Re:転生エンブリヲで攻略するスパロボハーレムV ~スパロボV世界のエンブリヲに転生して時間を巻き戻せたので歯向かったメスどもを今度は絶対に最高のエロメス奴隷にする話~ 作:真田クロ:B=Lack
16 ヤマトに集うヒロインたち
<如月チトセ視点>
「くぅ、当たれ! 当たって! 落ちてよ、ガミラス!!」
ズドドドドッ!!
知らない機体の、初めてのコックピット。実戦はもちろん、戦闘用の機動兵器に乗る事自体が初めての私は今、目の前の
私、『
でも、そんな肩書は名ばかりで。ガミラスの侵略により地球圏が壊滅的なまでにボロボロにされてしまった今、ここ日本の九州地区坊ノ岬という地球連邦軍極東管区司令部は人類最後の『希望』にリソースを集中している為、同区画内の他施設(つまり私所属の研究所)に回せる物資は極僅かであり、研究所防衛隊には結局モビルスーツ一つ配属されていない有様なのだ。
なので研究所での私の役割は、殆ど雑用ばかり。それでも人手不足でやる事は多く、教官も居ないので『防衛隊員』としては空いた時間に自主練でシミュレーターで訓練したり、機動兵器についての教本を読む程度の事しか出来ていなかった。
だけど、新正暦2199年も暮れようとしている、この日。ガミラスがついに極東司令部への直接攻撃に出た今日、私は爆撃で半壊した研究所のハンガー内で見知らぬ黒い機体を発見し。ガミラス戦闘機を迎撃するために無我夢中でそれに乗り込み、先日の爆撃で壊滅してしまった司令部防衛隊に代わり私が単騎で戦闘する事となり、今に至るのである。
「よ、良し、このタイミングなら! 威力の高い近距離武装が……!」
ピピ!
この黒い機体はガミラス戦闘機すら凌駕する高い機動力を持ち、それを活かしてどうにか敵一機を追い込む事が出来ていた。そして今使っている電磁加速実弾マシンガン『月光』よりも威力の高い武器ならば敵を倒せると確信したその時、OSの火器管制がオートで可変速粒子砲『旋風』をアクティブにしてくれて、私は
「これなら! 落ちなさい、ガミラス!!」
ズギュゥーーーーンッ!!
背部バックパックから腰を通って回り込むように腕部下に装着された左右二門の短めの砲身から、射程は短いものの高出力かつ収束力の高いビームが発射される。自主修練中に学んだ中にあったモビルスーツ『ガンダムF91』の『
「や、やった! やったよ! 私でも……やれた!」
実戦経験もなく、シミュレーター訓練でもずっと平凡な成績だった私だけど、それでもガミラスに一矢報いる事が出来た!
だけどこれは……私が凄いってわけじゃない。何故なら。
「この機体……凄いわ。最初は出力ばかり高くて、武装積み過ぎの欠陥機かと思ったけど、操縦するうちにどんどん使いやすくなっていって……確か『F91』の『バイオコンピューター』にはそう言う機能があるって話だったけど、これはその次元を超えてる気がするような……
ともかく、この機体でなら……やれるわ! ソウジさんに訓練を手伝ってもらった成果もバッチリ出てる気がするし、それにも感謝しないとね!」
武器を装備しているっていうより、武装に手足を付けたようなとんでもない機体だけど、性能の凄さは今、身をもって体験した所だった。
この子となら、この局面を打開できると……そう私に確信させてくれる、素晴らしい機体だ。
「まだ距離は離れてるけど……そ、そうか、その武装なら……ッ 行くわ! 絶対に許さないわよ、ガミラス!」
ピピ!
再びOSがオートで設定してくれた武装、大口径陽電子衝撃砲『迅雷』を『旋風』に代わり腕部下にマウント。しっかりとエネルギーチャージしてから、これまたOSが算出してくれた最も効果的なタイミングで発射する。
バビュゥーーーーーーーーーンッ!!
ドゴォオオオオーーーーーーンッ!!
「撃墜、確認……!
す、すごい火力! 戦闘機相手にはオーバースペックかもだけど、この威力ならもしかして、ガミラスの戦艦相手でも太刀打ちできるんじゃ……?
