「さて、落ち着いて話を聞こうじゃないか。剣旗卿───そして、僕の最も古い、親愛なる臣下よ」
ぴりぴりと、空気が張り詰めている。ケリュドラ様の前に正座させられた僕とセイレンス様。僕の感情は恐怖一色だけど、セイレンス様の感情はいつも通り読みづらい。意外と口達者な彼女も、黙っているあたり僕と同じような状況なのだろうか
「……バレてしまったな、愛しい小魚」
「腹をそんなに白くしていれば誰でもわかる。僕を舐めているのか?」
「ワタシ達の愛の証だ。恥ずべき事などないさ」
そんな事なかった。どんな状況でもセイレンス様はいつも通りだ。……少し濁った、ではなく完全に白、と言えるまでに白濁した腹以外は
「……お前がまさか、こんな事をするとは思わなかった。毎晩のように躾けてやったというのに、それでも他の女に身体を許すとはな」
「ぅ……その、ええと…」
「許してあげてくれないか、カイザー。ワタシから抱いたんだ。歌で惑わし、連れ込んだ」
「………ほう?」
セイレンス様の言葉がケリュドラ様の怒りを膨らませる。結果的にセイレンス様を悪者にしてしまったようで、胸の奥がちくりと痛んだ。でも、それも一瞬のこと
「だがな、カイザー。キミもワタシと同じように、無理矢理愛しい小魚を襲って関係を繋いだだろう?それに、ワタシとキミのどちらが先だったのかは、愛しい小魚に聞かなければわからない。つまり、この場ではキミにも容疑が掛けられているんだ」
「………一理ある」
「愛しい小魚に尋ねても良いが、もっと良い、納得できる方法を考えた」
セイレンス様の手が、肩に回される。ぐい、と抱き寄せられて顔が近づくと───……
「んむっ!?♡」
唇を奪われた。突然の出来事に頭が追いつかず、視界が白黒する。数秒後にセイレンス様の顔が離れ、肩を抱かれたままケリュドラ様に向き直された
「……何を、している?」
「ま、待ってくださいっ!ケリュドラ様っ…」
慌てて口を挟むも、僕は無言の圧によって言葉を詰まらせることしかできなかった。そんな僕を見たセイレンス様は楽しそうに笑う。そして、その笑顔のままケリュドラ様に言い放った
「すまない、我慢できなくてな。ワタシの考える方法とは──愛しい小魚をより気持ちよくできる方が、伴侶としてふさわしい、という物だ。ここはひとつ、ワタシ達とキミとで勝負をしないか?」
「セイレンス様っ!?」
何が起こっているのか分からなかった。理解が追いつかない僕を差し置いて話は進んでいく。ケリュドラ様は……怒っていないのだろうか。流石に呆れたのだろうか、つまらなそうに溜息を吐いていた
「何を言い出すかと思えば……」
「やるか?」
「────いいだろう、剣旗卿。その勝負受けて立つ」
「ケ、ケリュドラ様っ!?」
ケリュドラ様までもがセイレンス様の口車に乗せられてしまった。あれよあれよと、僕を巡って争いが勃発してしまったのだ
──────────────────
「では、まずはワタシだな」
始まってしまった勝負、最初はセイレンス様のようで、熱っぽい視線をこちらに向けている
「色々と考えたんだが……やはり、ワタシに甘えるキミは可愛らしいからな。まだ挿入れるのはダメだが……」
熱っぽい視線だけをこちらに向けたまま、セイレンス様は背を向けた。ゆっくり、ゆっくりとドレスのスカートをたくし上げていく。その仕草だけで、僕の心拍数はどんどん上昇していく
「ほら、存分にワタシに甘えるといい、愛しい小魚……♡」
