※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

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 もし望月 冬夜に国王暗殺未遂の罪を暴かれたバルサ公爵が、偶然催眠能力を持ったアーティファクトを拾ったら?

 作者は異世界スマホをオルガとホモたちと共に走り抜けただけのニワカなので、設定に矛盾があったら目を瞑ってください。




異世界はスマートフォンと共に。(エルゼ、リンゼ、八重) 前編

 

 

 青空の澄み渡った、雲一つもない晴天。鳥が囀り、心地よい風が木の葉を揺らす音がまるで音色のように春の木漏れ日を告げる。

 ベルファスト王国の城下街を包むのは、そんな平和な朝の始まりであった。

 

 まだ太陽が頂点に差し掛かるよりも一刻半はある時間帯、いくつかの露店が採れたての野菜や魚を切り売りするこの時間で最も人の活気がある通りを、エルゼ・シルエスカとリンゼ・シルエスカ二人の姉妹と彼女たちの護衛を買って出た九重 八重は歩いていた。

 

 冒険者にしては驚くほど綺麗に手入れされた銀髪をそれぞれ腰元と肩まで伸ばしたシルエスカ姉妹は、その優れた容姿と人好きする雰囲気も相まって道ゆく出店の人からひっきりなしに声をかけられている。

 それは単純に可愛い子たちにサービスをしたいという軽い下心から、こんな容姿の良い子にうちの物を食べて褒めてもらえればそれだけで店の宣伝になると強かな考えの者もいる。

 

 つまり、それだけ彼女たち姉妹の見目は優れているのだ。特に仲睦まじく笑顔を浮かべながら春風を浴びて歩く二人は、それだけで一枚の絵として完成している。

 そんな美少女二人が歩いていれば、声をかけてくるのは店の客寄せだけではなく、より下世話なナンパ目的の男たちがいてもおかしくない。

 

 だがそれをさせじと目を配って、男たちを牽制しているのがそんな姉妹と共に歩く異国の少女である八重であった。

 彼女もまた二人に負けず劣らず、むしろ凛とした雰囲気を好む人からすればそれ以上に魅力的な少女だ。艶のある黒髪を大きな赤いリボンでツインテールに結んだ武人のような雰囲気を見せる彼女は、まさしく祖国であるイーシェン・オエドにおいて九重真鳴派なる剣術を収めた立派な剣客なのだ。

 

 全身をキモノなるベルファスト王国には馴染みのない衣服に包んだ彼女から放たれる、微細な剣気。それは二人の姉妹と歓談しながらも常に途切れることなく辺りに牽制として放出されており、自分たち三人に不埒な考えで近づこうとする者のたたらを踏ませているのだ。

 

「ねぇねぇ、八重! これとか冬夜に似合いそうじゃない?」

 

「お姉ちゃん、私はこっちの方が冬夜さんには良いと思うな」

 

「むむぅ、冬夜殿は魅力的な殿方でごさるからなぁ。どれを付けても似合いそうでござる」

 

 そしてそんな三人は今、意中の男性への贈り物を考えていた。それぞれ甲乙つけ難い魅力を持つ美少女たちが頬を赤らめながら口にする冬夜とは何者か?

 周りで話を聞いていた男性たちは、皆がその心の中で彼女たちが語る素敵で頼り甲斐があり、常に驕らず他人を労る優しい少年とやらを思い浮かべて悔し涙を流した。

 

 ただ一人を除いて。

 

(くくく、見つけたぞ……あの憎き小僧の取り巻きどもめ)

 

 楽しげに談笑する三人から離れた裏通りに繋がる角から、下卑た笑みを浮かべて彼女たちを見やる男がいた。

 薄汚れた浮浪者のような格好。低所得者や事情があって職に就けないような獣人に対しても積極的に雇用の機会を与え、貧民が出ないように気を使っているベルファスト王国においてまず見ないような姿。

 

 そんな身なりをせざるを得ないほどの立場にまで身をやつしたこの男こそ、ベルファスト王の命を狙い、望月 冬夜によってその思惑を挫かれて国家反逆罪の大罪人となったバルサ“元”伯爵だ。

 

 ミスミド王国との同盟を進めるトリストウィン王は、戦争をすることで自分の懐の財産を貯める計画を進めていたバルサ伯爵にとって目の上のたんこぶであった。

 長年の裏取り引きや武器商人への賄賂を送ってミスミド王国との戦争の到来を願っていたバルサ伯爵にとって、まさに寝耳に水の同盟の提案。

 

 しかも自分が知った時にはすでにその同盟もあらかた形になっていたとあって、強硬策を持ってこれを防ぐしかなかった。つまり、前述したように国王の暗殺だ。

 

 国王の飲むグラス全てに毒を盛り、ミスミド王国の使者であった獣人の小娘に罪を着せて同盟の破棄並びに戦争開戦の口実を作る腹づもりだった。

 やや性急な計画であったが、陛下が倒れた当日に訪れていた他国の人間、それも獣人なる野蛮な種族とあれば容疑者としてすぐに取り押さえるには十分すぎる。なにより、ベルファスト王国に長く仕えている自分が強固に連中の仕業だと主張すれば、それを他の人間も無碍には出来ないことは予測済み。

 

