もし小中 大が綾里 千尋を殺して完全犯罪を成し遂げていたら? そして自分を破滅させかけた千尋への復讐に、彼女の妹に目を付けたら?
ps.後半少し抜けているところがあったので加筆修正しました。
情報処理会社《コナカルチャー》とは、その名の通り数多の情報を収集、それを売買する事で儲ける企業である。その取り扱う情報は幅広く、新作ゲームの情報、人気の最新レストラン、果ては芸能人のゴシップネタなどと非常に充実していた。
ただ、社長自ら「未来を先取りしたイノベーティブなカンパニー」と豪語しているように、その一般的な会社の認知度は現代の人々にはそれほど浸透していない。
まだガラケーが主流のこの時代において、お手軽に雑多な情報にアクセスできるという売り込みは、まずその下地さえ出来ていない状態であったのだ。
大半の人にとっては、情報など新聞を買って読めばいいだけのもので、新聞を読まないような人はそれこそテレビだけで満足している時代だ。もしこの会社が、後十数年、それこそiPhoneと言った技術革命した携帯端末が浸透した頃に出来ていれば、それこそ一躍有名企業の仲間入りも夢ではなかったかもしれない。
そういう意味では、正しく人類には早すぎた会社であった、と十数年後あたりに関係者の間で酒の肴に語られるだけで終わる程度であったろう。
だがなぜか、この会社はその収益の厳しさに比べ、驚くほど順風に経営を行うことが出来ていた。それどころか会社の重役たちは、常に高級車を走らせ、身なりを誰でもすぐ思いつくような高級ブランド品で纏め、頻繁に夜の歓楽街で豪遊を繰り返していた。
会社の通帳を知る者が見れば、いやある程度勘の良い者なら誰でもその異常に気付くだろう。しかし税務署から派遣される人間はコナカルチャーへの一切の不信を認めておらず、スポンサーたちも会社の経営方針や不信な金の出どころに口を挟むことはない。
それは、なぜか?
それこそが、情報処理会社と銘打って経営されてきたコナカルチャーの裏の顔、調査会社としてのコナカルチャーであった。情報収集してそれを人に売り渡すなどその本来の目的に比べればおこずかいにも等しい。
コナカルチャーは、政治家や実業家、芸能人たちの表には出せない情報を収集し、それをネタにして彼らに金品や社会的な優遇措置を要求しているのだ。
端的に言って、強請りである。だがその情報を抜き取っていく技術力と、脅す相手に最後の一線を踏み越えさせない巧みさが、コナカルチャーを今の地位まで引き上げた。
敵にしてはいけない相手を見極める洞察力と、媚びを売るべき相手を見極めて来たのも、この会社が今日まで存続出来た証と言うべきだろう。
コナカルチャーのプレジデント、小中 大はそういった嗅覚に優れていた。彼が今まで財政会の大物たちの裏で暗躍しながらも生きてこれたのは、それが大きかった。彼は典型的な成金で、プライドが高く、ナルシスト、自分より下の人間を嬉々として見下す器の小さい男であったが、決して自身では手が負えない相手を敵に回す事だけはしなかった。
彼が脅すのは絶対に自分に反抗出来ない類の人間や、実力行使を行えない程度に善性な人間だけに絞っており、それが彼の慎重さと小物ぶりに拍車を掛けていた。
だが今日に至るまで、その性格のおかげで彼が成功者として生き残っていたのは紛れもない事実であったのだ。
そう今日までは――――
夜中のコナカルチャーの社長室。社長自身を模った趣味の悪い銅像があちこちに置かれ、部屋の所有者のナルシストっぶりをこれ以上ないほど語るその一室の中央の椅子の上で、耳に黒い機械を押し当てている小中大の顔は、ゾンビのように青ざめていた。
額から大量の汗を垂れ流し、唇を震わせる様は、まるで路上で拳銃を突きつけられた、死を目前にした人の姿を思わせるほどだ。
事実、小中は今まさに死の危険を感じていたのだ。だがそれは、物質的な死ではなく、社会的な死、刑務所送りと言う小中ほどの社会的地位とコネクションを手に入れた人間からすれば死よりも恐ろしい事に対してだ。
小中が今まさに耳に付けた機械、世界でも最新式の小型盗聴器の受信器から響く言葉の内容は、彼にその絶望を感じさせるのには十分なものであった。
---コナカルチャーの経理通帳と、小中の持つ隠し口座の取引が載った書類を手に入れた。
それが、盗聴先の人物、綾里法律事務所の所長、綾里 千尋の漏らした言葉の内容を要約したものであった。
以前から小中と彼のコナカルチャーの周りを調べていた彼女が、どうやってか小中にとって生命線とも言える情報を突き止める事に成功していたのだ。その熱意と胆力を警戒し、他の脅迫対象にしたのと同じように、彼女や他の従業員がいない間に事務所内の至る箇所に盗聴器を仕掛けていたのが今回は九死に一生だった。
状況は非常に悪かったが、まだ逆転の手は残っている。
