恵まれた顔面から繰り出される60000キルエピソードで開拓者を怖がらせましょう!
「金織卿が、ワタシに服を作るらしい」
「アグライア様が?……それは、なんとも」
剣旗卿、セイレンス───の、世話係みたいなものをケリュドラ様から任されていた。種族からして違う彼女は……あくまで僕ら視点の話だが、常識が欠けているようなところが多々見られたりする
「キミから見て、ワタシの服はそんなに変だろうか」
「変、というか……着の身着のままやってきたのであれば、劣化が酷い、という話ではないでしょうか」
「そうか」
その悲しい過去もあってか、彼女の態度はどこか淡白だ。きっと、元々はもう少し感情豊かな性格だったのだろう
「………キミは、作ってくれないのか?」
「え、僕ですか?……まぁ、ラプティスを名乗れる腕ではありませんが、服ぐらいなら」
「そうか。ふふ、そうか。楽しみだな」
セイレンス様は小さく微笑んで、僕を見ていた。どうやら冗談などではなく本気だったらしい。作るにしても、アグライア様ほど出来の良いものなど作れるはずもないだろうに……なんて思いながらも彼女の視線から目を離せなかった
「……わかりましたけど、期待はあまりしないでくださいね?」
「いや、期待して待っているとも」
重い期待だ、と思いながらも、服作りはアグライア様の手も借りてなんとか完成へと至った
「キミは器用だな」
「ケリュドラ様にも、時々同じ事を言われます」
セイレンス様の剣の手入れを任された。それ自体は別に構わないのだが、こうも作業風景を見つめられると落ち着かないのが人の性だ。セイレンス様は小さく微笑んだまま、何も言わずに僕を見つめている
「鍛治も齧っていましたから、なんちゃって、ふふ」
「………?今のは冗談か?」
「冗談は不得手だったようです……」
飽き性だったから、暇な時間に色んなものに手を出していただけだ。巡り巡ってこういう場面で役立っているのは予想外ではあるけれど
「服に、剣に……ふむ、音楽の心得はあるか?」
「多少はありますが……」
「なら、今度一曲付き合ってくれないだろうか。キミに奏でて欲しい」
「ええと……」
「……駄目か?」
セイレンス様の頼みを断れるはずもない。死ぬほど頑張ればなんとかついていけるだろう。それに───この、どこか浮世離れした少女に頼られるというのも悪い気はしなかった
「……わかりました。でも、あまり期待しないでくださいね」
「いいや、期待している。キミはいつもそう言って、期待以上のものを持ってくるからな」
セイレンス様はそう言って微笑んだ。僕に向けられる彼女の視線が、時折むず痒いものに感じられたのは……気のせいだろうか
「愛しい小魚。キミは最近、ワタシに構う時間が減ったように感じる」
「そうでしょうか……」
ケリュドラ様との関係が変わって、当然彼女と過ごす時間も増えて、そうなればセイレンス様との時間が減る。言われてみれば当然の話ではあるだろう
「カイザーと何かあったのか?」
「……何故ケリュドラ様が出てくるんです?」
「カイザーがキミの話ばかりしてくるからだ。僕の最も古い臣下、信頼のおける臣下……よほどキミの事を自慢したいと見える」
「あ、あはは……」
少し嬉しく思いつつも、その話題の中に自分が登場するのはむず痒い。セイレンス様もそれに気が付いたのか、咳払いをしてから話を元に戻した
「キミがワタシに構わなくなった時間は、他の誰かと過ごしていると考えるのが自然だろう。相手を考えれば、カイザーに行き着くのも当然だ」
「………まぁ、そうですね?」
「……カイザーとは、何をしているんだ?ワタシとの時間より、優先されるべき事か?」
「え、ええと……」
困った。ストレートに尋ねられるとどう答えて良いかわからない。馬鹿正直に言うわけにもいかないし、誤魔化しが効くかと問われれば自信もない
「言えないようなことなのか?」
「え、あの……その……はい」
「……そうか。何か、不当な扱いを受けているのか?あのカイザーに限って……いやしかし…愛しい小魚への執着を見るに……いや……それでも……」
セイレンス様が小声で何かを呟いている。表情こそいつもと変わらないが、その目は暗く淀んでいた。一変した様子にどこか既視感を覚えながら、僕はどうすることも出来ずに彼女の方を見ていた
「──後生だ、愛しい小魚。全てを話してくれ。キミはカイザーに何をされている?」
