※この作品はR-18です。

無意識に愛されて、無意識に犯される   作:ナナシ

2 / 4
教室の中で

 

 次の日。

 今日もまた、いつも通り学校へ向かう。

 いつもの電車に揺られながら、俺は考えていた。

 

 昨日のあの出来事。

 俺は間違いなく彼女に……古明地こいしに犯されていた。

 どうして彼女はここに居るんだ?

 どうして俺を狙ってるんだ?

 ずっと考えていたがその答えは出なかった。

 仕方なく電車を降り、そのまま学園へ向かった。

 

 俺の通う学園は全校生徒が約三百人とそんな大きくはない。

 一学年およそ百人、一クラスおよそ三十名。まぁ至って普通の学校だろう。

 入学から数ヶ月経ったが、友達も結構居る。学校生活は悪くない。強いて言うなら目標が無いのが今の課題だろうか。

 後、できれば彼女も欲しい、なんつって。

 

 学校内でもいつもと様子は変わらない。昨日休んだことについてだけ色々聞かれてしまったが、適当に体調不良やらで誤魔化した。辻褄を合わせる為に、今日の体育は見学しよう。

 

 とりあえず一時間目は数学。いつも通り教科書とノートを取り出し、退屈な授業を受け続ける。それにしても昨日のせいなのか……少し体が怠い。ちょっとだけ眠気を感じる。

 ……いやいや、寝たらダメだ。数学の先生は怒ると怖いんだ。内申点にも響くし、何とか我慢しよう。

 

 そうしてしばらく耐え続け、やっと一時間目が終わる。

 緊張から解放されたからか、どっと疲れが湧いてきた。椅子の背もたれに体重をかけ、脱力してしまう。

 

「おうどした、一時間目でもうそんな疲れたのか?」

 

 クラスメイトに茶化される。

 

「あぁ、なんかやっぱ怠いんだよな」

 

「ま、そうだよな。あの先生俺もそんな好きじゃねぇし」

 

 違う、そうじゃないんだけどな。

 そう言いかけたが、結果的に変わらない気がしたので黙っていた。

 

 それから二時間目、三時間目と授業を受け続ける。

 が、そこで俺は明らかな異変に気が付いた。

 おかしい。怠いどころじゃなくなってきた。何故か酷く疲れてきている。立ち歩く事もままならない位に体力を消耗している。汗が止まらない。異常な汗で服がかなり濡れてしまっている。

 

 流石にヤバい。その事に俺も、クラスメイトも気が付いた。

 

 結局俺は昼になる前に早退した。

 駅までは送ってもらい、何とか必死に電車に乗り込んだ。

 疲れてねてしまいそうなのを耐えて、家への最寄り駅で降り、壁を伝いながら何とか自宅へと到着した。

 手で水を掬って飲み、とりあえず適当に着替えだけして布団に潜り込む。

 眠りに落ちるのは、あっという間だった――

 

 

 

 

 

 ――はっ、はっ、はっ。

 

 息遣いが聞こえる。

 何か振動を感じる。俺の体に何かを打ち付けられているような、そんな感覚がする。

 これは夢……なのだろうか。自分は確かに眠っていると認識できている。夢にしては珍しく。

 

 辺りは真っ暗で景色も何も無い。

 音も何も聞こえない。先程の息遣いを除いて。

 体を動かしてみる。視界の中に両手が見えた。手はしっかりと動くようだ。

 だが、脚が動かしづらい。何だろう、何かが邪魔している感じが……

 

「はぁっ♥ はぁっ♥ はぁっ♥」

 

「え……ぁ…………」

 

 今、俺は見えてしまった。

 今、俺は意識してしまった。

 その刹那、今日のすべてを思い出す。

 

 学校について、教室の椅子に座り、数学の授業を受けていたあの時間。

 俺はあの時から今まで、ずっと……ずっと……

 

「また……犯され…………」

 

「はぁ♥ はぁ♥ はぁ♥」

 

 俺の様子など一切気にも止めず、彼女は無我夢中で腰を打ち付けていた。

 教室の授業中、椅子に座っていた時からずっと、ずっと。

 皆が真剣に授業を受けているなか、俺さえも無意識に、ずっと、ずっと。

 

 彼女と、セックスし続けていたのか。

 

 服が濡れていたのは汗なんかじゃない。

 俺の、精液だ。

 

「あ、あぁ……」

 

 ヤバい。

 来る、何か来る。

 思い出した途端、それまで感じていなかった感覚が。

 延々と与えられていた快楽が、襲い掛かってくる。

 

「イク、いくイグイグゥぅぅぅぅ!!!!」

 

 自分でも信じられないような悲鳴混じりの声。

 苦痛に似た快楽に恐怖して彼女を力任せに振りほどこうとも、微動だにしない。

 俺が何をしようとも気にせず、俺の胸にしがみついて腰を打ち付け続けている。

 

「うううゔゔゔぅぅぅぅぅッ……あぐぁ…………ぁ……」

 

 あまりにも長過ぎる射精。

 量も、濃さも、今までとは桁が違う。

 体の小さな彼女では受け止めきれない量の精液が、迸っている。

 案の定、肉棒の繋ぎ目から精液が零れ出ている。

 暖かくてドロッとした液体が、俺の下半身から滴り落ちる。

 たが、それでも。

 

「はっ♥ はっ♥ はぁ♥」

 

 やめない。

 止まらない。

 とめられない。

 

「もう……やめてぇ……」

 

 彼女からは逃げられない。

 彼女の『コイ』が満たされるまで、それは絶対に止まらなかった。

 

 夢の中で幾度となく射精を繰り返し。

 やがて思考すらも放棄したかけた頃に。

 真っ暗な世界が、突如として晴れた――

 

 

 

 

 

「――はぁっ!?」

 

 飛び起きる。

 心臓の鼓動が凄い。

 全身が汗だくでビシャビシャだ。

 どうやら俺はとてつもない悪夢を見ていたようだ。

 

「……あれ」

 

 思い出せない。

 俺はどんな夢をみていたんだっけ?

 とても嫌な夢なのは覚えているのに。

 内容が……全く思い出せない。

 

「はぁ……」

 

 とりあえず全身濡れていて気持ち悪い。

 体を洗い流す為に、俺は風呂場へと向かった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。