って、今はそれどころじゃない! 敵はあと2機、集中しないと!」
2機目を撃墜し、残る2機からの攻撃も何とか回避しながら、戦闘を続行する。
心理的に余裕なんて全然ないし、ちょっとのミスで自分が撃墜した敵機の様に成ってしまうと思うと怖くて堪らない、けど。
それでも『希望』の為にと思うと、ガミラスへの怒りとは別の、一時的ではない『芯』のような何かが私の中で定まり、操縦桿を握る手の震えが止まってくれるのだった。
そして……残る敵も倒し終え、私とこの黒い機体『ヴァングレイ』の初陣は、どうにか勝利で飾る事が出来た。
最後に『惑星間弾道弾』なんて言う、機動兵器にはどうしようもない代物が出て来ちゃったけど、そっちは抜錨しついに真の姿を見せた人類最後の『希望』、『宇宙戦艦ヤマト』が自身の主砲にてその弾丸を打ち抜く事に成功し。圧倒的な爆発の余波も『波動防壁』と言う新装備で完璧に防ぎきって、その勇姿を私に見せつけてくれた。
これこそ、人類の切り札。ガミラス艦にも負けない人類最強の戦艦だ。
詳しい事は聞けていないけど、単なるガミラスに対抗する武力と言うだけではなく、そして地球を脱出する為でもない、正に『希望』と呼ばれる何かがあの艦にはあるらしい。
だから私も、少しでも地球の為に役に立ちたいと、ヤマトへの乗艦を希望し……でも実績も何もない
それでも最後に『ヤマト出航の役に立てて良かった』と思っていた私とヴァングレイに一通の通知が届き、事態はまたまた急転してしまう。
『如月千歳三尉ト ヴァングレイニ ヤマトヘノ 乗艦ヲ 命ズル』
「え……?」
その差出人不明の通知を受け取った直後、ヤマトの後部着艦ハッチが開いたかと思うと直ぐにヴァングレイはオートで着艦モードになり、あっという間にヤマトのハンガーに入ってしまったのだ。
(私が……ヤマトの乗組員に……?)
ヤマト出航予定日に行われたガミラスの奇襲に始まり、3日前には空だったはずの研究所ハンガーで見つけ乗り込む事に成った謎の機体。怖かったけど機体性能に助けられなんとかなった初陣と、最後には突然の乗艦命令に、私は驚くばかりだったけど。
だけど、絶望に沈みそうだった日々の中、ようやく光が……『希望』が、目の前に現れてくれたと。いえ、これからその『希望』を私自身も目指すのだと、そんな予感を、私は確かに感じていた。
「おお、チトセちゃん! マジか、この機体に乗ってたのチトセちゃんか! ともかく、無事で良かったぜ!」
「あ、ソウジさん! ソウジさんもこの艦に……って、そうでしたね。ソウジさんは正規の乗組員でしたし」
ヴァングレイのコックピットから降り、一息ついた私を出迎えてくれたのは、ソウジさん……『
背が高く、軍人らしいがっしりした身体つきの男性で。ちぢれ気味な黒髪に、日に焼けた褐色の肌でワイルドな印象の、でも優しくて頼りになる『お兄さん』みたいな人だ。
出会ったのは1週間前、月面研究所から私所属の第三研究所への荷物を届けに来てくれたのがきっかけだったけど、ヤマト出航準備が整うまでは休暇だという彼とはその後も出会う機会が多くて。ちゃんとしたパイロットに成りヤマトに乗りたいという私の悩みを聞いてくれて、それからずっと親身になって訓練に付き合ってくれていたりと、お世話になりっぱなしなぐらい、すっごく良い人なのだ。
その、結構カッコいいし……さりげなくスキンシップとかしてきちゃうから、ドキドキする事もあるけど。やっぱりソウジさんが側に居ると、このてんやわんやな状態の中でも、少し安心しちゃうな。
「なんかさっき通知が来て、ここにチトセちゃんを迎えに行けって言われたんだ。あぁ、でもチトセちゃんもヤマトに乗れたって事は、俺の嘆願が通ってくれたって事か。
やっぱりチトセちゃん筋が良いから、ここ数日の訓練でもパイロットとしてかなり成長したもんな。司令部もそれを認めて、すげぇ新型を用意してくれたみたいだし……何だよ、そう言う事なら早く、機動部隊隊長の俺にも知らせてくれれば良かったのに」
「え? ソウジさんもこの『ヴァングレイ』の事、知らないんですか?」
