※この作品はR-18です。

マイナーキャラ妄想短編集   作:ニンニク嫌い

72 / 164

 前作イリスのアトリエ(ビオラ)の続き。
 ビオラを妻にし、その毒牙をリイタにまで伸ばしたおじさん。そんなカボックの町にようやく原作主人公、クレインが訪れる。

 注意! 原作主人公が可哀想な目に合います。そういうのが苦手な方はブラウザバックをお願いします。


イリスのアトリエ(ビオラ、リイタ)

 

 

「平気?怪我してない?」

「いや、大丈夫」

 

 こちらを心配して駆け寄ってきた少女に、問題ないことを告げる。あまり対人関係に慣れていないから、少しぶっきらぼうな言い回しになってしまったけど、向こうのほうはあまり気にしたような素振りはないので安心した。

 

 クレイン・キースリンクと母さんから名付けられた俺は、たった一人の肉親であった母さんが亡くなった後、錬金術師としての腕を磨くため相棒のマナと共に当てのない旅に出ていた。

 

 そんな道中で、突然現れた鳥型の魔物『アードラ』に襲われてピンチになっていたところを目前の少女に救われたのだ。

 彼女はかぎ爪の武器を使った見事な立ち回りでアードラを翻弄、自分が援護の攻撃を放った隙を突いてアードラの羽に鋭い傷を与えて撃退に成功したのだ。

 

 命の恩人、とまでは自分も切り札があった手前言わないが、それでも助けられたことが事実のため感謝の言葉を伝えようとしたら、いつのまにか少女が顔を至近距離にまで近づけていた。

 

「見ない顔だね。旅の人?」

 

 慌てて距離を取る自分とは対照的に、彼女はマイペースに質問してくる。だが自分はとてもではないがそんな平常心でいられる自信がなかった。

 理由は元々対人関係が苦手なのと、彼女の服装にあった。

 

 戦闘中もずっと気になっていて戦いに集中できなかった原因でもあるのだが、彼女の服装は端的に言って、かなり露出が激しい衣装なのだ。

 

 上半身は胸周りだけを覆うような水着のように布面積の少ない服で、胸から下の肌は全て露出している。両腕には下が透けて見える白い袖部分が身につけられているが、透け具合を見るとなぜ付けているのか不明なほど薄い。

 そして一番の問題は下半身の部分。スカートを履いているのだが、そのスカートも袖の部分の生地と同じなのか非常に薄い。生地の隙間から彼女の健康的な太もも、そしてその下のかなり際どい黒の下着が見えてしまっているのだ。

 

 長いこと母親と二人きりで人との接触を避けて一緒に暮らしてきたので、最近のファッションに聡いとは言えないためこれが普通なのかどうかもわからないので指摘がしづらい。

 何より、彼女自身が当たり前のようにそれを着こなしているのも口にするのが躊躇われる理由だ。

 

「あ、ああ」

 

 できるだけその透けて見える白い肌や黒い下着を目にしないように、恥ずかしさでしどろもどろになりながら返事をする。口にしてから狼狽すぎだろと思うが、後の祭りだ。

 

「ふぅん。でもさ、弱いなら一人旅なんてやめとけば?」

「なっ!?」

 

 だが俺が感じていた気恥ずかしさも何もかも、彼女の放った男として聞き捨てならない一言で霧散した。あまりにも直球すぎる言い方に、思わず反論しようとするが相手が恩人であることを思い、すぐに堪える。

 

 確かにさっきの戦闘での自分はお世辞にも強いと言える戦いをしていなかった。

 それもこれも、自分が錬金術を使うための源素が尽きていたことと、彼女の破廉恥すぎる格好のせいなのだが、どちらも言ったところで負け惜しみにしかならないだろう。

 

「負けず嫌いなのもいいけど。ちょっとカッコ悪いよ? うちの夫を見習ってほしいよ」

「………………えっ? 夫?」

 

 彼女のずけずけ物を言う態度に思わずスルーしてしまいそうになったが、聞き捨てならない単語が飛び出していなかったか?

 いやまさか、こんな自分と同い年ぐらいの女の子がそんな……。

 

「うんそうよ。あたし、こう見えても人妻なんだよ」

「ええっ!!?」

 

 あまりにも驚きの事実に、正直アードラに強襲された時以上にびっくりした。まさか、同い年だと思った子がすでに結婚しているなんて。いや、それとも見た目は同じくらいでも実は年は結構離れているとか?

 

「えっと、失礼ですけど年は?」

「うわ、本当に失礼な質問だね。まあ、いいけど。16歳だよ」

「年下!?」

 

 やはり見た目通りの年齢で、しかも俺の一歳下。年下に生意気な口を聞かれていたという事実も忘れるほどに、自分より若い子がすでに結婚しているという事実は衝撃的だった。

 

「おっとごめん、夫が街で待ってるから。あたし、もう行くね。この先にカボックって街があるの。よかったら一緒に行こっか?」

 

 君、弱いんだから。そんな余計な一言を添えてくる彼女だが、今の俺は久しぶりの対人コミュニケーションで知ったカルチャーショックから立ち直れていなかった。

 世界は広いことは知っていたが、こんな世界もあるんだな。

 

 結局、放心していた俺は彼女の申し出を心ここに在らず状態で承諾したらしく、そのまま彼女に連れられて街カボックへ、そしてなぜか成り行きで彼女の夫が経営する店に連れて行かれることになった。

 

 

「ただいま! 帰ったよ、旦那様!」

「うるさい。旦那様はおでかけ中よ、リイタ。お客さんに迷惑だからそのデカい声しか出せない口を閉じておいて」

 

 リイタと名乗った少女に連れられて店にると、中にいた少女から先ほどのリイタに負けず劣らずの棘のある言葉が飛んできた。

 呆気に取られた俺の前で、その言葉を浴びせられたリイタが腕を振り上げてカウンター先にいる少女へと飛びかからんばかりの勢いで挑みかかった。

 

「なんですってビオラ! 大体今はまだ開店前でしょうが! お客さんなんていないでしょ!」

「あらごめんなさい。あなたみたいな単細胞でも店が開いている時間とそうでない時間がわかるなんて気づかなかったわ」

「わかるに決まってるでしょ! あたしはあんたみたいな引きこもりと違って、健康的に動き回ってるからね、頭の回転の早さが違うのよ!」

「呆れた。動いてれば頭が良くなると思ってるの? そういうのなんて言うか知ってる? 筋肉バカだそうよ」

 

 唐突に目の前で始まった言い争いに、正直どうすればいいか分からずとりあえず巻き込まれないように店の隅へと移動しておく。

 見た感じしばらく収まりそうにないので、先にお店の品揃えでも見ておこうかなと二人の喧嘩の間に入らないように周りを見てみる。

 

 だが置いてある周りの品物を見た自分はその見たこともないヘンテコなアイテムに首を傾げることになった。

 

 それはピンクの丸い物体だったり、小さな突起がいくつもある長い棒のような物だったり、とにかく使い方もよくわからない物が並べられていた。

 いくつか自分でもわかったのは、犯罪者などを拘束する時に使う口枷みたいな物に球体が付いているのや、赤い蝋燭だったりだが、なぜ一緒に置かれているのかがわからない。何か自分も知らない所で共通点があったりするのだろうか?