早急に彼女の持つ書類を全て回収し、彼女自身も不幸な事故でこの世から消えてもらわなければならない。だが誰かに依頼して、自分の弱みが残るような事をするのはまずい。自分の手で奪い去り、彼女を殺さなければならない。
時間が残されていない今、大した計画を練る暇もないまま小中は飛び出した。それが、この先の運命を変える大きな分岐点とも知らぬまま。
【現役弁護士、通り魔に殺害される! 犯人は金に困った会社員‼】
新聞紙の小さな見出しに書かれたその文言を見た時、小中は溢れる喜悦を隠そうともせずに笑い声を上げていた。新聞には、被害者の枠の部分に書かれた綾里 千尋の文字と、その犯人として逮捕された男の名前、そしてその男が薬物を常用していた疑いがある事などが狭い枠組みの中で簡潔に記されている。
そう、小中の咄嗟の犯行は全て彼の筋書き通りに事が進んだのだ。
綾里 千尋が出かけた僅かな隙に事務所に押し入り、証拠の全てを回収する事に成功した小中はそのまま彼女の自宅へと先回りし、その帰り道の途中、人通りが少ない暗がりで彼女を殺害したのだ。
その際、いくつか物取りの犯行に見えるよう偽装工作し、もしもの時ようの自身のアリバイも後で作っておく。彼女と自身を繋げる物は何一つ残していないが、万が一を思うとしばらく心胆を寒からしめる日々を小中は送る事になっていた。
だがその苦難の日々も、こうして目にした新聞の一面で報われたのだ。小中にとって非常に運が良かったのは、千尋が殺された時間帯のすぐ近くで薬物の乱用で思考が覚束なかった人間がいた事だろう。しかもその男が薬物を買う金に困っていて、つい最近同僚と金銭のトラブルをめぐって暴力沙汰を起こし会社からの近日中の解雇が決まっていたのだ。
それら男の人物像と小中が現場に残した偽装工作の犯人像と一致し、容疑者となった男自身も薬で飛んでいたせいでその時間帯の記憶がないというおまけ付き。
捜査にあたった警察官の誰もが男の金を目的とした強盗殺人だと確信し、容疑者となった男自身も容疑を認めたために、事態は小中の考えていたより数倍早く解決へと向かったのだ。一部その結論に不服を申し立てていた被害者の部下だった男がいたが、すでに出来上がった流れを変える事は出来なかった。
結局、小中 大の名は一度も捜査線上に上がらないどころか、コナカルチャーの名も彼の関係者の名も一人として話題に上る事はなかったのだ。
これを嗤わずしていつ笑うのだ。馬鹿な警察を騙し通せたと言う人生最大の達成感と、自身の邪魔をした憎き綾里 千尋に完全な形で勝利したという優越感。小中は人生の絶頂を味わっていたのだ。
そして今、彼はその幸福をさらに高める場所、綾里 千尋の葬式に顔を出していた。生前の彼女に恩がある関係者たちが幾人も訪れては彼女の墓前に手を合わせて行く辺り、相当人望があったことが小中からも伺える。だがその仕事の知り合いの多さに反して、彼女の類縁と思える人影を一人も見かけないのが奇妙であった。
最も、そんな事この場に自身の勝利の証を確認しに来た小中からすればどうでもいい事であった。彼はさも神妙そうな面持ちで参列者の中に入ると、受付から手向けの花を受け取ったのだ。そしてその花を、自身が殺した綾里千尋の棺桶へと添えてみせたのだ。
その瞬間、誰にも見えない角度でその悲し気な演技を止め、満面の笑みでお別れの言葉を吐いたのだ。
まさに悪魔のごとし所業。残酷なのは、その事実に彼以外の誰も気づいていないことだろう。もしこの場に綾里 千尋の霊と話せる人間がいれば、その怒りと屈辱の声を聞くことが出来たはずだ。だが、この場にそんな真似が出来る人間は一人もいない。
いや、可能性を持つ人間が一人だけいた。それは会場の隅でずっと俯いている和服を身に纏ったまだ十代の少女であり、小中がふと視界に捉えた対象でもあった。
小中が彼女に目を向けた理由は単純に、明らかにこの会場にいる誰よりも綾里 千尋の死を悲しんでいるからに他ならない。間違いなく彼女と最も近しかった人間の一人のはずだ。つまり、亡き綾里千尋がその情報を送っているかもしれない相手と言う事だ。
そう、その確認こそが小中がこの場を訪れたもう一つの理由だ。綾里 千尋と親しかった者を探し出し、何か情報を受け取っていないかそれとなく聞き出す事。彼女が自分の不正の証拠を手に入れてから殺されるまで、そう大した時間はなかったはずだが、万が一と言う事がある。その不安の種を早々に消しておくためにも、こうして殺した相手の葬式に直接足を運ぶ必要があったのだ。
最も、優越感8割、実利2割程度の割合ではあるのだが。
「そこの君、あそこで泣いているガールは、一体誰なのかな?」
全ての葬列者の身元を知っていると思われる受付の男に確認を取る小中。唐突に投げかけられた言葉に、受付に座っていた男、おそらく葬儀屋の人間なのだろう、は小中の姿を見てびくりと震えた。小中の身に着ける悪趣味な紫のスーツや自身を誇張するためだけのアクセサリーの数々は、財政が覚束ないような人種の男にとって、非常に毒に映ったのだろう。それか、明らかに葬儀の場に似つかわしくない恰好で出席している事への驚きか。