「ん? そりゃ知ってれば、これまでの訓練だってその機体のシミュレーターにするだろ? て言うかすげー機体だよなぁ~ こんな武装盛り盛りで、よくあんな動きが……」
ウゥーン ダダダダダダダッ
「動くな! 君たちは包囲されている!」
「ふぇええええっ!?」
と、そんな風に『ヴァングレイ』についてソウジさんと話している所に、突然ハンガーの扉が開くと同時に灰色のヤマト用軍服姿の武装した面々が続々と現れ、あっという間に私たちを包囲してしまった。
「え、えっ!? な、何ですか一体!?」
「我々はヤマト保安部、自分は保安部隊長の伊東真也二尉だ。これより密航者の身柄を拘束する」
「密航者って……私たちがですかっ!?」
「えぇ、貴女には乗艦許可が出ていません。それでもここに居るという事は、密航者と判断するに十分かと」
細目で怖そうな保安部隊長伊東二尉に代わり、背の低くて優しそうな雰囲気の青年士官が、そう応えてくれた。
「余計な事を言うな、星名准尉。
ふむ、手引きしたのはどうやら叢雲一尉のようですね。上官とは言え、貴官も拘束させてもらいますよ」
「そ、そんな、何かの間違いです! だって私、さっき乗艦命令が……」
「落ち着こう、チトセちゃん。確かに何かの間違いだろうし、上層部に確認すれば済む事さ。今は大人しく彼らに従った方がいい」
「ソウジさん……そ、そうですね。わかりました」
こうして最後には、(すぐに釈放されたとは言え)ヤマト保安部に捕まってしまうなんて。今日は本当に、どこまでも波乱の連続だった。
結局私に届いた乗艦命令は発信元不明のままで。ソウジさんの嘆願により私もギリギリでパイロットとして採用され、乗艦許可自体は出ていたのだけど、その通知が発令される前にガミラスの奇襲が来てしまったらしいのだ。
ともあれ、これで私は念願だった『ヤマト』の一員になる事が出来た。
そしてそれからの日々は……心底大変だった初日すら超える程の、波乱続きとなるのである。
数日後。
私はヤマト所属の『機動兵器隊』の隊員として、火星に向かう道中の艦内にて、訓練に勤しんでいた。
ピピ!
「あぅ、また被弾しちゃった! ヴァングレイってそこそこ重い機体を高い出力で無理やり高機動にしてるから、やっぱり小回りと微調整が難しいわ……もっと上手くならないと」
「いやいや、チトセってばこの機体に乗ってまだ数日なんでしょ? それでここまで扱えてるのは、ホントに凄いって! て言うかシミュレーターで私のグルンガスト、押されちゃってるんだもん……逆に私が自信無くしちゃうよぉ~」
「そうですよ。私なんてソウジ様に数か月マンツーマンでみっちり訓練してもらってようやく、ヒュッケバインのテストパイロットから正規パイロットの座を掴めたぐらいなのに……チトセさんはもう実力で並び始めてるんですから。見習いたいぐらいです」
「もう、ロッティもシズキも、そんなにおだてないでよ。凄いのは私じゃなくて、このヴァングレイ。それも機体性能以上に、出力調整にFCSから索敵まで、何でもこなしてくれるこのOSにあるって事は、私にだってわかるんだから」
現在、機動兵器隊にはヴァングレイの他に、『ニコラ・ヴィルヘルム研究所』で開発された特殊機動兵器二機が地球出立の直前に合流していた。
ヴァングレイの2倍以上の大きさのあるパワー型の『特機』、『グルンガスト』。そして、モビルスーツのコンセプトを引き継ぎつつ新型のエンジンと採算度外視の高性能化で、ヴァングレイやモビルスーツとサイズは変わらないがスピード型で火力も高い『小型特機』とも言える、『ヒュッケバイン』である。
そしてそのパイロットは、今一緒にシミュレーターで訓練をしていた目の前の美少女二人なのだ。
グルンガストのパイロットである、ふんわりウェーブな赤毛を可愛らしいヘアバンドで纏めたキュートな女性の名前は『シャルロッテ・ヘイスティング』。愛称は『ロッティ』で、人懐っこい可愛い系の女の子だ。メイクが趣味で、見た目通りぐいぐい懐に入って来るから、彼女とは直ぐに仲良しになる事が出来た。