 

「ん? そっちの彼は誰。 知り合い?」

「あっ、忘れてた!」

 

 頭を悩ませていると、ようやく向こうの喧嘩が落ち着いたのかカウンター先にいた子がこちらに気づいてリイタに質問していた。と言うか忘れていたってどう言うことだよ。

 

「えっと、彼はクレインくん。森でアードラに襲われていた所を助けてあげたの。で、弱い彼をカボックまで護衛してきたってわけ」

「そうなの。でもリイタ、人助けはいいけどあまり旦那様以外の男の人と二人っきりになるのは感心しないわね」

「う、それは……確かにあたしが軽率だったわ。旦那様にあとで謝っておかなきゃ」

 

 リイタが自分のことを手短に説明してくれた(弱いは余計だが)のだが、カウンターの少女の言葉にあからさまに落ち込んでしまう。先ほどまでの元気溌剌した様子とは真逆の、申し訳なさそうな姿は彼女の旦那様への想いから来ていることが自分にもなんとなくわかった。

 確かに、あまりここに来るまで気にしていなかったが、夫のいる女性と二人きりで森を案内してもらうのは確かにその夫の身からすれば良い気はしないかもしれない。だとすれば、ここは彼女に助けられた側として庇ってやらなくてはならない。

 

「すいません、街への案内は俺からリイタさんに頼んだんです。だから、彼女の旦那さんにはどうか許してもらうよう言ってくれませんか?」

「えっ? クレインくん!?」

 

 俺の嘘に、リイタが驚いたようにこっちへと振り向く。その隣ではあからさまに疑わしそうな表情の少女がこっちを観察するように見ていた。流石に、さっきのリイタの説明の後じゃ嘘ってバレてしまうか。

 

「はぁ、そう言うことにしといてあげる。旦那様には自分から説明しなさい」

「ありがとう、ビオラ!」

 

 だが少女、どうやらビオラと言うらしいはため息を吐くとこちらの嘘を認めてくれたらしい。喜んで抱きつくリイタを引き離そうと押し返している彼女に思わず笑ってしまう。先ほどはあんなに仲悪そうだったのに、今は一転して腐れ縁の友人同士のようだ。

 

 だがもつれ合う二人の姿を見ていて、ここでようやくビオラの、リイタに隠れていて見えなかった彼女の服装が目に入ってしまった。

 彼女の服装もまた、リイタに負けず劣らず布面積の少ない、というか服として違和感しかない見た目をしていた。

 

 彼女の上半身はリイタと同じく胸だけを隠す水着のようなトップス。しかもそれを留めているのは首元に付けられた首輪のような物から伸びる黒いゴムひもだけらしく、後ろから見るとまるで上半身裸のような状態で、彼女のトップスは前面の胸周りだけしか覆っていなのだ。

 そして下半身は股間部分を隠す前面と後面にある二つの前垂れだけで、それもまた材質からか近づけばその裏の際どい黒色の下着が丸見えである。

 

 クレインは知らないが、もしこの服装を見る者が見れば、中東の踊り子の服みたいという感想を抱くだろう。最も本物のそれより、より露出が激しくなっているが。

 

 まさかリイタの知り合いもあんな露出度の高い格好をしているなんて!

 ここに来るまでの街の人々の服装から、やはりリイタの服装こそが異常であることはわかっていた。街行く人は皆自分と同じように普通の衣服を着ていたし、何より皆リイタを見た時に目を逸らすなど露骨に反応していたからだ。

 

 そのためあれはリイタ特有の格好だと納得していたのだが、ここに来て更なる痴女服の少女の登場は、俺には刺激が強すぎる。

 

「ちょっと、あまりジロジロ見ないでくれる? わたしは夫一筋なんだから」

「あ、ご、ごめん!」

 

 あまりの過激な服に視線が露骨に奪われていたのだろう、リイタを引き離したビオラが明らかに不機嫌そうな声色で言ってきた。

 思わず謝罪するが正直そんな格好している方にも問題がある気が……って待て。またなんか聞き捨てならない言葉が……。

 

「夫……てことは君も?」

「ええ、そうよ。リイタから聞いてないの? わたしは旦那様の第一婦人よ」

「あたしとビオラの夫は同じ人なんだよ。あたしは第二婦人なの」

「なっ、えええええ!!!?」

 

 正直、リイタの既婚者宣言以上に今日驚くことはないと思っていただけに、まさかのビオラも既婚者!しかも二人の夫が同じ、つまり重婚関係というのだからもう頭がパンクしそうだ。

 

 いや、もちろんそう言う文化があることは知っている。母さんからも一人の男に複数の女性が、その逆も成立していた家族を見たことがあるという話を聞いてはいた。だがこうして目の当たりにして、しかもそれが自分より年下の少女たちで成り立っているのだ。

 

 思わず世界は、広いなー。と現実逃避気味になってしまうのも仕方ないだろう。

 

「ちなみに、わたし今妊娠してるから」

「へぇー。…………ぬぇええ!?」

 

 なんか気軽にさらなる爆弾がビオラから投げられた。カウンターから出てきた彼女のお腹は、確かに少し膨らんでいて妊婦と言われれば納得してしまう。

 だがまさか結婚だけでなく、まだ生まれてないとは言え子供までいるなんて……世界は俺の思っていた何十倍も広かったらしい。

 

「おーい、帰ったぞ」

 

度重なる衝撃のカミングアウトに固まっていた俺の後ろから、ドアの開く音と共に低い男の声が響いた。

 

「旦那様、おかえりなさい!」

「おかえり、旦那様!!」

 

 俺の前に立っていた二人が、満面の笑みを浮かべて俺の後ろに声をかけることから、今帰ってきたのが彼女たちの夫なのだろう。

 一体どんな男なのか、この時俺は二人が、少なくともリイタが年下だと聞いたことから内心で夫である男も自分と同じくらいの少年だと勝手に思い込んでしまっていた。

 