「え、ええ、あの、その。か、彼女は、ですね。ええ、確か、綾里 千尋さまの、ええ、妹の綾里 真宵さま、だったはず、です、ええ」
しどろもどろになりながら、元来せっかちな気のある小中の神経を逆なでするような言葉遣いで喋る受付の男。これが自身の会社で働く人間であったなら即刻失業手当も払わずにクビにしてやるところだ。
だが、男が言った綾里 千尋の妹と言う単語が、小中の好奇心を刺激した。
「ほう……」
目線を再び、顔を伏せて悲しみに暮れる少女、綾里真宵の方へと向ける。綺麗な腰元にまで届く黒髪を、頭頂部の当りで紫色の玉の形をしたヘアアクセサリーを用いて独特な結び方で留めており、全身を薄紫色の膝丈までの短い着物を赤紫色の帯で締め、その上から菫色の羽織を纏うと言う、紫を基調とした衣装で身を包んでいる。
さらに首から数珠と勾玉を下げている姿から、彼女がどこかしらの祭祀に関わる家の者なのではと言う予測を小中に与えてくる。
だが今の小中にとって問題なのはそこではない。彼が注目したのはその少女の容姿だ。
「ふむ……ノットバッド」
涙で目元が腫れ、悲しみに曇った顔が彼女本来の印象を大きく変えてはいたが、綾里真宵の顔面偏差値は標準よりもだいぶ上と言っても良いものであった。
彼女の姉である綾里千尋が顔とスタイルを高水準で揃えたなかなかの美人であったので、姉と比べるとさすがに容姿の質は落ちるが、それでも年齢を考慮に入れればまだまだ向上の見込みがある。
何よりも、あの綾里千尋へのさらなる復讐にうってつけであった。
「やあやあ、ミス・マヨイだね。今回の事は実に心中お察しするよ」
肉親の非業の死に心を痛めている少女に、小中は出来る限りの優し気な声をかけて近づいた。殺した当の本人がそんな事を平気で宣えるあたり、小中の面の皮は最早何十層もあるのではないか。
突如かけられた声に目線を上げた真宵は、まず小中の服装に驚き、次いで自身がお悔やみの言葉を投げかけられたと知り、慌てて立ち上がった。
「いえ、その、お心遣いありがとうございます。あたしにとって、たった一人のお姉ちゃんだったから」
即座に感謝の言葉を出せるあたり、この真宵と言う少女はかなり出来た人間なのだろう。普通まだ少女と言える年齢の子が、肉親の死を前にしてきちんと応対をこなす事が出来ただけでも驚きだ。教育がしっかりされているのか、精神が強いのか、どちらにせよここで会話に持ち込めることが出来た時点で、小中にとって都合の良いことだった。
「ぼかぁ、小中 大。ミス・チヒロとはフレンドリーな仲でね。殺されたと知って、非情にショックだったよ」
「はい。あたしも、あんなにみんなに優しかったお姉ちゃんが殺されたなんて、未だにに信じられなくて……」
「イエス、実にサッドなインシデントだった。ミス・チヒロを殺したマーダーが捕まったのが救いだねぇ」
まあ、それは間違いなんだけどね、と心の中で下衆に笑う小中に気づくことなく、真宵は小さく頷いてその言葉を肯定していた。その姿から、彼女が逮捕された男が犯人だと疑っていない事を理解し、さらに心中で笑みを深める。
「ミス・チヒロとは、彼女が東京に来てからはコミュニケーションを取っていたのかい?」
「たまに。お姉ちゃんが殺された日は、久しぶりに会う約束をしてて、昼頃に電話で話したばかりだったから」
ぴくっと小中の眉が動く。真宵の話から、千尋が自分の犯罪の証拠を手に入れてから彼女に電話をしている事を知れた。自身の仕掛けた盗聴器はあくまで彼女の仕事場と自宅のみで、その移動途中のやり取りまでも拾う事はできない。
もしかすれば、彼女は死ぬ前に自身の妹に何か自身に関する情報を伝えている可能性がある。
「それはそれは。ミス・チヒロは余程君と会うのを楽しみにしていたんだね。彼女は何て言ってたんだい?」
出来るだけ平常心を保ちながら、小中は質問する。返答によっては、この少女にも消えてもらう必要があるからだ。
「お姉ちゃんも、あたしに会うのを楽しみだって言ってくれました。大事な話があるって」
真宵はその時の事を思い出して、悲し気な顔をさらに深める。一方、その話を聞いた小中の内心は焦っていた。まさか、こんな所に完璧に消したと思っていた千尋が自分を疑っていた事を証明する情報が残っていたなどと。
だが笑顔のまま一瞬フリーズした小中の荒れる心は、次の真宵の言葉ですぐに落ち着きを取り戻した。
「結局、その大事な話がなんだったのか、分からないままになっちゃったな。お姉ちゃん、何も教えてくれなかったから」
小中は思わず握りこぶしを作り、ガッツポーズをしていた。もちろん真宵にばれないようにだが、彼の心は晴天のように澄み渡っていた。綾里千尋は何の情報も他者に与える事なく、この世を去った。彼女の努力は全て水泡に帰したのだ。
「そうか、それは残念だ。バイザウェイ、ミス・マヨイ。君はこの先どうするんだい?」
