Violated Princess短編集 作:AIRUNo(旧AIRU)
「セレナ……はぁ、セレナ……」
「ううん……バーダン、あぁ、ふぅん」
狭い小屋に響く、ピチャピチャと跳ねる水音。
麻黒の小柄な少年は、年端もいかぬ金髪赤眼の少女を対面でしっかりと抱き込み、その柔肌に指を食い込ませる。
体がゆさぶられるごとに、背中までのびた長い金色の髪が煌めきながら揺れる。
黒髪を刈り上げた少年は、汚らしくも筋肉のある見た目からして街のギャング。
一方で少女のほうは、天使と言われるほどの美貌と細くも厭らしくシミ一つない白き体を持っていた。
互いに服は身に纏わず、少女のしっとりと汗ばんだ身体が刺激に振るえる。
「うぅん……あぁぁ」
「くくく」
少女らしからぬ艶やか媚声と、青年のしゃがれた笑い声。
互いに成長途中の細い手足。
特に少女、セレナは同世代においても小柄な身体付きだが、僅かばかり年齢も身長も上の青年、バーダンが抱きしめるには丁度良いサイズであった。
性器の結合部をこれでもかと密着させ、ぐりぐりと中で動かして互いの肉の感触を味わう。
普段の貴族として凛々しい顔のセレナだが、今はこの年齢ではありえぬ蕩けきったメスの顔だ。
「セレナ……俺たちは2人は一つ。生涯ずっとだ。そうだろ」
「あぁ……そうだとも」
最早それ以外の道はない。
セレナは夫の視線に気付き、小さな舌を突き出して、彼の口元に運ぶ。
ちう……ちう
男は如何にもゴロツキという見た目ながら、少女を愛でる仕草は優しさで溢れている。
セレナもまた、舌で口の中をなぞられる度、吐息を漏らし、身体が火照る。
バーダンは唇を密着させ、息と唾液を流しこむ。
セレナは嬉しさのあまり何度も喉を鳴らして飲み込み、愛する夫の口臭をもっと吸い込もうと深呼吸する。
(なんと幸せな時間なのだ……)
夫の逞しい筋肉で抱かれると、安心感が湧き上がる。胸筋に己の乳を押し付け、執拗に先端を擦り合わせると、夫が頭を撫でてくれる。
(私はずっと、バーダンと一緒にこうしていられるのか……嬉しい)
ここは回想部屋と呼ばれる場所。
外からの干渉もなく、誰にも邪魔されず。
満足がいくまで交わりが繰り返される場所。
ここに2人が迷い込んだのは、随分前のこと。
気づけば服は脱げており、更にセレナは組み伏せられていた。
「……ん? ここは」
「おい、セレナ。なんでお前が俺の前にって……なんだこりゃ」
「な、バーダン殿!? なぜ裸で、というか私も、いや、それどころかこの感覚は!!?」
2人は理解するより早く、下半身から伝わる気持ちよさに悶えた。
目を覚ました瞬間に互いに裸で、性器を挿入して向かい合った状態であった。
そして混乱状態の中、先に動いたのはバーダンだった。
「な、バーダン殿まって……あぁん」
「ひひ、なんだか分かんねえけど、セレナとやれるなんて嬉しいねぇ。最近全然会ってくれなかったしよお」
「な、くぅ……あぁっ……ま、まて、待て! 貴殿はもう、亡くなったはずでは……!!」
「へぇ~、じゃあやっぱりこれは、フン、俺の死後の夢ってことなのかねぇ、フン」
「だから、アン、一旦話し合おうと、アン、腰を動かすのをやめろと、アン、言っている、アアッ!」
「面白れえじゃん。セレナは相変わらず、入れられると弱いんだな。ククク」
(そうだ、この男はこういう奴だった…… 私を最初に捕まえたときも、自分勝手に私の身体を汚したのだ)
息を荒くしながら、セレナは必死に状況を理解しようとした。
バーダンとは、ある犯罪調査の先で出会った。
最初は気味の悪い男と思っていたが、違法な薬物犯罪のブローカーであることが分かると襲い掛かってきたから、返り討ちにしようとした。はずだった。
結果、返り討ちにされたのはセレナのほうであった。
ボロボロになった身体を凌辱された挙句、宿の前までセレナのことを呼び出すようになり、バーダンの潜む小屋の中で、毎日毎日好き放題に嬲られた。
唇から小さな尻の中まで、彼にセレナの全ては触られ、舐められ、弄り回された。