 だからこそ、振り返ってまず最初に目に入った50代ぐらいのおじさんを見た時、彼が彼女たちの夫だと判断することを脳が拒絶したのだ。

 

「…………えっ?」

 

「ん?なぜ開店前の私と妻たちの愛の巣に、知らない男が入り込んでいるんだね?」

「旦那様、これはリイタの連れてきた男です」

「ちょっ、ビオラ!? その言い方じゃ語弊があるでしょ! 違うの旦那様、彼は街の外の森でアードラに襲われてて……」

 

 再び思考がフリーズしてしまった俺を置いて、お世辞にもイケメンともダンディとも形容できない、どちらかと言うと小狡そうという表現が似合いそうな見た目のおじさんの両腕にリイタとビオラの二人が抱きついていく。

 先ほどの仲良さはどこへやら、ビオラがさっそく明らかに勘違いされそうな言葉でリイタにキラーパスを送っており、慌てふためくリイタが先ほど自分が言った嘘に沿った内容でおじさんに説明していた。

 

「ふーむ、つまり君は嫌がる私の妻に無理を言って、この街まで護衛を頼んだと言うことだね? 私の、妻に」

 

 そして説明が悪かったのか、何やらいつのまにかモンスターに襲われて恐怖した俺が嫌がるリイタに無理やり着いて来て、この店までやってきたみたいな話になっていた。

 リイタの説明は要所要所飛んでいたとは言え、明らかにあの男の中で何やら拡大解釈の混じった受け取られ方をしている。

 なんでそうなるんだよ、と助けを求めてリイタの方へと視線を向けるが彼女は夫の機嫌を取ろうと必死でこちらの視線に気づいていない。

 

「違うよ旦那様! あたしが愛してるのは旦那様だけだよ! 死んでも他の男なんて好きにならないし、あたしの全ては旦那様のためにあるんだから!」

「ああ、当然だリイタ。お前は私の妻だ。一生な」

「旦那様、確かにリイタの行動は旦那様の妻として不適切だけど、襲われていた旅人を助けて街まで連れて来たのは彼女のガルガゼットの評判を、引いては旦那様の名声を高めるわ。だから、それに免じて許してあげてほしいの」

 

 自分の妻が他の男と一緒にいたことが余程許せなかったのか、明らかに不機嫌な顔になった男に縋り付くように言葉を投げかけるリイタ。その姿はわずか数時間とは言え、知り合ってから見て来た彼女の人物像からは想像がつかないほど必死さと悲壮感が溢れていて、彼女が相当あの夫のことを愛していることが伝わってくる。

 一方隣のビオラも、そんなリイタに助け舟を出すように彼女の弁明に回っており、やっぱりあの二人はなんだかんだ言って仲良しなんだとわかる。

 

 これは自分もリイタの弁明に回るべきだと、助けられた恩を返すためだとこちらに明らかに敵意の籠った目を向ける旦那様へと説明する。

 非常に不本意だが、自分がリイタに無理やり護衛を頼んでこの店までしつこく着いてきたと言う嘘を事実として話さなければならないのは屈辱だったが……。

 

 そして十分後。

 

「そうかそうか、事情はわかったよ。そう言うことなら仕方ない。人助けはガルガゼットの務めだしな。リイタの夫として彼女の行いは鼻が高いよ」

「は、はは。わかってくれてよかったです」

 

 説明の末、ようやく納得してくれた男は先ほどまでの不機嫌さをなくして和かな笑みで応対してくれるようになった。少しその手のひら返しぶりに思う所がないでもないが、ここは胸に閉まっておくべきだろう。

 

「クレイン君は旅人みたいでね、この街は初めて来たらしいの。だからせっかくだし、旦那様の店に寄ってもらってお金を落としてもらおうかと」

「おい、それは聞いてないぞ」

 

 リイタが冗談めかして言うので思わずツッコミの言葉を挟んでしまう。誤解も解けて余裕が戻ってきたのだろう、その顔は悪戯気な笑顔を浮かべていて安心する。なぜだかわからないけど、彼女には笑顔でいてほしい気がするのだ。

 

「ハハ、それは嬉しいが……クレインくん、ここがどういう店かわかっているのかね?」

「……え? いえ、道具屋とか……ですか?」

 

 おじさんの言葉で思い出したが、そう言えば自分はこの店がどういう商品を売っているのか結局わからなかったのだ。

 丁度良いし、そこを教えてもらえれば、リイタに言われたからではないが何か旅に役立ちそうな物を買っていってもいいかもしれない。

 

「道具屋……。そうだな、間違ってはいない。最も、この店が売るのは大人の道具、だがな」

「大人の……? どう違うんですか?」

 

 道具屋に大人も子供もあるのだろうかと疑問を口にした瞬間、おじさんの口が三日月のように割れた。まるで悪どいことを思いついたかのような笑みに、思わず体が悪寒を感じて震えてしまう。

 

「そうだね……ここは実演を伴って説明してあげよう」

 

 おじさんの声の調子が明らかに変わった。粘りつくような、人の癪に障るような小馬鹿にしたような口調。

 

「時に、君は私の妻たちをどう思う?」

「えっ?」

 

 急におじさんが彼の両隣にいるリイタとビオラの肩に手を置いて抱きしめた。二人はそれに抵抗することもなく、当然のようにおじさんの胸に顔を当てるように寄り添う。

 夫婦なのだからこういう行為をするのは当然なのだろうが、いきなり目の前でされるとさすがに困惑してしまう。

 

「えっと、とっても可愛らしいと思います」

 

 これは本音だ。二人とも容姿はかなり高い方だと思うし、自分はあまり意識したことがないが体つきも少女にしてはとても女性的だと思う……って俺は何を考えているんだ!