「え?」
真宵が何も知らないと分かった今、小中は自身の下衆な企みを進める事に戸惑いはなかった。突然の小中の問いに驚いた顔を見せる真宵だが、すぐに本来自身が世話になるつもりであった扶養者が居なくなったことで、その後を心配してのものだと気づいたのだろう、不安そうな顔をして重い口を開いた。
「あたし、両親はもういなくて、お姉ちゃんしかいなくて。でも、お姉ちゃんも死んで、あたし、行く当てが……」
天涯孤独の身となった絶望する少女の姿に、やはり小中は内心で自身の幸運に拍手していた。彼女を引き取る親類はおらず、いたとしてもこの場に来ていない時点で彼女を助けようとは思っていない。
つまり、自身がこの少女を引き取っても、問題にはならない。
「それなら、ボクの所で働くといいよミス・マヨイ」
「え!? 働くって……でも、そんな」
「ちょうど秘書の席が空いていてね。ミス・チヒロには非常に恩がある、彼女のシスターである君ならウェルカムだよ、ぼかぁ」
その非常にデカい恩を、君の体で支払ってもらうために、ね。
そして小中はお得意の口八丁を使って、遠慮する真宵の言葉を強引にねじ伏せると、彼女を自身の会社で秘書見習いとして働いてみると言う約束どころか、しばらくの下宿先が見つかるまで小中の管理するホテルの一室に滞在する事にまで同意させた。
傷心中で心が弱っていた真宵は微かな警戒心を抱きながらも、その至れり尽くせりな申し出を断る事が出来なかった。
「あ、ありがとうございます!」
明日迎えに来るという、小中の勝手な取り決めにただ戸惑いながらも、感謝の言葉を返すのが今の彼女の精一杯だった。田舎暮らしが長かったせいで、都会の常識とはこんなものなのかと一人納得してしまったのが、真宵の人生最大の失敗であり、彼女の生涯を決定づける過ちであった。
目の前で笑う姉の仇の心の内も知らぬまま、真宵は不意に現れた仮初の光明に希望を見出していたのだった。
二十階建てのビルと言えば、今でこそ都会ではそこそこ見かけるようになった高層ビルだ。日本でもっとも階数が多いビルは横浜ランドマークタワーの70階立てが有名だし、東京都庁自体が48階と言う高層建築物だ。
そう聞くと、20階層のビルなど大したことがない、あるいはありふれた東京の一建築物としか思えないだろう。だがそれはそのビルの設計目的にもよるだろう。
ビルの維持費はそれだけで莫大なお金がかかる。水道、電気、ガス代、ゴミの回収等、一人の人間の一年の生活費の数十倍を一日で消費するものだ。
これが宿泊用のホテルビルならば、お客を泊めてお金を稼ぐことで収益に変えられる。はたまた百貨店などでも、そこで商売する店の場所代などで儲けを出すことが出来る。
では、そのビルが丸々一つの会社の本社であったならば?
その維持費の負担は全て本社の売り上げ次第と言える。ビルの大きさは、そのままその会社の社会的成功の裏付けとなっているのだ。高層ビル丸ごとで本社を構える企業の名は得てして、誰しもが知っている年何兆もの金を稼ぐ有名企業ばかりなのはそういう事だ。
そしてそれら成功企業の末端に、コナカルチャーは堂々と席を並べていた。脅して得た融資や株の情報を元手にして、違法な手段も数多く使い、十年をかけてこの会社はその一般的な知名度とは裏腹に莫大な総資産を持った巨大企業へと進化、いや他者の栄養を吸い取り、成長していったのだ。
それはまさしく、地に根を張る木のように、コナカルチャーと言う根が、幅広い業界とそこにいる多くの人間を下地に巨大な大木となっている。
そして、そんな裏事情など欠片も知らない純粋な綾里真宵は、連れてこられた先に待ち構えていたビルにぽかんとその口を開けるしかなかった。自分を秘書として雇うと言うからには、失礼だとは思っていたが、もっとこじんまりした、五階建てのビルの一室を借りただけの会社を想像していたのだ。
もちろん、葬式に顔を出した小中 大の服装はかなり派手で、金のかかった身なりだったが、都会の常識に疎く、有名ブランドなど知りもしない真宵にとって、小中の服装は奇抜なファッションとしか映らなかったのだ。
だが、それも姉の葬式の後始末を終えた自分を迎えに、真宵でも絶対に高いと分かるようなスポーツカーに乗って現れた小中の姿を見て、もしかしてこの人すごい人なんじゃ、という予感はしていのだ。
そして今まさにボクの会社だよと言って連れてこられたこの20階建てのビルを見て、真宵はもしかして自分はとんでもない所で働くことを快諾してしまったのではと不安になっていたのだ。
「どうした、ミス・マヨイ! ボクのカンパニーにそんなに感動したのかい! ふふ、理解してくれて嬉しいよ、最高にクールだろ!」
「きゃっ!」
スポーツカーから降りた小中に、後ろから馴れ馴れしく肩を掴まれ、思わず驚きの声をあげてしまう真宵。だがそれを振りほどこうという気になれないのは、あまり男性経験がないために、この行為が普通かそうでないのかが分からないのと、親切にしてくれてる相手を邪険にしてはいけないと言う彼女の善性故であった。