泣きわめいても、嫌だといっても、「セレナを自由にする代わりに薬物販売をやめているんだぜ。従わないなら、商売を再開するし、セレナとの関係を周囲にバラす」と脅されて、合意の上でセックスする形を取らされ続けた。
全身を舐めまわしたのはセレナもそうで、彼の汚い口の歯の裏から、足の小指まで何度舌で舐めさせられ、掃除させられたことか。
そうやって蹂躙している間も、バーダンはセレナの胸の小さな蕾をクリクリとこねくり、あるいはモチのように柔らかな尻を撫でて遊んでいた。
「ククク、セレナはいつになったらこの胸から母乳を出してくれるんだ? それとも、この可愛いケツから俺の子を産んでくれるのが先かなぁ」
「ゾッとするようなことを言うな……誰が、お前の子など!」
「怖い顔すんなよ、セレナ。こんなに愛し合っているんだ、とっくに孕んでたって不思議じゃないだろ?」
「……私は、愛などのないお前などと……」
バーダンはよくセレナに、家族の話をしていた。
クズの父親や消えた母親と違い、本当の愛のある家庭というものを持ちたいのだと。
しかし、セレナはそれを聞いても睨むだけだ。
いくら理想を掲げたところで、組織の奴隷と化した女子たちへの乱暴し続け、セレナへのレイプを行った彼の性根は何一つ正当化できない。
セレナを孕ませて家族にすると宣言して以降は他の女に手を出してないというが、信用できるはずもない。
口ではいくらでも調子のいいことを言い、父親のようなクズにはならないと言いながら、裏では目先の欲望に駆られていくらでも犯罪をおかしている。
何度刺されても、当然だと思われる男であった。
だが、セレナが子を成すより前に、バーダンは死んだ。
セレナは運がよかったと安堵するとともに、例え悪党であろうとも、他人の死を喜んではならぬと自戒した。
自分は決して悪に染まらない。あんな奴らとは決して一緒にならない。
そう誓って、また街でモンスター討伐の依頼を受けようとした。
そしてギルドの扉を潜った途端、気づけば今の状況になっていた。
この場所は何度も来たことがある。バーダンの小屋だ。
入る場所を間違ったなどではない。気付いた途端、既に自分の武装や下着は脱げていて、上半身を起こしたバーダンの腰の上に跨っていたのだ。
ジュブ、ジュブ……
性器もまた、濡れきっていた。
理解するより早く、己のうちを快楽が走り、驚愕交じりの喘ぎ声が止まらなかった。バーダンは快楽のまま、自分に乗るセレナを抱きしめながら、腰を動かし続ける。
時にねっとりと、そして激しく、何度も混じり合った女の弱点をねぶりつつ、セレナのヒダが己の陰茎を最も気持ちよくしてくれる位置にこすり付ける。
小柄なセレナに対して、若いとはいえ太く逞しい浅黒のソレは、最初キツすぎるだけであった。
しかし何度も交わる中で、セレナの膣は相手を受け入れようと柔軟に形を変え始める。
彼がもっとよく擦る方向に膣道が曲がり、彼の突起に上手く絡まるようヒダが成長していく。それはセレナの素直で真面目な性格を表しているかのようだった。
結果、処女であった頃から僅かな期間で、セレナとバーダンの下の相性は、この地上で誰よりも一番となる。
どんな姿勢でも形がピッタリと会い、動けば例えセレナの心がどんなに嫌がろうとも、愛液で潤い、バーダンの息子をぎゅっと掴んで離さない。
「あっ、あっ……ぐぅ……」
セレナは歯を食いしばり、身体に広がり続ける淫らな欲求を鎮めようとした。
逃れようとするも、これでは無理だ。
それはバーダンの腕から逃れられないことと、彼との夜で一度たりとも挿されてから逃げ出せなかった経験から理解している。
腰を上げれば追うように息子を最奥まで打ちつけられ、ぐりぐりとされると「はああぁん」と情けない吐息と共に、足腰から力が抜けてバーダンのほうに倒れてしまう。
万一体位を変えようと一旦性器が抜けた瞬間に立ち上がろうとしても、足が小鹿のようにふらふらで、扉に向かうたびにバーダンに馬鹿にされながらずるずるとベッドへ引き戻された。
セレナはただ、じっと耐え続け、終わりが来ることを願った。
だが、バーダンの性技は体感にして一時間が過ぎるも、衰える気配はない。
セレナの身体もとっくに火照りあがって、彼になされるがままとなっている。
