨。それで作られた結婚指輪を引っ張られてよがるハンイットはその事実に気づいているのか。
約束を平然と破るばかりか、こんな悪魔のような最低な贈り物までした、自身の家族の仇たるネイサンの子種を求めて子宮で亀頭を咥えるハンイット。
「あぁあっーー♡♡ イクっ……! イク、イキますっ……! ネイサン様のチンポに突かれて、幸せでイッ、イクッ! あああ゛あ゛ーーーーッッ♡♡」
そしてきっと、彼女は気づいているのだろう。もうリンデとハーゲンがこの世にいないことを。たとえどれだけ堕ちようとも、狩人たる彼女の第六感は自身の大切な家族であった二匹の成れの果てを感じ取っていたはずだ。
でもそれを、彼女は振り払った。その感覚を追求して、ネイサンに武器を振るうよりも……気のせいだと無理矢理目を瞑って、ネイサンの妻としてチンポを咥える日々を選んだ。
結婚式で見せた、彼女のわずかな逡巡。それが、ネイサンが求めていた至高の過去の自分との告別式であったなどと知る由もなく。
ハンイットは自分の意思で、狩人としてだけでなくリンデたちの家族としての自分にもお別れを告げたのだ。
「あ、愛してますぅぅ……! ネイサン、さまぁぁッッ♡♡」
そのあまりにも哀れで無様な女の姿を、ネイサンは心の底から堪能しながら、その膣奥深くへと自身のドロドロの劣情を吐き出したのだった。
ストーンガードの貴族、ネイサンの名はオルステラ大陸の歴史書に史上最も最低な男として残されている。その名の由来は単純で、彼と彼の妻たちが生涯で行ったストーンガードとその周りへの悪政が理由だ。
生涯で八人の妻を娶り、それ以上の愛人を囲った彼はその生き方から多くの敵を生んだが、同時にその全ての憎しみを躱して天寿を全うした。彼が老衰で死ぬまで悪事の報いを受けることなく生きれたのは、歴史家たちの誰もが彼の従順な妻たちの功績であったと言う。
第一夫人であり、ネイサンとの間に八人の子供を儲けて全員を一流の兵士に育てあげた上で、娘には父親の子供を身籠るよう教育したと言う、夫の身を常に側で守り続けた最強の快刀、リトゥ。
第二夫人で、誰もがネイサンの妻にならなければ商業の世界に革命を起こしていたと言われる、夫が思いつきで始めた事業を成功へと導いた稀代の商人であり、今もなお100点を超える裸体絵がオルステラ中に残されているドロテア。
第三夫人のラモーナは、他の妻たちと比べると目立った功績はないが、自身の親友であった女性に自分とネイサンの息子の筆下ろしをさせてそのまま孕まさせたエピソードは非常に有名だ。
第四夫人のハスミはオルステラと和の国の百年に渡る断絶を引き起こす事になった、和国の姫であり、彼女がネイサンに嫁ぐ際に自身の部下の首を祖国に送り届けたのは今もって歴史家たちの間で狂気の沙汰と言われている。
第五夫人はリトゥと同じく最強の護衛としてネイサンを守り通した剣聖の弟子、ジークリットであり、彼女が夫への愛を捧げると言う名目で行った罪人たちへの断首は今もなお有名だ。
第六夫人のリュミスに関しては驚くほど情報が少ない。優れた戦士であったとか、優秀な薬師であったなどと僅かに残る情報も一貫性を排している。しかし唯一確かなのは、彼女は生涯ネイサンに首輪を繋がれ、墓まで共にしたと言う事実だ。
第七夫人はある意味でハスミ以上に有名で、王立学院の元学者であった事から、彼女が在籍していた事を学院の恥だと当時の学院長が在籍記録を焼き払ってしまったのだ。なので後世に数々のアブノーマルセックスの著書を書き残したオデットが、王立学院の学者であった事が明らかになったのはつい最近である。
そして、そんな七人の妻たちと比べても一際ストーンガードの住民たちに恐れられたのが、第八夫人ハンイットだ。彼女はネイサンに逆らう不穏分子を暗殺する殺し屋であり、生涯で彼女が殺した人間の数は非公式ながら二百はくだらないと言われている。
だが何よりも有名なのが、彼女自身の故郷であるウッドランド地方にあるシ・ワルキと言う村を、そこに住まう人、魔物全てを、ネイサンへの忠誠の証に森ごと焼き払った事だろう。
その際の彼女の姿は、今もストーンガードに残されたネイサンと彼の妻たちの生涯を収めた屋敷、今では博物館として提供されたそこに絵画として残っている。
淫らな猫の装いをしながら、火の上がる故郷を背景に主人の足元へと傅き陰棒をしゃぶる妊婦の姿が。
そしてその博物館には、それ以外にも多くのネイサンと妻たちの淫姦な日々の数々の記録が残されている。ネイサンと彼女たちの子孫に守られながら。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ハンイットのストーリーは王道でトレサの次に鬱展開とか心配せずに見れたけど、その最後まで正体不明だったラスボスがオクトラ一の鬱設定であった事を知って二週目が辛くなる罠。無駄行動であった古びた薬瓶の意味を知った時の衝撃はなかなかでした。
残りのヒロイン二人もそのうち書きたい。
あと個人的な雑感ですが、サイラス先生って絶対寝取られ被害者にならなそう。NTRビデオレターが送られてきても「宛先を間違えていないだろうか?」とか本気で思って、後日寝取り男と寝取られた女の元にやってきて「ああいうのはあまり感心しないな。人の趣向は千差万別だが、人違いには注意したまえよ。間違われたのが私でなければ大事になっていた」とか言って男も女もぽかーんとさせそう。多分死ぬまでに三桁近い女性をガチ恋させて、それに一切気づく事なく人生エンジョイして童貞で死にそうな男。
花嫁衣装ハンイット
【挿絵表示】
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