「おお! ソーリー、ミス・マヨイ! ぼかぁ、アメリカ暮らしが長くてね。アメリカ流のスキンシップをついやってしまうんだよ!」
だが真宵の様子を敏感に感じ取った小中のその言葉で、彼女の中に僅かに生えた不安はすぐに消える事になった。元来単純で、疑う事を知らない真宵はその言葉をすぐに信じ、それどころか正直に自分の否を認めた小中に対し警戒心を下げていた。
ー―喋り方は変だけど、悪い人じゃなさそうだね
そして、真宵は小中に連れられてコナカルチャーの本社へと足を踏み入れる。決して心を許してはいけない相手を、唯一の縁として信用しながら。
コナカルチャーの社長室は、真宵の想像の数倍はとんでもないものであった。
まず目を引くのが金色のデスク。それも脚の部分が筋肉質の全裸の男が机の板の部分を支えているような形になっているのだ。それがやけにリアルで、しかも造形が造形なだけに芸術とも言えないような強烈な創作者のエゴを見る者に感じさせる。
そして次に目を引いたのが壁にかけられた、大きな画だ。これにはその大きさに目を惹かれただけで、特に変な感じはしなかった。会社の社長室ならこういう絵も飾ってあるものだろうし、実際に真宵の実家にも巨大な画なら数多く飾られている。最も、真宵が知らないだけで、この社長室に飾られている画がある人物から脅し取った物である事が、異常と言えば異常だろう。
他にも飾られたトロフィーの数々―何の賞かは真宵の位置からでは読めなかった―とか、部屋の隅の置かれたこれまた筋肉質の男が地球を持ち上げている銅像、地球にはコナカルチャーの文字が浮いている物など、なかなかインパクトのある部屋であった。
「わあ! す、すごい部屋ですね!」
それは真宵の偽らざる気持ちだった。そのすごさの方向性が正か負かを言っていないだけで。どちらにせよ、他人の美的感覚を否定する気はないのでこれ以上自分の思った事を話す気は、真宵にはなかった。
「素晴らしいだろう! このデスクの曲線美! これはボクの体をモチーフにしたものだ」
だが真宵の気づかいの心など欠片も受け取れなかったらしい、この悪趣味な部屋の持ち主は、嬉々として自身の部屋の自慢を始めてくる。真宵はそれら小中の自己陶酔気味の説明に、社長さんってこれが普通なのかなぁと、ただ笑みを引き攣らせながら相づちを打つしかなかった。
「さて、それではさっそくビジネスの話をしようか、ミス・マヨイ」
そう切り出す小中 大であったが、真宵からしてみればすれにこの社長室に入ってから三十分以上経過しており、とてもではないがさっそくと言う前置詞に納得できる心境ではなかったのだが、珍しく空気が読めた真宵は口に出す事はなかった。
「君に頼みたいのは、ぼく宛にかかって来た電話を私に繋ぐことと、ぼくのためにお茶を汲む事、ボクがこの社長室で快適に過ごせるように気を使う事だ」
「?? えっと、最初の二つはわかるんですけど、最後の快適に過ごせるようにってどうすればいいんですか?」
「ナンッセンス! これだから最近のガールは……と普通の社長なら言うところだが、ぼかぁ、パーフェクトでグレートなプレジデントだからね!君が仕事をしながら、そこらへんは教えてあげようじゃないか」
咄嗟に物覚えの悪い小娘に素が出かかってしまった小中が、慌てて取り繕うように苦しい言い訳を放ち、お得意の強引さで話を進めていく。
真宵の方は、急に大声を上げたと思ったら、これまた急にいつものニコニコ顔で語りかけてくる小中に驚いて目をぱちくりさせていたが、彼の口ぶりから自分に社会の大変さを教えてくれようとしたのだと好意的に解釈した。
今の段階で真宵にとっての小中 大は行く当てのない自分をわざわざ面倒を見てくれると言ってくれた親切な姉の知人だ。
彼の鼻に突くような物言いも、あからさまに自意識が高そうなその振る舞いも、社長と言う人種を知らない真宵にとってはこれが普通なのかなと言う印象しかなく、多少の苦手意識はあるが、それが明確な嫌悪になる前に先の印象を形作ってしまった。そのため、少しの変な所は無意識に目をつぶってしまっていたのだ。
「さて、それではここで働くにあたって、ミス・マヨイに秘書としての制服を渡そうかと思うのだが……」
そう言って、自身の全身を上から下へ舐めるように見る不躾な視線に、僅かに真宵はたじろいでしまう。秘書の制服と言われても、正直ピンと来ないし、彼女の中では漠然とお姉ちゃんが仕事の際に来ていたスーツを着る事になるのかと予測していた。
着物姿に慣れている真宵としては、ああいったスーツ姿は動きにくそうであまり好みではないのだが、仕事のためなら仕方ないかなと考えていた。
