「だからっ」
潤んだ目、それは既に彼女自身がこの行為を望んでいる事が分かると共に、俺はゆっくりと抱き寄せる。
以前、男に襲われた恐怖もあり、キスに対してトラウマがあった東郷さんだったが、ここまでの間に行為に対する身体の疼きもあったのかキスに対する抵抗はほとんどない様子だった。
顔を徐々に近づけば、それだけで東郷さんの唇から僅かに漏れ出る吐息が俺の身体にかかる。
そんな彼女に対して、俺はただ静かに待つ事しか出来なかった。
今の状態で口付ければきっと歯止めが効かなくなるという予感があり、また、先程も言った通り、俺にはどうしてもやりたいことがあったからだ。
そのやることとは──
数秒後、互いの唇と唇の距離がゼロになる直前、俺は一言だけ告げる。
それが、お互いにとって最も大切なことだと確信して……。
そして俺達は同時に動いた。
東郷さんが目を閉じて、俺は自らの舌を東郷さんの口腔内に伸ばして絡ませるように動かす。
くちゅりくちゃりと音が響いて、その音だけで脳髄まで刺激されているような錯覚を覚えてしまう。
そのまま、互いを求め合うようにして深いキスを続けていくのだが……ふむ、これは確かに癖になりそうだな……。
気持ちが良くて夢中になってしまいそうになる感覚の中、東郷さんの両肩に手を置いて押し倒していく。
その途中で東郷さんの口から唾液と一緒に声にならない声のようなものが出て、なんだかもどかしそうな表情を浮かべている。
そうして、しばらくキスを続けていた後にようやく離れることが出来たものの、東郷さんは既に蕩けた顔になっていてとても普段の姿からは想像出来ないくらい妖艶な雰囲気になっていた。
「はぁ……はぁ……」
荒い呼吸を繰り返す東郷さんを見つめながらも、再度行う。
それも、今度は互いに頭に手を当て、密着させながらだ。
すると、まるで電気でも流れたかのようにビクンッ! と大きく身体を震わせる東郷さん。……しかしそれでもやめることは無く、むしろ激しさを増していった。
やがて東郷さんの頭の後ろに手を回せば、自然と東郷さんの方からも頭を押し付けてくるようになり、より激しくなっていく。
ただでさえ熱かった身体が更に暑くなり、汗ばんでいくのを感じつつ、それでも止まることなく続ける。
何度も、何度も。
互いの舌を、歯茎を、唾液を。
まるで歳の差を縮めるように、年上であることを無くすように。
俺達が本当に恋人同士だと思えるように……。
ゆったりと、確実にキスを行いながら、俺のその手は制服の上からでも分かる程の大きすぎる乳房に置く。
「あっ……」
触れると同時に東郷さんからそんな吐息交じりの声が漏れ出て、何とも言えない高揚感を感じる。……この人は今、確かに感じてくれているんだという幸福感に包まれるような感覚。
そのままゆっくりと揉みしだいて行くと、服の上からでもはっきりと胸の形が変わるのが分かり、それに合わせて東郷さんも快感を得ているのか小さく震えていた。
俺は揉む事を止めずに、そのまま首筋へと口づけをして行く。すると東郷さんがまた少しだけ身体を大きく動かして反応した。
先程までとは比べ物にならないほど、小さな動きではあるけれど、確かな変化を与えてくれたことに嬉しく思いながら今度は耳元に口付けをし、舐めていく。
それだけで東郷さんは耐えられないと言った様子で小さく声を上げるようになっていた。
「あぅっ……」
顔を真っ赤にして恥ずかしげな表情を浮かべているが、特に抵抗する事はなく受け入れてくれるようになっているようだ。
それを確認してから両手を使い、それぞれのお椀型になっている胸に優しく触れて行き、少しずつではあるが感度を高めていく。「んぁ……ふあっ……」
少し触るだけでびくっと跳ねるように反応してくれるようになり、気持ち良くなって貰えている事を確信出来たのでそのままゆっくりと揉みしだいて行く。
「あぅ……やぁっ……!」
胸全体をしっかりと愛撫しながら揉んで行くと徐々に呼吸が荒くなり始めていた。
その事を確認しながら右手を離すと今度は左手の方に移動し、同じように丁寧に愛撫してあげてから再び右手に戻るという作業を数回行った後に手を下にずらしていき、下腹部へと到達した所で一旦手を止めて東郷さんの顔色を確認する。
すると先程よりも更に赤く染まった顔になっていた。恐らくだがもうすぐ達してしまうのだろうと判断した俺は最後にもう一度だけ口付けを行い始める。
「んっ……ちゅぱっ……ふぁっ……」
(舌を入れる度に喘ぎ声が大きくなっていくな)
俺はそう思いながらもゆっくりと口内を犯していき、そろそろ絶頂を迎えるかと思った瞬間に口を離す。すると物足りなさそうな表情を浮かべてきたので俺は意地悪な笑み浮かべて、どうしたいのか訊ねる。
「ああっ……うぅー……///」
東郷さんは恥ずかしがりながらも言葉には出さず、ただ行動で示してきた。つまりもっとして欲しいと言うことだ。しかしここで簡単に終わらせるわけにもいかないと俺は判断し、再度同じ様に口付けを行う。ただし今回も少し違う点があり、まず最初に胸を揉むのではなく乳首を軽くつまむといったことをする。そして次に口を離してから、耳元へ顔を近づけ優しく囁くように言う。
「ほら言ってみなよ……。何をして欲しかったんだっけ?」
俺はそこで先程の行為をもう1度行う。今度は口だけではなく舌も入れ、更にはもう片方の手で下半身の方へと移動させていく。その行為のせいで東郷さんの口から漏れた声はとても可愛らしく色っぽいものだった。
「んぁっ…………ふっ……んぅ……」
「どうしたんだい? 答えてくれないとこのままだよ」
「そんなっ……あっ……」
そう言いつつも手の動きを止めずにゆっくりと焦らすような動きをする。そして俺が唇から顔を話し再び耳元へと持ってくる。その際に吐息を吹きかける事も忘れない。
「ほら……早く言ってくれれば続きをしてあげるよ?」
「わ、私のっ、この中にっあなたのをっ入れてくださいっ♡」
そう、東郷さんはスカートを軽く脱ぎ、そのパンツをずらし指を指しながら言ったのだ。
その言葉に俺はニヤリと微笑みながらゆっくりと顔を近づけていく。下着越しではあるが、もうすでに湿っている事はわかった。
「よく言えたね東郷さん、偉いえらい」
「んあぁッ!! ︎いきなりぃっ!」
「それじゃ」
同時に、俺は行為の本番へと始めようとする。