「あ、あの……」
セイレンス様はじりじりと近づいてくる。逃げるような素振りを見せれば即座に捕まるのは目に見えている。……どうしたものか、と言っても、どうしようもない、が答えだ
「例えカイザーと正面からぶつかることになっても、ワタシがキミを守り切ろう。何も心配は要らない」
「えっと、その……」
「………やはり、言えないか?なら───!」
抱きしめられて、そのまま───セイレーンの歌が、耳元で囁かれた
「あっまっ、セイレンス様っ!?これ、だめっ……ぁ…」
「………教えてくれ、愛しい小魚。キミとカイザーの間に、何があったのか」
…………頭が上手く動かない
ケリュドラ様との間にあったこと……そう、話さないと。セイレンス様の頼みを、断れるはずがないのだから……
「……押さえつけられて、犯されました。一度されてからは、毎晩抱かれて…」
「……抱かれて?」
困惑したような声………でも、そんな声すらも美しい…
「押さえつけられて……そうか、ワタシの知らぬ間に、何度も貪られて………共に行こう、愛しい小魚。まずは、癒しが必要だ」
──────────────────
「あ♡ひぅ……♡せいれんす、さまぁ…♡」
「ん…♡そうだ、上手にできて偉いな、愛しい小魚。気持ちいいか?あ……♡」
セイレンス様のプライベートルトロに連れ込まれて、ベッドの淵に座らされた直後、対面座位で挿入された。ケリュドラ様の時と同じく、取り払われたのは最低限の布だけ。セイレンス様は僕の肩に顎を乗せながら、耳元で囁き続ける
「ワタシの身体に触れたいのなら、好きにしても構わない。さぁ、愛しい小魚……」
「あっ♡むりっ♡むりですっ♡こんなっ……♡」
「おや、刺激が強かったか?大丈夫だ、ゆっくりでもいい……合わせるから、共に踊ろう」
甘えるように、振り落とされないように、必死にセイレンス様にしがみつく。あくまで僕を労るように、セイレンス様は腰を動かしていた。ケリュドラ様とは違う、優しい快楽だ
「っ………ぁ♡ふっ…♡っ、んぁっ♡あっ、ん♡」
「声を抑えているのか?安心しろ、大声を出しても外に漏れる事はない───あぁ、ワタシに聞かれるのが恥ずかしいのか?」
「あっ♡ちがっ♡」
ケリュドラ様が与えてくれていた快楽とはまた違う感覚だ。優しく身体を揺すられながら、ゆっくり昇りつめていくような……そんな心地良さが僕の心を満たしている
「あ゛っ♡ひぅんっ♡ん゛っ♡はぁっ♡やぁっ♡」
「よしよし、良い子だ。ワタシの中は気持ちいいな……♡」
セイレンス様の中は、とても温かかった。ケリュドラ様に抱きしめられた時の感覚とはまた違って……包み込まれるような優しさと、快楽が僕の心を溶かす
「あ゛っ♡んぁっ♡あっ♡」
もう、限界だ。僕はセイレンス様の背中に爪を立てながら必死に耐えている。しかしそんな抵抗を嘲笑うように、セイレンス様は僕を責め立て続けた
心の中にあったセイレンス様への好意が、形を変えながら大きくなっていくのを感じる。視線だけをその顔に向ければ、それを感じ取ったのか彼女もまた僕の方へと視線を向けてくれて────
(っ〜〜〜!♡♡♡すごっ…♡かお、きれいっ……♡)
それが、あまりにも劇薬だった。加速度的に膨れ上がっていく思いが、僕の心をセイレンス様で満たしていく。容姿に、快楽に魅了されて、その顔の動きに気づかなくて
「ぁ……♡へ………?♡ん、むっ───!?♡♡〜〜〜っ♡♡ん゛、んんんぅ〜〜〜〜〜〜!!♡♡」
「んっ……♡ぢゅるっ……♡ふぅー……♡」
セイレンス様に唇を塞がれた。ぴちゃぴちゃと舌が絡み合い、唾液を流し込まれる。その快楽に身を委ねながら、びゅるびゅると、何かをセイレンス様の中へと注ぎ込んでいく
「ぁ……あぇ……?♡やっ、やぁっ!ぬいてっ、ぬいてくださ───」
「遠慮する必要はない。キミのものなら、この身体に受け入れることになんの躊躇いもない」
「ちがっ、あん♡」
ケリュドラ様に堕とされたばかりなのに。いや……だからこそ、なのだろうか?僕の身体は完全にセイレンス様を求めている。その肌に触れれば触れるほど深く落ちていく
「見えるか、愛しい小魚」
「ぁ…♡え………?♡」
顔に手を添えられ、視線がセイレンス様の下腹へと向けられる。セイレーンである彼女は、普通の人間とは身体の構造が違う。その腹は水槽のように透けていて、水のようなものが満たされている……ように見える