 唯一の誤算は予想以上に早く陛下の部屋が兵士たちによって現場保存の名目で立ち入りを禁止されたことで、証拠のグラスを処分することができなかったこと。だが陛下が死ねば城中はパニックになるだろうし、その混乱に乗じてグラスから毒を拭き、使者が持ってきたワインに毒を垂らせばいいとバルサ伯爵は高を括って自分の完全犯罪にせせら笑っていた。

 

 望月 冬夜なる頭のおかしいガキが来るまでは。

 

 国王の弟に連れられて来た彼は、伯爵たる自分に一切敬意を払わないばかりか、失われた魔法だかなんだかを使って瞬く間に毒に侵されていた国王を回復させたのだ。

 この時点でバルサ伯爵の目論見はパア。さらに畳み掛けるように事件の真犯人を探すとか曰うと、一介の冒険者の癖に一国の居城を我が物顔で歩き回り、またしてもよくわからない魔法を使って自分の企みを暴いたのだ。

 

 あまりにもふざけた展開。まるで神があの少年に味方しているのではと思うほどの理不尽で、バルサ伯爵は国王暗殺未遂の現行犯として捕まり、保有する財産、領地、伯爵としての地位を没収。長年の国への忠誠から死罪は免れたが、ベルファスト王国が保有する罪を犯した貴族用の屋敷に生涯軟禁されることが決まっていた。

 

 本来の歴史ならバルサ伯爵はそのままそこに送られて望月 冬夜の物語にこれ以上一切関わることなくフェードアウトするはずであった。

 

 だがここに来て、望月 冬夜にとって都合のいい世界であったはずのシナリオが、彼の預かり知らないところで歪んだのだ。

 それは神のきまぐれか、はたまた邪なる者の介入か。

 

 兵士に連れられて軟禁用の屋敷まで馬車で護送されるバルサ元伯爵の元に、何の因果かアーティファクトが流れ着いたのだ。

 

 アーティファクト。それは現存の魔道具とは異なる、遥かな古代文明によって造られた遺産。その部品から魔法陣の一つに至るまで、何一つ現代の人類には理解することができないオーバーテクノロジーによって形作られたそれら遺産は、一つを取っても世界に大きな波乱を呼び起こすには十分な危険を占めている。

 

 そしてそんな一つが、偶然にもバルサの手へと渡ってしまった。指輪の形をしたそのアーティファクトを彼が指に嵌めた時、彼はこの魔道具の使い方が頭にインプットされた。

 それは強力な催眠の力。指輪から放たれる光を見た相手の意識を奪い、自分の命令をなんでも聞く人形に変えてしまうのだ。

 

 さらに厳密に言うと、指輪から放たれる人間の脳に作用する特殊な電磁波が、人間のニューロンに働きかけ、彼らの脳に指令を送るインパルスの信号を指輪所持者の声と同調させ……………と小難しい内容に基づいた実は魔法ではなく超科学の産物であるのだが、地球人でないバルサにそこら辺の理屈がわかるはずもなく、彼はこれをマインドコントロールする魔道具だと認識した。間違ってはいないので、それでいいだろう。

 

 そして彼はこのアーティファクトを使い、自分を捕えていた兵士たちを洗脳。彼らにバルサ元伯爵は無事軟禁屋敷に送ったと報告するよう命令し、バルサは身を隠すために人生で一度も着たことのないようなボロ布をかぶってベルファスト王国に戻ったのだ。

 

 なぜそのまま他の国に逃げずに、わざわざ再び捕まる危険のあるベルファストに足を引き返したのか? 

 答えは単純。自分の企みを暴き、自分から権力も名声も財産も奪い去った望月 冬夜に復讐をするためだ。

 

 それは完全な逆恨みであり、冬夜がどんな人間性とご都合主義の持ち主で、彼がバルサ伯爵の罪を暴いた過程がめちゃくちゃであったとしても、無実の人間の潔白を証明し真なる悪人を白日の元に晒した彼の行いは決して間違ってはいないのだ。

 

 まあ、そんな正当性など心まで腐り切ったバルサの前にはどうでもいいことなのだが。

 

(どいつもこいつも、良い見目をしおって! あのふざけた小僧がこの娘っ子どもを侍らせていると言うだけで虫唾が走るわ!!)

 

「――――っ! 何奴ッ!?」

 

「!!?」

 

 バルサがエルゼたち一行への邪なる視線を強めた瞬間、跳ね返るように振り返った八重がバルサのいる路地裏への角を睨みつけた。

 彼女の剣士として磨かれた第六感が、自分たちへと向けられる明確な害意のこもった視線に目敏く反応したのだ。

 何十人と自分たちの周りを歩く人波と自身へと向けられる興味の視線の中から刹那にて、その下手人の居場所を突き止める。そんなこの国の兵士にも、彼女の想い人たる冬夜にも出来ない芸当を当たり前のように発揮できるのが九重 八重という少女なのだ。

 

「どうしたんですか八重さん……!?」

 

「誰かいるのねッ!」

 

 そして八重の声に反応して即座に迎撃態勢を取ったエルゼとリンゼもまた一端の冒険者だ。八重と比べると明らかに戦士としての力量が劣っていた二人だが、冬夜との旅で培った経験は彼女たちを一人前と呼べるほどに成長させている。

 

「ま、まずい……!」

 

