色欲にて運命歪められし白兎 作:塩おにぎり
先に風呂に入って臭いを洗い落としてから
「おはようございます、ベルさん」
「おはようカサンドラ、さん付けなんてしなくていいのに」
「いえ、私は・・・」
「いいから」
「わかりました、ベル・・・」
「もっと言えば敬語も止めてほしいけど・・・、いまはそれでいいや」
「ひゃあっ!?」
そんな会話をした後、ベルは前からカサンドラの尻を鷲掴みにする。
「あれ、おっぱいとお尻また大きくなった?」
「は、はい・・・」
驚きの声を上げるカサンドラだが、ベルが尻を揉みしだくことを諌めることはせずに質問に顔を赤くさせながら答える。
リリもアイシャもベルの行動を咎めることなくむしろ羨ましそうに眺めている。
カサンドラ・イリオン、元【アポロン・ファミリア】の団員で現【イシュタル・ファミリア】所属の
【アポロン・ファミリア】所属時、ベルのことを手に入れようと画策したアポロンの命令によって罠にかけて
しかし、それはベルの逆鱗に触れることになる事を知らずに。
カサンドラは夢を見た、それは
このままでは危険だと判断したカサンドラはダフネを強引に連れ出した、目的地は【イシュタル・ファミリア】の支配する歓楽街。
そうして、カサンドラとダフネの二人はイシュタルとの謁見を果たす。そこには件のベル・クラネルも参列している。
「それで、アポロンの子供達私に話とは何だ?」
それに対してカサンドラが話し始める。
「はい、イシュタル様この度は私共に時間を割いていただき感謝します」
「今回ここを訪ねたのはアポロン様の悪癖が発症したからでございます」
「なに・・・?」
カサンドラの言葉にイシュタルは顔を怒りで歪ませる。
その理由は一つ、アポロンはこの歓楽街でも「悪癖」を発症させやらかしているからだ。
それ故にイシュタルはアポロンをいずれは消すと考えていた。
そんな神の眷族がそんな事を言ってくればあの時の怒りが再燃するのは明らかだ。
「それで・・・お前達は何をしに来た?まさか、アポロンの奴の言うことに従えとは言うまいな」
イシュタルの言葉は落ち着きはあるが怒りが満ちていることが判る。
そんな中、カサンドラはこう言った。
「いえ、私達だけを見逃して下さい」
「ほう・・・」
カサンドラの言葉にイシュタルは面白いといった感じに声を漏らす。
「それは構わんが・・・お前達二人は「裏切り」の烙印を押されどの
「構いません」
「そうか。ベル、協力してやれ」
「解りました」
カサンドラの真っ直ぐな眼にイシュタルはベルを指名し協力の意思を見せる。
「しかし、お前達二人の足抜けに協力するにあたって見返りはなんだ?」
イシュタルの言葉にカサンドラは言葉を詰まらせる。
「もちろんアポロンの全ては貰うが・・・、まぁお前達の私物くらいは返還してやろう。それとはまた別の見返りだ」
「・・・・・・・・・」
カサンドラは考えを逡巡させるもいい
すると、そこで渦中の人物であるベルが口を開く。
「イシュタル様、その見返りなんですけど俺が決めてもいいですか?」
「ベル、これはこの子供達から持ちかけてきた交渉だ。こちらが譲歩することはあり得んぞ」
「だから?」
ベルの発言にイシュタルが諌めるもこう言い返す。
ベルの眼は一切譲るつもりはないという意思が灯っていて、更に奥の光には新しい牝を求める雄の眼をしていた。
「はぁ、それならば好きにしろ」
その目を見たイシュタルはそう言いながら立ち上がり側仕えの団員を連れて退室する。
その後、三人だけとなった部屋でベルが行動を始める。
「まず見返りについてなんだけど・・・君達二人でいいよ」
「え?」
ベルの言葉に対して二人はキョトンとした評定をする。
「だから、俺への見返りはお前ら自身だ」
その言葉を理解したカサンドラとダフネは逃げ出そうとするも有無を言わせぬその言葉とともに放たれたベルの覇気に屈してしまい動けずにいた。
「でも、無理矢理は君達も嫌だろうから
その言葉の意味は「アポロン・ファミリアを潰した後のお楽しみ」である。
「あっ、そうだ。君達今日から俺の部屋に泊まりなよ、今から
ベルの言葉に二人は拒否すること出来ずに泊まることになった。
「もう嫌・・・」
ダフネは絶望的な状況に弱音を吐く。
かつて所属していた
すると、ダフネの前に温められた牛の乳が差し出された。
