色欲にて運命歪められし白兎 作:塩おにぎり
ロキまでも口を噤んだこの状況に流石のアイズも困惑する。
「ロキ・・・?」
「ごめんなアイズたん・・・ウチミア母ちゃんのとこで自棄酒しとるわ」
「!?」
こんなにも生気のないロキは初めてではないが本気で落ち込んでいた。
「天界でもあんな状態になったロキ様を私は見たことがないですね」
「!?」
アイズは思わず神フレイヤもといシルに困惑の視線と共に眼で助けを求めるもまさかのお手上げ状態に更に困惑する。
すると、その時
「おい愚兎、貴様一体何を話した」
「煩いなぁ、それになんで【ロキ・ファミリア】の事情に【フレイヤ・ファミリア】のお前に教えなきゃいけないんだよ」
そんな会話をしていると、シルがこう言った。
「そう言えば向こうのベルさんはこちらの世界の事情をまだ把握されてませんよね」
「そう言えばそうだ・・・って、フレイヤ様?」
「いえ、私は酒場「豊饒の女主人」で働く街娘シル・フローヴァです」
「あっ、そうなんだ・・・」
そんなやり取りの後、
それを聞いた
・
・
・アイズ・ヴァレンシュタイン、階層主・ウダイオス単独討伐によるLv.6へ
・【ロキ・ファミリア】遠征後、ティオネ・ティオナヒリュテ姉妹とベート・ローガLv.6へ
・精霊の六円環を用いてのオラリオ崩壊を目論む
・神フレイヤの暴走、迷宮都市全てを魅了
・派閥大戦:【フレイヤ・ファミリア】対【ヘスティア・ファミリア】を盟主とした派閥連合に派閥連合勝利
・【フレイヤ・ファミリア】解散及び神フレイヤの神ヘスティアの従属神となる。
・神フレイヤは『娘』としての在り方を望み、街娘として暮らす。
・神フレイヤ、
「いや、こっちの僕の状況が尋常じゃないくらい厳しすぎない?」
「そうですねぇ」
「それではそちらのベルさんの状況もお聞かせ願いますか」
「えぇ」
そして、向こうのベルの状況を知る。
・八年前にオラリオに入り主神イシュタル直々に勧誘され【イシュタル・ファミリア】へ入団
・一年未満でLv.5へ到達、七年前に神殺しの怪物「
・神ヘスティアを雇入れ【聖火の揺籠】を設立。
・【アポロン・ファミリア】との
・リリルカ、カサンドラ、ダフネ【イシュタル・ファミリア】へ
・ティオネとティオナも
・
・【ソーマ・ファミリア】、【イシュタル・ファミリア】の傘下入りに伴い商業系派閥に
・冒険者を志す自身の子供に武神タケミカヅチ様の稽古(武器術・体術・技と駆け引き)を学ばせる。
・ダンジョンに対して学ぶことは経験談を含めて自分達で教鞭を振るう。
・神フレイヤとは茶飲み友達(たまに飲み会もする)、神ロキとは酒飲み友達(ロキの自棄酒が主)みたいな関係である。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「かふっ!!」
ベルは血を吐いた。別世界の自分のこととは言え、色事も含んでいる
「ティオネとティオナ、【ロキ・ファミリア】じゃないんだ」
アイズも今の仲間が別世界では別の派閥に居ることを知り落ち込む。
「リリも【イシュタル・ファミリア】・・・!?」
リリルカは自分が色事の派閥にいることに驚きを隠せない。
「
「
「「さぁ?」」
「【永争せよ、不滅の雷兵】【カウルス・ヒルド】」
「ぶげらっ!?」「おっと」
「平然と躱すか・・・」
「そりゃまぁたまに手合わせしてるし・・・」
『!?』
「向こうのベルさん、向こうのヘディンさんと手合わせしてるんですか?」
「ヘディンだけじゃなくて幹部陣とは手合わせしてますよ、その方が対人戦のカンを鍛えられますし」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
意外と真面目な返答に黙ってしまった。
「オッタルとアレンとヘグニとは別々にだけどよく試食役買って出てくれるし、アルフリッグ達は試食役の他に装飾品とかの制作のコツとか教えて貰ってるし、ヘディンには戦術についての教師として【聖火の揺籠】で教鞭取ってもらってるし、ミアさんとは互いに料理研究してるし、その影響で試食役のアーニャが色々と成長して男性冒険者から告られてまくっているし」
『!?』「!? !!???」
意外すぎるほどに【フレイヤ・ファミリア】の幹部陣と馴染んでいる
アレンからすれば切り捨てた「
「まぁ、アーニャもLv.6だし実力行使では一介の冒険者じゃ手も足も出ないからいいんだけど」
「なぁ・・・っ!?」
ここに来て追加のまさかの事実にアレンはついに声を出してしまう。
別世界の妹猫の事とはいえ自分と同じ
「ほんとアーニャって健気だよね、アレンにあんな態度取られているのに
「まぁ、それも緩和してきたし別にいいかな」
「ベルさん、向こうだとオッタルさん達って【ステイタス】はどうなっているんですか?」
「えっと・・・」
【フレイヤ・ファミリア】
オッタル Lv.8
アレン・フローメル Lv.7
ヘディン・セルランド Lv.7
ヘグニ・ラグナール Lv.7
アルフリッグ・ガリバー Lv.6
ドヴァリン・ガリバー Lv.6
ベーリング・ガリバー Lv.6
グレール・ガリバー Lv.6
アーニャ・フローメル Lv.6
【ロキ・ファミリア】
フィン・ディムナ Lv.7
リヴェリア・リヨス・アールヴ Lv.7
ガレス・ランドロック Lv.7
アイズ・ヴァレンシュタイン Lv.7
ベート・ローガ Lv.7
アナキティ・オータム Lv.6
ラウル・ノールド Lv.5
レフィーヤ・ウィリディス Lv.5
「って感じです」
「こうやって並べてみると凄まじいな」
「そうですね、自分達も精進しなくては・・・!!」
「ちなみになんですけど・・・ベルさん達【イシュタル・ファミリア】はどんな感じなんですか?」
!!
シルの言葉に全員の視線が
「それは【ロキ・ファミリア】のみな・・・」
「皆を迎えに行ってくる!!」
そう言ってアイズがダンジョンへと疾駆する。
「それじゃあ僕は・・・」
「やぁベル君急にお邪魔するよ!!」
「帰れヘルメス」
そう言って
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと何してるの僕!?」
あまりにも綺麗な流れだったため反応が遅れたが
「いいか、ヘルメスは害悪だ。騒動の種しか持ってこない」
「えっ、そんなことは・・・」
「いや、僕はそれに何度も遭ってきたからわかる」
「いや待ってくれベル君、話を聞かせてくれってぇえええええええええええええええええええええっ!?」
再度ヘルメスが部屋に突撃してきて絶叫する。
「煩い」
「煩いですね」
「ヘルメス様どうされたんですか?」
「えっ、なんでベル君が二人いるんだ?」
「カクカクシカジカです」
「いや、シルさんそんなので伝わらないですよ」
「そうか、解ったよシルちゃん」
「解ったんですか!?」
シルのヘルメスへの説明内容にツッコミを入れるベルだが理解してしまったヘルメスに驚愕する。
「こうしちゃいられないなぁ!!」
そう言ってヘルメスは部屋を飛び出した。
「一体どういうつもりですか、シルさん」
ヘルメスの動きを抑えようとした
「少しヘルメス様の悪巧みに乗ってみませんか?」
そう言ってくるシルさんに