※この作品はR-18です。

幼馴染が外国に売られたらしい   作:No_46

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サヨナラビデオレター送ってくるASMRに触発されて書きました。
ASMRはいいぞ


始まり

「ぎゃ! ごめんなさい! ごめんなさい!」

 

 いつも静かで黒髪がきれいだった彼女が殴られる音

 

「ゆ、許してください。もう、もう無理なんです。

 うぅ

 わかりました。ちゃんとやるからぁ。

 がっ、おぇっ!」

 

 男勝りで金髪に染めた短髪をかっこいいだろ? と自慢してた彼女が泣きながら謝る声

 

「「さよなら、京」」

 

 なんでだ

 何で居なくなるんだ

 そんなに泣きながらさよならなんて言わないでよ

 

 絶対に見つけ出すから

 

 だから、どうか

 生きていて

 

 

 

 

 

 幼馴染みの二人がいなくなって一ヶ月がたった。

 居なくなった時に二人共家の金を持っていった為、家出だと警察はまともに捜査せず帰っていった。

 僕は彼女達がそんなことはしないと話したがそういう人物こそやるらしい

 

 小さな頃から一緒にいて女顔だといじめられてた僕をいつもかばってくれた彰

 女のくせにいつも男はこうあるべきだと偉そうに語っていたその声が今では聞きたくて仕方がない

 

 そんな彰をたしなめて優しい声をかけても励ましてくれた沙織

 よく泣いてた僕を撫でて落ち着かせてくれたあの手、高校生になっても背が伸びずにやさぐれて振り払っていた手が今こんなに恋しくなった。

 

「ただいま」

 

 誰もいない家に帰る。

 家族は早くに失くしてしまった僕の家族に変わるように付き添ってくれた二人がいなくなってから片付けもまともにできずにゴミ屋敷のようになったそこを横目に勧誘ぐらいしか入っていない郵便受けを確認する。

 

「…え?」

 

 だがそこには手紙が入っていた。

 忘れるはずもない、いつも綺麗な字だと感心していた沙織の字だ。

 

 すぐに取り出し封を開ける。

 

 内容はusbメモリーが一本だけだった。

 

 首を傾げながらも自室に置いてあるpcに差し込み起動する。

 

 入っていたのは2つの音声ファイルだけ

 

「ドッキリかな? 二人で旅行してまーすとか言ってるのかな」

 

 1と書かれた音声ファイルを開きながら、僕はまだ楽観していた。

 地獄に足を踏み入れたことにも気づかず。

 

「よ、よう、そっちはどうだ? 

 んっやめろって! 

 っ俺達がいなくなってどれぐらい経った? 

 こうやって話しかけるのもなんだか久しぶりに感じるな。

 うっぅう

 がっ! す、すいません! ちゃんと話しますから殴らないでぇ

 …ごめんな、こんな情けない声聞かせて

 お前の前であんなに男らしさを話してたのに

 でももう俺はお前とは会えない

 

 沙織、お前の番だぞ」

 

「ごめん、ごめんねぇ

 こんな事いきなり言われて驚いてるよね。

 でも会えないのはほんとだよ

 、私達海外に売られるんだってぇ

 なんで、何でこんな事にぃ

 ごっぐぎゃっ

 ひっ! わかりました! すいませんすいませんすいません! 

 えへへ、ほんとにごめんね」

 

 

 泣き声に喘ぎ声が混ざるその声はひどく非現実的だった。

 その口で語られたのは耳をふさぎたくなるほど悲惨な二人のこうなるまでの話だった。

 

 偶然目をつけられた二人は拐われてひどい暴行を受けたらしい。

 スマホの指紋ロックを外され知り合いや家族の詳細な情報を握られ、危険が及ばない条件に体を貪られたようだ。

 男勝りだった彰はその言動に見合わない巨乳を薬で更に肥大化させられ、乳首にはピアスも開けられて、もうお気に入りの服を着ることができないと泣いて、殴られていた。

 いつもおしとやかで白くきめ細かい肌が綺麗だった沙織は入れ墨を入れられて案外悪くないと言った直後に殴打音が響きその入れ墨が女性器を模していることや性奴隷などと書かれていて二度と人前で肌を出せないと泣きながら笑って説明した。