高まった興奮のままに、ズボンを下ろして抱きついて、ぴっちりと閉じられた太ももの間に肉棒を挿入した
「ん……ふ、ふふ……♡」
「ぁ♡あぅ♡」
セイレンス様の背中に身体を預けて、ただ腰を振る。それだけでも十分気持ちいいが、セイレンス様は僕の手を握って、自身の胸へと導いた
「ふふ……良いぞ、もっと触れてみてくれ……♡」
セイレンス様の言葉に誘われるがまま、僕はその手で乳房に触れた。服の上からでも、あまりに柔らかいその感触が伝わってくる
「ん……♡乱暴、だな…少し意外だ……♡」
「あ、ぁっ♡ごめっ……なさ♡」
口からは謝罪が漏れても、快楽で余裕の消えた僕には胸を強く揉むのを止められそうにない。セイレンス様はそんな僕を見て、くすりと笑いながらも優しく受け入れてくれていた
腰も手も止めない。擦れる生肌の感触が、セイレンス様から香る甘い香りが僕の脳を溶かしていく。頭が快楽でバカになってしまう、そう思った瞬間───セイレンス様は僕の方に向き直った
「あ……」
至近距離にセイレンス様の顔がある。真っ直ぐに僕を見つめる綺麗な瞳に、情けない顔をした僕が映っていた。そんな僕を見て、セイレンス様は微笑むと───そのまま、唇を重ねてきた
「んっ……ちゅ♡」
「っ……!♡……はっ、ぅ……ぇ……」
ついばむように唇を啄まれ、漏れる吐息が脳を痺れさせる。肉体的な快楽も凄まじいけれど……これは別格だ。セイレンス様の柔らかで甘やかな唇の感触は、今までで一番甘美だった
「はぁ……んっ♡気づいているか…?♡カイザーが見て……ぁんっ♡いるぞ……?♡」
「ふぇ……?あっ、え……」
セイレンス様の言葉に振り向くと、ケリュドラ様はこちらを……いや、僕たちの方を見ているようだった。しかしその表情は怒りや軽蔑のそれではなくて────僕を見つめる瞳には劣情が孕んでいる。誰にも渡したくないとでも言わんばかりに
「んぁっ…♡……見られて興奮したのか?♡抱きつく力が強くなったぞ……っ♡」
セイレンス様の指摘は的確で、僕の腰は勝手に動き出していた。ケリュドラ様に見られているのに、僕はセイレンス様を使って快楽を貪っている。その事実が、僕の興奮を高めていく
「あ゛ぁっ♡やぁっ!♡♡んむっ♡ちゅるっ……♡」
「ん……ちゅ……♡」
セイレンス様にまた唇を奪われた。今度は舌も絡み合う、深いキスだ。ケリュドラ様の前で、僕はセイレンス様との接吻に夢中になっている。その背徳感が僕の興奮をさらに煽って───もう、何も考えられない
(あたまっ♡まっしろになるぅ……♡♡)
好き、好き、好き、好き。セイレンス様が好きで好きでたまらない。その気持ちが止まらなくて、腰の動きを止められなくて───限界が訪れた
「いくっ♡いきますっ♡セイレンスさまっ♡♡ひ、うぁああっ♡♡」
「ん……ちゅ……♡ふふ、いっぱい出したな♡偉いぞ、愛しい小魚……♡」
柔らかな太ももの間で、精液を吐き出していく。ぎゅう、と抱きしめて、胸も揉んで、首筋に顔も埋めて。セイレンス様はそんな僕を優しく撫でてくれる
「ちゅ……ん、ふぁ…余韻は、味わえたか?ワタシの唇が、キミにとって甘露なものであれば良いのだが……♡♡」
「はい……♡すごく、甘くて……♡」
「……そうか、なら、ワタシも嬉しい。さて──次はカイザーの番だ。ワタシにばかり構っていては、カイザーが拗ねてしまうぞ」
「誰が拗ねるものか」