「へぁ……ぇあ……うあぁ」
「おいおい、セレナ。すげえ顔になってるぞ」
顔は汗にまみれ、眼は微睡み、半開きの口からはベロが垂れてバーダンの肩に唾液を垂らし続けている。
「うるひゃ……い……ばーだんの……ひぇいだ……くぅうぅん」
「こんな弱ったセレナも久しぶりだな。普段のつんけんとした態度からのギャップが、股間にたまらなく響いてきやがる。ほら、俺っちの身体に唾垂らすなら、二人の唾液交換しようぜ?」
そう言いながら、バーダンは力の入らぬセレナの頭を自分に向けさせ、ちろちろと舌を顔の前で動かして見せる。
普段のセレナなら怒り狂うところだが、もはや快楽のまま抵抗もできない少女は、近づいてくる嫌いな男の顔から逃れる意思すらない。
ぶちゅり
2人の口の中で、ドロドロの生暖かい粘液が溢れかえる。
舌を互いの呼吸を合わせて擦りつけ、こびりついた垢や唾液を混ぜ合わせて味わう共同作業。
鼻息が肌をくすぐる中で、二人だけの熱い汁を啜り合い、一滴ごとに媚薬のように身心がきゅっと熱くなる。
犬歯の裏とベロの付け根が、セレナの身体の喜ぶ場所だ。そこ舐められると、途端に顔がトロンと蕩け、無意識にバーダンの身体に体をこすりつけてくる。
小さな胸の柔らかさを命一杯オスにアピールするような姿は、誰が見ても恋人そのものだ。
更にバーダンの奥歯を舐め、奥から湧き上がる唾液を直接ベロに伝わせてコクコクとのどを鳴らして飲んでいく。それがバーダンの喜ぶ仕草だと、意識の薄れた中でも体が覚えていた。
それからずっと、ずっと。
一方的に蹂躙されながら、二人は恋人のように抱きしめ合い交わり続けた。
いくら知識の乏しいセレナも、何度か気絶を繰り返しながら、これはおかしいと気付く。
バーダンの性力が底なしなだけではない。
セレナのほうも、これだけ長時間疲労をしながら、腹が空くことも、火照りとは別に疲れを覚えることもない。
小さな窓から注ぐ僅かな日の光も、これほどセレナが犯されていながら、向きを少しも変えていないのだ。
(おかしくなっているのは、私たちではない。世界のほうなのか……?)
この状況に陥る寸前。
扉を開けたあのとき。
セレナの前に、言葉の羅列が拡がっていた。
『回想』、『MOD』、『ループ』『コモンイベント』『エラー』『繰り返す』『エラー』『繰り返す』……
眼に入った文字は僅かで、それをあの短時間で理解することはできなかった。
しかし今思い返せば、あれが魔法の呪文のように、解きほぐせば意味のある言葉になったのではないか……
何かに気付いたセレナだが、そのときバーダンの先端がセレナの弱り切った子宮口めがけて、入り込む。
そのまま奥をぐりぐりと撫でられ、セレナの頭は未知の快楽で真っ白となる。
そのまま痙攣を続ける小さな体は、バーダンに乳首を優しく撫でられて絶頂するうちに、すべてがどうでも良くなった。
もしそこに快楽度の数値が見えていたとすれば、2人のパラメータはとっくに上限を超えている。
それでも性欲は尽きず、体力は尽きず、結合部の疼きは止まらない。
だから2人は目的を忘れた。
「あっ、あっ、あっ……」
セレナの甘い声が小屋に響き続ける。
対面座位から姿勢を変えることはない。
変える意味がないほどこの姿勢が2人に合っている。
あるいは、自分たちの意志では抗うことすらできない、なにか強大な力によってそうさせられているとも思えた。
人の水溜まりができるほどびちょびちょとなった結合部。
ぐっしょりとしたバーダンの陰毛がセレナの無地の股に藻のように貼りつき包み込む。
明らかな異常。
しかし、2人には終わる理由がない。
バーダンの大腿。打ちつけすぎたはずの小ぶりな尻。
とっくに擦れて圧迫されて赤くなっている肌は、しかしそれ以上変化せず、うっ血も痛みもない。
小屋の窓ガラスを曇らすほど蒸れた室内。汗ばんだ身体。なにより絶頂の度に2人の身体から飛び散る体液は、とっくに脱水症状しておかしくない量だ。
それでも2人がただ性の快感にのみ全身を支配され、汗や唾液を舐め取れど、熱帯夜のような暑苦しさの中で水を欲しないことを、2人は薄々おかしいと気付きいていた。