そう真宵が思っている間も、小中は彼女の今の服装を、厳密には彼女の短い裾下から覗く健康的な足に目線をやっていた。しばらくそこを見て、考えるように顎を指で触る。その姿は一見すると、何か深い事を考えている社長の顔に見えた事だろう。事実この時、真宵にはそう映っていた。
「イエス! グッドだよミス・マヨイ。その服装ならそのまま秘書として働いていても問題はナッシングだよ!」
「えっ!? 本当ですか! わぁ、嬉しいなぁ、この恰好お気に入りだから良かったよお!」
親指を立てて、今のままの服装での仕事にOKを出す小中に、真宵は純粋な感謝を感じていた。こう言った事にも気が利くなんて、すごい会社の社長さんってやっぱりすごいんだねと。
初めて小中に会った時に感じていた警戒心は、すでにこの時点で彼女の中には欠片もなくなっていた。
「エニウェイ、それじゃ秘書の仕事は、ボクの部下に話させよう。その前に君がしばらく暮らす事になるホテルについて、エクスプレインしようじゃないか。そこのオーナーとボクは知り合いでね――――――」
その後、真宵は小中から自分の泊まるホテルの名前と向かい方を教えて貰い、それから秘書としての電話の対応の仕方やお茶くみと言った仕事を小中の部下から半日かけて指導され、それが終わる頃にはクタクタとなって、教えられた住所に向かう事になった。
だが着いてから、あまりのホテルの高級っぷりや、小中の名を出して連れていかれた高層階のスイート部屋の広さに、何度も何かの間違いじゃないか、夢なのではないかと疑う事になり、真宵が平静を取り戻したのは彼女がホテルに着いてから二時間後の事だった。
真夜中のホテル。照明の明るさが深夜用に弱められた廊下に、一つの影がその身を関係者口から現した。影は真っすぐと目的の部屋、綾里真宵の宿泊部屋の扉の前へと移動すると、まるで自身の部屋かのようにポケットから出したマスターカードをカードリーダーへと差し込んだ。
ガチャリ、と言う音と共に扉の開錠を告げる緑のランプの点灯を確認した影は音を立てないように、ゆっくりと中へと忍び込んだ。
年若い少女の部屋へと侵入した影は、このホテルの従業員でも物取りでもない。マスターカードを持つ男の正体、それはこのホテルを所有し、少女にそこでの無料での滞在を許した小中大その人であった。
舌なめずりをしながら暗闇に包まれた部屋を見渡す小中は、ベッドの上で着物姿のままで眠る綾里真宵の姿を確認した。ベッド側の小さなテーブルの上には、このホテル備え付けの水が入ったペットボトルが飲みかけで放置されている。
それを見て、計算通りだと鼻を鳴らす小中。この部屋の冷蔵庫に入っている飲料水の全てには、あらかじめ睡眠薬を混ぜて置いていたのだ。
真宵がそれを飲むのを、この部屋に置かれた隠しカメラ越しに確認した小中は、その効果が現れて彼女が眠りに落ちるのと同時にこのホテルへと訪れた。
真宵が飲んだ睡眠薬の効果はかなりのもので、少なくとも薬の効果が切れる朝までは何をしても起きないだろう。顔に下卑た笑みを浮かべながら、小中は何も知らずに眠りこける真宵の頬をいやらしく撫でた。
「馬鹿で惨めな女だ、ミス・マヨイ。姉を殺した仇とも知らずに、信用するなんてねぇ。姉の方とは違って実に扱いやすくてハッピーだよ、ぼかぁ」
そう言って、小中は眠る真宵の顔にその舌を伸ばし、べろぉと彼女の可愛らしいピンク色の唇を舐め上げた。深い眠りに落とされた彼女にその行為を止める手立ても、何か反応を返す事もなく、まだ高校生である少女のファーストキスは知らぬ間に30代のクズ男に奪い去られたのだ。
「くくく、お前の妹の唇を奪ってやったぞ、ミス・チヒロ! あの世でボクに立てついた事を後悔しているかい?」
自身が殺した千尋へと嘲笑を浴びせながら、次に小中は唇の表面を舐めるだけでなく、真宵の口内に直接その舌を挿入した。
じゅる、じゅずっ、と卑猥な音を鳴らしながら、少女の男の味を知らない舌を自身の舌で蹂躙する。家族とさえキスをしたことない真宵の口内で、何度もナメクジのようにお互いの舌を絡ませ、眠っていても小中の舌の感触、唾液の味をその本能に記憶できるよう、徹底的に自分色に染め上げて行く。
「ん……んんっ……んぐ、ごく」
男の唾液が真宵の口へと流し込まれ、意識のない彼女はそれが何であるかも理解できないまま胃の中へと流し込んで行く。その様が実に小中の加虐心を誘い、さらにさらにと、彼女の体内を自身の体液で満たしていく。
そしてある程度満足したのか、小中は唇から離した舌を今度は彼女の鼻孔へと滑らせる。そしてそこを舐めたら今度は耳にと、彼女の穴と言う穴に自身の唾液と言う名のマーキングを浸み込ませていった。
数分もしない内に、真宵の顔は小中の唾液で隅々までコーティングされていた。どこか千尋の面影を感じる少女の顔が、自身の唾液で汚されている、その征服の証にようやく納得したのか、小中が一度真宵の顔元からその身を引き下げる。
「女子高生を味わうのは久々でねぇ。なかなかエキサイティングしてしまったよ、ミス・マヨイ。それじゃそろそろ、その着物の下の君を楽しませてもらうよ」