セイレンス様に言われて、ケリュドラ様へと向き直る。ケリュドラ様は僕の方へと足を踏み出し、つかつかとヒールを鳴らしながら近づいてくる。少し恥ずかしさを覚えながらも、セイレンス様から離れてケリュドラ様を待った
「……僕も考えたんだ」
僕の目の前に立って、ケリュドラ様は──膝をつく、まるで従者のように。僕の腰元へと顔を近付けて───
「ちゅ……♡」
「んっ♡ふ、ぅ……ぇ?」
キスされた。それも肉棒に
「好きに使え」
それだけ言って、ケリュドラ様は口を目一杯開いた。セイレンス様と同じく、僕が動いていい、ということだろう。つまりは、ケリュドラ様の口を使って気持ちよくなれと
「っ………♡」
見ているだけでも、その口は気持ちよさそうに見えた。不敬にもその頭を掴んで、少しづつ口内へと肉棒を侵入させていく
「っう……あ、ぁっ……♡」
身体が小さいから、口内の締め付けもきつかった。そして、手やセイレンス様の太ももとはまた違った快楽が、僕の肉棒を包み込んでいく
「んっ♡ん、ぶっ、む……っ♡じゅる……ちゅぷっ……♡」
ケリュドラ様は唇や舌すら動かそうとしなかった。ただ僕の肉棒を慰めるだけの道具のように扱っている。その口オナホとしての在り方に、僕は背徳的な快楽を覚えていた
「ん……ぅ…♡すごっ…♡きもち、いいっ……♡」
「んぶっ♡じゅる……ちゅぷ、はむっ♡」
ケリュドラ様の頭を掴んで、ゆっくりと腰を動かす。前に進めて、後ろに引いて、早く動かせばすぐに射精してしまうような気がして、ゆっくりと
「んっ……んぶっ♡ちゅるっ……♡」
ケリュドラ様はただ僕の肉棒を慰めている。その目を開いて僕を見つめたまま、小さな口いっぱいに頬張って、ただ一生懸命に
「ん゛っ♡ぶっ……ぅ、うぐっ♡」
ついまた腰を突き出してしまった。亀頭が喉奥にまで達して、ケリュドラ様は苦しそうな声を上げる。でも決して口は離さないでくれる。それが嬉しくて、もっと気持ちよくなりたくて───
「あ……ぁあっ!♡ごめっ♡ごめんなさいぃ♡♡」
「んぶぅっ!?♡♡ごぼっ……お゛ぇっ……♡」
ケリュドラ様の頭を掴み、腰を振る。喉の奥の締め付けはセイレンス様のそれの比ではなく、すぐに射精感がこみ上げてきた。ケリュドラ様は苦しそうにしているけど……それでも僕の肉棒に歯を立てないようにしてくれている
「きもちっ…♡すきっ♡ごめんなさいっ♡」
「ん゛ぶっ!♡ごぼっ、お゛ぇっ!♡♡んぐっ、ぶぁっ!♡」
もう自分が何を口走っているかもわからなかった。ケリュドラ様の喉奥に肉棒を何度も擦り付けるのが気持ちいい。セイレンス様とは違う、不敬な快楽に身を委ねることしかできない。でもそれが幸せで───
「あ゛ぁあっ!♡いくっ♡いっちゃいまひゅっ!!♡♡」
「────ッ♡♡♡」
ケリュドラ様の頭を掴んだまま、喉奥へと精液を流し込む。ケリュドラ様は涙を流して苦しそうだけど……僕の肉棒から口を離そうとはしなかった
「はっ♡はーっ♡ぁ、あぁあっ♡♡」
「んっ…♡ん、くっ、んんぅ……♡♡」
ゆっくり、ゆっくりと吐き出した精液を嚥下するケリュドラ様。とは言っても、肉棒を喉奥に固定して呑まざるを得ない状況を作っているのは僕なのだけど。その様子に、僕はまた腰を震わせた
「あーっ……ぅ♡ふ、ぁっ……♡」
ずるずると、ゆっくりゆっくり口内から肉棒を引き抜いていく。それですら甘美な快楽となり得て、腰がびくびくと震えてしまう