 その対応に慌てたのはバルサだ。まさかこんな人手の多い通りでいきなりバレるとは考えていなかったのだ。最も、これは八重の勘が良すぎただけであり、彼に落ち度はない。

 慌てて踵を返して通りの奥へと逃げていくバルサだが、そんな彼の姿を千里眼とは言わずとも目の良い八重は捉えていた。

 

「あれは……確か、ベルファスト国王を暗殺しようとした者ではござらぬか……!?」

 

「え、ええ!? どう言うこと! 冬夜が捕まえたんじゃなかったの!?」

 

 その顔を冬夜から一連の事件の説明を受けた際に、魔法とやらで姿含めて見せてもらっていた八重は即座にそれがバルサ元伯爵であると気づいたのだ。

 それに驚くのはエルゼたちだ。何せその男は本来ならすでに捕まって、然るべき処罰を受けているはずなのだから。

 

「わかりません。ですが、捨ておけないでござる!」

 

 その後ろ姿に向けて八重が逃さぬと追いかける。袴という動きにくい服装にも関わらず、一般の男性冒険者よりも早く駆ける姿は、街の市民からしたら風が駆け抜けたような気分だろう。

 

「ちょ、ちょっと八重! ああ、もう! 行くわよリンゼ!」

 

「は、はい! お姉ちゃん!!」

 

 そして通りの角へと一瞬で消えてしまった八重を追いかけるように、遅れてエルゼたちも駆け出す。一瞬にして商店通りを潤わしていた三人の美少女が消えて、まるで色褪せたように華やかさが薄くなった通りに残された人々はただ唖然と彼女たちの消えた角を眺め、そして少しするといつものような喧騒へと戻っていく。

 

 この瞬間が、世界の未来を変える大きな分岐点だと気づかずに。

 

 

 

 

「逃げられぬでござるよ!」

 

「ひ、ひぃぃっ!!」

 

 バルサが逃げ込んだ路地裏は、曲がりくねって複雑ではあるが、人の気配がほとんどないと追手を撒くには微妙なルートであった。

 それでも並大抵の人間なら、複雑怪奇な曲がり角に惑わされ瞬く間にバルサを見失ったろう。

 だが相手は、九重 八重だった。国でも有数の実力を持つ剣術道場に生まれ、才ある兄と共にメキメキと剣の腕を磨いた彼女の第六感は、複雑な道などものともしない。

 

 風のような足運びもあって、わずか一分とかからずバルサに追いつかんとしている。

 その神速で迫る八重の姿に、バルサは指輪の力を使えずにいた。この魔道具、指輪から出る光を相手の顔、厳密には目に当てなくてはいけないという都合、高速で動いている相手には相性が悪すぎるのだ。

 だからこそ三人の隙を伺って指輪の光を当てようとしていたのだが、こうしてバレて追い回される運びとなっている。

 

「捕まえたでござ……あっ!」

 

「なぬっ……!?」

 

 だがあわや確保されるという瞬間、またしても神はバルサに味方した。手を伸ばし、バルサの纏うボロ布を掴もうとした八重が、足元の石に躓いて地面に転んだのだ。

 そう、九重 八重という少女は何を隠そうかなりのドジっ子なのだ。有り余る剣術の才と身体能力を持っていながら、圧倒的に注意力が足りずにこうして頻繁に石に躓いてしまう欠点を持っている。

 

 そして普段ならまた転んだと、笑って済ませられる彼女のいつものドジが、ここに来て彼女の一生を終わらせる最悪の致命傷となって牙を剥いた。

 

「アーティファクトよ!!」

 

「――――えっ?」

 

 最後に八重が見たのは、地面に転がった自分に向けて手に付けた指輪を突き出すバルサの姿だった。

 

 

 

 

 

「八重ーー! 一体どこにいるのよ!」

 

「八重さん! 返事してください!」

 

 八重がバルサを追って駆け抜けた裏路地をエルゼとリンゼの二人は、大声を上げながら走り回っていた。

 八重のようにずば抜けた第六感を持たない二人は、走り去る八重の後ろ姿を追っていたのだが、何度目かの曲がり角を曲がったあたりで完全に見失い、迷子となってしまったのだ。

 

「どうしよう、お姉ちゃん。冬夜さんを呼んだ方がいいよね?」

 

「……そうね。八重に限って心配はないと思うけど、冬夜には知らせておくべきよね」

 

 どんな困難も試練も、瞬く間に解決してしまう冬夜なら、万事大丈夫だと二人は確信していた。そして事実、もし今すぐ冬夜を呼べばバルサの持つアーティファクトなぞ持ち前のチートによって一瞬で完封、彼を今度こそ幽閉させることだろう。

 

 だが世界は今、冬夜中心の理から外れてしまった。故に、この先二人の未来に待つのはかっこいい無敵の主人公が颯爽と現れて困難を何の艱難辛苦もなく解決する物語にあらず。下卑た欲望と身勝手な逆恨みを持った男に女としての尊厳を、矜持を、恋心を蹂躙される物語だ。

 

「二人とも、呼んだでござるか?」

 

「や、八重!? よかった、無事だったのね」

 

 すたりと、冬夜に連絡しようとしていたエルゼの手が、音も無く現れた八重によって止まる。

 