2人が交わり続ける限り、それ以外のことはすべて都合が良いように、永遠に変化しない。
そしてやめるという選択肢は与えられていなかった。
だが……
「気持ちいい……気持ちいい……」
セレナは意識を飛ばしながら、そうつぶやいていた。
家を飛び出したこと、街に潜む悪をうちのめすこと、そして親友のこと。
考えなくてはいけなかったことが、快感の中で泡となって溶けていく。
無限に続く性行の中で、この先のことを考える必要はないのだと悟る。
そして2人はこの世界でずっと愛し合うのだと。
拒むといった感情が出る前に、快楽がその身に押し寄せる。
気高き心を持ちながら、終わりのない世界では、身体が先に敗北し、この状況に適応しようとしていく。
即ち、目の前の男を愛してしまえば、苦しみは消え、この小屋はただ歓喜に満ちた永遠の楽園になるのだと。
バーダンの望みもそれだった。
彼も、こっそり私腹を肥やそうとしたことがバレて組織に殺されただけの子悪党ではあるが、ただの馬鹿というわけでもない。
もしこの状況を改善しようと、一旦セレナを開放し、扉の外に行かれた場合どうなるか。この異常な状況でどうなるかが分からないが、自分を嫌悪するセレナがここに帰ってくる可能性は少ないだろう。
さらに、異常の原因がわかり解決したとして。
それはつまり、元の時間に戻るということだ。
子悪党の自分が死んだ時間に。
セレナはバーダンが死んでいたことを知っていた。
折角手に入れた美少女が、手籠めにして家族にしてやるつもりだった女が、自分の手から逃れて生きている喪失感。
バーダンにとってそれは、自分が死んだ事実より屈辱的なことだった。
「もう逃がさねえぇ……お前は俺のもんだ」
「バー、ダン……くぅ、あっ、あっ!」
最初の1年は、それでも抗う意識を保っていた。
それが2年、3年と経つにつれて、否が応でも諦めが身を包む。
バーダンに「演技でも、俺を愛してくれる仕草をしてやれば、やめてやるぜ」と唆されたのもいけなかった。
いつ、どれだけ演じればやめるのかを聞かず、ただ少しでも希望にすがり、気持ちが楽になるほうへセレナは身を寄せる。
むしろバーダンを満足させるべく、積極的に腰を動かしすらした。
「ふぅふぅ……どうだバーダン、これならイけそうか?」
「おおぅ、気持ちいいぜ……乳首ビンビンにしながら腰をへこへこさせてる下品な姿も、随分さまになってきたなぁ?」
「誰のためにやっていると思っている? さあ、はやく全部吐き出して満足し、きゃあ!? くふぁ、きゃはああん!!」
「女にやられっぱなしってのも、バーダン様としては情けねえからな。おら、おら、もっとよがっても良いんだぜ!!」
「なぁ、ちょ、まっ、待って!! 私のことはいいから、くふぅん!」
「ほらほら、もっと張り合えよ、セレナ! それともやっぱりお姫様には無理か?」
「はっ、ま、まけてなどいない……へぇあ、まだまだ、私はここからだからな! ほら舌を出せ。えあ、れろれろ、ぴちゃ、ちゅぅぅ……」
そういって、顔を真っ赤にしながら、強がりな笑みを見せた。
抵抗感は消えた。常に繋がっている状況が日常となり、相手がバーダンであることに多少言いたいことはあるが、そういうものと受け入れた。
性交を汚らわしいと嫌がるより、これは戦いであると思えば俄然やる気もでてくる。
あと少しでやめてやるという言葉で、何ヶ月も彼の上で腰をくねらせ、2年の間愛を囁きながらキスを繰り返し、3年間、唇を唇で塞ぎ続け舌を這わせた。
そして当然の帰結。
セレナの中で、何かが溶けていき、そして。
演技もまた、彼女の中で本物と区別がつかなくなった。
「んちゅう、れろ……ぷはぁ、バーダン、バーダン~!」
尻をなぞられるばかりか、後ろの穴に指を入れられかき回される。
バーダンに弄られて肥大化したクリトリスが、ビンビンと立って主張している。
「セレナは可愛いねぇ。こんなに丸くなって、まるでペットのネコみたいだ」
「違うぅ、私はペットなどでは……ひゃあん」
「分かってるさ。セレナは俺の、たった1人の嫁だもんな」
「あぁ、嬉しい。バーダン、ああああ!」
歓喜のイキ声をあげながら、バーダンの上でよがり狂う。