そうして、肉棒が口内を出る直前で───ケリュドラ様の両手が、僕の腰を掴んだ。逃がさない、とでも言うような力の強さに少し恐怖を覚えて、抵抗もできずにされるがままになる
「えっ、ケリュドラ様何して───っ!?♡♡あ゛ぁああっ!♡♡」
「んっ──♡じゅるっ♡ちゅぷっ♡」
予想だにしない快楽に、僕は絶叫する。肉棒が熱い感触に包まれていた。それも蕩けそうなほどの快楽を伴うものが、下半身から伝わってくる
情熱的な舌の動きも、僕を気持ち良くさせようという意思を感じる。根元まで一気に咥えたかと思うと、肉ひだ一枚残さずに舐め尽くして亀頭を吸い上げてくるような責め方。そしてそれが終わると肉棒から口を離して───また肉棒を口内へと迎え入れる
「あっ♡あぁっ!♡♡ケリュドラひゃまっ♡♡」
セイレンス様とはまた違う快楽。あの小さな身体で僕の肉棒を全部飲み込んでいるのだと考えると……背徳感がさらに増してしまう。でも、そんなことを考えている余裕はなかった
「んぶっ♡ちゅぷっ♡じゅぽっ♡」
止めることのできない強制奉仕。逃げることも、自分のペースで味わうこともできない暴力的な快楽に、僕はただ喘ぐことしか出来ない
「ぐぷっ♡んっ!♡ふっ……♡ふぅーっ♡」
口の中で肉棒を縦横無尽に舐め回し、頬を窄めて強く吸いついてくる。そもそもが射精直後の敏感なタイミングだ、僕はひとたまりもなく限界を迎えた
「っ〜〜♡♡すきっ♡ケリュドラひゃま♡だいすきっ♡♡」
「ん、じゅる──♡♡ん、んんっ♡♡」
再び、その口内に精液を吐き出す。肉棒が脈打つたびに、その全てを吸い尽くさんとするかのように、ケリュドラ様はじゅるじゅると吸い立ててくる
「はぁー……っ♡はーっ♡」
「んっ……♡ちゅぷっ♡ん、ぐっ……ごくん♡」
長い射精を終えて、僕はようやく腰を引けた。でもケリュドラ様はまだ僕の腰を掴んで離さない。そしてそのまま喉を鳴らして精液を飲み干して、やっと口内から肉棒を引き抜いた
「ぷ、ぁ────ちゅっ♡」
最後に亀頭に軽く口付けて、やっと解放してくれた。僕はもう足腰に力が入らなくて……その場にへたり込む所で、セイレンス様に受け止めてもらった
「………カイザー、二度はずるいだろう」
「ふん、何がずるいものか。僕はただ臣下を悦ばせてやっただけだ」
「まったく……愛しい小魚?立てそうか?」
「こ、腰が抜けて……たてないっ……♡」
セイレンス様に身体を預けながら、そう答える。それを聞いた二人の雰囲気に、若干の喜びのようなものが混じっているような気がした
「そうか……なら、キミは逃げられないのか。網にかかった魚……ふふ、次はワタシで構わないな、カイザー?」
「構わん」
「えっ……あ、やっ…」
ずるずると、抵抗もできずにベッドへと引き摺られていく。逃げなきゃいけない、なんて本能が告げているのに……でも僕を見つめる二人の瞳には、それと同じかそれ以上の熱が込められている
両腕を掴まれて、仰向けにベッドへ押し倒される。抵抗しようと力を込めれば、その瞬間にはそれを超える力で抑え込まれてしまう
「諦めることだ、愛しい小魚。さぁ、早く挿入れてしまおう。魚は、新鮮なうちに食べるに限る」
「あ、や、まっ〜〜〜!?♡♡♡あ、ゔぁあっ!♡♡」
腰を上げて、一息に挿入される。腕は抑えられたまま、セイレンス様に犯される
「あ゛っ♡あ゛ぁあっ♡♡ひぅ、ゔっ♡♡」
「ん……♡ふふ……キミのモノは、やはりいい……っ♡」