「心配させて申し訳ない。この通り、バルサ殿は捕まえたでござるよ」

 

 探し人の無事に喜ぶ二人に対して、八重は笑顔を浮かべながらどこか光のない瞳を宿し、なぜか拘束の類を一切せずに隣に立つバルサを手で二人に示す。

 その姿に、強い違和感を感じたのは二人が優れた冒険者である証で、しかしその違和感を元にすぐに行動に移せなかったのは、彼女たちが一人前の冒険者であってもまだ一流ではなかった故であった。

 

「えっ……そ、そうなの……? あ、あれ? なんか八重おかしくない?」

 

「バルサ、殿? 八重さん、どうかしたんですか?」

 

「ははは、そんなことよりも……実は二人に見ていただきたいものがあるでごさる」

 

 えっ? と二人が声をあげるよりも早く、バッと翻されたバルサの手に輝く指輪が二人の目に向けて光を放つ。それは完全に油断していたエルゼたちの隙を突き――――こうして、冬夜に想いを寄せ、遠くない未来彼の妻となるはずだった三人の少女たちは、その名前を望月 冬夜の家系図からバルサの家系図へと移すことになった。

 

 

 

 

 

 

 じゅぷ、じゅぱ、じゅる、じゅず

 

 ベルファスト王国の外れ。かつて貧民街があり、しかし今の王の治世になってから取られた市民の雇用に関する案や、大規模な街の浄化作戦によって平均的な住居がまばらに並ぶ地域となった場所。

 その中にあって光源の関係と風当たりの悪さもあって、時代に取り残されたようにそこに存在する廃屋があった。誰も元あったボロ屋を改築してまで住もうと思わないその住居こそ、今の落ちぶれたバルサの隠れ家である。

 

 そんな長年野晒しであったために清潔感の欠片もない室内の薄汚れたベッドの上で、卑猥な水音を立てる四人の男女の姿があった。

 

 壮年の男性がベッドの中央で下半身丸出しで座っており、そんな男の上半身に黒髪の美しい娘が服をはだけさせながら唇を重ね合わせている。そしてその開かれた足の間には、美しい銀髪の少女二人がそこに起立する肉の塊に舌を這わせているではないか。

 

 一人の男に奉仕する彼女たちの名前こそ、エルゼ・シルエスカ、リンゼ・シルエスカ、九重 八重。望月 冬夜のパーティメンバーであり、彼を恋慕っていた少女たちだ。

 そして、彼女たちから愛情たっぷりの奉仕を受けているのは、三人が好意を寄せていた冬夜ではない。その冬夜によって国王暗殺未遂の罪を暴かれ、本来なら罪人として軟禁されていなくてはおかしいはずのバルサ元公爵なのだ。

 

「くくく、いい舌使いだ三人とも。あの小僧にはもったいないわ」

 

「んちゅ、あっ♡ ありがとうございまする、バルサ殿。ですが、あんな軟弱者のことなぞ、どうかお忘れください♡」

 

「じゅるる、ちゅぱっ♡ そうよバルサ様、あんな魅力の欠片もない男。あんなのに惑わされてた数分前までの自分を呪ってやりたいわ」

 

「んくっ、んふ、ぷはっ♡ 本当です、バルサ様に救ってもらわなかったら私たち、あんな最低で下劣な人の妻にされてしまうところでした」

 

 先刻、見事冬夜の仲間であった三人全員をアーティファクトの力によって催眠にかけたバルサは、その力を使って彼女たちの中にある冬夜への好感度をマイナスに、そして自分への好感度を本来冬夜に向けていた好感度と同じ、いやその三倍に設定したのだ。

 

 その結果、三人の少女はあまりにチョロくバルサに媚び諂うオナホ女と化し、かつてキャアキャアと持ち上げていた冬夜をゴミのように唾棄するようになり、彼を罵倒する言葉を平然と吐くようなバルサのヒロインに変えられたのだ。

 

「まあ、あたしがバルサ様と出会うきっかけを作ってくれたことには……感謝してあげてもいいかもね、ふふ。ん、ちゅう♡」

 

 本来なら、冬夜と結婚して彼の三人目の婚約者となり、彼との間にエルナという娘を儲けるはずだったエルゼ。

 彼女は今では冬夜のことを、自分の運命の人であるバルサに出会うための踏み台、当て馬としか思っていないのだ。

 それを証明するように、エルゼはバルサの固く勃起した、自分より四回りは年上だろう男の肉棒に心からの愛情を込めたキスを送る。

 

「お姉ちゃんの言う通りです。バルサ様と比べたら、あんな人……ふふ、ごめんなさい。バルサ様と比べる価値もありませんね。バルサ様の方が何十倍もかっこよくて、素敵で、優しくて、男らしいチンポの持ち主ですもの。ちゅっ♡」

 

 正史では誰よりも冬夜を慕い、彼に真っ先にキスをし、二人目の婚約者としてリンネという愛娘を出産するはずだったリンゼ。

 そんな彼女は今では誰よりも冬夜を卑下し、バルサを持ち上げる言葉を進んで口にするバルサのメインヒロインの一人となった。

 人見知りで、恥ずかしがり屋だった彼女が当然のようにチンポと口にして、その亀頭に口付ける姿が、もう彼女は以前の彼女ではないとわからせる。

 