 

「そうだろ、私の自慢の女だ。正直な君に免じて、特別に私自らこの店の商品の取り扱いを教えてやろう」

 

 おじさんの手が先ほど自分がわからなかったピンク色の球体を拾い上げる。そしてその隣に置かれていた四角い小さな物体も手に取り、こちらに見せてくる。

 

「これは、ローター。そしてこっちはこれを動かすためのリモコンと言ってね。女性に対して使う物なんだ。ビオラ!」

「はい、旦那様」

 

 手に持った商品の名前を紹介していたおじさんが、彼の隣に控えているビオラを呼ぶ。即座に答えた彼女は俺の近くへと近づいてくると、彼女自身の下半身を覆う前垂れに手をかけ----。

 

「な、ななな、何を!?」

 

 前垂れを持ち上げ、その下の黒の高級そうな下着を晒す。だがそれだけに留まらず、そのまま彼女は前垂れを掴む方の手とは逆の手で、その黒の下着を脱ぎ始めたのだ。

 突然始まったストリップに、俺は慌てて静止の言葉を投げかけようとするがその行為は彼女の主人であるおじさんによって止められた。

 

「どうした? 女の裸を見るのは初めてかね? それは尚更幸運だったね」

 

 嘲笑うような声でこちらに声をかけてくる男に反論する余裕もなく、目前で下半身を露出し更には上半身の下着さえも脱ぎ捨て、生まれたままの姿となった出会ったばかりの少女から目線を逸らそうと俺は必死だった。

 

「恥ずかしがらずにじっくりと見ると良い。どうせ今日しか見れないんだからな。ビオラ、さっそくこれを付けてお客様に使い方を教えてあげろ」

「ん、恥ずかしいけど旦那様の頼みなら……」

 

 手を目の前に突き出して見ないようにしようとするが、どうしても男としての本能なのかついチラチラと指の隙間から初めて見た母さん以外の異性の裸を見てしまう。

 

 彼女は先ほどおじさんが持っていたピンクの球体、ローターと言ったか、を3個受け取り自身の下半身、両胸の先端にそれぞれ付けて落ちないようにテープで固定していた。

 

「ローターはまずこうやって女性の乳首やクリトリスに付けて使うんだ。ああ、クリトリスがどこかわかるかね? ここだよ」

「んああっ!!♡」

 

 男の指がビオラの股下に突き込まれる。瞬間、聞いたこともないような女性の艶声が響いて体の体温が一気に羞恥とは違う熱で高まっていく。それも下半身の自分の逸物に熱が集まっていくような感覚。

 

「まだ興奮するのは早いよ、お客さん。ここからが商品の紹介だ」

 

 知らず知らずのうちに少女の痴態に目を奪われてあらい息を吐いていたようで、それを見たおじさんが小馬鹿にしたように見てくる。

 そして彼が手に持ったリモコンのボタンを押すと、ビオラの反応の変化は劇的だった。

 

「んぃぃぃッ!! あ゛ひっ、ローターが、あ゛っ、クリトリスにぃ、当たって、んんんーーーーっ!!」

 

ぷしゅっ、ぷしっーーーー

 

 年若い少女の毛一つ生えていない割れ目から愛液が飛び散る。人生で初めて見る女性のアクメ。

 知り合ったばかりの少女の蕩けきった表情と口からだらしなく垂れる唾、そして全身から発せられる蠱惑的な色気。

 目を背けないといけないのに、体はその思いを拒否するように動いてくれない。

 

「これは強弱を選べてね。今のはまだ6段階中の3だ。もちろん、これだけでも女をイかせるには十分だが……これを最大にすると」

 

「お゛っ……お゛お゛ぉああああ、んひぃイィィッ!! ♡♡ お、お、私の雑魚マンコの敏感なとこ、あ、あ、全部擦られっ、んひぃお!♡♡」

 

「このように、どんな女性も無様なオホ声を上げるようになる。ほらビオラ、商品の紹介なんだ、ちゃんと感想を聞かせてやりなさい」

 

「お、おほぉ……。はいィ、わかりました旦那様ぁ。んっ、この全自動マゾ雌調教石は、私の旦那様に調教していただいた敏感な乳首やオマンコを、んほォ♡ 気持ちいいところ全部を同時に刺激してくれる、イ、イクッ♡♡ どんな男でも雌を簡単に操作できる素晴らしい道具で、すぅぅぅーーーー!!」

 

 男の言葉に促されて必死に道具の使用感想を説明していたビオラが一際体を痙攣させる。背筋を反らし、再び割れ目から大量の愛液を迸らせ、それでも道具を褒めたたえることは決してやめないのは彼女が夫のことをそれほど愛してるからなのか。

 

「こ、これがあれば、んひぃ! あ、あなたみたいな、ど、童貞でも、女の子をイカせることが、できま、イクぅぅ……!!」

 

 今日初めて会った女性に童貞だと馬鹿にされたと言うのに、俺はそれに怒ることも忘れるくらいに、人妻であるビオラの淫らな姿に見入っていた。

 

「おすすめの、使い方は、んんっ、今みたいにに、女の子の乳首とクリトリスに、あっ、貼り付けたままにして、ベッドに一日放置したり、ンイイッ! んはぁ、町を歩かさせたりする、こと……♡ そうすれば、どんな雌も立場をわからされて、ふぅっ、私と旦那様みたいなラブラブな夫婦になれるわ♡♡」

 

 まるで実際にやった事があるかのような口ぶり。いや、あのビオラの雰囲気から実際にした事があるのだ。

 失礼だとは分かっていても、その光景を想像してしまい、俺は自分の下半身の先端から何か熱い物が溢れたような気がした。

 

「あ゛、あ゛ぁ、も、もうダメ、旦那様、私もう……!! あっ……ああ、あ゛あ゛ああイクぅぅぅぅぅウウウッッッ!!♡♡♡」

 

 ビオラさんが今までよりも大きな声を上げたと思ったら、彼女は全身をビクリッと海老反りに跳ね上げた。そして、彼女の突き出された股からぷしゅーーっと音を鳴らしながら、液体がほとばしった。

 それは地面を濡らしながら、俺の靴元まで飛んできて。靴についたビオラさんの水滴に、俺は汚いもののはずなのに、まるでとても素敵なものをかけてもらったかのような気分を感じてしまった。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 足腰に力が入らなくなったビオラさんがおじさんの胸元へと倒れる。それを心良く迎え入れたおじさんはよくやったと言うように彼女の頭を撫で、それを受けたビオラも幸せそうな顔で相手を見つめていた。

 

 ここだけを切り取れば素敵な夫婦のやり取りなのに、直前に見せられた光景が俺の心を強く揺さぶる。

 潤んだビオラの顔とその下で水溜りを形成する彼女の愛液が、先の常軌を逸した商品説明が現実にあったことだと俺に現実逃避を許さない。

 

「さて、これでローター……おっと全自動マゾ雌調教石だったか? すまないね、商品の名前は全部妻がつけるのだが、なにぶんセンスがイマイチでね」

 

「はぁはぁ……む、でも旦那様はこれでいいと言ってくれたじゃない。私たち雌の立場をわからせる良い名前だって」

 

 固まる俺を置いて、目の前の夫婦二人は驚くほど平然と異状な会話を続けていく。商品の名前なんて、今見せられた淫靡なデモンストレーションに比べればどうでもいいぐらいだ。

 

「あの……旦那様。ビオラだけじゃなくて、私も使ってください!」

 