小中の目線が、膝丈までしかない着物の下から覗く健康的な十代少女の太腿へと向けられる。ベッドに横になったことで僅かに裾が上がっており、日中に観察した時よりもその肌面積の露出が大きい。
小中はすっ、と彼女の綺麗な足へと手を乗せると、そのままその足上を滑らせながらゆっくりと太股へと、着物の下へと手を滑り込ませる。同時にもう一方の手を、着物の袖から潜り込ませ、その奥にあるであろう少女の胸へと手を伸ばす。
「ふむ、ジャパニーズ着物は下には何も着けないと聞いてたんだけど、本当だったみたいだね」
真宵の胸元をまさぐる小中の手は、着物の下に何ら下着の類がない事に気づいた。着物の衿袖から侵入した手はそのまま真宵の素肌を撫で上げ、そのまま彼女の胸、姉と比べて可哀そうになるほど貧相なおっぱいとその中央にある乳首へと指で触れる。
「ん、ふぅ……」
ぴくっ、と真宵の体がかすかに揺れ、その口元から明らかに呼吸音とは違う女の色声が漏れた。それに興奮を強くした小中は、彼女の乳首をさらに指で弾き、時に摘まみ、ビー玉を指の中で転がすように弄り回す。
「ん……あ……あっ……ん、んあ」
「くくく、胸はないようだが、感度はなかなかのようだねミス・マヨイ。君はどうやらヘンタイの素質がありそうだね」
真宵の下半身へと伸ばしていた手を、さらに上へと進める小中。彼女の股関節近くの太腿を擦り、その少女然とした肌の柔らかさを堪能する。そうしてそのまま真宵の秘部へと手を伸ばした彼の触感が、布のような物の肌触りを感じた。
「ん? なんだ、上と違って下はちゃんと身に着けるのかい? なってないな、その内下も履かずに過ごすように教育を、しないとねぇ」
それがショーツである事に気づいた小中は、そんな最低な教育プランを口にしながら、ショーツの上から真宵の割れ目を押し込んだ。
「―――!」
びくり、と真宵の腰が浮く。未だ感じた事のない未知の刺激に、意識ではなく体が驚愕したのだ。だがそれを彼女が感じていると判断した小中は、嬉々としてそのショーツ越しに少女の秘部を責め立てた。
割れ目に沿って指を動かし、膣口があると思った部分に指を押し付ける。それだけで真宵の吐息は面白いように熱を帯びて行き、荒々しいものへと変わって行く。
「君の体は実に見込みがあるね、ミス・マヨイ。ぼかぁ、嬉しいよ。だから是非ともその教育一日目のメモリーに、その全身を見なくちゃねぇ」
真宵の胸とショーツを弄っていた両手を抜いた小中は、そのまま彼女の着物を締める帯へと手をかけた。それを荒い手つきで解き、眠る彼女から抜き取った彼は、そのまま彼女の裸体を隠す唯一の衣服、その両袖に手をかけた。
ばさりと、まるで布の下に隠された物を明らかにするように勢いよく、少女の身を汚す無頼漢は着物の前を左右に広げ―――
その下から出て来たのは、シミ一つない白雪。
少女らしい細い体つきには、意外なほど余分な脂肪が付いておらず、彼女が健康的な生活を日々心掛けている事を感じさせる。和服の上から弄っていた時は平坦に感じていた胸も、しっかりと確認するとちゃんと女性的な膨らみが存在しており、その胸元でぷっくりと膨らむ桜色の突起は、先ほどまでの愛撫の影響でピンと上向きに膨らみ、その存在を主張している。
小ぶりながらきゅっと締まったお尻を隠す白い可愛らしいショーツにはその中心部分に僅かながら黒い染みが出来ており、それが小中の手さばきに真宵が興奮した証としてこれ以上ない証拠となっていて。胸の小ささなど気にならないほど情欲を誘う女体がそこにはあった。
それに対し、小中は何も言わず、ただその口をその女体の上半身、愛撫に少し固くなっている乳首へと吸い付かせた。
「じゅずず、じゅる、んま、んんっ!! パーフェクト! マーベラス! ソーグッドだよミス・マヨイ!!」
乳首を舌で転がし、吸引し、しゃぶりにしゃぶった末の第一声が、そんな喜びを露わにする叫びであった。かなりのボリュームで響いたその声にも関わらず、真宵には起きる気配は欠片もなく、それは睡眠薬の効果の強さと、彼女がもう成す術もなく男の毒牙にかかってしまうしかない残酷な事実を意味していた。
「では、そろそろミス・マヨイのヴァギナを確認させてもらうよ」
そして遂に、彼女の身を守る最後の布も男に抜き取られんとしていた。小中が真宵の太腿を両手で持ち上げ、彼女の足先が彼女自身の頭に来るように折りたたむ。所謂まんぐり返しの体勢にさせたのだ。
赤子が粗相を親に拭いてもらう体勢に、女子高生ほどの少女が一回りも年の違う男にされているのだ。もし意識があれば、いかな性の知識が乏しい真宵と言えど、羞恥心で死にたくなるほどだろう。
小中の視界一杯に、白のショーツとそこからはみ出る小麦色の尻肉が映し出される。ほのかに香る甘酸っぱい匂いは、真宵の愛液の匂いだろうか。深呼吸し、少女の雌の匂いを堪能した小中がゆっくりとショーツを脱がしていく。