「バルサ殿は世界一の男でござる。主に相応しい風格と威厳を持った、拙者が仕えたいと心から思った初めての殿方♡ 間違ってもあんな卑怯で陰湿な、自分の力じゃ何も出来ないような惰弱な輩を気にかける必要はないです。バルサ殿の完璧な器が、汚れてしまうでござるよ。んむっ♡」

 

 正しい未来において、冬夜の四人目の婚約者となり、望月 八重を名乗って八雲なる娘子をその腹に宿すことになるはずだった八重。

 だがそんな未来は完全に焼却され、彼女は一生涯を理想の君主と仰ぐバルサの下で、彼の剣として雌妻として、冬夜なんて塵芥の価値もない少年の存在を記憶から消して生きていくのだ。

 その忠誠を示すように、八重はバルサの唇へと愛した者としかしないと誓った接吻を自分から捧げている。

 

 もしバルサがアーティファクトを手に入れていなければ、もしバルサを見つけた時に深追いせずに追いかけなければ、もし八重が転ばなければ。どれか一つでも違っていれば、彼女たちは今頃恋慕う少年の元へ帰り、街で買ったプレゼントを渡して幸せに笑っていただろう。

 

 だがそんな未来はもう訪れない。積み重なった偶然と不幸が、奇跡のような確率で冬夜の都合の良い世界を打ち砕いてしまったのだ。

 

「ぐふふ、実に良い気分だ。よしお前たち、服を脱いで儂の目を楽しませろ!」

「はい……バルサ様(殿)♡」

 

 バルサからの命令にすぐに従う三人の乙女たち。彼女らはベッドから降りると、男の前で身につける服を一枚、また一枚と脱ぎ捨て始めた。

 冬夜にさえまだ見せたことがない白肌を、自分たちで率先して晒していくのだ。エルゼのスカートから覗いてた引き締まった太ももを、リンゼの細くしなやかなウエストを、八重のサラシに隠されていた実は冬夜に好意を寄せる女性の中で誰よりも大きな乳房を。

 

 地面に彼女たちが来ていた衣服が、上着、シャツ、袴、スカート、着物と落ちていき、最後に積み重なった衣類の上にはらりと青と緑、白の下着が降りた時、三人の少女は一糸纏わぬ裸体をバルサの前に晒したのだ。

 

 パチパチパチ

 

 そのあまりの美しさ、少女ながらすでに魅力的な女性の輪郭が出来上がってきている彼女たちのスタイルに、バルサは上機嫌に拍手を打った。それは彼女たちの見目への賞賛であり、よく自分に捧げるまでその身を育て上げたという身勝手な礼讃でもあった。

 

「素晴らしい体付きだ。服の上からでもなかなか味わいがありそうだと思っていたが……ううむ、なかなかどうして」

 

「ひゃっ……!」

 

 伸ばされたバルサの手が、エルゼの控えめな胸の中心でぷっくり膨れる小豆を摘みあげる。まだ育ち盛りで、これから大きくなるであろう彼女の胸。それをこれから育て、自分好みの大きさに熟成させる権利が今のバルサにはある。

 

「ん……あっ♡ バルサ様、そんなにコリコリされると、あたしっ……んッ!」

 

 体を直立させていたエルゼの体がプルプルと震える。それは間違いなく彼女が胸への愛撫で感じている証拠。乳首を触られるという未知の刺激を、彼女の脳は早くも快楽として認識しているのだ。

 

「ふむ、姉の方は胸が弱点か」

 

「バルサ様、お姉ちゃんじゃなくて私も!」

 

「バルサ殿! 僭越ながら拙者にも、その、お情けを……!」

 

 エルゼの予想外の反応に楽しんでいたバルサへと、リンゼと八重の二人が自分も触ってくださいと物申す。隣で聞いたこともないような艶声を発する彼女の姿に、二人のピンク色に染まった思考はもう我慢が効かなくなっていた。

 

「いいだろう。これからいただく雌の体を比べるのは、支配者の楽しみだからな」

 

「あっ……♡」

 

「くっ、んんっ♡」

 

 ぎゅっと左手でエルゼのより少し膨らみがあるリンゼの胸の乳首を摘み、むにゅっと15歳にしては明らかに桁違いの大きさを持つ八重の巨乳を右手で鷲掴みにする。

 貧乳と巨乳。それぞれ異なる魅力を持った胸の形を同時に堪能すると言う男の夢。しかもどちらも娼婦や場末の売春婦ではなく、実力と才能を持った美少女冒険者なのだ。

 

 バルサ伯爵であった頃でさえ抱けないような、金で男に靡かない強い信念と意志を併せ持った娘たち。それを、催眠の力によって自分に好意を抱かせて自分から体を差し出させているという興奮。

 

「んあっ……あっ、あん♡ バルサ様の手、力強くて、好き……です♡」

 

「はぁ♡ これが、真なる支配者の手使い♡ さすがでござる、あひっ♡ か、感服、いたしました♡」

 

 胸を揉み込む力が次第に強くなる。それに釣られるように二人の雌の艶声とバルサを褒め称える声が大きくなる。強く握られた影響でリンゼの乳首は赤く染まり、八重の胸にいたっては形が変わるほど捏ねくり回されているのに、二人はそこから確かに快楽を感じているのだ。