 

 更に二人は自分の家の金を持ってこない代わりに売春をさせられていたと語った。

 自分にだけはこんな姿を見せたくなくて言ってなかったけどもう学校の殆どの男が二人の穴兄弟だと、信じてた先生や友人に犯されるのはもう何も信じられなくなるほどトラウマになったと、だから女顔のお陰でトラウマを思い出さずに済んだと彰は虚勢を張るかのように笑った。

 

 そしてこの音声を残したのは自分たちが最後にこれだけは、と泣きついてエスカレートする暴行に耐えてようやく許可をもらったのだと、最後だからちゃんと話しながら説明したかったけど無理だったことを謝りながら二度と会えないことに泣いていた。

 

 本当は自分が好きだったこと、二人ともそうだと知って一時期険悪だったこと、仲直りをして高校を卒業したら告白をすると約束していたこと、でももう無理だから最後に別れだけでも言いたかったこと、この音声を警察などに知らせたら家族や自分に危害を加えるから何もしないでほしいこと

 

 そして音声の最後に

 

「「さよなら、京」」

 

 そうして1つ目の音声ファイルは終わった。

 最初はまだ信じていたかった、これはなにかの冗談で二人共無事なのだと、だが二人が暴行を受け泣きながら話すその言葉は紛れもなくこの音声が本当だと自分を殴りつけてくる。

 

 震える手で2つ目の音声ファイルを開く。

 

 それは彼女達の本当の声が収められていた。

 

「録り終わったぞ。

 オラッ何寝てんださっさと立って奉仕しろ」

 

「うぅやだ、やだよぉ〜二度と会えないなんてやだぁ…たすけてよぉ…」

 彰の気丈に思えた声が本当は更にひどい状態だったと知る。

「あは、ははは! 最後だったのに! 最後だったのにぃ! こんな話をでお別れなんて、やっと500万ためて話したのがこれなんて! あはは!」

 沙織は壊れたように笑っていた。

 

 水音は止まらなかった。

 

 最後まで聞いたが結局彼女たちのメッセージは1に録音してあるのだけで2はおそらく二人の尊厳を更に貶めるために送られたのだろう

 最後の2つ目には明確に男の声が入っていた。

 僕は何もできなかった自分を責め、彼女たちが無事なことを祈るしかなかった。

 

 何度も繰り返し音声を聞いて場所や人につながるものを探そうとしたが人名すらでてこなかった(彰と沙織は雌豚と呼ばれていた)時計を確認すると数時間が経過し、外は真っ暗になっていた。

 簡単なご飯を食べながら考える。

 彼奴等の目的は何なのか

 大方、金と女だろう。

 売春させられたと言ったから直接巻き上げていたのだろうか。

「明日学校で確かめよう」

 さり気なく彼女を犯していた人から彼女たちを貶めた人物につながるかもしれない

 その次は空港で聞き込みをする。

 1ヶ月前なら監視カメラや人が見て覚えてるかもしれない。

 

 僕は布団に潜ったが結局寝れずに海外の売春について調べ始めた。

 

 空が白ばみ始めたのを見て布団から抜け出す。

「朝か」

 pcに刺さっているusbは消えずにある

 夢であることを願っていたが現実だということを叩きつけられるようだ。

 

 飯を食い、いなくなった日前後の近くの空港の海外便を調べる

 

「多すぎるよ」

 

 だがそう簡単にはいかない、その日行ける国だけでも十数カ国あるのだから、更にそこから乗り継いでないという確証もない

 

「今日中に空港に行こう」

 

 僕は靴を履いて家を出た。

 

 

 

 いつもの学校がゴミ溜めのように見える。

 

 彰や沙織はどんな気分で登校していたんだろう。

 

 学校につくなり僕は友人の花田に話しかけた。

 

「ねぇ」

 

