色欲にて運命歪められし白兎 作:塩おにぎり
ある意味茶番劇が繰り広げられたが、なんとか気を取り直して本来の本筋に戻ろうとしていた。突き刺さった大剣を回収し
「さて、やろうか」
「うん」
大剣を構えるベルに応じて
『さぁ、色々遭ったがいよいよ
『『オォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!』』
ついにやってきた戦いの幕開けに観客全員が歓声を上げる。
「さぁ、二人共準備はいいか?」
「あぁ」「はい!!」
「よし、それじゃあ⋯はじめい!!!」
戦いの火蓋が切って落とされた。
最初に攻め上がったのは
しかし、
借りた大剣の腹で
その光景を見たフィンが口を開く。
「あれはオッタルの『絶対防御』・・・?」
「!!」
オッタルもそれに気付いたのか驚愕の表情を見せる。
「温い」
その一言とともに薙いだ、そして攻撃を強制停止されられた
「がはっ!?」
壁に激突した事で血を吐く
「立て、こんなものではないだろう」
悠然と
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・」
「こないのならこちらから行くぞ」
立ち上がりはしたものの全身に走る激痛が身体を強張らせる。
そして、ここで初めて
その動きというよりは歩み、悠然と歩いていく。
これは明らかに舐めている、だれしもがそう思う。
それは眼の前に居る
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
「激情して噛みついた所で強者には叩き潰されるのみだ」
雄叫びを上げながらナイフを振るうもそれは虚しくも空を切り、大剣の腹を鈍器の代わりにして叩きつけられた。
「ぐふっ!!」
「ほら、追撃が来るぞ」
そして、追撃の蹴りを喰らい飛ばされて転がる。
「がはっ、ごふっ!!」
「立て」
倒れる
観客は静まり返る、そしてこう思う。
これは派閥大戦の序盤、オッタルVSベル・クラネルと同じだと。
「まだ立たないのか、
「もう立てないのか、
立とうとするも全身の
それをただ見下ろすだけの
「
「!!」
三つ目の言葉が嫌になるほどはっきりと聞こえた。
助けてもらう・・・? 誰に・・・? 誰を・・・?
その時、
そして、
『今、助けるから・・・!!』
「!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜あ゛ぁ゛っ!!」
その瞬間、
今まで立ち上がることが出来なかったのに・・・。
そして、その眼は死んでおらずまっすぐに
その姿を見た観客は大歓声を上げる。
「ありがとう、
「何のことかは知らないが・・・どういたしまして」
観客席【ロキ・ファミリア】
「立った立ったよアイズ」
「うん、立ったね」
「全く貴方って人は!!」
「燃えるわね」
「あぁ、彼はそういう資質を持っているんだろうね」
「兎野郎・・・!!」
レフィーヤが嬉しそうに悔しそうにそう言い、ティオネは静かに闘志を燃やし、フィンはベルの
「これを見ておると血が滾るわい!!」
「あぁ、私もそう思う」
ガレスも闘気に満ち、リヴェリアもそれに同意する。
観客席【フレイヤ・ファミリア】
「ベル、頑張れ!!」
「ふん、及第点だ」
ヘグニは純粋に応援をし、ヘディンは眼鏡を元の位置に戻しながらそう言った。
「立ったな」「あぁ、立った」「立ち上がった」「立ちやがった」
「これでもっとシル様がベルのことを夢中になってしまうから複雑だ」
「「「それなー」」」
「チッ!!」
「・・・」
ガリバー兄弟は兄弟で話し合い、アレンは舌打ちをし、オッタルは無言のまま大剣を投げ入れる。
そして、その大剣はベル達の間に突き刺さる。
「・・・{オッタルか}。遠慮するな使え」
「ありがとう」
互いを見据えながら闘技場の中央へと戻る。
「
「うん」
「互いに最強の一撃だ」
「うん」
そうして、決着の時がやってくる。
「【ファイアボルト】」
最大火力までは少し掛かるようだ。
その間に
「【
「【グガランナ】」
詠唱を終え魔法を言った瞬間、
「あれは俺の【ヒルディス・ヴィーニ】と似たものか・・・!!」
オッタルが反応する。
そう、【グガランナ】は【ヒルディス・ヴィーニ】と似たものではあるが・・・。
【ヒルディス・ヴィーニ】は強化魔法、対して【グガランナ】超強化魔法。
単純な力で言えば【グガランナ】の方が上である。
「行くよ、
「来い、
二人が駆け出す。
「【
「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」」
白き光と白金の光が激突した瞬間、大爆発が起きる。