選ばれたのは綾香でした 京風義妹のお茶目な誘惑 作:馬門戒明/輪島ライ
土曜日に美術部の集会に行くと伊右子さんはなぜかよそよそしくて、後で話したいことがあると言われて文化部棟の裏で落ち合うと伊右子さんは肩をわなわなと震わせていた。
「この前綾香ちゃんから聞いたの。綾香ちゃんは義理の妹だけどりっくんのことが本気で好きで、それで……」
「……」
「ごめんね、もうあなたたちのことを邪魔しないようにするから。どうか綾香ちゃんを幸せにしてあげて」
「伊右子さん、それは……」
「さよならっ!!」
伊右子さんは目の端に涙を浮かべながら走り去ってしまい、俺はいよいよこの時が来たかと思った。
俺は伊右子さんを彼女として扱いながら裏では義妹である綾香とずるずると性的関係を続けてきて、伊右子さんの口ぶりからすると綾香は俺との性的関係のことも話したのだろう。
来週の今頃には俺は伊右子さんをもてあそびながら義理の妹と浮気していた鬼畜だという噂が狭い学内に流れているかも知れないし、伊右子さんは本当に優しい人なのでそんなことはないかも知れないが、どちらにせよ俺と伊右子さんとの関係はこの場で終わったのだ。
そして、今日の俺にはもう一つ終わらせなければならない関係がある。
「リクにい、いきなり呼び出してどうしたの? 私今日湖南医大の出張説明会が……」
俺にメッセージアプリで呼び出され、高校での湖南医大の出張説明会を欠席して学校帰りに下宿に来た綾香を俺は玄関に上がって来るなり抱きしめた。
そのまま綾香の身体を持ち上げるとワンルームのセミダブルベッドに突き飛ばすようにして仰向けに寝かせ、俺は制服姿の綾香に馬乗りになった。
「……綾香、俺は今日お前を俺のものにする。伊右子さんとは今日付けで別れてきた。分かったらさっさと抱かせろ」
「いきなり何するのリクにい! ……伊右子さん、何か言ってた?」
「ああ、俺は義理の妹が好きでしょうがない
「そうなの……? 分かった、そこまで言うなら私もリクにいの女になる。シャワー浴びてきていい?」
「当たり前だ、俺は今日一日中綾香とまぐわい続けるんだ。お互い身体は清めておこうじゃないか……」
俺が狂気を孕んだ声音で言うと綾香はごくりと唾を飲み込んで、そのまま制服を脱ぐとワンルームアパートの狭い風呂場でシャワーを浴びた。
綾香が出てきた後に俺も全身を綺麗に洗って全裸で風呂場を出ると、綾香は一糸まとわぬ姿になってセミダブルベッドの毛布に身を包んでいた。
「来て、リクにい。うち今もピル飲んでますさかい、いくらでも何回でも中出ししてえな」
「その必要はない、俺が綾香に中出しするのは綾香を妊娠させる時だけだ。今中出ししたって何の意味もない」
「そないですか。……優しゅうしてくださいね」
俺はいつものインチキ京都弁で言った綾香にこくりと頷くとベッドに仰向けで寝ている綾香に覆いかぶさり、毛布をはぎ取りながらピンク色の乳首に舌を這わせた。
「んんっ……」
「綾香の乳首はいつも綺麗だな、俺の子供を産んだらここから綺麗な母乳が出るんだろうな」
「あはは、妊娠したら乳首が黒うなる言いますからうちはちょっと嫌です。今のうちにぺろぺろしてえな」
「もちろんだ。……ああっ、美味しいよ綾香……」
綾香の母乳を吸うようにして乳首に吸い付いては甘噛みする俺に、綾香は女神のような優しい微笑みを浮かべて俺の背中を抱きしめた。
「リクにい、うちもおちんちんしゃぶってええ? たまには射精する前のびんびんのおちんちん舐めてみたいんです」
「ああ、好きにしてくれ。……ほら、俺のペニスに奉仕しろ」
俺はセミダブルベッドに腰掛けるとこれまでにないほど勃起したペニスを綾香の目の前に誇示し、綾香は先端から溢れるカウパー液に一瞬ひるみつつも小さな口を開けてペニスを咥えた。
綾香は俺のペニスの裏筋を舌で器用に舐め上げながら口蓋でペニスの先端を刺激し、その巧みなテクニックに俺は早くも射精してしまいそうになる。
「あ、はあっ……いいぞ綾香……そうやって俺に奉仕する女になるんだ……」
「言われんくてもうちはリクにいの性奴隷です。これからはいつでもこうしてあげますさかい」
今日の俺は綾香に挿入して射精すると決めているのである程度快感を味わった後は綾香を離れさせ、仰向けに寝転んだ綾香のふとももを両手で掴むとベッドに押し込むように傾けた。
既に愛液でびしょびしょになっている綾香の秘所に顔を近づけ、クリトリスを舌で優しく刺激する。
「ああっ、いいっ……リクにいがこんなことしてくれはるやなんて、うちこのまま死んでもええくらい……」