対してヒュッケバインのパイロット、ロングストレートの黒髪に数房のエメラルドグリーンのメッシュを入れた、釣り目のクールな雰囲気の女性は『シズキ・シズカワ』。礼儀正しく気品のある立ち振る舞いが魅力的で、実際彼女が『シズカワ重工』という機動兵器関連企業の社長令嬢でもあるのも、納得の凛々しさだと思う。とげとげしさのある銀の耳飾りなんかを付けていて、お嬢様然とした中にもギャップのある美人さん系の女の子で、ロッティとは対照的な印象だ。彼女も私と親しくしてくれていて、パイロットとして一緒に訓練する時は、正直ロッティより分かりやすく理論的に色々教えてくれるので、かなり重宝している。
(二人とも腰も腕も細くて、それでいて胸なんかはしっかりボリュームがあって……ホント、魅力的よねぇ……あぅ、私とは、全然違う……)
『女の子らしい魅力の美少女』とは、彼女たちのような子を言うんだろうな、と少しだけ羨ましくなってしまう。自分自身、美容にはしっかり気を使っているし容姿も整っている方だとは思うけど、背も高いし肩幅もあるから、どうしても……ね。
それでいて、パイロットとしての腕も二人はかなりのモノだった。二人ともそれぞれの特機の専属パイロットとしての訓練を積んでおり、その過程で実戦も多少は経験している事もあって、単純な技量はどう考えても私より上なのである。
それでもシミュレーターで互角の戦いが出来ていたのは、最初に言った通りヴァングレイの優秀すぎるOSと操作システムにあった。
あぁでも、もう一つ……ヤマト出航以降も続けてくれているソウジさんの直接指導は物凄く為になっていて、訓練を受ける度に自身の動きが目に見えて良くなっていくのに、一種の快感まで感じられるくらい成果が出ているのだ。
だから少しだけ、自分に自信を持っても良いかな……なんて思っていたら、シミュレータールームに当のソウジさんが入って来た。
「よう、訓練お疲れさまだぜ、チトセちゃん♪ いい成績じゃないか……大分ヴァングレイの機体特性にも慣れてきたようだし、そろそろ次のステップに行ってみようか」
「あ、ソウジさん……ふぅ、ソウジさんのお陰で、なんとか武器の取り回しに手間取ることは無くなった感じ……ですね」
「あぁ、でもその前に一休みも必要だな。ほら……訓練中のチトセちゃんって力みっぱなしで、かなり肩も凝ってるだろ? この辺適度に力を抜かないと長期戦じゃ持たないし、その辺も今後の課題の一つかな?」
ぎゅ……ぎゅ……っ
「あっ♥ ふぅ……うぅん♥ そ、それは、確かに……んんぅ♥ で、でも、肩揉みまで上官であるソウジさんにさせるなんてぇ……くぅん♥」
訓練の疲れを労う様な肩へのスキンシップから、ソウジさんは流れるように私の後ろに回りこみ、肩から背中にかけてを親指でぎゅっぎゅと、かなりの絶妙な塩梅で指圧してくれる。実際その、私って胸が大きいのもあり、長時間力んじゃうとどうしても肩が凝っちゃうから……それだけでビックリするほど気持ち良く、思わずリラックスしてしまう。
なんか変な声も出ちゃうし、そもそも男の人に肌を触られる事自体今までほとんどなかったから、すっごい恥ずかしいんだけど……
「フィジカルトレーニング後の全身マッサージだって俺が担当してるんだ、今さら照れるなって。チトセちゃんは機動兵器パイロットとしての身体作りがまだ完全じゃないんだから、そっちも急ピッチで仕上げようってかなり頑張ってるんだし、これくらい楽しんでも罰は当たらない……だろ?」
ぎゅ……ぎゅうぅう……っ!
「あ、あっ♥ そこ、凄く良いです♥ そ、そう、ですね……ふぅ~~~~♥ おかげで筋肉も大分付いて、持久力だって目に見えて上がってきてますし……うん、私も機動兵器隊の一員として相応しくなれるよう、これからもご指導お願いしますね、ソウジさん♥」
「おぅ、俺用の機体が無い今、俺の一番の任務はチトセちゃんたちのスキルアップだからな。バッチリ任せちゃってくれ……よぉっと!」
ぐいぃいいいっ!!
