※この作品はR-18です。

無意識に愛されて、無意識に犯される   作:ナナシ

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何度か書き直したり仕事が忙しくなったりで遅くなりました。
次話以降はもう少し1話の内容が増えると思います。


カラオケの中で

 

 昨日の悪夢が、どうにも引っかかる。

 

 何かヤバいことをされた気はするのだが、それが何なのか一切思い出せない。

 それが彼女に、古明地こいしに関係しているのはわかっているのだが……ダメだ、やっぱり思い出せない。

 頭の中にモヤがかかっているみたいに。

 

 一昨日に彼女と会ってからどうにもおかしい。

 体も疲弊しているし、特に心が不安で仕方なくなっている自分がいる。

 どうにかしなければいけない、俺はそう考えた。

 

 幸い、今日と明日は学校が休みだ。自由に遊べる。

 俺は気分転換に近くのカラオケボックスへと向かった。

 

 一人カラオケには最初、かなり抵抗感があった。

 周りから可哀想な目で見られていないかなんてよく気にしたものだ。

 しかしいざ入ってみると特にそんな事も無く、自由にのんびりと歌ったり食べたり出来る至福の空間だ。

 それ以降、俺は定期的にカラオケを楽しむようになった。

 

 そういう訳なので、これまで通りにボックスに入る。

 少しお腹も空いてるのでポテトと唐揚げも注文し、ドリンクバーへと向かう。

 コーラを注ぎ、部屋の中へ戻ると、俺は異変を感じた。

 

(……あれ、俺まだ何も入れてないのに)

 

 歌が流れている。

 まだ予約もしていないのに、勝手に流れているのだ。

 そして、その歌に合わせて女の子の歌声が響く。

 あまり上手くは無いが、とても可愛らしい女の子の声が。

 

「――っ!!」

 

 声を意識した途端、それは認識できた。

 こいしだ。彼女がカラオケボックスの中に居る。

 

「〜〜〜♪」

 

 彼女はこちらを見るや、歌いながらニコッと笑顔で手を振った。

 どうやらカラオケに夢中らしい。

 逃げようか迷ったが、今はあまり危険な感じはしないので俺は留まることにした。

 

 彼女の歌っている姿を唐揚げを食べながら眺めていた。

 歌のジャンルはバラバラだし、歌の上手さも正直イマイチなのだが、その楽しそうに歌い踊っている姿には何だか見惚れてしまう。

 過去に会った時には謎の恐怖感を強く感じたが、もし今の彼女の様子がずっと続くのなら……ずっと一緒にいるのもいいのかもしれない。

 

「それじゃ、俺も歌おうかな」

 

 彼女からマイクを受け取り、俺も得意の歌を歌う。

 歌の実力には自身があった。俺の歌を聞きながら、彼女も笑顔で合いの手を入れてくれている。内容は適当だけど、それがまた面白くて楽しかった。

 

 いつもは少し長く感じる2時間コースだけれど。

 彼女と二人で居ると、あっという間に感じてしまう。

 

「……そろそろ時間か」

 

 どうしよう。

 正直、本当に楽しかった。こんな時間を過ごすのは久しぶりだ。

 もし、彼女が良かったら延長しようか、そう悩んでいた。

 

「なぁ、えっと……こいしちゃん、君はどう――うわっ!」

 

 彼女にどうしようか問いかけた直後だった。

 突然、彼女に押し倒される。

 

「こいしちゃん、いきなり何……ッ!?」

 

 目の前に彼女の顔が迫り、俺の口を塞ぐ。

 口の中に何かが入ってくる。これは、舌か。

 もしかして、ディープキス……

 

「んぐっ、んん……ん、ん…………」

 

 始めは強く抵抗していた。

 だが、彼女のいい香りから感じる安心感と口内を侵されてる背徳感で頭がおかしくなってしまう。

 このままでいたいのか、離れたいのか、気持ちいいのか、嫌なのか、分からなくなる。

 そうして彼女の柔らかな体に触れているうちに、男としての欲望が込み上げてくる。あまりにも自然過ぎて、自分でもその事に気が付かなかった。

 

「……♥」

 

 彼女のキスはまだ終わらない。

 俺の口内を隅々まで蹂躙しようとする。

 そうしながらも、彼女は片手を俺のズボンの中に忍ばせていく。

 その手を抑えようとしても……力が入らない。

 

 やがて、彼女の手によって俺の肉棒が引っ張り出される。

 すっかり膨張しきっていた肉棒を、彼女はすべすべなその手でゆっくりと愛撫し始めた。

 

「ん、んん! んぅ……」

 

 お互いに言葉は出ない。

 だが、彼女からは紛れもなく愛と、快楽が伝わってくる。

 過去に何度もしていた自分で扱くのとは違う感覚。

 思い通りにならないもどかしさと、可愛らしい少女に襲われているという背徳感が興奮をより引き立てる。

 

「んん! んんッ!!」

 

 全く激しくない、優しい手つきなのにも関わらず。

 既に俺は射精寸前だった。

 無論、それで彼女の手が止まるわけが無かった。

 

「んっ……」

 

 迸る白濁液が彼女の手を染める。

 手を撃ち、滴り落ちた精液がズボンを汚していく。

 それでも、射精は出し切るまで止まらない。

 

 相当な量を出し切り、射精が止まる。

 身体中に心地よい疲労感が広がる。

 すっかり精液で汚れた彼女の手。だがそれでも、愛撫は止まらない。

 出したばかりで敏感になっているのだが、辛くは無かった。

 

(さっきまで楽しくカラオケしてただけなのに、何で急に……)

 

 ずっとキスを続けられて、言葉を話せない。

 彼女に聞きたいことがあるのに、彼女は唇を貪るのをずっと止めない。

 ずっと、ずっと、ずっと。

 

 やがて肉棒に再び精がこみ上げてくる。

 あれだけの量を出して尚、再び射精の準備が整ってしまう。

 

(聞きたいことがあるのに……気持ち、良い……)

 

 体がビクビク痙攣し、射精する。

 彼女の小さな手に、大切な所をずっと包まれている。

 その温もりに、柔らかさに、愛情を感じる。

 

 何だろう、とっても幸せだ。

 今まで見ていた悪夢とは違って、とても心地良い。

 ずっとこうしていたい、そう思えてくる。

 

(あぁ……こいし、ちゃん…………)

 

 心が蕩けてくる。

 頭が回らなくなってくる。

 何だか、彼女と繋がっていくようなきがする。

 

(…………)

 

 やがて、俺は何も感じなくなって。

 ただただ与えられた快楽を傍受するだけの、肉塊となっていった。

 

 

 

 

 ――ごめんなさい。

 

 

 

 

 

「――ッ!?」

 

 目が覚める。

 辺りを確認する。ここは……俺の部屋。

 俺は一体何をしていたんだ?

 昨日は確か……カラオケに行った所までは覚えているのに……その後は…………

 ダメだ……全く思い出せない。

 

「おかしい、明らかにおかしい……」

 

 あの日の夜から、俺は一体……何が……

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