触れた事はなかったから、実際にどうなっているのかはわからなかったけれど───
「まさか、こうなるとは……ふふ、これでは皆にバレてしまうな」
透けた腹の中にうっすらと見える僕の肉棒に、僅かに白濁した腹の水がそこにはあった
「まぁ、その事は後で考えよう。今は……共に快楽の海を泳ごうか、愛しい小魚」
「はっ♡あっ♡ううっ♡んぁっ♡」
「ん……♡ふふ、貪られるのも悪くはないな……♡」
うつ伏せになったセイレンス様に覆い被さって、好き勝手に挿入して腰を振る。身体を使わせてもらっていると言う実感が、余計に快楽を加速させていた
「セイレンス様っ♡あっ♡きもちいいですっ♡もっと、くださいっ♡」
「ぁ…♡ほら、ワタシはここにいるぞ、愛しい小魚……♡♡」
時折甘い声を漏らすばかりで、余裕に満ちたその表情が崩れる事は殆どない。ただ、どこか蕩けたような瞳で僕を見つめて───そんなセイレンス様に、完全に堕とされてしまった
「っ……あ゛♡すきっ♡セイレンスさまぁ♡」
「ぅ゛…♡愛いな、本当に……♡♡また口付けでもしたいのか?♡構わないぞ。ん……れぇ…」
静かに目を閉じて、僕に舌を伸ばしたセイレンス様。あぁ、駄目だ───こんな綺麗な人に媚びられてしまっては、我慢など出来ようはずもない
「んっ……ちゅっ……♡ふ、ふふっ……♡ゆっくり食べないと、詰まらせてしまうぞ…?♡ん、む……♡」
「ふ、ぅ……♡ぁ、んむっ♡ん、んっ──!♡」
セイレンス様の身体を抱き寄せて、深く口付けを交わす。舌同士が絡み合う快感に背筋がゾクゾクと震え上がるのを感じる。セイレンス様もまた僕の腰へと足を添えて、より深く繋がろうとしてくる
「……ぷはっ♡はー……っ♡あ゛っ!?♡♡お゛ぁっ!♡♡」
「んっ♡ふふ、可愛いな……♡」
(だめっ、これっ♡もどれなくなっ───)
セイレンス様の身体にしがみつきつつ、容赦なく腰を打ち付ける。僕の身体も限界を迎えつつあって───あぁ、もう駄目だ
「あ゛ぁっ!あっ♡んんぅっ♡♡だめぇ♡きちゃっ……♡♡♡〜〜〜〜〜〜!!!♡♡♡♡」
「………♡♡♡」
セイレンス様の中がぎゅっと締まって、僕の精液を一滴残らず搾り取るように動いている。それに導かれるまま、僕はまたセイレンス様に欲望を注ぎ込んだ
「はっ……♡ふぅ……♡ふっー……♡んくっ♡……疲れていないか?愛しい…本当に愛しい、ワタシの小魚…♡」
射精直後、脱力してセイレンス様の上に倒れ込んでしまった僕に、優しく言葉をかけてくれる。こんな快楽を知ってしまっては……もう戻れない
「あ……っ♡やぁっ……♡ん、ちゅるっ……♡」
「ふ……んむっ……♡」
そのまま、ケリュドラ様ともしたことのないような濃厚な口付けを交わす。セイレンス様は僕の頭を撫でながら、優しく舌を絡み合わせてくれた
(っ〜〜♡♡やっぱ、かおきれいすぎっ……♡)
セイレンス様をただ見つめていたい。僕のものにしたい。誰にも渡したくない。今手の中にあるからこそ、その美しい姿を、全てを手に入れたい
「ん……♡ふふ、愛しい小魚は、ワタシの顔が好みか?♡」
「ふぇっ!?あ、ぁ……♡えっと……はい……」
心を見透かされたようで、つい情けない声を上げてしまった。セイレンス様はくすくすと笑いながら僕を抱き寄せて耳元で囁く
「可愛らしいな……♡キミになら、この顔も身体も全て差し出してしまっても構わない……♡♡」
「……本当、ですか……?♡それなら───」
そう言ってしまってから、僕は自分が何を言おうとしていたのかに気が付いた。慌てて口を押さえたがもう遅い。セイレンス様の口からは笑みが消えていて───ただ静かに僕を見据えていた
「………だが、未だにキミの中にはカイザーがいる。まずはそれを外に出さなければな」
「え──あ、ひゃっ」
くるりと、一瞬で上下は逆転した。両手を指を絡めて握られて、端正な顔立ちが真っ直ぐに僕を見つめる。恥ずかしいという気持ちよりも、その顔をもっと見ていたい気持ちの方が強くて目が離せなかった
甘い、甘い期待が広がっていく。ケリュドラ様の時から身体に叩き込まれてきた被虐の快楽が、セイレンス様によって呼び覚まされていく
「覚悟はいいか、愛しい小魚」
甘い期待に浸ったまま、嗜虐的な微笑みの前に、ほんの僅かな抵抗すらも許されず貪られることしかできなかった