「おぉおお~~~~っ♥♥ って、すっごい変な声出ちゃった……は、恥ずかしぃ……っ♥」
教えを受けているだけで、ソウジさんがパイロットとしても一流だってわかるし、その上トレーニングの組み立てや技術指導、マッサージまで出来ちゃうんだもん。ホント、ヤマトの機動兵器隊の隊長に抜擢されただけはある、凄い人だよね。
「あぁ、いいなぁ~チトセ。ソウジ教官のそれ、マジですっごい気持ちいいもんねぇ~♥ 私もしてもらいたいなぁ~♥」
むにん♥
「おいおい、ロッティには新人時代にタップリしてやっただろぉ? 今はチトセちゃんがしっかり一人前になるのが最優先なんだから、お前は我慢してくれよ」
「そうですよ、ロッティ♪ ソウジ様には夜、たっぷりと可愛がって頂けるのですから……今はチトセさんに譲ってあげるのが、筋というモノですわ♥」
むにゅん♥
(うわぁ、また二人とも……背後だから見えないけど、またソウジさんにべったりくっついて、あの大きなオッパイを彼に押し付けてる……んだろうなぁ……)
私は背丈がある分、オッパイも大き目だけど……何と二人は私より一回りも背が低いのに、オッパイサイズはあまり変わらないレベルなのだ。と言うかシズキに至っては本当にほっそりとしたスレンダー体型なのに、あのはち切れんばかりのロケットオッパイは……凄すぎる。ヤバいと思うわ、うん。
そしてそのグラマラス美少女な二人はソウジさんの以前からの知り合いで、ソウジさんからパイロットとしての指導を受けていた過去があり、何より……彼と男女の関係(『セフレ』だって!!)である事を明け透けに公言してしまっているのだ。
流石に何処でもイチャイチャ、という訳ではないけど。他には私ぐらいしか居ないこのシミュレータールームなんかでは、二人は頻繁にソウジさんに抱き着いたり、私へのスキンシップなんて目じゃないレベルのペッティングをしていたりと、目のやり場に困る事が割と多いんだよね。
地球圏と人類がガミラスの遊星爆弾で壊滅的被害を受け人口が激減してしまった今、男性の複数女性との交際は推奨されてはいるんだけど、それもごく最近出てきた急な話であり……その風潮にここまで順応している人たちは、私は今まで見た事は無かったと思う。
(まぁでも、ソウジさんがすっごくモテるのは、正直わかるかな……最初はちょっと軽薄で怖そうな見た目だから誤解しちゃったけど、すっごく優しくて面倒見がいいし♥ それでいてやっぱり『出来る男』なのが、何よりの決め手、だよねぇ……♥)
ソウジさんは二人も美少女を侍らせて、私にもスキンシップをしてくるし、女たらしに見えるけど……実は私に対しては、アプローチにも一線を引いてくれている。
自分からは性的にぐいぐい来ないって言うか、私が少しでも嫌だと思う様な事は絶対にしないし、容姿なんかを褒めてはくれるけど、直接的な関係を求められたことは無かったりするのだ。
その、私が自分からお願いしたなら、そういう関係になってくるんだろうなぁ、と思える雰囲気はあるんだけど……流石に? ねぇ?
既にお付き合いしている人がいる男性とそういう関係に進むのは、まだまだ私には大人過ぎる世界に感じられてしまうのだ。
いや、私だってもう、19歳ではあるんだけどさ。今まで男性とお付き合いした経験なんてないし……うぅ、ソウジさんが魅力的だって強く思う部分はあるんだけど、どうしても自分からって言うのは……無理無理! 無理だって!