 そこにさらに後ろの方でずっと健康的な太ももを擦り合わせていたリイタが甘えた声で割って入った。

 彼女の手には男の性器の形をしたピンク色の模型? のような物を握っており、同い年ぐらいの少女が本物ではないとは言えそんな物を触っている事実に、俺は自分でもわからない熱が再び下半身に集中するのを感じてしまう。

 

「ちょっとリイタ、あなたねぇーー」

「まあいいじゃないかビオラ。お客様に紹介する商品は多い方がいいからね」

 

 自分の欲望に従って旦那様に手間を取らせようとする第二婦人の姿にビオラが苦言を呈そうとするが、それを件の旦那様が遮る。

 彼はこっちの方を見て蔑むような目線を向けるとリイタの持つグロテスクな模型を受け取った。

 

「これはディルドと私は呼んでいてね。正式名称は……えーっと、なんだったかな?」

「雌犬躾棒旦那様verです、旦那様。それは旦那様の優秀なオチンポ様の大きさを忠実に再現して作りました」

 

 ビオラが恥ずかしげもなく、男の持つディルドの補足を行う。

 男性器の模型の大きさは俺のより大きくて、忠実に模したということはアレがあの男の人のサイズということになるのか。知りたくもなかった自分以外の男のアレの大きさに思わず顔がヒクつく。

 

「ほう、そうか。それはいい仕事をしたなビオラ。ではリイタ、そこで立ったままケツをこっちに向けて突き出せ。ああ、もちろん……お客様が見やすいように、な」

「はい、旦那様!!♡」

 

 だが俺の様子に見向きもしない男はリイタに命令すると、彼女はこちらに一度背を向けるとスカートを捲り、下半身を突き出すように前傾姿勢を取った。

 

「なっ、あっ……!?」

 

 一切の躊躇もなくそんな行動に出た彼女への驚きは、さらに彼女の身につけていた下着のあまりの特殊さへの衝撃に覆い被された。

 

 リイタがそのやんちゃで活発そうな見た目に似合わない黒の下着を身につけているのは、不可抗力ながら街の外で助けてもらった時にミニスカートが旗めいて見えてしまっている。

 だが見えたのはあくまで色だけで、それがどんな下着なのかを自分は知らなかった。

 

 目前でこちらに向けて下半身を露わにしたことでよく見えるようになった、小ぶりで肉付きのいいお尻。それを覆う下着は……自分が見たことのないような、とても変態的なものだった。

 

 本来ならお尻全部を覆うはずの布は、なぜか中央部分のみをハート型に切り取ったようにわざと晒していてた。

 開かれたハート型の中央には、リイタのヒクヒクと開閉を繰り返す二つの穴が、今か今かとその空白を埋めてくれる愛しの相手からの求愛を求めている。

 

「旦那様♡ リイタの、旦那様のことが大好きすぎて常に発情して愛液垂れ流してるメスガキマンコ、どうか商品の取り扱い説明のためだけに使ってください♡」

 

 あれは本当に自分が数時間前に出会った少女なのか?

 あの勝気で、生意気で、でも心優しそうだと思った少女の面影なんてどこにもない。

 今見えるのは、雄を喜ばせる仕草を知り尽くした、淫靡で、蠱惑的な、小悪魔だった。

 

「よしよし、それではたっぷりとお客様に買ってもらえるように見てもらえ!」

 

「お、おほぉぉお!♡♡ 旦那様のディルドチンポきたぁぁ!! イ”ィぃ、あたしを雌犬にしてくれる素敵なチンポぉ♡♡♡」

 

 おじさんの持つディルドが、とても入るはずがないと思っていたリイタの割れ目へと、吸い込まれるように根元までハマってしまう。

 それを挿入されたリイタの変化は劇的で、俺がこの数時間で知った彼女の人となりは幻だったんじゃないかと思うほどその表情は…………無様な雌犬のようだった。

 

「ハハハハハ、こんなおもちゃでイキ狂うとは……もうどこに出しても恥ずかしい、立派な変態だな!」

「はい、はい゛い゛……!! 私は、変態女ですっ! 毎日、寝ても覚めても旦那様に犯してもらうことを考えてます! 旦那様を想って、魔物退治中も股を濡らしちゃう雌犬です!!」

 

 狂ったようにリイタが衝撃の事実をカミングアウトする。

 まさか俺を助けてくれた時も、ずっとあの卑猥な姿の下は……?

 

 俺が戸惑っている間に、おじさんはリイタの尻を出入りするピンクの棒の動きを激しくする。

 ぐちゅ♡ ぶしゅ♡ ぷしゅしゅ♡ と、ディルドが彼女の下半身から抜かれる度に、先ほどビオラが漏らしたような卑猥な液体がリイタからこぼれ落ちていく。

 

 俺と出会った時はあんなに生意気だった彼女が、あんな棒一本で完全に征服されている。

 

「こら、リイタ。いつまで感じたままでいる! お前もビオラのようにしっかりと商品を紹介するんだ!」

「んお゛お゛っ……! わ、わかったよ、旦那様♡ ふぅっ……ふぅっ……これは、雄がいない時に、発情した雌を慰めるアイテム、だよ……ッ!♡ 雌は……私は! これを自分の愛する夫のチンポだと、想ってぇ……! 夫がいない仕事中にこれを使って、オナニーするの!!♡」

 

 リイタの雌声と共に聞かされる説明なんて、もう俺の耳には届かない。

 俺の視線も、聴覚も、嗅覚でさえ、目の前でディルドを咥えるリイタの雌穴に釘付けだった。

 

 ディルドがリイタの奥から戻ってくる度にわずかに見える、彼女の綺麗なサーモンピンク色の秘部。

 知り合いの少女が響かせる発情した雌の声と、股から滴る水音。

 そして僅かに香る、リイタの淫液のものと思しき甘い刺激臭。

 

 自分の男性器がズボンの上からでもわかるくらい大きくなっているのを感じる。そしてその押し付けられた部分を、尿とは違う何か別の液体で濡らしてしまっているのも。

 

「-----へぇ」

 

 その時、情欲に染まっていたリイタの目が確かにこちらを、自分の膨れ上がった股間部分を見た気がした。

 そして彼女は、俺の方をまるで小馬鹿にするような、小悪魔のような魔性の笑みを浮かべると----

 

「でも……♡ クレインくんにとっては違う使い方をした方がいいかな♡ クレインくんのその短小じゃ、きっと女の子は満足しないだろうし。そんな時にこのクレインくんのより大きい偽物チンポを使って、女の子を虜にするといいよ♡」

「------っ!」

 

 そんな男のプライドを貶す挑発を浴びせてきたのだ。

 何か言い返さなきゃいけない。関係ないだろっ! と一言でも言えれば、俺のなけなしのプライドはなんとか持ったかもしれないのに。

 でもそんなリイタからの安い煽りを受けた俺は、溜まりに溜まった興奮をあと一歩の所まで昂らせていた俺は。

 

 びゅるるっ!

