※この作品はR-18です。

背徳デスゲーム   作:ボルメテウスさん

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自分の中の劣等

これまで、謎だったゲームの黒幕が、今、目の前にいる。

それに対して、俺はどうすれば良いのか。

 

「ふむ、思ったよりも冷静だね、こういう場合は掴みかかると思ったのだが」

 

すると、俺が、行動を起こさない事に対して、黒幕は興味深そうに見つめる。

 

「本音を言えば、そうしたいけど、そんな事をすれば、すぐに殺されるだろ」

「まぁ、そうだね」

 

俺の言葉に対して、次に黒幕は何事もないように言う。

実際にこいつは、俺達にこんな力を与えるだけではなく、ゲームに参加していた奴らに対して、あれ程惨たらしい行為を行った。

ならば、俺に対しても、簡単に行えるだろう。

 

「ついでに君に対して行うお仕置きは、既に見ていただろう」

「既にって、まさか」

 

俺の想像が当たったように、黒幕は拍手を送る。

 

「最初に君達が見たのが、NTRのお仕置きさ、NTRだから、捻れ取る。略してNTRだね」

 

愉快そうに笑うこいつに対して、恐怖を隠せない。

 

「さて、君は無事にゲームをクリアしたからね、商品を渡さないといけないね」

 

すると、こちらにチケットを渡す。

 

「これは」

「次のゲームの招待券だよ」

 

その言葉に、俺は思わず見つめ返す。

 

「そんなのいるか」

 

俺は、ここまで生き残る為にやっていた。

なのに、この黒幕が、なんでこんな事を。

 

「君が求めているからだよ」

「なに」

 

それに、俺はさらに困惑する。

 

「ゲームの参加者は、皆、無意識に自分が求めた理想を持った能力を与えられる。疑問に思わなかったかい、能力を持つ者達との相性が良かったのは」

 

それには、確かに。

ここまでの三人は、その相性は良かった。

 

「特に君には、驚きを隠せなかったよ。無意識とは言え、独占欲が強かったからね」

「俺が」

 

すると黒幕は、呟く。

 

「他人の物を羨み、他人には渡したくない。君のそんな願望が君だけのNTRだ。まぁ、これは普通の人間にもあるけどね」

「俺の能力がそんな事に」

「だからゲームに参加しないという事は、君の元から彼女達はいなくなる」

「っ」

 

すると、俺はどうしようもなく不安になる。

 

「乗り越えた記憶がなければ、君に惹かれる理由はない。恐怖の記憶がなければ、その理由もない。それはつまり、君は独りという事さ」

 

そうして、俺に選択を迫らせる。

 

「俺は」

 

ゆっくりと、俺は息を吸う。

 

「ゲームが終われば、記憶は無くなる。ゲームが終われば、能力も消える。

それは君と彼女達を繋ぐ力もない訳さ」

 

生き残りたいのは本音だ。

だけど。

 

「忘れたくない」

「ふふっ、さすが、私が見込んだだけはある」

 

そうして、俺の方に招待状を突きつける。

 

「だけど、決して諦めるつもりはない。俺は生き残る」

「あぁ、私も、それを楽しみにしているよ」

 

俺の、ゲームは、また始まる。




これにて、現代編完結です。
未だにゲームは終わらず、彼は次のゲームに参加します。
次のゲームの舞台などは、いずれ公開予定です。
それまで、お楽しみに。
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