「それで、ソウジ一尉。ここからは私も、彼女らのシミュレーター訓練に交じって良いのかしら?」
「おっと、すまない。待たせてしまったな、
私たちの話が一段落着くまで待ってくれていたらしい、『山本
シャギースタイルでショートカットの銀髪がキラキラと美しく、スレンダーな体型に怜悧な切れ目の深紅の瞳が印象的な、シズキ以上にクールな女性だ。
元はヤマトの主計科所属であり、しかし玲自身は戦闘機のパイロットとしての訓練も十分に積んでおり、航空隊への所属を希望していたのだけど認められていなくって……それを汲んだソウジさんが機動兵器隊にスカウトし、引き抜いちゃったのが昨日の話なのだけど……
「ふふ、これで私もヤマトのために戦える……感謝してるわ、ソウジ♥ お礼はロッティとシズキと一緒に、今夜……でいいかしら♥」
むにん♥
「もちろん! 昨日も最高だったからなぁ~、楽しみにしてるぜ、玲♪」
「ええ、心置きなく楽しむためにも、午後の訓練も全力でやらせてもらうわ……ちゅっ♥」
左右にロッティとシズキを侍らせているソウジさんに対し玲は正面からしなだれかかり、その細身だけど女性的な魅力満載の身体を彼に密着させながら、背伸びをしてその頬に情熱的なキスをしていた。
昨日の玲の引き抜き直後は、航空隊隊長の加藤二尉とソウジさんが大揉めに揉め。玲も軽薄そうでスキンシップ多めなソウジさんに最初は良い印象を持たなかったようで、かなり冷ややかな態度を取っていたんだけど……
その日のうちにソウジさんは加藤隊長と真っ向からやり合い説き伏せ、和解し。その後早速、玲とマンツーマンでミーティングと訓練を行う事に成り、翌日には……すっかりソウジさんにべったりでラブラブしちゃってる玲の姿が、早朝のパイロット用ブリーフィングルームに在ったのだった。
(昨日、何があったんだろう……ソウジさんって私には強引じゃないけど、玲は好みだからぐいぐい行ったりしたのかな……? なんか、それだと……むぅ、もやっとしちゃう…… でもそうじゃないとしたら、玲の方から? 意外とこういうのに積極的な子だったりするのかな……?)
玲とは同い年の19歳だし、昨日話した感じ気が合いそうだし、凄く仲良くなれそうな子ではあるんだけどね。
「シミュレーターの後のフィジカルトレーニング、私も参加するから。それなりに鍛えてはきたけど、本格的にパイロットをやるならもっと追い込まないと。だからよろしく、チトセ。一緒に頑張りましょう」
「う、うん。そうよね……頑張りましょう! これからよろしくね、玲!」
恋愛(?)模様はともかく、私たちは人類の希望ヤマトの一員、要の部隊の隊員同士だもの。一致団結して、頑張って行かないとだよね。
「ソウジ先輩、シミュレーターのセッティング完了しました。自分はヒュッケバインで先輩と一対一、で良いんですよね?」
「ああ、ご苦労ヴェルト。予備パイロットとは言えここまでお前の面倒を見れてなかったからな。今日はみっちりしごいてやるぜ」
「はは、お手柔らかにですよ、先輩」
実はもう一人、気づけばシミュレータールームに入ってきて色々やってくれていたのが、背の高い金髪の男性で、ロッティ達と同系統のパイロットスーツを着ている『ヴェルターブ・テックスト』さん……略して『ヴェルト』さんだ。
シズキと同じニコラ研ドイツ支部所属のヒュッケバインのテストパイロットで、しかも彼は開発メンバーの一人だったので、整備担当も兼ねて予備パイロットとして彼女と一緒にウチの部隊に配属される事となったのだ。
グルンガストの開発にも関わっていて、そっちにも精通しているので、いざという時はロッティに代わりグルンガストも操縦する事が出来る。両機とも既存の戦闘機やモビルスーツとは性能はもちろん操縦系統も一線を画しているので、専用の訓練を受けている者にしか扱えない機体だから、ヴェルトさんが居てくれると安心感が全然違うと思う。
そう、この部隊の男性は、ソウジさん一人ではなかったのだ。ただ現状、半ばソウジさんのハーレムみたいになっている事に対し、気まずかったりしないのかと彼に聞いてみたら「ニコラ研に教官として来た時からずっとだから、もう慣れたよ」と苦笑しながら応えてくれた。どうやらニコラ研には若い女性のテストパイロットが多かったらしく、そこでもソウジさんはモテモテだったようだ。