「死ぬより気持ちいい快楽を今から味わわせてやるよ。……どうしてこうなったんだろうな、初めて綾香に会った時は……」
綾香の秘所に右手の指を差し込んで刺激しながら、俺は綾香と初めて出会った時のことを思い返していた。
あの時の綾香は小さくてかわいくて、突然自分の義兄になった俺にいつも警戒を隠さないでいた。
一人っ子だった俺は義妹になった綾香に好いて貰おうとおもちゃをプレゼントしたり一緒にゲームで遊んだり、時には小学生にもなっておねしょをしてしまった綾香の隠蔽工作を手伝ってあげたりした。
俺は今そんな綾香と誰に見られても恥ずかしいセックスをしていて、そしていつかはピルを飲んでいない綾香に中出しをして妊娠させようとしている。
秘所を激しく刺激されて嬌声を上げる綾香の姿を見てこれまでにないほど興奮しながら、俺はペニスが暴発しないうちに挿入に移ることにした。
「本当にゴム着けててもええの? 生の方が気持ちええんと違うん?」
「俺は精液の無駄撃ちはしない。さっきも言ったが綾香に中出しをするのは妊娠させられる時だけだ」
「リクにいの美学なんやね。……どうぞ、おちんちん挿れて気持ちよくなってえな」
わくわくした表情で言った綾香の両脚を掴んで押し込み、俺はあらわになった綾香の秘所に勃起したペニスを挿入した。
コンドームに包まれたペニスはゴムの膜を突き破らんばかりの勢いで綾香の腟壁をえぐり、俺は少しでもこの時間を長く続けようと我慢しながらペニスを綾香の膣内に叩きつける。
「あっ、ああっ!! リクにいのおちんちん、これまでで一番最高やわ。これから何回でもうちの
「言われなくてもそうするさ……孕め、孕め綾香っ!! 俺の子供を産めっ!!」
コンドームを着けているにも関わらず今の俺と綾香の精神は子供を作るためのセックスをしていて、俺は綾香の子宮に子種が宿るイメージを感じながらペニスをぱんぱんと打ち付けた。
「うちはリクにいのことが世界の誰よりも好きです。リクにいとの間に生まれる子供は、それよりずっと……」
「俺は綾香と子供を作るために義兄妹になったんだ。そうだ、これは俺とお前の運命なんだ……」
快感のあまり涙を流し始めた綾香に、俺も胸が一杯になって号泣しながら絶頂に達した。
ペニスの先端から放出された大量の精液はコンドームの内腔にどくどくと流れ込み、俺は精液を出せるだけ出し切ると綾香の膣内からペニスを引き抜いた。
コンドームに貯留した精液をこのまま綾香の膣内に流し込みたい欲求を抑えつつコンドームをゴミ箱に放り込むと、俺は恍惚とした表情を浮かべている綾香に全身で抱きついた。
それからは綾香と何度もディープキスをしながらお互いの身体を愛撫し合い、俺と綾香はそのまま深い眠りに落ちた。
夕方になって俺が目を覚ますと隣では綾香がすやすやと寝息を立てていて、俺はそんな綾香に愛しさを感じて頬にキスをした。
その刺激で綾香はゆっくりと目を覚まし、俺の顔を見ていつものようにニコニコすると優しく俺の唇にキスをしてくれた。
そんなかわいくて愛しい綾香に、俺は今日ずっと伝えたかったことを伝えることにした。
「綾香、これで俺と綾香は正式に恋人同士だ。これからは何でも隠し事はやめよう。な?」
「もちろんです。うちとリクにいは一心同体やからね」
「ありがとう。ということで早速綾香に打ち明けたい秘密があって……」
「なになに、それ見せたかったんですか?」
俺はベッドサイドに置いていたカバンから古賀先生に頼んでいたとある書類を取り出し、封筒に入ったA4用紙1枚の書類を綾香に手渡した。
綾香はわくわくした表情で封筒から書類を取り出し、その文面には、
>湖南医科大学附属病院生殖医学センター 血縁関係鑑定書
>個人名1 千野理久
>個人名2 千野綾香
>血縁関係:あり
>推定される血縁:異母きょうだい
「いやああああああああああああああああああ何ですかこれえええええええええええええええええええ」
「ぬぐっ!? ちょっ、やめろ綾香そんないきなりぐううっ!!」
「そんなっ!! こんなはずっ!! 何ですかこれっ!! あああああああああああっ!!」
綾香は書類の文面を一目見るなり俺の顔面をグーで殴り、いきなりの暴力に仰天する俺の顔に平手打ちを食らわせた。
「いやだから隠し事はやめようってひぎいっ!! ちょっ待て、話を冷静にんぐうっっ!!」
「こんなこと冷静でいられますか!! 何ですこれ、こんなんただの近親相姦やないですか!! 離れろ変態っ!! このっ!! このおっ!!」
綾香は俺に平手打ちを繰り返し、痛みのあまりベッドにうずくまった俺の背中に俺のカバンを持ち上げて叩きつけ始めた。
「こんなっ!!
