色欲にて運命歪められし白兎 作:塩おにぎり
身を清めたベルは朝食を済ませて自分の店へと向かう。
「さて、今日は予約日だから準備しないと」
そう言ってベルは都市の南西にある街・メレンに赴く。
「いつ来てもここは活気があるなぁ」
そう言いながら市場へと行くと新鮮な魚介類が並んでいる。
「すみません、これとこれとこれとあとこれも下さい」
買い物するべきものは決まっていたため、買い物は早々に済ませて
「あった、この酒だ」
食材の買い出しが終われば次にすることはその食材にあった酒選びだ。
まぁ、これも既に買う物は決まっているのですぐに終わった。
そうして、メレンでするべき事が終われば店に戻ってくる。
時間のかかる料理は下拵えをして用意を済ませておく。
そして、夜を迎えた店に一人の女がやって来る。
「いらっしゃい、アスフィ」
予約していたお客は【ヘルメス・ファミリア】団長にして希代の
「今回も酷く疲れてるね、さぁ中に入って」
ベルがそう言ってアスフィはその言葉に従って中へと入る。
「今日はね
「・・・」
ベルの言葉にアスフィは反応しないと言うよりも出来ない。
その理由は文字通り
問題をあっちゃこっちゃ引き起こす上で問題解決にはアスフィに押し付けまくっているのである。
三年前のある日、限界を迎えたアスフィが【イシュタル・ファミリア】の一人の依頼で来ていたときに限界を迎えて倒れた。
その時に介抱したのがベルである、依頼人のアマゾネスはアスフィが倒れたことで気が動転しベルに相談しに行ったのが切っ掛けだ。
そして、ベルは介抱するに当たってアスフィを甘やかしまくった。
目覚めた当初は早く帰ろうとしたがLv.差で勝てるわけもなくされるがままに甘やかされた。
その倒れた原因について話した際のベルの様子をアスフィはこう語る。
「かつて戦った静寂を思わせる覇気と圧を感じました」と。
その後、アスフィが眠った後ベルは大剣を持って【ヘルメス・ファミリア】へと乗り込んだ。
その道中を見かけた某悪神はこう語る。
「
そして、ヘルメスの首に大剣を突きつけてこう言った。
「しばらくアスフィは預かる、今抱えてる問題はお前達で片付けろ愚図共。異論があるなら聞いてやる」
「あの・・・アスフィが居ないと困るんですけど」
「そうか、がんばれがんばれ」
「いや、そうじゃなくて・・・」
「だから、聞いてやっただろ」
「・・・・・・」
ベルの対応にヘルメスは唖然とする。
「ヘルメス、アスフィの世話賃はお前の請求にしておく。日頃から無理させているんだ、それ位主神としてちゃんとしろ」
そう言ってベルは去って行った。
こうして、【ヘルメス・ファミリア】団長抜きで主神の後始末などを行うことになった。
この時のことをヘルメスはこう語る。
「目の前にぶち切れたヘラと向かい合っている感覚で生きた心地がしなかった」とのこと。
そして、アスフィはベル他【イシュタル・ファミリア】の面々に甘やかされ堕ちた。
ちなみにアスフィが【ヘルメス・ファミリア】に戻ったのは半年後のことだった。
ちなみにだが、この時の請求書は未だに返済されていない上にアスフィが店を利用する際代金はヘルメス持ちになっている。
戻って現在、アスフィが今にも泣きそうな顔でベルの名前を呼ぶ。
「ベルぅ・・・」
「はいはい、俺はここに居ますよ~」
そう言いながら料理を机の上に置くベルはアスフィの隣に座り
「さぁ、今日は食べて飲んでゆっくり眠ろう」
「うん・・・」
そうして、食事を始めるのだった。
食事を終え入浴を済ませて
「アスフィ、ゆっくりお休み」
「すぅーすぅー」
静かな寝息を立てながらアスフィは眠りにつくのだった。
「さて、あの馬鹿シメに行くか」
物騒な言葉を残してアスフィの眠る部屋を出るのだった。
その日の夜、某旅神の悲鳴が歓楽街の地下で響き渡り、アスフィを連れ帰ろうと侵入してきた泥犬の悲鳴も添えて・・・。
ヘスティアの扱い
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無関係
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ベルの子供達の養育施設責任者
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【ヘスティア・ファミリア】主神
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養育施設責任者と派閥主神