 

「あっ…………」

 

 その一言で、パンツの下で射精してしまった。

 それは雄としての完全敗北を告げる負け犬宣言だった。

 

「ああっ! 旦那様、私、イクッ、イクゥ!! オマンコから恥ずかしい液体垂れ流して、イクぅぅぅ------!!!♡♡♡」

 

 そしてより屈辱的なのは、そんな俺の姿をリイタは見る価値もないと。おじさんから与えられるおもちゃの快感の方が上だと、俺を視界から完全に消し去って、夫婦の睦合いに夢中になっていることだ。

 

 リイタが全身を先ほどのビオラのように海老反りにする。その魅力的な細脚をピンッとそそり立たせ、その間からぷしゅしゅっ♡ と液体を噴射して、そして-----。

 

 じょろ、じょろろろろろろ。

 

 その淫液に重なるように、明らかに量も勢いも違う液体がリイタの股間から流れ落ちる。

 いや、まさか、そんな---!?

 

「もう、またなのリイタ。いっつもディルドで責められるとおしっこ漏らすんだから」

 

 俺の内心の否定を嘲笑うように、いつのまにか復活していたビオラがあの液体の正体を無慈悲に告げた。

 今まで口にするのも恥ずかしい淫猥な光景を見させられた俺だが、今見てしまったリイタの排尿はそれとは別種の恥ずかしさを感じさせたのだ。

 

 異性の排泄の瞬間を見てしまったという興奮。それが男と女の情事よりも、身近な生理現象というのもあって、よりイケナイ物を見てしまったという背徳感が俺の背筋を駆け抜けた。

 

 リイタから流れ落ちる彼女のおしっこは、彼女の脚を伝いながら、店の床に大きな水たまりを作る。

 そしてその上にポトンっとおじさんの手から落とされたディルドが、まるでリイタという少女の尊厳を破壊したのは俺だと主張するようであった。

 

「フフフ、満足いただけたかな?」

 

 淫らという言葉でも足りないほど色欲と肉欲に染まった光景に目を奪われた俺は、横から聞こえた男の、彼女たちの夫であるおじさんの声で、ようやく理性を僅かに取り戻した。

 

「あ……え、ええ……その、すごい……です」

 

 だがこの淫靡な雰囲気に当てられてしまった俺の口から出たのは、そんな語彙力のない感想だけだ。

 あまりに常識を疑う一連の光景は、全てが終わった後も俺から正常な判断を奪っていた。

 

 だから俺はこの後に起こる事にも反応する事ができなかった。

 

「さて、それでは十分楽しんだところで悪いが、君にはここであったことは忘れてもらおう。ビオラ」

「はい、旦那様」

「-----えっ?」

 

 まるで世間話の延長線上のようにおじさんから言われた言葉に、俺は意味を理解することが出来ず。

 そしてそんな俺に対して、懐から何か小槌のような物を取り出したビオラがそれを俺目掛けて振り下ろしていた。

 

 

 

 

 

 

「……………あれ?」

 

 気づくと俺は、道端に呆然として突っ立っていた。

 一瞬前まで何をしていたのかの記憶が無くて、まるで夢を見ていたかのようなふわふわした感覚を覚える。

 

「俺、何をしてたんだっけ……?」

 

 疑問の答えを見つけようと、唯一覚えている最後の記憶を辿る。確かリイタと共に街まで辿り着き、そこで彼女に連れられて彼女の夫が経営する店にまで行って-----。

 

「あれ、俺こんなのいつの間に買ったんだ」

 

 そこでふと、手に何かを握っているのに気づいた俺は、いつから持っていたのか小さな紙袋に目をやる。

 少なくとも街に来る前の自分の所持品ではないそれに、疑問に思いながら袋を開けると。

 

 中には、見覚えがある、見覚えがない、奇妙な物がいくつも入っていた。

 紐のついたピンク色の小さな球。グロテスクな形をしたピンクの棒。そして二つの、同じくピンク色をしている中心に穴が空いた手のひらサイズの何か。

 

 俺は、恐る恐る、そしてなぜか興奮しながら、その最後の二つの物体を取り出した。

 中心に空いた穴の中には小さなぶつぶつや、凹凸があり、まるで生物のような生々しさがある。

 

 そしてその物体の端には小さく文字が刻まれていた。

 

『リイタ』

『ビオラ』

 

 そんな二つの固有名詞だけが、まるでそれがこの何かの全てだと言うように存在していた。

 

 俺はそんな意味も、使い方もわからない謎の二つの物体を見て ------ なぜか強く、強く下半身を昂らせた。

 

 

 それから、この二つの物体(オナホール)はクレインの大切な宝物となった。

 

 

 

 

 

 

 

 「んぅ……ちゅ♡ 旦那様、本当にあの子にあれ上げて良かったの?」

「んちゅ……んっ……♡ いくらなんでも、私たちのオマンコを模ったオナホを上げるのはやりすぎじゃない?」

「構わん。私のささやかな嫁自慢に付き合ってもらった礼だよ。まあ、あんな最高級のオナホを味わっては、二度と他の女に手を出せなくなるかもな」

 

 魔法屋の住居スペースとなる部屋のベッドの上で、愛妻であるビオラとリイタに胸を舐めてもらいながら、この街一番の幸せ者であるおじさんは先ほど来た少年のことをせせら笑った。

 

 そもそも最初から、男はクレインのことを欠片も許してなどいなかったのだ。

 自身の嫁であるビオラとリイタに言い寄る男は、この街には一人もない。それは男が大々的に皆の前で二度にわたる式を挙げたからだ。

 一度目はビオラとの、二度目はリイタとの結婚式という名の自身の雌のお披露目会。

 

 それを見た街の住民は、二人の美少女が誰のことを愛しているかをよく知っているのだ。

 だからこそ、彼女たちに言い寄る男というのは何も知らない外から来た旅人に限定される。

 

 もちろんそれだけなら過去に何度かあったし、その度に二人の忠実な妻たちは男たちをコテンパンに叩きのめし、自分が誰の妻で、夫をどれだけ愛しているか、そしてのされた男たちとどれだけ雄としての格が違うかを衆人の前で高らかと喋るのだ。

 それは夫であるおじさんにとって実に良い見せ物で、雄としての優越感を刺激されるイベントか。

 