 いつもの席にいる少し太った男だが数少ない自分の話し相手だ。

 

「おっ京じゃんどうしたよ」

 

 いつもと変わらずの反応に安心してしまう自分が居た。

 

「で、話って?」

 

 花田を連れ出したのは人が少ない屋上の扉前だ。

 

「ねぇ、お前彰と沙織とセックスした?」

 

「ハァ!?」

 

 花田はいきなり飛び出た下世話な話題に驚いたかと思うと

 

「お前ヤッてないの?」

 

 と聞いてきた。

 

「いや、ヤッてたけど居なくなったからさぁ

 連絡つかない?」

 

 花田は僕もヤッてたことを知って安心したのか肩の力を抜いて話し始めた。

 

「俺も知らねぇよ、金山さんも電話繋がらなくなったし。逆にお前が知ってると思ってたよ」

 

 金山、おそらくそいつに金を渡していたんだろう

 

「金山さんの写真有る?」

 

「はぁ? 何でいきなり

 持ってないけどカメラよく持ち込んでた田淵なら持ってるんじゃね? 

 でも驚いたよな、ヤれたって聞いたらマジでヤれたんだから

 金山さんももっと安くしてくれたらよかったのになぁ」

 

 これ以上話してボロを出してもまずい

 

「ありがと、田淵に聞いてみる」

 

 何より友人だったはずの花田に憎しみしか持てなくて、逃げるように教室へ向かった

 

 教室に戻りすぐに田淵に話しかけたかったが授業が始まり昼休みまで待つことになってしまった。

 

「田淵、金山さんの写真有る?」

 

「え、そっち? お前ホモかよ」

 

 茶化す田淵は飯を奢ればデータを渡すといったので仕方なく食堂に向かう

 

「金山さんは完全に反社だったもんな、顔の入れ墨とかヤバすぎるし最初ビビったわ」

 

 金山の印象を聞くと特徴的な情報が得られた。

 

「お前そういやパーティのとき全然居なかったけど」

 

 飯を食いながら話題を振る田淵に

 

「いや、毎回用事あったから複数は趣味じゃないし」

 

 とごまかした。

 パーティは何だか分からないがどうせ碌でも無いのだろう、嫌な気分になった僕はさっさと飯をかきこみSDカードをもらって席を立った。

 

 下校し家で着替えたあとスマホにSDカードを差し込み確認する

 

 教室の一つでヤッているのや家で田淵が撮ったのだろう写真を見て、気づかなかった自分に嫌悪を抱きながら見ていると広いラブホのような場所で彰と沙織が輪姦されている画像を見つけた。

 そこには生徒だけでなく先生も参加していた。

 

 自分の中で大人に対する信頼や憧れがすべて崩れていく

 だが

 

「コイツだ」

 

 見つけた、茶髪でガタイの良い男、ニヤリとした顔に入ったヘビの入れ墨が嫌悪感を持たせる。

 他にも3人ほど見たことがないやつが居た。

 

 一人目は黒髪長髪の痩せた男

 二人目は金髪に筋骨隆々で背中に虎の入れ墨を入れている男

 三人目はハゲ頭に黒い肌の腕に十字架の入れ墨を入れた男

 

 

 

 写真を確認してバックアップも取り、自分はまた家を出た。

 空港で聞き込みするために

 

 

 

「クソッ」

 

 結果は失敗だった。

 彰も沙織も金山も、誰の情報も得られなかった。

 個人情報の保護とかで何も話せないらしく更に国際線は人の往来が激しい、周りの職員や往来客に聞き込みをしたが誰も知らないと言われるだけだった。

 

 警察署に行こうかと思えるがそれがバレて彰や沙織の家族に危害を加えられるのはまずい。

 

 どうすればいい誰にも相談できないのか。

 

 …いや名前さえ出さなければある程度気付かれずに情報は集められるかもしれない

 そうでなくても今この状況を打破できる何かを得られるかもしれない

 

 匿名掲示板なら(使ったことないけど)

 

 

 

 




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