 

 ここでネタバレをしてしまうと、バルサの持つアーティファクトには催眠の力以外にも、催眠にかけられた相手の感度を敏感にしてしまう効果が含まれている。

 これは対象の脳のニューロンやインパルスに干渉する使用上のちょっとした副作用であり、製作者も意図していなかった物なのだが、それがバルサの欲望を満たす上でこれ以上となく有効に働いた。

 

「んんっ、あっ、あいっ、バルサ様、わたし……わたし、イっちゃう……! 乳首弄られただけで、イッーーーー!!」

 

「バルサ殿……! 拙者、せっしゃは、んんっ! バルサ殿の乳揉みの、あまりの巧みさに、ああっ、はしたなく潮を吹いてしまうでこざる! あっ、あクぅぅッーーーー!!」

 

 ぷしゅ、ぷしゅしゅッ

 

 二人の股から絶頂を証明する淫液が、彼女たちの脱いだ衣服に降り注ぐ。それはまるで過去の彼女たちの決別のようで、冬夜に恋していた頃の自分たちは潮を吹きかけられて汚されるのがお似合いだと言っているようでもあった。

 

「おやおや、ちょっとした余興のつもりがずいぶんと興奮したようだな。ふん、下民の娘はどれも娼婦のように淫乱だと言うことか」

 

 人生初めての絶頂に腰をくだけて地面に座り込んでしまったリンゼと八重を見て、バルサが吐き捨てるように嘲笑の言葉を投げる。

 それはアーティファクトの効能を知らないが故だが、たとえ知っていたとしても彼は同じような言葉を吐いただろう。なぜならバルサは公爵の頃からの根っからの差別主義者。

 

 彼が差別するのは何も獣人だけではない。貴族ではない市井の市民全て。そして男の付属品だと見做している女全てだ。

 それは例え、王女や公爵令嬢であろうと変わらない。彼は女全てを常に見下していたし、エルゼたち市民層の少女など皆売女の腹から生まれてきたとまで思っているのだから。

 

 それならそんな売女に興奮しているバルサは何様だとなるが、彼はそこまで深く考えてエルゼたちを見下していない。どこまでも浅い価値観で生きているのだ。

 

「ふん、二人がこの調子のようなら。おいお前……ええと……まあいい。感謝しろ、お前の穴を最初に使ってやる」

 

「!! あ、ありがとうバルサ様!」

 

 エルゼの名前を呼ぼうとし、しかしそもそも三人の名前を知らないことに今更気づいたバルサ。だがオナホに名前など必要ないと開き直った彼からの雑な指名に、エルゼは歓喜の声を上げて返事をした。

 あまりに道化な彼女たちの姿は実に滑稽で、この光景を見ている誰かがいればあまりの吐き気に嘔吐するか、「は?」と怒りの声を漏らすことだろう。

 

 だが当のエルゼはそんな扱いなど欠片も気にせず、ベッドに再び上がるとバルサの前で四つん這いとなった態勢で尻を大きく上げた。

 何も隠す物がないエルゼの美尻は、毛の一つも生えていない彼女の銀髪のような綺麗な雪景色が広がっている。冒険者とは思えない傷跡も打撲痕もない尻肌。その中央の割れ目から見える秘部はぴっちりと閉じられ、まだ男の挿入を許したことがない処女穴であることを教えている。

 

 そう、エルゼがまだ処女であることを、彼女を四つん這いにして、まじまじとその膣を見たことでバルサは初めて知ったのだ。

 

「なっ!? お、お前、生娘だったのか!?」

 

「? え……そ、そうですけど。あたしがバルサ様以外に初めてを捧げるわけないですもの」

 

 処女は結婚する人にあげる物。そんな価値観で生きてきたエルゼにとって、バルサの発言は何を言っているのかわからなかった。彼女はセックス=子作りであり、子供を作るならそれは旦那様とするものだと思っているからだ。

 ある意味貞操観念が強いタイプの女性であるエルゼにとってバルサに処女を捧げるのは、彼を夫になる相手と心底認めている証拠。彼女の恋心が冬夜に対して一ミクロンも残っていない証左だ。

 

 だがバルサにとっては違う。彼はてっきり、あの出会い頭にいきなり人にスリップなんて聞いたこともない魔法を使ってくるサイコパス小僧は、この見目麗しい三人の少女をすでに抱いていると思っていたのだ。

 何せこれほどの美貌と、明らかに好意を寄せているとわかる行動を取られ、しかもそれが四六時中一緒にいるパーティを組んだ冒険者という立場。

 どんな馬鹿でも気づく彼女たちの好意にまさか気付かず、それどころかずっと彼女たちのアタックを袖にしていたというのか!?