そのまま体勢を崩しかけ、バーダンは抱きかかえる形で支える。
その体の中でセレナは言葉も出せず、ぴくぴくと身体を小刻みに震わせながら、絶頂の波を味わっている。
「おおっと暴れん坊の奥様だ。ちっとはじっとできないのかぇ」
「だってバーダンが一杯気持ちよくしてくれるから……私耐えれなくて」
「そうか、なら2人でもっと気持ちよくなろうぜ。ちゅ」
「ちゅぅ、うん! 私、バーダンの事好き、大好きぃ、ああ」
以前なら演技でも言わなかったであろう言葉を、戸惑うこともなく口にする
バーダンの褐色の肌をうっとりとなぞり、胸筋から背中へと伝った指は、そのまま彼の尻の裂け目へ入り込んでいく。
「うお!? セレナ、俺のアナルの弄りも上手くなったな。お返しだ」
「ああん、バーダンの凄いぃぃ! 2人でお尻弄るのも、子作りするのも好きぃぃ!」
体位はずっと、最も相手と口や肌で密着できる対面座位のまま。
しかし更なる刺激と触れ合いを求めた二人は、もう一つの穴のほうでも繋がるようになった。
「セレナ。俺の子供を最低百人は産んで貰うからな。この世界で何人産めるか試そうぜ」
「あぁ、産む! イク、いっぱい産む! 私バーダンのことパパにしちゃううう~!!!」
既に何千回は優に超え、一万回はバーダンに膣へ射精された。
だからもし妊娠できるのならとっくに腹が膨らんでいるはずだと、セレナは分かっている。
だがそれでも、彼の言葉で昂った身体は絶頂へ向かう。
瞳にハートが宿るとはこの表情を言うのだろうと、バーダンは少女の顔を舐めながら思った。
ぐったりとなったセレナをバーダンは抱きとめ、しかし腰の動きを止めたりはしない。
セレナの蕩けきった情けない顔の、口から飛び出した舌を再びちうぅと吸う。
そして口の中でぺろぺろと撫で回すと、セレナの身体が嬉しさでビクビクと痙攣する。
「ほんと、可愛い奥さんだな……これからもずっとずっと、お前は俺のもんだ、セレナ」
「私、バーダンのものになっちゃったの? えへへへぇ、嬉しい♡」
2人の指にはお揃いの指輪。
いつか、バーダンがセレナに送ったものだ。
例え嫌な相手からの贈り物でも、多少は魔力が上がるからとセレナはここに来るまでに装備していた。
……いや、本当はいつ貰ったのか?
セレナにはそのときの記憶がない。
ただ、そうだったような気がするからそうなのだろうと納得しているだけだ。
彼女の頭に、二周目などという発想は当然存在すらできなかった。
「セレナ、お嫁さんとして頑張るから♡ 私の事いっぱい愛してぇ♡♡」
「当たり前だ、俺たちは愛に満ち溢れた家族だからな! ……うっ!!」
どぴゅぅぅぅ
「ああ、イク、バーダンに愛されてイっちゃううううぅぅぅ♡♡♡」
どくん、どくん、どくん……
「ほら、セレナ。また俺の子種を注いでやったからな。じっくり味わえよ」
「ふわぁぁ。美味しい、バーダンの性液、美味しいよお……♡ 大好きぃ♡」
そう言いながら、数十年愛し合った二人は、まるで初めての接吻のように、互いの唇を啄みあった。
2人はこの先、この世界の外側、放置されたゲームが削除されるまで交わり続けた。
MODのために弄られすぎたシステムは、バグによりバーダンとセレナの回想シーンを延々と繰り返す。ゲーム画面が閉じられても、狂ったソフトのシステムは時を刻み続けた。
誰も見るプレイヤーがいなくとも、セレナはバーダンの上で永遠に腰を振り、キスをし、喘ぎ続ける。
そして、データを引き継がれた先で、もはやフォルダの奥の奥へと入り込み、二度とみられることのないセーブデータの中、以降何百年と2人だけのバグの中を生き続けるのであった。
予定とは違ったが、これもまた愛の形だと、バーダンはほくそ笑む。
セレナはそんなことも知らずに、今身体を包む熱い気持ちと、それが次も、そのまた次も、ずっと愛の営みが続くことに涙した。
「私は、こんなに愛されて幸せだ……♡」
あの日家を飛び出したときの清らかな瞳を
愛という名の無間地獄に曇らせながら。
NEVER END
初っ端からメタ視点でトリッキー。
反応やリクエストあれば、他の話を書くかも。