「よし、ここからは対人戦闘訓練の後、対ガミラスを想定した連携戦闘訓練。それが終わったら、チトセと玲は居残りでフィジカルトレーニングに移行。ロッティ達ニコラ研組は機体の整備点検を頼む。って事で、模擬戦開始だ!」
「「「はい!!」」」
…………
「……ふぁ? もう……朝……?」
気づいたら、私はヤマト内の士官室(パイロットは個室を貰えるのだ。凄い!)のベッドの上で……宇宙だから厳密には朝じゃないんだけど、室内時計を見れば『04:55』と表示されていた。
「んん~~~~っ♥ 今日も良い目覚め! あれだけハードなトレーニングだったのに、疲れなんか全然残ってないわね!」
この数日間は毎日がハードな訓練の目白押しで。特にフィジカルトレーニングは限界まで自分を追い詰めるせいか、後半は意識が
「ふぅ~♥ て言うか、ヤマトに乗る前より体が軽い気がする~♥ 人工重力は1Gから変わってないんだし、やっぱり訓練後にしてくれる、ソウジさんのマッサージのお陰かなぁ」
記憶が無いと言えば、そのマッサージも同様なのだ。ハードなトレーニングの後、ソウジさんによる夢心地のマッサージ……本当に気持ち良すぎて、すぐ意識が飛んじゃってしまい。それからスパにも入って汗を流していたらしいけど、意識が曖昧で殆ど何も覚えてないんだよね。ロッティやシズキに入浴中の世話をして貰ったり、その上この士官室まで運んでもらっちゃっているらしい事は、少し……いや、かなり申し訳ない。
「なんだか肌の張りまで良くなってるような気も……まぁ、元気で何よりだよね!」
ベッドを降りて確認する、パンツ以外身に着けていない自分の身体には、何の異常もない。と言うか、正に絶好調って感じだ。
あ、パンツだけなのはいつもの事なので、これも異常でも何でもない。やっぱり、また寝ている間に全部脱いじゃってたみたい。寝ている時はブラジャーも付けて居たくない質なんで、昔からの癖でどうしても寝ている間に脱いじゃうんだよね。
軍学校の寮で同室だった友達には、胸の形が崩れるからやめろって言われてたけど……無意識でやっちゃうんだから、仕方ない。幸い、オッパイの形の良さは全然変わってないし、大丈夫大丈夫! ともあれ……
「今日で火星に着く……戦闘になる可能性も高いから、短期集中の訓練はひとまずこれで終わり。これから、本当の戦いが始まるんだ……!」
火星はテラフォーミングされた過去があるものの、現在は人類の施設はほぼすべてが放棄され、避難出来る者たちは皆、地球圏へと逃げてしまっている。
だけど、ヤマトを支援するため、各宙域に散っていた地球軍の一部や、火星に残って抵抗を続けていた僅かな生き残りたちが必要な物資と戦力を届けようと、アルティニア基地に集結しているという情報が入ってきているのだ。
そしてその動きは、ガミラスにも察知されている可能性がある。だから、火星では先日の初陣なんか比にならない程の激戦が待っているかもしれない。
「けど……やるわ、私。ヴァングレイと一緒に、どこまでも戦い抜いてやるんだから! それに、一緒に戦ってくれる仲間だっているんだし。ソウジさんたちと一緒なら、ヤマトは、私たちは、絶対に『イスカンダル』までたどり着けるんだから!」
地球から16万8000光年なんて途方もない距離の先にある惑星、『イスカンダル』。地球の環境を元に戻す『希望』をその星まで受け取りに行くこの旅路は、まだ始まったばかり。
正直に言えば、滅亡までもはや一年の猶予もない地球については、何もかもが心配で。私の胸も未だ、不安でいっぱいだけど。
ヤマトに乗ってから……うぅん、ソウジさんがもう一つの『希望』と呼ばれている物を、研究所に届けてくれたあの時から、私の心は『絶望』の二文字で陰る事は無くなった。
迷わず、振り向かず……どこまでも、戦い抜いて見せないと。
「って、素っ裸で決意を固めても、様にならないわね。早く着替えて、皆が来る前に自主練でもしてよっと」
そう言えば、心なしかオッパイの形の良さも、より磨かれているような気もする……?
うん……ソウジさんが来てくれてから、良い事ばっかりかも!
この旅は過酷だろうけど、振り返ればきっと、良い旅になってくれる……
そんな予感で私の心は上向きになり、この日も気分良く士官室を出る事が出来たのだった。
次回!『叢雲ソウジの日常』
チトセちゃんが寝る時パンツ一丁なのは公式設定です。
早期購入特典なら、Yでもチトセちゃんにまた会える!