現れたのは陰毛一つないぴっりと閉ざされた綺麗な割れ目。その下にこれまた可愛らしくヒクヒクと動く小さな排泄穴が覗いていた。
一目見て分かった、男性経験はおろか、オナニーの経験さえないのだろうと。そしてそれは事実だ。お堅い霊媒師の家系に生まれてから、禁欲的な生活を強いられた事で、真宵は自身の性感を鎮めた経験がないのだ。
「ミス・マヨイ、君はどれだけ調教しがいのあるペットなんだろうねぇ」
真宵の秘部から僅かばかりに垂れる液体の存在を眺め、小中は頭の中でいくつもプレイの内容を想像していた。性も知らない少女のこの体を、どうやって自分好みの体へと作り替えていくか。
想像を膨らませながら、小中は指で真宵のきつく閉じられた陰部をくぱぁと開く。生まれてから一度も他者に晒したことのない、乙女の美しいサーモンピンクの洞窟が露わとなった。黒ずみの一切ないその膣壁は、真宵の呼吸音に応じて収縮を繰り返し、その様はまるで男を誘っているようだ。
カシャリッ
暗い室内に、カメラのシャッター音が響き渡る。その出どころは小中の片手に握られた未だ一般層には販売されていない、社会体地位の高い人間だけに提供される最新鋭の高純度カメラだった。それを片手で真宵の陰部を広げながら、もう片方の手に持ったカメラを割れ目から数センチの距離のところで撮影しているのだ。
本来なら隠され、好きな男以外には決して見せてはいけない女性の膣内と言う最上級の秘め場所が、最新の技術によって保存されていく。そして撮られた真宵の恥部は全て小中の持つプライベートパソコン、携帯、バックアップ用の端末に移され、それを小中のオナネタに、時として好事家たちに売り捌かれるのだ。
現役女子高生の膣、それも美少女のものとなればそれを欲しがる者たちは多岐に渡り、真宵の膣襞の形状、尻穴のしわ数、クリトリスの大きさは数日としないうちに多くの金持ちの間で共有されるだろう。
カシャリッ、カシャリッ、カシャリッ
そしてそのための材料を集める小中の行動を止める者は誰もいない。今も息を吹きかけられてヒクヒク震えるアヌスを小中によって超高画質な写真として保存させられ、二度と消えないデジタルタトューをまた一つ増やされている。
「んー、ベリーグレートだったよ、ミス マヨイ。君のポートレイトはボクの会社の利益として十分活用させてもらうよ」
ようやく小中がその写真を撮ることを止めた時、彼の手の中にある最新鋭のカメラの中には百枚を超える少女の痴態が収められていた。彼の言葉通りこのフィルムの中の写真は全て余すことなく商品として売られ、数多くの男の性欲を満たすために使われるのだ。
「エニウェイ、それじゃあそろそろミス チヒロの妹のヴァギナの味を楽しませてもらおうか?」
そっと、小中の人差し指が真宵のさんざん盗撮された秘所をつつく。だが一度も他者の侵入を許したことのない花園は、そんな小中の侵入を阻むように強く入り口を締め付ける。その様のなんて可愛らしく男の加虐心を煽る抵抗だろうか。小中は笑みと共に、秘所の割れ目に当てていた指を押し込んで、乙女の聖域を汚してやろうと思い。
だが、その残酷な未来は次の瞬間先延ばしにされる事になる。
それは、誰かが助けに来たとかそんな物語的な救いのある展開によるものではなく、どこまでも下衆で腐りきった男の、お楽しみととある欲望を満たす為であった。
「今日は、ここまでにしておこうかミス・マヨイ。時間はたっぷりとあるからね、ゆっくり君の体をボクのマイ・レディとして相応しくしようじゃないか」
それに、と付け加えるように、日本のありとあらゆる業界を裏で操る悪党は、真宵のショーツの下に手を滑らせ、そこにあるまだ処女のままの女性器を指でなぞりながらその残酷なプランを口にした。
「君のヴァージンは、君自身からボクに破ってくださいとお願いされながら奪いたいからね」
その言葉を最後に、小中は真宵の全裸写真を手持ちの高性能カメラで隅々まで撮影してから、その場を離れた。後には、服を乱され、顔や胸を唾液で濡らした哀れな少女が残されただけだ。
翌日の朝、着物が解けて半ば全裸の状態で寝ていた事に気づいた真宵が「私こんなに寝相悪かったかなぁ?」と愚痴をこぼす事になるのだが、その真相は夜中に彼女の部屋に侵入した男以外が知る事は生涯なかったのだった。
100話達成記念で見たい陵辱系の後日談はどれ?
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オクトパストラベラー
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月が導く異世界道中
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異世界はスマートフォンと共に。
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