色欲にて運命歪められし白兎 作:塩おにぎり
白巫女の胸中
私の名前はフィルヴィス・シャリア、【デュオニュソス・ファミリア】団長でLv.6の第一級冒険者で二つ名は【
しかし、その二つ名で呼んでくれるのは数少ない。
多くの冒険者が私を呼ぶのはもう一つの名である【
これはある事件がきっかけで付いたものだ。
その事件というのが二十七階層の悪夢。
更に最悪なことに、そこへ
私はここで死ぬんだと思った、団長も副団長も他の団員も倒れていく状況で私の背後の壁からモンスターが生まれた。
反応が遅れてしまった私はモンスターの爪牙の餌食になるのだと思っていた。
しかし、それは瞬く間に覆った。
それは当時Lv.7の第一級冒険者だったベル・クラネル達【イシュタル・ファミリア】の救援が間に合ったからだ。
そこからは形勢が一気に逆転した。
モンスターは全滅し
その後はベルに護衛を任せ、私達は地上にへと帰還した。
しかし、払った代償は大きかった。
団長、副団長以下の他の団員も死亡し私だけが生き残ってしまった。
私も重症になりながらも致命的な部分は避けられたおかげでなんとかといった所だった。
これだけで済んだのはベル達のおかげだった。
そんな私に待っていたのは
『なんで貴方が生き残って団長達が・・・』
『恥晒しの
そんな声を掛けられ心が折れそうになった私の前に立って仲間達と相対したのは・・・他でもないベルだった。
『あの場に居なかった弱者が命を賭して戦った者に対する掛ける言葉がそれか?いや済まない、お前達はあの場に立つことすら出来なかった資格も無い覚悟無き
私は初めて見る彼の他者を嘲笑する姿、思わず身体が固まってしまった。
怖かった、彼の本気で見下している冷たい眼が。
『【デュオニュソス・ファミリア】の奴等は自分の命の危険を顧みずに戦った、命を落とす事になったとしてもだ。それを一命を取り留めて帰ってきた仲間に掛ける言葉・対応は最悪の一言。彼奴等は後進の育て方を間違えた上に犬死だな』
次にベルが言い放ったのは死んでしまった団長達への侮辱、それにはアウラ達も黙っていなかった。
しかし・・・。
『ほう、それならどう間違っていないのか教えてくれよ。都市の平和を、仲間の命を守るために戦って傷つきながらも戦い抜いた
その言葉の後、ベルは
私は理解した、ベルは怒っている。
私のために、私を思って・・・。
『とりあえず
『えっ、あっ、ちょっ!!?』
そう言ってベルは混乱している私をお、お姫様だっこで歓楽街まで帰っていった。
その後、私はベル達【イシュタル・ファミリア】の庇護の元で治療と療養を受けて世話になった。
わざわざ【ディアンケヒト・ファミリア】の
そして、ある日ベルに
それを全てベルは優しく受け止めてくれた。
全てを吐き出した日の夜、私はベルの愛を受け入れる。
激しくも優しく私を求めてくれる、必要としてくれている。
それだけでも私の心は救われた。
しかし、ベルはそれだけを良しとしない。
そこから自分を昇華しなければいけないと言ってくる。
そうして立ち直った私は【デュオニュソス・ファミリア】に戻り、
主神デュオニュソス様の護衛などはアウラ達に押しつ・・・任せて休日なども謳歌していた。
今では【ロキ・ファミリア】のレフィーヤ・ウィリディスという同胞の知己を得ることが出来た。
今、私は幸せだ。