 

 バルサの中で冬夜という憎らしい顔をした復讐相手への評価に、ホモ野郎という称号が追加された瞬間であった。

 

「そうか……いや、だがむしろこれは好都合。お前が処女ということは、あの二人もそうなのであろう?」

 

「えっ? リンゼと八重のこと? 八重はわからないけど、リンゼは処女のはずよ。あたしと一緒で、夫になる人以外に捧げる気なんてないんだから」

 

 ようやく絶頂の余韻から帰ってきて、バルサとエルゼの二人を羨ましそうに見ていたリンゼたちが、自分たちの話題が上がったことで慌てたように答える。

 

「は、はい! 私もその、処女です! バルサ様に捧げるために今まで守ってきました!」

 

「拙者ももちろん生娘でござる! この女陰は、拙者が子供を産みたいと願った殿方にしか捧げないでござるからな!」

 

 熱烈に自分が処女であること、そしてそれを捧げるのはバルサ相手しかいないことを熱弁する二人に、ついにバルサはその胸に宿った優越感と可笑しさに笑わずにはいられなかった。

 

「くくく、くはは、くははははッ!! 素晴らしい!! 一度は神に見放されたと思ったが、どうやら儂にも運が巡ってきたようだ!」

 

 復讐相手の少年を好いていたうら若い三人の美少女が全員処女であった事実。そして彼女たちの初めてを全て自分が奪うことで少年から完全に寝取り、自分の女とする愉悦。バルサの脳はその快感に弾けた。

 

 どこまでも高まる興奮に無敵の全能感さえ覚え、今ならあの憎らしい小僧を倒せるとさえ思っていた。もちろんそんなこと不可能だが。

 

「気が変わった! 全員儂の前で四つん這いになれ! その処女の尻を眺めながら順番に散らしてやるわ!」

 

「は、はい!」

 

 バルサの命令を聞いたリンゼと八重が慌ててエルゼの両隣に、それぞれ四つん這いとなって濡れそぼった秘所を主人たる男へと向ける。

 リンゼ、エルゼ、八重の順に並べられた一切の汚れのない純白の美尻は、それだけで男の射精を促すほどの魅力に溢れていた。

 

 そしてそれを正面から見せられたバルサは、年甲斐もなくその剛直を発情させ、すでに枯れたと思っていた精子を金玉から生成し始めていく。

 

「さあ、最初に挿入れて欲しいのは誰だ? 一番儂を興奮させた雌に、その権利をくれてやろう」

 

 ビクリッと三人の肩と尻が、バルサの目から見てもわかるほど大きく跳ね上がった。それが期待と喜び、そして他の雌に負けたくないという競争心を刺激されての反応なのは明白だ。

 

「あ、あたし! 私にバルサ様のオチンポください! そのオチンポであたしの処女膜突き破ってください!」

 

「いーえ、私にお願いします! バルサ様のチンポを一番気持ちよくできるのは私のマンコです!」

 

「拙者の膣はバルサ様の怒張に最も相応しい形をしているでござる! ほら、見てくだされ拙者の女陰を!!」

 

 エルゼが、リンゼが、八重が、堰を切ったように尻を振り、平時の彼女たちが絶対に言わないような卑猥な単語と、男の情欲を刺激する媚び声を響かせて懇願する。

 左右に、上下に、時に円を書くように揺れる彼女たちの尻はまるで誘蛾灯のようにバルサを釘付けにする。今まで抱いたどんな女の裸体よりも魅惑的な光景は、バルサの雄を復活させて獣に戻すには十分すぎた。

 

「バルサ様、あたしの処女はこの日のために、バルサ様に貫かれるのを待ってたの! だから----んほぉぉぉ!!♡♡」

 

 最初にその処女を散らされたのは、三人の中央にいたエルゼであった。そこに深い意味はない。ただたまたま真ん中で突っ込みやすい位置にいた。先ほどバルサが言った要求なんて全く関係ない理由で、エルゼは一番に処女喪失を貰うことが出来たのだ。

 

「ふんっ、ふんっ! どうだ、小娘! 本当の男の味は!!」

 

「お゛っ、お゛っ……き、ぎもぢイイですぅ! あひぃ、あ゛ぁ! あたじのマンコ、バルサ様のオチンポと繋がって、んひぃぃ! これが、セックス♡ あたしとバルサ様の愛の睦み合い、んほぉおぉ----♡♡!!」

 

 下半身を引き裂かれるような激しい突き入れ。まだ碌な前戯も慣らしもされていないエルゼの膣穴を、無理やりこじ開けて挿入されたバルサの肉棒は彼女の処女膜から漏れた血と、突く度に溢れてくる愛液を潤滑油に強引にピストン運動で広げていく。

 

 普通なら激痛で失神しそうなものだが、そこはアーティファクトによって齎された感度の敏感化の影響で、エルゼの中では与えられる痛みより膣襞を肉棒によって擦り上げる快感の方が僅差で上回っているのだ。

 

「んひぃ、これすごいぃイィ! だめ、あたしもうイッちゃう。お、お、おっ……処女喪失アクメ決めるぅ、人生最初の絶頂、バルサ様の肉棒締め付けてイクッ、イキます! あ゛っ、あ゛あ゛ああぁぁぁぁ----ッ!!!♡♡」

 

 バチバチと点滅する視界の中、エルゼは初めての絶頂を肉棒に膣奥まで突き入れられながら決めた。それはあまりに刺激が強く、この先彼女を膣イキ中毒者という、挿入されるだけで絶頂する淫乱女に変えてしまうほどの極楽を刻み込んでしまった。

 

「お゛、お゛お……ふおおっ!?」

 

 だが初めての本気アクメの余韻に浸かる暇などエルゼにはなかった。なぜなら彼女の主人たるバルサはまだイッていないのだ。たかがオナホがイッた程度で彼が腰振りを止める理由などありはしない。

