何をとち狂ったかR-18を書いてみました。
前編は導入、本番は後編です。
よろしくお願いします。
では、どうぞ。
工房にて青年が1人、女性の人形を制作していた。
だがお店で売っているような物と違い、彼が作っていたのは等身大で人には言えない物、具体的には抑えきれない衝動を発散するための用いられるラブドールであった。
「はぁ……。なんで俺がこんなものを……」
ため息を吐いた青年、マリオは人形の関節を組み合わせながら愚痴をこぼした。
そもそも、なぜマリオがラブドールを作る事になったのか? その経緯は一週間前までに遡る……。
マリオは人形を操り大道芸を披露する魔法使い、
通常、人形師が人形を操る場合は魔力で作った糸を指先から伸ばして操るのだが、マリオは念を込めると、あとは自動で動きだす特別な魔法を生まれながらに持っていた。そしてマリオが自分の魔法に合わせて作った人形は、服を着せるともうどちらが本物の人間か分からない出来映えで、それはそれは見事な物であった。
だが、その希少性の高い魔法と妥協を許さずに作った技術の結晶とも言える人形のおかげで、「実は本物の人間なんだろう?」、だとか「インチキだ!」、などと言いたい放題の大バッシングに遭っていた。
「もう、この仕事やめようかな……」
小さい頃に作った可愛いらしいぬいぐるみサイズの人形を踊らせてため息を吐く。
このまま好き放題に言われ続け、せっかく雇ってもらった大道芸人の一座をクビになり続けるくらいなら、いっそ別の道を模索するのもありだろう。そんな事を考えていた時だった。
「ねぇ、お兄さん。その人形ってアンタの魔法で動いているのかい?」
一人の中年男性が興味深そうにマリオが動かす人形を観察していた。
「あぁ、そうだけど」
「じゃあ、人形師?」
「まぁ、そうかな。って言っても、もう廃業しようって考えているけど」
半ば自嘲気味にマリオが笑うと中年男性は、「ふむ.......」と考え込むと一つの提案をした。
「ねえ、お兄さん。一つ、俺に特別な人形を作ってみないか?」
「特別な人形?」
マリオが聞き返すと中年男性は自分の素性を明かし、その特別な人形の詳細を話し始めた。
「まさか、あのオヤジがアダルトショップの店長だったとはなぁ.......」
独り言を言いながらマリオはどんどん人形を組み上げて行く。
あの後、アダルトショップのオヤジは酒を奢りながら力説していた。
「お前なら絶対作れる! 間違いない!」
その時、マリオもヤケになって一緒に呑んでいたため、「おうよ! やってやろうじゃねぇか!」とその人形の制作を安請け合いしてしまい現在に至る。
だが、ひと眠りして酔いが覚めた後で、マリオは後悔した。なぜなら作って欲しい物が今まで作ろうとして誰も成し得る事が出来なかった物なのだから.......。
「人を犯すラブドールを作れだなんて仕事をなんでこう、酒の勢いで受けちまったかなぁ.......」
溜め息を吐きながら、マリオは黙々とラブドールを組み立てていく。そしてさらに五時間が経過した。
「できた……」
初めてのラブドールが組み上がった。
依頼主の要望により髪型は金髪ロングのストレートヘアにし、身体はボンキュッボンのモデル体型。大事な愚息を挿入する部分には通販のレビューで一番評価が高いオナホールを取り付けた。
ここから先はマリオの趣味で顔立ちは少し幼さを残した十代の物にし、服は袖口にフリルがある白のブラウスに黒のロングスカートを着させてある。
これで童貞ならばイチコロのラブドールが出来上がりである。
「よし、じゃあ試運転……」
期待半分不安半分といった面持ちで、マリオはパチンと指を鳴らし、人形に魔法をかけた。
すると目を閉じていた人形が目を開け、赤いガラス玉の目がマリオを見つめる。
「おはようございます、ご主人様」
「ああ、おはよ。早速だけど少し動いてみてくれる?」
「かしこまりました」
人形は立ち上がるとその場でくるりと回り、恭しくスカートの端をつまみ、お辞儀をしてみせた。
一応、問題はないように見える。が、やはり実践してみないと如何ほどの物なのかわからない。
まぁ、あとは適当な所で試せば良いかな……。渡す時、新品に取り換えりゃいいだろうし
とにかく疲れたので今は休もう。椅子に座りマリオは脱力した。
この後、自分の身に悲劇が起きるとも知らずに……。
後編は1時間後に公開です。