(やぁっ♡こんなかっこでっ♡ケリュドラ様の前でっ♡♡)
ケリュドラ様はベッドに腰掛けて、ただ僕の方を見つめていた。その目はまるで僕を慈しんでいるようで───でも、それは僕が快楽に溺れてしまっているからそう見えるだけなのかもしれない
「あっ♡うあっ♡やっ♡みな、いでっ♡♡くださっ、あっ♡」
「……いいや、見ている。僕以外の身体で喘ぐ所を、しっかり見ているとも」
「そういうことだ、愛しい小魚。あ、んっ……♡キミの身体は、やはりっ…♡」
セイレンス様は腰を動かしながら、僕にそう告げる。ケリュドラ様の視線はより熱を増していって───それが僕の羞恥と背徳感を煽って、さらに快楽を強めていく。でもそれはただ僕を追い込むだけだ
「あ゛ぁあっ♡♡ごめっ♡ごめんなさっ♡♡」
「ふっ……あ、はぁっ♡謝る必要はないっ……♡ワタシはただ、キミを愛してやりたいだけ、だからっ♡」
セイレンス様の言葉は脳を蕩けさせる。そんなことを言われたらもう身を委ねるしかない。ケリュドラ様に見られている羞恥も背徳感も全て快楽に変換して受け止めることしかできない。ベッドの上で喘ぐ僕をケリュドラ様は見つめていて───その視線を感じるたびに興奮が高まっていくようだった
「んぁっ♡ひぁあっ♡♡はげしっ♡あっ♡」
「ふふ……!好き、だろうっ♡こうされるのも……♡見られるのも……はぁっ♡」
「……別に、僕は怒ってはいない。ただ、その……はぁ、剣旗卿、少し腕を下げてくれ」
頭の上の方で抑えられていた腕が、体下の方へ降ろされていく。スペースのできた頭の方に、ケリュドラ様の顔が近づいて───
「ぁむっ♡ちゅるっ……♡」
「ん、んんっ!?♡♡」
ケリュドラ様に、口付けられた。僕の頭を抱き抱えて、口内に舌を入れて───さっきも思ったけど、ケリュドラ様はどうも口を使うのが得意みたい、で
「んむ……っ♡じゅるっ……♡ちゅぷっ♡」
「はむっ♡んっ……!♡♡んん〜っ♡♡」
口内を蹂躙される。舌に絡みついて、歯茎や上顎まで舐められて───セイレンス様に犯されながらのそれは、あまりにも刺激が強すぎた。もう、何も考えられないくらいに気持ちいい
気持ちいい、いく、好き──何を思っても、口を塞がれれば何も喋れない。そして口内を暴れ回る舌の快楽に、僕は果ててしまった
「んっ……!♡♡♡はぁっ……♡ぁ♡ゔぁっ♡♡」
「んむっ♡ちゅぷっ……♡ん………おい剣旗卿、止まれ!次は僕の番だ」
「ん……♡はー……っ♡すまない、つい夢中になってしまった」
僕が射精した後も、かくかくと腰を小さく揺らしていたセイレンス様をケリュドラ様が叱る。セイレンス様は素直にそれに従って、僕の身体から肉棒を抜いていった
「はぁっ♡はぁっ…♡け、ケリュドラさ、まっ♡まって、くださっ♡」
「待てない。いつもよりは優しくしてやる」
二人の間に、視線のみのやり取りが交差した。セイレンス様が僕を抱き上げて座らせ、ケリュドラ様が膝の上にのしかかる。挟まれて逃げられない中、ケリュドラ様は容赦なく腰を下ろした
「は、あ、あぁぁぁぁあっ!?♡♡」
「んっ……♡」
小さい身体だ。それだけ締め付けも強い。幾度となく味わされた快楽だけど、千年かけても慣れることはなさそうだ
「け、ケリュドラっ、様ぁっ♡むりっ♡ですからっ♡」
「無理じゃない。ほら、息をしろ」
セイレンス様とは違う感覚の抱擁に思わず腰が引ける。でも後ろからセイレンス様に支えられて腰を引くことすら許されない。そして前にも逃げ場はない、ケリュドラ様が許さない