 

「ああいいぞ! 処女とは思えない締まり。イッてなお締め付けを忘れないオナホとしての立場をわきまえた穴。一番目に選んで正解だったな」

 

「おほ♡ んひっ♡ こ、光栄ですぅ……ありがとうございます、バルサ様ぁ♡」

 

 顔面を溢れる快楽でだらしのないアヘ顔に変え、冒険によって培った体力をバルサが満足するセックスに耐えるために使われながら、それでもエルゼは心からの感謝と愛をバルサに伝える。

 

 自分のような戦うしか脳のなかった女を、悪い男に騙されていた自分を助けてくれた彼に。男性器にキスをし、胸を触られ、恥ずかしい所を全部見せて、こうして処女まで奪っていただいて、こんなのただでさえ好きだった気持ちがさらに大好きにならないわけがない。

 整合性の一切取れていない思考、無理やりバルサへの好感度を上げるために脳を汚染されているとしか思えないこれこそアーティファクトの力。

 

 厳密には冬夜に向ける好感度の力だ。

 これまたバルサは知らないことだが、彼が冬夜への憎々しさから催眠に用いた、冬夜に元々抱いていた好感度を自分に三倍にして向けろの、『冬夜に元々抱いていた好感度』の部分が図らずも彼女たちに与えた催眠の効果を絶対な物にしていた。

 

 なぜならこの世界において、冬夜のヒロインたる彼女たちの好感度は彼が何をしても、いや何もしなくても常に上昇してしまうようになっているのだ。そんな馬鹿なと思うが、彼と数日一緒にいるだけでヒロインたちの好感度は冬夜と結婚したいレベルにまで跳ね上がり、キスをすれば初対面でも即好感度マックスとなる。

 そんな彼女たちの冬夜に対する超チョロイン好感度をそっくりそのままバルサに対して抱くようにすればどうなるか?

 

 その答えがこれ。どんな行いをしても彼女たちの中でそれは好感度が上がる行動となり、彼女たちの人間性に都合よく嵌まる捉え方をするように調整しながら、生涯死ぬまで好感度アップし続ける。

 

 それは例え、冬夜が今さら現れても決して変えられない。なぜなら彼女たちはもう冬夜のメインヒロインではなく、バルサのメインヒロインとして世界に認知されてしまったからだ。

 

 冬夜が何をしてもヒロインたちから称賛されたように、バルサのメインヒロインとなった彼女たちはこれから何があってもバルサを持ち上げ、肯定し、無限に好感度を上げ続ける都合の良い女(オナホ)となったのだ。

 

「あぁバルサ様♡ お姉ちゃんだけじゃなく、私にもバルサ様のください♡」

 

「バルサ殿♡ どうか、戯れでもよいので、拙者の女陰を慰めてほしいでごさる♡」

 

「ふん、うるさい雌じゃな! ほれ!」

 

「んひぃぃ!!♡♡」

 

 リンゼ(オナホ2号)と八重(オナホ3号)の二人が雑に割れ目に挿入されたバルサの指先でよがり狂う。決して上手いとは言えないその手マンに、二人は絶え間ない快楽を感じ、自分たちの求めに応じてくれたバルサへの好感度をまた高めていく。

 すでに彼女たち三人共、一般的な人間が他者に抱く恋愛感情の限界をゆうに越しているのだが、それでも上がり続けるその好意はバルサへの絶対的な忠誠心となって彼女たちの魂へと根付いていく。

 それは深く、強く、たとえ死んで魂だけとなっても消えないバルサへの愛情となって彼女たちを彼に縛り付け続けるだろう。

 彼女たちは遠くない未来、想いだけで時を越えたり、死を超越したり、世界を塗り替えるような感情まで行き着くかもしれない。

 

「くぅ、もう限界かっ! 出すぞ、しっかりとその子宮で受け止めろ!」

 

「はいっ! 出してください! あたしの子宮、バルサ様の愛で満たして!!」

 

 びゅるるるるるる!!

 

 解き放たれた白濁液は、すでに六十を越えた年齢の男から放たれた物とは思えないほどドロドロで、濃い子種の大群がまだ十四歳の少女の子宮を侵食し、そこをプールに泳ぎ始める。

 

「お……おっ……ほ……♡」

 

 下腹部から感じる熱い男の精の感覚に、エルゼは心満たされた者のみが浮かべられる至福の表情を見せて笑う。自分が今、心身共にバルサの物になったのだという幸福な事実に、言葉にならない感動を抱きながら身を震わせているのだった。

 

 

100話達成記念で見たい陵辱系の後日談はどれ?

  • オクトパストラベラー
  • 月が導く異世界道中
  • 龍が如く
  • イリスのアトリエ
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • 異世界はスマートフォンと共に。
  • 銀魂
  • 仮面ライダーシリーズ
  • デビルメイクライ
  • ペルソナシリーズ
  • 聖女の魔力は万能です
  • Fate/Samurai Remnant
  • 百錬の覇王と聖約の戦乙女
  • SAO
  • 名探偵コナン
  • ハズレ枠の状態異常スキル
  • 魔法科高校の劣等生
  • ハリー・ポッター
  • 悪役令嬢レベル99
  • 忍の一時
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