色欲にて運命歪められし白兎 作:塩おにぎり
ウダイオスの
そうして、昼に豊饒の女主人で向かっていると向こうからアスフィと出会った。
「アスフィ⋯」
「うわぁああああああああん、もうやぁだぁあああああああああああああああああっ!!」
声をかけようとした矢先、アスフィが涙を流しベルに抱きつきながらそう叫ぶ。
大声を出すアスフィに反応して住民の視線が集まる。
「ヘルメス様がまた無茶な事して
そう言ってくるアスフィの言葉を聞くと、すんとベルの顔が能面のようになった。
「そっか~、それはヘルメスが悪いな。アスフィ、とりあえずここじゃなんだから豊饒の女主人でミアさんの美味しいご飯食べよう。それから話を聞くよ」
「うん」
できる限りの笑顔をしてアスフィにそう言って二人で豊饒の女主人に向かうのだった。
「ミアさん、アスフィに消化の良い食べ物と僕はガッツリサンドで」
「あいよ!!」
注文を済ませ食事をしながら話を聞くとミアさんに無理言ってアスフィを上の宿で休息を取らせてもらうことにした。
「さて、行くか」
そう言いながら何処かへと向かうのだった。
その頃、アスフィの居ない【ヘルメス・ファミリア】
「アスフィ〜、何処に行ったんだよ〜」
損害賠償の手続き作業を進める団員のルルネ・ルーイが
「今探しに行っている奴等からの連絡では【イシュタル・ファミリア】には居ないそうだ」
「じゃあ、早くアスフィを連れ戻さないと【
「知られたらなんだ・・・?」
『!!?』
【ヘルメス・ファミリア】
それは処刑台に立つ死刑囚が如く背中に冷たいものが走った。
そして、壊れた玩具のようにゆっくりと後ろを振り返ると、そこには
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
「ブクブクブクブクブクブクブク!!」
ベルの姿を見た瞬間、泡を吹いて気絶する団員が続出。
「ベルきゅん、いらっしゃい・・・」
「ローリエ、この現状はヘルメスの損害賠償?」
ベルのことを「きゅん」呼びする強者ローリエ・スワルは【ヘルメス・ファミリア】団員にしてLv.5の第一級冒険者でありベルの
現在、ヘルメスの損害賠償の件で疲労困憊の上五徹で隈がくっきり出ている。
「うん、それが原因で私も
「
「今は執務室で作業中、
「解った」
「あっ、そうだ。ベルきゅんアスフィ見なかった?」
「・・・さっき会って号泣されながら抱きつかれた、
「アスフィ・・・」
「そして「助けて」と言われた」
「あ〜、ベルきゅんギリギリ働けれるようにはしておいてね」
「ローリエ!?」
遠回しに主神見捨てる発言にファルガーが声を上げるも一睨みで黙らされた。
「約束しない」
「うん、いいよ」
いや、もう隠すことすらしなくなった。
「よぉ、ヘルメス」
「やぁ、ベル君今は君と話している暇は・・・」
「その損害賠償、俺が肩代わりしてやろうか?」
「え、
「あぁ、
まさかの提案にヘルメスは食いつく。
「藁にも縋りたいからお願いするよ!!」
「契約成立だ、この契約書に
「あぁ、もちろん!!」
しかし、それが正に魔王との契約とは知らずに疲労困憊で知能指数が下がったヘルメスは
そして、
「じゃあ・・・」
「アスフィ・アル・アンドロメダとローリエ・スワルの
「え?」
そして、ベルの言葉で正気に戻ったヘルメス。
「え、じゃねぇよ。この契約書には書いてあるだろ。ほら、控えの契約書にも書いてあるぞ」
【神ヘルメスはベル・クラネルに損害賠償全てを建て替えて貰う代わりにアスフィ・アル・アンドロメダとローリエ・スワルの
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「じゃあ、金は今から持ってくるよ」
「待つんだベルくん、これは不当契約だ!!」
「黙れ、元は言えばお前がやらかしたことに眷族を巻き込んでいることが悪い」
「たしかにそうだけども・・・」
「こっちもキッチリ契約は守る、お前も守れよ神なんだから」
こうして、アスフィとローリエは【イシュタル・ファミリア】へと
ローリエの二つ名って何時公開されるんでしょうか?