「むりっ♡ですからぁ♡♡」
「キミなら出来る、愛しい小魚。ほら、息を吐いて──」
耳元で響くセイレンス様の声が終わる前に、また口付けられて───それだけで思考が蕩けていく。ケリュドラ様の唾液は甘いようで少し苦いように感じられた。それを飲み込むだけでもうくらくらとしてしまうような酔いを感じる
「んむ……っ♡ちゅぷっ……♡くちゅっ♡」
「んっ♡んっ♡んんっ♡んうぅっ!!♡♡♡」
「……カイザーは動きが早い…愛しい小魚、ワタシはここにいるからな」
口付けて、ゆっくり腰を上下させるケリュドラ様。確かに、いつもの蹂躙するようなそれと比べればずっと優しい。でもそれが逆に、じりじりと僕の脳を溶かしていく
「ちゅっ♡ちゅぷっ……♡んっ……はぁっ♡」
「んむぁっ♡♡あっ♡やぁっ♡♡」
ケリュドラ様は口付けながら、腰を動かす速度を上げていく。ケリュドラ様を強く抱きしめていなければすぐにでも射精しそうだった
「ふふ……ワタシがただ、キミを抱いているだけだと思ったか?」
突然の快楽だった。片耳への生暖かい感触と、服の下を這い回って乳首にたどり着いた柔らかな指の感触
「んっ!?♡んんっ、んんん〜〜っ!?♡♡♡」
「んんっ…♡んぁ、ぁむ……っ♡」
「ちゅ♡れぇ……♡ふふ、キミの身体は不思議だな、どこに触れても甘く…酔うような感覚だ。海底谷のメーレにも引けは取らない……ふふ、感度もいい」
僕の身体の所有権は、二人にあるのだと思った。愛に溺れるのは……正直に言うと、相手がこの二人だったから、恐怖は特に感じなかった
「ん……♡ちゅぷっ♡れろ……♡ふぅっ♡」
「んんーっ♡♡んんっ!♡♡♡」
「……!ふふ、そろそろか?さぁ、カイザーの胎を、キミの精で満たしてしまおう」
もう、限界だった。快楽に染まった意識がぱちぱちとはじけて飛ぶ。ケリュドラ様の中はキツく締め付けてきていて───それに搾り出されるように、僕は精液を吐き出してしまった
「ん、んんっ!んんんっ───!?♡♡ん、ぷぁっ……♡」
射精とは別に、乳首と耳による絶頂があったと思う。ケリュドラ様の中に精液を吐き出しながら、僕はその快楽に身を委ねるしかなかった
「大丈夫か?愛しい小魚。ふふ、随分と出したな……ほら」
「僕はまた満足していないぞ……」
「カイザー、愛しい小魚をよく見ろ。もう指一本すら動かないだろう」
二人のやり取りを、僕は二人に身体を完全に預けて聞いていた。流し込まれた大量の快楽のせいで、僕の身体は一定周期で痙攣をおこしていた。セイレンス様に身体を支えられていなければ、とっくに崩れ落ちていたと思う
「む……はぁ、やむを得んな。今日はこれで終いとしよう」
「そうしようか。……あぁそうだ、勝負の結果だが…」
「いい、剣旗卿と僕で娶る。異論はないだろう?」
「勿論だ。ワタシもそう言おうと思ってな」
めとる、娶る───二人に、娶られる。その意味するところに気づいて、背筋がぞくりとした。二人との交際は今までの日々を思えば不釣り合いなほどの幸福だと思っていたけど、まさか娶られるなんて────でもそれを拒絶する選択肢も、僕には無い
「ふふ……身体が跳ねたな。これからのこと、期待しているのか?可愛いな」
「逃げられると思うなよ、我が臣下。お前はもう、僕達のものだ」
愛に溺れて、そうして──毎晩、二人に限界まで貪られることになった