差し出してきたのはベル本人だった。
「全部嫌になるのは判る、だからこそ諸悪の根源であるアポロンを潰さなきゃ始まらないよ」
「確かに私が元いた
ベルの言葉に差し出された牛乳を弾きながらをダフネが激昂する。
弾かれた牛乳の盃は床に飛散する。
ダフネの言葉に対してベルはこう言った。
「俺は冒険者として、女としてのお前らが欲しい。お前らみたいないい女を他の男どもに渡してたまるか」
「なあっ!?」
まるで求婚のような発言をするベルにダフネは顔を赤くさせながら声を上げる。
「だから、安心しろ。俺がその
その言葉とともに頭を撫でながらベルはまっすぐダフネの目を見つめる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
頭を子供をあやすように撫でられたダフネは更に顔を赤くさせる。
そう言ってベルはダフネの頭を撫でた後その場から立ち去る。
「あっ、これ片付けないと・・・」
しばらくして、顔の熱が収まってきた頃に自身が弾き飛ばしてしまった
その日の夜は久しぶりにぐっすりと眠ることが出来た。
カサンドラは焦燥していた、それはベルに出された見返りの件である。
最初は自分だけが犠牲になればと考えていた、しかしその考えは甘かった。
結局、
自責の念に苛まれていると一人の少年が現れる。
それは自分達に見返りの条件を告げたベル・クラネルである。
「カサンドラ、君も眠れないの?」
「お願いです、私はどうなってもいいですからダフネちゃんだけは見逃して下さい!!」
そう言うとともに床に頭を擦り付け親友を見返りの条件からの除外を乞う。
「カサンドラは親友思いなんだね」
ベルは願いを乞うカサンドラに対して頭を撫でる。
「でも、其れは無理な相談だ。何故なら、君達二人を粛清の対象から外すには君達二人から見返りを得る必要がある。君一人で二人を見逃せってのは自分を軽く見過ぎじゃない?」
ベルの言葉にカサンドラは顔を上げてポツポツと語り始める。
「私はこんな性格なのでいつもダフネちゃんが手を引いてくれていたんです、だから私もダフネちゃんのことを助けたいんです。どうかお願いします、見返りの条件からダフネちゃんを外して下さい」
その言葉とともにカサンドラは再度頭を床に擦り付ける。
「・・・・・・」
カサンドラの言葉にベルは無言で返す。
「何度も言うけどそれに対しての答えは断る。その理由はさっきも言った通り見逃すのは二人なのにその見返りを支払うのが一人なのはおかしいから」
「なのに、カサンドラは自分だけを犠牲にしようとしている。それをダフネは納得するの?」
ベルはダフネの事を口にして問いかける。
「納得はしてもらえないと思います、ダフネちゃんは優しいから。それでも私はダフネちゃんを守りたいんです」
ベルの問いにカサンドラはしっかりと発言を返す。
「美しい友情だなとは思うけど・・・、まぁそこらへんは二人で話しなよ」
そう言ってベルは立ち去るのだった。
結果から言って【アポロン・ファミリア】は万全の準備を整えた【イシュタル・ファミリア】によって
カサンドラとダフネ以外の女眷族は歓楽街全ての雑用とベルの性処理要員を言い渡された。
全てが終わった後、ベルの前にカサンドラとダフネが立つ。
「アポロン・ファミリアへの制裁はこれが妥当かな」
「まぁ、ちょっと過激かもって思ったけど別になんとも思わないわ」
「うん、これで安心できるというか・・・」
ベルの言葉にカサンドラとダフネが思い思いの言葉を話す。
「それじゃあ見返りについて聞かせてもらおうか」
「はい」「えぇ」
ベルが見返りについて問うと二人の表情は真剣なものに変わる。
「私カサンドラ・イリオン」「ダフネ・ラウロスは」「「今日より【イシュタル・ファミリア】ベル・クラネル様の所有物であることを誓います」」
「よろしくねカサンドラ、ダフネ」
そうして、二人は【イシュタル・ファミリア】に籍を置くのだった。
「それにしてもあれから二人は成長したよね、色んな意味で」
「んっ、んんっ!!」
ベルはそう言いながらカサンドラの尻を揉みながら顔を乳に埋めている。
「ベル様、会議の時間なのでカサンドラ様から離れてください」
「じゃあ、リリが相手してね」
「ですからそれは後で…もうベル様ーー!!」
会議は三時間遅れたのだった。