 だが、今回違ったのはリイタがクレインに対してそこまで悪感情を抱いていなかったことだ。

 

 それはリイタがクレインのことを根が純粋で、真面目、そして少しウブな少年であることを直感で悟り、人妻である自分に言い寄ってこない、警戒しなくていい人間だと判断したからだ。

 

 だが、それがおじさんの気に触った。

 男は誰よりも独占欲が激しく、自分の妻が自分以外の男に好感触を抱くこと自体が我慢できない小根の浅い小物なのだ。

 

 だからクレインの前で美少女二人の痴態を鑑賞させるだけの、生殺しを行った。そして目論見通り、クレインは情けなくパンツの下で興奮して射精してしまうという惨めな姿を晒したのだ。

 

「旦那様が優しいのはわかるけど……あんな変態が私たちのオマンコオナホール持ってるなんて……気持ち悪いわ」

「そうだよ旦那様! クレイン……ううん、もうあんなやつミジンコだよ! 旦那様専用の私たちのエッチを見て、あんなことを……! うぅ、思い出すのもいや!」

 

 そしてこの通り、二人の少女はクレインへの好感度をどん底にまで落とし、今ではあの少年の顔も思い出すのも嫌というほどに毛嫌いすることになった。

 

「フフフ、そう怒るな。あのガキに視姦された分の上書きはたっぷりとしてやるからな」

「「-----っ♡♡♡」」

 

 どれだけ臍を曲げたようなことを言っても、男の言葉一つで二人の雌はすぐにその心を幸福一色に染め上げられてしまう。

 二人の頬は情欲と愛情で淫靡に赤らみ、その股は興奮から新たな淫液を垂れ流し始める。

 

「旦那様♡ それなら私、ビオラみたいに旦那様との子供が欲しいな」

 

 雄の独占欲に真っ先に反応したリイタの口から、妻として当たり前の、しかし15歳の少女が望む物としては異常な願いが飛び出す。

 それに一瞬驚いたような目をしたおじさんは、しかし彼にしては珍しく出し渋るような表情を見せた。

 

「むぅ、そうしたいのは山々だが。今はビオラが妊娠していて私とのセックスができないからの。それでお前まで妊娠したら、誰が私のチンポの世話をする?」

 

 その理由は単純にして下劣。

 妊娠したことで自分の性欲を発散させるマンコが無くなるのが嫌なだけだ。

 

 妊娠したばかりのビオラは、今はまだしももう少しお腹が大きくなればセックスは控える必要があるだろう。その時溜まった雄の興奮を縮めるのは、第二夫人だるリイタの仕事であり、そのためにおじさんは少なくともビオラが出産するまではリイタを孕ませるつもりがなかったのだ。

 

 リイタもそれには最初納得していた。何より、ビオラがセックス出来なくなれば自分が愛する夫を独り占めできると喜んだ。

 

 だがそれも日に日に大きくなっていくビオラのお腹、そこで育つ愛の結晶の鼓動を感じることでリイタの考えは大きく変わることになる。

 

 孕みたい。私も旦那様の精子を子宮に宿して、私と旦那様の血を受け継ぐ子供をお腹で育てたい!

 

 おじさんへの好感度がMAXで固定されているリイタの心は、未来のセックスよりも、今すぐにでも愛する男の子種に子宮を支配されることを望んでしまう。

 

「それはわかってます。でもおじさん、考えてみて…………私とビオラ、二人のボテ腹の間で、チンポ……扱きたくないですか?」

 

 そのための雄を説得する文言を、純粋無垢な少女から魔性の女へと変わってしまったリイタは考えている。

 ムクリッと男のチンポが露骨に反応してその剛直を強めるのを、リイタは視界の端で確認し、自分のアプローチが間違っていないことを確信した。

 

 そして乳首を舐めるために男の胸に横たえていた裸体を起こすと、そのそそり立つチンポの上へと自身のマンコを当てがった。

 

「16歳の女の子の妊婦腹に挟まれて射精するなんて、今でしかできないよ♡ やり方は簡単……ここに、旦那様のチンポをハメて、生意気な子宮にびゅるるるって精液吐き出すだけでいいんだよ?」

 

 筋に男の亀頭を押し当てながら、すりすり♡ とその表面を擦り付けるだけの挑発を行う。

 口を加虐に歪ませ、男を煽るようなメスガキの顔つきを見せて男の理性を溶かそうとする。

 

 それはリイタが熟考の末に編み出した夫を籠絡し、種づけしてもらうための演技だ。

 おじさんが年下の人間に舐められることに、何よりも腹を立てることを知っているからこそのお仕置きレイプされるための前振り。

 

「ふふ、リイタの言う通りよ。おじさん」

 

 そしてそんなリイタを援護するように、男の耳元に唇を寄せたビオラが甘い囁きの追撃を仕掛けた。

 

「実はね、今日のリイタ。危険日なの♡ しかも、私が調合した薬で今中出しされたら受精率100%……おじさんの子供、ぜーったいに孕っちゃうの♡」

 

 リイタはすでに今日の種付けセックスをしてもらうために、ビオラとも話をつけていたのだ。

 

 おじさんとの子供が欲しい。

 普段は絶対に言わないが、ビオラにとって大切な友人で同じ男を愛する女の切な願いを断ることはとても出来なかった。

 

 だから排卵薬を作り、今日この時も夫をその気にさせるための煽りをビオラは彼女のために行なっているのだ。

 

「16歳で妊婦腹を晒す私たちを連れて、街を巡ってみましょう。きっとみんな、おじさんに今以上に嫉妬するわ。女の子二人も同時に孕ませちゃうラブラブな生活を送ってる人生勝ち組の雄だって」

 

 ビオラの淫らな未来予想図がおじさんの聴覚を刺激する。

 

「私の子宮の中、もう卵巣が排卵されて準備してるんだよ♡ あぁ……おじさんの精子と結びつくのを待ってるの♡ それともおじさんは、私の卵巣を無駄にする気なの?」

 

 リイタの生意気な笑みと、触れ合う性器の感触が、おじさんの視覚と感覚を狂わせる。

 

 そして最後の決定的な一押しを、リイタは口にした。

 

「そしたら私、悲しくて外に飛び出して……さっきのミジンコくんに見つかってレイプされて、彼の子供を孕んじゃ、んごぉオオオッッ……!!??♡♡」

 

 全て言い終える前に、突き上げれた肉槍がリイタの膣を串刺しにした。

 だがそれで終わらぬとばかりに、腰を跳ね上げたおじさんがリイタの両手を掴むと、そのまま彼女の子宮を突き破らんばかりの激しい腰振りを始めた。

 

