「えっ」
その言葉と共に、眼前にいる催眠の足下に穴が開く。
同時に、一緒にいた古手川さんは、そのまま目を閉じた。
「気絶した」
その疑問と共に、催眠の男は穴の中へと消えていった。
「もしかして」
疑問と共に、俺はすぐにスマホを見る。
そこには、以前の奴と同じく、お仕置きと書かれた。
「前回の奴も同じく、こうして移動させられたのか」
その疑問と共に、奴はすぐに始まった。
「えっあっがぁっがぁつ!?」
まず、最初に、奴の足からだった。
身体のバランスを取る為に、立ったと思うと、そのまま、足を上げた。
それだけで、I字バランスという、どこか見た事のあるポーズになった。
それだけだったら。
「待てっ、そんなにっ曲がれる訳っがぁぁ!」
「っ!」
だが、それだけで終わらなかった。
奴の身体は手が、指先がありえない方向へと曲がり始める。
それは腕から始まり、肩へそして首へと移り変わる。
まるで、骨など存在しないかのように、関節を無視して動く様を見て、俺達は絶句するしかなかった。
やがて、頭まで来た時、ついに悲鳴が上がった。
声にならない叫びを上げながら、奴の顔が歪み始めたのだ。
目は大きく見開かれ、口が大きく開かれる。
耳からは血が流れ出し、鼻からも流れ出す。
顔中の穴と言う穴から体液を流しながら、それでもなお、奴の手や足の変形は止まらない。
もはや、人の姿ではない。
何か別の生き物のようにしか見えない。
「がっ! あああああ!!」
一際大きな断末魔の声を上げると同時に、男の腕は完全に折れたようだった。
それを最後に、変化が終わった。
地面に倒れたまま動かなくなったその姿を見ながら、俺は呟くように言った。
「……死んだ?」
しかし。
「えっあれぇ、俺っ死んでいないぃぎぃ!?」
画面の中にいる男は死んでいない。
いや、むしろ死ねないといった方が正しいだろう。
奴はまだ生きている。
そうしてまた、新たな地獄が始まった。
「あぐぅう…………」
再び始まる拷問のような光景。
今度は両手両足だ。
先ほどと同じように、曲げられていく手足。
だが今回は、ただ曲げられるだけではなかった。
「ひゃめろぉおお!! しぬぅうう!!!」
奴の言葉通り、本当に死にかけているようだ。
だけど、死なない。
催眠の力で、死ぬような怪我を受けても、死ねない。
「まさか、催眠で、自分が死んでも死んでいないと認識されて、その上で、身体を強制的に無理矢理にっ」
その、あまりにもエグい光景に、思わず吐き気がこみ上げて、口を手で押さえている。
「こんな事が……できるなんて……」
その言葉を聞きながら、俺は想像出来なかった。
そうして、奴は、そのまま死んだ。
「はぁはぁ」
気持ち悪さ。
それと共に、俺のスマホは見る。
そこには『残りプレイヤー:NTR/複数姦/異種姦』
「っ」
その知らせを見た瞬間、それの意味が分かった。
「俺がこれまで戦ったのは、催眠と強姦。この2人」
参加者は8人。
そして、これを見る限りだと残りは3人。
「最悪あと2人と」
俺は口を押さえながら、呟いた。