※この作品はR-18です。

色欲にて運命歪められし白兎   作:塩おにぎり

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主神をフリュネに売るという最大の珍事が目の前で起きた、するとアイシャがこう言ってくる。

 

「異世界のベル・クラネル、ちょっといいかい?」

 

「アイシャか、なんだ?」

 

「{呼び捨て!?}そっちの世界では知らないけど、私等元【イシュタル・ファミリア】というかフリュネの奴は【フレイヤ・ファミリア】の連中にボコボコにされて引き籠りになっちまってんだよ、そんな奴相手にそんな媚薬使っても意味無いんじゃないかい?」

 

「なにか勘違いしてないか?」「なんだって?」

 

こちらの世界のアイシャの言葉に全員が納得していたその時、色欲(ベル)がそう言った。

 

「あの媚薬を使うのはフリュネだ」

 

『え?』

 

想定外の回答に全員が呆気に取られる。

 

「ある程度こっちの世界の僕達に聞いていてな、どうせ【フレイヤ・ファミリア】が攻め込んできた時に自分のほうがフレイヤより美しいとか言ってオッタル達を本気(マジギレ)させてボコられて引き籠りになったんだろ」

 

「その通りだ」

 

色欲(ベル)の推理は的中しヘディンが即答で答える。

 

「それでもあの化け蛙の性欲が衰えるとは思えなくてな・・・。いや、恐怖で抑えられているなら解放してやるべきだろ?」

 

「抑制された性欲が一度解放されれば近くにいる男神達はどうなるだろうなぁ?」

 

『超悪い顔!!』

 

「それに抵抗する主神だと媚薬が無駄になる可能性だってあるしな」

 

「どういう意味だい?」

 

「フリュネだから」

 

それだけで納得してしまう全員。

 

「それだと主神を連れて行った眷族の人達も巻き込まれるんじゃ・・・」

 

王道(ベル)がそう言うと色欲(ベル)が返答する。

 

「大丈夫だ、それを回避する言葉を授けてある」

 

「それって何?」

 

「「オッタルが人探しをしていた」と言うだけだ」

 

「えっ、それだけ?」

 

なんでここでオッタルが出てくるかがわからない王道(ベル)

 

しかし、その言葉を理解していたのは問題神(ヘルメス)

 

「なるほど、オッタル(おうじゃ)が人探しをしていると聞けば男殺し(アンドロクトノス)が聞けば自分を探していると勘違いして部屋に引き籠もり男神達を貪るということか!!」

 

「そういう事だ」

 

そのやり取りを聞いて改めて全員が色欲(ベル)に畏怖の念を抱くのだった。

 

 

 

 

『さ、さて、気を取り直して、続けようか!!』

 

『『お、お~~~・・・』』

 

先程の刺激の強すぎる光景を引きずり声が出ていなかった。

 

「少しやりすぎたか」

 

「少しどころじゃなかったよ、俺ですら少し引いてる」

 

「フン、本来だったら娘の事を喋ったテメェもこうしてやりたい所だよ」

 

「それは本当に申し訳有りませんでしたぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

 

色欲(ベル)の発言に問題神(ヘルメス)は土下座をする。

 

「向こうでもお前が土下座する姿何度も見てるから軽く感じるんだが?」

 

「そんなぁ・・・!!」

 

万事休すかのように思われたこちらの世界の【万能者(ペルセウス)】アスフィ・アル・アンドロメダがやってくる。

 

「すみません、ベル・クラネルこんな神ですが我々【ヘルメス・ファミリア】の主神なのでどうかご容赦を・・・」

 

アスフィも土下座しようとした時、色欲(ベル)に肩を掴まれて止められた。

 

「アスフィ、お前まで土下座する必要はない」

 

「えっ?」

 

「ちゃんと温かい栄養のあるご飯は食べているか?ちゃんと寝台(ベッド)で十分な睡眠は摂れているか?風呂に入ってゆっくり浸かって温もっているか?心労は溜めていないか?」

 

「えっ?ええっ?」

 

ヘルメスとの対応の差もあるのだが、言動が娘の心配をする父親のような対応をされて困惑するアスフィ。

 

『『お父さん!?』』

 

周囲の反応も満場一致していた。

 

「何故、貴方がそんな事を気にするのですか?」

 

戸惑いつつも問いかけるアスフィに色欲(ベル)が答える。

 

「実は三年前の事なんだが【イシュタル・ファミリア(ウチ)】の魔導具(マジックアイテム)の御用聞きに来ていた向こうのアスフィが倒れてな、それでアミッドに診断してもらった結果が・・・過労と栄養失調と睡眠不足と診断されたんだ」

 

『『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うわぁっ』』

 

色欲(ベル)の言葉に全員がゴミを見るような眼で原因神(ヘルメス)を見ながらそう言った。

 

「それでこれは拙いと思った俺達は半年間アスフィの疲弊しきった心体を回復させるために匿ったんだ」

 

「それ以来、会う度に現状を聞いたり限界を迎えたアスフィを甘やかしているんだ」

 

「甘やかす!?」

 

色欲(ベル)爆弾発言(ぶっちゃけ)にアスフィは色々と受け止めきれなくなってきた。

 

「だから、こっちのアスフィも同じ対応をしてしまった。すまない」

 

「いえ、私は気にしてませんから⋯」

 

「だが、溜め込むことはせずにダンジョンで大暴れするも良し、美味しいものを食べに出かけるも良し、自分のために動くことも大切だぞ」

 

「はい・・・」

 

「本当に我慢できなくなったらヘルメスを頭陀袋(サンドバック)にすればいい」

 

「いや、俺が良くないよ!!」

 

「黙れ諸悪の根源(ヘルメス)!!」

 

「酷い!!」

 

『『いや、当然の対応と思う』』

 

ヘルメスの言葉に神々がハモった。

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