「こ、この! メスガキがっ! 絶対に許さんぞ! 私以外の雄の子を産むなど!! 二度とそんな妄想も抱けないように、その腹に私の子供がいない時がないほど、孕ませまくってやる!!」

「あ゛っ、あ゛……っ!♡♡ お゛ぐぅ、チンポすごい゛ぃ……♡ わだじのじきゅう、チンポぐわえて……んほお゛お゛ぉぉおお!!」

 

 リイタが先ほどまでの悪戯気な表情を完全に消し去り、顔を無様に快楽によって崩壊させられたアヘ顔を晒す。

 

 男が腰を突き上げるたびに、口からオホ声を飛ばし、それでも怒りを抑えられない雄に綺麗なクリーム色の尻肌に平手打ちを受けてさらに喜びの絶頂を決める。

 

 男の腰の上に乗った騎乗位という女に有利なはずの体勢にも関わらず、誰がどう見てもセックスの主導権はおじさんにあった。

 

「あーあ。怒らせちゃった。これはもう、失神するまで止めてもらえないわね。まあ、妊娠は確実だろうし結果オーライかしら」

 

 そしてそんな二人の獣セックスを一歩引いた立場で、正妻の余裕を見せながらビオラはリイタの行動に呆れたような顔をした。

 最後の一押しだったんだろうけど、やりすぎたわね……。

 

 今まさにただイキ狂うだけのオナホールとなった友人に、骨は拾ってあげるわと呟くと、完全に自分のことを忘れてセックスに夢中の旦那のためのご飯を作ろうとビオラは寝室を後にした。

 

 そして後に残されたのは、獣へと堕ちた雄と雌だけ。

 

「フンッ、フンッ! 反省しろ! お前の夫は誰がその子宮に刻め!!」

「お゛っ、お゛っ……!! ご、ごめんなさい、旦那様っ、んぎっ! じょ、冗談だから……! あんなミジンコに、私の体なんて触らさないから!! 私は旦那様一筋だよ!!♡」

 

 精力とチンイラの赴くまま、少女の膣に肉棒を叩きつける猿よりも沸点の低い雄。

 そして男の巨大なチンポの存在を、膣襞で、子宮で、クリトリスで感じながら、雄へと媚びる雌。

 

 二人の肉肌がぶつかり合うたびに部屋に響き渡るパンッ♡ パンッ♡ と言う破裂音と、女の股からぷしゅっ♡ ぷしゅっしゅっ♡と飛沫する淫液。

 これが、まさしくリイタの望んだ、愛のある子作りの瞬間だった。

 

「旦那様、旦那様♡ 私の子宮、旦那様ので一杯にして! 二度と他の男が触れられないよう、私の卵巣を全部旦那様に捧げさせて!! 私を、旦那様のボテ腹妻にしてぇぇぇ!!」

「当たり前だ! お前もビオラも一生私の女だ!!」

 

 二人の美少女に男として求められる快感、これ以上に勝る成功などこの世にはない。二人の妻とその赤子を抱き寄せる確定された未来を思いながら、おじさんはその昂りの全てを愛する妻へと吐き出した。

 

 びゅるるるるるるるる!!!!

 

「-----ッ!!♡♡♡ -------!!♡♡♡ -------ッッ♡♡♡」

 

 リイタの子宮に奥深くに男の子種が爆発するかのように噴き出される。それは一瞬で彼女の子宮内をドロドロの白濁液で染め上げ、そして……今か今かと蹂躙される時を待っていたリイタの卵巣を大量の精子の渦が埋め尽くした。

 

 ぷつんっ♡

 

(-----あっ♡ 孕ん、じゃったぁ♡)

 

 自分の卵巣が愛する男の精子と結合するのを、リイタは女の直感で感じ取った。

 それは全身を包み込むほどの多幸感を彼女に与えて、リイタはその幸福に身を委ねながら心地よい眠りへと落ちて……。

 

 どちゅっ!!

 

「んぼぉっ!! あ゛、あひっ……!! だ、旦那様!?」

 

 おじさんのチンポによる子宮突きで叩き起こされた。

 

「えっ、待って旦那様! わ、私、もう孕んだ、孕んだか、ンホォッ!! だめ、聞こえてな、んおおっッ!! 嘘、また大きくなッ、あ、あああっ、熱いの出てッッ-----♡♡!!!」

 

 ビオラの予想通り、一発出す程度じゃ到底収まりきらないほど性欲を掻き立てられたおじさんによってリイタはすでに受精済みの子宮へと何度もザーメンを吐き捨てられることになる。

 それは膣がいっぱいになり、穴という穴を精液で満たされるまで続いた。

 

 しばらくして戻ってきたビオラが見たのは全身をおじさんの精液で染め上げられ、マンコとケツ穴と、口と鼻、果ては耳からまで精液を垂れ流して幸せな顔で気絶する幼ママとなったリイタの姿だった。

 

 

 

 カボックの街にはその筋の人には有名な、とある大人の道具を売るお店がある。そこの主人と二人の妻はいつ訪れても新婚夫婦のようにラブラブだと評判で、そんな店では、最近二人の赤ん坊の鳴き声をよく耳にするらしい。

 もしあなたが大人で勇気を持ち合わせているなら、一度訪れてみるといい。

 幸せな家族と夫を持った二人の少女、ビオラとリイタがあなたを迎えてくれるだろう。

 

 カボック(裏)観光案内本より抜粋

 

 

 

 

 

 

 

 




 ここまでお読みいただきありがとうございました。

 イリスのアトリエはリイタとビオラのダブルヒロインだと思ってる。
 特にビオラ好きの方は続編のエターナルマナ2とコラボしたドラマCDは必聴です。

 アトリエシリーズは後はザールブルグシリーズとマナケミアシリーズを書いてみたい。最近だとマリーのアトリエリメイクをプレイしたのでマリーかな。ただ彼女は性格的に書くなら純愛になりそう。

100話達成記念で見たい陵辱系の後日談はどれ?

  • オクトパストラベラー
  • 月が導く異世界道中
  • 龍が如く
  • イリスのアトリエ
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • 異世界はスマートフォンと共に。
  • 銀魂
  • 仮面ライダーシリーズ
  • デビルメイクライ
  • ペルソナシリーズ
  • 聖女の魔力は万能です
  • Fate/Samurai Remnant
  • 百錬の覇王と聖約の戦乙女
  • SAO
  • 名探偵コナン
  • ハズレ枠の状態異常スキル
  • 魔法科高校の劣等生
  • ハリー・ポッター
  • 悪役令嬢レベル99
  • 忍の一時
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。