「ごめん綾香、俺が悪かったっ!! 頼むから暴力を振るうのはやめてってんぐうううううううぅぅぅ」
綾香は必死で謝る俺を恐るべき腕力でベッドに押し倒すと両手で俺の首を締め始め、俺はまさかここまでの反応になるとは予想しておらず驚愕していた。
「今からあんたを殺してうちも死ぬっ!! こんな、こんな汚れた身体でもう生きてけませんっ!! 死ねっ!! 死んでえっ!!」
「あ、あやか……それは、だめだ……」
俺が白目をむいて気絶しかけた所でようやく綾香は我に返り、慌てて俺の首から両手を離すと急いで制服を着て部屋の隅に避難した。
それからは半径2メートル以内に近寄らないという条件で再び冷静に話をすることになって、俺は綾香にここに至ったいきさつを話した。
「……それでな綾香、悲しいけど俺の親父と綾香のお母さんはお互いの配偶者が生きている間から不倫してたらしい。今更蒸し返してもどうしようもないから親父と義母さんには内緒で頼む」
「で、でも私がそんな
「綾香は汚れてなんかない!! 人間生きていれば色々あるし、結果的に本当のきょうだいが一緒にいられるんだからそれでいいんだよ。……でも、俺は綾香との秘密の関係は今日で終わりにしたい。義理じゃない以上はこれ以上性的関係を続けても辛い結果になるだけだし、俺は綾香に素敵な男性と一緒になって欲しい」
「当たり前だよ、私だって本当のお兄さんとセックスし続けるような変態じゃないから。……今日は、最後に思う存分セックスしたかっただけだよね?」
「ああ、そういうことだ。本当に申し訳ないけど、俺は綾香とセックスするのが好きだった。今日1日だけでも恋人として過ごしたかったんだ」
「私だって、本当は……ごめん、何でもない」
冷静になって標準語に戻った綾香はそれ以上続きを言えない様子で黙り込んで、俺はそんな綾香のこともこの世界の誰よりも愛しいと思った。
俺が伝えた結果がたとえ本当であっても偽りであっても、俺は綾香と今日からただのきょうだい同士に戻るのだ。
「じゃあリクにい、お詫びにもう一発食らわせてもいい? そこの壁にもたれて目をつぶってくれる?」
「あ、ああそれぐらい当然だよ。好きにしばいてくれ」
制服姿の綾香は両手の拳をポキポキ言わせながら俺に歩み寄り、俺は歯を折られるぐらいは覚悟してセミダブルベッドに腰掛けたまま背中を壁にもたれかけさせた。
そして目をつぶった俺に、綾香は……
「……んんっ?」
俺の唇にもう一度優しくキスをすると、これまで通りの小悪魔な笑みを浮かべて、
「どのお茶でも、好きに選びはったらええよ」
一言ぽつりとつぶやいて、そのままベッドから立ち上がった。
「さあこれで私とリクにいのエッチな関係は終わり! 今日からは本当にただのきょうだいだから。もちろんお義父さんとママには何も言わないからね」
「ああ、家庭円満のためにそうしてくれ。俺も伊右子さんには振られちゃったから新しい恋を探さないとな」
それから綾香ときょうだいの絆を確かめるべく握手をしていると、綾香はスマホに留守番電話が入っていたことに気づいた。
「あれっ、今時留守電なんて珍しい。しかも伊右子さんから!?」
「このタイミングでか!? あの、一応俺も聞いてもいいか……?」
「もちろん。もしかするとリクにいとよりを戻したいってことかも知れないし」
今となっては俺に伊右子さんとちゃんとお付き合いして欲しい綾香は俺に聞こえるように留守番電話を再生し、ワンルームの室内に伊右子さんの言葉が流れ始めた。
『……もしもし、綾香ちゃん? 私ね、今日りっくんとお別れしてきたの。綾香ちゃんがりっくんのこと好きなのは分かったけど、実は私も綾香ちゃんがしてくれたことが忘れられなくて……。あんなに気持ちいいの初めてだったから、よかったら私と、その、フレンドになってくれない? りっくんのおまけでもいいから、どうか……』
「お前伊右子さんに何やったんじゃあああああああああああああ!!」
「いやあああああああああああああああああ、うちは何も知りまへんんんんんんんんんんん!!」
それから俺と綾香が伊右子さんとの関係を修復するのがどれだけ大変だったかは、ここで詳しく語るまでもない。
(完)